JP4835579B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関の制御装置に関し、特に筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えるとともに、ブローバイガスが吸気通路内に還流される内燃機関で制御を行うための内燃機関の制御装置に関する。
従来、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ(請求項記載の第1の燃料噴射手段に相当)と吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ(請求項記載の第2の燃料噴射手段に相当)とを備え、これらのインジェクタを機関運転状態に応じて切り換えて使用する内燃機関が知られている。
また従来、内燃機関のシリンダとピストンの隙間から吹き抜けるガスを吸気通路内に還流して内燃機関で再燃焼させるブローバイガス還元機構(PCV(Positive Clankcase Ventilation)機構ともいう)が設けられた内燃機関が知られている。このような内燃機関に関し、本発明と関連性があると考えられる技術が例えば特許文献1から3までで提案されている。
特開2006−226163号公報 特開2005−113746号公報 特開2005−120852号公報
筒内噴射用インジェクタの先端部(噴孔及びニードル)は筒内に突出しているため、この先端部には燃焼室側からオイル分が付着及び侵入する。このオイル分としては、PCV機構によってブローバイガスとともに吸気通路内に供給されるものがある。この点、筒内噴射用インジェクタが燃料噴射を行っている場合には、噴射燃料の流体力による洗い流し効果があるため、付着及び侵入したオイル分を除去することができる。
ところが、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射を停止し、筒内噴射用インジェクタのみで燃料の噴射を行う場合には、筒内噴射用インジェクタの先端部に付着及び侵入したオイル分が噴射燃料によって除去されなくなるため、付着及び侵入したオイル成分由来のデポジットが生成されてしまう。そしてこのようにしてデポジットが生成されると、適切な燃料噴射量を得ることができなくなるため、機関性能の低下等を招く虞があった。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、第1の燃料噴射手段にオイル成分由来のデポジットが生成されてしまうことを抑制できる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えるとともに、ブローバイガスが吸気通路内に還流される内燃機関で制御を行うための内燃機関の制御装置であって、前記第1の燃料噴射手段の燃料噴射状態に応じて、還流されるブローバイガスの流量を調節するための流量調節手段を制御する特定流量制御手段を備え、前記特定流量制御手段が、全燃料噴射量に占める前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量の割合が小さくなるほど、還流されるブローバイガスの流量が減少するように前記流量調節手段を制御することを特徴とする。
本発明によれば、第1の燃料噴射手段の燃料噴射状態に応じてブローバイガスの流量を調節することにより、内燃機関に流入するオイル分の量を少なくすることができる。このため本発明によれば、第1の燃料噴射手段に付着及び侵入するオイル分の量を低減することができ、これにより第1の燃料噴射手段にオイル成分由来のデポジットが生成されてしまうことを抑制できる。
本発明によれば、第1の燃料噴射手段にオイル成分由来のデポジットが生成されてしまうことを抑制できる内燃機関の制御装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1はECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)300Aで実現されている内燃機関の制御装置を、内燃機関10及び関連する各構成とともに模式的に示す図である。なお、図1には内燃機関として直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのような内燃機関に限定されるものではない。また本実施例では、筒内噴射用インジェクタ110及び吸気通路噴射用インジェクタ120の2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、内燃機関はこれら2つのインジェクタの代わりに筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、エンジン10は4つの気筒112を備えている。各気筒112はインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してECU300Aの出力信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気通路(より具体的には本実施例では吸気ポート114)内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はECU300Aの出力信号に基づいてそれぞれ制御される。また、各気筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されており、この燃料分配管130は燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。
高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されており、したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
次に、図2を用いて各気筒112における筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の配置について説明する。シリンダヘッド111には吸気ポート114を開閉するための吸気バルブ115及び排気ポート116を開閉するための排気バルブ117が夫々設けられている。またシリンダヘッド111のうち、燃焼室の略中央上方に対応する部分は点火プラグ118が配置されている。吸気バルブ115の上流側には吸気通路噴射用インジェクタ120が配置されている。吸気通路噴射用インジェクタ120は本実施例では吸気ポート114に配置されているが、吸気通路として例えばインテークマニホールド20に配置されてもよい。またシリンダヘッド111には筒内に噴孔を突出させた状態で筒内噴射用インジェクタ110が配置されている。本実施例では筒内噴射用インジェクタ110は具体的にはシリンダヘッド111のうち、吸気ポート114間、且つ吸気ポート114の下方の部分に配置されているが、筒内噴射用インジェクタ110の配置はこれに限られない。
図2に示すように、ピストン119の頂部には、筒内噴射用インジェクタ110に対向する位置に緩やかな曲線から形成されるキャビティ119aが設けられている。このキャビティ119aに向けて筒内噴射用インジェクタ110から燃料が噴射される。このとき、筒内噴射用インジェクタ110に対向するピストン119の頂部は角部を有しないので、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成された噴霧が角部により分裂されることがない。このような分裂があるとローカルリッチの状態になる場合があり得るが、そのような状態になることを回避できる。なお、ピストン119の頂部はこのような形状に限定されるものではない。
図3は内燃機関10を関連する各構成とともに断面で模式的に示す図である。内燃機関10はPCV管路122A及び122Bで吸気通路と接続されている。PCV管路122A及び122Bは具体的にはともにシリンダヘッド111内に連通している。またPCV管路122Aは具体的にはスロットルバルブ70の下流側で吸気通路に連通し、PCV管路122Bは具体的にはスロットルバルブ70の上流側で吸気通路に連通している。PCV管路122Aには、電子PCVバルブ(請求項記載の流量調節手段に相当)123が設けられている。この電子PCVバルブ123は、ECU300Aからの制御デューティ信号により、その開度が調整される電磁弁であって、その開度により流量が調節される。
ピストンリングと気筒112との隙間からクランクケース113へ漏れたブローバイガスは、シリンダヘッド111内を通り、軽負荷時にはPCV管路122Aを通って、高負荷時にはPCV管路122AおよびPCV管路122Bを通って負圧により内燃機関10へと導かれる。
図3では、軽負荷時におけるブローバイガスおよび新気の流れを矢印で示している。軽負荷時においては、スロットルバルブ70が閉じる傾向に制御されており、スロットルバルブ70下流側のシリンダヘッド111側の負圧が大きくなっているので、PCV管路122Bを通って新気が導入される。PCV管路122Bを通って導入された新気はブローバイガスと混合されて、電子PCVバルブ123およびPCV管路122Aを通って燃焼室に供給される。
図1に戻り、エンジンECU300Aはデジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。
またECU300Aには制御対象として、筒内噴射用インジェクタ110や、吸気通路噴射用インジェクタ120や、電子PCVバルブ123や、電磁スピル弁152や、低圧燃料ポンプ180などが電気的に接続されている。なお、これらの構成とECU300Aとの接続は図示の都合上、図示を省略してある。またECU300Aにはこのほか各種のセンサ・スイッチ類や制御対象が電気的に接続されていてよい。
ROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。またROM320には、CPU340が実行する種々の処理が記述されたプログラムが格納されており、本実施例では内燃機関10制御用のプログラムのほか、筒内噴射用インジェクタ110及び吸気通路噴射用インジェクタ120の2つのインジェクタを制御して燃料噴射を行うための燃料噴射制御用プログラムや、電子PCVバルブ123を制御するためのPCVバルブ制御用プログラムなども格納されている。但し、これらのプログラムは一体として組み合わされていてもよい。
燃料噴射制御用プログラムは、機関運転状態に応じて筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との燃料分担比率を算出する分担比率算出用プログラムを有して構成されている。この燃料分担比率は、全燃料噴射量に占める筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量の割合(以下、DI比率rと記載する場合がある)と定義されている。このためDI比率rが0の場合には、燃料は吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ噴射され、DI比率rが0よりも大きく、且つ1よりも小さい場合には、燃料は筒内噴射用インジェクタ110及び吸気通路噴射用インジェクタ120から噴射され、DI比率rが1の場合には、燃料は筒内噴射用インジェクタ110のみから噴射される。
PCVバルブ制御用プログラムは、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態に応じて、PCVバルブ123を制御する特定流量制御用プログラムを有して構成されている。この特定流量制御用プログラムはさらに具体的には全燃料噴射量に占める筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量の割合が少なくなるほど(すなわちDI比率rが小さくなるほど)、還流されるブローバイガスの流量(以下、単にPCV流量とも称す)が減少するように電子PCVバルブ123を制御するよう作成されている。本実施例ではこの特定流量制御用プログラムに基づき、CPU340が電子PCVバルブ123を制御することで特定流量制御手段が実現される。
次に、ECU300Aで行われる処理を図4に示すフローチャートを用いて詳述する。CPU340は、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態を検出する処理を実行する(ステップS11)。本ステップでCPU340は具体的にはDI比率rの値を確認することで、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態を検出する処理を実行する。この確認処理は例えばDI比率rを算出する処理と同じタイミングで行うことができる。続いてCPU340は検出した筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態(DI比率rの値)に応じて、電子PCVバルブ123を制御するための処理を実行する(ステップS12)。
図5はDI比率rに対応させて作成した電子PCVバルブ123の開度のマップデータを模式的に示す図である。このマップデータはROM320に予め格納されている。なお、PCV流量は電子PCVバルブ123の開度と同様に増減する。CPU340はステップS12で具体的にはこのマップデータを参照することで、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態(DI比率rの値)に応じて、電子PCV123の開度をデューティ制御する。このためECU300Aによれば、このようにしてPCV流量を調節することで、筒内噴射用インジェクタ110の先端部にオイル分が付着及び侵入し易くなるDI比率rが小さいときほど、ブローバイガスとともに筒内に流入するオイル分の量を低減することができる。これによりECU300Aは、筒内噴射用インジェクタ110の先端部に付着及び侵入するオイル分を低減することができ、以って筒内噴射用インジェクタ110にオイル成分由来のデポジットが生成されてしまうことを抑制できる。
本実施例に係るECU300Bは、実施例1で前述した特定流量制御用プログラムの代わりに、以下に示す特定流量制御用プログラムをROM320に格納している点以外、ECU300Aと実質的に同一のものとなっている。なお、ECU300Bは、ECU300Aと同様に各種のセンサ・スイッチ類及び制御対象と電気的に接続されている。本実施例でも特定流量制御用プログラムは、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態に応じて、PCVバルブ123を制御するように作成されている。この点、本実施例では特定流量制御用プログラムはさらに具体的には筒内噴射用インジェクタ110が燃料の噴射を停止したときに、還流されるブローバイガスの流量が減少するように電子PCVバルブ123を制御するように作成されている。本実施例ではこの特定流量制御用プログラムに基づき、CPU340が電子PCVバルブ123を制御することで特定流量制御手段が実現される。また本実施例ではECU300Bで内燃機関の制御装置が実現されている。
次にECU300Bで行なわれる処理を図6に示すフローチャートを用いて詳述する。CPU340は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態が停止状態であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS21)。本ステップでCPU340は具体的にはDI比率rがゼロであるか否かを判定することで、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射状態が停止状態であるか否かを判定する処理を実行する。ステップS21で否定判定であれば、本フローチャートで特段の処理を要しないためリターンしてステップS21に戻る。一方、ステップS21で肯定判定であれば、CPU340は還流されるブローバイガスの流量が減少するように電子PCVバルブ123を制御するための処理を実行する(ステップS22)。このとき電子PCVバルブ123は具体的には図5に示すマップデータにおいて、DI比率rがゼロである場合に対応する開度に制御される。すなわち、このとき制御される開度は機関運転状態に応じて流通を許可する開度として制御される開度のうち、最も小さい開度となっている。
このためECU300Bによれば、特に筒内噴射用インジェクタ110の先端部にオイル分が付着及び侵入し易くなるDI比率rがゼロの場合に、ブローバイガスとともに筒内に流入するオイル分の量を低減することができ、それ以外の場合にはPCV流量を確保することもできる。これによりECU300Bは、筒内噴射用インジェクタ110の先端部に付着及び侵入するオイル分を低減することができ、以って筒内噴射用インジェクタ110にオイル成分由来のデポジットが生成されてしまうことを抑制できる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。例えば特定流量制御手段は、全燃料噴射量に占める第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量の割合が所定値よりも小さい場合に、還流されるブローバイガスの流量が減少するように流量調節手段を制御してもよい。これにより、第1の燃料噴射手段の燃料噴射状態が停止状態である場合だけでなく、さらに第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が比較的少ない状態である場合においてもブローバイガスとともに筒内に流入するオイル分の量を低減することができる。
また1からDI比率rを引いた値は、吸気通路噴射用インジェクタ120の燃料噴射状態を示すことになるが、この値に応じることもDI比率rの値に応じることと実質的に同じであることから、本発明と同様の作用効果を奏する限りにおいて、請求項1記載の「第1の燃料噴射手段の燃料噴射状態に応じて」と実質的に同一であるとともに、請求項1記載の本発明の技術的範囲に含まれるものである。この点、請求項1記載の「第1の燃料噴射手段の燃料噴射状態」及び請求項3記載の「第1の燃料噴射手段が燃料の噴射を停止したとき」には、DI比率rがゼロになったとき及びそのときの燃料噴射状態だけでなく、例えばフューエルカット制御により第1の燃料噴射手段からの燃料噴射が停止したとき及びそのときの燃料噴射状態も含まれる。
また特定流量制御手段は機関運転時に常時制御を行わなくてもよく、例えばさらに機関運転状態等に応じて制御を行ってもよい。またPCV管路はPCV管路122A、122Bに限られず、例えばPCV管路122Aのみであってもよく、またこのときPCV管路122Aが吸気通路側で吸気ポート114に連通するなど、そのほか適宜の形態のものであってよい。
ECU300Aを内燃機関50及び関連する各構成とともに模式的に示す図である。 内燃機関10の気筒112周辺を断面で拡大して示す模式図である。 内燃機関10を関連する各構成とともに断面で模式的に示す図である。 ECU300Aで行われる処理をフローチャートで示す図である。 電子PCVバルブ123の開度のマップデータを模式的に示す図である。 ECU300Bで行われる処理をフローチャートで示す図である。
符号の説明
10 内燃機関
20 インテークマニホールド
110 筒内噴射用インジェクタ
112 気筒
114 吸気ポート
115 吸気弁
120 吸気通路噴射用インジェクタ
122 PCV管路
123 電子PCVバルブ
300 ECU

Claims (1)

  1. 筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えるとともに、ブローバイガスが吸気通路内に還流される内燃機関で制御を行うための内燃機関の制御装置であって、
    前記第1の燃料噴射手段の燃料噴射状態に応じて、還流されるブローバイガスの流量を調節するための流量調節手段を制御する特定流量制御手段を備え
    前記特定流量制御手段が、全燃料噴射量に占める前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量の割合が小さくなるほど、還流されるブローバイガスの流量が減少するように前記流量調節手段を制御することを特徴とする内燃機関の制御装置。
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JP2004245062A (ja) 内燃機関の可変吸気装置

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