JP4835827B2 - 乗用型田植機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用型田植機に関するものである。
現在汎用されている乗用型田植機などの作業車両は後輪駆動方式である。この後輪駆動式の田植機は後輪の駆動反力で前輪側が持ち上げられる。通常乗用型田植機の後方に設けられた苗植付装置などの作業機が圃場面に接地状態で走行するので、前記前輪側の浮き上がりは抑えられるが、登り坂での走行時又は畦際での旋回時など前進高負荷時には作業機を上昇させた状態で走行又は旋回するので、前輪側の浮き上がりを抑えることが難しくなる。
その対策として、たとえば特開2004−275059号公報記載の発明では、機体左右方向の横軸芯の回りに上下動自在な左右の支持ケースを備え、該支持ケースの後端部に後輪の車軸を備えておき、畦際での旋回時に機体後部に連結した作業機が所定高さ以上上昇すると、左右の支持ケースの後輪車軸側が下降駆動される構成が開示されている。この構成により後輪車軸側の下降駆動に連動して機体の後部が持ち上げられるので機体の前輪側が前下がり気味になり、車両がスムーズに旋回できるようになるというものである。
特開2004−275059号公報
前記特許文献に開示された車両をスムーズに旋回させる構成は横軸芯と支持ケースとさらに支持ケースの後端部に設けた後輪の車軸を上下動させる構成は、前後方向に長い構造からなり、機体が比較的長くなる。
本発明の課題は、機体全体のサイズをコンパクトにしたまま、前進高負荷時にもスムーズに走行できる乗用型田植機を提供することである。
本発明の上記課題は次の解決手段で解決される。
請求項1記載の発明は、左右一対の前輪(2,2)と駆動輪となる左右一対の後輪(3,3)を走行車体(1)の下部に設け、走行車体(1)の後方に苗植付部(7)を昇降可能に装着した乗用田植機において、各後輪(3)の車軸(23)を備えた左右一対の後輪伝動ケース(22)を走行車体(1)と一体の車軸支持体(55)に支持された回動支点軸(22a)を介して上下動自在に支持し車軸支持体(55)と後輪伝動ケース(22)の間には後輪伝動ケース(22)を路面に押圧する側に付勢する付勢具(57)を設けた乗用田植機である。
請求項1記載の発明によれば、登り坂での走行時又は畦際での旋回時など作業車両の前進高負荷時に後輪(3)を左右独立して進行方向に回動させて駆動反力(図3の矢印Aに作用)により、後輪伝動ケース(22)が回動支点軸(22a)を介して下方に駆動されたとき自動的に走行車体(1)の後部側が上昇するが、このとき、後輪(3)に働く前記駆動反力(図3の矢印A方向に作用)により車軸支持体(55)に支持された回動支点軸(22a)の回りに後輪伝動ケース(22)が回動し、この力による後輪(3)が路面に押圧する圧力を付勢具(57)でさらに付勢する。
この後輪(3)が路面に押圧する力を付勢具(57)で付勢することで走行車体(1)の後部が持ち上げられることにより走行車体(1)の前部が浮き上がるのを抑制され、前後輪(2,3)が確実に路面をとらえることができる。
請求項1記載の発明によれば、後輪(3)が路面に押圧する駆動反力を付勢具(57)で付勢することで走行車体(1)の後部が持ち上げられて走行車体(1)の前部が浮き上がるのを抑制するので、簡単な構成としながら前進高負荷時における作業車両の走行性が良くなる。特に湿田時の走行性能が高くなる。
また、請求項1記載の発明によれば車輪の上下動負荷を軽減でき、車両長さが短くなり、軽量化が図れる。
この発明の作業車両の一実施例である8条植え乗用型田植機について図面に基づき詳細に説明する。
乗用田植機の側面図を図1に示し、平面図を図2に示す。車体1の前後には走行車輪としての左右一対の前輪2、2及び後輪3、3が架設されている。車体上前部に操作ボックス4及びステアリングハンドル5等を有する操縦装置がフロントステップ6上に設けられ、車体後方部には昇降可能に苗植付部7が装着されている。操作ボックス4の後側に運転席8が設けられ、運転席8の下側に田植機の各部に動力を伝達するエンジン9が搭載されている。また、フロントステップ6の後側には後輪3のフェンダーカバーを兼ねるリアステップ18が設けられている。なお、本明細書では乗用田植機の前進側に向かって左方向、右方向をそれぞれ左側、右側という。
苗植付部7は、左右に往復動する苗載タンク10、一株分の苗を切取って土中に植込む植付装置11、苗植付面を整地するフロート12等からなる。エンジン9の駆動により、エンジン出力プーリ13、伝動ベルト14a、14b、ミッション入力プーリ15を介して入力軸16へ伝動し、該入力軸16によりミッションケース17内へ動力を伝達する構成である。
ミッションケース17から左右方向に突設する前輪アクスルケースを介して左右前輪駆動ケース19内へ伝動し、前輪車軸20を回転駆動して左右の前輪2、2を駆動するようになっている。また、該ミッションケース17の後部から後方に動力を伝達する左右の後輪伝動軸21を設け、該左右の後輪伝動軸21の駆動により左右それぞれの後輪伝動ケース22内に伝動し、後輪車軸23を回転駆動して左右の後輪3、3を駆動するようになっている。
なお、苗植付部7は、油圧昇降シリンダ24の伸縮による昇降リンク機構25の上下回動により、上下方向に昇降するよう設けられている。また、苗植付部7は、前記ミッションケース17からの動力により、該ケース17から後方へ延びる植付伝動軸26により伝動されて作動する構成となっている。
ステアリングハンドル5は、これの回動操作によりステアリング軸27及びピットマンアームとタイロッド等を介して左右の前輪2、2を操向させ操舵するようになっている。ステアリングハンドル5の左側には主変速レバー29を、右側にはスロットルレバー30を設けている。また、操作ボックス4の左側部には機体の走行及び苗植付部7の駆動の停止操作を行う停止レバー31を、右側部には苗植付部7の昇降及び駆動の入切が行える植付・昇降レバー32(図2)を設けている。
車体前部の左側寄り位置には主クラッチペダル33を設けている。この主クラッチペダル33の踏み込み操作により機体の走行及び苗植付部7の駆動を停止するように構成している。また、車体前部の右側寄り位置にはブレーキ操作具(以下ブレーキペダルという)34(図2)を設けている。このブレーキペダル34は、該ペダル34の踏み込み操作で図示しない連結機構を介してミッションケース17内の4輪ブレーキ装置(図示せず)を作動させて左右の前後輪2、3を制動するように構成している。なお、主クラッチペダル33を省略して、ブレーキペダル34の踏み込み操作にて主クラッチが同時に切れる構成にしても良い。
本実施例においては運転席8の後方に施肥装置40を設ける。該施肥装置40は肥料タンク41に貯留されている粒状の肥料を繰出部42、…によって一定量づつ繰り出し、その肥料を施肥ホース43、…でフロート12の左右両側に取り付けた施肥ガイド44、…まで導き、施肥ガイド44、…の前側に設けた作溝体45、…によって苗植付条の側部近傍に形成される施肥構内に落とし込むようになっている。
また、電動モータ46の駆動により運転席8の下方に配置されたブロア47で発生させたエアが、左右方向に長いエアチャンバ48からチャンバーホース49を経由して施肥ホース43、…に吹き込まれ、施肥ホース43、…内の肥料を風圧で強制的に搬送するようになっている。ここで、本実施例では運転席8の後方部位において、施肥タンク41はリヤステップ18の上方に、エアチャンバ48はリヤステップ18の下方に設けたことに特徴がある。リヤステップ18上にエアチャンバ48が無いことにより、リヤステップ18の上面を有効に利用できるだけでなく、エアチャンバ48がリヤステップ18の支持フレームとしての機能も有するので構成が簡素化できる。また、苗または肥料補給時に作業者がエアチャンバ48とエアブロア47を繋ぐホース50に足をひっかけるおそれがなく、また、低重心化が可能である。
また、U字形状のチャンバーホース49を弾性体で構成することにより、運転席8側からも肥料繰出部42のメンテナンスが可能となる。
上記構成により、田植機の機体全体の前後長が従来の田植機に比べて縮小され、コンパクトに構成でき、機体の前後重量バランスが向上して走行性能が向上し、苗の植付性能が従来の田植機に比べて向上する。
また、図2から明らかなように、運転席8の下部の中央にエンジン9を配置し、その右側にブロア47を、左側にマフラー51をそれぞれ配置している。そのため運転席8の後方に配列した施肥装置40にエアーを送るためのブロア47にはエンジン9の排熱が吸引でき、エアチャンバ48、チャンバーホース49及び施肥ホース43に比較的温度の高い風を送ることができるので、施肥ホース43内での肥料の詰まりを防止できる。またブロア47はマフラー51とはエンジン9を挟んで左右反対側に配置しているため、過度に高温にならず、耐熱性、防水性がマフラー51と左右同じ側に配置した場合に比べて向上する。
また、本実施例の作業車両である乗用型田植機では、後輪3は左右が車体1にそれぞれ独立懸架されるが、図3に車体中央部から右側の後輪3の車軸23部分を見た側面図を示す。なお左側の後輪3の車軸23部分の構成は図3のミラー対称構造であることは言うまでもない。
図3に示すように右後輪3の車輪支持体55を車体1に支持されるフレーム56の両端に固着して設け、該車輪支持体55に支持された後輪伝動ケース22の回動支点軸22aを中心として後輪伝動ケース22は回動可能になっている。後輪伝動ケース22の回動により後輪3の車軸23は後輪伝動ケース22と一体で上下動する。
本実施例の特徴は前記回動支点軸22aに対して車軸23とは反対側の車輪支持体55と後輪伝動ケース22の間に後輪伝動ケース22の回動を付勢するための引っ張りスプリング57を設けている。従って前進高負荷時に後輪3を左右独立して進行方向に回動させる際に生じる駆動反力(矢印A)により、後輪伝動ケース22が回動支点軸22aを中心に下方に駆動されて自動的に走行車体1の後部側が上昇する。
例えば、登り坂での走行時又は畦際での旋回時など前進高負荷時に後輪3に働く駆動反力(図3の矢印A方向に作用)により後輪伝動ケース22が回動支点軸22aの回りに回動し、この力が後輪3を路面に押圧する圧力は車輪支持体55に設けたスプリング57でさらに付勢される。
この後輪3を路面に押圧する力をスプリング57で付勢することで車体1の後部が持ち上げられることにより走行車体1の前部が浮き上がるのを抑制して、前後輪2,3が確実に路面をとらえることができる。こうして前進高負荷時における田植機の走行性が良くなり、特に湿田時の泥押し防止効果が高い。
また、上記構成は車体重量が大きくても前記駆動反力をスプリング57が補うので後輪3を十分下動させることができる。
さらに、前記特許文献1記載の装置のように車輪支持体55に設けられた後輪伝動ケース22の回動支点軸22aと後輪3の車軸23とのスパンが長い場合には、走行車体1のサイズが大きくなるだけでなく、後輪伝動ケース22を上下動させるために大きなトルクが必要となり、そのための駆動装置が大型になってしまうことがあるが、本実施例では前記特許文献1記載の構成に比較して車両長さが短くなり、軽量化が図れる。
また、後輪3が矢印A方向へ移動する移動量を規制するために長穴55aを車輪支持体55に設けており、該長穴55aには後輪伝動ケース22の側面に設けたピン22bが摺動自在に嵌め込まれている。従って後輪3の回動範囲はピン22bが長穴55aを摺動するだけに規制され、車両の極端な姿勢の変化が防止されて揺動安全性が保たれる。
さらに、車輪支持体55と後輪伝動ケース22間の回動をさせないために、車輪支持体55の長穴55aの上方にはストッパ挿入孔55bを設けており、該挿入孔55bにストッパピンを差し込むことで後輪伝動ケース22が車輪支持体55、すなわち車体1に固定される。挿入孔55bにストッパピンを差し込むことで、例えば、トラックの荷台上に田植機を載せて輸送する場合等で、田植機の車体1のはね上がりを防止することができる。
また、前方への直進時に高い負荷が田植機にかかる場合において、後輪3の前記駆動反力により車体1が後上がりになるときに、自動的に前輪2がデフロックするデフロック機構59が作動するように、後輪3の駆動反力を前輪デフロック機構59に伝達するケーブル60を後輪伝動ケース22と前輪デフロック機構59の間に接続しても良い。この構成により圃場が凹凸路面であっても直進性が良くなる。
なお、後輪の上下動は後輪伝動ケース22に設けたポテンショメータ又はリミットスイッチ62で検出する。
また、作業車両(田植機)の後進時にも後輪3には矢印Aとは反対方向に駆動反力が発生するが、この場合にも、該駆動反力が前輪デフロック機構59に伝動するようにケーブル60を後輪伝動ケース22と前輪デフロック機構59の間に接続しても良い。
さらに、前記図3に示すケーブル60で前輪2をデフロックさせる構成でなく、電動モータ(図示せず)で前輪2をデフロックさせる構成を備え、かつ、図3に示す直進高負荷時に自動的に後輪3の前記後輪の上下動機構とハンドル5の切れ角センサを備えている作業車両(田植機)では、ハンドル5の切れ角センサにより作業車両が直進していることを検出し、更に片方又は両方の後輪3が下動した場合には、凹凸路面上又は湿田を走行していると判断して自動的に前輪2をデフロックさせて直進性向上させる構成にしても良い。図4にはその制御ブロック図を示す。
また、上記構成で苗植付部7を苗植付作業をしないで整地するために圃場上に接地させたとき、又は苗植付部7を苗植付作業のために圃場上に下げたときに、片方又は両方の後輪3が下動した場合には、凹凸路面上又は湿田を走行していると判断して自動的に前輪2をデフロックさせて直進性を向上させる構成にしても良い。
さらに、直進高負荷時に自動的に後輪3が下動する構成において、前記下動を検出すると後輪伝動ケース22に取り付けたケーブル60(図3)によりフロートスプリング(図示せず)を引張り、苗植付装置11の油圧昇降用シリンダ24による昇降制御の油圧感度を硬い側(=鈍感側)に自動補正させる構成とした。
こうして上記後輪3の上下動機構による姿勢変化により、フロート12の迎角が変わり、油圧感度が変化するのを防ぐことができる。
また、上記自動的に後輪3が下動する構成と苗植付装置11の油圧昇降シリンダ24の電子油圧制御機構を持つ構成において、車体1の後上がりを後輪伝動ケース22に設けたリミットスイッチ62又は図示しないポテンショメータ又はプッシュスイッチで検出して、該検出した前記後上がり量に応じて苗植付装置11の油圧昇降用シリンダ24の油圧感度を硬い側(=鈍感側)に自動補正させるようにしてもよい。これも前記後上がりによる姿勢変化でフロート12の迎角が変わり、油圧昇降用シリンダ24による昇降制御の油圧感度が変化するのを防ぐためである。
上記車体の後上がり機構は後輪3を下方に下げることにより機体の重心を前方に移動させる構成であるが、この後上がり機構の作動をキャンセルさせる機能を備えていた作業車両はあるものの、圃場への出入りやトラックへの積みおろしなどで車体が前傾した時に、このキャンセルを忘れた場合、車体がさらに前傾するおそれがある。そこで上記車体の後上がり機構において、車体1に車体1の前後方向の傾きを検出する前後傾斜センサを設け、このセンサにより車体1が前傾(前下がり)の状態(後輪の上下動機構作動時における設定された車体の前下がり角度以上の前傾状態)と検出した場合、車体の後上がり機構が作動しないようにする構成とすると、車体の安全性が良くなる。
また、前記車体1の前傾状態を検出すると、警告音を発するような構成にすると、更に安全性が増す。
本発明の他の実施例の後輪上下動制御機構の説明をする。
図5に概念図で示すように、前輪2を前輪トランスミッション63と上下スライドケース64による独立懸架方式とし、油圧シリンダ65で後輪伝動ケース22を回動支点軸22aを中心に上下させる方式の作業車両(田植機)において、後輪上下動制御機構は、前輪サスペンションのストローク量(上下スライドケース64の上下移動量)を感知するストロークセンサー67及び後輪3に設けた車速センサー(図示せず)により、前輪分担荷重を感知し、後輪3を油圧シリンダ65によりスイングさせる事により、車体1の前後バランスと車体ピッチング姿勢を改善させるようにした構成である。すなわち、前輪2の上下動に追従させて、後輪3の上下動も行うことで車体バランス性が高くなる。
また、前輪分担荷重をストロークセンサ67で検出して、後輪3を左右独立してスイングさせることにより、旋回時の左右前後輪2,3のバランスを改善させることができる。例えば、右前輪2が上昇したとき、右後輪3を下降させることが電気的な制御で簡単に行える。また、詳細な説明は省くが苗植付部7を左右にローリング制御する構成を備えた田植機では、前記ローリング制御により車体1が左か右に傾いたままがしばらく続くと、片側の後輪3を下降させて行う車体の後上がりにより、車体全体を水平に制御する構成とすることができる。
なお、前記車速センサーで検知した車速に応じて、後輪上下動制御を調整する。すなわち、田植機は高速時には、一般に前輪が浮き上がる特有の性質があるので、この後輪上下動制御機構では制御しない。
本発明の図3、図5に示す実施例によれば、旋回中(植付部リフト時)に限らず、湿田での前輪側の浮き上がり防止効果がある。
図6には苗植付部7のローリングロック機構を示す。図6(a)はその側面図、図6(b)は図6(a)の矢印A方向から見た図である。
苗植付部7の左右中央部の設けられたローリング軸70にはローリング軸70に直交する方向に伸びた折曲状プレート71が固定されている。折曲状プレート71は苗植付部7の植付伝動ケース73に設けられた一対の断面コ字状プレート73a,73aに支持されている。また折曲状プレート71には左右一対のロッド貫通用の穴71aがあり、この穴71aにロッド72を通し、折曲状プレート71の下方側のロッド端部にはロッド72を折曲状プレート71に常に押圧する圧縮スプリング74が固定され、該ロッド72の他端の折れ曲がり係止部72aは一対の昇降リンク機構25のロアリンク25aの後端に固着した扇プレート75の円弧状の長穴75aに係止されている。
上記構成からなるローリングロック機構は、苗植付部7を上昇させた時に、長穴75aの穴端でロッド72を引き、圧縮スプリング74を圧縮して苗植付部7をローリングロックする。そして上記構成からなるローリングロック機構は、苗植付部7の昇降があってもロッド72が比較的短いので、ロッド72が下がることによるロッド72下方の部材(図示せず)へ干渉するおそれがない。
本発明の作業車両は、乗用型田植機などのコンパクトな田植機として利用可能性がある。
本発明の一実施例の乗用田植機の全体側面図である。 図1の乗用田植機の全体平面図である。 本発明の実施例の乗用田植機の後輪上下動機構の側面図である。 図1の乗用田植機の一部制御ブロック図である。 本発明の他の実施例の乗用田植機の後輪上下動制御機構の説明図である。 本発明の実施例の乗用田植機の苗植付部7のローリングロック機構図(図6(a)は側面図、図6(b)は図6(a)の矢印A方向から見た図)である。
符号の説明
1 車体 2 前輪
3 後輪 4 操作ボックス
5 ステアリングハンドル 6 フロントステップ
7 苗植付部 8 運転席
9 エンジン 10 苗載タンク
11 苗植付装置 12 フロート
13 エンジン出力プーリ 14a、14b 伝動ベルト
15 ミッション入力プーリ 16 入力軸
17 ミッションケース 18 リアステップ
19 左右前輪駆動ケース 20 前輪車軸
21 後輪伝動軸 22 後輪伝動ケース
22a 回動支点軸 22b ピン
23 後輪車軸 24 油圧昇降シリンダ
25 昇降リンク機構 25a ロアリンク
26 植付伝動軸 27 ステアリング軸
29 主変速レバー 30 スロットルレバー
31 停止レバー 32 植付・昇降レバー
33 主クラッチペダル 34 ブレーキペダル
40 施肥装置 41 肥料タンク
42 肥料繰出部 43 施肥ホース
44 施肥ガイド 45 作溝体
46 電動モータ 47 ブロア
48 エアチャンバ 49 チャンバーホース
50 ホース 51 マフラー
55 車輪支持体 55a 長穴
55b 挿入孔 56 フレーム
57 引っ張りスプリング 59 前輪デフロック機構
60 ケーブル 62 ポテンショメータ又はリミットスイッチ
63 前輪トランスミッション 64 上下スライドケース
65 油圧シリンダ 67 ストロークセンサー
70 ローリング軸 71 折曲状プレート
71a ロッド貫通用穴 72 ロッド
72a 係止部 73 植付伝動ケース
73a コ字状プレート 74 圧縮スプリング
75 扇プレート 75a 円弧状長穴

Claims (1)

  1. 左右一対の前輪(2,2)と駆動輪となる左右一対の後輪(3,3)を走行車体(1)の下部に設け、走行車体(1)の後方に苗植付部(7)を昇降可能に装着した乗用田植機において、
    各後輪(3)の車軸(23)を備えた左右一対の後輪伝動ケース(22)を走行車体(1)と一体の車軸支持体(55)に支持された回動支点軸(22a)を介して上下動自在に支持し車軸支持体(55)と後輪伝動ケース(22)の間には後輪伝動ケース(22)を路面に押圧する側に付勢する付勢具(57)を設けたことを特徴とする乗用田植機
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