JP4839486B2 - 通信端末装置および通信端末処理プログラム - Google Patents
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Description
[第1実施形態]
A.構成
(1)システム構成(発明の概要)
図1は、第1実施形態による携帯電話10が有する主要機能の概要を説明する為のシステム構成図である。携帯電話10は、移動無線通信機能およびメール送受信機能を備える。移動無線通信機能を用いて通話する場合、携帯電話10は、位置登録している基地局BSを介して発信側の交換機SWに発呼する。発信側の交換機SWは、発呼に応じて、無線通信網RN中に設けられる網側管理装置(不図示)から問い合せた着番号(発信先電話番号)および位置登録情報に基づき着信側の交換機SWを呼出す。着信側の交換機SWは、着信側の基地局BSを介して着信側の携帯電話10(不図示)を呼出し、これに応じて着信側が着呼応答すると、発信側の交換機SWと着信側の交換機SWとのリンクが確立して通話可能になる。
次に、図2を参照して携帯電話10の構成について説明する。図2において、制御部100は、CPUおよび入出力回路などから構成され、操作部106(後述する)から供給されるイベントに応じて携帯電話10の各部動作を制御する。本発明の要旨に係わる制御部100の特徴的な処理動作については追って詳述する。
次に、図4〜図12を参照して第1実施形態の動作を説明する。以下では、最初に着信側の携帯電話10における制御部100が実行するメインルーチンの動作を説明し、続いてメインルーチンを構成する着信報知処理および追加記憶処理の各動作を説明する。そして、この後に発信側の携帯電話10における制御部100が実行する発信処理および付加発信(1)処理の各動作を説明する。
図4は、携帯電話10の制御部100が実行するメインルーチンの動作を示すフローチャートである。ユーザの電源オン操作により携帯電話10がパワーオンされると、制御部100は図4に図示するメインルーチンを実行してステップSA1に処理を進める。ステップSA1では、位置登録制御シーケンスを実行して無線通信網RN側に位置登録を行ってから待受状態に入る待受処理を実行する。これにより、表示部105には待受画面(図示略)が表示される。
着信を検知すると、ステップSA2の判断結果が「YES」になり、ステップSA8に進み、着信報知処理を実行する。着信報知処理では、後述するように、着信メッセージから抽出した第1発信者識別情報がアドレス帳(RAM102のアドレス帳記憶部102a)に登録されておらず、着信メッセージに付加された第2発信者識別情報がアドレス帳に登録されている場合に、アドレス帳に登録された、第2発信者識別情報を含むアドレス帳データを参照して第2発信者識別情報に対応する第1発信者識別情報および名前を表示部105に明示的に表示することによって、アドレス帳に登録されていない未知の電話番号(第1発信者識別情報)からの着信が、アドレス帳登録済みの既知の電話番号(第2発信者識別情報)を持つ同一端末からの着信であることを認識し得るようになっている。
アドレス帳(通常)登録操作が行われると、ステップSA3の判断結果が「YES」になり、ステップSA12に進み、ユーザ入力される登録情報(「名前」、「電話番号1」、「電話番号2」および「メールアドレス」)を登録番号に対応付けたアドレス帳データを、RAM102のアドレス帳記憶部102aに記憶するアドレス帳登録処理を実行する。この後、上記ステップSA1に処理を戻して待受状態に復帰する。
着信表示設定操作が行われると、ステップSA4の判断結果が「YES」になり、ステップSA13に進み、着信表示設定処理を実行する。着信表示設定処理では、前述した付加情報付き発信が着信した時に、例えば図7(c)に図示する一例の着信表示形態、すなわち明示設定するか否かを指定する。明示設定するよう指定した場合、着信メッセージに含まれる付加情報(着信先が既知の電話番号)がRAM102のアドレス帳記憶部102aに登録されていれば、発信元電話番号(着信先が未知の電話番号)からの着信が既知の電話番号を持つ同一端末からの着信であることを明示する。
追加記憶設定操作が行われると、ステップSA5の判断結果が「YES」になり、ステップSA14に進み、追加記憶設定処理を実行する。追加記憶設定処理では、後述する追加記憶処理(図8参照)において、着信メッセージから抽出した第2発信者識別情報(付加情報)を含むアドレス帳データが、RAM102のアドレス帳記憶部102aに登録されている場合に、そのアドレス帳データの新たな登録情報として、着信メッセージから抽出した第1発信者識別情報を追加記憶するか否かを表す「追加記憶有り/追加記憶無し」や、その追加記憶を自動的に実行するか否かを表す「自動記憶有り/自動記憶無し」をユーザ操作に応じて設定する。そして、追加記憶設定処理が完了すると、制御部100は上記ステップSA1に処理を戻して待受状態に復帰する。
その他の操作が行われ、それに対応したイベントが発生すると、ステップSA6の判断結果が「YES」となり、ステップSA15に進み、その他の操作に対応した処理を実行する。その他の操作に対応した処理とは、例えばメール作成やメール送信などの処理を指す。そして、その他の操作に対応した処理を実行した後は、前述したステップSA1に処理を戻して待受状態に復帰する。
電源オフ操作が行われると。ステップSA7の判断結果が「YES」になり、ステップSA16に進み、電源オフ処理を実行した後、本処理を完了させる。
次に、図5を参照して着信報知処理の動作を説明する。図5は、制御部100が実行する着信報知処理の動作を示すフローチャートである。上述したメインルーチンのステップSA8(図4参照)を介して本処理が実行されると、制御部100は図5に図示するステップSB1に進み、着信メッセージを解釈して着信報知する。ここで言う着信メッセージとは、前述した付加情報付き発信により送出された発信メッセージを着信制御シーケンス下で網側から受領するデータであり、図6(a)に図示するように、第1発信者識別情報と第2発信者識別情報(付加情報)とから構成される。
次に、図8を参照して追加記憶処理の動作を説明する。図8は、制御部100が実行する追加記憶処理の動作を示すフローチャートである。前述したメインルーチンのステップSA11(図4参照)を介して本処理が実行されると、制御部100は図8に図示するステップSC1に進み、第2発信者該当有りフラグFが「1」であるか否か、つまり着信メッセージから抽出した第2発信者識別情報がアドレス帳に登録されているか否かを判断する。着信メッセージから抽出した第2発信者識別情報がアドレス帳に登録されていない場合には、第2発信者該当有りフラグFは「0」なので、ここでの判断結果は「NO」になり、本処理を終える。
次に、図11〜図12を参照して発信側の携帯電話10において実行される発信処理の動作を説明する。図11は、携帯電話10の制御部100が実行する発信処理の動作を示すフローチャートである。図12は、発信処理を構成する付加発信(1)処理の動作を示すフローチャートである。
上述した第1実施形態では、携帯電話10が第1発信者識別情報と第2発信者識別情報とから構成される発信メッセージを生成して付加情報付き発信を行うのに対し、第2実施形態では、付加情報付き発信時に携帯電話10から送出される発信メッセージ中の第1発信者識別情報と第2発信者識別情報とが同一端末のものであるか否かを、無線通信網RNの通信を制御する網側管理装置が判定し、同一端末のものと判定された場合にのみ発信先に対して第1発信者識別情報と第2発信者識別情報とから構成される発信メッセージを送出する。
次に、図15〜図16を参照して第3実施形態による発信処理の動作を説明する。図15は、携帯電話10の制御部100および網側管理装置が連携して実行する発信処理の動作を示すフローチャートである。図16は、携帯電話10の制御部100が実行する付加発信(3)処理の動作を示すフローチャートである。
100 制御部
101 ROM
102 RAM
102a アドレス帳記憶部
102b メール記憶部
103 無線通信送受信部
104 音声信号処理部
105 表示部
106 操作部
Claims (14)
- 発信元を表す第1発信者識別情報に、当該第1発信者識別情報と同じ発信元を表す情報であって、着信先が既知の第2発信者識別情報が付加された着信メッセージを着信時に受信する受信手段と、
少なくとも通信した相手を識別する相手識別情報を備えたアドレス帳データを記憶するアドレス帳記憶手段と、
前記受信手段により受信された着信メッセージから抽出した第1発信者識別情報に一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データが前記アドレス帳記憶手段に記憶されておらず、当該着信メッセージから抽出した第2発信者識別情報に一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データがアドレス帳記憶手段に記憶されている場合に、第1発信者識別情報で識別される発信元からの着信が、既知の第2発信者識別情報を有する同一端末からの着信であることを報知する着信報知手段と、
を具備することを特徴とする通信端末装置。 - 前記着信報知手段は、
前記受信手段により受信された着信メッセージから第1発信者識別情報を抽出し、抽出した第1発信者識別情報と一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データが前記アドレス帳記憶手段に記憶されているか否かを判別する第1発信者判別手段と、
前記第1発信者判別手段により該当するアドレス帳データが記憶されていないと判別された場合に、前記受信手段により受信された着信メッセージに第2発信者識別情報が付加されているか否かを判別する付加情報判別手段と、
前記付加情報判別手段により第2発信者識別情報が付加されていると判別された場合に、前記受信手段により受信された着信メッセージから第2発信者識別情報を抽出し、抽出した第2発信者識別情報と一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データが前記アドレス帳記憶手段に記憶されているか否かを判別する第2発信者判別手段と、
前記第2発信者判別手段により該当するアドレス帳データが記憶されていると判別された場合に、第1発信者識別情報で識別される発信元からの着信が、既知の第2発信者識別情報を有する同一端末からの着信であることを表示する表示手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。 - 前記着信報知手段は、前記受信手段により受信された着信メッセージから抽出した第1発信者識別情報に一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データが前記アドレス帳記憶手段に記憶されている場合、第1発信者識別情報で識別される既知の発信元からの着信であることを報知することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記着信報知手段は、第1発信者識別情報で識別される発信元からの着信が、既知の第2発信者識別情報を有する端末からの疑似着信として報知することを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記通信は電話通信であり、前記第1発信者識別情報、前記第2発信者識別情報および前記相手識別情報は電話番号であることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記通信は電子メール通信であり、前記第1発信者識別情報、前記第2発信者識別情報および前記相手識別情報は電子メールアドレスであることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記第2発信者識別情報は、同一端末に割り当てられた複数の電話番号の内、発信時の使用する電話番号とは異なる他の電話番号であることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記第2発信者識別情報は、同一端末に割り当てられた発信者識別情報が、着信先が既知の変更前発信者識別情報から着信先が未知の変更後発信者識別情報に変更された場合、その変更前発信者識別情報であることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記第2発信者識別情報は、同一端末が通信種別の異なる発信者識別情報を有する場合、発信時とは異なる通信種別の発信者識別情報であることを特徴とする請求項1記載の通信端末装置。
- 前記第2発信者判別手段により第2発信者識別情報と一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データが前記アドレス帳記憶手段に記憶されていると判別された場合に、着信メッセージから抽出した第1発信者識別情報を、当該アドレス帳データの新たな登録内容として前記アドレス帳記憶手段に追加記憶する追加記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項2記載の通信端末装置。
- 前記追加記憶手段は、追加記憶を行うか否かをユーザ操作に応じて選択する選択手段を更に備えることを特徴とする請求項10記載の通信端末装置。
- 前記追加記憶手段は、着信した通信の終了後に追加記憶を実行することを特徴とする請求項10記載の通信端末装置。
- 前記追加記憶手段は、追加記憶の実行に先立って、第1発信者識別情報をアドレス帳データの新たな登録内容として追加記憶するか否かを案内する案内手段を有し、この案内手段の案内に従ったユーザの追加記憶要求操作に応じて追加記憶を実行することを特徴とする請求項10記載の通信端末装置。
- コンピュータに、
発信元を表す第1発信者識別情報に、当該第1発信者識別情報と同じ発信元を表す情報であって、着信先が既知の第2発信者識別情報が付加された着信メッセージを着信時に受信する受信ステップと、
少なくとも通信した相手を識別する相手識別情報を備えたアドレス帳データを記憶したアドレス帳を有し、前記受信ステップにより受信された着信メッセージから抽出した第1発信者識別情報に一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データがアドレス帳に記憶されておらず、当該着信メッセージから抽出した第2発信者識別情報に一致する相手識別情報を備えたアドレス帳データがアドレス帳に記憶されている場合に、第1発信者識別情報で識別される発信元からの着信が、既知の第2発信者識別情報を有する同一端末からの着信であることを報知する着信報知ステップと、
を実行させることを特徴とする通信端末処理プログラム。
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