JP4835665B2 - リンギング低減回路および該リンギング低減回路を備えた半導体集積回路 - Google Patents

リンギング低減回路および該リンギング低減回路を備えた半導体集積回路 Download PDF

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Description

この発明は、D級増幅器等、負荷をパルス駆動する回路に好適なリンギング低減回路およびこのリンギング低減回路を備えた半導体集積回路に関する。
周知の通り、D級増幅器は、負荷駆動用の出力トランジスタをON/OFFさせ、負荷に対して断続的に通電を行う。ここで、負荷の断続的な通電の際、D級増幅器の負荷や電源線や接地線に介在する寄生インダクタンスに流れる電流が急激に変化するため、これらの寄生インダクタンスにノイズが発生し、これがリンギングとなってD級増幅器の出力信号中に現れる。このようなリンギングは、D級増幅器の再生品質を低下させる一因となり、また、負荷やD級増幅器にダメージを与える一因ともなるので、低く抑えることが望まれる。特許文献1は、出力トランジスタの出力信号波形の時間勾配を緩やかにする技術を提案している。この種の技術をD級増幅器に適用すれば、出力信号波形の時間勾配が緩やかになることにより出力トランジスタに流れる電流の急激な変化がなくなり、リンギングを低減することができる。
特許第3152204号
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、出力信号波形の時間勾配を緩やかにするものであるため、これを適用すると、D級増幅器の動作速度が犠牲になるという問題があった。なお、この問題は、D級増幅器に限らず、負荷を高速駆動する必要があり、かつ、出力信号におけるリンギングを低減することが求められる半導体集積回路に共通の問題である。
この発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、動作速度を犠牲にすることなく、出力信号中のリンギングを低減することができる半導体集積回路を提供することを目的とする。
この発明は、半導体集積回路内の出力バッファ回路の出力信号を前記半導体集積回路の外部の負荷に伝える出力信号線と前記出力バッファ回路に電源電圧を供給する高電位電源線または低電位電源線との間に介挿されたスイッチング素子と、前記出力信号線を介して前記負荷に与えられる出力信号にリンギングが生じ、前記出力信号が基準レベルを正方向または負方向に越えた場合に、前記スイッチング素子をON状態とする信号を出力するコンパレータを含むリンギング検出手段とを具備し、前記コンパレータは、前記基準レベルを伝達する配線にソースが接続された第1の電界効果トランジスタと、前記第1の電界効果トランジスタのゲートおよびドレインの接続点と前記高電位電源線または低電位電源線との間に介挿された第1の定電流源と、前記出力信号線にソースが接続され、前記第1の電界効果トランジスタのゲートおよびドレインの接続点がゲートに接続された第2の電界効果トランジスタと、前記第2の電界効果トランジスタのドレインと前記高電位電源線または低電位電源線との間に介挿された第2の定電流源とを具備し、前記第2の電界効果トランジスタのドレインから前記スイッチング素子をON状態とする信号を出力することを特徴とするリンギング低減回路を提供する。
かかる発明によれば、出力バッファ回路のスイッチング動作により出力信号にリンギングが生じ、出力信号が基準レベルを正方向または負方向に越えた場合に、スイッチング素子がON状態とされ、出力信号線から低電位電源線または高電位電源線への放電が行われ、リンギングが低減される。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
図1および図2はこの発明の第1実施形態であるリンギング低減回路40PAおよび40NAを備えたD級増幅器100Aの構成を示す回路図である。ここで、図1にはリンギング低減回路40NAの回路構成が示されており、図2にはリンギング低減回路40PAの回路構成が示されている。
D級増幅器100Aは、高電位電源端子101と、低電位電源端子102と、入力端子103と、出力端子104を有している。ここで、高電位電源端子101は、D級増幅器100Aの外部の高電位電源線131を介して電源VDDの正極に接続され、低電位電源端子102はD級増幅器100Aの外部の低電位電源線132を介して電源VDDの負極に接続され、かつ、接地されている。なお、図示の例では、単一の電源が使用されているため、低電位電源端子102が接地されているが、正の電源電圧を発生する電源と負の電源電圧を発生する電源を用いた構成とする場合には、高電位電源端子101を前者の電源の出力端子に接続し、低電位電源端子102を後者の電源の出力端子に接続すればよい。入力端子103には、図示しない音源からオーディオ信号が入力される。出力端子104と低電位電源線132との間には、ローパスフィルタおよびスピーカ等の負荷200が介挿されている。
D級増幅器100Aは、図示の各回路を半導体基板上に形成し、パッケージに封止してなる半導体集積回路である。ここで、半導体基板には、高電位電源端子101に接続された高電位電源線111および低電位電源端子102に接続された低電位電源線112が形成されている。D級増幅器100Aを構成する各回路には、電源VDDから高電位電源線131、高電位電源端子101、リードやボンディングワイヤ等の寄生インダクタンス141および高電位電源線111を介して電源電流が供給され、各回路を通過した電源電流は低電位電源線112、リードやボンディングワイヤ等の寄生インダクタンス142、低電位電源端子102および低電位電源線132を介して電源VDDの負極に至る。
D級増幅器100Aにおいて、PWM変調器10は、入力端子103を介して与えられる入力信号のレベルに応じてパルス幅変調されたパルスを出力する回路である。プリドライバ20は、このパルスに応じて、出力バッファ回路30を駆動する回路である。図示の例において、出力バッファ回路30は、いわゆるインバータ構成の回路であり、高電位電源線111および低電位電源線112間に介挿されたPチャネル電界効果トランジスタ(以下、単にPチャネルトランジスタという)30PおよびNチャネル電界効果トランジスタ(以下、単にNチャネルトランジスタという)30Nにより構成されている。ここで、Pチャネルトランジスタ30PおよびNチャネルトランジスタ30Nの各ドレインは互いに接続され、その接続点は出力信号線120を介して出力端子104に接続されている。プリドライバ20は、PWM変調器10から供給されるパルスのパルス幅に応じた期間、負荷200に対する通電が行われるように、各トランジスタ30Pおよび30NのゲートにパルスGPおよびGNを各々供給する。また、プリドライバ20は、いわゆる貫通電流を防止するため、トランジスタ30Pおよび30Nが同時にON状態とならないように各トランジスタのゲートに供給するパルスのタイミング調整を行う回路を含んでいる。
リンギング低減回路40NAおよび40PAは、本実施形態に特有の回路である。ここで、リンギング低減回路40NAは、図1に示すように、スイッチング素子としてのNチャネルトランジスタ401と、リンギング検出手段としてのコンパレータ410とにより構成されている。ここで、トランジスタ401のドレインは、出力バッファ回路30の出力信号OUTを外部の負荷200に伝える出力信号線120に接続されており、トランジスタ401のソースは、出力バッファ回路30に電源電圧を供給する高電位電源線111および低電位電源線112のうち低電位電源線112に接続されている。コンパレータ410は、Pチャネルトランジスタ411および412と、定電流源413および414とを有している。ここで、トランジスタ411のソースは、コンパレータ410の非反転入力端子(+端子)となっており、出力信号線120に接続されている。また、トランジスタ412のソースは、コンパレータ410の反転入力端子(−端子)となっており、高電位電源線111に接続されている。トランジスタ411のゲートとトランジスタ412のゲートは、トランジスタ412のドレインに接続されており、このトランジスタ412のドレインは定電流源414を介して低電位電源線112に接続されている。また、トランジスタ411のドレインは、定電流源413を介して低電位電源線112に接続されている。このトランジスタ411のドレインと定電流源413との接続点はコンパレータ410の出力端子となっており、トランジスタ401のゲートに接続されている。以上の構成により、コンパレータ410は、出力信号線120を介して負荷200に与えられる出力信号OUTと、基準レベルである高電位電源線111のレベルPVDDIとを比較し、出力信号OUTが基準レベルを正方向に越えた場合(オーバシュートが発生した場合)に、トランジスタ401にHレベルのゲート電圧を与え、スイッチング素子であるトランジスタ401をON状態とする。
また、リンギング低減回路40PAは、図2に示すように、スイッチング素子としてのNチャネルトランジスタ402と、リンギング検出手段としてのコンパレータ420およびインバータ429とにより構成されている。ここで、トランジスタ402のソースは出力信号線120に接続されており、トランジスタ402のドレインは、高電位電源線111に接続されている。コンパレータ420は、Nチャネルトランジスタ421および422と、定電流源423および424とを有している。ここで、トランジスタ421のソースは、コンパレータ420の非反転入力端子(+端子)となっており、出力信号線120に接続されている。また、トランジスタ422のソースは、コンパレータ420の反転入力端子(−端子)となっており、低電位電源線112に接続されている。トランジスタ421のゲートとトランジスタ422のゲートは、トランジスタ422のドレインに接続されており、このトランジスタ422のドレインは定電流源424を介して高電位電源線111に接続されている。また、トランジスタ421のドレインは、定電流源423を介して高電位電源線111に接続されている。このトランジスタ421のドレインと定電流源423との接続点はコンパレータ420の出力端子となっており、インバータ429を介してトランジスタ402のゲートに接続されている。以上の構成により、コンパレータ420は、出力信号線120を介して負荷200に与えられる出力信号OUTと、基準レベルである低電位電源線112のレベルPVSSIとを比較する。そして、出力信号OUTが基準レベルを負方向に越えた場合(アンダシュートが発生した場合)に、コンパレータ420はLレベルの信号を出力し、インバータ429はこのコンパレータ420の出力信号をHレベルに反転してトランジスタ402のゲートに供給し、トランジスタ402をON状態とする。
本実施形態において、スイッチング素子であるトランジスタ401および402は、出力信号線120上の出力信号OUTにオーバシュートまたはアンダシュートが発生する場合に、出力信号線120から低電位電源線112または高電位電源線111に放電を行わせて余分なエネルギーを逃がし、オーバシュートまたはアンダシュートを低減する役割を果たす。従って、このオーバシュートやアンダシュートの低減が適度に行われるように、トランジスタ401および402のチャネル幅を適切なサイズとすることが求められる。好ましい態様において、トランジスタ401および402のチャネル幅は、出力バッファ回路30のトランジスタ30Nのチャネル幅の1/100程度である。
なお、リンギング低減回路40PAでは、Nチャネルトランジスタ402をPチャネルトランジスタに置き換え、コンパレータ420の出力信号をインバータ429を介さずにこのPチャネルトランジスタのゲートに与えるようにしてもよい。本実施形態において、Pチャネルトランジスタではなく、Nチャネルトランジスタ402を採用しているのは、同一チャネル幅の場合にNチャネルトランジスタの方がPチャネルトランジスタよりもON抵抗を低くすることができるからである。
図3は、本実施形態における各部の波形を示す波形図である。この図3に示すように、D級増幅器100Aでは、トランジスタ30Pおよび30Nが交互にON状態となるように、各トランジスタのゲートに対するパルスGPおよびGNが発生される。また、各トランジスタのON/OFF切り換えの際には、貫通電流を防止するため、トランジスタ30PがON状態からOFF状態になってからトランジスタ30NがOFF状態からON状態になり、トランジスタ30NがON状態からOFF状態になってからトランジスタ30PがOFF状態からON状態になるように、各パルスGPおよびGNが図示のようにタイミング調整された状態でプリドライバ20から出力される。
図3に示す時刻t1では、トランジスタ30PがOFF状態、トランジスタ30NがON状態となっている。このため、負荷200からトランジスタ30Nへと流れ込む負の電流Iが流れる。次に時刻t2になると、トランジスタ30NがOFF状態となる。このとき、誘導性負荷である負荷200に流れていた電流Iの経路が断たれ、それまで負荷200に流れていた電流が例えばトランジスタ30Pのドレインとその背景であるN型基板との間の寄生ダイオードとボンディングワイヤ等の寄生インダクタンスを介して電源VDDに流れるため、負荷200の両端に振動性の高電圧が誘発される。このため、信号OUTのレベルにリンギングが生じる。しかし、本実施形態では、信号OUTのレベルが高電位電源線111のレベルPVDDIを正方向に越えるオーバシュートが発生している期間、リンギング低減回路40NB内のコンパレータ410からNチャネルトランジスタ401にHレベルのゲート電圧が与えられ、Nチャネルトランジスタ401がON状態とされる。この結果、Nチャネルトランジスタ401により出力信号線120から低電位電源線112に電流が放電され、図示のように信号OUTのオーバシュートが低減される。
次に時刻t3では、トランジスタ30PがON状態、トランジスタ30NがOFF状態となっている。このため、トランジスタ30Pから負荷200へと流れ込む正の電流Iが流れる。次に時刻t4になると、トランジスタ30PがOFF状態となる。このとき、誘導性負荷である負荷200に流れていた電流Iの経路が断たれ、それまで負荷200に流れていた電流が例えばトランジスタ30Nのドレインとその背景であるP型基板との間の寄生ダイオードとボンディングワイヤ等の寄生インダクタンスを介して流れるため、負荷200の両端に振動性の高電圧が誘発される。このため、信号OUTのレベルにリンギングが生じる。しかし、本実施形態では、信号OUTのレベルが低電位電源線111のレベルPVSSIを負方向に越えるアンダシュートが発生している期間、リンギング低減回路40PA内のトランジスタ402がON状態とされる。この結果、トランジスタ402により出力信号線120および高電位電源線111間の放電が行われ、図示のように信号OUTのアンダシュートが低減される。
以上説明したように、本実施形態によれば、D級増幅器100Aの動作速度を犠牲にすることなく、リンギングを低減することができる。
<第2実施形態>
図4および図5はこの発明の第2実施形態であるリンギング低減回路40PBおよび40NBを備えたD級増幅器100Bの構成を示す回路図である。ここで、図4にはリンギング低減回路40NBの回路構成に示されており、図5にはリンギング低減回路40PBの回路構成が示されている。なお、これらの図において、前掲図1および図2に示された部分と対応する部分には共通の符号を付け、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、リンギング検出手段であるコンパレータ410および420が、出力信号線120のレベルと高電位電源線111のレベルPVDDIまたは低電位電源線112のレベルPVSSIとを比較することにより、出力信号OUTにおけるリンギングの発生を検知した。
しかしながら、出力バッファ回路30のスイッチング電流が寄生インダクタンス141および142に流れるとき、寄生インダクタンス141および142に大きな逆起電力が誘発されるため、高電位電源線111のレベルPVDDIおよび低電位電源線112のレベルPVSSIに振動性の雑音が発生する。この振動性の雑音の振幅が大きい場合、出力バッファ回路30の出力信号OUTにオーバシュートやアンダシュートが発生していない場合にも、コンパレータ410または420がトランジスタ401または402を誤ってON状態とし、出力信号OUTを歪ませる可能性がある。
そこで、本実施形態では、図4および図5に示すように、出力バッファ回路30を含む各回路に電源電圧を供給するための高電位電源端子101および低電位電源端子102とは別の高電位電源端子101aおよび低電位電源端子102aがD級増幅器100Bに設けられ、各々、電源VDDの正極および負極に接続されている。そして、リンギング低減回路40NBにおけるコンパレータ410は、出力信号OUTを高電位電源端子101aに接続された高電位電源線111aのレベルPVDDIaと比較することにより、出力信号OUTのオーバシュートを検出する。また、リンギング低減回路40PBにおけるコンパレータ420は、出力信号OUTを低電位電源端子102aに接続された低電位電源線112aのレベルPVSSIaと比較することにより、出力信号OUTのアンダシュートを検出する。
リンギング低減回路NBは、上記第1実施形態におけるリンギング低減回路NAに対して、Pチャネルトランジスタ431とノンインバーティングバッファ432を追加した構成となっている。ここで、トランジスタ431は、ソースが出力信号線120に接続され、ゲートおよびドレインがコンパレータ410のトランジスタ411のソースに接続されている。このトランジスタ431は、オーバシュートとはいえないような微妙な振動が出力信号OUTに発生した場合に、コンパレータ410がそのような微妙な振動に過敏に反応しないように、コンパレータ410の感度を鈍らせる役割を果たす。同様に、リンギング低減回路PBにも、コンパレータ420の感度を鈍らせるNチャネルトランジスタ433が追加されている。ノンインバーティングバッファ432は、コンパレータ410の出力信号を増幅し、トランジスタ401のON/OFF切り換えを確実に行えるレベルのゲート電圧を発生する役割を果たす。
本実施形態において、高電位電源線111aと高電位電源端子101aとの間にはリードやボンディングワイヤ等の寄生インダクタンス141aが介在しており、低電位電源線112aと低電位電源端子102aとの間にもリードやボンディングワイヤ等の寄生インダクタンス142aが介在している。しかし、高電位電源端子101aおよび低電位電源端子102a間には出力バッファ回路30が介挿されていないため、寄生インダクタンス141aおよび142aを出力バッファ回路30のスイッチング電流が流れることはない。このため、高電位電源線111aのレベルPVDDIaおよび低電位電源線112aのレベルPVSSIaは、高電位電源線111のレベルPVDDIおよび低電位電源線112のレベルPVSSIに比べて、雑音が少なく安定したレベルとなる。従って、本実施形態によれば、出力バッファ回路30のスイッチングにより高電位電源線111のレベルPVDDIおよび低電位電源線112のレベルPVSSIに大きな雑音が発生する場合においても、出力信号OUTにおけるオーバシュートやアンダシュートの誤検出を防止することができる。
<第3実施形態>
図6および図7はこの発明の第3実施形態であるリンギング低減回路40PCおよび40NCを備えたD級増幅器100Cの構成を示す回路図である。ここで、図6にはリンギング低減回路40NCの回路構成に示されており、図7にはリンギング低減回路40PCの回路構成が示されている。なお、これらの図において、前掲図1および図2並びに前掲図4および図5に示された部分と対応する部分には共通の符号を付け、その説明を省略する。
本実施形態においても、上記第2実施形態と同様、出力バッファ回路30を含む各回路に電源電圧を供給するための高電位電源端子101および低電位電源端子102とは別の高電位電源端子101aおよび低電位電源端子102aがD級増幅器100Cに設けられ、各々、電源VDDの正極および負極に接続されている。そして、オーバシュートおよびアンダシュートの検出に当たっては、高電位電源端子101aに接続された高電位電源線111aのレベルPVDDIaおよび低電位電源端子102aに接続された低電位電源線112aのレベルPVSSIaが基準レベルとして用いられる。
本実施形態において、出力信号線120と高電位電源線111との間には、Pチャネルトランジスタ30Pのドレインとその背景であるN型基板との間の寄生ダイオードが介挿されている。このため、出力信号OUTにオーバシュートが生じるとき、出力信号OUTよりも概ね寄生ダイオードの順方向電圧VB分だけ低い電位のオーバシュートが高電位電源線111のレベルPVDDIに生じる。また、出力信号線120と低電位電源線112との間には、Nチャネルトランジスタ30Nのドレインとその背景であるP型基板との間の寄生ダイオードが介挿されている。このため、出力信号OUTにアンダシュートが生じるとき、出力信号OUTよりも概ね寄生ダイオードの順方向電圧VB分だけ高い電位のアンダシュートが低電位電源線112のレベルPVSSIに生じる。
そこで、本実施形態におけるリンギング低減回路40NCのコンパレータ410は、高電位電源線111のレベルPVDDIをそれよりも雑音が少なく安定した高電位電源線111aのレベルPVDDIaと比較し、前者のレベルPVDDIが後者のレベルPVDDIaよりも高いとき、トランジスタ401をON状態とする信号を出力する。また、本実施形態におけるリンギング低減回路40PCのコンパレータ420は、低電位電源線112のレベルPVSSIをそれよりも雑音が少なく安定した低電位電源線112aのレベルPVSSIaと比較し、前者のレベルPVSSIが後者のレベルPVSSIaよりも低いとき、トランジスタ402をON状態とする信号を出力する。
本実施形態においても上記第2実施形態と同様な効果が得られる。
以上、この発明の第1〜第3実施形態を説明したが、この発明には、他にも各種の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)上記実施形態では、インバータ構成の出力バッファ回路30を有するD級増幅器に本発明を適用したが、本発明は、PチャネルおよびNチャネルのトランジスタペアを2対用いたブリッジ構成の出力バッファ回路を有するD級増幅器にも適用可能である。また、本発明は、D級増幅器に限らず、リンギングの低減が望まれる各種の半導体集積回路に適用可能である。
(2)上記実施形態では、オーバシュートを低減するリンギング低減回路とアンダシュートを低減するリンギング低減回路の両方を半導体集積回路に設けたが、いずれか一方のみを設けてもよい。
(3)上記各実施形態では、リンギング低減回路を半導体集積回路の内部に設けたが、リンギングの低減が望まれる半導体集積回路の外側にリンギング低減回路を設け、半導体集積回路に接続してもよい。

(4)高電位電源線111a、低電位電源線112aは、半導体集積回路内の電源電圧の安定な箇所に接続してもよい。
この発明の第1実施形態であるリンギング低減回路を備えたD級増幅器の構成を示し、特にオーバシュートの低減を行うリンギング低減回路の構成を示す回路図である。 同D級増幅器の構成を示し、特にアンダシュートの低減を行うリンギング低減回路の構成を示す回路図である。 同実施形態における各部の波形を示す波形図である。 この発明の第2実施形態であるリンギング低減回路を備えたD級増幅器の構成を示し、特にオーバシュートの低減を行うリンギング低減回路の構成を示す回路図である。 同D級増幅器の構成を示し、特にアンダシュートの低減を行うリンギング低減回路の構成を示す回路図である。 この発明の第3実施形態であるリンギング低減回路を備えたD級増幅器の構成を示し、特にオーバシュートの低減を行うリンギング低減回路の構成を示す回路図である。 同D級増幅器の構成を示し、特にアンダシュートの低減を行うリンギング低減回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
100A,100B,100C……D級増幅器、111,111a,131……高電位電源線、112,112a,132……低電位電源線、40PA,40NA,40PB,40NB,40PC,40NC……リンギング低減回路、30P,411,412,431……Pチャネルトランジスタ、30N,401,402,421,422,433……Nチャネルトランジスタ、410,420……コンパレータ、101,101a……高電位電源端子、102,102a……低電位電源端子、103……入力端子、104……出力端子、141,142,141a,142a……寄生インダクタンス、10……PWM変調器、20……プリドライバ、413,414,423,424……定電流源、429……インバータ、432……ノンインバーティングバッファ、200……負荷。

Claims (7)

  1. 半導体集積回路内の出力バッファ回路の出力信号を前記半導体集積回路の外部の負荷に伝える出力信号線と前記出力バッファ回路に電源電圧を供給する高電位電源線または低電位電源線との間に介挿されたスイッチング素子と、
    前記出力信号線を介して前記負荷に与えられる出力信号にリンギングが生じ、前記出力信号が基準レベルを正方向または負方向に越えた場合に、前記スイッチング素子をON状態とする信号を出力するコンパレータを含むリンギング検出手段とを具備し、
    前記コンパレータは、
    前記基準レベルを伝達する配線にソースが接続された第1の電界効果トランジスタと、
    前記第1の電界効果トランジスタのゲートおよびドレインの接続点と前記高電位電源線または低電位電源線との間に介挿された第1の定電流源と、
    前記出力信号線にソースが接続され、前記第1の電界効果トランジスタのゲートおよびドレインの接続点がゲートに接続された第2の電界効果トランジスタと、
    前記第2の電界効果トランジスタのドレインと前記高電位電源線または低電位電源線との間に介挿された第2の定電流源とを具備し、
    前記第2の電界効果トランジスタのドレインから前記スイッチング素子をON状態とする信号を出力することを特徴とするリンギング低減回路。
  2. 前記リンギング検出手段は、前記出力バッファ回路に電源電圧を供給する高電位電源線または低電位電源線のレベルを前記基準レベルとすることを特徴とする請求項1に記載のリンギング低減回路。
  3. 前記リンギング検出手段は、前記出力バッファ回路に電源電圧を供給する高電位電源線または低電位電源線とは別の電源線に与えられるレベルを前記基準レベルとすることを特徴とする請求項1に記載のリンギング低減回路。
  4. 前記スイッチング素子は、前記出力信号線と前記低電位電源線との間に介挿されており、
    前記リンギング検出手段は、前記出力信号が前記高電位電源線のレベルまたは該レベルよりも安定したレベルである基準レベルを正方向に越えたことを検出した場合に、前記スイッチング素子をON状態とする信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のリンギング低減回路。
  5. 前記スイッチング素子は、前記出力信号線と前記高電位電源線との間に介挿されており、
    前記リンギング検出手段は、前記出力信号が前記低電位電源線のレベルまたは該レベルよりも安定したレベルである基準レベルを負方向に越えたことを検出した場合に、前記スイッチング素子をON状態とする信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のリンギング低減回路。
  6. 前記スイッチング素子として、前記出力信号線と前記低電位電源線との間に介挿された第1のスイッチング素子と、前記出力信号線と前記高電位電源線との間に介挿された第2のスイッチング素子とを具備し、
    前記リンギング検出手段は、前記コンパレータとして、前記出力信号が前記高電位電源線のレベルまたは該レベルよりも安定したレベルである第1の基準レベルを正方向に越えたことを検出した場合に、前記第1のスイッチング素子をON状態とする信号を出力する第1のコンパレータと、前記出力信号が前記低電位電源線のレベルまたは該レベルよりも安定したレベルである第2の基準レベルを負方向に越えたことを検出した場合に、前記第2のスイッチング素子をON状態とする信号を出力する第2のコンパレータとを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載のリンギング低減回路。
  7. 請求項1〜6のいずれか1の請求項に記載のリンギング低減回路を搭載してなることを特徴とする半導体集積回路。
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