JP4834411B2 - カラーキラー回路 - Google Patents

カラーキラー回路 Download PDF

Info

Publication number
JP4834411B2
JP4834411B2 JP2006022650A JP2006022650A JP4834411B2 JP 4834411 B2 JP4834411 B2 JP 4834411B2 JP 2006022650 A JP2006022650 A JP 2006022650A JP 2006022650 A JP2006022650 A JP 2006022650A JP 4834411 B2 JP4834411 B2 JP 4834411B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
signal
circuit
killer
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006022650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007208433A (ja
Inventor
良太 溝口
隆明 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lapis Semiconductor Co Ltd
Original Assignee
Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lapis Semiconductor Co Ltd filed Critical Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority to JP2006022650A priority Critical patent/JP4834411B2/ja
Publication of JP2007208433A publication Critical patent/JP2007208433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4834411B2 publication Critical patent/JP4834411B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ディジタルビデオデコーダ等のディジタル映像処理回路等におけるカラーキラー回路、特に、他の信号の干渉等により、本来の色でない虹色の映像を検出し、色を出さなくする(カラーキラー)ためのカラーキラー回路に関するものである。
例えば、ディジタルビデオデコーダは、映像信号をデコード処理する装置である。
カラーテレビ信号の場合は、3種類の映像信号(赤(R)、緑(G)、青(B))がある。色には、赤、緑、青というような色相と、色の濃さ、あるいは色の鮮やかさ(彩度)を表す飽和度と、色の明るさを表す輝度とがあり、色相と飽和度を合わせて色度と呼ばれる。色を表す色信号は、色合いを表す色差信号(これは色度に対応する信号)と、明るさを表す輝度信号Yとに分類できる。
図6は、色位相による色のベクトル図である。
色相と飽和度を合わせた色度を円板上の平面で表すと、図6のようになる。円板の中心点(白)を原点として、この原点を通る横軸はU軸(=B−Y)(但し、B;青、Y;輝度)、縦軸はV軸(=R−Y)(但し、R;赤)である。ある色に対する円周方向で色相を表し、原点からある色(例えば、赤)に対する放射線(ベクトル)の長さで飽和度(色の濃さ)を表す。又、図6を底面にして紙面の下方向に尖った円錐体を考えると、原点(白)から下方向の尖端までの距離が輝度を表し、白の輝度を下げてゆくと灰色になり、輝度が0(尖端)になると黒になる。
図7は、ディジタル映像処理回路における複合映像信号の垂直同期パルス付近を示す概略の波形図である。
ディジタルビデオデコーダ等のディジタル映像処理回路において、映像信号、同期信号、搬送色信号、及びカラーバースト信号を含めた複合映像信号は、カラーテレビ信号と呼ばれ、通常、図7の波形のように決められている。
複合映像信号では、映像が含まれた各走査期間H10の間に、映像の無い垂直ブランク期間H20が設けられ、この垂直ブランク期間H20の先頭部分に垂直同期期間H21が設けられている。各走査期間H10では、先頭部分に水平同期信号S10、カラーバースト信号S11が設けられ、この後に水平有効期間H12が設けられている。水平有効期間H12内には、多数の有効映像部分の色情報S12が設けられる。各色情報S12は、輝度信号の上に搬送色信号が重畳された信号である。
図8は、搬送色信号から色差信号を取り出すための色復調の原理を示す図である。
色復調の原理は、図7の複合映像信号中のカラーバースト信号S11から基準副搬送波(基準副搬送波SIN波S2a及び基準副搬送波COS波S2b)を発生し、搬送色信号S1を復調する。即ち、搬送色信号S1に基準副搬送波SIN波S2aを乗算(=S1×S2a)すると共に、搬送色信号S1に基準副搬送波COS波S2bを乗算(=S1×S2b)し、その乗算結果S1×S2aからローパスフィルタにより高周波成分の除去処理を行ってU信号S4aを生成し、更に、その乗算結果S1×S2bからローパスフィルタにより高周波成分の除去処理を行ってV信号S4bを生成すれば、U信号S4a及びV信号S4bからなる色差信号S4が復調できる。
ディジタル映像処理においては、走査期間H10中に色ノイズ(色雑音)が混入して画面に色ノイズが現れるのを防ぐために、カラーキラー回路が設けられる。カラーキラー回路では、微弱電流の受信時やバースト信号振幅が、ある一定値(通常−30〜−40dB)以下になったことを検出し、色出力を0にするためのカラーキラー信号を出力して、画面に色ノイズが現れるのを防止する。
従来、この種のカラーキラー回路としては、例えば、次のような文献に記載されるのもがあった。
特公平6−81316号公報 特開2000−270341号公報 特開2000−270342号公報
特許文献1には、周波数の異なる2種類の基準色副搬送波を切り換え発生可能な発振器及びカラーキラー回路等を有し、異種方式カラー放送信号を受信可能なカラーテレビジョン受像機において、弱電界時や垂直ブランク期間にカラーキラー回路が誤判別動作して画面上での色消え現象を起こすことを防止する技術が記載されている。
特許文献2、3には、走査期間におけるバースト信号区間にノイズが重畳されたテレビ信号でも、バースト信号振幅を検出してキラー動作ができるカラーキラー回路の技術が記載されている。
図9は、特許文献2、3等に記載された従来のカラーキラー回路を示す概略の構成図である。
このカラーキラー回路では、カラーバースト信号S11の振幅と、生成した基準副搬送波S2より搬送色信号S1を復調した色差信号S4の誤差とから、色を消すためのカラーキラー信号を出力している。
即ち、輝度信号Yの上に搬送色信号Cが重畳された複合映像信号INが色信号分離回路1に入力されると、この色信号分離回路1では、複合映像信号INから輝度信号Yと搬送色信号Cを分離し(Y/C分離)、この分離した搬送色信号S1をカラーバースト振幅検出回路3及び色復調回路4へ出力する。カラーバースト振幅検出回路3では、搬送色信号S1中のカラーバースト信号S11の振幅を測定し、基準値以下であれば、色を消すためのカラーキラー信号S3を論理和ゲート(以下「ORゲート」という。)6へ出力する。色復調回路4は、基準副搬送波発生回路2から発生された基準副搬送波S2(基準副搬送波SIN波S2a、基準副搬送波COS波S2b)に基づき、図8に示すように、搬送色信号S1を復調し、U信号S4a及びV信号S4bからなる色差信号S4を生成して、カラーバースト復調誤差検出回路5へ出力する。
カラーバースト復調誤差検出回路5は、カラーバースト期間のU信号S4a及びV信号S4bの誤差S5aを検出すると、これを基準副搬送波発生回路2へフィードバックし、基準副搬送波S2の誤差を調整させる。この調整後、カラーバースト復調誤差検出回路5において、カラーバースト期間のU信号S4a及びV信号S4bの誤差を検出すると、この誤差をカラーキラー信号S5bとしてORゲート6へ出力する。これにより、ORゲート6から、カラーキラー信号S3又はS5bを後段の処理回路へ出力して色消去処理を行わせる。
しかしながら、従来のカラーキラー回路では、カラーバースト振幅(S3)と、生成した基準副搬送波S2より復調したU信号S4a及びV信号S4bの誤差(S5b)とが正常でも、垂直ブランク期間H20において、他の信号の干渉等により、映像部分に別の副搬送波(基準副搬送波S2と同期していない)のノイズが混入し、色がゆっくりと変化した場合、虹色の映像となってしまうことがあり、このような色ノイズを除去できないという課題があった。
本発明は、このような課題を解決し、ノイズ状態によって虹色の映像になってしまう場合に、色を無くすことができるカラーキラー回路を提供するものである。
請求項1、3〜5に係る発明のカラーキラー回路では、複合映像信号から輝度信号と搬送色信号を分離して出力する色信号分離手段と、基準副搬送波に基づき、前記搬送色信号を復調して色差信号を出力する色復調手段と、前記複合映像信号から、垂直ブランク期間を検出する垂直ブランク期間検出手段と、色ノイズ検出手段とを有している。
前記色ノイズ検出手段は、前記垂直ブランク期間中における前記色差信号の色位相が、分割された複数の色位相範囲内のどの色位相範囲に存在するのかを検出し、且つ前記検出された色位相の存在する前記色位相範囲が隣接する同一方向の前記色位相範囲に連続して所定回数遷移したことを検出した場合、カラーキラー信号を出力するものである。
請求項2〜5に係る発明のカラーキラー回路では、前記発明の色ノイズ検出手段に、色レベル判定手段を追加している。前記色レベル判定手段は、前記検出された色位相の彩度が所定レベル以下か否かを判定し、この判定結果が所定レベル以下のときには検出動作を中止させる機能を有している。
請求項1、3〜5に係る発明によれば、垂直ブランク期間を検出する垂直ブランク期間検出手段と、検出された垂直ブランク期間における色復調後の色差信号を検出する色ノイズ検出手段を設けたので、カラーバースト振幅と、基準副搬送波から復調したU信号及びV信号の誤差とが、正常と判断された場合でも、虹色の映像にならずに、色を消す(カラーキラー)という効果が得られる。
請求項2〜5に係る発明によれば、垂直ブランク期間における色復調後の色位相の彩度(色の濃さ)が所定レベル以下か否かを判定する色レベル判定手段を色ノイズ検出手段に追加したので、薄い虹色は色を消さず、これによって無駄なカラーキラー動作を抑制でき、その上、濃い虹色のみ、色を消す(カラーキラー)という効果が得られる。
カラーキラー回路は、複合映像信号から輝度信号と搬送色信号を分離して出力する色信号分離回路と、生成した基準副搬送波に基づき、前記搬送色信号を復調して色差信号を出力する色復調回路と、前記複合映像信号から、垂直ブランク期間を検出する垂直ブランク期間検出回路と、色ノイズ検出回路とを有している。
前記色ノイズ検出回路では、前記垂直ブランク期間検出手段で検出された垂直ブランク期間中における前記色差信号の色位相が、分割された複数の色位相範囲内のどの色位相範囲に存在するのかを検出し、且つ前記検出された色位相の存在する前記色位相範囲が隣接する同一方向の前記色位相範囲に連続して所定回数遷移したことを検出した場合、カラーキラー信号を出力する。
(実施例1の構成)
図1(A)、(B)、(C)は、本発明の実施例1を示すカラーキラー回路の概略の構成図であり、同図(A)はカラーキラー回路の全体の構成図、同図(B)は垂直ブランク期間検出回路の構成図、及び同図(C)は色ノイズ検出回路の構成図である。
図1(A)に示すように、本実施例1のカラーキラー回路は、ディジタルビデオデコーダ等のディジタル映像処理回路等に設けられる回路であり、従来の図9のカラーキラー回路と同様の色信号分離手段(例えば、色信号分離回路)21、基準副搬送波発生手段(例えば、基準副搬送波発生回路)22、カラーバースト振幅検出手段(例えば、カラーバースト振幅検出回路)23、色復調手段(例えば、色復調回路)24、カラーバースト復調誤差検出手段(例えば、カラーバースト復調誤差検出回路)25、及び出力手段(例えば、ORゲート)26を有する他に、新たに、垂直ブランク期間検出手段(例えば、垂直ブランク期間検出回路)30と、色ノイズ検出手段(例えば、色ノイズ検出回路)40とが追加されている。
色信号分離回路21は、輝度信号Yの上に搬送色信号Cが重畳された複合映像信号INを入力し、輝度信号Yと搬送色信号Cを分離(Y/C分離)してこの分離された搬送色信号S21を出力する回路である。基準副搬送波発生回路22は、基準副搬送波SIN波S22a、及び基準副搬送波COS波S22bからなる基準副搬送波S22を発生すると共に、入力された複合映像信号INに同期させるために、この入力との誤差S25aをフィードバックする回路である。色信号分離回路21の出力側には、カラーバースト振幅検出回路23が接続されると共に、色信号分離回路21及び基準副搬送波発生回路22の出力側に、色復調回路24が接続されている。
カラーバースト振幅検出回路23は、搬送色信号S21中のカラーバースト信号(図7のS11)の振幅を測定し、基準値以下であれば、色を消すための第1カラーキラー信号S23を出力する回路であり、この出力側に、ORゲート26が接続されている。色復調回路24は、基準副搬送波発生回路22から発生された基準副搬送波SIN波S22a及び基準副搬送波COS波S22bからなる基準副搬送波S22に基づき、搬送色信号S21を復調し、U信号S24a及びV信号S24bからなる色差信号S24を出力する回路であり、この出力側に、カラーバースト復調誤差検出回路25及び色ノイズ検出回路40が接続されている。
カラーバースト復調誤差検出回路25は、カラーバースト信号(図7のS11)のU信号S24a及びV信号S24bの誤差S25aを検出し、この誤差S25aを基準副搬送波発生回路22へフィードバックして基準副搬送波S22の誤差を調整させると共に、その誤差S25aを第2カラーキラー信号S25bとしてORゲート26へ出力する回路である。カラーバースト信号S11は、図8の波形と同様に、U信号S24aの成分のみ現れ、V信号S24bの成分は現れない。
本実施例1で新たに設けられた垂直ブランク期間検出回路30は、入力された複合映像信号INから映像が無い期間(図7の垂直ブランク期間H20)を検出する回路であり、この出力側に、色ノイズ検出回路40が接続されている。色ノイズ検出回路40は、垂直ブランク期間検出回路30で検出された垂直ブランク期間H20中の色ノイズの混入を検出し、カラーキラー信号S43を出力する回路であり、この出力側に、ORゲート26が接続されている。ORゲート26は、カラーバースト振幅検出回路23、カラーバースト復調誤差検出回路25、及び色ノイズ検出回路40からそれぞれ出力されるカラーキラー信号S23,S25b,S43の内のいずれか1つを後段の処理回路へ出力して色消去処理を行わせる回路である。
図1(B)に示すように、垂直ブランク期間検出回路30は、同期検出回路31を有し、この出力側に、カウンタ32を介して垂直ブランク期間デコード回路33が接続されている。
同期検出回路31は、複合映像信号INから垂直同期信号S31a及び水平同期信号S31bを検出する回路である。カウンタ32は、検出された垂直同期信号S31a及び水平同期信号S31bの数をカウント(計数)する回路である。垂直ブランク期間デコード回路33は、カウンタ32のカウント値をデコードして垂直ブランク期間H20を出力する回路であり、この出力側に、色ノイズ検出回路40が接続されている。
図1(C)に示すように、色ノイズ検出回路40は、色位相分割回路41を有し、この出力側に、状態遷移回路42を介して状態保持回路(例えば、状態保持レジスタ)43が接続されている。
色位相分割回路41は、色差信号S24(U信号S24a、V信号S24b)を入力し、垂直ブランク期間H20中における色差信号S24の色位相が、予め分割された複数(例えば、4分割)の色位相範囲内のどの色位相範囲に存在するのかを検出する回路である。状態遷移回路42は、色位相分割回路41で検出された色位相の遷移状態を監視し、その色位相が、分割された色位相範囲を例えば1周した時に、垂直ブランク期間H20中に色ノイズが混入していると判定して検出パルスS42を出力する回路であり、ラインの先頭パルスでリセットされる。状態保持レジスタ43は、垂直ブランク期間H20中の検出パルスS42を保持し、カラーキラー信号S43を出力する回路であり、垂直ブランク期間H20毎に保持内容を更新する。
(実施例1の動作)
図1のカラーキラー回路において、以下、(1)色信号分離回路21からカラーバースト復調誤差検出回路25までの動作と、(2)垂直ブランク期間検出回路30及び色ノイズ検出回路40の動作とを説明する。
(1) 色信号分離回路21からカラーバースト復調誤差検出回路25までの動作
従来と同様に、複合映像信号INが色信号分離回路21に入力されると、この色信号分離回路21により、輝度信号Yと搬送色信号Cが分離(Y/C分離)され、この分離された搬送色信号S21がカラーバースト振幅検出回路23及び色復調回路24へ出力される。カラーバースト振幅検出回路23では、搬送色信号S21中のカラーバースト信号S11の振幅を測定し、基準値以下であれば、色を消すためのカラーキラー信号S23をORゲート26へ出力する。色復調回路24は、基準副搬送波発生回路22から発生された基準副搬送波S22(基準副搬送波SIN波S22a、基準副搬送波COS波S22b)に基づき、図8と同様に、搬送色信号S21を復調し、色差信号S24(U信号S24a、V信号S24b)を生成して、カラーバースト復調誤差検出回路25及び色ノイズ検出回路40へ出力する。
カラーバースト復調誤差検出回路25は、U信号S24a及びV信号S24bの誤差S25aを検出すると、これを基準副搬送波発生回路22へフィードバックし、基準副搬送波S22の誤差を調整させる。この調整後、カラーバースト復調誤差検出回路25において、U信号S4a及びV信号S4bの誤差を検出すると、この誤差をカラーキラー信号S25bとしてORゲート26へ出力する。これにより、ORゲート26から、カラーキラー信号S23又はS25bが後段の処理回路へ出力され、色消去処理が行われる。
(2) 垂直ブランク期間検出回路30及び色ノイズ検出回路40の動作
図2は、図1の色位相分割回路41における色位相の分割例(例えば、4分割)を示す図であり、横軸はU軸(B−Y)、縦軸はV軸(R−Y)である。なお、分割数は、4分割に限定されず、任意の分割数で良い。又、図3は、図1の状態遷移回路42における色位相状態を示す遷移図である。
複合映像信号INが垂直ブランク期間検出回路30に入力されると、この垂直ブランク期間検出回路30内の同期検出回路31により、垂直同期信号S31a及び水平同期信号S31bが検出され、この数がカウンタ32でカウントされる。カウンタ32のカウント値は、垂直ブランク期間デコード回路33によりデコードされ、垂直ブランク期間H20が出力されて色ノイズ検出回路40へ送られる。
色ノイズ検出回路40内の色位相分割回路41では、図2に示すように、予め色位相の範囲が4分割(範囲I,II,III,IV)されているので、垂直ブランク期間H20の復調後の色差信号S24(U信号S24a、V信号S24b)を用い、色位相がどの範囲I,II,III,IVにあるのかを検出し、検出結果を状態遷移回路42へ与える。
状態遷移回路42では、図3に示すように、ラインの先頭パルスPによるリセット後の色位相検出待ち状態において(ステップST1)、色位相分割回路41により、例えば、色復調後の色差信号S24が図2の範囲Iにあると検出された場合、次に、範囲Iに隣接する範囲II又はIVで色差信号S24が検出されるのを待つ(ステップST2)。このステップST2では、色位相ずれ方向の検出状態にある。範囲IIで検出されれば、範囲III、範囲IVと順に検出されるのを待つ。又、範囲IVで検出されれば、範囲III、範囲IIと順に検出されるのを待つ。色位相が1週して範囲Iに戻ってきた時(ステップST3,ST4)、別の副搬送波のノイズが混入していると判断し(ステップST4)、検出パルスS42を状態保持レジスタ43へ出力し、その後、色位相検出待ち状態へ戻る(ステップST1)。状態保持レジスタ43からカラーキラー信号S43が出力され、ORゲート26へ送られ、後段の処理回路で色が消される。
(実施例1の効果)
本実施例1によれば、映像が無い期間(垂直ブランク期間H20)を検出する垂直ブランク期間検出回路30、及び色ノイズ検出回路40を設けたので、垂直ブランク期間H20の色復調後のU信号S24a及びV信号S24b中のノイズの混入を検出できる。そのため、カラーバースト振幅と、生成した基準副搬送波S22から復調したU信号S24a及びV信号S24bの誤差とが、正常と判断された場合でも、虹色の映像にならずに色を消す(カラーキラー)という効果が得られる。
(実施例2の構成)
図4(A)、(B)は、本発明の実施例2を示すカラーキラー回路の概略の構成図であり、同図(A)はカラーキラー回路の全体の構成図、及び同図(B)は色ノイズ検出回路の構成図である。
図4(A)に示すように、本実施例2のカラーキラー回路では、実施例1の色ノイズ検出回路40に代えて、これとは構成の異なる色ノイズ検出回路40Aを有している。本実施例2の色ノイズ検出回路40Aは、実施例1の色ノイズ検出回路40の機能の他に、検出された色位相の彩度(色の濃さ)が、外部から指示された所定の色レベルCL以下か否かを判定し、この判定結果が所定の色レベルCL以下のときには検出動作を中止させる色レベル判定手段の機能を有している。
図4(B)に示すように、色ノイズ検出回路40Aでは、実施例1の色位相分割回路41に代えて、これとは構成の異なる色位相分割回路41Aを有し、この出力側に、実施例1と同様の状態遷移回路42及び状態保持レジスタ43が接続されている。色位相分割回路41Aは、実施例1の色位相分割回路41と同様の機能の他に、検出された色位相の彩度が、所定の色レベルCL以下のときには検出結果を中止する機能を有している。その他の構成は、実施例1と同様である。
(実施例2の動作)
図5は、図4の色位相分割回路41Aにおける色レベルを含んだ色位相の分割例(例えば、4分割)を示す図であり、横軸はU軸(B−Y)、縦軸はV軸(R−Y)である。なお、分割数は、4分割に限定されず、任意の分割数で良い。
全体の動作は、実施例1とほぼ同様であるが、色ノイズ検出回路40A内の色位相分割回路41Aの動作が、実施例1の色位相分割回路40の動作と異なっている。本実施例2の色位相分割回路41Aでは、図5に示すように、実施例1と同様に、予め色位相の範囲が4分割(範囲I,II,III,IV)されているので、映像のない垂直ブランク期間H20の復調後の色差信号S24(U信号S24a、V信号S24b)を用い、色位相がどの範囲I,II,III,IVにあるのかを検出する。この際、指示された色レベルCL以下の色位相(例えば、原点の白等の無彩色に近い色)は、色位相検出範囲外として、検出結果を状態遷移回路42へ出力しない。これにより、人間の視覚では判別が困難なレベルの低い色ノイズに対して、無駄なカラーキラー動作を抑制できる。
(実施例2の効果)
実施例2によれば、映像が無い期間(垂直ブランク期間H20)の色復調後のU信号S24a及びV信号S24bの色レベルCLを含めて色ノイズを検出する色ノイズ検出回路40Aを設けたので、薄い虹色は色を消さず、これによって無駄なカラーキラー動作を抑制できる。そして、濃い虹色のみ、カラーバースト振幅と、生成した基準副搬送波S22から復調したU信号S24a及びV信号S24bの誤差とが、正常と判断された場合でも、色を消す(カラーキラー)という効果が得られる。
なお、本発明は、実施例1、2に限定されず、種々の変形や利用形態が可能である。この変形や利用形態としては、例えば、次の(1)、(2)のようなものがある。
(1) 垂直ブランク期間検出回路30、及び色ノイズ検出回路40,40Aを含めたカラーキラー回路は、図示以外の回路構成に変更したり、あるいは、プロセッサ等を用いてソフトウェアで実現しても良い。
(2) 実施例1、2では、色ノイズとなっている別の副搬送波を検出することで色を消しているが、別の副搬送波に位相が同期したノイズ基準副搬送波を内部で発生させれば、有効映像部分の色ノイズを除去するノイズリダクション(ノイズ削除)に適応可能である。
本発明の実施例1を示すカラーキラー回路の概略の構成図である。 図1の色位相分割回路41における色位相の分割例を示す図である。 図1の状態遷移回路42における色位相状態を示す遷移図である。 本発明の実施例2を示すカラーキラー回路の概略の構成図である。 図4の色位相分割回路41Aにおける色レベルを含んだ色位相の分割例を示す図である。 色位相による色のベクトル図である。 複合映像信号の垂直同期パルス付近を示す概略の波形図である。 搬送色信号から色差信号を取り出すための色復調の原理を示す図である。 従来のカラーキラー回路を示す概略の構成図である。
符号の説明
21 色信号分離回路
22 基準副搬送波発生回路
23 カラーバースト復調誤差検出回路
24 色復調回路
25 カラーバースト復調誤差検出回路
26 ORゲート
30 垂直ブランク期間検出回路
40,40A 色ノイズ検出回路

Claims (5)

  1. 複合映像信号から輝度信号と搬送色信号を分離して出力する色信号分離手段と、
    基準副搬送波に基づき、前記搬送色信号を復調して色差信号を出力する色復調手段と、
    前記複合映像信号から、垂直ブランク期間を検出する垂直ブランク期間検出手段と、
    前記垂直ブランク期間中における前記色差信号の色位相が、分割された複数の色位相範囲内のどの色位相範囲に存在するのかを検出し、且つ前記検出された色位相の存在する前記色位相範囲が隣接する同一方向の前記色位相範囲に連続して所定回数遷移したことを検出した場合、カラーキラー信号を出力する色ノイズ検出手段と、
    を有することを特徴とするカラーキラー回路。
  2. 請求項1記載のカラーキラー回路において、
    前記色ノイズ検出手段には、前記検出された色位相の彩度が所定レベル以下か否かを判定し、この判定結果が所定レベル以下のときには検出動作を中止させる色レベル判定手段を設けたことを特徴とするカラーキラー回路。
  3. 請求項1又は2記載のカラーキラー回路と、
    前記搬送色信号に含まれるバースト信号の振幅を検出し、この検出値が基準値以下になったときには色出力を0にするための第1カラーキラー信号を出力するカラーバースト振幅検出手段と、
    前記色差信号の誤差を検出し、この検出値が所定値を超えるときには前記色出力を0にするための第2カラーキラー信号を出力するカラーバースト復調誤差検出手段と、
    前記カラーキラー信号、前記第1カラーキラー信号、及び前記第2カラーキラー信号のいずれか1つの信号を外部へ出力する出力手段と、
    を有することを特徴とするカラーキラー回路。
  4. 前記出力手段は、前記カラーキラー信号、前記第1カラーキラー信号、及び前記第2カラーキラー信号の論理和を求める論理和回路で構成されていることを特徴とする請求項3記載のカラーキラー回路。
  5. 請求項3又は4記載のカラーキラー回路には、更に、
    前記色復調手段に与える前記基準副搬送波を発生し、且つ、前記カラーバースト復調誤差検出手段で前記誤差が検出されると、前記誤差を打ち消すように前記発生した前記基準副搬送波を補正して補正後の前記基準副搬送波を前記色復調手段に与える基準副搬送波発生手段、
    を有することを特徴とするカラーキラー回路。
JP2006022650A 2006-01-31 2006-01-31 カラーキラー回路 Active JP4834411B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022650A JP4834411B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 カラーキラー回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006022650A JP4834411B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 カラーキラー回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007208433A JP2007208433A (ja) 2007-08-16
JP4834411B2 true JP4834411B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=38487535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006022650A Active JP4834411B2 (ja) 2006-01-31 2006-01-31 カラーキラー回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4834411B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6030684A (ja) * 1983-08-01 1985-02-16 Kikkoman Corp 固定化された微生物菌体もしくは酵素
JPH0681316B2 (ja) * 1985-12-25 1994-10-12 株式会社東芝 カラ−テレビジヨン受像機
JPS62204693A (ja) * 1986-03-05 1987-09-09 Hitachi Ltd 磁気記録再生信号処理回路
JPH02103984A (ja) * 1988-10-13 1990-04-17 Mitsubishi Electric Corp 半導体レーザ駆動回路
JP2000270341A (ja) * 1999-03-18 2000-09-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd カラーキラー回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007208433A (ja) 2007-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI410121B (zh) 用於動態臨界值邏輯的次載波偵測
TWI364004B (en) Motion detection in video signals
GB2057813A (en) Method and apparatus for separation of chrominance and luminance with adaptive comb filtering in a quadrature modulated colour television system
US7944508B1 (en) Method and system for automatic detection and suppression of cross-luma and cross-color in a component video signal
US7330219B2 (en) YC separator circuit
KR930003178B1 (ko) 상관적응형 휘도신호와 색신호 분리회로
JP4834411B2 (ja) カラーキラー回路
US8559745B2 (en) Image signal processor and method for image enhancement
JP3980261B2 (ja) 映像再生装置及びその方法
EP0221734B1 (en) Dot interference detector
US8072546B2 (en) Method and apparatus for reducing cross-luminance in an image display device
JP2003153284A (ja) 映像信号判別装置及び映像信号判別方法
EP2008472B1 (en) Video luminance chrominance separation
US4151551A (en) Programmable color enable and sequencing system for secam
US20080151122A1 (en) Method and Apparatus for Detecting Motion in an Image Display Device
KR920004124B1 (ko) 복합영상신호의 인터리이브 관계 검출회로
KR101517620B1 (ko) 영상표시장치의 칼라 킬러 회로
KR100731375B1 (ko) 흑백 영상에서 컬러 노이즈 제거를 위한 장치 및 방법
US8704952B2 (en) Video decoder
JPH06245224A (ja) 白バランス補正装置
JP2007311985A (ja) 映像信号処理回路及び表示装置
JP2005252483A (ja) アイデント信号検出回路、及び該アイデント信号検出回路を用いたsecamカラー信号処理回路
JPH099169A (ja) テレビジョン受像機
JPH084347B2 (ja) 複合映像信号の分離装置
JP2005057639A (ja) Secam信号判別装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080729

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20081210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110426

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110830

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4834411

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250