JP4841824B2 - プラズマディスプレイパネルの駆動装置 - Google Patents

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本発明はAC型プラズマディスプレイパネルの駆動回路に関する。
プラズマディスプレイパネルを用いた表示装置は薄型・大画面等の利点により汎用化が進んでいる。中でも放電維持発光を交流パルスで行うAC型プラズマディスプレイパネルは高輝度であること、パネル構造が簡素で量産化と画素の精細化に適することなどから、広範囲に使用されている。
従来、AC型プラズマディスプレイパネルの駆動装置として、電源に接続された高圧側スイッチと低圧側スイッチの直列回路からなるスイッチ回路と、スイッチとインダクタとからなる回収回路とを組み合わせた駆動装置が用いられてきた(例えば、特許文献1、2参照)。ここで、回収回路は、容量性負荷であるプラズマディスプレイパネルに交流パルスを加える際に生ずる無効電力を回収、再利用するための回路である。そのような駆動装置は、回収回路の働きにより、少ない損失でプラズマディスプレイパネルを駆動することができる。
以下、図面を参照しながら、上述した従来の駆動装置について説明する。図4(a)は従来のAC型プラズマディスプレイパネルの駆動装置に用いられる回路のうち、維持放電と回収に関る部分の回路図である。ここで、プラズマディスプレイパネルは、X、Y方向にマトリクス状に配置される複数の表示セルを含み、各セルの容量を1つにまとめてプラズマディスプレイパネル負荷50としている。
図4(a)において、駆動装置は、高圧側スイッチ11と低圧側スイッチ12からなるX側主スイッチ回路10と、高圧側スイッチ21と低圧側スイッチ22からなるY側主スイッチ回路20と、X側及びY側回収スイッチ回路70、80を含む。
X側主スイッチ回路10とY側主スイッチ回路20が相補うように毎秒数百キロサイクルのスイッチングを繰り返して、電源60を電力供給源とする交流パルス電圧を、プラズマディスプレイパネル負荷50に加えることにより放電維持発光を行う。
このとき容量性負荷であるプラズマディスプレイパネル負荷50には無効電力が生じるため、無効電力回収手段として回収スイッチ回路70、80が動作する。すなわち、X側主スイッチ回路10のスイッチング動作に先んじてX側回収スイッチ回路70が、またY側主スイッチ回路20のスイッチング動作に先んじてY側回収スイッチ回路80がスイッチング動作を行い、無効電力の回収、再利用を行う。
プラズマディスプレイパネル負荷50のX側駆動端子Aの電圧Vaを、電位0に保持されている状態から、電源電圧に等しいVsまで立ち上げるスイッチング動作は、X側主スイッチ回路10の低圧側スイッチ12をオフし、高圧側スイッチ11をオンすることのみで可能である。しかし、この場合、プラズマディスプレイパネル負荷50のX側駆動端子電圧VaがVsに達しない状態でX側主スイッチ回路10の高圧側スイッチ11をオンすると、プラズマディスプレイパネル負荷50の容量に蓄積されていた電荷がX側主スイッチ回路10の高圧側スイッチ11により短絡されて消費され無効電力となる。その結果として、回路における電力損失が増大し、プラズマディスプレイパネル50の駆動効率が低下する。
この課題を解決するため従来の駆動装置においては、X側主スイッチ回路10の高圧側スイッチ11のオンに先んじて回収スイッチ回路70の高圧側スイッチ71をオンしている。これにより、電位0にあるプラズマディスプレイパネル負荷50のX側駆動端子Aを、X側回収インダクタ73を介してX側回収コンデンサ74に接続する。X側回収コンデンサ74の電圧はVs/2に保持されており、かつ、その容量は約1〜100μFとプラズマディスプレイパネル負荷50の容量0.01〜1μFより充分に大きく設定されていることから、X側駆動端子Aを、X側回収インダクタ73を介してX側回収コンデンサ74に接続してもX側回収コンデンサ74の電圧はほとんど変動しない。
以上の構成および動作によれば、プラズマディスプレイパネル負荷50のX側駆動端子Aの電圧Vaは、Vs/2を共振動作の電圧源とするLC共振動作により、Vsまで立ち上げられる。
上記の動作によりプラズマディスプレイパネル負荷50に交流パルスを加える際に生ずる無効電力の回収がなされ、回収された電力は、プラズマディスプレイパネル負荷50のX側駆動端子AをVsから0の電位に立ち下げるスイッチング動作において再利用されるため、原理的に損失は生じない。Y側回路においても同様の動作により無効電力の回収再利用がなされる。
また、プラズマディスプレイパネルの低電力装置の別の構成として特許文献2に記載のものがある。特許文献2は、インダクタンスに直列に双方向性スイッチを接続した構成を開示している。図4(b)に特許文献2記載の回路の回路構成を示す。特許文献2では、NチャネルMOSFET(MN3、MN4)からなる双方向性スイッチをインダクタL1、コンデンサC1の間に直列に挿入している。無効電力は、プラズマディスプレイパネルの負荷容量CLから双方向性スイッチを介してコンデンサC1に回収される。このような構成により、図4(a)の構成におけるスイッチング素子71、72に直列に挿入されるダイオード75、76が不要となる。
特開昭63−101897号公報 特許第2770657号公報
図4(a)に示す上述の駆動装置においては、回収電流経路を電流方向別に2系統設けていたため回路が複雑化していた。回路の複雑化は信頼性の低下、コスト増、実装の複雑化につながる大きな問題である。また、スイッチに直列におかれたダイオード、例えばスイッチ71に直列におかれたダイオード75などの順方向電流下での降下電圧が大きく、降下電圧と回収電流との積でなる電力損失が増大する。その結果、回収動作にともなう回収電力に占める再利用される電力の比率、いわゆる回収効率が低下し、駆動装置の動作効率が低下する。
図4(b)に示す特許文献2記載の回路では、NチャネルMOSFET(MN3、MN4)からなる双方向性スイッチを設けたことにより、電流経路においてダイオードを排除し、これにより、ダイオードの電圧降下による効率低下を低減している。しかし、特許文献2では、双方向性スイッチを構成するNチャネルMOSFET(MN3、MN4)を同じ制御信号を用いて同様に制御(同時にオン・オフ)している。素子のばらつきにより、両NチャネルMOSFET(MN3、MN4)のオフ・タイミングにずれが生じる場合があり、このような場合、図4(b)の構成では、精度よくオン・オフ制御が行えないという問題がある。例えば、以下の問題がある。
プラズマディスプレイパネル負荷容量CLからコンデンサC1へ電力を回収する動作においては、通常、負荷容量CLからコンデンサC1へ電流が流れる。時間の経過とともに負荷容量CLとコンデンサC1間の電圧関係が逆転すると、コンデンサC1から負荷容量CLへ電流が逆流してしまうことになる。そこで、適当なタイミングで双方向性スイッチをオフする必要があるが、NチャネルMOSFET(MN3、MN4)のオフ・タイミングにばらつきがあると、所望のタイミングでオフできず、オフするまでの期間、還流電流が流れてしまい、これにより導通損失が発生し、効率を低下させる。
本発明の目的は、上述課題に鑑み、回収スイッチ回路を簡素化し、さらに制御方法の工夫により回収スイッチ回路における損失を低減して高効率に動作するプラズマディスプレイパネルの駆動装置を提供することにある。
本発明に係る駆動装置は、維持電極、走査電極及びアドレス電極が接続された表示セルを有し、電極に電圧を印加する駆動端子を備えるプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動装置である。その駆動装置は、駆動端子を介してパルス電圧を印加し、表示セルの放電発光を起こして該発光を維持する駆動回路と、駆動回路の電源電圧を供給する電源と、表示セルの駆動損失となる無効電力に関わる、プラズマディスプレイパネルの蓄積電荷を回収及び再利用する回収回路とを有する。さらに、回収回路は、回収した電荷を蓄積する回収コンデンサと、回収コンデンサに一端子が接続された第1のスイッチと該第1のスイッチの他端子に一端子が接続された第2のスイッチとを有する双方向性スイッチ回路と、双方向性スイッチ回路の前記第2のスイッチの他端子前記プラズマディスプレイパネルの駆動端子との間に接続された前記インダクタとを含む。双方向性スイッチ回路及びインダクタを介してプラズマディスプレイパネルの蓄積電荷が充放電される。双方向性スイッチ回路の第1及び第2のスイッチはそれぞれ独立して駆動される。
駆動回路は、プラズマディスプレイパネルの放電発光を維持するために、維持電極と走査電極間に交流パルス電圧を印加してもよい。
また、双方向性スイッチ回路における第1のスイッチまたは第2のスイッチの少なくともいずれかは電界効果トランジスタであるのが好ましい。
双方向性スイッチ回路において第1及び第2のスイッチを同時にオンするとともに、無効電力の回収時には、第2のスイッチより第1のスイッチを先にオフし、無効電力の再利用のための動作時には、第1のスイッチより第2のスイッチを先にオフする。

または、双方向性スイッチ回路の第1及び第2のスイッチは、一の回収動作(または再利用動作)が終了後、少なくとも次の再利用動作(または回収動作)の開始までの間、双方向性スイッチ回路における第1及び第2のスイッチのうち寄生ダイオードが逆バイアスされる一方のスイッチをオフし、寄生ダイオードが逆バイアスされない他方のスイッチをオンしたままにするように、それぞれ独立して駆動される
本発明によれば、従来用いられていたダイオードが不要となり、回収回路の構成を簡素化でき、信頼性向上、コスト低減、実装の簡素化が実現できる。さらに制御方法の工夫により回収スイッチ回路における損失を低減できる。結果として、高効率で動作するプラズマディスプレイ装置を高品質で実現できる。
以下、図面を参照しながら本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動装置の実施形態について説明する。
(実施の形態1)
図1Aに、本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動装置の回路図を示す。図1Aでは、プラズマディスプレイパネルの駆動装置の回路のうち、特に、維持放電動作と回収動作に係る部分の回路の構成を示している。なお、プラズマディスプレイパネルは、X、Y方向にマトリクス状に配置される複数の表示セルを含み、図1Aにおいて各セルの容量を1つにまとめてプラズマディスプレイパネル負荷50として示している。
図1Bはプラズマディスプレイパネルの1画素のセルの断面構造を示す図である。セルにおいて、維持電極3、走査電極5及びアドレス電極7が設けられている。維持電極3、走査電極5及びアドレス電極7には、維持電極端子3a、走査電極端子5a及びアドレス電極端子7aがそれぞれ接続されている。駆動装置は、端子3a、5a、7aを介して、これらの電極のうちの2つの電極間に電圧を印加することにより放電を生じさせ、蛍光体9を発光させる。本実施形態の駆動装置は特に維持放電時にプラズマディスプレイパネル負荷50に印加されるパルス電圧を供給するものである。維持放電時には維持電極3と走査電極5間に交流パルス電圧が印加される。プラズマディスプレイパネル負荷50の各電極3、5、7には、プラズマディスプレイパネル負荷50の駆動端子A、B及び端子3a、5a、7aを介して交流パルス電圧が供給される。
図1Aにおいて、駆動装置は、電源60からプラズマディスプレイパネル負荷50に対して駆動電圧を供給する駆動回路として、X側主スイッチ回路10とY側主スイッチ回路20を備える。
さらに、駆動装置は、無効電力の回収回路として、X側回収スイッチ回路30及び回収コンデンサ34、並びにY側回収スイッチ回路40及び回収コンデンサ44、及び従来のX側回収インダクタ73、Y側回収インダクタ83に代るものとしてX側部分飽和インダクタ37、Y側部分飽和インダクタ47を備える。
さらに、駆動装置は、X側主スイッチ回路10及びY側主スイッチ回路20を駆動する主スイッチ駆動部110と、X側回収スイッチ回路30及びY側回収スイッチ回路40を駆動する回収スイッチ駆動部130とを備える。
X側主スイッチ回路10は、電源60とグランド間に直列接続された高圧側スイッチ11と低圧側スイッチ12を含む。Y側主スイッチ回路20は、電源60とグランド間に直列接続された高圧側スイッチ21と低圧側スイッチ22を含む。X側主スイッチ回路10における高圧側スイッチ11と低圧側スイッチ12の接続点は、駆動端子Aを介してプラズマディスプレイパネル負荷50に接続される。また、Y側主スイッチ回路20における高圧側スイッチ21と低圧側スイッチ22の接続点は、駆動端子Bを介してプラズマディスプレイパネル負荷50に接続される。
X側回収スイッチ回路30は双方向性スイッチとして機能し、X側部分飽和インダクタ37とX側回収コンデンサ34間に直列に接続された再利用スイッチ31と回収スイッチ32を含む。Y側回収スイッチ回路40は双方向性スイッチとして機能し、Y側部分飽和インダクタ47とY側回収コンデンサ44間に並列に接続された再利用スイッチ41と回収スイッチ42を含む。
X側回収スイッチ回路30における再利用スイッチ31と回収スイッチ32は、逆直列に接続されて双方向性スイッチを構成する。その双方向性スイッチはインダクタ37を介してX側主スイッチ回路10における高圧側スイッチ11と低圧側スイッチ12の接続点に接続される。Y側回収スイッチ回路40における再利用スイッチ41と回収スイッチ42は、逆直列に接続されて双方向性スイッチを構成する。この双方向性スイッチはインダクタ47を介してY側主スイッチ回路20における高圧側スイッチ21と低圧側スイッチ22の接続点に接続される。なお、双方向性スイッチを構成する再利用スイッチ31、41と、回収スイッチ32、42とはそれぞれ独立して制御され、これにより導通方向が制御される。
X側主スイッチ回路10及びY側主スイッチ回路20のいずれか一方が維持電極3をドライブし、他方が走査電極5をドライブする。すなわち、X側主スイッチ回路10の高圧側スイッチ11とY側主スイッチ回路20の低圧側スイッチ22の対と、X側主スイッチ回路10の低圧側スイッチ12とY側主スイッチ回路20の高圧側スイッチ21の対が交互にオンすることにより、維持電極3と走査電極5間に維持放電のための交流パルス電圧が印加される。
X側主スイッチ回路10とY側主スイッチ回路20が相補うように毎秒数百キロサイクルのスイッチング動作を繰返してプラズマディスプレイパネル負荷50に電源60を電力供給源とする交流パルス電圧を加え、放電維持発光を行う。
このとき容量性負荷であるプラズマディスプレイパネル負荷50には無効電力が生じるため、無効電力回収手段としてX側回収スイッチ回路30及びY側回収スイッチ回路40が動作する。
図2に、本実施形態の駆動装置各部の電圧、電流波形を示す。同図において、電圧V11、V12、V21、V22、V31、V32、V41、V42は、それぞれスイッチ11、スイッチ12、スイッチ21、スイッチ22、スイッチ31、スイッチ32、スイッチ41、スイッチ42を駆動するための電圧である。
図2に示すように、X側回収スイッチ回路30及びY側回収スイッチ回路40は、X側主スイッチ回路10及びY側主スイッチ回路20のスイッチング動作に先んじてスイッチング動作を行う。これにより無効電力の回収、再利用を実現している。
最初に、コンデンサ34、44に蓄積された無効電力の再利用のための動作について説明する。X側主スイッチ回路10の高圧側スイッチ11とY側主スイッチ回路20の低圧側スイッチ22の対がオンする前後の駆動装置の動作を具体的に説明する。
図2(a)、(c)を参照し、主スイッチ回路10、20における高圧側スイッチ11及び低圧側スイッチ22がオンされる直前において、X側回収スイッチ回路30及びY側回収スイッチ回路40がオンされる。これにより、X側回収コンデンサ34からの電圧Vs/2が、プラズマディスプレイパネル負荷50のX側駆動端子Aに接続されるとともに、Y側駆動端子BがY側回収コンデンサ44に接続され、X側駆動端子Aの電圧Vaが上昇する。やがてX側駆動端子Aの電圧Vaが電源電圧Vsに到達した時点で、主スイッチ回路10、20において高圧側スイッチ11及び低圧側スイッチ22がオンされる。
このとき、注意すべきは、本実施形態では、X側回収スイッチ回路30及びY側回収スイッチ回路40のそれぞれにおいて双方向性スイッチを構成する高圧側の再利用スイッチ31、41と、低圧側の回収スイッチ32、42をそれぞれ独立して制御している点である。すなわち、図2(c)に示すように、X側回収スイッチ回路30において、回収スイッチ32と再利用スイッチ31は同時にオンさせているが、回収スイッチ32を再利用スイッチ31よりも所定時間だけ早目にオフさせている。また、Y側回収スイッチ回路40においても回収スイッチ42と再利用スイッチ41は同時にオンさせているが、再利用スイッチ41を回収スイッチ42よりも所定時間だけ早目にオフさせている。このように、X側回収スイッチ回路30においてスイッチ32を早めにオフし、Y側回収スイッチ回路40においてスイッチ41を早めにオフすることにより、パネル負荷50からX側回収コンデンサ34またはY側回収コンデンサ44への電荷の逆流を防止している。なお、スイッチ31及びスイッチ42のみがオンしている期間は、スイッチ31と寄生ダイオード32a及びスイッチ42と寄生ダイオード41aを介して、X側回収コンデンサ34及びY側回収コンデンサ44からプラズマディスプレイ負荷50への電荷の移動が可能となる。
次に、無効電力の回収時の動作について説明する。プラズマディスプレイ負荷50の無効電力の回収時においても、再利用時と同様に動作する。このとき、X側主スイッチ回路10の低圧側スイッチ12及びY側主スイッチ回路20の高圧側スイッチ21の組がオンされる直前において、X側回収スイッチ回路30及びY側回収スイッチ回路40がオンされる。但し、再利用動作時とは異なり、回収動作時においては、図2(b)に示すように、X側回収スイッチ回路30において高圧側のスイッチ31を低圧側のスイッチ32よりも早目にオフしている。また、Y側回収スイッチ回路40において低圧側のスイッチ42を高圧側のスイッチ41よりも早目にオフしている。このように、X側回収スイッチ回路30においてスイッチ31を早めにオフし、Y側回収スイッチ回路40においてスイッチ42を早めにオフすることにより、X側回収コンデンサ34またはY側回収コンデンサ44からパネル負荷50への電荷の逆流を防止している。なお、スイッチ32及びスイッチ41のみがオンしている期間は、スイッチ32と寄生ダイオード31a及びスイッチ41と寄生ダイオード42aを介して無効電力の回収が可能となる。
このように、本実施形態の駆動装置によれば、双方向性スイッチを回収コンデンサ34、44とインダクタ37、47との間に直列に挿入したことにより、従来の回収スイッチ回路におけるダイオード35、36、45、46を、それぞれ回収スイッチに用いられるスイッチの寄生ダイオード32a、31a、42a、41aに等価な働きをさせて削減できるので、回路が簡素化できる。結果として、信頼性の向上とコストの低減と実装の簡素化が実現できる。
また、双方向性スイッチを構成する高圧側スイッチと低圧側スイッチのオン・オフ動作をそれぞれ独立して制御することにより、回収動作、再利用動作において、双方向性スイッチの電流導通方向の精度よい制御が可能となり、還流電流の導通を防止でき、還流電流による導通損失を防止できる。
(実施の形態2)
双方向性スイッチ(X側回収回路30、Y側回収回路40)の別の駆動方法について説明する。図3は、本実施形態における双方向性スイッチの駆動方法を実施した場合の、装置各部の電圧、電流波形を示した図である。
実施の形態1では、回収動作期間と再利用動作期間の間の期間では、基本的に、双方向性スイッチ(X側回収回路30、Y側回収回路40)において直列接続された2つのスイッチはともにオフされていた。これに対し、本実施形態では、回収動作期間と再利用動作期間の間において、双方向性スイッチ(X側回収回路30、Y側回収回路40)において直列接続された2つのスイッチがともにオフする期間はなく、いずれか一方のスイッチはオンさせるようにする。具体的には、回収動作期間(または再利用期間)の終了後、早くとも次の再利用動作期間(または回収動作期間)が開始するまでの間の期間において、回収回路30、40中の逆導通ダイオードが逆バイアスとなる一方のスイッチのみをオフし、他方のスイッチはオンしたままにする。これは、各回収回路30、40において、少なくとも逆導通ダイオードが逆バイアスとなる方のスイッチをオフしておけば、他方のスイッチがオンであっても、電流の導通を遮断できるからである。
例えば、図3に示すように、再利用動作期間直後の期間P1においては、逆導通ダイオードが逆バイアスとなる方のスイッチ32及びスイッチ41のみをオフし、他方のスイッチ31、42はオンしたままに制御する(図中ハッチング部参照)。また、回収動作期間直後の期間P2においては、逆導通ダイオードが逆バイアスとなる方のスイッチ31、42をオフし、他方のスイッチ32、41はオンのままに制御している(図中ハッチング部参照)。
以上のように、本実施形態の駆動方法によれば、回収動作と再利用動作の間の期間において、一方のスイッチをオンしたままに制御するので、スイッチング動作の回数が減り、スイッチング素子の駆動損失及びノイズを低減できるという効果がある。
なお、上記の各実施形態では、回収スイッチ回路のスイッチを電界効果トランジスタで記述したが、例えばIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)のようなバイポーラ型スイッチ素子で構成しても実現できる。その場合スイッチに逆並列にダイオードを付加する必要があり、回路部品点数は従来の装置と差がなくなるが、回収電流経路を電流方向別に2回路設けていたため回路が複雑化していた従来の装置に対し、回路が簡素化されるので、信頼性向上とコスト低減と実装の簡素化が実現できる。
さらに、回収スイッチ回路のスイッチを電界効果トランジスタのようなユニポーラ型スイッチ素子で構成してもよい。この場合、回収電流が流れるタイミングにあわせ従来ダイオードに相当する役割の能動スイッチをオンすることも可能であり、この方法によれば、回収電流が回収スイッチ回路を流れる時に発生する導通損失がより低減できる。
また、上記の各実施形態では、電力回収の対象をプラズマディスプレイパネル負荷の維持電極に生ずる無効電力としたが、本発明の回収回路は、プラズマディスプレイパネルにおいて他の電極、例えば画像書込みを行うためのアドレス電極についても同様に適用できることは言うまでもない。
本発明の駆動装置は、プラズマディスプレイパネルの駆動回路に適用でき、特に、プラズマディスプレイパネルの維持放電を行なう維持回路に適用でき、低ノイズで低消費電力なプラズマディスプレイ装置を実現できる。その他、本発明の駆動装置は、容量性負荷に対してパルス電圧を印加し、充放電させる回路に対して適用できる。
本発明の一実施形態におけるプラズマディスプレイパネル(PDP)の駆動装置の要部の回路図 プラズマディスプレイパネルのセルの断面図 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動装置における実施の形態1の駆動方法による各部の電圧、電流波形を示した図 本発明に係るプラズマディスプレイパネルの駆動装置における実施の形態2の駆動方法による各部の電圧、電流波形を示した図 従来のプラズマディスプレイパネルの駆動装置の要部の回路図
符号の説明
10 X側主スイッチ回路
11 X側主スイッチ回路の高圧側スイッチ
12 X側主スイッチ回路の低圧側スイッチ
20 Y側主スイッチ回路
21 Y側主スイッチ回路の高圧側スイッチ
22 Y側主スイッチ回路の低圧側スイッチ
30 X側回収スイッチ回路(双方向性スイッチ)
31 X側回収スイッチ回路の再利用側スイッチ
31a、32a、41a、42a 寄生ダイオード
32 X側回収スイッチ回路の回収側スイッチ
34 X側回収コンデンサ
37 X側回収インダクタ
40 Y側回収スイッチ回路(双方向性スイッチ)
41 Y側回収スイッチ回路の再利用側スイッチ
42 Y側回収スイッチ回路の回収側スイッチ
44 Y側回収コンデンサ
47 Y側回収インダクタ
50 プラズマディスプレイパネル負荷
60 電源
110 主スイッチ駆動部
130 回収スイッチ駆動部

Claims (1)

  1. 維持電極、走査電極及びアドレス電極が接続された表示セルを有し、前記電極に電圧を印加する駆動端子を備えるプラズマディスプレイパネルを駆動する駆動装置であって、
    前記駆動端子を介してパルス電圧を印加し、前記表示セルの放電発光を起こして該発光を維持する駆動回路と、
    該駆動回路の電源電圧を供給する電源と、
    表示セルの駆動損失となる無効電力に関わる、プラズマディスプレイパネルの蓄積電荷を回収及び再利用する回収回路とを有し、
    該回収回路は、
    回収した電荷を蓄積する回収コンデンサと、
    該回収コンデンサに一端子が接続された第1のスイッチと該第1のスイッチの他端子に一端子が接続された第2のスイッチとを有する双方向性スイッチ回路と、
    該双方向性スイッチ回路の前記第2のスイッチの他端子前記プラズマディスプレイパネルの駆動端子との間に接続されたインダクタとを含み、
    前記第1のスイッチは、前記プラズマディスプレイパネルから前記回収コンデンサへの電荷の移動を可能とする寄生ダイオードを含み、
    前記第2のスイッチは、前記回収コンデンサから前記プラズマディスプレイパネルへの電荷の移動を可能とする寄生ダイオードを含み、
    前記双方向性スイッチ回路及び前記インダクタを介して前記プラズマディスプレイパネルの蓄積電荷が充放電され、
    前記双方向性スイッチ回路において第1及び第2のスイッチを同時にオンするとともに、無効電力の回収時には、前記第2のスイッチより前記第1のスイッチを先にオフし、無効電力の再利用のための動作時には、前記第1のスイッチより前記第2のスイッチを先にオフする
    ことを特徴とする駆動装置。
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