JP4351882B2 - デジタル電力増幅器 - Google Patents

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本発明は矩形波のデジタル信号を入力して電力増幅し矩形波で出力するデジタル電力増幅器に関し、特に携帯機器等のような比較的低出力用として好適なデジタル電力増幅器に関するものである。
図3は従来のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図である。図3において、1は信号入力端子、2はゲート電圧制御回路(デッドタイム付与回路)、11はPchの電力増幅トランジスタ、8はNchの電力増幅トランジスタ、9は出力端子である。
信号入力端子1にはPWM(Pulse Width Modulation)やPDM(Pulse Density Modulation)等のデジタル信号が入力し、ゲート電圧制御回路2はゲート容量の大きい電力増幅トランジスタを駆動できるよう出力インピーダンスは低い。また、電力増幅段はPchの電力増幅トランジスタ11とNchの電力増幅トランジスタ8で構成され、これらが同時にONして貫通電流が流れることを防止するため、ゲート電圧制御回路2で両トランジスタ11,8が同時にOFFするいわゆるデッドタイムを設けている。
さらに、電力増幅トランジスタ11,8の電源電圧VDDoutをゲート電圧制御回路2の電源電圧VDDと分離した電圧とすることで、その電圧VDDoutを電圧VDDと等しいかそれより低い電圧で使用することができるようになり、例えば、ヘッドフォンを駆動する場合のように、出力電力を所定の電力以下にしたい場合などには、この電圧VDDoutのレベルを調整することにより出力電力を調整することが可能である。なお、出力端子9からは電力増幅されたPWMやPDMの矩形波の信号が出力し、その後段に接続された低域通過フィルタ(図示せず)によりアナログ信号に変換される。
図4は別の従来例のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図であり、ハイサイドの電力増幅トランジスタの基板電位をローサイドの電力増幅トランジスタの基板電位から分離した構成である。図4において、図3と同じものには同じ符号を付した。3は信号のハイレベルを電圧VDDからVGに変換するレベルシフタ、4はインバータ、5,6はゲート制御用電流増幅インバータ(ゲート制御回路)、12はNchの電力増幅トランジスタ8と基板分離されたNchの電力増幅トランジスタ、13はダイオード、14はキャパシタである。ダイオード13とキャパシタ14はブートストラップ回路の一部を構成する。
このデジタル電力増幅器では、ハイサイドではゲート電圧制御回路2からの出力がレベルシフタ3でレベルシフトされてからインバータ4,5で2回反転されて電力増幅トランジスタ12のゲートに入力し、ローサイドではインバータ6で1回反転されてトランジスタ8のゲートに入力するので、電力増幅トランジスタ12,8のゲート電圧は互いに逆方向に駆動されプッシュプル動作を行う。このとき、ローサイドの電力増幅トランジスタ8から基板分離されたハイサイドの電力増幅トランジスタ12は、そのソースである出力端子9の出力電圧Voutを基準に動作するが、その出力電圧Voutが電圧VSSの時はキャパシタ14にダイオード13を通って電圧VDDから充電される。
このため、ゲート制御用電流増幅インバータ5の電源電圧VGは電圧VDDとなるが、次に、ローサイドの電力増幅トランジスタ8がOFFとなり、ハイサイドの電力増幅トランジスタ12がONになると、出力端子9の出力電圧Voutは電圧VDDoutとなり、ゲート制御用電流増幅インバータ5の電源電圧VGは「VDD+VDDout」に上昇する。
よって、出力端子9の出力電圧Voutと電源電圧VGとの電位差は常にVDDとなり、ハイサイドの電力増幅トランジスタ12のゲート・ソース間電圧VgsはON時にはVDDとなる。こうすることで、ハイサイドの電力増幅トランジスタ12とローサイドの電力増幅トランジスタ8の動作条件を同一にすることができ、両トランジスタ12,8のON抵抗の比を1:1に近い値とすることができ、歪率を改善することができる(以上、特許文献1、非特許文献1参照)。
特開平7−15248号公報 テキサスインスツルメントの「TPA3003D2」のプロダクトレビュー、1−24頁、2003年、2月
デジタル電力増幅器の電力増幅段を構成する上で最も単純な方法は、図3に示したようにPchの電力増幅トランジスタ11とNchの電力増幅トランジスタ8を用いたコンプリメンタリ構造である。しかし、この図3のデジタル電力増幅器の場合、ハイサイドの電力増幅トランジスタ11の電源電圧VDDoutが電力増幅制御に伴い変化するとその電力増幅トランジスタ11のON抵抗値が変化し、ローサイド側の電力増幅トランジスタ8のON抵抗値とのバランスが崩れ、THD(全高調波歪率)の悪化につながる問題がある。さらに、集積化してもPchの電力増幅トランジスタ11とNchの電力増幅トランジスタ8が独立してばらつくので、量産した場合には両電力増幅トランジスタ11,8のON抵抗の差が大きくなる場合があり、歩留まりの低下を招くことがある。
また、電力増幅段の電源電圧VDDoutのレベル調整で出力電力を調整する場合においても、Pchの電力増幅トランジスタ11をON/OFFさせるには電源電圧VDDoutをそのPchトランジスタのしきい値電圧Vth以上にする必要があり、仮にその電源電圧VDDoutをしきい値電圧Vth以下にした場合、そのPchトランジスタをONさせるためには、ゲート・ソース間電圧Vgsを低電位の電圧VSS以下にしなければならなくなり、正電源しか持たない携帯機器では現実的ではない。よって、出力電力をゼロにまで絞り込むためには、電力増幅段の電源電圧VDDoutで制御しきれない領域は、入力するPWMやPDMのデジタル信号の値を下げる必要があるが、デジタル値で出力のレベルを下げると、使用可能なビット数が減るため分解能が悪くなる問題がある。
一方、図4に示したように、電力増幅段をNchトランジスタのみで構成した場合には、ハイサイドの電力増幅トランジスタ12のゲート・ソース間電圧Vgsは、出力端子9の出力電圧Voutを基準に決まるため、その電力増幅トランジスタ12の電源電圧VDDoutより高くする必要がある。このため図4で説明したように、ハイサイドの電力増幅トランジスタ12のゲート・ソース間電圧Vgsを、出力端子9の出力電圧Voutに入力部の電源電圧VDDを加えた電圧にまで上昇させるためのブートストラップ回路等が用いられるが、出力毎にダイオード13とキャパシタ14を追加する必要があり、ステレオ出力であれば2チャンネル分が必要になり、部品点数の増加につながる問題がある。
また、ハイサイドの電力増幅トランジスタ12のゲート・ソース間電圧Vgsは、出力電圧Voutが基準となるためその電力増幅トランジスタ12の基板電位を電力増幅トランジスタ8の基板電位から分離する必要があるが、基板がP型のプロセスでは、二重ウェル等の複雑なプロセスを使用しないとNchトランジスタの基板を分離できないので、プロセスコストの増加につながる問題がある。基板がN型のプロセスでは、Nchトランジスタの基板は分離できても、Pchのトランジスタの基板を分離できないため、本来は低電圧で駆動可能な入力側のゲート信号制御回路2の電源電圧VDDまでも電力増幅トランジスタのゲートを駆動する高い電圧に設定する必要があるため、回路の消費電力が増加してしまい、電力効率が低下する問題がある。よって、一般的なPch基板を使用した廉価なプロセスを使用して1チップで構成することができなくなるため生産コストが高くなり、携帯機器等の出力電力が比較的小さい機器には適さないという問題がある。
本発明は上記問題を解決し、簡単な回路構成で標準的なプロセスを使用でき、安価で省電力用にも好適なデジタル電力増幅器を提供することを目的とする。
請求項1にかかる発明のデジタル電力増幅器は、共通の基板電位のNchのトランジスタで構成されたハイサイドおよびローサイドの電力増幅トランジスタを、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタが第1の高電位電源端子側となり前記ローサイドの電力増幅トランジスタが低電位電源端子となるように前記第1の高電位電源端子と前記低電位電源端子の間に直列接続し、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのソースと前記ローサイドの電力増幅トランジスタのドレインの共通接続点を出力端子とした電力増幅段と、第2の高電位電源端子に高電位電源側が接続されるとともに前記低電位電源端子に低電位電源側が接続され、入力矩形波信号に応じて前記各電力増幅トランジスタのゲート電圧を互いに逆方向に制御するハイサイドおよびローサイドのゲート制御回路と、を具備し、前記第1の高電位電源端子の電圧を出力電力制御用の可変電圧とし、前記第2の高電位電源端子の電圧を、前記第1の高電位電源端子の最大電圧よりも、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタの基板バイアス効果を加味したしきい値電圧以上だけ高い電圧に設定したことを特徴とする。
請求項2にかかる発明のデジタル電力増幅器は、共通の基板電位のNchのトランジスタで構成されたハイサイドおよびローサイドの電力増幅トランジスタを、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタが第1の高電位電源端子側となり前記ローサイドの電力増幅トランジスタが低電位電源端子となるように前記第1の高電位電源端子と前記低電位電源端子の間に直列接続し、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのソースと前記ローサイドの電力増幅トランジスタのドレインの共通接続点を出力端子とした電力増幅段と、第2の高電位電源端子に高電位電源側が接続されるとともに前記低電位電源端子に低電位電源側が接続され、入力矩形波信号に応じて前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧を制御するハイサイドのゲート制御回路と、第3の高電位電源端子に高電位電源側が接続されるとともに前記低電位電源端子に低電位電源側が接続され、前記入力矩形波信号に応じて前記ローサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧を前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧と逆方向に制御するローサイドのゲート制御回路と、を具備し、前記第1の高電位電源端子の電圧を出力電力制御用の可変電圧とし、前記第2の高電位電源端子の電圧を、前記第1の高電位電源端子の最大電圧よりも、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタの基板バイアス効果を加味したしきい値電圧以上だけ高い電圧に設定し、前記第3の高電位電源端子の電圧を、前記ローサイドの電力増幅トランジスタのしきい値電圧よりも高く設定したことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項2に記載のデジタル電力増幅器において、前記矩形波信号を入力して前記ハイサイドおよびローサイドの電力増幅トランジスタを同時にONさせない2つの信号に分岐して出力するデッドタイム付与回路と、該デッドタイム付与回路の一方の出力信号のハイレベル電圧を前記第2の高電位電源端子の電圧レベルに変換して前記ハイサイドのゲート制御回路に送るレベルシフタと、前記デッドタイム付与回路の他方の出力信号を前記レベルシフタによる遅延時間だけ遅延させて前記ローサイドのゲート制御回路に送る遅延回路と、を具備することを特徴とする。
請求項1にかかる発明は、基板電位を分離しないので、電力増幅段のハイサイドとローサイドをNchのみの電力増幅トランジスタにより簡単な回路で構成することができ、製造ばらつきが少なくなる。また標準的なプロセスで製造できるため、安価に製造できる。
請求項2にかかる発明は、ローサイドのゲート制御回路の電源電圧をハイサイドのゲート制御回路の電源電圧よりも低く設定できるので消費電力を削減できる。
請求項3にかかる発明は、請求項2にかかる発明において、両サイドの信号タイミングのズレを防止できる。
請求項4にかかる発明は、出力電力の制御を第1の高電位電源端子の電圧のレベル調整で行う場合においても、請求項1にかかる発明と同様な効果を得ることができ、低電力用として好適である。
本発明では、ハイサイドとローサイドの電力増幅トランジスタを、共通基板電位上のNchのトランジスタで構成し、これらの電力増幅トランジスタのゲート電圧を制御するゲート制御回路の電源電圧を、ハイサイドの電力増幅トランジスタの電源電圧より充分高い電圧、たとえば、電力増幅段の電源電圧もしくは出力端子の最大電圧よりハイサイドの電力増幅トランジスタのしきい値電圧Vth分以上だけ高く設定する。ハイサイドの電力増幅トランジスタのVdsは出力端子が基準となるため、「最大出力電圧+Vth」以上の電圧をそのハイサイドの電力増幅トランジスタのゲートに印加すれば、そのトランジスタを完全にONさせることができる。
しかし、ハイサイドの電力増幅トランジスタのソース電位は、ローサイドの電力増幅トランジスタのソース電位のように「ソース電位=基板電位」とはならない。基板バイアス効果によりハイサイドの電力増幅トランジスタのしきい値電圧Vthは、
Vth=Vth0+γ((2ΦB−Vsub)1/2−(2ΦB1/2) (1)
のように高くなる。Vth0は基板バイアス電圧が0V(VSS)のときのしきい値電圧、γは基板バイアス効果係数、ΦBは基板のフェルミ準位、Vsubは基板バイアス電圧(VSS)である。
そこで、このしきい値電圧の増加分を見込んで高くした電圧をハイサイドのゲート制御回路の電源電圧とし、ハイサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧を制御することで、ハイサイドとローサイドの電力増幅トランジスタのON抵抗をほぼ等しくする。
このようにすることで、基板電位を分離することなく両サイドのNchの電力増幅トランジスタを駆動でき、さらにはハイサイドの電力増幅トランジスタの電源電圧を制御することで、出力電力を最大出力から0まで広範囲に制御することができる。また、ローサイドのゲート制御回路の電源電圧には、ハイサイドのゲート制御回路の電源電圧あるいはそれより低いゲート信号制御回路側の電源電圧のどちらを使用することも可能である。
デジタル電力増幅器では、アナログもしくはビットストリームの信号をPWMやPDMの波形に変換した矩形波を入力して電力増幅する。この矩形波の出力信号を低域通過フィルタに通すことで音声信号等のアナログ信号が得られる。実施例1ではPWMやPDMに変換した後の信号を入力して電力増幅する部分について述べる。
図1は実施例1のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図で、1は信号入力端子、2はゲート電圧制御回路(デッドタイム付与回路)、3はレベルシフタ、4はインバータ、5,6はゲート制御用電流増幅インバータ(ゲート制御回路)、7はハイサイドのNchの電力増幅トランジスタ、8はローサイドのNchの電力増幅トランジスタ、9は出力端子である。また、VDDはゲート電圧制御回路2の電源電圧、VDDGはレベルシフタ3およびインバータ4,5,6の電源電圧、VDDoutは電力増幅トランジスタ7の電源電圧、VSSは低電位電源電圧(通常0V)である。なお、ハイサイドとローサイドの電力増幅トランジスタ7,8は電力増幅段を構成する。
信号入力端子1には、PWMやPDM等の矩形波信号が入力され、ゲート電圧制御回路2はこの信号から電力増幅トランジスタ7,8を駆動するタイミング信号を作る。通常では、ここでハイサイドの電力増幅トランジスタ7とローサイドの電力増幅トランジスタ8が同時にONしないようにデッドタイム(同時にOFFする時間)を作り出す。ゲート電圧制御回路2で作られた信号はレベルシフタ3に入力され、ここで矩形波信号のハイレベルの電圧値がVDDからVDDGにレベル変換される。このとき、VDD<VDDGである。
電力増幅トランジスタ7,8は、電流を多く流す必要があるためサイズが大きいので、ゲート容量も大きくなるため、それら電力増幅トランジスタ7,8を高速で動作させるにはその前段の回路の出力インピーダンスを小さくする必要がある。そのため、ゲート制御用電流増幅インバータ5,6はゲート容量を高速に充放電できる低出力インピーダンスに設定されている。
ローサイドの電力増幅トランジスタ8は、直接負荷を駆動するため、負荷と比較して充分低いON抵抗とする必要がある。この電力増幅トランジスタ8のゲート・ソース間電圧Vgsの最大値は、ゲート制御用電流増幅インバータ6の電源電圧で決まるため、VDDGとなる。
また、ハイサイドの電力増幅トランジスタ7も直接負荷を駆動するが、この電力増幅トランジスタ7のゲート・ソース間電圧Vgsは、出力端子9の出力電圧Voutとゲート制御用電流増幅インバータ5の電源電圧VDDGとの差となるため、「VDDG−Vout」となり、ローサイドの電力増幅トランジスタ8のゲート・ソース間Vgsと比べて出力電圧Voutの分だけ小さくなる。
また、この電力増幅トランジスタ7のしきい値電圧Vthは、前記式(1)で与えられるので、ローサイドの電力増幅トランジスタ8のしきい値電圧よりも基板バイアス効果(γ((2ΦB−Vsub)1/2−(2ΦB1/2))の分だけ高くなる。
以上のことから、電圧VDDGが出力電圧Voutと差が小さい場合はハイサイドの電力増幅トランジスタ7のON抵抗が大きくなり、ハイサイドとローサイドのON抵抗のバランスが崩れてしまう。しかし、VDDG>>Voutとする(具体的には、VDDGを「最大Vout(最大VDDout)+ハイサイドの電力増幅トランジスタ7の基板バイアス効果を加味したしきい値電圧Vth」よりも大きくする。)ことで、ON抵抗のバランスを崩すことなく電力増幅段を構成できる。また、あらかじめハイサイドの電力増幅トランジスタ7のサイズをローサイドの電力増幅トランジスタ8のサイズより大きくすることで更にバランスをよくすることが可能となる。
図2は実施例2のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図である。ここでは、図1のデジタル電力増幅器の回路構成において、ゲート制御用電流増幅インバータ6の電源電圧をVDDGからVDDに変更し、さらにゲート制御用電流増幅インバータ6の入力側とゲート電圧制御回路2との間に遅延回路10を挿入した。
ローサイドの電力増幅トランジスタ8はゲート・ソース間電圧Vgsとして当該トランジスタ8のしきい値電圧以上の電圧を印加すればよいため、ゲート制御用電流増幅インバータ6の電源電圧はVDDでも動作させることができ、このようにすると消費電力を削減することができる。
しかしこのようにすると、レベルシフタ2がハイサイドの信号の経路にのみ入ることになるため、ここでの信号遅延によりハイサイドとローサイドのスイッチングのタイミングがずれ、両方の電力増幅トランジスタ7,8が同時にONする期間が生じて過大な貫通電流が流れてしまうおそれが生じる。
そこで、ローサイドの信号経路に遅延回路10を挿入して、レベルシフタ2の遅延分を補償し、両ゲート制御用電流増幅インバータ5,6に入力する信号の遅延を同じにする。これにより、ゲート制御用電流増幅インバータ6の電源電圧をVDDとしても図1のデジタル電力増幅器と同様の動作をさせることができる。なお、インバータ4でもわずかながら遅延があるので、遅延回路10によりレベルシフタ2の遅延の他にインバータ4の遅延も補償させると、ハイサイドとローサイドの信号のタイミングはより完璧になる。
本発明の実施例1のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図である。 従来のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図である。 従来の他のデジタル電力増幅器の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1:入力端子
2:ゲート電圧制御回路(デッドタイム付与回路)
3:レベルシフタ
4:インバータ
5,6:ゲート制御用電流増幅インバータ(ゲート制御回路)
7,8:Nchの電力増幅トランジスタ
9:出力端子
10:遅延回路
11:Pchの電力増幅トランジスタ
12:Nchの電力増幅トランジスタ
13:ダイオード
14:キャパシタ

Claims (3)

  1. 共通の基板電位のNchのトランジスタで構成されたハイサイドおよびローサイドの電力増幅トランジスタを、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタが第1の高電位電源端子側となり前記ローサイドの電力増幅トランジスタが低電位電源端子となるように前記第1の高電位電源端子と前記低電位電源端子の間に直列接続し、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのソースと前記ローサイドの電力増幅トランジスタのドレインの共通接続点を出力端子とした電力増幅段と、
    第2の高電位電源端子に高電位電源側が接続されるとともに前記低電位電源端子に低電位電源側が接続され、入力矩形波信号に応じて前記各電力増幅トランジスタのゲート電圧を互いに逆方向に制御するハイサイドおよびローサイドのゲート制御回路と、
    を具備し、
    前記第1の高電位電源端子の電圧を出力電力制御用の可変電圧とし、
    前記第2の高電位電源端子の電圧を、前記第1の高電位電源端子の最大電圧よりも、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタの基板バイアス効果を加味したしきい値電圧以上だけ高い電圧に設定したことを特徴とするデジタル電力増幅器。
  2. 共通の基板電位のNchのトランジスタで構成されたハイサイドおよびローサイドの電力増幅トランジスタを、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタが第1の高電位電源端子側となり前記ローサイドの電力増幅トランジスタが低電位電源端子となるように前記第1の高電位電源端子と前記低電位電源端子の間に直列接続し、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのソースと前記ローサイドの電力増幅トランジスタのドレインの共通接続点を出力端子とした電力増幅段と、
    第2の高電位電源端子に高電位電源側が接続されるとともに前記低電位電源端子に低電位電源側が接続され、入力矩形波信号に応じて前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧を制御するハイサイドのゲート制御回路と、
    第3の高電位電源端子に高電位電源側が接続されるとともに前記低電位電源端子に低電位電源側が接続され、前記入力矩形波信号に応じて前記ローサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧を前記ハイサイドの電力増幅トランジスタのゲート電圧と逆方向に制御するローサイドのゲート制御回路と、
    を具備し、
    前記第1の高電位電源端子の電圧を出力電力制御用の可変電圧とし、
    前記第2の高電位電源端子の電圧を、前記第1の高電位電源端子の最大電圧よりも、前記ハイサイドの電力増幅トランジスタの基板バイアス効果を加味したしきい値電圧以上だけ高い電圧に設定し、
    前記第3の高電位電源端子の電圧を、前記ローサイドの電力増幅トランジスタのしきい値電圧よりも高く設定したことを特徴とするデジタル電力増幅器。
  3. 請求項2に記載のデジタル電力増幅器において、
    前記矩形波信号を入力して前記ハイサイドおよびローサイドの電力増幅トランジスタを同時にONさせない2つの信号に分岐して出力するデッドタイム付与回路と、
    該デッドタイム付与回路の一方の出力信号のハイレベル電圧を前記第2の高電位電源端子の電圧レベルに変換して前記ハイサイドのゲート制御回路に送るレベルシフタと、
    前記デッドタイム付与回路の他方の出力信号を前記レベルシフタによる遅延時間だけ遅延させて前記ローサイドのゲート制御回路に送る遅延回路と、
    を具備することを特徴とするデジタル電力増幅器。
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