JP4839942B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

本発明は、鍋に入れた調理物の重量を検知する機能を有する炊飯器に関するものである。
従来、この種の炊飯器は、鍋の下方に重量を検出する重量検出手段を備え、この重量検出手段により鍋内の米量を検出し、表示するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
使用者は、まず中に何も入れていない空の鍋(以下、空鍋という)を炊飯器本体内にセットし、この空鍋の重量検出手段からの出力をメモリに記憶する。続いて、鍋内に米を入れ、さらに重量検出手段の出力を読み、この出力値からメモリに記憶している空鍋時の出力値の差をとることで、米のみの重量値を知ることができる。
例えば、空鍋の重量を600gとし、その状態から米を入れた状態の重量が900gとすると、その差は300gであり、それが米の重量ということになる。米1カップは約150gなので、検出した米重量から150gを割ることでカップ数を知ることができる。この場合300gなので、2カップであり、それを表示部に表示することで、使用者は鍋内に入れた米量が2カップであることを認知できる。
ここで、炊飯器と鍋とはセットで販売されているので、空鍋の重量値のメモリへの記憶は一度行うだけで良い。二度目からは鍋内に直接米をセットした状態でも、米量は検出できる。さらに工場出荷時に予め記憶しておくことで、使用者は空鍋の重量値の記憶の手間を省くことができる。
特開2004−248805号公報
しかしながら、このような従来の構成において、空鍋時の重量検出手段からの出力をメモリに記憶しているが、このメモリをマイクロコンピュータに内蔵されているRAMなどで実現した場合、機器の電池切れなどの電源電圧低下が発生すると、記憶していた内容が消去されてしまう。その結果、使用者は消去されたことを認知せぬまま、鍋内に直接米をセットし米量を検出しようとすると、本来の米のみの表示ではなく、空鍋の重量を含んだ量を表示してしまうという課題があった。
また、空鍋時の重量検出手段からの出力をメモリに記憶する際、誤って空鍋ではないときの出力を記憶してしまった場合も、米量を検出が不正確になるという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、空鍋状態の重量検出手段の出力値の情報が消去などされ、不正確な状態となっても、ある程度正確な内容量の検出が行える炊飯器を提供することを目的とする。
本発明は蒸気目的を達成するために、上面が開口した炊飯器本体内に鍋を着脱自在に収納し、この鍋を加熱手段により加熱し、炊飯器本体の上面開口部を蓋により開閉自在に覆い、鍋と鍋に入れられた調理物の重量との総重量を重量検知部により検知して検知信号を出力し、少なくとも重量検知部が検知した鍋の検知信号を鍋検知信号として揮発性の第一の記憶手段に記憶し、少なくとも所定の鍋検知信号を不揮発性の第二の記憶手段に記憶し、記憶要求手段により重量検知部が検知した検知信号を第一の記憶手段に記憶させ、重量検知部が検知する検知信号と第一の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より鍋内の内容量を算出手段により算出し、初期化手段により第一の記憶手段の初期化を行うよう構成し、初期化手段が第一の記憶手段を初期化するとき、第一の記憶手段は第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を記憶するよう構成したものである。
これにより、初期化手段が第一の記憶手段を初期化するとき、第一の記憶手段は第二の
記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を記憶するので、第二の記憶手段に空鍋の生産的な基準値を予め記憶させておくことで、第一の記憶手段の初期化の際に自動でこの値を記憶することができ、空鍋状態の重量検出部の出力値の情報が消去などされて不正確な状態となっても、ある程度正確な内容量の検知を行うことができる。
本発明の炊飯器は、第一の記憶手段の初期化の際に自動で第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を記憶することができるので、記憶要求手段により鍋検知信号を記憶しなくても、算出手段はある程度正確な値で内容量を算出できる。
の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知し検知信号を出力する重量検知部と、少なくとも前記重量検知部が検知した前記鍋の検知信号を鍋検知信号として記憶する揮発性の第一の記憶手段と、少なくとも所定の鍋検知信号を記憶する不揮発性の第二の記憶手段と、前記重量検知部が検知した検知信号を前記第一の記憶手段に記憶させる記憶要求手段と、前記重量検知部が検知する検知信号と前記第一の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より前記鍋内の内容量を算出する算出手段とを備え、前記算出手段が内容量を算出するとき、前記第一の記憶手段に記憶している鍋検知信号が所定の範囲内になければ、前記第一の記憶手段は前記第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を記憶するよう構成したものであり、算出手段が算出を行うとき誤りを検知し第一の記憶手段に第二の記憶手段の所定の鍋検知信号を記憶することができるので、記憶要求手段により第一の記憶手段の鍋検知信号に空鍋以外の重量信号を誤って記憶させたとしても、算出手段はある程度正確な値で内容量を算出できる。
の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知し検知信号を出力する重量検知部と、少なくとも前記重量検知部が検知した前記鍋の検知信号を鍋検知信号として記憶する揮発性の第一の記憶手段と、少なくとも所定の鍋検知信号を記憶する不揮発性の第二の記憶手段と、前記重量検知部が検知した検知信号を前記第一の記憶手段に記憶させる記憶要求手段と、前記重量検知部が検知する検知信号と前記第一の記憶手段または前記第二の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より前記鍋内の内容量を算出する算出手段とを備え、前記算出手段が内容量を算出するとき、前記算出手段は前記第一の記憶手段に記憶している鍋検知信号が所定の範囲内にあれば、前記第一の記憶手段に記憶している鍋検知信号のもとに算出を行い、所定の範囲内になければ、前記第二の記憶手段に記憶している鍋検知信号のもとに算出するよう構成したものであり、算出手段が算出を行うとき誤りを検知し第一の記憶手段に替え、第二の記憶手段の所定の鍋検知信号で算出することができるので、記憶要求手段により第一の記憶手段の鍋検知信号に空鍋以外の重量信号を誤って記憶させたとしても、算出手段はある程度正確な値で内容量を算出できる。
の発明は、上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知し検知信号を出力する重量検知部と、少なくとも前記重量検知部が検知した前記鍋の検知信号を鍋検知信号として記憶する揮発性の第一の記憶手段と、少なくとも所定の鍋検知信号を記憶する不揮発性の第二の記憶手段と、前記重量検知部が検知した検知信号を前記第一の記憶手段に記憶させる記憶要求手段と、前記重量検知部が検知する検知信号と前記第一の記憶手段または前記第二の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より前記鍋内の内容量を算出する算出手
段と、前記第一の記憶手段の初期化を行う初期化手段とを備え、前記初期化手段が前記第一の記憶手段を初期化するとき、前記第一の記憶手段は初期化したことを示す情報を合わせて記憶するとともに、前記記憶要求手段により前記第一の記憶手段に記憶したとき、初期化したことを示す情報を消去するようにし、前記算出手段が内容量を算出するとき、前記第一の記憶手段が初期化された情報を記憶していれば、第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を使用し算出するよう構成したものであり、初期化手段が働いてから記憶要求手段が働くまでの間、初期化したことを示す情報があるので、算出手段が算出を行うときに、この情報を確認することで第一の記憶手段の鍋検知信号が記憶要求手段により記憶されていないということが判定でき、代わりに第二の記憶手段に予め記憶している所定の鍋検知信号を使用して算出することができ、ある程度正確な値で内容量を算出できる。
の発明は、上記第または第の発明において、第一の記憶手段の初期化を行う初期化手段を備え、初期化手段が第一の記憶手段を初期化するとき、第一の記憶手段は所定の範囲外の信号を記憶するようにしたものであり、第一の記憶手段を初期化手段により初期化する際は、所定の範囲外の信号を記憶するので、算出手段が算出を行うときに、記憶要求手段により第一の記憶手段に鍋検知信号を記憶していないときは所定の範囲外となり、第二の記憶手段に予め記憶している所定の鍋検知信号を使用して算出することができる。
の発明は、上記第1の発明において、調整信号を出力する調整手段を備え、第一の記憶手段に第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を記憶するとき、前記調整手段からの調整信号により調整して記憶するようにしたものであり、第二の記憶手段の所定の鍋検知信号が書換え不可でも調整して第一の記憶手段に記憶することができる。
の発明は、上記第または第の発明において、調整信号を出力する調整手段を備え、算出手段が内容量を算出するとき第二の記憶手段をもとに算出する場合、前記調整手段からの調整信号により第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を調整して算出するようにしたものであり、第二の記憶手段の所定の鍋検知信号が書換え不可でも調整して算出手段により算出することができる。
の発明は、上記第の発明において、調整手段からの調整信号が所定の範囲外のとき、調整信号による調整を行わないで第一の記憶手段に第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を記憶するようにしたものであり、調整手段の調整信号の異常を判定でき、異常時は調整手段による調整を禁止することができる。
の発明は、上記第の発明において、調整手段からの調整信号が所定の範囲外のとき、調整信号による調整を行わないで算出手段は第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号をもとに算出するようにしたものであり、調整手段の調整信号の異常を判定でき、異常時は調整手段による調整を禁止することができる。
の発明は、上記第1の発明において、表示を行う表示手段を備え、第一の記憶手段に第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を記憶してから、記憶要求手段により新たな鍋検知信号が第一の記憶手段に記憶されるまで前記表示手段は表示を行うようにしたものであり、表示手段の表示を使用者が確認することで、記憶要求手段により鍋検知信号が記憶されていないことと、そのとき算出手段により算出すると値が不正確であることが認知できる。
10の発明は、上記第または第の発明において、表示を行う表示手段を備え、算出手段が第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号をもとに内容量を算出するとき
、前記表示手段は表示を行うようにしたものであり、表示手段の表示を使用者が確認することで、記憶要求手段により鍋検知信号が記憶されていないことと、そのとき算出手段により算出した値が不正確であることが認知できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図、図2は同炊飯器の一部切欠した側面図、図3は同炊飯器の一部ブロック化した要部回路図、図4は同炊飯器の動作・表示部の拡大平面図を示すものである。なお、図面を簡潔にするために、電気的接続のためのリード線等は省略してある。
図2に示すように、炊飯器本体10は、上面を開口し、その上面開口部を覆う蓋20を開閉自在に設置している。炊飯器本体10の収納部30は、上方の上枠32と下方のコイルベース31とから構成しており、収納部30には、磁性体製の鍋12を着脱自在に収納する。コイルベース31の鍋12の底部に対向する部分に鍋12を誘導加熱する加熱コイル13を配設している。
回路基板14は、図1に示すように、加熱手段201を構成する駆動手段202、制御手段203や、表示手段207などで構成し、加熱手段201を構成する加熱コイル13の動作を制御して鍋12を誘導加熱し、鍋12内の調理物19を加熱調理する。
第一の記憶手段205は少なくとも重量検知部40が検知した鍋12の検知信号を鍋検知信号として記憶するものであり、第二の記憶手段210は少なくとも所定の鍋検知信号を記憶するものである。記憶要求手段211は重量検知部40が検知した検知信号を第一の記憶手段205に記憶させるものである。算出手段206は重量検知部40が検知する検知信号と第一の記憶手段205が記憶している鍋検知信号との差より鍋12内の内容量を算出する。初期化手段209は第一の記憶手段205の初期化を行うものであり。調整手段212は調整信号を出力するものである。
制御手段203は、図3に示すマイクロコンピュータ(以下、マイコンという)100によって実現している。また、マイコン100は、第一の記憶手段205や第二の記憶手段210、重量を算出する算出手段206も含んでいる。さらに、このマイコン100内には電源を監視し低電圧状態ならリセットする低電圧検知回路を内蔵している。この低電圧検知回路は、台地の記憶手段205の初期化を行う初期化手段209を構成している。
調理物19は、炊飯前の米、米と水との混合物または炊き上がったご飯等である。この炊飯器は図示しない電源コードを有し、電源コードから商用電源が供給されたときに「電源オン」の状態になる。
鍋温度検知手段15は、鍋12の温度を検知するもので、コイルベース31の底部に配設し、この鍋温度検知手段15は、鍋12が収納部30に収納されると鍋12の底の中央部に当接し、鍋12の温度を検知することで調理物19の温度を検知し、その出力を制御手段203に入力している。鍋検知手段16は、鍋12が収納部30に収納されているか否かを検知するもので、この鍋検知手段16は、炊飯器本体10に剛体接続されたマイクロスイッチで構成し、鍋12が収納部30に収納されると、鍋温度検知手段15の底に設けた突起部がマイクロスイッチを押下し、鍋検知手段16はオン信号を出力する。
蓋開閉検知手段21は、蓋20の開閉を検知するもので、この蓋開閉検知手段21は炊
飯器本体10に設け、マイクロスイッチで構成し、蓋20が開くと蓋20のヒンジ部がマイクロスイッチを押下し、蓋開閉検知手段21はオン信号を出力する。蓋開閉検知手段21は、炊飯器の電源が入っている状態では常に動作しており、オン信号またはオフ信号を出力している。
重量検知部40は、鍋12と鍋12に入れられた調理物19の重量との総重量を検知し、検知信号を出力するもので、この重量検知部40の主要部は、支持部17およびロードセル18で構成し、ロードセル18は、ロバーバル型のロードセル(荷重変換器)であり、炊飯器本体10に剛体接続している。ロードセル18に抵抗線ひずみゲージ(図示せず)を取り付けている。ロードセル18が歪んだときのひずみゲージの抵抗変化をブリッジ回路で電気信号として取り出すよう構成している。
支持部17は、薄板に3つの突起部を設けた形状を有し、薄板はロードセル18の一端にねじ止めしている。支持部17の突起部は、コイルベース31の底部に設けた3つの孔をそれぞれ貫通しており、鍋12が収納部30に収納されていない場合、ロードセル18は支持部17の重量を検知する。鍋12が収納部30に収納されると、鍋12の底部が支持部17の突起部の先端に当接し、ロードセル18が歪む。鍋12が収納部30に収納されると、ロードセル18は、支持部17、鍋12および鍋12の中の調理物19の総重量を検知する。すなわち、重量検知部40は、鍋の底面を3点支持する支持部17を通して、正確に鍋12および被加熱物(調理物19)の重量を測定するよう構成している。
鍋温度検知手段15、鍋検知手段16、蓋開閉検知手段21、重量検知部40からの電気信号は、それぞれ回路基板14に入力される。
つぎに、図4に示すように炊飯器本体10の前面に操作・表示部50を設けている(図2では図示せず)。操作・表示部50に、キー入力手段51、水量表示部52、液晶表示素子53を配置している。キー入力手段51として、米計量スイッチ51a、保温スイッチ51b、タイマー予約を行うための予約スイッチ51c、炊飯コースを選択するコーススイッチ51d、炊飯スイッチ51e、取消/切スイッチ51f、予約時刻(時と分)を合わせる時スイッチ51gおよび分スイッチ51hを配置している。キー入力手段51はマイコン100に接続してい。
ここで、米計量スイッチ51aは、2秒未満押して放したときは後述する算出手段206へ算出要求を行う算出要求手段208として機能し、5秒以上の連続押ししたときは後述する第一の記憶手段205へ記憶要求を行う記憶要求手段211として機能するようマイコン100は調整されている。
水量表示部52は、操作・表示部50の上部に配置された5個のランプ52a〜52eを有する。ご飯の固さは米量および水量に依存する。鍋12に米を入れた後、米計量スイッチ51aを押して米量を測定し、その後に水を入れる。実施の形態1の炊飯器は、使用者が鍋12に入れた米量を測定し、米量および水量に対応するご飯の固さに応じて、水量表示部52のランプ52a〜52eのうち該当するランプを点灯または点滅させる。ランプ52aの左上に「かため」、ランプ52cの上に「ふつう」、ランプ52eの右上に「やわらかめ」の文字が印刷されており、ユーザは、水量表示部52を確認しながら、好みの固さのご飯を炊くための水加減を行うことができる。
液晶表示素子53には、操作案内表示部54および米量表示部55、時刻表示部56を配置している。操作案内表示部54は、使用者がつぎに行うべき操作または現在の状態を表示する表示部である。操作案内表示部54には「水加減」表示部および「炊飯を押す」表示部を配置している。ユーザがつぎに行うべき操作は、各表示部の文字(「水加減」ま
たは「炊飯」の文字)の背景部分が黒く表示されることで示される。米量表示部55は、鍋の絵と使用者が鍋12に入れた米量(カップ数)の測定結果を表示する。
図4の表示例は、米および水の計量が終了した状態での表示である。鍋の絵と米量「2.3カップ」が米量表示部55に表示されている。「炊飯を押す」表示部54bの「炊飯」の文字の背景が黒く表示され、ユーザに炊飯スイッチ51eを押すことを促している。
このように液晶表示素子53は表示手段207であり、米量表示部55とそれ以外の表示部とから構成されている。
つぎに、図3は回路基板14の回路図であり、加熱コイル13は、鍋12を誘導加熱する。交流電源61から交流電力が供給され、ダイオードブリッジ62によって整流し、平滑コンデンサ63、共振コンデンサ64、スイッチング素子65、加熱コイル13よりなるインバータ回路により誘導加熱のための高周波電力を発生させる。インバータ回路は駆動手段202を構成するドライブIC67と誘導加熱制御用IC68によって駆動されている。
電源IC66は交流電源61から動作のための直流電源を各回路に供給している。交流電源61が開放されている場合は、電池81により直流電源を各回路に供給している。この電池81は主としてマイコン100に内蔵しているRAMの内容保持の目的に使用している。
サーミスタ69は底温度検知手段15の中に内蔵されており、サーミスタ69が温度によって抵抗値が変化するのを利用して鍋12の温度を検知している。水晶発振子70の発振によって、マイコン100内のタイマーをカウントして計時を行っている。そして、マイコン100に入力された温度や計時している時間をもとに誘導加熱制御用IC68を制御することにより、鍋12の加熱を制御して炊飯を行っている。
蓋開閉検知スイッチ71は、蓋開閉検知手段21を構成し、蓋20を開くとスイッチがオフし、蓋20が閉じるとスイッチがオンすることにより、蓋開閉の検知を行う。表示は液晶表示パネル53並びにランプ52によって行っている。
重量検知は、ロードセル18からの信号は微小なのでオペアンプと抵抗よりなる差動増幅回路72によって増幅し、マイコン100に入力するようにしている。ロードセル18からの出力は、ロードセル18にかかっている重量に比例している。マイコン100では、この差動増幅回路72によって増幅した信号をマイコン100に内蔵の12bitのAD変換器でAD変換し電圧信号を数値に変換している。本実施の形態の炊飯器では、1LSBあたり1gとなるように差動増幅回路112を調整している。よって、AD変換結果が1500ならば、これは1500gの信号に相当する。以下、各入力信号の値はこのAD変換した値で説明する。
上記構成において重量検知の動作を説明する。重量検知部40の出力は、鍋12が炊飯器本体10に入っていない無負荷のときでも出力が出ている。重量検知部40の無負荷時のマイコン100への入力を無負荷信号Zとし、マイコン100のRAMである第一の記憶手段205に記憶する。さらに鍋12が炊飯器本体10にセットされているとき(鍋12の中には何も入っていない空鍋状態)の入力をNとするとき、無負荷信号Zとの差(N−Z)が空鍋の重量分の信号となる。これを鍋検知信号N1とし、記憶要求手段211により、第一の記憶手段205に記憶する。
鍋12が炊飯器本体10にセットされており、鍋12の中に調理物19が入っている場
合の重量検知部40のマイコン100への入力をMとすると、調理物19の重量M1は、
M1=M−N1−Z・・・・・・(1)
となる。算出手段206は、この(1)式に従い、重量検知部40からの信号を重量値に変換する。また、1カップあたり約150gなので、算出した重量M1を150で割ることで、重量をカップ数に変換できる。算出要求手段208である米計量スイッチ51aを使用者が操作したとき、検出した重量をカップ数に変換するようにしている。
ここで、重量検知部40の無負荷時のマイコン100への入力である無負荷信号Zはロードセル18の経年劣化や室温などで出力値が変化する。その出力値の変化が重量検知の誤差の原因となる。そこで、重量検知直前に無負荷信号Zを入力することでロードセル18の無負荷時の出力変化に対応し、誤差をなくすというゼロリセットが必要となってくる。本実施の形態では、蓋開閉検知手段21によって蓋開を検知し、鍋検知手段16で鍋12が炊飯器本体10にセットされていないとき無負荷と判断して無負荷時の入力を行い、第一の記憶手段205に記憶することによって、ゼロリセットしている。
鍋検知信号N1は、鍋12が他のものと交換されない限り、ほとんど変化はない。よって、一度第一の記憶手段205に記憶すると、毎回記憶をし直す必要はない。本実施の形態では、蓋開閉検知手段21によって蓋開を検知し、鍋検知手段16で鍋12を炊飯器本体10にセットしていると判定しているときに、計量スイッチ51aを5秒以上連続で押すことで記憶要求手段211として機能し、第一の記憶手段205はそのときの入力Nから無負荷信号Zとの差である鍋検知信号N1を算出し記憶している。
この第一の記憶手段205はマイコン100の揮発性メモリのRAMで実現しているため、電池81が切れてしまうと、初期化手段209であるマイコン100内に内蔵されている低電圧検知回路によりマイコン100にリセットがかかり、RAMもリセットする。本実施の形態のマイコン100では、リセットしたときに、RAMをまず0でクリアするようにしているが、このときに鍋検知信号N1まで0にしてしまうと調理物19の重量検知を行うと(1)式でN1が0となり、鍋12の重量も含んだ状態で検知してしまう。
よって、本実施の形態では、初期化手段209が第一の記憶手段205を初期化するとき、第一の記憶手段205は第二の記憶手段210に記憶している所定の鍋検知信号を記憶するよう構成している。すなわち、低電圧検知回路がマイコン100をリセットする際は、第一の記憶手段205のN1を0でクリアせず、マイコン100内の電気的に書換え不可な不揮発性メモリのROMである第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号を第一の記憶手段205に記憶するようにしている。
このときの動作を図5を参照しながら説明する。図5は本実施の形態の炊飯器の第一の記憶手段205の初期化のプロセスを示すフローチャートである。
まず、ステップ101でマイコン100内に内蔵されている低電圧検知回路が電源電圧の低下を検知すると、マイコン100の制御部にリセット信号を出力する。ステップ102でマイコン100は、プログラムを再スタートし、まずRAMの初期化のため、RAMのアドレスを管理するレジスタ(以下、レジスタという)を初期化する。本実施の形態では、RAMは0x00番地から0xFF番地までの256バイトの容量があるものとするので、ステップ102ではレジスタに0x00をセットする。ステップ103では、レジスタの値をチェックし、終了アドレス、すなわち0xFF番地を超えているかチェックする。終了アドレスを超えていれば、初期化のプロセスを終了し、終了アドレスを超えていなければ、ステップ104に進む。
ステップ104では、レジスタの値をチェックし、鍋検知信号N1を保存するアドレス
なのかチェックする。保存するアドレスならばステップ105に進み、違うならばステップ107へ進む。ステップ105では、第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号を読み込み、続くステップ106でこの値をレジスタが示すアドレスに書込み、ステップ108へ進む。ステップ104でレジスタの値が鍋検知信号N1を保存するアドレスでないときはステップ107へ進み、レジスタが示すアドレスに0を書込み、ステップ108へ進む。ステップ108では、レジスタの値を1加算し、ステップ103に戻り、レジスタの終了アドレスのチェックを行う。
このようにすることで、0x00〜0xFF番地のRAMのうち、鍋検知信号N1を保存する箇所を除いて0をセットし、鍋検知信号N1を保存する箇所は第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号をセットできるものである。
以上のように、マイコン100にリセットがかかり、再スタートした後に鍋検知信号N1を記憶要求手段211により記憶し忘れても、初期化用鍋検知信号を第二の記憶手段210から読込みセットできているので、この状態で算出手段206が内容量の算出を行ってもある程度正確な値で算出することができる。例えば、鍋12の重量を600±30gで生産するとしたとき、600gを初期化用鍋検知信号として第二の記憶手段210に記憶させて出荷すれば、記憶要求手段211が動作しなくても、自動で第一の記憶手段205の鍋検知信号N1に600gがセットされることとなり、最大30gのずれに抑えることができる。
なお、本実施の形態においては、初期化手段209をマイコン100に内蔵の低電圧検知回路により実現しているが、これはマイコン100外からスイッチ操作など外部信号により動作させても、もちろん良い。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2の炊飯器のブロック図を示すものである。
図6に示すように、算出手段206は重量検知部40が検知する検知信号と第一の記憶手段205が記憶している鍋検知信号との差より鍋12内の内容量を算出するもので、この算出手段206が内容量を算出するとき、第一の記憶手段205に記憶している鍋検知信号が所定の範囲(例えば、570g以上630g以下)内になければ、第一の記憶手段205は第二の記憶手段210に記憶している所定の鍋検知信号を記憶するように構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において、算出手段206による算出の動作を図7のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ステップ105、106の動作は上記実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
まず、ステップ110において算出手段206は第一の記憶手段205が記憶している鍋検知信号N1をチェックし、570g未満かどうか判定する。570g未満であれば、ステップ105へ進み、そうでなければステップ111へ進み、さらに630gを超えているかどうかチェックする。ステップ111で630gを超えていればステップ105へ進み、そうでなければステップ112へ進む。ステップ110、ステップ111で条件が真が成立したときは、ステップ105、ステップ106で、第一の記憶手段205の鍋検知信号N1に第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号をセットし、ステップ112へ進む。ステップ112では、第一の記憶手段205の鍋検知信号N1により、内容量の算出を行う。
以上のように、算出手段206が算出を行うときに、第一の記憶手段205の鍋検知信
号N1が570g以上630g以下の範囲になければ、第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号を鍋検知信号N1にセットし、使用することで、例えば、鍋12の重量を600±30gで生産するとしたとき、600gを初期化用鍋検知信号として第二の記憶手段210に記憶させて出荷すれば、記憶要求手段211で誤って、自動で第一の記憶手段205の鍋検知信号N1に空鍋以外の重量信号を記憶させたとしても、算出手段206が算出を行うとき、誤りを検知し、600gがセットされることとなり、最大30gのずれに抑えることができる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の実施の形態3の炊飯器のブロック図である。
図8に示すように、算出手段206が内容量を算出するとき、算出手段206は第一の記憶手段205に記憶している鍋検知信号が所定の範囲(例えば、570g以上630g以下)内にあれば、第一の記憶手段205に記憶している鍋検知信号のもとに算出を行い、所定の範囲内になければ、第二の記憶手段210に記憶している鍋検知信号のもとに算出するよう構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において、算出手段206による算出の動作を図9のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ステップ110〜112の動作は上記実施の形態2と同じであるので説明を省略する。
まず、ステップ110、ステップ111において算出手段206は第一の記憶手段205が記憶している鍋検知信号N1をチェックし、570g以上630g以下であれば、ステップ113に進み、そうでなければステップ114に進む。ステップ113で算出手段206は第一の記憶手段205の鍋検知信号N1を読み込み、ステップ114で算出手段206は第二の記憶手段210の初期化用鍋検知信号を読み込み、それぞれステップ112で内容量の算出を行う。
以上のように、算出手段206が算出を行うときに、第一の記憶手段205の鍋検知信号N1が570g以上630g以下の範囲になければ、第一の記憶手段205の鍋検知信号N1ではなく、第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号を使用して算出することで、例えば、鍋12の重量を600±30gで生産するとしたとき、600gを初期化用鍋検知信号として第二の記憶手段210に記憶させて出荷すれば、記憶要求手段211で誤って、自動で第一の記憶手段205の鍋検知信号N1に空鍋以外の重量信号を記憶させたとしても、算出手段206が算出を行うとき、誤りを検知し、600gで計算することとなり、最大30gのずれに抑えることができる。
(実施の形態4)
図10は本発明の実施の形態4の炊飯器のブロック図である。
図10に示すように、初期化手段209が第一の記憶手段205を初期化するとき、第一の記憶手段205は初期化したことを示す情報を合わせて記憶するとともに、記憶要求手段211により第一の記憶手段205に記憶したとき、初期化したことを示す情報を消去するようにし、算出手段206が内容量を算出するとき、第一の記憶手段205が初期化された情報を記憶していれば、第二の記憶手段210に記憶している所定の鍋検知信号を使用し算出するよう構成している。すなわち、算出手段206が内容量を算出するとき、第一の記憶手段205に初期化した情報を示すフラグ(以下、初期化フラグという)がセットされていなければ、第一の記憶手段205を、初期化フラグがセットしていれば、第二の記憶手段210の信号から算出するよう構成している。また、この初期化フラグは
、初期化手段209である低電圧検知回路が働いて第一の記憶手段205であるRAMをすべて0でクリアした後セットし、記憶要求手段211で第一の記憶手段205に鍋検知信号N1を記憶したときにクリアするようにしている。他の構成は上記実施の形態1と同じであり、同一符号を付して説明を省略する。
上記構成において、算出手段206による算出の動作を図11のフローチャートを参照しながら説明する。なお、ステップ112〜113の動作は上記実施の形態3と同じてあるので説明を省略する。
まず、ステップ115で算出手段206は第一の記憶手段205内に初期化フラグがセットされているかどうかチェックし、セットされていなければステップ113、ステップ112で第一の記憶手段205の鍋検知信号N1を読み込み算出し、セットされているならばステップ114、ステップ112で第二の記憶手段210の初期化用鍋検知信号を読み込み算出を行う。
以上のように、初期化手段209が働いてから記憶要求手段211が働くまでの間、初期化フラグがセットされているので、算出手段206が算出を行うときに、このフラグが立っているときは第一の記憶手段205の鍋検知信号N1が記憶されていないということが判定でき、代わりに第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号を使用して算出することができる。このようにすることで、例えば、鍋12の重量を600±30gで生産するとしたとき、600gを初期化用鍋検知信号として第二の記憶手段210に記憶させて出荷すれば、記憶要求手段211が動作しなくても、自動で第一の記憶手段205の鍋検知信号N1に600gがセットされることとなり、最大30gのずれに抑えることができる。
(実施の形態5)
図8に示す第一の記憶手段205は、初期化手段209により初期化する際、所定の範囲外の信号を記憶するようにしている。すなわち、鍋検知信号N1として0をセットするように構成している。他の構成は上記実施の形態3と同じである。
以上のように構成することで、第一の記憶手段205を初期化手段209により初期化する際は、空鍋重量としてはありえない0gの値がセットされるので、算出手段206が算出を行うときに、第一の記憶手段205の鍋検知信号N1が570g以上630g以下の範囲にないので、第二の記憶手段210に予め記憶している初期化用鍋検知信号を使用して算出することができるものである。
ここで、本実施の形態では初期化手段209により初期化する際、第一の記憶手段205の鍋検知信号N1として0gの値をセットしているが、これは800gや1000gなど、空鍋重量としてありえない重量信号をセットしてももちろん良い。
(実施の形態6)
図1に示す調整手段212は、第一の記憶手段205に第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号(所定の鍋検知信号)を記憶するとき、調整手段212からの調整信号により調整して記憶するように構成している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
この調整手段212は、図3の回路図において、固定抵抗器73と半固定抵抗器74との分圧値をマイコン100内蔵の8bitのAD変換器でAD変換し、電圧信号を数値に変換して実現している。このAD入力値が0x00から0x7Fのときはプラスの調整を、0x80から0xFFのときはマイナスの調整をするようにしている。
すなわち、プラス調整のときは、第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号にAD入力値を直接足して記憶し、マイナス調整のときはAD入力値から0x80差し引いた数値を初期化用鍋検知信号から引いて記憶するようにしている。例えば、AD入力値が0x20のとき、0x7F以下なので10進数にして32g加算調整し、AD入力値が0xC5のときは0x80以上なので、0xC5から0x80で差し引いて0x45となり、10進数にして69g減算調整を行う。
以上のように構成することで、第二の記憶手段210が書換え不可なメモリであっても、予め記憶している初期化用鍋検知信号を調整手段212により調整して、第一の記憶手段205に記憶することができる。
(実施の形態7)
図8に示す調整手段212は、算出手段206が内容量を算出するとき第二の記憶手段210をもとに計算する場合、調整手段212からの調整信号により第二の記憶手段が記憶している初期化用鍋検知信号(所定の鍋検知信号)を調整して計算するように構成している。他の構成は上記実施の形態3と同じである。
この調整手段212は、図3の回路図において、固定抵抗器73と半固定抵抗器74との分圧値をマイコン100内蔵の8bitのAD変換器でAD変換し電圧信号を数値に変換して実現している。このAD入力値が0x00から0x7Fのときはプラスの調整を、0x80から0xFFのときはマイナスの調整をするようにしている。
すなわち、プラス調整のときは、第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号にAD入力値を直接足して記憶し、マイナス調整のときはAD入力値から0x80差し引いた数値を初期化用鍋検知信号から引いて計算するようにしている。例えば、AD入力値が0x20のとき、0x7F以下なので10進数にして32g加算調整し、AD入力値が0xC5のときは0x80以上なので、0xC5から0x80で差し引いて0x45となり、10進数にして69g減算調整を行う。
以上のように構成することで、第二の記憶手段210が書換え不可なメモリであっても、予め記憶している初期化用鍋検知信号を調整手段212により調整して、算出手段206により算出することができる。
(実施の形態8)
図8に示す第一の記憶手段205は、調整手段212からの調整信号が所定の範囲外のとき、調整信号による調整を行わないで第二の記憶手段210が記憶している所定の鍋検知信号を記憶するようにしている。すなわち、第一の記憶手段205に第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号(所定の鍋検知信号)を記憶するとき、調整手段212からの調整信号により調整して記憶するが、調整信号が±60gから外れているときは調整信号による調整を行わないように構成している。他の構成は上記実施の形態6と同じである。
以上のように構成することで、第二の記憶手段210が書換え不可なメモリであっても、予め記憶している初期化用鍋検知信号を調整手段212により調整して、第一の記憶手段205に記憶でき、調整手段212が例えば故障するなど異常値が入力された場合、誤って調整できないよう制限ができるものである。
また、調整手段212による調整を行わないときは、半固定抵抗器74を取り去るだけで機能しなくすることができる。つまり、このときAD入力値は0xFFと最大となるの
で、0x80で引いた0x7F、すなわち10進数127gのマイナス調整となり、±60gの範囲外となるので、調整を行わなくすることができる。
(実施の形態9)
図8に示す算出手段206は、調整手段212からの調整信号が所定の範囲外のとき、調整信号による調整を行わないで、第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号をもとに算出するようにしている。すなわち、算出手段206が内容量を算出するとき第二の記憶手段210をもとに計算する場合、調整手段212からの調整信号により第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号(所定の鍋検知信号)を調整して計算するが、調整信号が±60gから外れているときは調整信号による調整を行わないで計算するように構成している。他の構成は上記実施の形態7と同じである。
以上のように構成することで、第二の記憶手段210が書換え不可なメモリであっても、予め記憶している初期化用鍋検知信号を調整手段212により調整して、算出手段206は計算でき、調整手段212が例えば故障するなど異常値が入力された場合、誤って調整して計算できないよう制限することができる。
また、調整手段212による調整を行わないときは、半固定抵抗器74を取り去るだけで機能しなくすることができる。つまり、このときAD入力値は0xFFと最大となるので、0x80で引いた0x7F、すなわち10進数127gのマイナス調整となり、±60gの範囲外となるので、調整を行わなくすることができる。
(実施の形態10)
図1に示す表示手段207は、第一の記憶手段205に第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号(所定の鍋検知信号)を記憶してから、記憶要求手段211により新たな信号を記憶するまで、表示を行うように構成している。ここで、表示手段207は、液晶表示素子53において、表示キャラクタ「鍋値リセット」という文字を点灯することで実現している。他の構成は上記実施の形態1と同じである。
以上のように構成することで、使用者はこの液晶表示素子53内に「鍋値リセット」の文字を視認することで、マイコン100にリセットが働いた後、第一の記憶手段205には記憶要求手段211により新たな信号を記憶していないことを認知できるとともに、算出手段206により内容量の算出はできるが、不正確である可能性があることも認知でき、逆に液晶表示素子53内に「鍋値リセット」の文字が消えていれば、内容量の算出が正確であることが認知できるものである。
(実施の形態11)
図8に示す表示手段207は、算出手段206が第二の記憶手段210が記憶している初期化用鍋検知信号(所定の鍋検知信号)をもとに内容量を算出するとき、表示を行うように構成している。ここで、表示手段207は、液晶表示素子53において、表示キャラクタ「鍋値異常」という文字を点灯することで実現している。他の構成は上記実施の形態3と同じである。
以上のように構成することで、使用者はこの液晶表示素子53内に「鍋値異常」の文字を視認することで、第一の記憶手段205には記憶要求手段211により鍋検知信号N1として異常な信号を記憶していることを認知できるとともに、算出手段206により内容量の算出はできるが、不正確である可能性があることも認知でき、逆に液晶表示素子53内に「鍋値異常」の文字が消えていれば、内容量の算出が正確であることを認知することができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、重量検知に関する情報を予め記憶し、その情報が異常でも適切に処理できるので、鍋に入れた調理物の重量を検知する機能を有する炊飯器として有用である。
本発明の実施の形態1の炊飯器のブロック図 同炊飯器の一部切欠した側面図 同炊飯器の一部ブロック化した要部回路図 同炊飯器の操作・表示部の拡大平面図 同炊飯器の第一の記憶手段の初期化動作のフローチャート 本発明の実施の形態2の炊飯器のブロック図 同炊飯器の算出手段の動作フローチャート 本発明の実施の形態3の炊飯器のブロック図 同炊飯器の算出手段の動作フローチャート 本発明の実施の形態4の炊飯器のブロック図 同炊飯器の算出手段の動作フローチャート
10 炊飯器本体
12 鍋
20 蓋
40 重量検知部
201 加熱手段
205 第一の記憶手段
206 算出手段
209 初期化手段
210 第二の記憶手段
211 記憶要求手段

Claims (10)

  1. 上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知し検知信号を出力する重量検知部と、少なくとも前記重量検知部が検知した前記鍋の検知信号を鍋検知信号として記憶する揮発性の第一の記憶手段と、少なくとも所定の鍋検知信号を記憶する不揮発性の第二の記憶手段と、前記重量検知部が検知した検知信号を前記第一の記憶手段に記憶させる記憶要求手段と、前記重量検知部が検知する検知信号と前記第一の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より前記鍋内の内容量を算出する算出手段とを備え、前記算出手段が内容量を算出するとき、前記第一の記憶手段に記憶している鍋検知信号が所定の範囲内になければ、前記第一の記憶手段は前記第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を記憶するよう構成した炊飯器。
  2. 上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知し検知信号を出力する重量検知部と、少なくとも前記重量検知部が検知した前記鍋の検知信号を鍋検知信号として記憶する揮発性の第一の記憶手段と、少なくとも所定の鍋検知信号を記憶する不揮発性の第二の記憶手段と、前記重量検知部が検知した検知信号を前記第一の記憶手段に記憶させる記憶要求手段と、前記重量検知部が検知する検知信号と前記第一の記憶手段または前記第二の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より前記鍋内の内容量を算出する算出手段とを備え、前記算出手段が内容量を算出するとき、前記算出手段は前記第一の記憶手段に記憶している鍋検知信号が所定の範囲内にあれば、前記第一の記憶手段に記憶している鍋検知信号のもとに算出を行い、所定の範囲内になければ、前記第二の記憶手段に記憶している鍋検知信号のもとに算出するよう構成した炊飯器。
  3. 上面が開口した炊飯器本体と、前記炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記炊飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、前記鍋と前記鍋に入れられた調理物の重量との総重量を検知し検知信号を出力する重量検知部と、少なくとも前記重量検知部が検知した前記鍋の検知信号を鍋検知信号として記憶する揮発性の第一の記憶手段と、少なくとも所定の鍋検知信号を記憶する不揮発性の第二の記憶手段と
    、前記重量検知部が検知した検知信号を前記第一の記憶手段に記憶させる記憶要求手段と、前記重量検知部が検知する検知信号と前記第一の記憶手段または前記第二の記憶手段が記憶している鍋検知信号との差より前記鍋内の内容量を算出する算出手段と、前記第一の記憶手段の初期化を行う初期化手段とを備え、前記初期化手段が前記第一の記憶手段を初期化するとき、前記第一の記憶手段は初期化したことを示す情報を合わせて記憶するとともに、前記記憶要求手段により前記第一の記憶手段に記憶したとき、初期化したことを示す情報を消去するようにし、前記算出手段が内容量を算出するとき、前記第一の記憶手段が初期化された情報を記憶していれば、第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号を使用し算出するよう構成した炊飯器。
  4. 第一の記憶手段の初期化を行う初期化手段を備え、初期化手段が第一の記憶手段を初期化するとき、第一の記憶手段は所定の範囲外の信号を記憶するようにした請求項または記載の炊飯器。
  5. 調整信号を出力する調整手段を備え、第一の記憶手段に第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を記憶するとき、前記調整手段からの調整信号により調整して記憶するようにした請求項1記載の炊飯器。
  6. 調整信号を出力する調整手段を備え、算出手段が内容量を算出するとき第二の記憶手段をもとに算出する場合、前記調整手段からの調整信号により第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を調整して算出するようにした請求項または記載の炊飯器。
  7. 調整手段からの調整信号が所定の範囲外のとき、調整信号による調整を行わないで第一の記憶手段に第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を記憶するようにした請求項記載の炊飯器。
  8. 調整手段からの調整信号が所定の範囲外のとき、調整信号による調整を行わないで算出手段は第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号をもとに算出するようにした請求項記載の炊飯器。
  9. 表示を行う表示手段を備え、第一の記憶手段に第二の記憶手段が記憶している所定の鍋検知信号を記憶してから、記憶要求手段により新たな鍋検知信号が第一の記憶手段に記憶されるまで前記表示手段は表示を行うようにした請求項1記載の炊飯器。
  10. 表示を行う表示手段を備え、算出手段が第二の記憶手段に記憶している所定の鍋検知信号をもとに内容量を算出するとき、前記表示手段は表示を行うようにした請求項または記載の炊飯器。
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