JP4839050B2 - 多色x線測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波長の異なる複数の単色X線を含む多色X線を同時に受信して測定する装置に関する。
X線は波長が約0.01〜100Å(10-12〜10-m)程度の電磁波であり、このうち波長の短いX線(λ=0.01〜1Å)を硬X線、波長の長いX線(λ=1〜100Å)を軟X線という。また、本出願において、「単色X線」とは波長がほぼ一定のX線をいう。
X線の発生源としては、X線管とシンクロトロン放射光が広く知られている。
X線管は、真空中でフィラメントを加熱して得られる熱電子を高電圧で加速して金属陽極(ターゲット)に衝突させて、X線を発生させる装置である。
X線管から発生するX線は、電子の制動放射による連続X線と、輝線スペクトルである特性X線とからなる。特性X線は、単色X線であり、特定の波長のX線を必要とする用途に用いられる。
シンクロトロン放射光(SR光)は、環状加速器(シンクロトロン)において、光速に近い速度まで加速した電子ビームの軌道を強力な磁石で変化させ、その軌道変化の際に発生するX線である。
SR光は、X線管に比べて桁違い(10倍以上)に強力なX線源であり、高いX線強度を必要とする分野で用いられる。
また、小型の線形加速器を用いた小型X線発生装置も既に提案されている(例えば非特許文献1)。
一方、単色X線を用いる装置として、X線CT装置が広く知られている。X線CT装置は、測定する物体に異なる方向からX線を照射してその吸収を測定し、コンピュータによって画像を再構築して物体の二次元断面画像を得る装置である。
X線CT装置では、放射光から単色X線を得る手段として通常、2枚の結晶板からなるモノクロメータを用いている。
また、電子密度の測定精度を高めるために、主波と高調波の混合比が異なる2種類の単色X線を用いる混合2色X線CT装置が提案されている(例えば非特許文献2)。
一方、X線の強度や画像を検出するX線検出器は、気体の電離作用を利用した比例計数管、固体の蛍光作用を利用したシンチレーション計数管、固体半導体のイオン化作用を利用した半導体検出器、等が従来から知られている。
また、その他にもX線検出器として、非特許文献3、4や特許文献1、2が既に開示されている。
非特許文献1の「小型X線発生装置」は、図7に示すように、小型の加速器51(Xバンド加速管)で加速された電子ビーム52をレーザー53と衝突させてX線54を発生させるものである。RF電子銃55(熱RFガン)で生成されたマルチバンチ電子ビーム52はXバンド加速管51で加速され、パルスレーザー光53と衝突し、コンプトン散乱により、時間幅10nsの硬X線54が生成される。
この装置は、一般に線形加速器で用いられるSバンド(2.856GHz)の4倍の周波数にあたるXバンド(11.424GHz)をRFとして用いることにより小型化を図っており、例えばX線強度(光子数):約1×10photons/s、パルス幅:約10psの強力な硬X線の発生が予測されている。
非特許文献2の「混合2色X線CT装置」は、図8に示すように、回転フィルター61、モノクロメータ62、コリメータ63、透過型イオンチェンバー64、散乱体65、スライド・回転テーブル66、NaI検出器67、及びプラスチックシンチレーションカウンター68を備え、シンクロトロン放射光69aからモノクロメータ62により40keVの主波X線と80keVの2倍高調波X線を抽出し、回転フィルター61により40keVX線と80keVX線の混合比を調整し、散乱体65からの散乱X線スペクトルをNaI検出器67で観察して混合比を測定し、コリメータ63で混合2色X線69bのサイズを整形し、透過型イオンチェンバー64および被写体60を透過させ、プラスチックシンチレーションカウンター68で強度を測定するものである。
この装置により、電子密度の測定精度を高めるとともに、電子密度および実効原子番号のイメージ像の作成に成功している。
非特許文献3のフラットパネルディテクタは、ノートPCなどのフラットパネルと同様な構造のものであり、薄いCsIの膜でX線を光の強弱に変え、これをフォトダイオードで電気信号の強弱に変えるものである。このフラットパネルディテクタは検出器の有効領域が例えば43cm×43cm程度の大型のものが可能であり、かつ全体が非常に薄くX線を透過させやすい特徴がある。
非特許文献4のX線イメージングデバイスは、吸収波長の違いを利用し、異なる金属材料の材料強調カラー撮像や厚みのある物体の微小段差をクリアに描き出すことができ、このダバイスをX線CTのX線検出器に適用し、クリアなCT再構成画像の構築を可能にするものである。
特許文献1の放射線検出器は、シンチレータとシンチレータの発光を検出するための光検出器とを備えた放射線検出器において、シンチレータが、発光中心イオンがCeで、Gd,Al,Ga,Oを主要元素としたガーネット構造の酸化物蛍光体であるものである。
特許文献2のX線検出器交換システムは、遠隔操作により複数のX線検出器を切り替えることを目的とし、複数台の感度の異なるX線検出器が取り外し自在に配置されたX線検出器用交換機、交換機を回転させるモータドライバ、測定されるX線の強度に応じて交換機のモータを回転させてX線検出器を取り替えるモータコントローラ、及び無人でX線検出器を交換可能にするプログラミングを実行する制御コンピュータから構成されるものである。
土橋克広、他、「Xバンドリニアックを用いた小型硬X線源の開発」、2002 佐々木誠、他、「混合2色X線CTシステムの開発」、医学物理 Vol.23 Supplement No.2 April 2003 PHILIPS フラットパネルディテクタ、インターネット<URL:http://www.medical.philips.com/jp/products/xray/products/radiography/flat_panel/> 青木徹、他、「E−40 波長識別機能を持つ室温動作CdTe X線イメージングデバイス」、第11回画像センシングシンポジウム、インターネット<URL:http://www.ssii.jp/SSII05_recommend.pdf>
特開2005−095514号公報、「放射線検出器及びそれを用いたX線CT装置」 特開2005−140611号公報、「X線検出器交換システム」
従来の差分法による血管造影や2色X線CTでは、例えば波長の異なる2種の単色X線を用い、これを短時間に切り換えて使用していた。
この場合、例えば、動的血管造影においては血管が動いていないとみなせる程度の短い時間に単色X線を切換えて像を得る必要があった。また、2色X線CTの場合でも、被写体の状態が変化して再構成画像の画質が落ちるのを防ぐために、できるかぎり短時間に2種の単色X線を切り換える必要があった。
しかし、複数の単色X線を高速で切換えることは非常に困難であり、実質的には、画像のズレを回避することは不可能に近かった。
そこで、波長の異なる複数の単色X線を含む多色X線を同時に用いることが検討されている。この場合、複数の単色X線で被写体の画像を同時に取得できるため、画像のズレが全くなく鮮明な画像が得られる利点がある。
この場合、被写体の各部分を透過したX線の強度から被写体部分の透過係数や電子密度および実効原子番号のイメージ像を作成するには、透過した多色X線に含まれる複数の単色X線の各強度又はその比率が必要となる。
しかし、一般にX線検出器は、X線が検出器に落とした全エネルギーを電荷量として測定するものであり、入射光子が単独である場合に限り、そのエネルギーを測定できる。複数の光子が時間的に同時に入射した場合、入射したX線光子の全エネルギーは検知できるが、波長毎のエネルギーは、原理的に検知できない問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、複数の光子が時間的に同時に入射する状況において、多色X線に含まれる波長の異なる複数の単色X線を同時に検出し、かつ検出した多色X線に含まれる複数の単色X線の各強度又はその比率を求めることができる多色X線測定装置を提供することにある。
本発明によれば、互いに異なる波長λ(i=1,2,…n;nは2以上の整数)の複数の単色X線を含む多色X線を測定して、複数の単色X線を同時に検出する多色X線測定装置であって、
前記多色X線が順次同時に通過するように積層され、通過する多色X線の強度V(j=1,2,…m;mは2以上の整数)をそれぞれ検出する複数のX線検出器と、
前記各X線検出器の検出強度Vから最上流側のX線検出器に入射する複数の単色X線の各強度又はその比率を演算する演算装置と、
前記積層された複数のX線検出器の間に、前記各波長λiの単色X線に対する透過効率が異なり、かつ差分イメージングの対象となる特定元素を含有する吸収体と、を備える、ことを特徴とする多色X線測定装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記演算装置は、
前記各波長λに対する前記複数のX線検出器の検出効率Gijと、
前記各波長λの単色X線が前記複数のX線検出器に入射するまでの透過効率Aijと、
各X線検出器の検出強度Vとから、最上流側のX線検出器に入射する複数の単色X線の各強度I(i=1,2,…n)又はその比率を演算する。
また、本発明の好ましい実施形態によれば、前記多色X線は、互いに異なる波長λ,λを有する2種の単色X線を含み、
前記複数のX線検出器は、互いに積層された上流側の第1X線検出器と下流側の第2X線検出器からなり、
前記演算装置は、
前記各波長λ,λに対する、第1X線検出器の検出効率G11,G21と、第2X線検出器の検出効率G12,G22と、
前記各波長λ,λの単色X線が第2X線検出器に入射するまでの透過効率A12,A22と、
第1X線検出器と第2X線検出器の検出強度V,Vとから、下記の式(1)(2)により、第1X線検出器に入射する2種の単色X線の各強度I,Iを演算する。
=I×G11+I×G21・・・(1)
=I×A12×G12+I×A22×G22・・・(2)
また、本発明の好ましい別の実施形態によれば、前記多色X線は、互いに異なる波長λ,λ,λを有する3種の単色X線を含み、
前記複数のX線検出器は、互いに積層された上流側の第1X線検出器、中間の第2X線検出器、及び下流側の第3X線検出器からなり、
前記演算装置は、
前記各波長λ,λ,λに対する、第1X線検出器の検出効率G11,G21,G31と、第2X線検出器の検出効率G12,G22,G32と、第3X線検出器の検出効率G13, G23,G33と、
前記各波長λ,λ,λの単色X線が、第2X線検出器に入射するまでの透過効率A12,A22,A32と、第3X線検出器に入射するまでの透過効率A13,A23,A33と、
第1X線検出器、第2X線検出器および第3X線検出器の検出強度V,V,Vとから、下記の式(3)(4)(5)により、第1X線検出器に入射する3種の単色X線の各強度I,I,Iを演算する。
=I×G11+I×G21+I×G31・・・(3)
=I×A12×G12+I×A22×G22+I×A32×G32・・・(4)
=I×A13×G13+I×A23×G23+I×A33×G33・・・(5)
上記本発明の装置及び方法によれば、多色X線が順次同時に通過するように積層された複数のX線検出器と、各X線検出器の検出強度Vから最上流側のX線検出器に入射する前記複数の単色X線の各強度又はその比率を演算する演算装置とを備えるので、複数の光子が時間的に同時に入射する状況において、各X線検出器を通過する多色X線の各強度V(j=1,2,…n)をそれぞれ検出し、これから複数の単色X線の各強度又はその比率を演算することができる。
すなわち、複数の光子が時間的に同時に入射する状況において、各波長λの単色X線に対する複数のX線検出器の検出効率Gijと、各波長λの単色X線が複数のX線検出器に入射するまでの透過効率Aijはそれぞれ相違しており、これらは予め検定等で求めることができるので、これらの値を用いて各X線検出器の検出強度Vは上述した式(1)(2)、又は式(3)〜(5)、等で表すことができる。
従って、演算装置を用いてこれらの式から、複数の単色X線の各強度又はその比率を演算することができる。
従って、本発明の装置及び方法を放射光施設のアンジュレーターやコンプトン散乱X線源などの混合(多波長)単色X線源と組み合わせ、2色(多色)X線CTや動的差分イメージング等に利用することにより、2色X線CT等での画像取得が高速化されるだけでなく、完全なる動的差分イメージングを実現可能となる。
また、その他の多色X線の応用においてもX線波長の切り替えや検出器の波長切り替えなどを考慮する必要がなくなり、利便性が向上する。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
はじめに本発明の原理について説明する。
上述したように、X線は波長が約0.01〜100Å(10-12〜10-m)程度の電磁波であり、波長がほぼ一定の単色X線の場合、波長λ[Å]と光量子エネルギーE[keV]との間には、式(6)の関係がある。
E=12.4/λ・・・(6)
従って、単色X線では、波長λ[Å]と光量子エネルギーE[keV]は1対1で対応しており、例えば、後述する実施例において、光量子エネルギーが15keV,30keVの単色X線の波長λはそれぞれ0.83Å、0.41Åである。
またX線がある物質中をxの距離透過する際の、X線強度Iは、式(7)で表される。
I=Iexp(-μx)・・・(7)
ここで、Iは物質に入射する前のX線強度、μは線吸収係数である。
線吸収係数は、一般的に物質と波長により異なることが知られている。例えば、同一の物質の場合、波長が長くなるほど線吸収係数は増大するため透過しにくくなり、逆に波長が短くなるほど線吸収係数は減少し透過しやすくなる。
密度をρとすると、式(7)は式(8)のように書き換えることができる。
I=Iexp(-μ/ρ)(ρx)・・・(8)
このμ/ρは、質量吸収係数と呼ばれ、物質固有の値をもつことが知られている。この質量吸収係数は、X線の波長が短いと小さく、X線の波長が長いと大きい値となるが、連続した変化ではなく途中で不連続な吸収端を一般に有する。
しかし、各吸収端の中間では近似的に式(9)が成り立つ。
μ/ρ=k×λ×Z・・・(9)
ここでkは定数、Zは実効原子番号である。この式から一定の波長に対しては吸収端を無視すれば一般に重元素になるほど吸収係数は増加し、X線は通りにくくなることがわかる。
図1は、本発明の多色X線測定装置を適用する装置(例えばX線CT装置)の原理図である。この図において、ある被写体に異なる波長λ,λの2種の単色X線を透過させ、通過後の各X線強度I,Iを計測する場合を想定する。
この場合、入射X線強度I10,I20が既知であれば、式(7)からμ、μが決まり、上記(9)を満たす次式(9a)(9b)が得られる。
μ/ρ=k×λ ×Z・・・(9a)
μ/ρ=k×λ ×Z・・・(9b)
式(9a)(9b)における未知数は物質のρとZのみであり、この2式を解くことにより物質のρとZを求めることができる。
なお、上述した式(9)は近似式であり、実際には更に精度の高い式が用いられる。
上述した図1の例において、各単色X線の物質通過後の各X線強度I,Iは別々に計測できることが前提となる。しかし、複数の光子が時間的に同時に入射する状況において、通常のX線検出器で波長の異なる複数の単色X線を同時に検出すると複数の単色X線の強度の合計(すなわち全エネルギー)を計測してしまい、これを区別して計測することは原理的にできない。
本発明はこの問題を解決し、複数の単色X線を同時に検出し、かつ複数の単色X線の各強度又はその比率を求めることを可能にするものである。
図2は、本発明に関連する多色X線測定装置の第1実施形態を示す全体構成図である。この図において、本発明に関連する多色X線測定装置10は、互いに異なる波長λ,λを有する2種の単色X線1a、2aを含む多色X線を測定する装置である。
この多色X線測定装置10は、上流側の第1X線検出器12、下流側の第2X線検出器14、および演算装置20を備える。上流側の第1X線検出器12と下流側の第2X線検出器14は、多色X線(2種の単色X線1a、2a)が順次同時に通過するように互いに積層されている。また、演算装置20は、第1X線検出器12と第2X線検出器14の検出強度V,Vから第1X線検出器12に入射する2種の単色X線1a、2aの各強度I,I又はその比率を演算する機能を有する。
図2において、波長λ,λの単色X線に対する第1X線検出器12の検出効率をG11,G21とすると、第1X線検出器12の検出強度Vは、式(1)で表される。
=I×G11+I×G21・・・(1)
また、波長λ,λの単色X線が第2X線検出器14に入射するまでの透過効率をA12,A22とすると、第2X線検出器14に入射する2種の単色X線1b、2bの各強度I1b,I2bは、式(10a)(10b)で表される。
1b=I×A12・・・(10a)
2b=I×A22・・・(10b)
従って、波長λ,λの単色X線に対する第2X線検出器14の検出効率をG12,G22とすると、第2X線検出器14の検出強度Vは、式(2)で表される。
=I×A12×G12+I×A22×G22・・・(2)
演算装置20は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)であり、各波長λ,λの単色X線に対する、第1X線検出器12の検出効率G11,G21と、第2X線検出器14の検出効率G12,G22と、各波長λ,λの単色X線が第2X線検出器14に入射するまでの透過効率A12,A22と、第1X線検出器12と第2X線検出器14の検出強度V,Vとから、上述した式(1)(2)により、第1X線検出器12に入射する2種の単色X線の各強度I,Iを演算するようになっている。
すなわち、上述した各波長λ,λの単色X線に対する、第1X線検出器12と第2X線検出器14の検出効率G11,G21と、第2X線検出器12に入射するまでの透過効率A12,A22はそれぞれ相違しており、これらは予め検定等で求めることができるので、これらの値を用いて上述した式から、2種の単色X線の各強度I,I又はその比率を演算することができる。
図3は、本発明の多色X線測定装置の実施形態を示す全体構成図である。この図において、本発明の多色X線測定装置10は、第1X線検出器12と第2X線検出器14の間に各波長λ,λの単色X線に対する透過効率の異なる吸収体18を備える。この吸収体18は、例えば差分イメージングの対象となる特定元素を含有するのが好ましい。その他の構成は、図2と同様である。
図3において、吸収体18の各波長λ,λの単色X線に対する透過効率をB,Bとすると、各波長λ,λの単色X線が下流側の第2X線検出器14に入射するまでの透過効率A12,A22は、透過効率B,B倍に変化する。
しかし、透過効率をB,Bも、予め検定等で求めることができるので、これらの値を用いて吸収体の影響を含めた透過効率A12,A22を予め求めることができる。
従って、この場合でも、第1X線検出器12と第2X線検出器14の検出強度V,Vから、上述した式(1)(2)により、第1X線検出器に入射する2種の単色X線の各強度I,Iを演算することができる。
すなわち、吸収体を用いる場合でも、「吸収体の透過効率を含めてX線検出器に入射するまでの透過効率」を用いることで、常に式(1)(2)により、第1X線検出器12に入射する2種の単色X線の各強度I,Iを演算することができる。
後述する他の例の場合も同様である。
図4は、本発明に関連する多色X線測定装置の第2実施形態を示す全体構成図である。この図において、本発明に関連する多色X線測定装置10は、互いに異なる波長λ,λ,λを有する3種の単色X線1a、2a、3aを含む多色X線を測定する装置である。
この多色X線測定装置10は、上流側の第1X線検出器12、中間の第2X線検出器14、下流側の第3X線検出器16、及び演算装置20を備える。3台のX線検出器12、14、16は、多色X線(3種の単色X線1a、2a、3a)が順次同時に通過するように互いに積層されている。また、演算装置20は、第1X線検出器12、第2X線検出器14および第3X線検出器16の検出強度V,V,Vから第1X線検出器12に入射する3種の単色X線1a、2a、3aの各強度I,I,I又はその比率を演算する機能を有する。
図4において、各波長λ,λ,λに対する、第1X線検出器12の検出効率G11,G21,G31と、第2X線検出器14の検出効率G12,G22,G32と、第3X線検出器16の検出効率G13, G23,G33と、各波長λ,λ,λの単色X線が、第2X線検出器14に入射するまでの透過効率A12,A22,A32と、第3X線検出器16に入射するまでの透過効率A13,A23,A33とは、予め検定等で得られているものとする。
この場合、各X線検出器12、14、16の検出強度V,V,Vは、下記の式(3)(4)(5)で表され、これから、第1X線検出器に入射する3種の単色X線の各強度I,I,Iを演算することができる。
=I×G11+I×G21+I×G31・・・(3)
=I×A12×G12+I×A22×G22+I×A32×G32・・・(4)
=I×A13×G13+I×A23×G23+I×A33×G33・・・(5)
また、この例においても、3台のX線検出器12、14、16の間に各波長λ,λ,λの単色X線に対する透過効率の異なる吸収体(図示せず)を備えることが好ましい。またこの吸収体は、例えば差分イメージングの対象となる特定元素を含有するのが好ましい。
次に図1において、波長(エネルギー)が判明している2波長λ,λの単色X線を被写体に照射し、透過したX線を本発明の多色X線測定装置10で検出する場合について説明する。
この場合、使用する多色X線測定装置10は、例えば図2に示したものであり、被写体の下流に設置される第1X線検出器12とそのさらに下流に設置される第2X線検出器14を備える。
なお、さらに第3、第4のX線検出器を設置してもよい。また隣接するX線検出器同士の間には、図3のようにX線吸収体18を設置するのが好ましいが、必須ではなく自由空間でもよい。
各X線検出器におけるX線の検出効率はX線エネルギーによって一般に異なる。ここでは、第1X線検出器12における第1波長λに対する検出効率をG11,第2波長λ(ここでは第1波長λよりも短いものとする)に対する検出効率をG21とする。また、各波長λ,λに対する第2X線検出器14の検出効率G12,G22とする。
第1X線検出器12に入射するそれぞれの波長の各強度をI,Iとし、各波長λ,λの単色X線が第2X線検出器14に入射するまでの透過効率をA12,A22(第2X線検出器14に入射するX線は、第1X線検出器12に入射するX線のA12倍あるいはA22倍)とする。このとき、各X線検出器12、14での検出強度V,Vは、上述した式(1)(2)のように表すことができる。
これより、第1X線検出器12に入射するX線の各強度は、式(11a)(11b)と表せる。
=(V×A22×G12-V×G11
/(A12×G12×G21-A22×G11×G22)・・・(11a)
=(V×A22×G22-V×G21
/(A22×G11×G22-A12×G12×G21)・・・(11b)
一般に、A12,A22は異なり(それぞれの波長とX線吸収体の物質に依る)、V,Vを測定することにより式(11a)(11b)から、第1X線検出器12に入射するX線の各強度、すなわちX線の混合比を知ることができる。
X線が3波長の場合は、A13,A23,A33を第3X線検出器16の手前に存在する全ての検出器及びX線吸収体での各波長に対するX線透過率とすると、それぞれのX線検出器の信号強度は、上述した式(3)(4)(5)のように表される。
従って、この式を最上流側のX線検出器の入射X線強度I,I,Iについて解けば、各波長の混合比が判明する。
また、検出器の数が波長の数より多い場合、上記の式に最小自乗法を適用することにより、波長混合比の推定値の誤差を見積もることができる。
また、例として、特定元素のKエッジを用いた差分イメージング等に適用する場合においては、差分イメージングの対象となる特定元素をX線吸収体18とすることにより、各波長におけるX線減衰の割合を大きく(つまりA12,A22の比を大きく)とることができ、高精度でのイメージングを実現できる。
X線が3波長以上の場合も同様であり、X線検出器を波長の数だけ設置することにより、各波長の混合比がもとめられる。
この場合、互いに異なる波長λ(i=1,2,…n;nは2以上の整数)の複数の単色X線に対し、波長の数と同数以上の複数(m;mは2以上の整数)のX線検出器を用いる。
複数のX線検出器は、前記多色X線が順次同時に通過するように積層され、通過する多色X線の強度V(j=1,2,…m;mは2以上の整数)をそれぞれ検出する。
演算装置20は、各波長λに対する前記複数のX線検出器の検出効率Gijと、各波長λの単色X線が前記複数のX線検出器に入射するまでの透過効率Aijと、各X線検出器の検出強度Vとから、最上流側のX線検出器に入射する複数の単色X線の各強度I(i=1,2,…n)又はその比率を演算する。
また、本発明の方法によれば、上述した複数のX線検出器と演算装置を用い、
多色X線が順次同時に通過するように複数のX線検出器を積層して配置し、
各X線検出器を通過する多色X線の強度V(j=1,2,…m;mは2以上の整数)をそれぞれ検出し、
検出された各検出強度Vjから最上流側のX線検出器に入射する複数の単色X線の各強度又はその比率を演算する。
なお、上述した各実施形態において、各X線検出器の間隔は、必須ではなく、例えば、互いに密着して一体に形成してもよい。
また、本発明を構成する各X線検出器は、多数の検出器が2次元的に配列され2次元画像が同時に撮像できるものが好ましい。この構成により、複数の単色X線の各強度又はその比率を演算すると同時に、被写体を透過したX線画像を撮像することができる。
以下、本発明の実施例を説明する。
最も簡単な実施例は図2に示したように2個のX線検出器12、14を並べたものである。X線検出器には、透過効率や検出効率ができるだけ均一のものが好ましく、例えば非特許文献3に示した平面型X線検出器や、固体半導体のイオン化作用を利用した半導体検出器、或いは薄いCsI膜とCCDの組み合わせ等を用いるのがよい。
特にCsI(ヨウ化セリウム)はX線吸収率が高いため効率の高い検出が可能である。
また上流側の第2X線検出器12内でのX線の散乱等による下流側の第2X線検出器14での像の滲みをさけるため、各X線検出器は極端に近づけるか、或いは適当な距離だけ離すことが望ましい。
ここで、図2の多色X線測定装置において、15keVと30keVの2色X線をこの装置で検出する場合を考える。この場合、光量子エネルギーが15kev,30keVの単色X線の波長λはそれぞれ0.83Å、0.41Åである。
図5は第1X線検出器12のCsI層を100μmとした場合の、第1X線検出器12でのX線透過率であり、CsI以外の層については無視している。算出は、米国ローレンスバークレー国立研究所の計算プログラム、(
1127277424890_0.html
)に拠った。
15keVでは7.6%のX線が、また30keV付近では68%のX線が透過する。透過していないX線は吸収され信号として検出されると考えられる。第1X線検出器12を透過したX線は第2X線検出器14で検出される。このとき、第2X線検出器14のCsI層は特別な問題がある場合を除き出来るだけ厚いほうがよい。しかしあまり厚くすると、CsI層内でのX線の散乱や、蛍光の散乱及び減衰により取得像が滲む可能性がある。
第2X線検出器14のCsI層を300μmとした場合の、第2X線検出器14のX線透過率は図6のようになる。15keVでは0.45%、30keVでは32%が透過する。X線が検出器のCsI以外の部分で減衰しないとし、CsI部分で吸収されたものは全て検出されるとした場合、本装置全体でのX線検出効率は15keVでは99.9%、30keV付近では97.8%となる。
前述の通り、入射するX線の各強度は、X線の透過率と検出効率より、式(11a)(11b)で算出されるが、本実施例では、A12=0.076、A22=0.68、G11=1-0.076=0.924、G21=1-0.68=0.32、G12=1-0.0045=0.9955、G22=1-0.32=0.68である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々に変更することができることは勿論である。
本発明の多色X線測定装置を適用する装置の原理図である。 本発明に関連する多色X線測定装置の第1実施形態を示す全体構成図である。 本発明の多色X線測定装置の実施形態を示す全体構成図である。 本発明に関連する多色X線測定装置の第実施形態を示す全体構成図である。 第1X線検出器のCsI層を100μmとした場合のX線透過率である。 第2X線検出器のCsI層を300μmとした場合のX線透過率である。 非特許文献1の「小型X線発生装置」の模式図である。 非特許文献2の「混合2色X線CT装置」の模式図である。
符号の説明
1a、1b 波長λの単色X線、
2a、2b 波長λの単色X線、
3a、3b 波長λの単色X線、
10 多色X線測定装置、
12 第2X線検出器、
14 第2X線検出器、
16 第3X線検出器、
18 吸収体、20 演算装置

Claims (4)

  1. 互いに異なる波長λ(i=1,2,…n;nは2以上の整数)の複数の単色X線を含む多色X線を測定して、複数の単色X線を同時に検出する多色X線測定装置であって、
    前記多色X線が順次同時に通過するように積層され、通過する多色X線の強度V(j=1,2,…m;mは2以上の整数)をそれぞれ検出する複数のX線検出器と、
    前記各X線検出器の検出強度Vから最上流側のX線検出器に入射する複数の単色X線の各強度又はその比率を演算する演算装置と、
    前記積層された複数のX線検出器の間に、前記各波長λiの単色X線に対する透過効率が異なり、かつ差分イメージングの対象となる特定元素を含有する吸収体と、を備える、ことを特徴とする多色X線測定装置。
  2. 前記演算装置は、
    前記各波長λに対する前記複数のX線検出器の検出効率Gijと、
    前記各波長λの単色X線が前記複数のX線検出器に入射するまでの透過効率Aijと、
    各X線検出器の検出強度Vとから、最上流側のX線検出器に入射する複数の単色X線の各強度I(i=1,2,…n)又はその比率を演算する、ことを特徴とする請求項1に記載の多色X線測定装置。
  3. 前記多色X線は、互いに異なる波長λ,λを有する2種の単色X線を含み、
    前記複数のX線検出器は、互いに積層された上流側の第1X線検出器と下流側の第2X線検出器からなり、
    前記演算装置は、
    前記各波長λ,λに対する、第1X線検出器の検出効率G11,G21と、第2X線検出器の検出効率G12,G22と、
    前記各波長λ,λの単色X線が第2X線検出器に入射するまでの透過効率A12,A22と、
    第1X線検出器と第2X線検出器の検出強度V,Vとから、下記の式(1)(2)により、第1X線検出器に入射する2種の単色X線の各強度I,Iを演算する、

    =I×G11+I×G21・・・(1)
    =I×A12×G12+I×A22×G22・・・(2)

    ことを特徴とする請求項1に記載の多色X線測定装置。
  4. 前記多色X線は、互いに異なる波長λ,λ,λを有する3種の単色X線を含み、
    前記複数のX線検出器は、互いに積層された上流側の第1X線検出器、中間の第2X線検出器、及び下流側の第3X線検出器からなり、
    前記演算装置は、
    前記各波長λ,λ,λに対する、第1X線検出器の検出効率G11,G21,G31と、第2X線検出器の検出効率G12,G22,G32と、第3X線検出器の検出効率G13,G23,G33と、
    前記各波長λ,λ,λの単色X線が、第2X線検出器に入射するまでの透過効率A12,A22,A32と、第3X線検出器に入射するまでの透過効率A13,A23,A33と、
    第1X線検出器、第2X線検出器および第3X線検出器の検出強度V,V,Vとから、下記の式(3)(4)(5)により、第1X線検出器に入射する3種の単色X線の各強度I,I,Iを演算する、

    =I×G11+I×G21+I×G31・・・(3)
    =I×A12×G12+I×A22×G22+I×A32×G32・・・(4)
    =I×A13×G13+I×A23×G23+I×A33×G33・・・(5)

    ことを特徴とする請求項1に記載の多色X線測定装置。
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