JP4834538B2 - アクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置 - Google Patents

アクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置 Download PDF

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Description

この発明は、頭部保護機能が設けられたアクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置に関する。
車両が追突された時などに、シートに取り付けられたヘッドレストが前方に移動して乗員の頭部を保護する頭部保護機能付きヘッドレスト、(以下アクティブヘッドレストという。)が知られている。
ヘッドレストを前方に移動させる傾動装置としては、シートバックの下部、例えば乗員の腰に当たる部分にワイヤ駆動部を設け、ワイヤ駆動部で、乗員がシートバックに対して相対的に後方に移動したときの圧力をワイヤの張力に変換し、かかるワイヤの張力をヘッドレスト駆動部に伝え、ヘッドレストを前方に傾動させるワイヤ駆動形式のものがある。
かかるヘッドレスト傾動装置のワイヤ駆動部では、リンク機構を金属のプレス加工部品で構成し、そのリンク機構をフレーム内に組み付け、リンク機構の屈曲部分で乗員からの圧力を受け、ワイヤを引くように構成したものが知られている。
特開2006−56358号公報
しかしながら、従来のワイヤ駆動部は、構造が複雑で、部品点数が多かった。また、プレス加工で各部材を形成しているため、製造に手間がかかっていた。そのため、ヘッドレスト傾動装置の製造、及び車両用シートへの組み付けなどに手間がかかり、製造コストが大きくなっていた。
本発明は、ワイヤ駆動部の構成が簡易で、部品点数が少なく、軽量化でき、しかも組み付けが容易で、コストが低いアクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置を提供することを目的とする。
本発明は、アクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置を次のように構成した。すなわち、ワイヤ駆動部と、張力伝達部材と、ヘッドレスト駆動部からなるアクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置において、ワイヤ駆動部を、シートバックに固定されるフレームと、フレーム内に取り付けられるリンク機構から形成し、更にリンク機構を、リンク片の一方に、他方のリンク片を左右から組み合わせ、屈曲自在に構成した。
ヘッドレスト傾動装置は、万一車両が追突などを受け、乗員がシートバックに対して相対的に後方に移動すると、その圧力がワイヤ駆動部で張力伝達部材の張力に変換され、張力伝達部材を介してヘッドレスト駆動部に伝達された張力により、ヘッドレストが車両前方に傾動し、乗員の頭部を保護する装置である。
次に、ヘッドレスト傾動装置の構成について具体的に説明する。
アクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置は、上述したようにシートバックの下方に設けられたワイヤ駆動部と、駆動力を伝達する張力伝達部材(ワイヤ)と、ヘッドレスト駆動部から構成されている。
ワイヤ駆動部は、例えば、車両用シートに着座した乗員の腰に対向して取り付けてある。ワイヤ駆動部は、リンク機構を具え、最大に屈曲させた状態のリンク機構に張力伝達部材の一端が接続されている。リンク機構の屈曲部には、例えば受け板などが取り付けてあり、乗員からの力を受けるようになっている。
張力伝達部材は、外筒体と外筒体内に設けられた線状部材からなり、線状部材の一端を外筒体に対して引くと、その張力が他端に伝達される。張力伝達部材は、可撓性を有している。本明細書では、かかる張力伝達部材をワイヤとも称する。
ヘッドレスト駆動部は、フレームプレートに設けられたねじ孔を介してシートバックフレームの上部にねじ固定されている。ヘッドレスト駆動部は、作動部を具え、作動部に張力伝達部材の他端が接続されている。ヘッドレスト駆動部は、張力伝達部材を介してワイヤ駆動部から張力を受けると、作動部が一対のサポートブラケットを上昇させるとともに、ヘッドレストを前方に傾動させる。作動部は、例えば一対のセクタギアなどからなるが、構造は特に問わない。
更にワイヤ駆動部は、シートバックに固定されるフレームと、2つのリンク片からなるリンク機構から形成してある。フレームは、金属板から例えばプレス加工などにより成形する。フレームには、リンク機構を取り付ける取付孔と、リンク機構の屈曲部を露出させる開口部が設けてある。取付孔は、一方がリンク機構の組付端を回動自在に組み付ける円形の孔であり、他方は、長孔に形成してある。これによりリンク片の一方の端部が他端に対して移動し、リンク機構が屈曲される。長孔の方向は、ワイヤ駆動部が受ける力に対して略垂直な方向である。
リンク機構は、例えばアッパーリンクとロアーリンクの2つのリンク片を屈曲自在に組み付けて形成してある。2つのリンク片の少なくとも一方のリンク片は、左側片と右側片の組み合わせで形成し、2つのリンク片の他方のリンク片に、左側片と右側片を、リンク機構の回動軸に沿って回動自在に組み付けて構成する。つまり右側片と左側片は、リンク機構の屈曲動作を含む平面に対して垂直方向から組み合わせられる。
リンク機構は、乗員がシートバックに対して相対的に後方に移動したときの圧力で連結部が平坦状になり、他端で張力伝達部材に引張力を生じさせる。右側片と左側片は、樹脂の一体成形で成形するのが好ましいが、それに限るものではない。他方のリンク片も、樹脂製が好ましが、それに限るものではない。また他方のリンク片を、右側片と左側片の組み合わせで形成してもよい。
リンク機構の、フレームに取り付ける端部(以下、取付端とする。)の内側に、支持棒を嵌合させ、取付端の左右の間隔を固定した。支持棒は、取付端の左右の間隔を、取付端がフレームから抜け出ることのない間隔に固定する。更に支持棒の一方を、張力伝達部材の作動端の係止部材とした。係止部材は、フレームに対して往復動可能に取り付けられたリンク機構の取付端の内側に嵌合する。
またリンク機構の取付端を、取付端の内方に変形可能に構成し、取付端を内側に撓ませてフレーム内側に取り付けることとした。撓ませ変形させるには、リンク片、あるいは左側片、右側片自体に弾性を付与しても、左側片と右側片の組み付けを若干離して行わせるようにしてもよい。
一方のリンク片の組付端に円筒状の突部を形成し、他方のリンク片の組付端に、突部に回動自在に組み付く組付孔を形成し、更に突部の上縁に、突部の外方に突出する突片を設け、また組付孔の内面に、その突片が通過する溝部を設け、2つのリンク片を所定の挟み角で組み付け可能とした。更に所定の挟み角以外の位置では突片が組付孔の外周に係合し、2つのリンク片の組み付けが外れないようにした。
突片は、突部に2箇所対称位置に設けるのが好ましいが、一箇所でも、またそれ以上に設けてもよい。突部と組付孔を組み付けた後、突片は、組付孔の周縁と隙間なく、しかも突部と組付孔が円滑に回動するように接することとする。所定の挟み角は、フレーム内においてリンク機構がとりうる角度の範囲外の角度が好ましい。
次に、ワイヤ駆動部の組み立て、取り付けについて説明する。
フレームを、金属板からプレス加工などにより成形する。また2つのリンク片を、樹脂などにより一体成形で成形する。例えばアッパーリンクとロアーリンクの双方を、共に左右のリンク片の組み合わせから形成すると、4つの部材をそれぞれ樹脂で成形する。そしてまず、ロアーリンクの左側片と右側片どおしを組み合わせてロアーリンクを形成する。次にロアーリンクの組付端の両側にアッパーリンクの左右の側片を組み付ける。そしてそれぞれのリンクの取付端を、左右両側から撓ませながらフレームの取付孔に取り付ける。尚、アッパーリンクの左右両側にロアーリンクを組み付けてもよい。
リンクをフレームに組み付けたら、リンク機構の取付端の一方、つまりアッパーリンクの取付端の内側に支持棒を嵌める。支持棒は、所定の長さを有し、アッパーリンクに嵌めると取付端の間隔が左右方向に狭まらないよう固定される。
またロアーリンクの取付端には、ワイヤの端部の、いわゆるタイコと呼ばれる係止部材を嵌める。係止部材は、支持棒同様に所定の長さを有し、取付端に嵌めると取付端の間隔が左右方向に狭まらないように固定する。ワイヤの他端は、ヘッドレスト駆動部に連結し、ヘッドレスト傾動装置をシートバックを取り付ける。
本発明のヘッドレスト傾動装置によれば、次のような効果を有している。
ワイヤ駆動部のフレームを金属板により安価に製造できる。
リンクを構成する各片が、樹脂などの一体成形により容易に成形できる。リンクを複数の各片から容易に組み付けられ、かつリンクの弾性変形等を利用してフレームに容易に取り付けることができる。リンク機構をフレームに取り付けた後、リンク機構の内側に支持棒を嵌めることでリンク機構のフレームからの脱落を防止できる。ワイヤの一端をリンクに取り付けることで、リンク機構に容易にワイヤを連結でき、かつフレームからの脱落を防止できる。2つのリンク片を突片で係合させ、抜け止めがなされるので、取り付け作業が容易になる。
ワイヤ駆動部を容易にシートバックに取り付けられ、かつワイヤと接続させることができるので、ヘッドレスト傾動装置を具えたシートバックの製造コストを低減できる。
車両が追突された場合等、乗員がシートバックに対して相対的に後方に移動されると、ワイヤ駆動部がワイヤを引っ張り、ヘッドレストが前方に傾動し、乗員の頭部をヘッドレストにより確実に保護できる。
本発明にかかるヘッドレスト傾動装置の一実施形態について、図を用いて説明する。
図6に、ヘッドレスト傾動装置2を具えた車両用シート100を示す。車両用シート100は、座面102と、シートバック104と、シートバック104の上部に取り付けられたヘッドレスト3等から構成されている。シートバック104は、シートバックフレーム106を具え、シートバックフレーム106の周囲にクッション材(図示せず。)を設け、クッション材の外表面に表皮101が二点鎖線で示すように張りつけてある。
シートバックフレーム106は、シートバック104の外形にほぼ沿った形状で、左右両側に設けられたサイドフレーム108と、アッパーフレーム110と、ロアフレーム112とから形成されている。アッパーフレーム110は、左右両−側のサイドフレーム108をサイドフレーム108の上方で連結し、ロアフレーム112は、サイドフレーム108をサイドフレーム108の下方で連結している。
アッパーフレーム110の前面には、ヘッドレスト駆動部としてのヘッドレスト駆動機構4が取り付けてあり、ロアフレーム112の前面には、ワイヤ駆動部としてのワイヤ駆動機構6が取り付けてある。ヘッドレスト駆動機構4とワイヤ駆動機構6の間には、張力伝達部材としてのワイヤ130が設けられている。ヘッドレスト3は、ヘッドレスト駆動機構4に、上方より差し入れられている。またシートバックフレーム106には、シートバックフレーム106の内側を覆うようにばね部材120が全体に取り付けてある。
ヘッドレスト駆動機構4は、図6に示すように基板となるフレームプレート60と、フレームプレート60の左右に設けられた保持部62および64と、保持部62と64の内部に保持された一対のサポートブラケット66、及びフレームプレート60の前面に設けられた、作動部としての作動機構70などから構成されている。
作動機構70は、例えば一対のセクタギア(図示せず。)を具え、一方のセクタギアに後述するワイヤ130の取付環136が連結してある。各セクタギアは、それぞれピン(図示せず。)等を介して連結板に連結してある。連結板には、両側にサポートブラケット66が取り付けられている。サポートブラケット66は保持部62等の内部に、所定の経路で上昇するように保持されている。尚、作動機構70の構成は、上記構成に限るものではない。
ワイヤ130は、図5に示すように、外筒132と外筒132の内部に取り付けられた金属撚り線134からなる二重構造で、金属撚り線134の端部にはそれぞれ嵌合筒体135、及び取付環136が設けられている。
ワイヤ駆動機構6は、図1に示すようにフレーム5と、リンク機構10から構成されている。
フレーム5を図5に示す。フレーム5は、金属製で、プレス加工等によりほぼコの字形に成形されている。フレーム5は、左右(シートバック100にワイヤ駆動機構6を取り付けたとき、車両の左右方向に相当する。)の壁体7と、壁体7の上部に設けられた天板9を具え、壁体7の下部に脚部11を有し、天板9に開口部13が形成してある。天板9と壁体7との境は、丸みをもって形成してある。
左右の壁体7には、リンク機構10の端部を取り付ける取付孔15、17が2箇所、対向して形成してある。取付孔15は円形で、取付孔17は長円形に形成してある。取付孔17には、ガイドプレート19が取り付けられる。
開口部13は、リンク機構10の屈曲部12が図1に示すように露出するに十分な大きさを有している。尚、屈曲部12に延長部材(図示せず。)等を設け、延長部材をフレーム5の外側に突出させた場合は、必ずしも屈曲部12が開口部13から露出しなくともよい。
リンク機構10は、アッパーリンク14と、アッパーリンク14に屈曲自在に組み付けられたロアーリンク16から構成されている。
アッパーリンク14は、図4にも示すようにアッパーリンク右側片14aと、アッパーリンク左側片14bから形成されている。アッパーリンク右側片14aは、樹脂の一体成形で形成してあり、フレーム5に取り付けられる側の端部(以下、取付端とする。)の外側面に、突部20が形成してある。突部20は、フレーム5の取付孔15に嵌合可能に形成してある。また内側面には、支持棒139を適度な嵌合力で嵌合させる嵌合凹部26が形成されている。
更にアッパーリンク右側片14aは、ロアーリンク16に組み付けられる側の端部(以下、組付端とする。)に、円形の組付孔22が形成してある。組付孔22は、図2に示すように内面に溝部23が組付孔22の中心軸と平行に形成してある。組付孔22の近傍には、係合部24が、アッパーリンク左側片14bに設けられた係合部24と組み付くように互いに対向して設けてあり、組付け時に位置決めを行う。
アッパーリンク左側片14bは、アッパーリンク右側片14aと、係合部24を除き左右対称形に形成してある。これによりアッパーリンク14は、係合部24でアッパーリンク右側片14aとアッパーリンク左側片14bが密着しており、組付端と取付端側では、いずれも左右方向に所定の間隔をもって離れた形に形成されている。
ロアーリンク16は、ロアーリンク右側片16aと、ロアーリンク左側片16bから形成されている。ロアーリンク右側片16aは、アッパーリンク14と同様樹脂の一体成形で形成してあり、取付端の外側面に、突部30が形成してある。突部30には、図5に示すようにガイドローラ31が取り付けられ、ガイドローラ31が取り付けられた状態でフレーム5の取付孔17に移動自在に取り付けられる。ロアーリンク右側片16aの取付端の内側面には、嵌合凹部36が形成してあり、ワイヤ130の端部に設けられた係止部材としての嵌合筒体135を適度な嵌合力で嵌合させる。
また、ロアーリンク右側片16aの組付端の外側面には突部32が設けられている。突部32には、図3にも示すように突部32の頂面付近に左右に突出した突片33が形成してある。突片33は、アッパーリンク14の溝部23に対応して形成されている。更に内側面には、係合部34が、ロアーリンク左側片16bに設けられた係合部34と組み付くように互いに対向して設けてあり、組付け時に位置決めを行う。更にロアーリンク右側片16aは左右方向に屈曲されており、組付端より取付端が外方に位置している。
ロアーリンク左側片16bは、ロアーリンク右側片16aと、係合部34を除き左右対称形に形成してある。したがってロアーリンク16は、組付端側はロアーリンク右側片16aと、ロアーリンク左側片16bが密着しており、取付端側は、所定の間隔をもって左右離れた形に形成されている。
次に、上述したワイヤ駆動機構6の各部の製造、組み付け、及びその作用について説明する。
まず、フレーム5をプレス加工により成形する。またアッパーリンク右側片14aと、アッパーリンク左側片14b、ロアーリンク右側片16aと、ロアーリンク左側片16bをそれぞれ樹脂により成形する。
ロアーリンク右側片16aとロアーリンク左側片16bを左右合わせ、ロアーリンク16を形成する。ロアーリンク右側片16aとロアーリンク左側片16bは、それぞれの係合部34を組み合わせて位置決めする。ロアーリンク16の組付端に、アッパーリンク右側片14aとアッパーリンク左側片14bを組み付ける。
アッパーリンク右側片14aとアッパーリンク左側片14bは、ロアーリンク16の突部32に設けられた突片33と、組付孔22に形成され溝部23とを合わせて嵌合させる。突片33と溝部23とは、ワイヤ駆動機構6内でリンク機構10が屈曲する範囲の角度以外の角度で組み合わせたときに一致して、突部32が組付孔22を通過する。更に突部32が組付孔22を通過したのち、突片33が組付孔22の周縁に掛かり、抜け止めとして機能する。このようにしてアッパーリンク14とロアーリンク16を、屈曲可能に組み付ける。次に、組み付けられたアッパーリンク14とロアーリンク16を、フレーム5に取り付ける。
アッパーリンク14の突部20をフレーム5の取付孔15に取り付け、ロアーリンク16の突部30を取付孔17に取り付ける。取り付けは、アッパーリンク14やロアーリンク16の取付端の両側を左右から押圧し、取付端を撓ませて行う。
フレーム5にそれぞれの取付端を取り付けたなら、アッパーリンク14の取付端の内側の嵌合凹部26に支持棒139を嵌合し、またロアーリンク16の取付端の内側の嵌合凹部36に、金属撚り線134の端部に設けられた嵌合筒体135を嵌合する。金属撚り線134は、フレーム5内を通し、ワイヤ130の外筒132を、フレーム5に組み付ける。支持棒139、及び嵌合筒体135を、アッパーリンク14、及びロアーリンク16のそれぞれの取付端に嵌合することにより、それぞれの取付端は、フレーム5内で左右の間隔が狭められなくなる。
このようにワイヤ駆動機構6を形成したなら、ロアフレーム112に図6に示すように取り付ける。また、ワイヤ130を介してヘッドレスト駆動機構4と連結させ、ヘッドレスト傾動装置2を構成する。
かかるヘッドレスト傾動装置2は、車両用シート100に乗員が着座した状態で、例えば車両が追突されると、乗員の背中がシートバック104に押し付けられる。すると、ワイヤ駆動機構6のリンク機構10の屈曲部12が押圧されて平坦状に変形し、ワイヤ130の金属撚り線134を引張する。ワイヤ130の引張により、ヘッドレスト駆動機構4が作動してヘッドレスト3が上昇するとともに前方に傾動し、乗員の頭部を保護する。
ワイヤ駆動機構6は、上述した構成であるので、部品点数が少なく、構成部品を容易に形成でき、しかも容易に組み付けることができ、安価に提供できる。したがって、ヘッドレスト傾動装置2においては、確実にヘッドレスト3を作動させ、乗員の頭部を保護することができるとともに、製品価格を低減させることができる。
更に、支持棒139及び嵌合筒体135をリンク機構10から外すことにより、リンク機構10を容易に分解でき、点検、交換等を行わせることができる。
本発明にかかるワイヤ駆動機構の一実施形態を示す斜視図。 アッパーリンクを示す側面図。 ロアーリンクを示す側面図。 リンク機構を示す分解斜視図。 図1のワイヤ駆動機構を示す分解斜視図。 ヘッドレスト傾動装置の全体を示す斜視図。
符号の説明
2…ヘッドレスト傾動装置
3…ヘッドレスト
4…ヘッドレスト駆動機構
5…フレーム
6…ワイヤ駆動機構
10…リンク機構
12…屈曲部
14…アッパーリンク
15、17…取付孔
16…ロアーリンク
22…組付孔
23…溝部
33…突片
70…作動機構
100…車両用シート
104…シートバック
130…ワイヤ
135…嵌合筒体
139…支持棒

Claims (5)

  1. 車両用シートバックの下部に設けられたワイヤ駆動部と、前記シートバックの上部に設けられたヘッドレスト駆動部と、前記ワイヤ駆動部から前記ヘッドレスト駆動部に張力を伝達する張力伝達部材を具え、車両衝突時に、乗員が前記シートバックに対して相対的に車両後方に移動する圧力でヘッドレストが前方に傾動するアクティブヘッドレストのヘッドレスト傾動装置において、
    前記ワイヤ駆動部は、前記シートバックに固定されるフレームと、2つのリンク片を屈曲可能に連結したリンク機構からなり、
    前記フレームは、前記リンク機構を屈曲自在に取り付ける取付孔と、前記リンク機構の屈曲部を露出させる開口部を具え、
    前記リンク機構は、少なくとも一方の前記リンク片が、該リンク機構の連結方向に対する左側片と右側片の組み合わせからなり、該左側片と右側片を他方のリンク片に回動自在に組み付けて形成したことを特徴とするヘッドレスト傾動装置。
  2. 前記リンク機構の端部内側に支持棒を嵌合し、該支持棒により該端部の左右の間隔を固定したことを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト傾動装置。
  3. 前記支持棒は、前記張力伝達部材の作動端の係止部材であることを特徴とした請求項2に記載のヘッドレスト傾動装置。
  4. 前記リンク機構の取付端を内側に撓ませ可能に構成し、該取付端を内側に撓ませて前記フレーム内側に取り付けることを特徴とした請求項1〜3のいずれか1項に記載のヘッドレスト傾動装置。
  5. 前記リンク片の一方に円筒状の突部を形成し、他方のリンク片に該突部に回動自在に組み付く組付孔を形成し、かつ前記突部上縁に、該突部の外方に突出する突片を設け、前記組付孔内面に、該突片が通過する溝部を設け、前記リンクどおしを所定の挟み角で組み付け可能とし、更に該所定の挟み角以外の位置では該リンクの組み付けが抜けないようにしたことを特徴とした請求項1〜4のいずれか1項に記載のヘッドレスト傾動装置。
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