JP4838657B2 - アセテート系仮撚加工糸及び布帛並びにその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、アセテート系繊維の持つ、独特の光沢感、深みのある色調、発色性、ドレープ性、ドライな感触、適度な吸湿性を損なうことなく、ふくらみ感及び製編織時に十分な物理的特性を有する仮撚加工糸及び織編物並びにその製造方法に関する。
アセテート系繊維は、光沢感、深みのある色調、発色性、ドレープ性、ドライな感触、更には適度な吸湿性など衣料用繊維として数多くの優れた特性を有しているが、反面ふくらみ感、軽量感にやや欠けるところがある。これは、アセテート系繊維が乾式紡糸法により製造されるという原糸製造の基本紡糸法に起因するものである。しかしながら、アセテート系繊維においても、消費者ニーズが多様化、高級化しており、ふくらみ感、軽量感を有する繊維が求められている。
特許文献1には、セルロースアセテート繊維の表面層を鹸化し、鹸化部分を酵素処理によって分解させ、さらに溶媒水溶液に浸漬処理して膨潤、可塑化させることで5000個/m以上の捲縮が得られる加工方法が記載されている。
この方法では、可塑化させることで本来アセテート系繊維の持つドレープ性や光沢感が損なわれるという問題があった。
また、特許文献2および3には、捲縮性を得るために、ポリエステル繊維やナイロン繊維等の捲縮加工糸を用いて複合する方法が記載されている。
この方法では、複合されるポリエステル繊維やナイロン繊維の比率を高める必要があり、アセテート系繊維の比率は低くなってしまい、アセテート系繊維の持つドレープ性や光沢感、ドライな感触が損なわれるという問題があった。
また、特許文献4には、酢化度差の大きな接合型アセテート繊維の単繊維繊度を極細化する方法が記載されている。この方法により、捲縮力を有するアセテート系繊維は得られるものの本来アセテート系繊維の持つ深みのある色調や発色性が損なわれ、また極細化するために十分な強度、伸度という物理的特性が欠けるという問題点があった。
即ち、アセテート系繊維の持つ光沢感、深みのある色調、発色性、ドレープ性、ドライな感触、更には適度な吸湿性を損なうことなく、ふくらみ感及び十分な物理的特性を併せ持ったアセテート系仮撚加工糸及びその製造方法は未だ提案されていないの現状である。
特開平07−300775号公報 特開2000−34633号公報 特開2001−316951号公報 特開平08−003820号公報
本発明の目的は、アセテート系繊維の持つ光沢感、深みのある色調、発色性、ドレープ性、ドライな感触、更には適度な吸湿性などの優れた特性を損なうことなく、ふくらみ感及び十分な物理的特性を有したアセテート系繊維からなる仮撚加工糸及び織編物並びにその製造方法を提供することである。
本発明の第1の要旨は、アセテート系繊維で構成された仮撚加工糸であって、捲縮率が4.0%以上、破断強度(DS)が、0.80cN/dtex以上、破断伸度(DE)が、10%以上である仮撚加工糸にある。
第2の要旨は、前記仮撚加工糸を一部に用いてなる布帛にある。
第3の要旨は、下記(1)〜(3)の条件で仮撚を施す、仮撚加工糸の製造方法にある。
(1) 仮撚フィード率が、−5%以上、1%未満、
(2)仮撚係数Kが、11000〜28000(K=T×(D)1/2、T:撚り数、D:供給糸の繊度(dtex)である)
(3) 緊張処理フィード率が、−1%以上、10%未満
本発明は、アセテート系繊維特有の性質である、光沢感、ドレープ性、ドライな感触を残しつつ、仮撚加工によりふくらみ感、軽量感、ソフト性を付与し、かつ製編織時にも十分耐えうる物理的特性を有する仮撚加工糸を得ることができる。
本発明者らは、アセテート系繊維からなる仮撚加工糸にてアセテート系繊維の特性を残しつつ、捲縮性と物理的特性を併せ持つ好ましい諸特性を得るために鋭意検討した結果本発明に至った。
本発明で用いられるアセテート系繊維は、セルロースアセテート等に代表されるセルロースの有する水酸基の一部または全部がアセチル基に置換されたセルロースエステル、また水酸基の一部または全部がアシル基に置換されたセルロースエステルが挙げられる。
本発明で用いられるアセテート系繊維は、最も工業的、汎用的に使用されているセルロースアセテートを用いることができる。以下セルロースアセテートについて説明する。
セルロースアセテートはセルロースの有する水酸基の一部又は全部がアセチル基に置換されたセルロース誘導体であり、その平均置換度に応じ、一般的に平均置換度2.76以上、3.00以下のセルローストリアセテートから、平均置換度2.22以上、2.60未満のセルロースジアセテート或いはこれ以下の平均置換度である単なるアセテートに至る各種のセルロースエステルが挙げられる。
また平均置換度が2.3〜3.0のセルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレートなどもアセテート系繊維として使用することができる。また、個々の構成フィラメントの断面形状、全繊度、繊度斑、染色特性等も特に限定されるものではなく、さらに本発明の目的を逸脱しない範囲で各種添加物等を含むことも可能である。
またアセテート系繊維として、アセテート系複合繊維を用いる場合は、繊維断面が沸水染色条件での染色特性の低いアセテート成分と、沸水染色条件での染色特性の高いアセテート成分を20/80〜80/20の質量比で接合されたアセテート系複合繊維を用いることが好ましい。理由は明確にはなっていないが、接合型にすることで加工条件設定可能範囲が広がることにより好ましい。また、沸水染色条件での染色特性の低いアセテート成分と沸水染色条件での染色特性の高いアセテート成分は、20/80〜80/20の質量比で接合させることが好ましく、30/70〜70/30であることがより好ましく、さらに好ましくは40/60〜60/40の範囲である。アセテート系複合繊維の接合比率が均等である方が両成分のそれぞれの特徴をより発揮することが可能となるが、求める目的に合わせて接合比率は任意に決めることもできる。すなわち、染色特性の低いアセテート成分が多くなると深みのある発色性が向上し、染色特性の高いアセテート成分が多くなると適度な吸湿性と制電性が向上する。また、沸水染色条件での染色特性の低いアセテート成分の比率が、20/80よりも小さいと、仮撚加工での捲縮形態の賦型性が低くなり、また80/20よりも大きいと、柔軟性が低くなるため仮撚加工時に毛羽が発生しやすくなる。
本発明のアセテート系仮撚加工糸は、捲縮率が4.0%以上であることが好ましく、4.5%以上40.0%以下であることがより好ましい。捲縮率が4.0%未満では、ふくらみ感に欠けるものとなり、好ましくない。40.0%を超える場合は、後工程での通過性が劣るため、問題がある。
破断強度(DS)は0.80cN/dtex以上であることが必要であり、1.00cN/dtex以上、1.50cN/dtex以下であることがより好ましい。破断強度が0.80cN/dtex未満では加工糸として脆く、また織編物とした時の引裂強度が低下して実用性に乏しい布帛となる。1.50cN/dtexを超える場合には、織編物とした時の風合いが劣るため好ましくない。
破断伸度は10%以上であることが必要であり、15〜35%であることがより好ましい。破断伸度が10%未満では、仮撚加工時における毛羽の発生が多くなり、これに伴って、製編織時の後加工通過性が悪化する。また、風合いも低下しやすくなる。
また本発明のアセテート系仮撚加工糸からなる布帛は、その混率並びに織物組織や編物組織を、目的の風合いや、製品外観が得られる範囲で決定すればよく、本発明の仮撚加工糸単独からなる布帛、または、本発明の仮撚加工糸を布帛の一部に用いた交編物、交織物でもよい。
本発明の加工糸の製造工程を図面により説明する。
図1は、本発明の加工糸製造工程の一例を示すものである。
本発明の仮撚加工糸を製造する条件は、仮撚フィード率(糸条供給ローラー2の速度V1(m/min)と第一引取ローラー5の速度V2(m/min)間の比率(V1−V2)/(V2)×100)を、−5%以上、1%未満とすることが必要である。−5%未満のフィード率で仮撚を行うと張力が高くなり毛羽が発生したり、糸切れが発生したりしやすくなる。また、1%以上のフィード率では、張力が低くなり糸の走行性が乱れ、糸切れ、毛羽、捲縮斑等が発生し、均一な仮撚加工糸を得ることができない。
また、仮撚温度(第一ヒーター3の温度T1)を20℃以上、220℃未満の温度とすることが必要である。仮撚温度が220℃以上であると、半合成繊維であることから熱により溶解するため、撚斑や糸切れが発生し、均一な仮撚加工糸を得ることはできない。また、20℃未満であると、捲縮セット効果を十分に出すことができない。
また仮撚数Tは、11000×D−1/2≦T≦28000×D−1/2(D:繊維繊度(dtex))とすることが必要である。仮撚数が11000×D−1/2未満の場合は、十分なふくらみ感を得ることができず、28000×D−1/2を超えると毛羽、糸切れが発生しやすくなる。
さらには、仮撚加工後に連続して20℃以上、220℃未満の温度(第二ヒーター6の温度T2)において、フィード率(第一引取ローラー5速度V2(m/min)と第二引取ローラー7の速度V3(m/min)の間の比率((V2−V3)/(V2)×100))−1%以上、10%未満で緊張処理することが極めて重要である。処理温度T2が220℃以上であると、半合成繊維であることから熱により溶解するため、撚斑や糸切れが発生し、均一な仮撚加工糸を得ることはできない。また、20℃未満であると、緊張処理の効果を十分に出すことができない。
また仮撚加工後に行なわれる緊張処理とは、過張力下で処理することを言い、0.01〜0.20cN/dtexの張力範囲で処理することが好ましく、0.02〜0.15cN/dtexの範囲で処理することがより好ましい。張力が0.01cN/dtex未満では、仮撚加工糸が緊張セットされず、配向が進まないために強度、伸度が低下し、均一な仮撚加工糸を得ることができない。また0.20cN/dtexを超えると、捲縮が延伸され捲縮を保持することができなくなるばかりではなく、毛羽、糸切れが発生し、均一な仮撚加工糸を得ることができない。
尚、仮撚加工を実施するための仮撚機種は上述の条件を満足するものであればよく、特に限定されるものではない。
尚、各特性値の測定は以下の方法で求めた。
(捲縮率)
ワク周1mの検尺器を用い、0.01cN/dtexの荷重下で10回巻き10mのカセを作る。前記カセを、90℃の熱水中にて20分間処理を行った後、温度20℃、湿度65%の条件下で、自由な状態で24時間乾燥する。乾燥した試料に、1.96cN/dtexの荷重をかけ、1分間経過後の長さL1(cm)を測定する。次いで、荷重を除去して無荷重の状態で2分間放置する。その後、0.04cN/dtexの荷重をかけ、1分後経過後の長さL2(cm)を測定し、次式を用いて捲縮率を算出した。この測定を5回実施し、その平均値で表した。
捲縮率(%)=((L1−L2)/L1)×100
(破断強度(DS)、破断伸度(DE))
(株)島津製作所製 テンシロン引張試験機を用いて試料長20cm、伸長伸度100%/分の条件で引張試験を行い荷重・伸長曲線から求めた。
(置換度)
JIS L1013A法に従って酢化度を測定し、以下の式から置換度を求めた。
酢化度=(60×置換度)/(158+43×置換度+1×(3−置換度))×100
なお各成分の置換度は、それぞれ単一成分の繊維を同一条件で処理した繊維を用いて測定し求めた。
(仮撚品位)
仮撚品位は目視により確認した。仮撚加工糸を直径6.5cmの紙管に15cmの幅で100,000m巻取り、その紙管に巻き取られた両端面の毛羽数を測定し、10個以下の場合を仮撚品位○とした。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例1〜4、比較実施例1,2)
平均置換度2.41のセルロースジアセテートと平均置換度2.91のセルローストリアセテート各々の成分を質量比50/50のサイドバイサイド型で複合紡糸されたアセテート系複合繊維(110dtex/26フィラメント(以下、fと標記する))糸を用い、三菱重工業(株)製の仮撚機LS−6型にて、仮撚温度160℃、仮撚数2200T/m、緊張処理温度160℃、緊張処理フィード率2.5%とし、仮撚フィード率を−6、−5、−4、−2,0、1%で変化させて仮撚加工糸を作成した。該仮撚加工糸の捲縮率、強度、伸度を測定し、仮撚糸の品位を確認した。前記仮撚加工糸の評価結果を表1に示す。仮撚フィード率−5〜0%の範囲内で、アセテート系繊維の諸特性を保持しつつ、ふくらみ感に優れかつ加工中の毛羽や糸切れが無く、製編織時の加工通過性も良好な仮撚加工糸を得ることができる。しかし、0%を超える仮撚フィード率や−5%未満の仮撚フィード率で仮撚加工を実施したものは、いずれも毛羽が発生し糸切れとなり、強度、伸度が低下するため物理特性に優れた仮撚加工糸を得ることはできない。
Figure 0004838657
(実施例5〜7、比較実施例3,4)
実施例1と同様の原糸と仮撚機を用いて、仮撚フィード率−4%、仮撚温度160℃、緊張処理温度160℃、緊張処理フィード率2.5%とし、仮撚数を900、1250、1650、2600、2800T/mで変化させて仮撚加工糸を作成した。該仮撚加工糸の捲縮率、強度、伸度を測定し、仮撚糸の品位を確認した。この評価結果を表2に示す。本発明の範囲内11000×D−1/2〜28000×D−1/2(本実施例では仮撚数1250〜2600T/m)で、アセテート系繊維の諸特性を保持しつつ、ふくらみ感に優れかつ加工中の毛羽や糸切れが無く、製編織時の加工通過性も良好な仮撚加工糸を得ることができる。しかし、11000×D−1/2(仮撚数:900T/m)未満では、十分なふくらみ感を得ることができず、さらには未解撚の発生により仮撚加工糸の欠点となる。また、28000×D−1/2(仮撚数:2600T/m)を超える場合は、毛羽が発生し糸切れが発生する。
Figure 0004838657
(実施例8〜10、比較実施例5,6)
実施例1と同様の原糸と仮撚機を用いて、仮撚フィード率−4%、仮撚温度160℃、仮撚数2200T/m、緊張処理温度160℃とし、緊張処理フィード率を−2.5、−1.0、1.0、5.0、10%で変化させて仮撚加工糸を作成した。該仮撚加工糸の捲縮率、強度、伸度を測定し、仮撚糸の品位を確認した。前記仮撚加工糸の評価結果を表3に示す。緊張処理フィード率−1〜5%の範囲内で、アセテート系繊維の諸特性を保持しつつ、ふくらみ感に優れかつ加工中の毛羽や糸切れが無く、製編織時の加工通過性も良好な仮撚加工糸を得ることができる。しかし、緊張処理フィード率が−1%未満では過張力となり、捲縮加工糸が延伸され、捲縮形態を保持することができなくなるばかりではなく、毛羽糸切れが発生し、さらには強度が低下するため物理特性に乏しいものとなる。緊張処理フィード率が5%を超える場合は、仮撚加工糸が緊張セットされず、配向が進まないために強度、伸度が低下するため物理特性に優れた仮撚加工糸を得ることはできない。
Figure 0004838657
(実施例11〜13、比較実施例7,8)
セルロースジアセテート繊維(110dtex/27f)を用い、実施例1に示す仮撚機を用いて、仮撚フィード率−4%、仮撚温度160℃、緊張処理温度160℃、緊張処理フィード率2.5%とし、仮撚数を900、1350、1650、2200、2600T/mで変化させて仮撚加工糸を作成した。該仮撚加工糸の捲縮率、強度、伸度を測定し、仮撚糸の品位を確認した。前記仮撚加工糸の評価結果を表4に示す。本発明の範囲内11000×D−1/2〜28000×D−1/2(仮撚数:1350〜2200T/m)で、アセテート系繊維の諸特性を保持しつつ、ふくらみ感に優れ、かつ加工中の毛羽や糸切れが無く、製編織時の加工通過性も良好な仮撚加工糸を得ることができる。しかし、11000×D−1/2(仮撚数:1350T/m)未満では、十分なふくらみ感を得ることができず、さらには未解撚の発生により仮撚加工糸の欠点となる。また、28000×D−1/2(仮撚数:2200T/m)を超える場合は、毛羽が発生し糸切れが発生する。
Figure 0004838657
(実施例14〜16、比較実施例9,10)
セルローストリアセテート繊維(110dtex/26f)糸を用い、実施例1に示す仮撚機を用いて、仮撚フィード率−4%、仮撚温度160℃、緊張処理温度160℃、緊張処理フィード率2.5%とし、仮撚数を900、1300、1650、2200、2600T/mで変化させて仮撚加工糸を作成した。該仮撚加工糸の捲縮率、強度、伸度を測定し、仮撚糸の品位を確認した。前記仮撚加工糸の評価結果を表5に示す。本発明の範囲内11000×D−1/2〜28000×D−1/2(仮撚数:1300〜2200T/m)で、アセテート系繊維の諸特性を保持しつつ、ふくらみ感に優れかつ、加工中の毛羽や糸切れが無く、製編織時の加工通過性も良好な仮撚加工糸を得ることができる。しかし、11000×D−1/2(仮撚数:1300T/m)未満では、十分なふくらみ感を得ることができず、さらには未解撚の発生により仮撚加工糸の欠点となる。また、28000×D−1/2(仮撚数:2200T/m)を超える場合は、毛羽が発生し糸切れが発生する。
Figure 0004838657
本発明加工糸の製造方法の一例である。
符号の説明
1 供給糸
2 糸条供給ローラー
3 第一ヒーター
4 仮撚スピンドル
5 第1引取ローラー
6 第2ヒーター
7 第2引取ローラー
8 巻取り部

Claims (4)

  1. アセテート系繊維で構成された仮撚加工糸であって、捲縮率が4.0%以上、破断強度(DS)が、0.80cN/dtex以上、破断伸度(DE)が、10%以上である仮撚加工糸。
  2. アセテート系繊維が、平均置換度2.60未満のセルロースアセテートと平均置換度2.76以上のセルローストリアセテートを20/80〜80/20の質量比で接合されたアセテート系複合繊維からなる請求項1に記載のある仮撚加工糸。
  3. 請求項1または、請求項2に記載のある仮撚加工糸を一部に用いてなる布帛。
  4. 下記(1)〜(3)の条件で仮撚を施す、請求項1に記載のある仮撚加工糸の製造方法。
    (1) 仮撚フィード率が、−5%以上、1%未満、
    (2) 仮撚係数(K)が、11000〜28000(K=T×(D)1/2、T:撚り数、D:供給糸の繊度(dtex)である)
    (3) 緊張処理フィード率が、−1%以上、10%未満
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