JP4092654B2 - 地絡検出装置 - Google Patents

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本発明は、車体に対して絶縁される直流高電圧電源の地絡検出装置に関する。
電気自動車に搭載されるモータ駆動装置は、高電圧のバッテリ(直流電源)を使用している。そのため、安全性の観点から、そのバッテリと、その高電圧が印加されるインバータ回路及びモータ巻線は、一般に車体に対して絶縁されている。そして、さらに、それらが車体と電気的に接触する、いわゆる地絡を検出するための地絡検出装置が設けられている。
この地絡検出装置として、例えば、車体に対して絶縁された高電圧のバッテリ群と、発振回路と、検出部とを備えた地絡検出回路が特開平8−70503公報に開示されている。この地絡検出回路の発振回路は、一定周波数の矩形波を発生する発振器と、インピーダンス変換器と、インピーダンス変換器の後段に接続され、矩形波パルスを検出する検出抵抗とから構成されている。発振回路の出力は、検出部と接続されるとともに、カップリングコンデンサを介してバッテリ群のプラス母線に接続される。そのため、発振回路と検出部とは、高電圧のバッテリ群と直流的に絶縁される。そして、例えばバッテリ群のマイナス母線と車体との間で地絡が発生した場合、発振回路から出力される矩形波パルスは、検出抵抗と地絡抵抗とで分圧されるため、検出抵抗の出力端における波高値が低下する。この矩形波パルスの波高値の変化を、検出部が検出することにより、地絡を検出することができる。また、発振回路や検出部は、高電圧のバッテリ群と直流的に絶縁されているため、車体に対して接地された低電圧のバッテリで作動する回路で、それらの信号を処理することが可能となり、回路構成を簡素化することができる。
特開平8−70503号公報
しかし、このような地絡検出回路において、カップリングコンデンサが短絡故障すると、高電圧のバッテリ群は、地絡検出回路と直流的に絶縁を確保できなくなり、その結果、地絡検出回路のもつインピーダンスを介して地絡状態となる。ところで、この地絡検出回路は、矩形波パルスを検出抵抗と地絡抵抗とで分圧し、地絡を検出するため、この分圧に影響を与えるカップリングコンデンサのインピーダンスは、検出抵抗や地絡抵抗に比べ十分小さな値に設定されている。そのため、カップリングコンデンサが短絡故障しても、コンデンサのインピーダンスによる電圧降下の減少は極わずかであり、そのわずかな電圧の変化を、検出部で検出することは極めて困難である。つまり、カップリングコンデンサが短絡故障しても、地絡検出回路で検出することは極めて困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、直流電源と地絡検出装置とを直流的に絶縁するためのコンデンサにおいて、その短絡を確実に検出できる地絡検出装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し、試行錯誤を重ねた結果、コンデンサを直流電源から切り離すことにより、コンデンサの短絡を検出できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の地絡検出装置は、車体に対して絶縁される直流電源と、前記直流電源及び/又は前記直流電源に接続される回路における地絡を検出する地絡検出手段と、前記地絡検出手段と前記直流電源との間に接続されるコンデンサとを備えた地絡検出装置において、さらに、前記コンデンサを前記直流電源と接続又は遮断する第1開閉手段と、前記コンデンサと前記第1開閉手段との間にある第1接続点を擬似地絡抵抗を介して前記車体に接続又は遮断する第2開閉手段と、信号発生手段と、一端が前記信号発生手段の出力にある第2接続点に接続されるとともに他端は前記コンデンサと前記地絡検出手段との間にある第3接続点に接続されるコンデンサ短絡検出抵抗と、前記コンデンサ短絡検出抵抗と前記第3接続点との間に接続され前記コンデンサの短絡を判定するコンデンサ短絡判定手段と、から構成される前記コンデンサの短絡を検出するコンデンサ短絡検出手段と、を有し、前記コンデンサの短絡判定時及び前記地絡検出手段の動作確認時には、前記第1開閉手段が前記コンデンサを前記直流電源から遮断し、前記第2開閉手段が前記擬似地絡抵抗を介して前記第1接続点を前記車体に接続することを特徴とする。
請求項に記載の地絡検出装置は、請求項に記載の地絡検出装置において、さらに、前記信号発生手段は、前記コンデンサの短絡判定時にステップ信号を出力することを特徴とする。
請求項に記載の地絡検出装置は、請求項に記載の地絡検出装置において、さらに、前記コンデンサ短絡判定手段は、所定時間経過後に前記コンデンサの前記車体に対する電圧が基準電圧以上である場合、又は、前記コンデンサの前記車体に対する電圧が所定電圧に到達するまでの時間が基準時間以下である場合に、前記コンデンサが短絡していると判定することを特徴とする。
なお、本明細書でいう第1、第2及び第3接続点とは、素子間の接続関係を明確にするために便宜的に導入したものであって、回路上の一点のみを示す場合には限らない。従って、それは、素子間の接続区間と考えてもよいものである。
請求項1に記載の地絡検出装置によれば、第1開閉手段は、コンデンサを直流電源から電気的に切り離すことができる。そのため、直流電源や直流電源に接続される回路における、車体との間の浮遊容量や絶縁抵抗等の影響を受けることなく、コンデンサの短絡を検出することができる。また、第2開閉手段は、コンデンサを車体に電気的に接続できる。そのため、直流電源の電圧変動等に伴いコンデンサに蓄積された電荷を、車体に放電することができる。その結果、コンデンサに蓄積される電荷の影響を受けることなく、コンデンサの短絡を精度よく検出することができる。また、擬似的に地絡を発生させることにより、コンデンサ及び地絡検出手段の動作を確認することもできる。さらに、コンデンサ短絡検出手段は、信号発生手段により発生させた信号を、抵抗とコンデンサとからなるRC積分回路に入力し、その出力をコンデンサ短絡判定手段により監視できる。そのため、抵抗とコンデンサとからなるRC積分回路に入力される入力信号に対し、出力信号を比較することにより、コンデンサの短絡を確実に検出することができる。加えて、コンデンサの短絡判定時に、第1開閉手段は、コンデンサを直流電源から電気的に切り離し、さらに、第2開閉手段は、コンデンサを車体に電気的に接続する。そのため、コンデンサの短絡判定時に、直流電源側の浮遊容量や絶縁抵抗等の影響だけでなく、コンデンサに蓄積された電荷の影響も取り除くことができ、コンデンサの短絡をより精度よく検出することができる
請求項に記載の地絡検出装置によれば、信号発生手段は、抵抗とコンデンサとからなるRC積分回路にステップ信号を入力する。そのため、コンデンサが短絡している場合、コンデンサからステップ状の信号が出力され、コンデンサが短絡していない場合、抵抗とコンデンサの容量で決まる時定数に従って、指数関数的に変化する信号が出力される。その結果、コンデンサの短絡を明確に検出することができる。
請求項に記載の地絡検出装置によれば、コンデンサ短絡判定手段は、所定時間後のコンデンサの出力電圧が、基準電圧以上、又は、コンデンサの出力電圧が所定電圧に到達するまでの時間が、基準時間以下である場合に、コンデンサが短絡していると判定する。そのため、コンデンサが短絡している場合に出力されるステップ状の信号と、コンデンサが短絡していない場合に出力される指数関数的に変化する信号とを、確実に区別することができる。その結果、コンデンサの短絡をより明確に検出することができる。
本実施形態は、地絡検出装置を電気自動車の主電源装置に適用した例を示す。
(第1実施形態)
第1実施形態における地絡検出装置の回路図を図1に、コンデンサの短絡検出動作のフローチャートを図2に、コンデンサの短絡判定に関連する信号波形を図3及び図4に示す。
まず、図1を参照して具体的構成について説明する。図1に示すように、地絡検出装置1は、高電圧バッテリ2(直流電源)と、地絡検出部3(地絡検出手段)と、コンデンサ短絡検出部4(コンデンサ短絡検出手段)と、カップリングコンデンサ5と、第1スイッチ6(第1開閉手段)と、第2スイッチ7(第2開閉手段)とを備えている。
高電圧バッテリ2は、定格電圧数百Vの直流電源であり、車体に対して絶縁されている。そして、電気自動車の走行用モータ(図示略)に、インバータ回路(図示略)を介して電力を供給している。
地絡検出部3は、交流信号発生回路3aと、地絡検出抵抗3bと、地絡判定回路3cとから構成されている。そして、マイクロコンピュータ8に接続されるとともに、後述するカップリングコンデンサ5と、カップリングコンデンサ5に直列接続される第1スイッチ6とを介して、高電圧バッテリ2の負極端2aに接続されている。
交流信号発生回路3aは、一端がマイクロコンピュータ8と接続され、他端が地絡検出抵抗3bを介して、カップリングコンデンサ5の一端にある計測点A(第3接続点)に接続されている。そして、マイクロコンピュータ8からの信号に基づき、地絡検出抵抗3bを介して、カップリングコンデンサ5の計測点Aに矩形波パルスを出力する。
地絡判定回路3cは、一端が地絡検出抵抗3bの他端、つまり、カップリングコンデンサ5の計測点Aと接続され、他端がマイクロコンピュータ8と接続されている。そして、カップリングコンデンサ5の計測点Aの電圧レベルに基づいて、高電圧バッテリ2と高電圧バッテリ2に接続される回路における地絡判定を行い、判定結果をマイクロコンピュータ8に出力する。
コンデンサ短絡検出部4は、ステップ信号発生回路4a(信号発生手段)と、コンデンサ短絡検出抵抗4bと、コンデンサ短絡判定回路4c(コンデンサ短絡判定手段)とから構成され、マイクロコンピュータ8に接続されるとともに、後述するカップリングコンデンサ5に接続されている。
ステップ信号発生回路4aは、一端がマイクロコンピュータ8と接続され、他端(第2接続点)がコンデンサ短絡検出抵抗4bを介して、カップリングコンデンサ5の一端にある計測点Aに接続されている。そして、マイクロコンピュータ8からの信号に基づき、地絡検出抵抗3bを介して、カップリングコンデンサ5の計測点Aにステップ信号を出力する。
コンデンサ短絡判定回路4cは、一端がコンデンサ短絡検出抵抗4bの他端、つまり、カップリングコンデンサ5の一端にある計測点Aと接続され、他端がマイクロコンピュータ8と接続されている。そして、ステップ信号発生回路4aが出力するステップ信号の立ち上がり時から所定の時間t0経過した後、計測点Aにおける電圧V0を測定し、その電圧値V0が、あらかじめ設定されている基準電圧Vr以上である場合に短絡と判定する。その判定結果はマイクロコンピュータ8に出力される。
カップリングコンデンサ5は、電解コンデンサであり、その一端にある計測点Aが地絡検出部3及びコンデンサ短絡検出部4と接続され、後述する第1スイッチ6を介して、他端が高電圧バッテリ2の負極端2aに接続されている。そのため、地絡検出部3は高電圧バッテリ2から直流的に絶縁される。
第1スイッチ6は、フォトリレーで構成され、カップリングコンデンサ5と高電圧バッテリ2との間に接続されている。また、第1スイッチ6のオン/オフを制御するための端子は、マイクロコンピュータ8と接続される。そして、マイクロコンピュータ8からの信号に基づいて、カップリングコンデンサ5を、高電圧バッテリ2に接続、又は、高電圧バッテリ2から遮断する。
第2スイッチ7は、フォトリレーで構成され、一端が車体に接続され、他端が擬似地絡抵抗7aを介して、第1スイッチ6がカップリングコンデンサ5と接続される接続点(第1接続点)に接続されている。また、第2スイッチ7のオン/オフを制御するための端子は、マイクロコンピュータ8と接続される。そして、マイクロコンピュータ8からの信号に基づいて、擬似地絡抵抗7aを介して、カップリングコンデンサ5を、車体に接続、又は、車体から遮断する。
次に、図2〜図4を参照して具体的動作について説明する。電気自動車は、イグニッションスイッチがオンされると、主電源装置のイニシャルチェック(初期動作確認)を開始する。カップリングコンデンサ5の短絡検出は、このイニシャルチェック時に行われ、図2に示すように、ステップS1〜S9で構成される。
まず、第1スイッチ6が、マイクロコンピュータ8からの信号によりオフ(S1)される。これにより、カップリングコンデンサ5は、高電圧バッテリ2から電気的に切り離される。そのため、コンデンサ短絡検出部4は、高電圧バッテリ2やそれに接続される回路における、車体との間の浮遊容量や絶縁抵抗等の影響を受けることはない。
次に、第2スイッチ7が、マイクロコンピュータ8からの信号によりオン(S2)される。これにより、カップリングコンデンサ5は、擬似地絡抵抗7aを介して車体に接続され、蓄積された電荷を車体に放電する。そのため、コンデンサ地絡検出部3は、カップリングコンデンサ5に蓄積された電荷の影響を受けることはない。
その後、カップリングコンデンサ5に蓄積された電荷を放電するために必要な所定の時間が経過(S3)した後、ステップ信号発生回路4aが、マイクロコンピュータ8からの信号によりステップ信号を出力(S4)する。そして、このステップ信号の立ち上がり時から所定の時間t0が経過(S5)した後、コンデンサ短絡判定回路4cが、計測点Aにおける電圧V0を測定(S6)し、その電圧値V0を、あらかじめ設定されているコンデンサ短絡判定の基準電圧Vrと比較(S7)する。この計測点Aにおける電圧値V0が、コンデンサ短絡判定の基準電圧Vr以上であった場合、カップリングコンデンサ5は短絡と判定(S8)され、マイクロコンピュータ8がLED等を点灯し警報する。そして、それ以外の場合、カップリングコンデンサ5は正常、つまり、短絡なしと判定(S9)される。
ところで、図3に示すように、カップリングコンデンサ5が短絡している場合、ステップ信号は、直列接続されたコンデンサ短絡検出抵抗4bと擬似地絡抵抗7aに入力される。そのため、計測点Aでは、コンデンサ短絡検出抵抗4bと擬似地絡抵抗7aとによって分圧されたステップ状の電圧波形が測定される。
これに対し、図4に示すように、カップリングコンデンサ5が正常であり、短絡していない場合、ステップ信号は、コンデンサ短絡検出抵抗4bと擬似地絡抵抗7aとからなる抵抗群と、カップリングコンデンサ5とで構成されるRC積分回路に入力される。そのため、計測点Aでは、これら抵抗群とコンデンサ容量で決まる時定数に基づき、時間とともに指数関数的に上昇していく電圧波形が測定される。
従って、カップリングコンデンサ5が短絡している場合と短絡していない場合とでは、電圧波形の立ち上がり特性、つまり、所定時間t0経過後の波高値に違いがある。コンデンサ短絡判定の基準電圧Vrは、この波高値の差を区別できる値に設定されている。
引き続き、カップリングコンデンサ5を含めた地絡検出部3の動作確認が行われる。
ところで、高電圧バッテリ2とそれに接続される回路において地絡が発生した場合、地絡検出部3の交流信号発生回路3aから出力される矩形波パルスは、地絡検出部3の地絡検出抵抗3bと、地絡部分における地絡抵抗とかなる分圧回路によって分圧され、その波高値が低下する。地絡判定回路3cは、計測点Aにおける電圧を測定し、その電圧値を、あらかじめ設定されている地絡判定のための基準電圧と比較することにより、矩形波パルスの波高値の低下を検出し、地絡と判定する。
そこで、第2スイッチ7が擬似地絡抵抗7aを車体に接続することにより、強制的に地絡状態を構成し、地絡検出部3がこの地絡を検出できるかどうかで、その動作を確認する。
まず、交流信号発生回路3aが、マイクロコンピュータ8からの信号により矩形波パルスを出力する。そして、地絡判定回路3cが、計測点Aにおける電圧を測定し、その電圧値を、あらかじめ設定されている地絡判定のための基準電圧と比較する。この計測点Aのにおける電圧値が、地絡判定のための基準電圧以下であった場合、カップリングコンデンサ5を含めた地絡検出部3は、地絡を検出し、正常に動作していると判定される。それ以外の場合、カップリングコンデンサ5を含めた地絡検出部3は、地絡を検出できず異常と判定され、マイクロコンピュータ8がLED等を点灯し警報する。
さらに、マイクロコンピュータ8からの信号により、第2スイッチ7がオフされるとともに、第1スイッチ6がオンされる。これにより、地絡検出部3は、カップリングコンデンサ5を介して高電圧バッテリ2に接続され、高電圧バッテリ2とそれに接続される回路における地絡を常時監視する。
以上説明したように、地絡検出装置1おいて、第1スイッチ6が、カップリングコンデンサ5を高電圧バッテリ2から電気的に切り離し、さらに、第2スイッチ7が、カップリングコンデンサ5を車体に電気的に接続する。そのため、カップリングコンデンサ5の短絡判定時に、高電圧バッテリ2側の浮遊容量や絶縁抵抗等の影響だけでなく、カップリングコンデンサ5に蓄積された電荷の影響も取り除くことができ、カップリングコンデンサ5の短絡を精度よく検出することができる。
また、ステップ信号発生回路4aは、コンデンサ短絡検出抵抗4bと擬似地絡抵抗7aとからなる抵抗群と、カップリングコンデンサ5とで構成されるRC積分回路にステップ信号を入力する。そのため、カップリングコンデンサ5が短絡している場合、計測点Aからステップ状の信号が出力され、カップリングコンデンサ5が短絡していない場合、これら抵抗群とコンデンサ容量で決まる時定数に基づき、時間とともに指数関数的に上昇していく電圧が出力される。その結果、電圧波形の立ち上がり特性に違いに基づいて、カップリングコンデンサ5の短絡を明確に検出することができる。
さらに、コンデンサ短絡判定回路4cは、所定時間t0後の計測点Aの電圧V0を測定し、この電圧値V0が基準電圧Vr以上場合に、カップリングコンデンサ5が短絡していると判定する。そのため、カップリングコンデンサ5が短絡している場合に出力されるステップ状の信号と、カップリングコンデンサ5が短絡していない場合に出力される指数関数的に変化する信号とを、確実に区別することができる。その結果、カップリングコンデンサ5の短絡を確実に判定することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態におけるコンデンサの短絡判定に関する信号波形を図5に示す。ここでは、第1実施形態における地絡検出装置1との相違部分についてのみ説明し、共通する部分ついては、必要とされる箇所以外説明を省略する。なお、前記実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明する。
図5に示すように、ステップ信号の立ち上がり時から所定の時間t1、t2、t3経過した後、コンデンサ短絡判定回路4cが、計測点Aにおける電圧をそれぞれ測定し、その電圧値V1、V2、V3を、あらかじめ設定されているt1、t2、t3に対応する、コンデンサ短絡判定の基準電圧Vr1、Vr2、Vr3とそれぞれ比較する。この計測点Aにおける電圧値V1、V2、V3の少なくともいずれかが、それぞれに対応する、コンデンサ短絡判定の基準電圧Vr1、Vr2、Vr3以上であった場合、カップリングコンデンサ5は短絡と判定される。
これら、第2の実施形態によれば、第1の実施形態に対し、電圧の立ち上がり時における比較点数を増やすことで、カップリングコンデンサ5の短絡だけでなく、地絡検出装置1に影響を及ぼすようなカップリングコンデンサ5の容量変化も検出することができる。
なお、上述した実施形態においては、カップリングコンデンサ5の短絡検出は、イニシャルチェック時に行われているが、これに限られるものではない。例えば、一定周期毎に実施してもよいし、必要と判断された時に実施してもよい。どのタイミングでも実施できる。
また、上述した実施形態においては、1回のコンデンサ短絡判定によってコンデンサの短絡の有無を判断しているが、これに限られるものではない。複数回コンデンサ短絡判定を行い、その結果から、コンデンサの短絡を総合的に判断してもよい。例えば、コンデンサ短絡の判定が3回連続した場合に、コンデンサが短絡したものと判断する構成としてもよい。この場合、コンデンサ短絡判定の信頼性をより向上させることができる。
さらに、上述した実施形態においては、コンデンサ短絡判定回路4cは、電子回路で構成されているが、これに限られるものではない。例えば、マイクロコンピュータ8が、A/Dコンバータを用いて、計測点Aの電圧をデータとして取り込み、そのデータに基づいて演算処理をして構成してもよい。この場合、測定点Aにおける電圧の立ち上がり特性の傾きから時定数を算出することにより、カップリングコンデンサ5の容量を推定することも可能となる。
第1実施形態における地絡検出装置の回路図を示す。 第1実施形態におけるコンデンサの短絡検出動作のフローチャートを示す。 第1実施形態におけるコンデンサ短絡時の短絡判定に関する信号波形を示す。 第1実施形態におけるコンデンサ正常時の短絡判定に関する信号波形を示す。 第2実施形態におけるコンデンサの短絡判定に関連する信号波形を示す。
符号の説明
1 ・・・ 地絡検出装置
2 ・・・ 高電圧バッテリ
2a ・・・ バッテリの負極端
3 ・・・ 地絡検出部
3a ・・・ 交流信号発生回路
3b ・・・ 地絡検出抵抗
3c ・・・ 地絡判定回路
4 ・・・ コンデンサ短絡検出部
4a ・・・ ステップ信号発生回路
4b ・・・ コンデンサ短絡検出抵抗
4c ・・・ コンデンサ短絡判定回路
5 ・・・ カップリングコンデンサ
6 ・・・ 第1スイッチ
7 ・・・ 第2スイッチ
7a ・・・ 擬似地絡抵抗
8 ・・・ マイクロコンピュータ

Claims (3)

  1. 車体に対して絶縁される直流電源と、前記直流電源及び/又は前記直流電源に接続される回路における地絡を検出する地絡検出手段と、前記地絡検出手段と前記直流電源との間に接続されるコンデンサとを備えた地絡検出装置において、
    さらに、前記コンデンサを前記直流電源と接続又は遮断する第1開閉手段と、
    前記コンデンサと前記第1開閉手段との間にある第1接続点を擬似地絡抵抗を介して前記車体に接続又は遮断する第2開閉手段と、
    信号発生手段と、一端が前記信号発生手段の出力にある第2接続点に接続されるとともに他端は前記コンデンサと前記地絡検出手段との間にある第3接続点に接続されるコンデンサ短絡検出抵抗と、前記コンデンサ短絡検出抵抗と前記第3接続点との間に接続され前記コンデンサの短絡を判定するコンデンサ短絡判定手段と、から構成される前記コンデンサの短絡を検出するコンデンサ短絡検出手段と、
    を有し、
    前記コンデンサの短絡判定時及び前記地絡検出手段の動作確認時には、前記第1開閉手段が前記コンデンサを前記直流電源から遮断し、前記第2開閉手段が前記擬似地絡抵抗を介して前記第1接続点を前記車体に接続することを特徴とする地絡検出装置。
  2. 前記信号発生手段は、前記コンデンサの短絡判定時にステップ信号を出力することを特徴とする請求項記載の地絡検出装置。
  3. 前記コンデンサ短絡判定手段は、所定時間経過後に前記コンデンサの前記車体に対する電圧が基準電圧以上である場合、又は、前記コンデンサの前記車体に対する電圧が所定電圧に到達するまでの時間が基準時間以下である場合に、前記コンデンサが短絡していると判定することを特徴とする請求項記載の地絡検出装置。
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