JP4841691B2 - 表面形状計測装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、物体に対し光を照射することで、その干渉光により物体の表面形状を計測する技術において、特に複数の異なる波長の光を切替えて照射する多波長位相シフト干渉法に係る物体の表面形状計測装置及び方法に関するものである。
従来、物体の表面形状を精度良く計測する手法として、光波の干渉を用いた位相シフト干渉法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この位相シフト法の特徴として、参照平面をある既知量だけ移動させた時に得られる複数の干渉縞画像から、干渉縞の位相を解析することにより、バックグラウンド又はノイズの影響をキャンセルすることができる。これにより、位相シフト干渉法では、位相検出精度が波長の1/100程度と高いことが挙げられる。
しかし、実際、ある画素(x,y)の位相は、整数m(以下、縞次数と呼ぶ)を用いて(数1)で与えられる。これに対し、この手法で検出できる干渉縞位相は(数1)中のφ(x,y)であり、位相が0から2πまでである。そのままでは物体表面の形状を表さないため、位相が2πを超えて折り返される部分を検出して繋ぎ合わせる「位相結合」という手法がある。しかしながら、この手法でも不連続部分又は半波長以上の段差があると、干渉縞が不連続となるため、形状を精度良く計測することが不可能となってしまう。
Figure 0004841691
このような問題に対して、2つの異なる波長の光を切替えて照射する「2波長位相シフト干渉法」が知られている(例えば、特許文献2参照)。この手法は、波長の異なる2つの光の位相を比較し、その位相差が0から2πまでの範囲で、一方の光の波長の縞次数を一意に決定できる手法である。ここで、縞次数を求める方の光の波長と位相をそれぞれλ,φ(x,y)とし、縞次数m(x,y)が決定できたとすると、物体の表面高さh(x,y)は、(数2)で与えられるため、基本的には1波長の位相シフトの精度で計測できる。
Figure 0004841691
また、2波長(波長λ,λ)の位相を合成し、位相差が0から2πの区間を1波長とする光を生成したと考えると、その合成波長の光で位相を検出したことと等価となる。ここで合成波長λeqは、(数3)で表される。単波長の計測レンジはλ/2となるのに対して、2波長の合成波長の計測レンジはλeq/2に拡大する。
Figure 0004841691
具体的手法を以下に示す。まず、波長λ,λそれぞれで位相シフトを行う。各画素において検出される位相をφ,φとすると、(数4)となる。ここで、h(x,y)は画素(x,y)における高さを表し、m(x,y),m(x,y)は両波長の理想縞次数を表す。次に、この位相値を用いて2波長間の光路差ΔDを(数5)により求める。
Figure 0004841691
Figure 0004841691
これより画素(x,y)の波長λの縞次数は、以下のようにして求められる。
まず、縞次数m,mの関係を使って場合分けをする。すなわち、縞次数mとmの関係は2波長の合成波長の計測レンジ内においては、以下の3つの場合があり、それぞれ別の計算式により縞次数mを求める。
(1)m=mの場合、(数6)
(2)m=m−1の場合、(数7)
(3)m=m+1の場合、(数8)
Figure 0004841691
Figure 0004841691
Figure 0004841691
これらの場合分けは、「(1)−π<(φ−φ)<π」、「(2)(φ−φ)>π」、「(3)(φ−φ)<−π」の条件で判別する。このようにして求めた縞次数mを四捨五入することで決定できる。
以上の動作で計測レンジを拡大できる。
この手法の応用として、さらに異なる波長の光を照射して異なる2つの合成波長を生成し、合成波長に対して、さらに2波長位相シフト干渉法を適応することで、合成波長をさらに伸長する多波長位相シフト干渉法がある。
2波長位相シフト干渉法を含む多波長位相シフト干渉法は、ノイズに弱いという問題がある。その理由を以下で説明する。
まず、1つの合成波長の計測レンジ内で一意に決定できる縞次数の数nは、(数9)で与えられる。波長差を小さくすればするほど判別できる縞次数の数は大きくなる。位相差が0から2πの領域を分割して縞次数の判別に充てると、縞次数1に割り当てられる位相差幅は2π/nとなる。縞次数誤りが発生しない条件は、各波長の位相検出誤差をδφ1,δφ2とすると、(数10)となり、許容される位相検出誤差は数nが大きいほど小さくなる。例えばn=30とすると、各波長でλ/120以下としなければ、縞次数誤りは0にはならない。
Figure 0004841691
Figure 0004841691
したがって、位相の検出精度は1波長と同等でも、計測レンジを拡大すればするほど縞次数決定の際にエラーを生じやすくなる。そして、(数10)を満たさなくなると縞次数に誤差が生じ、計測結果に半波長単位の誤差が発生する。誤差の外部要因としては、ランダム誤差の他に、2波長間の位相ズレ、及び、計測結果の解析工程において実際に照射されている光の波長と演算に用いる波長値に差異があることの2つが挙げられる。
誤差原因のうち、2波長間の位相ズレに対しては、2波長位相シフト干渉法の計測精度向上を目的とした縞次数エラー補正アルゴリズムが考案されている(例えば、特許文献3参照)。これは、縞次数算出の四捨五入工程において、四捨五入前後の縞次数を比較することで2波長間の位相ズレの影響を検出し、それをキャンセルするように四捨五入前の縞次数に補正値を加算もしくは減算することで、縞次数を補正しようという手法である。
これを解析的に述べると、各波長の位相シフトで得られる実際の位相は、前述の(数4)に位相ズレδを含んでおり、(数11)のように表される。
Figure 0004841691
(数11)の位相ズレδはh(x,y)=0における2波長間の位相差である。これを(数6)、(数7)、(数8)に代入すると、以下の3つの場合となる。
(1)m=mの場合、(数12)
(2)m=m−1の場合、(数13)
(3)m=m+1の場合、(数14)
Figure 0004841691
Figure 0004841691
Figure 0004841691
つまり、(数12)から(数14)のどの場合も(数15)となる。δ=0の場合は(数6)と一致するが、そうでない場合はmからのズレが生じる。δ=0の理想的な場合、m=mとなるのでmを理想縞次数と呼ぶ。理想縞次数mと算出された縞次数との間の差をΔmとする。差Δmにランダム誤差が重畳すると、四捨五入の段階で誤差分が0.5を超えやすくなり、縞次数エラーの発生割合が高くなることが考えられる。
Figure 0004841691
これに対し、前述の縞次数エラー補正アルゴリズムでは、まず、縞次数mを四捨五入した後の値をm’として、差(m’−m)の分布を求める。この分布は−1/2から1/2までとなっており、これをヒストグラム化すると図9A及び図9Bのようになる。位相ズレδの影響があると分布のピークが0からシフトし、そのシフト量が位相ズレδの項に等しいため、ランダム誤差の影響を受けずに位相ズレδの項を検出することができる。シフト量を検出し、縞次数mから差し引いた後、もう一度四捨五入をすることで、縞次数エラーを防止するのが特許文献3の手法である。
また、特許文献3では、一般的に2波長の合成波長の計測レンジを超える表面形状においては、前述した縞次数エラーの補正を行うことができないため、1つの計測レンジに当たる部分だけを抽出するラベリング方法も提案されている。
特開2003−344025号公報 米国特許第4832489号 特開2005−326249号公報
しかしながら、前述した従来の多波長位相シフト干渉法では、測定レンジを広げることが可能であるが、測定精度が低下してしまう。具体的には、前述した従来のアルゴリズムでは、照射される光の波長が既知として扱われるが、温度変化又は時間経過により、光の波長の実波長と演算値が異なる場合がある。そのような場合、ノイズの検出精度、及び、縞次数エラーの補正精度が低下するという問題がある。
以下の各数式において、演算値には「’」をつけて、実際の値と区別することにする。位相φ,φは前述の(数11)で与えられ、(数5)及び(数6)の場合、(数16),(数17)のようになる。ここでλ’,λ’は演算上の値である。
Figure 0004841691
Figure 0004841691
(数16),(数17)に(数11)を代入して、縞次数mと理想縞次数mとの関係(数18),(数19)が得られる。これより、理想縞次数mが大きくなるほど誤差Δmも大きくなることが分かる。
Figure 0004841691
Figure 0004841691
以上のように、従来のアルゴリズムでは縞次数の四捨五入時の誤差分だけに注目しているが、縞次数により誤差Δmが異なるため補正精度が不十分であり、誤差Δmが大きくなるところではエラーが発生してしまう。
本発明は、前記従来技術の問題を解決するものであり、従来の多波長位相シフト干渉法に比べて、高精度に物体の表面形状を計測する表面形状計測装置及び方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、以下のように構成している。
本発明の第1態様によれば、光を放射する光源と、
透過波長がそれぞれ異なる複数の波長フィルターと、
前記複数の波長フィルターを切替える切替装置と、
前記切替装置で切替えられた前記複数の波長フィルターのうちの1つの波長フィルターを透過した光を分岐して被検物体と参照面とに照射し、それぞれで反射された光を重ね合わせて干渉させる干渉光学系と、
前記干渉光学系で干渉させた干渉縞の画像を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置で撮像した画像から干渉縞の位相を算出する干渉縞位相検出部と、
前記切替装置で前記複数の波長フィルターを切替えて算出した、少なくとも2つの波長での干渉縞の位相を組み合わせて波長差を検出し、前記波長差に基づいて、前記波長フィルターに入射する光の光軸に対する前記複数の波長フィルターのうちの一方の波長フィルターの傾斜角度を調整するフィルター角度調整部と、
前記一方の波長フィルターの傾斜角度を調整した状態で、前記干渉光学系と前記撮像装置と前記干渉縞位相検出部とを使用して前記被検物体の表面形状計測を行なう解析部と、を備える、表面形状計測装置を提供する。
本発明の第2態様によれば、少なくとも2つの波長での干渉縞の位相を組み合わせて検出した前記波長差に基づいて干渉縞の位相を補正する演算エラー防止部を備える、第1の態様に記載の表面形状計測装置を提供する。
本発明の第3態様によれば、前記演算エラー防止部は、
前記2つの波長と位相を組み合わせて各画素における縞次数を算出する縞次数算出部と、
前記縞次数算出部で算出された前記縞次数の分布より前記2つの波長間の波長差と位相差を検出する縞次数分布解析部と、
前記いずれか一方の波長の演算値を補正して波長差に一致させる波長値補正部と、
前記いずれか一方の波長の位相を補正して前記2つの波長の位相差が0となる場合の位相値を算出して補正する位相値補正部とを有する、
第2の態様に記載の表面形状計測装置を提供する。
本発明の第4態様によれば、前記フィルター角度調整部は、
予め前記波長フィルターと光軸の角度を5度〜10度の範囲内で設定された値に傾けた状態を基準基準とし、±1度の範囲で前記波長フィルターの角度を調整する角度制御部で構成されると共に、
前記縞次数分布解析部で算出した波長差と前記設計値との差に基づき、角度制御量を算出する角度制御量算出部をさらに備え、
前記演算エラー防止部において、前記複数の波長フィルターで組み合わせる前記2つの波長(λ,λ)が、nを整数として、前記角度制御部の基準状態において(数20)を満たす、第3の態様に記載の表面形状計測装置を提供する。
Figure 0004841691
本発明の第5態様によれば、光源からの光を波長フィルターに透過させ、前記波長フィルターを透過した光を分岐して被検物体と参照面とに照射し、それぞれで反射された光を重ね合わせて干渉させ、前記被検物体と前記参照面とで反射された光を重ね合わせて干渉させた光を画像として撮像し、前記撮像した画像から干渉させた光の干渉縞位相を算出する位相算出ステップを少なくとも2つの異なる波長の波長フィルターを切替えて行った後、
前記少なくとも2つの波長の干渉縞の位相を組み合わせて波長差を検出し、
前記波長差に基づいて、前記波長フィルターに入射する光の光軸に対する前記複数の波長フィルターのうちの一方の波長フィルターの傾斜角度を調整し、
前記一方の波長フィルターの傾斜角度を調整した状態で、前記位相算出ステップを行って前記被検物体の表面形状計測を行なう、
表面形状計測方法を提供する。
本発明の第6態様によれば、前記2つの波長の干渉縞の位相を組合せて検出した波長差に基づいて位相を補正する演算エラー防止ステップを有する、
第5の態様に記載の表面形状計測方法を提供する。
本発明の第7態様によれば、前記演算エラー防止ステップで、前記2つの波長の位相を組み合わせて波長差を検出し、前記検出した実際の波長差に基づいて位相を補正する時、
前記2つの波長の位相を組み合わせて各画素における縞次数を縞次数算出部で算出し、
前記縞次数算出部で算出された前記縞次数の分布より前記2波長間の波長差と位相差を縞次数分布解析部で検出し、
波長値補正部で、前記いずれか一方の波長の演算値を補正して実際の波長差に一致させ、
位相値補正部で、前記いずれか一方の波長の位相を補正して前記2波長の位相差が0となる場合の位相値を算出して補正する、
第6の態様に記載の表面形状計測方法を提供する。
本発明の第8態様によれば、前記縞次数分布解析部で前記縞次数算出部で算出された前記縞次数の分布より前記2波長間の実際の波長差と位相差を検出する時、
前記2つの波長の干渉縞位相より、前記2波長の縞次数が一致する画素における縞次数を算出し、縞次数の分布のヒストグラムを算出し、
前記ヒストグラムの複数のピーク位置と前記ヒストグラムの複数のピーク間隔を検出し、
前記ピーク間隔と前記ピーク位置とから前記位相差を検出する、
第7の態様に記載の表面形状計測方法を提供する。
本発明の第9態様によれば、前記フィルター角度調整部で、前記波長差が設計値に一致するように、前記複数の波長フィルターのうちの一方の波長フィルターを傾ける角度を調整する時、
角度制御部で、予め前記波長フィルターと光軸の角度を5度〜10度の範囲内で設定された値に傾けた状態を基準基準とし、±1度の範囲で前記波長フィルターの角度を調整すると共に、
前記縞次数分布解析部で算出した波長差と前記設計値との差に基づき、角度制御量算出部で角度制御量を算出する、
第7の態様に記載の表面形状計測方法を提供する。
前記構成にかかる装置及び方法によれば、波長変動の影響を抑制することで、これまでより高精度に物体の表面形状を計測することができ、さらに、縞次数の演算エラーを最小限にして、形状計測精度を向上することができ、また、波長差を常に設計波長差に一致させることで、前記式の条件から波長変動によってズレることを防ぎ、時間経過又は温度変化に対する計測精度の低下を防止することができる。
本発明によれば、温度変化の大きな環境や、物体の表面性状が粗く縞次数エラーが発生しやすい物体に対して、多波長位相シフト干渉法での計測において、高精度に物体の表面形状を計測することができるという効果を奏する。
本発明のこれらと他の目的と特徴は、添付された図面についての好ましい実施形態に関連した次の記述から明らかになる。
図1Aは、本発明の第1実施形態における表面形状計測装置の一例としての干渉計測装置を示す概略図である。 図1Bは、前記第1実施形態における前記干渉計測装置の切替装置の構成を示す概略図である。 図1Cは、図1Bの矢印Cから見た、前記第1実施形態における前記干渉計測装置の切替装置の構成を示す概略図である。 図1Dは、図1Bの矢印Dから見た、前記第1実施形態における前記干渉計測装置の切替装置の構成を示す概略図である。 図1Eは、前記干渉計測装置の解析部の構成を示すブロック図である。 図2Aは、前記第1実施形態における表面形状計測方法における初回の計測フローチャートである。 図2Bは、前記第1実施形態における表面形状計測方法における2回目以降の計測フローチャートである。 図3は、前記第1実施形態における解析部の動作フローチャートである。 図4は、前記第1実施形態におけるエラー防止アルゴリズムの計測フローチャートである。 図5は、前記第1実施形態における縞次数分布の補正前ヒストグラムを示す図である。 図6は、前記第1実施形態における縞次数分布の補正後ヒストグラムを示す図である。 図7は、本発明の第2実施形態における表面形状計測装置の一例としての干渉計測装置を示す概略図である。 図8は、前記第2実施形態における表面形状計測方法の計測フローチャートである。 図9Aは、従来の縞次数補正アルゴリズムの補正原理図である。 図9Bは、従来の縞次数補正アルゴリズムの補正原理図である。 図10は、回路パターンの計測の場合の波長フィルターと光軸の角度ずれに対する波長変化量を示すグラフである。 図11は、ディスプレイパネル用電極パターンの計測の場合の波長フィルターと光軸の角度ずれに対する波長変化量を示すグラフである。
本発明の記述では、添付図面において、同じ部品については同じ参照符号を付して説明を省略している。
以下、図面を参照して本発明における実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1Aは本発明の第1実施形態における表面形状計測装置の一例としての干渉計測装置を示す概略図である。
図1Aにおいて、一例として低コヒーレンス光源である光源101は、複数の波長(例えば、波長λ,λの両方の波長)を持つ光を放射する光源である。この光源101としては、例えば、SLD(Super Luminescent Diode)、ハロゲンランプ、高周波を重畳したLD(Luminescent Diode)などを用いる。特に、SLDは、数10nmの波長帯域で高輝度な光を放射することが可能であり、2波長位相シフト法に適した光源である。
光源101から放射された光は、コリメートレンズ102によって平行光となる。コリメートレンズ102は、2つの異なる波長λ,λの両方において、出射する光をできるだけ平行にし、かつ、計測視野内で光量分布をできるだけ均一にするものが望ましい。例えば、SLD又はLDから出射する光の光量分布を均一にするために、コリメートレンズ102の一例としてアナモルフィックプリズム(Anamorphic Prism)などが用いられる。
平行光とされた光は、波長フィルター103により波長を限定される。波長フィルター103は、透過波長が光源101の放射する光の波長帯に含まれ、波長フィルター103を透過後の2つの波長(λ,λ)は、常に(数21)の関係を満たすものである。ここで、nは整数である。
Figure 0004841691
2つの波長(λ,λ)として、例えば、波長780nmと810nmの組合せは(数21)の関係を満たし、合成波長λeq≒21μm程度となり、1波長のみの場合に比べて、測定範囲が26倍程度に拡大する。これにより、多波長位相シフト干渉法を用いて、高さのばらつきの大きな物体の表面形状計測が可能となる。
また、波長フィルター103の透過波長帯域は、計測するのに十分な可干渉距離を確保できるものが望ましく、例えば透過波長帯域が数nm程度の干渉フィルターなどを用いる。透過波長帯域が3nmの場合、可干渉距離は100μm程度となる。この値は、本発明において、設置精度を考慮しても十分な値と言える。波長フィルター103は、切替装置(切替機構)104Sの一例としてのフィルターホイール104に複数個取り付けられ、フィルターホイール104により、異なる波長を透過する波長フィルター103にそれぞれ切替えが可能である。ここでは、フィルターホイール104を用いたが、光源101からの光が透過する光路に対してエアシリンダなどにより複数の波長フィルターを出入りさせて、複数の波長フィルターを切り替えてもよい。
切替装置104Sは、一例として、図1A〜図1Eに示すように、フィルターホイール104と回転機構(角度制御部)104cとモータ104bとで構成している。フィルターホイール104には、複数の波長フィルター103を有している。一例として、図1Cに示すように、波長フィルター103は、それぞれ異なる波長を透過する4枚の波長フィルター103A,103B,103C,103D(例えば、波長λ用の波長フィルター103A,103Cと波長λ用の波長フィルター103B,103Dと)で構成されている。フィルターホイール104の回転中心には、軸104aが固定され、軸104aにはモータ104bの回転軸が連結されている。そして、モータ104bが回転駆動されると、フィルターホイール104が所定角度だけ回転して、光源101からの光が透過する波長フィルター103を別の波長フィルター103に切り替えることができるようにしている。フィルターホイール104に設けられた回転機構(傾斜機構)104cで、光源101からの光の光軸に対する波長フィルター103の傾きを調整することもできる。この回転機構(角度制御部)104cとしては公知の機構を使用することができる。
回転機構104cは、フィルター角度調整部の一例として機能し、温度変化又は時間経過により想定される波長変動を鑑みて、波長フィルター103と光源101からの光の光軸との角度を調整するものである。そのため、あらかじめ光の入射角(波長フィルター103に入射する光の光軸と直交する軸に対する角度)を所定の角度(基準角度)θ(例えば、5度〜10度の範囲内で決定される値(初期値)、例えば9度)としておき、基準角度θの±1度の範囲において0.01度以下の精度で前記角度を制御できるものが望ましい。これを実現する装置又は機構としては、例えばステッピングモータを用いた回転ステージがある。
波長フィルター103を透過した光は、反射ミラー106Aでハーフミラー106側に反射された後、ハーフミラー106に入射する。そして、波長フィルター103を透過した光は、ハーフミラー106で分割され、分割された光が、XYステージなどの被検ワーク保持部107hで保持された被検物体107と参照面108とにそれぞれ入射する。被検物体107は、計測対象物である。その後、被検物体107と参照面108とでそれぞれ反射した光は、再び、ハーフミラー106で重ね合わされて互いに干渉する。そして、重ね合わされた光は、結像レンズ109を透過して、カメラ110に結像される。すなわち、干渉させて結像レンズ109を透過した光を、カメラ110の受光素子上に結像させて撮像する。参照面108は、ピエゾステージ111に取り付けられており、ピエゾステージ111を駆動することにより、参照面108が光軸方向へ移動することができる。このピエゾステージ111は、少なくとも光源の波長程度の距離を移動させることができる。
なお、ハーフミラー106と参照面108と被検ワーク保持部107hとで干渉光学系130の一例を構成している。また、結像レンズ109とカメラ110とで撮像装置(撮像機構)131の一例を構成している。
自動ステージ112及び位置記録部113は、各波長フィルター103を透過した光に対して結像レンズ109及びカメラ110をピントが合う位置に予めそれぞれ移動させ、それらの位置をそれぞれ記録しておく。そして、制御部1000の制御の下に、計測開始と共にフィルターホイール104による波長切替えと同期して所定の位置に、結像レンズ109及びカメラ110を、それぞれ移動させる。すなわち、例えば、第1波長λと第2波長λとの間での波長フィルター103の切替に応じて、第1波長λ用の位置と第2波長λ用の位置とに、結像レンズ109及びカメラ110をそれぞれ移動させることを意味する。これは、前述の780nmと810nmの2波長(λ,λ)の組合せにおいて、結像レンズ109に無視できない光軸上の色収差が存在するため、これを補正するためである。計測中に移動するカメラ110により取り込んだ画像は、カメラ110から解析部114に入力されて、入力された画像の情報は解析部114で解析される。すなわち、本実施形態の表面形状計測装置での処理は、回転機構104cでの角度制御処理以外は、解析部114で行なわれる。解析部114は、図1Eに示すように、干渉縞位相検出部の一例としての位相算出部114cと、演算エラー防止部114dと、表面高さ算出部114eと、角度制御量算出部114fとで構成されている。この解析部114は、切替装置104Sと、角度制御部104cと、カメラ110と、位置記録部113と、自動ステージ112と、ピエゾステージ111とにそれぞれ接続されて、互いに、必要な情報を入力又は出力可能としており、制御部1000での制御の下に、表面形状計測装置の表面形状計測動作を行うものである。また、制御部1000は、解析部114と光源101とそれぞれ直接接続されていると共に、解析部114を介して、切替装置104Sと、回転機構104cと、カメラ110と、位置記録部113と、自動ステージ112と、ピエゾステージ111とに間接的にそれぞれ接続されて、それぞれの動作を制御するようにしている。
図2Aは形状計測についての計測フローチャートを示す図であり、前述した図1Aに構成を示した2波長干渉計による形状計測の方法について、図1A及び図2A及び図2Bを参照しながら説明する。以下の処理は、制御部1000の制御の下に解析部114自体で行われる。
初めに、波長λの位相シフトを行う(ステップS101参照)。切替装置104Sにおいて波長フィルター103を波長λ用の波長フィルター103に切替え(波長λに設定し)、回転機構104cにより波長フィルター103を所定の角度(基準角度)θ(例えば、5度〜10度の範囲内で決定される値(初期値)、例えば9度)に傾ける。そして、自動ステージ112により、位置記録部113に記録されておりかつ波長λのピントが合う位置に、結像レンズ109及びカメラ110を、それぞれ移動させ、位相シフトの動作を行う。
次に、波長λの位相シフトを行う(ステップS102参照)。切替装置104Sにおいて波長フィルター103を波長λ用の波長フィルター103から波長λ用の波長フィルター103に切替え、角度制御部104cにより波長フィルター103を所定の角度(基準角度)θ(例えば、5度〜10度の範囲内で決定される値(初期値)、例えば9度)に傾ける。そして、自動ステージ112により、位置記録部113に記録されておりかつ波長λのピントが合う位置に、結像レンズ109及びカメラ110を、それぞれ移動させ、位相シフトの動作を行う。
次に、カメラ110で撮像した画像を解析部114の位相算出部114cに取り込み、取り込んだ画像を解析部114の位相算出部114cで解析する(ステップS103参照)。取り込んだ画像が解析部114により解析されて、物体の表面形状データ(物体の表面高さ)及び波長λの角度制御量が解析部114で算出される。これで、一回目の表面形状計測動作を終了する。
図2Bは、前記した図2Aの形状計測についての計測フローチャートにより行なった表面形状計測後に行なう、二回目以降の表面形状計測についての計測フローチャートを示す図である。以下の処理も、制御部1000の制御の下に解析部114自体で行われる。
まず、ステップS104は、次回の表面形状計測のための準備動作である。すなわち、ステップS103の処理によって得た波長λの角度制御量を元に、回転機構104cにより、波長フィルター103と光の入射角とを制御する(ステップS104参照)。言い換えれば、回転機構104cにより、実際の波長差が設計値に一致するように、複数の波長フィルター103のうちの一方の波長フィルター103(波長λ用の波長フィルター103)を傾ける角度を調整する。
この二回目の計測では、ステップS104での処理結果を基に波長フィルター103と光の入射角を制御した状態で、図2Aと同様なステップS101〜ステップS103を行なうことにより、二回目の表面形状計測を行なうものである。
以上のステップS101〜ステップS103、ステップS104、ステップS101〜ステップS103が、表面形状計測動作と、計測条件を一定化させる波長制御の動作である。
また、図3は、図2A及び図2Bに示したステップS103の処理における解析部114の動作を示すフローチャートである。以下に、ステップS103の処理について詳しく説明する。
まず、解析部114の位相算出部114cで、2波長の干渉光画像よりそれぞれ位相シフトを行い、干渉縞の位相φ,φを算出する(ステップS111参照)。
次に、位相算出部114cで算出した位相φ,φ及び波長λ,λの入力値を元に、解析部114の演算エラー防止部114dで、前述した(数6),(数7),(数8)により縞次数mを算出する(ステップS112参照)。言い換えれば、演算エラー防止部114dで、2つの波長の位相を組み合わせて実際の波長差を検出し、検出した実際の波長に基づいて位相を補正する。ここでは、まず、縞次数算出の前に、演算エラー防止部114dで、理想縞次数mとのズレΔmが最小となるよう、波長値と位相値とを補正する「エラー防止アルゴリズム」を実行する。この「エラー防止アルゴリズム」については後述する。補正された波長値と位相値とを用いて、(数6),(数7),(数8)により、縞次数mを演算エラー防止部114dで算出する。
次に、位相φ及び縞次数mを用いて、前述の(数2)により物体の表面高さh(x,y)を解析部114の表面高さ算出部114eで求める(ステップS113)。
次に、実際に照射されている光の波長差を設計値に一致させるのに必要な、波長フィルター103と光の入射角とを解析部114の角度制御量算出部114fで算出する(ステップS114)。
まず、ステップS112の処理で演算エラー防止部114dを使用して、後述する「エラー防止アルゴリズム」により実際の波長差を検出しておき、設計波長差との差Δを角度制御量算出部114fで算出する。
次に、波長フィルター103の角度制御量を角度制御量算出部114fで算出するが、ここでは、あらかじめ波長フィルター103の基準角度θを9度としておき、基準角度θの±1度の微小範囲で角度を調整するものとする。この基準角度θの選択範囲は、例えば、5度から10度の範囲内から基準角度を選択する。この範囲外であると、光の透過量が低下しすぎるため好ましくないためである。これにより、設計波長差との差Δと角度は1次近似が可能となり、傾け量θは(数22)で与えられる。
Figure 0004841691
ここで、λは波長フィルター103の波長(nm)であり、Δは補正したい波長量(nm)である。aは波長フィルター103の特性及び基準角度により定まる係数であり、例えば本実施形態の干渉フィルターでは、a=781.3という値をとる。800nm付近の波長では、±1度の範囲で約±1nmの波長制御が行える。波長フィルター103の温度特性が前記の波長では0.03nm/℃で与えられるため、これで、波長変動に十分に対応可能なことが分かる。
また、ステップS114の処理では、角度制御量算出部114fで、2つの波長のうちの一方の波長を制御して波長差を設計値に一致させる。2つの波長のうちの一方の波長を制御することで波長差を常に固定する手法の効果は、(数23),(数24)により確認することができる。波長差λ−λを一定に制御する場合と一定に制御しない場合について、それぞれλの変化に対する縞次数の数nの変化量Δnは、
(1)波長差の一定制御ありでは、(数23)
(2)波長差の一定制御なしでは、(数24)
となり、(λ−λ)/λ倍に低減する。
Figure 0004841691
Figure 0004841691
例えば、波長λを780nm,波長λを810nmとし、温度変化により波長λの波長フィルター103の透過波長のみが変化したとする。波長−温度特性が0.03nm/℃程度として、温度変化が30度であったとすれば、波長λの変化は0.9nmである。すると、温度変化前の縞次数の数n=26において、波長制御なしの場合の変化量はΔn=0.835に対し、波長差制御を行った場合の変化量はΔn=0.03とほとんど変化しない。これにより、前述の(数21)の縞次数の数nの変化が大幅に抑制され、縞次数の数nが常に整数に近い値をとる。これで2波長の計測レンジを超える表面形状であっても「エラー防止アルゴリズム」が有効となる。ラベリングなどの方法によらないことから、計測対象を広域化することに意義がある。
図4は、演算エラー防止部114dを使用して行なう、「エラー防止アルゴリズム」部分の動作を示すフローチャートである。以下の処理を行うため、演算エラー防止部114dは、図1Eに示すように、縞次数算出部114d−1と、縞次数分布解析部114d−2と、波長値補正部114d−3と、位相値補正部114d−4とで構成されている。
初めに、2つの波長λ,λの値及び両波長の位相から、前述した(数6),(数7),(数8)と同様に各画素における縞次数mを演算エラー防止部114dの縞次数算出部114d−1で算出する(ステップS121)。ここでは四捨五入は行わない。
次に、演算エラー防止部114dの縞次数分布解析部114d−2により、求めた視野内における縞次数から縞次数の分布m(x,y)を作成し、その作成された縞次数の分布m(x,y)から適切な画素を抽出して、縞次数mのヒストグラムを算出する(ステップS122)。ここで、適切な画素を抽出するとは、干渉縞のコントラストが、しきい値より高い部分の画素(有効として取扱い可能な画素)を抽出することを意味する。画素の抽出には、(数6)のm=mの条件が望ましい。実際に計測を行って得られたヒストグラムを図5に示す。(数18)からも分かるように、ヒストグラムはΔλ/Δλ’ごとにピークを持ち、(数18)の第2項によるシフトを伴った分布となる。
次に、演算エラー防止部114dの縞次数分布解析部114d−2により、前記ヒストグラムの複数のピーク位置とヒストグラムの複数のピーク間隔とを求め、実際の波長差を算出する(ステップS123)。ピーク間隔の算出方法としては様々な方法が考えられるが、フーリエ変換によりパワースペクトルを求めるなどノイズに強い方法が望ましい。このピーク間隔に演算波長差Δλ’を掛けて実際の波長差Δλを算出することができる。
次に、演算エラー防止部114dの波長値補正部114d−3により、演算波長差Δλ’を実際の波長差Δλに一致させる(ステップS124)。波長λもしくは波長λを補正して演算の波長差Δλ’を実際の波長差Δλに一致させることで、(数19)の第1項を「0」とする。
次に、演算エラー防止部114dの位相値補正部114d−4により、補正された波長値に基づきヒストグラムのピーク位置を更新する(ステップS125)。ヒストグラムを再算出しなくても、(数18)よりピークの位置だけ更新すればよい。
次に、演算エラー防止部114dの位相値補正部114d−4により、各ピーク位置と理想縞次数との差を算出する(ステップS126)。これは(数19)の第2項を精度良く求めることを目的としている。ここで、差の算出には、各ピーク位置と理想縞次数との差を全て求め、平均するなどの方法が考えられる。
次に、演算エラー防止部114dの縞次数分布解析部114d−2により、前記ピーク位置から前記2波長の位相差、すなわち、2波長間の位相ズレδを求める(ステップS127)。(数19)の第2項の値をXとすると(数25)により位相ズレδを求めることができる。
Figure 0004841691
次に、演算エラー防止部114dの位相値補正部114d−4により、位相φを位相ズレδだけ進める処理を行う(ステップS128)。各画素における位相φを位相ズレδだけ進めるには、様々な方法があるが、単純に各画素のφに位相ズレδを加え、2πを超える部分もしくは0を下回る部分に、2πを差し引くか加えることにより得られる。
次に、演算エラー防止部114dにより、補正された波長λ’’及び位相φ’の値より、縞次数分布m(x,y)を算出し、四捨五入を行うことで各画素における縞次数mを決定する(ステップS129)。この時点で得られるヒストグラムは、図6に示すようにピークが理想縞次数mに一致している。
かかる構成によれば、2波長位相シフトにおいて、温度変化又は時間経過により想定される波長変動によらず、縞次数誤りを最小限とすることができ、従来のアルゴリズムに比べて、計測精度を向上することができる。以下に、計測精度が向上する例について説明する。
回路パターンの計測の場合、計測対象物の段差オーダーは10〜50μmであり、計測レンジを100μmとするとき、必要な計測精度は100nmである。
特許文献1の手法の計測精度は、λ=800nm,λ=805nmの場合、温度変化が±20℃とすると、0.03(nm/℃)×20(℃)=0.6(nm)の波長変動が発生することになる。また、50μmの段差計測時には計測精度が1.78μmとなり、精度不足となってしまう。
これに対して、第1実施形態の計測では、37.3nmの計測精度で計測可能である。このとき、必要な波長フィルター103の角度制御量は、20℃の温度変化に対応するために、λ=±0.6nm(±0.07%)の範囲で光源からの光の波長を制御する場合、角度θ=5°を基準に、4°〜6°の範囲で制御すればよい。図10は、波長フィルター103と光源101からの光の光軸の角度ずれに対する波長変化量を示すグラフである。
ディスプレイパネル用電極パターンの計測の場合、計測対象物の段差オーダーは1〜10μmであり、計測レンジを20μmとするとき、必要な計測精度は10nmである。
特許文献1の手法の計測精度は、λ=780nm,λ=810nmの場合、温度変化が20℃とすると、0.03(nm/℃)×20(℃)=0.6(nm)の波長変動が発生することになる。また、10μmの段差計測時には計測精度が189nmとなり、精度不足となってしまう。
これに対して、第1実施形態の計測では、7.41nmの計測精度で計測可能である。この時、必要な波長フィルターの角度制御量は、λ=±0.6nm(±0.07%)の範囲で波長を制御する場合、20℃の温度変化に対応するために、θ=5°を基準に4°〜6°の範囲で制御すればよい。図11は、波長フィルター103と光源101からの光の光軸の角度ずれに対する波長変化量を示すグラフである。なお、温度変化量が等しい場合、計測レンジにかかわらず、波長変化量は変わらない。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態における表面形状計測装置の一例としての干渉計測装置を示す概略図である。
図7において、図1A〜図1Eと同じ構成要素については同じ符号を用いて、その説明は省略する。第2実施形態において、フィルターホイール204は、前述の第1実施形態のフィルターホイール104に対応している。第2実施形態では、フィルターホイール204に取り付けられた波長フィルター103(103A,103B,103E)は3枚となっている。3枚の波長フィルター103(103A,103B,103E)は、それぞれ、切替装置104Sで切り替え可能としている(その構成としては、例えば、図1Cにおいて、波長フィルター103Cの代わりに波長フィルター103Eを配置すればよい。)。それぞれの波長フィルター103(103A,103B,103E)の異なる透過波長をλ,λ,λとすると、2波長位相シフトの動作で組み合わせる2つの波長が常に(数21)を満たす。例えば、以下では、(λ,λ)及び(λ,λ)の2波長位相シフトを組み合わせて3波長位相シフトを行うものとし、これらの波長の組合せが、常に、(数21)を満たすものとする。
図8は形状計測についての計測フローチャートを示す図である。図7に構成を示した干渉計測装置である3波長位相シフト干渉計による形状計測の方法について、図7及び図8を参照しながら説明する。なお、第2実施形態の3波長位相シフトでは、前述した第1実施形態における2波長位相シフト及びエラー防止アルゴリズムを組み合わせた動作となっている。以下の処理は、解析部114の制御の下に行われるか、又は、解析部114自体で行われる。
初めに、波長λとλによる2波長位相シフトを行う(ステップS201参照)。この動作は、前述した図2A及び図2BにおけるステップS101の処理からステップS103の処理に対応する。ただし、ステップS103の処理の解析においては、図3のステップS111の処理からステップS112の処理までとし、波長λと位相φの補正値及び縞次数mを得る。
次に、波長λとλによる2波長位相シフトを行う(ステップS202参照)。ステップS201の処理と同様にして、波長λと位相φの補正値及び縞次数mを得る。
次に、縞次数m,mより合成位相φ,φを生成する(ステップS203参照)。合成位相φは、(数26)で求められる。合成位相φに関しても、合成位相φと同様にして求められる。
Figure 0004841691
次に、合成位相φ,φに関して2波長位相シフトを行う(ステップS204参照)。この動作は、図2A及び図2BにおけるステップS101の処理からステップS103の処理及び図3におけるステップS111の処理からステップS112の処理に対応する。合成位相φ,φに関しては、ステップS201の処理,ステップS202の処理で波長と位相が補正されている限り、補正を行う必要はない。求めた縞次数を四捨五入して、縞次数mを得る。
次に、縞次数m及び縞次数mから、(数27)により、3波長合成波長の計測レンジ内の縞次数mを算出する(ステップS205参照)。
Figure 0004841691
次に、得られた縞次数mを四捨五入して、(数2)に代入することで、高さh(x,y)を算出する(ステップS206参照)。
次に、ステップS201の処理及びステップS202の処理において検出した波長差に基づいて、図3のステップS114の処理と同様にして波長差を設計値に一致させる(ステップS207参照)。これにより、実際の波長λ,λが補正され、(数21)に示す縞次数の数が整数となり、次回の計測のステップS201の処理及びステップS202の処理においても、誤差検出精度を維持することができる。
かかる構成とすることで、温度変化又は時間経過により想定される波長変動又は物体の表面形状に関わらず、波長誤差と位相ズレを補正して、これまでの多波長位相シフト干渉法での計測に比べて、高精度に物体の表面形状を計測することができる。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明に係る表面形状計測装置及び方法は、波長誤差と位相ズレに対して演算値を補正し波長差を一定に固定することで、温度変化の大きな環境での計測、又は、物体の表面性状が粗く縞次数エラーが発生しやすい物体に対しての計測精度を向上することができ、また、マスターを計測することで光源の波長校正への応用も考えられる。よって、本発明は、物体の表面形状を評価するために、例えば、ディスプレイパネルの電極、回路パターン、又は、金属加工部品などの表面形状計測に使用することができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形又は修正は明白である。そのような変形又は修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。

Claims (9)

  1. 光を放射する光源と、
    透過波長がそれぞれ異なる複数の波長フィルターと、
    前記複数の波長フィルターを切替える切替装置と、
    前記切替装置で切替えられた前記複数の波長フィルターのうちの1つの波長フィルターを透過した光を分岐して被検物体と参照面とに照射し、それぞれで反射された光を重ね合わせて干渉させる干渉光学系と、
    前記干渉光学系で干渉させた干渉縞の画像を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置で撮像した画像から干渉縞の位相を算出する干渉縞位相検出部と、
    前記切替装置で前記複数の波長フィルターを切替えて算出した、少なくとも2つの波長での干渉縞の位相を組み合わせて波長差を検出し、前記波長差に基づいて、前記波長フィルターに入射する光の光軸に対する前記複数の波長フィルターのうちの一方の波長フィルターの傾斜角度を調整するフィルター角度調整部と、
    前記一方の波長フィルターの傾斜角度を調整した状態で、前記干渉光学系と前記撮像装置と前記干渉縞位相検出部とを使用して前記被検物体の表面形状計測を行なう解析部と、を備える、
    表面形状計測装置。
  2. 少なくとも2つの波長での干渉縞の位相を組み合わせて検出した前記波長差に基づいて干渉縞の位相を補正する演算エラー防止部を備える、
    請求項1に記載の表面形状計測装置。
  3. 前記演算エラー防止部は、
    前記2つの波長と位相を組み合わせて各画素における縞次数を算出する縞次数算出部と、
    前記縞次数算出部で算出された前記縞次数の分布より前記2つの波長間の波長差と位相差を検出する縞次数分布解析部と、
    前記いずれか一方の波長の演算値を補正して波長差に一致させる波長値補正部と、
    前記いずれか一方の波長の位相を補正して前記2つの波長の位相差が0となる場合の位相値を算出して補正する位相値補正部とを有する、
    請求項2に記載の表面形状計測装置。
  4. 前記フィルター角度調整部は、
    予め前記波長フィルターと光軸の角度を5度〜10度の範囲内で設定された値に傾けた状態を基準基準とし、±1度の範囲で前記波長フィルターの角度を調整する角度制御部で構成されると共に、
    前記縞次数分布解析部で算出した波長差と前記設計値との差に基づき、角度制御量を算出する角度制御量算出部をさらに備え、
    前記演算エラー防止部において、前記複数の波長フィルターで組み合わせる前記2つの波長(λ,λ)が、nを整数として、前記角度制御部の基準状態において(数1)を満たす、
    請求項3に記載の表面形状計測装置。
    Figure 0004841691
  5. 光源からの光を波長フィルターに透過させ、前記波長フィルターを透過した光を分岐して被検物体と参照面とに照射し、それぞれで反射された光を重ね合わせて干渉させ、前記被検物体と前記参照面とで反射された光を重ね合わせて干渉させた光を画像として撮像し、前記撮像した画像から干渉させた光の干渉縞位相を算出する位相算出ステップを少なくとも2つの異なる波長の波長フィルターを切替えて行った後、
    前記少なくとも2つの波長の干渉縞の位相を組み合わせて波長差を検出し、
    前記波長差に基づいて、前記波長フィルターに入射する光の光軸に対する前記複数の波長フィルターのうちの一方の波長フィルターの傾斜角度を調整し、
    前記一方の波長フィルターの傾斜角度を調整した状態で、前記位相算出ステップを行って前記被検物体の表面形状計測を行なう、
    表面形状計測方法。
  6. 前記2つの波長の干渉縞の位相を組合せて検出した波長差に基づいて位相を補正する演算エラー防止ステップを有する、
    請求項5に記載の表面形状計測方法。
  7. 前記演算エラー防止ステップで、前記2つの波長の位相を組み合わせて波長差を検出し、前記検出した実際の波長差に基づいて位相を補正する時、
    前記2つの波長の位相を組み合わせて各画素における縞次数を縞次数算出部で算出し、
    前記縞次数算出部で算出された前記縞次数の分布より前記2波長間の波長差と位相差を縞次数分布解析部で検出し、
    波長値補正部で、前記いずれか一方の波長の演算値を補正して実際の波長差に一致させ、
    位相値補正部で、前記いずれか一方の波長の位相を補正して前記2波長の位相差が0となる場合の位相値を算出して補正する、
    請求項6に記載の表面形状計測方法。
  8. 前記縞次数分布解析部で前記縞次数算出部で算出された前記縞次数の分布より前記2波長間の実際の波長差と位相差を検出する時、
    前記2つの波長の干渉縞位相より、前記2波長の縞次数が一致する画素における縞次数を算出し、縞次数の分布のヒストグラムを算出し、
    前記ヒストグラムの複数のピーク位置と前記ヒストグラムの複数のピーク間隔を検出し、
    前記ピーク間隔と前記ピーク位置とから前記位相差を検出する、
    請求項7に記載の表面形状計測方法。
  9. 前記フィルター角度調整部で、前記波長差が設計値に一致するように、前記複数の波長フィルターのうちの一方の波長フィルターを傾ける角度を調整する時、
    角度制御部で、予め前記波長フィルターと光軸の角度を5度〜10度の範囲内で設定された値に傾けた状態を基準基準とし、±1度の範囲で前記波長フィルターの角度を調整すると共に、
    前記縞次数分布解析部で算出した波長差と前記設計値との差に基づき、角度制御量算出部で角度制御量を算出する、
    請求項7に記載の表面形状計測方法。
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