JP4834393B2 - 状態検出方法及び絶縁抵抗低下検出器 - Google Patents

状態検出方法及び絶縁抵抗低下検出器 Download PDF

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Description

本発明は、状態検出方法及び絶縁抵抗低下検出器に係り、特に、グランド−直流電源間の絶縁抵抗の低下を検出する絶縁抵抗低下検出器の状態を検出するための状態検出方法及び当該方法を実施した絶縁抵抗低下検出器に関するものである。
従来、上述した状態検出方法を実施した絶縁抵抗低下検出器として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。この絶縁抵抗低下検出器50としては、図1に示すように、直流電源であるバッテリ群B−車体E間の絶縁抵抗Riに対して、直列に接続される検出抵抗Rdと、上記絶縁抵抗Ri−検出抵抗Rd間に設けられた直流遮断用のカップリングコンデンサCoとを備えている。さらに、この絶縁抵抗Ri、カップリングコンデンサCo及び検出抵抗Rdとからなる直列回路に、所定波高値の矩形波パルス信号P1を印加するパルス発振回路51(=パルス信号印加手段)を備えている。ここで波高値とは、1つのパルス信号の中で、最も高い電圧の部分の高さをいう。
上記パルス発振回路51は、例えば、一定振幅パルス生成回路を有し、一定振幅パルス回路に制御回路52から、矩形パルス信号P1の周波数信号S1を入力することにより、一定振幅パルス回路から出力される矩形波パルスの周波数が変更可能なものである。
また、上述したカップリングコンデンサCo−検出抵抗Rd間の接続点電圧Vxには、上述した矩形波パルス信号P1の波高値を検出抵抗Rdと絶縁抵抗Riとで分圧した式(1)に示す値が現れる。
Vx=Vp×Ri/(Rd+Ri) …(1)
但し、Vpは矩形波パルス信号P1の波高値
従って、検出抵抗Rdに比べて絶縁抵抗Riが大きい正常時、接続点電圧Vxには、矩形波パルス信号P1とほぼ同じ波高値のパルスが現れる。一方、絶縁抵抗Riが低下して、検出抵抗Rdに比べて絶縁抵抗Riが小さくなると、接続点電圧Vxも小さくなる。
また、上述した絶縁抵抗低下検出器50には、所定周波数以上の信号成分を除去した接続点電圧Vxを出力するローパスフィルタ53(=フィルタ)をさらに備えている。このローパスフィルタ53は、抵抗Rf及びコンデンサCfから構成され、接続点電圧Vxに重畳した高周波の雑音を除去する目的で設けられている。ローパスフィルタ53の出力は、波形整形回路54にて波形整形された後、制御回路52に供給される。この制御回路52は、例えば、マイクロコンピュータなどから構成されている。
次に、上述した絶縁抵抗低下検出器の状態検出方法の原理について、図5を参照して以下説明する。図5中L1は、絶縁抵抗Riも低下しておらず、絶縁抵抗低下検出器50も故障していない正常時における矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53から出力されるパルスの波高値の関係を示すグラフである。
同図に示すように、正常時において、パルス発振回路51から供給される周波数が2.5(Hz)より低いとき、ローパスフィルタ53の出力波高値は、パルス発振回路51から出力される矩形波パルス信号P1の波高値とほぼ等しくなる。これに対して、パルス発振回路51から供給される周波数を2.5(Hz)よりも増加すると、増加するに従ってローパスフィルタ53の出力波高値も低くなる。
これは、正常時は、ローパスフィルタ53の時定数が大きく、矩形波パルス信号P1の周波数が2.5(Hz)を超えて増加すると、矩形波パルス信号P1のパルス幅(=矩形波パルス信号P1の立ち上がりから立ち下がりまでの時間幅)よりも矩形波パルス信号P1の立ち上がりからローパスフィルタ53出力が矩形波パルス信号P1の波高値である5Vに達するまでの時間が長くなるからである。即ち、周波数の増加に応じてパルス幅が短くなると、ローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値である5Vに達する前に、矩形波パルス信号P1の供給が断たれてしまい、5Vより低い波高値となる。そして、さらに増加した周波数の矩形波パルス信号P1を供給すると、さらに短いパルス幅の矩形波パルス信号P1が供給され、ローパスフィルタ53出力の波高値もさらに低くなる。
また、図5中L2は、絶縁抵抗低下検出器50において、例えば、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがオープン状態になるといった故障時における矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力波高値の関係を示すグラフである。
同図に示すように、故障時において、ローパスフィルタ53の出力波高値は、周波数を増加しても、即ちパルス幅を短くしてもほぼ一定を保っている。これは、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがオープン状態となり、故障すると、正常時に比べ、カップリングコンデンサCoの接続が切れた分、ローパスフィルタ53の時定数が小さくなり、ローパスフィルタ53出力の立ち上がり時間が正常時に比べて短くなるからである。
上述したようにカップリングコンデンサCoがオープン状態、つまり、絶縁抵抗低下検出器50と絶縁抵抗Riとの電気接続が切れてしまっている状態では、矩形波パルス信号P1の供給に対するローパスフィルタ53の出力波高値は常に矩形波パルス信号P1の波高値と等しくなる。このため、絶縁抵抗Riが低下しても、ローパスフィルタ53出力が低下せず、絶縁抵抗Riの低下を検出することができないという問題が生じる。
また、ローパスフィルタ53のコンデンサCfがオープン状態となると、ローパスフィルタ53での信号成分除去が行えず雑音が重畳したまま制御回路52に供給されてしまうため、この場合もまた絶縁抵抗Riの低下を正確に検出することができないという問題が生じる。
さらに、図5中L3は、絶縁抵抗低下検出器50において、例えば、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがショート状態になるといった故障時における矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力電圧の関係を示すグラフである。
上述したように、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがショート状態になると、矩形波パルス信号P1を印加しても、ローパスフィルタ53の出力は立ち上がらない。このため、周波数を増加しても、即ちパルス幅を短くしても0.2(V)程度で一定を保っている。
上述したようにカップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがショート状態では、矩形波パルス信号P1の供給に対するローパスフィルタ53の出力電圧は常に低下している。このため、絶縁抵抗Riが低下していなくても、ローパスフィルタ53の出力が低下してしまい、絶縁抵抗Riの低下を検出することができないという問題が生じる。
そこで、従来の状態検出方法では、図5に示すように、周波数2.5Hzの矩形波パルス信号P1を印加したときローパスフィルタ53の出力波高値が閾値X1以上であり、周波数5.5Hzの矩形波パルス信号P1を印加したときローパスフィルタ53の出力波高値がX2(<X1)以下であれば、絶縁抵抗低下検出器50が正常であることを検出する。
一方、周波数2.5Hzの矩形波パルス信号P1及び5.5Hzの矩形波パルス信号P1を印加したときローパスフィルタ53の出力電圧が共に、閾値X1以上である場合、オープン状態であると検出していた。
また、周波数2.5Hzの矩形波パルス信号P1及び5.5Hzの矩形波パルス信号P1を印加したときの、ローパスフィルタ53の出力電圧が共に、閾値X3(<X2)以下である場合、ショート状態であると検出していた。
また、特許文献1では矩形波パルス信号P1の周波数を変更することにより矩形波パルス信号P1のパルス幅を変更していたが、特許文献2には矩形波パルス信号P1のデューティを変更することにより矩形波パルス信号P1のパルス幅を変更する技術が記載されている。
特開2005−114496号公報 特開2005−114497号公報
ところで、上述した絶縁抵抗低下検出器50は、同じ周波数の矩形波パルス信号P1に対するローパスフィルタ53の出力が製品毎に異なる。これは絶縁低下検出器の回路定数や電源電圧、ローパスフィルタ53の回路特性に製品毎にばらつきがあるからである。
即ち、図6(a)中の一点鎖線に示すように、実線で示す特性の製品に対して、矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力波高値がシフトアップした製品もあれば、図6(b)中の一点鎖線に示すように、実線で示す特性の製品に対して、矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力波高値がシフトダウンした製品もある。
しかしながら、従来の状態検出方法では、ローパスフィルタ53の出力波高値は製品毎に上下しないという前提で、ローパスフィルタ53の出力とX1、X2、X3と言った閾値との比較によって正常、オープン、ショートを検出していた。
このため、図6(a)の一点鎖線(正常)で示すように、ローパスフィルタ53の出力波高値がシフトアップした製品の場合、絶縁抵抗低下検出器50が正常であっても、5.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力したときのローパスフィルタ53の出力波高値V1がX2以下とならず、X2以上となってしまうことがある。このため、絶縁抵抗低下検出器50は正常であるにも拘わらず、ローパスフィルタ53の出力が周波数2.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力したときにローパスフィルタ53の出力波高値がX1以上、周波数5.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力したときにローパスフィルタ53の出力波高値がX2以下とならず、正常であると検出することができない。
また、図6(b)の一点鎖線(オープン)で示すように、ローパスフィルタ53の出力波高値がシフトダウンした製品の場合、絶縁抵抗低下検出器50がオープン状態であっても、5.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力したときのローパスフィルタ53の出力波高値V2がX1以上とならず、X1以下となってしまうことがある。このため、絶縁抵抗低下検出器50はオープン状態であるにも拘わらず、周波数2.5Hz及び5.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力したときのローパスフィルタ53の出力波高値が共にX1V以上とならず、オープン状態を検出することができないという問題があった。
上述したローパスフィルタ53の出力波高値と閾値との比較に基づいて絶縁抵抗低下検出器の状態を正確に検出するには、絶縁抵抗低下検出器50の製品毎の矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力波高値が上下量を考慮して上記閾値を定める必要があり、閾値を定めるのが難しかった。即ち、ローパスフィルタ53の出力波高値と閾値X1、X2、X3との比較では絶縁抵抗低下検出器の状態を正確に検出することができないという問題があった。
また、上述した従来では、2.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力した時点では正常で、この時点から5.5Hzの矩形波パルスP1を出力した時点までの間にショートが発生した場合、ショート状態を検出することができない。つまり、ショートが断続的に生じるレアショートの場合、検出できない可能性が高くなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、正確にかつ簡単に絶縁抵抗低下検出器の状態を検出することができる状態検出方法及び当該状態検出方法を用いた絶縁抵抗低下検出器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、グランド−直流電源間の絶縁抵抗と直列に接続される検出抵抗と、前記絶縁抵抗−前記検出抵抗間に設けられたカップリングコンデンサと、前記絶縁抵抗、前記カップリングコンデンサ及び前記検出抵抗から成る直列回路にパルス信号を印加するパルス信号印加手段と、所定周波数以上の信号成分を除去した前記カップリングコンデンサ−前記検出抵抗間の接続点電圧を出力するフィルタと、該フィルタの出力に基づいて前記絶縁抵抗の低下を検出する低下検出手段とを備えた絶縁抵抗低下検出器の状態を検出する状態検出方法であって、前記直列回路に第1パルス幅のパルス信号を印加したときの前記フィルタ出力の波高値と、前記直列回路に前記第1パルス幅よりも短い第2パルス幅のパルス信号を印加したときの前記フィルタ出力の波高値と、の差を求め、該求めた差がショート判定値以上であるとき、ショート故障を検出することを特徴とする状態検出方法に存する。
請求項記載の発明によれば、絶縁抵抗低下検出器が第1パルス幅のパルス信号を印加したときは正常であり第2パルス幅のパルス信号を印加したときはショートである場合、求めた差は大きくなることに着目し、求めた差がショート判定値以上であるとき、ショート故障を検出する。従って、上記差により絶縁抵抗低下検出器のショート故障を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確にショート故障を検出することができる。また、絶縁抵抗低下検出器が第1パルス幅のパルス信号を印加したときは正常であったが第2パルス幅のパルス信号を印加したときはショートであった場合もショート故障と検出することができる。
請求項記載の発明は、前記第1パルス幅のパルス信号を印加したときの前記フィルタ出力の波高値が所定値を越え、かつ前記求めた差が前記ショート判定値よりも小さいオープン判定値未満であるとき、オープン故障を検出することを特徴とする請求項1に記載の状態検出方法に存する。
請求項記載の発明によれば、絶縁抵抗低下検出器がオープン故障である場合、求めた差はほぼ0に近い。また、絶縁抵抗低下検出器が第1パルス幅のパルス幅を印加したときも第2パルス幅のパルス信号を印加したときも両方、ショートである初期ショート故障の場合も求めた差はほぼ0に近くなるが、第1パルス幅のパルス信号を印加したとき所定値を越えることはないことに着目し、第1パルス幅のパルス信号を印加したときのフィルタ出力が所定値を越え、かつ求めた差がショート判定値よりも小さいオープン判定値未満であるとき、オープン故障を検出する。従って、上記差により絶縁抵抗低下検出器のオープン故障を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確にオープン故障を検出することができる。しかも、初期ショート故障をオープン状態と誤検出することもない。
請求項3記載の発明は、前記求めた差が前記ショート判定値未満、かつ該ショート判定値よりも小さい正常判定値以上であるとき、正常状態を検出することを特徴とする請求項に記載の状態検出方法に存する。
請求項記載の発明によれば、絶縁抵抗低下検出器が正常である場合、求めた差は大きくなる。また、求めた差は、第1パルス幅のパルス信号を印加したときは正常であったが第2パルス幅のパルス信号を印加したときはショートである場合よりも正常状態である場合の方が小さいことに着目し、求めた差がショート判定値未満、かつ該ショート判定値よりも小さい正常判定値以上であるとき、正常状態を検出する。従って、上記差により絶縁抵抗低下検出器の正常状態を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確に正常状態を検出することができる。
請求項記載の発明は、グランド−直列電源間の絶縁抵抗と直列に接続される検出抵抗と、前記絶縁抵抗−前記検出抵抗間に設けられたカップリングコンデンサと、前記絶縁抵抗、前記カップリングコンデンサ及び前記検出抵抗からなる直列回路にパルス信号を印加するパルス信号印加手段と、所定周波数以上の信号成分を除去した前記カップリングコンデンサ−前記検出抵抗間の接続点電圧を出力するフィルタと、該フィルタの出力に基づいて前記絶縁抵抗の低下を検出する低下検出手段とを備えた絶縁抵抗低下検出器において、前記パルス信号印加手段に第1パルス幅及び該第1パルス幅よりも短い第2パルス幅のパルス信号を印加させるパルス幅変動手段と、前記第1パルス幅のパルス信号を印加させたときの前記フィルタ出力の波高値と前記第2パルス幅のパルス信号を印加させたときの前記フィルタ出力の波高値との差分を求める差分演算手段と、前記差分演算手段が求めた差分がショート判定値以上であるとき、ショート故障を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする絶縁低下検出器に存する。
請求項記載の発明によれば、パルス幅変動手段がパルス信号印加手段に第1パルス幅及び該第1パルス幅よりも短い第2パルス幅のパルス信号を印加させる。差分演算手段が第1パルス幅のパルス信号を印加させたときのフィルタ出力の波高値と第2パルス幅のパルス信号を印加させたときのフィルタ出力の波高値との差分を求める。検出手段が差分演算手段が求めた差分がショート判定値以上であるとき、ショート故障を検出する。従って、上記差により絶縁抵抗低下検出器のショート故障を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確にショート故障を検出することができる。また、絶縁抵抗低下検出器が第1パルス幅のパルス信号を印加したときは正常であったが第2パルス幅のパルス信号を印加したときはショートであった場合もショート故障と検出することができる。
以上説明したように請求項1及び4記載の発明によれば、差により絶縁抵抗低下検出器のショート故障を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確にショート故障を検出することができる。また、絶縁抵抗低下検出器が第1パルス幅のパルス信号を印加したときは正常であったが第2パルス幅のパルス信号を印加したときはショートであった場合もショート故障と検出することができるので、正確に絶縁抵抗低下検出器の状態を検出することができる。
請求項記載の発明によれば、差により絶縁抵抗低下検出器のオープン故障を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確にオープン故障を検出することができる。しかも、初期ショート故障をオープン状態と誤検出することもないので、正確に絶縁抵抗低下検出器の状態を検出することができる。
請求項記載の発明によれば、差により絶縁抵抗低下検出器の正常状態を検出しているため、フィルタ出力が製品毎にばらついても正確に正常状態を検出することができるので、正確に絶縁抵抗低下検出器の状態を検出することができる。
以下、本発明の状態検出方法及び絶縁抵抗低下検出器について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の状態検出方法を実施した絶縁抵抗低下検出器の一実施の形態を示す回路図である。本発明の状態検出方法を実施した絶縁抵抗低下検出器の構成は上述した背景技術と同様なためここではその詳細な説明を省略する。絶縁抵抗低下検出器は、上述した背景技術と同様に、直流電源であるバッテリ群B−車体E間の絶縁抵抗Riに対して直列に接続された検出抵抗Rdと、カップリングコンデンサCoと、パルス発振回路51(=パルス信号印加手段)と、ローパスフィルタ53(=フィルタ)と、波形整形回路54と、制御回路52とを備えている。
次に、図1に示す絶縁抵抗低下検出器50の状態検出方法の原理について、図2を参照して以下説明する。図2中L1は、絶縁抵抗Riも低下しておらず、絶縁抵抗低下検出器50も故障していない正常時における矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53から出力されるパルスの波高値の関係を示すグラフである。
同図に示すように、正常時において、パルス発振回路51から供給される周波数が2.5(Hz)より低いとき、ローパスフィルタ53の出力波高値は、パルス発振回路51から出力される矩形波パルス信号P1の波高値とほぼ等しくなる。これに対して、パルス発振回路51から供給される周波数を2.5(Hz)より増加するに従って、ローパスフィルタ53の出力波高値も低くなる。
これは、正常時は、ローパスフィルタ53の時定数が大きく、矩形波パルス信号P1の周波数が2.5(Hz)を超えて増加すると、矩形波パルス信号P1のパルス幅(=矩形波パルス信号P1の立ち上がりから立ち下がりまでの時間幅)よりも矩形波パルス信号P1の立ち上がりからローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値である4.7Vに達するまでの時間が長くなるからである。即ち、周波数の増加に応じてパルス幅が短くなると、ローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値である4.7Vに増加する前に、矩形波パルス信号P1の供給が断たれてしまい、4.7Vより低い波高値となる。そして、さらに増加した周波数の矩形波パルス信号P1を供給すると、さらに短いパルス幅の矩形波パルス信号P1が供給され、ローパスフィルタ53出力の波高値もさらに低くなる。
また、図2中L2は、絶縁抵抗低下検出器50において、例えば、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがオープン状態になるといった故障時における矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力波高値の関係を示すグラフである。
同図に示すように、故障時において、ローパスフィルタ53の出力波高値は、周波数を増加しても、即ちパルス幅を短くしてもほぼ一定を保っている。これは、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがオープン状態となり、故障すると、正常時に比べ、カップリングコンデンサCoの接続が切れた分、ローパスフィルタ53の時定数が小さくなり、ローパスフィルタ53出力の立ち上がり時間が正常時に比べて短くなるからである。
さらに、図2中L3は、絶縁抵抗低下検出器50において、例えば、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがショート状態になるといった故障時における矩形波パルス信号P1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力電圧の関係を示すグラフである。
上述したように、カップリングコンデンサCo又はコンデンサCfがショート状態になると、矩形波パルス信号P1を出力しても、ローパスフィルタ53の出力は立ち上がらない。このため、周波数を増加しても、即ちパルス幅を短くしても0.2(V)程度で一定を保っている。
本発明の状態検出方法では、波高値V2.5Hzが所定範囲内(0.5V以上かつ2V以下)のとき絶縁抵抗Riの低下と判断し漏電を検出する。また、波高値V2.5Hzが初期ショート判定値0.5V未満のとき初期ショート状態を検出する。また、上述したように所定範囲は、初期ショート故障を検出するための0.5Vより大きい範囲に設定されている。このため、所定範囲に相当する絶縁抵抗Riの低下、具体的には数MΩ〜数KΩまでの低下検出と、ショート状態の検出との両立が可能になっている。
次に、波高値V2.5Hzを求めた時点から波高値V4.5Hzを求めた時点までの間にショート故障が発生した場合について考える。図2からも明らかなように、波高値V2.5Hzを求めた時点から波高値V4.5Hzを求めた時点までの間にショート故障が発生した場合、即ち、波高値V2.5Hzを求めた時点では正常であったが波高値V4.5Hzを求めた時点ではショートとなった場合、波高値V2.5Hzは5V程度であるのに対し波高値4.5Hzが0.2V程度に低下する。このため差(V2.5Hz−V4.5Hz)が大きく、4.8V程度となる。そこで、本発明の状態検出方法では、波高値V2.5Hzと波高値V4.5Hzとの差(V2.5Hz−V 4.5Hz )を求め、求めた差(V2.5Hz−V4.5Hz)がショート判定値3V以上であるときもショート故障を検出する。これにより、絶縁抵抗低下検出器50が波高値V2.5Hzを求めた時点は正常であったが波高値V4.5Hzを求めた時点ではショートであった場合でもショート故障と検出することができる。
次に、絶縁抵抗低下検出器50が正常である場合について考える。図2からも明らかなように正常である場合、波高値V2.5Hzは5V程度であるのに対し波高値V4.5Hzは2.5V程度である。このため差(V2.5Hz−V4.5Hz)が大きくなる。ただし、この差(V2.5Hz−V4.5Hz)は、波高値V2.5Hzを求めた時点では正常であったが波高値V4.5Hzを求めた時点ではショートである場合よりも正常状態である場合の方が小さく、2.5V程度となる。そこで、本発明の状態検出方法では、差(V2.5Hz−V4.5Hz)がショート判定値3V未満であり、かつこのショート判定値3Vよりも小さい正常判定値2V以上であるとき正常を検出する。
次に、絶縁抵抗低下検出器50がオープン故障である場合について考える。図2からも明らかなように、正常であれば波高値V2.5Hzも波高値V4.5Hzも5V程度である。このため、差(V2.5Hz−V4.5Hz)がほぼ0になる。ただし、波高値V2.5Hzを求めた時点も波高値V4.5Hzを求めた時点もショートである初期ショート故障の場合も差(V2.5Hz−V4.5Hz)はほぼ0になる。そこで、初期ショート故障をオープン故障と誤検出することなく、初期ショート故障と区別してオープン故障を検出するために本発明の状態検出方法では、波高値V2.5Hzが所定値2Vを越えかつ、差(V2.5Hz−V4.5Hz)がオープン判定値2V未満であるときオープン故障を検出する。
オープン故障と初期ショート故障とを区別して検出するために、所定値2Vは初期ショート判定値である0.5Vより大きい値に設定されている。また、絶縁抵抗低下検出とオープン故障とを区別して検出するために、所定値2Vは絶縁抵抗低下を検出するための所定範囲(0.5V以上2V以下)のうち最大値に設定されている。オープン判定値2Vは正常判定値2Vと等しい値に設定してある。また、オープン判定値2Vは上述したショート判定値3Vより小さい値に設定してある。
なお、矩形波パルス信号P1を上記周波数2.5Hzにしたときのパルス幅が請求項中の第1パルス幅に相当する。第1パルス幅は、ローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値4.7Vを維持できなくなるパルス幅よりも長い値に設定されている。詳しく説明すると、第1パルス幅は、矩形波パルス信号P1が印加してからローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値4.7Vに達するまでの時間以上の時間幅に設定されている。
また、矩形波パルス信号P1を上記周波数4.5Hzにしたときのパルス幅が請求項中の第2パルス幅に相当する。第2パルス幅は、ローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値4.7Vを維持できなくなるパルス幅以下に設定されている。詳しく説明すると、第2パルス幅は、矩形波パルス信号P1が印加してからローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値4.7Vに達するまでの時間よりも短い時間幅に設定されている。また、上記周波数4.5Hzは、図2に示すように、絶縁抵抗低下検出器50が正常状態であるときにローパスフィルタ53の出力波高値が2Vと3Vとの中間点である2.5Vとなる周波数が設定されている。
上述した絶縁抵抗低下検出器50の効果について説明する。図3(a)及び図3(b)の一点鎖線で示すように、ローパスフィルタ53の出力波高値は例えば実線で示す基準製品に比べて±ΔVの範囲で、シフトアップ、シフトダウンしてしまう。このため、従来のようにローパスフィルタ53の出力波高値と閾値との比較では、ローパスフィルタ53の出力波高値の変動に起因して正確に正常、オープン、ショートを検出することができない。つまり、例えばただ単に波高値V4.5Hzが3V以下2V以上のとき正常を検出するような従来技術では、図3(a)に示すように、ローパスフィルタ53の出力波高値がシフトアップした場合、正常であっても波高値V4.5Hzが3V以上となり、正常であること検出できない。また、図3(b)に示すように、ローパスフィルタ53の出力波高値がシフトダウンした場合、正常であっても波高値V4.5Hzが2V以下となり、正常であることを検出できない。
しかしながら、ローパスフィルタ53の出力波高値の差(V2.5Hz−V4.5Hz)は、2つの出力波高値の差を取ることによりローパスフィルタ53の出力波高値の変動分が相殺された値である。つまり、差(V2.5Hz−V4.5Hz)は、ローパスフィルタ53の出力波高値が変動してもばらつかない、即ち製品ごとにばらつきがない。
上述した本発明の絶縁抵抗低下検出器50では以上のことに着目し、差(V2.5Hz−V4.5Hz)を求めて、求めた差(V2.5Hz−V4.5Hz)に基づいて正常、ショート故障、オープン故障を検出している。このため、正確に絶縁抵抗低下検出器50の状態を検出することができる。
上記概略で説明した絶縁抵抗低下検出器50の動作について図4に示す制御回路のフローチャートを参照して以下説明する。上述した制御回路52は、イグニッションスイッチのオンなどの所定のトリガで処理をスタートする。まず、制御回路2は、低下検出手段として働き、周波数2.5Hzの周波数信号S1を出力する(ステップS1)。これに応じてパルス発振回路51が周波数2.5Hzの矩形波パルス信号P1を出力する。制御回路52は、波形整形回路54から出力される波高値V2.5Hzを読み取り、記憶手段に記憶する(ステップS2)。
次に、制御回路52は、波高値V2.5Hzが所定値2V以下初期ショート判定値0.5V以上の場合(ステップS3でYかつステップS4でY)、ローパスフィルタ53の出力波高値が小さくなり、絶縁抵抗Riが低下し、漏電していることを検出して(ステップS5)、処理を終了する。一方、波高値V2.5Hzが初期ショート判定値0.5V未満の場合(ステップS3でY)、絶縁低下抵抗検出器50のショート状態を検出して(ステップS10)、処理を終了する。
また、上述した制御回路52は、波高値V2.5Hzが所定値2Vより大きい場合(ステップS3でN)、周波数4.5Hzの周波数信号S1を出力する(ステップS6)。これに応じてパルス発振回路51は、矩形パルス信号P1の周波数を2.5Hzから4.5Hzに増加する。即ち、制御回路52は、パルス発振回路51に周波数2.5Hzに応じた第1パルス幅及び該周波数2.5Hzよりも大きい周波数4.5Hzに応じた第2パルス幅の矩形パルス信号P1を出力させるパルス幅変動手段として働く。当然、第2パルス幅は第1パルス幅よりも短い。次に、制御回路52は、波形整形回路54から出力される波高値V4.5Hzを読み取り、記憶手段に記憶する(ステップS7)。
その後、制御回路52は、波高値V2.5Hzと波高値V4.5Hzとの差(V2.5Hz−V4.5Hz)を求め、求めた差(V2.5Hz−V4.5Hz)がショート判定値3V以上であれば(ステップS8でY)ショート故障であることを検出して(ステップS9)、処理を終了する。一方、制御回路52は、差(V2.5Hz−V4.5Hz)がショート判定値3V未満であり、かつ正常判定値2V(=オープン判定値2V)以上であれば(ステップS8でN、かつステップS10でY)正常状態であることを検出して(ステップS11)、処理を終了する。
また、制御回路52は差(V2.5Hz−V 4.5Hz )がオープン判定値2V(=正常判定値2V)未満であれば(ステップS10でN)、オープン故障であることを検出して(ステップS12)、処理を終了する。以上のフローチャートに示す動作から制御回路52は、差分演算手段、検出手段として働くことが明らかである。
なお、上述した実施形態によれば、制御回路52をマイクロコンピュータで構成していたが、例えば、コンパレータなどから構成されるものであってもよい。
また、上述した実施形態によれば、第1パルス幅は矩形波パルス信号P1の周波数2.5Hzのときのパルス幅に設定されていたが、本発明はこれに限ったものではない。即ち、第1パルス幅は、矩形波パルス信号P1が印加してからローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値4.7Vに達するまでの時間以上の時間幅に設定されていればよい。
また、第2パルス幅は矩形波パルス信号P1の周波数が4.5Hzのときのパルス幅に設定されていたが、本発明はこれに限ったものではない。即ち、第2パルス幅は、矩形波パルス信号P1が印加してからローパスフィルタ53の出力が矩形波パルス信号P1の波高値4.7Vに達するまでの時間よりも短い時間幅に設定されていればよい。
また、上述した実施形態によれば、矩形波パルス信号P1の周波数を変更することにより矩形波パルス信号P1のパルス幅を変更していたが、矩形波パルス信号P1のデューティを変更することにより矩形波パルス信号P1のパルス幅を変更するようにしてもよい。
また、上述した実施形態によれば、差(V2.5Hz−V4.5Hz)がショート判定値3V以上の場合にショート故障を検出し、差(V2.5Hz−V4.5Hz)がショート判定値3V未満、かつ正常判定値2V以上の場合に正常を検出していたが本発明はこの限りではない。例えば、波高値V2.5Hzを求めた時点から波高値V4.5Hzを求めた時点の間に発生するショートについては検出する必要がなければ、ショート判定値3Vを使ったショート検出を行わずに差(V 2.5Hz −V4.5Hz)が正常判定値2V以上のとき正常を検出するようにしてもよい。
また、以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものでなく、第1〜第3閾値などは本発明の要旨の範囲内で、上述したように種々の変形や応用が可能である。
本発明の状態検出方法を実施した絶縁抵抗低下検出器の一実施の形態を示す回路図である。 正常時、オープン時及びショート時における矩形波パルスP1の周波数に対するローパスフィルタ53の出力波高値の関係を示すグラフである。 本発明の状態検出方法を説明するためのグラフである。 図1に示す絶縁抵抗低下検出器を構成する制御回路52の故障検出処理における処理手順を示すフローチャートである。 従来の状態検出方法を説明するためのグラフである。 従来の状態検出方法の問題点を説明するためのグラフである。
符号の説明
50 絶縁抵抗低下検出器
51 パルス発振回路(パルス信号印加手段)
52 制御回路(低下検出手段、周波数変動手段、検出手段)
53 ローパスフィルタ(フィルタ)
B バッテリ群(直流電源)
E 車体
Ri 絶縁抵抗
Rd 検出抵抗
Co カップリングコンデンサ

Claims (4)

  1. グランド−直流電源間の絶縁抵抗と直列に接続される検出抵抗と、前記絶縁抵抗−前記検出抵抗間に設けられたカップリングコンデンサと、前記絶縁抵抗、前記カップリングコンデンサ及び前記検出抵抗から成る直列回路にパルス信号を印加するパルス信号印加手段と、所定周波数以上の信号成分を除去した前記カップリングコンデンサ−前記検出抵抗間の接続点電圧を出力するフィルタと、該フィルタの出力に基づいて前記絶縁抵抗の低下を検出する低下検出手段とを備えた絶縁抵抗低下検出器の状態を検出する状態検出方法であって、
    前記直列回路に第1パルス幅のパルス信号を印加したときの前記フィルタ出力の波高値と、前記直列回路に前記第1パルス幅よりも短い第2パルス幅のパルス信号を印加したときの前記フィルタ出力の波高値と、の差を求め、該求めた差がショート判定値以上であるとき、ショート故障を検出することを特徴とする状態検出方法。
  2. 前記第1パルス幅のパルス信号を印加したときの前記フィルタ出力の波高値が所定値を越え、かつ前記求めた差が前記ショート判定値よりも小さいオープン判定値未満であるとき、オープン故障を検出することを特徴とする請求項1に記載の状態検出方法。
  3. 前記求めた差が前記ショート判定値未満、かつ該ショート判定値よりも小さい正常判定値以上であるとき、正常状態を検出することを特徴とする請求項に記載の状態検出方法。
  4. グランド−直列電源間の絶縁抵抗と直列に接続される検出抵抗と、前記絶縁抵抗−前記検出抵抗間に設けられたカップリングコンデンサと、前記絶縁抵抗、前記カップリングコンデンサ及び前記検出抵抗からなる直列回路にパルス信号を印加するパルス信号印加手段と、所定周波数以上の信号成分を除去した前記カップリングコンデンサ−前記検出抵抗間の接続点電圧を出力するフィルタと、該フィルタの出力に基づいて前記絶縁抵抗の低下を検出する低下検出手段とを備えた絶縁抵抗低下検出器において、
    前記パルス信号印加手段に第1パルス幅及び該第1パルス幅よりも短い第2パルス幅のパルス信号を印加させるパルス幅変動手段と、
    前記第1パルス幅のパルス信号を印加させたときの前記フィルタ出力の波高値と前記第2パルス幅のパルス信号を印加させたときの前記フィルタ出力の波高値との差分を求める差分演算手段と、
    前記差分演算手段が求めた差分がショート判定値以上であるとき、ショート故障を検出する検出手段とを備えたことを特徴とする絶縁低下検出器。
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