JP4833067B2 - 映像演出システム及び映像演出方法 - Google Patents

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    • A63J5/02Arrangements for making stage effects; Auxiliary stage appliances
    • A63J5/021Mixing live action with images projected on translucent screens

Description

本発明は、床面や階段等の踏み面に対して、プロジェクタやテレビモニタ等の映像出力装置により映像を映し出す際に、床面や踏み面に接触した移動体の接触部分の位置や大きさ等に応じて映像をリアルタイムで変化させる映像演出システム及び映像演出方法に関するものである。
近時において、プロジェクタやテレビモニタ等の映像出力装置による映像演出が、アミューズメントスペースや店舗等で行なわれている。そして、このような映像演出の一形態として、観客が歩き回ることができる床面や階段の踏み面等に、所定の映像を映し出すようにしたものがあった。
このように、映像を床面等に映し出す方法としては、プロジェクタを天井に固定して、このプロジェクタから出力される映像を床面等に投影する方法があった。
また、このように、天井側から映像を投影する方法とは異なる別の方法として、テレビモニタ等を床に埋め込んで、床面から映像を出力する方法があった。このように、テレビモニタ等により床面から映像を出力する場合には、この床面上に観客等の荷重が加わるため、床材として透光性を有する強化ガラス等の保護部材を用い、この保護部材の下側にテレビモニタ等を埋め込んだ埋込み型表示装置を利用する必要があった(例えば、特許文献1又は特許文献2参照)。
上記のようなプロジェクタ、又は特許文献1や特許文献2のテレビモニタのような埋込み型表示装置を用いて映像を床面等に映し出すようにすれば、観客は単に映像を離れた位置から見るだけでなく、映し出された映像上で動き回ることができるため、観客は現実とは異なる空間に居るような臨場感を得ることができた。
また、従来において、上記のようなプロジェクタ、又は前記特許文献1や特許文献2のような埋込み型表示装置を用いて、映像を単に床面に映し出すだけでなく、床面に映した映像をアトラクションゲームの演出に利用したものがあった(例えば、特許文献3参照)。
この特許文献3のアトラクションゲームは、模擬一本橋といわれる、床面上から若干の高さを有する水平の細い橋を踏み外さないように歩くゲームであって、プレーヤーが模擬一本橋から踏み外して床面に足を着けるとレーザーセンサにより検出されるようになっているものであった。そして、模擬一本橋があたかも高い所にあるように見せるために、床面に深い谷底の映像を映し出すようになっていた。
特開平9−175859号公報 特開2002−023674号公報 特開2001−000578号公報
しかしながら、上記のようなプロジェクタ、又は前記特許文献1や特許文献2のような埋込み型表示装置を用いた映像演出は、予め用意された所定の映像素材を床面に映し出しているだけにすぎず、床面や踏み面に接触した移動体の接触部分の位置や大きさ等に応じて映像をリアルタイムで変化させることができないので、観客は映像と自己の動作との一体感を得ることができないために、現実感に欠けるという問題があった。
また、前記特許文献3のアトラクションゲームのように、映像演出として床面に映し出した谷底等の映像は、模擬一本橋又は床面上におけるプレーヤーの足の位置や大きさ等に対応して変化するようにはなっていないため、上記のようなプロジェクタ、又は前記特許文献1や特許文献2のような埋込み型表示装置による映像演出と同様に、プレーヤーは映像との一体感を得ることができないために、現実感に欠けるという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、観客が床面や階段等の踏み面に映し出される映像との一体感を得ることにより映像の現実感を感じることができる映像演出システム及び映像演出方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明による映像演出システムは、
受信した映像信号に基づいて床面又は階段等の踏み面に映像を映し出す映像出力装置と、
前記床面又は踏み面上に移動体が接触した場合に、前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状を検出する検出装置と、
映像素材を保持し、この映像素材に前記検出装置が検出した前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状に対応する加工処理を施した映像信号を生成すると共に、当該映像信号を前記映像出力装置に送信する演出制御装置と
を備え
前記演出制御装置は、
前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の典型的な形状を補足情報として保持すると共に、
前記検出装置が前記床面又は踏み面上に前記移動体の一の部位が接触したことを検出した場合に、この一の部位の接触部分の大きさ、又はその位置と大きさに基づいて、この接触部分の形状が前記補足情報として保持する前記典型的な形状であると判断し、
前記加工処理は、前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状だけでなく、前記典型的な形状であると判断された形状についても対応して行なわれるようにして、
前記検出装置が、前記床面又は踏み面上に前記移動体の前記一の部位が接触した後に、この一の部位と異なる他の部位が接触したことを検出した場合に、一の部位についての床面又は踏み面上における接触部分の位置、大きさ及び形状から、他の部位についての接触部分の位置、大きさ及び形状を推定するようにしたことを特徴とするものである。
また、上記課題を解決するために、本発明による映像演出方法は、
受信した映像信号に基づいて床面又は階段等の踏み面に映像を映し出す映像出力装置と、
前記床面又は踏み面上に移動体が接触した場合に、前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状を検出する検出装置と
映像素材を保持し、この映像素材に前記検出装置が検出した前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状に対応する加工処理を施した映像信号を生成すると共に、当該映像信号を前記映像出力装置に送信する演出制御装置と
を備える映像演出方法であって、
前記演出制御装置は、
前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の典型的な形状を補足情報として保持すると共に、
前記検出装置が前記床面又は踏み面上に前記移動体の一の部位が接触したことを検出した場合に、この一の部位の接触部分の大きさ、又はその位置と大きさに基づいて、この接触部分の形状が前記補足情報として保持する前記典型的な形状であると判断し、
前記加工処理は、前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状だけでなく、前記典型的な形状であると判断された形状についても対応して行なわれるようにして、
前記検出装置が、前記床面又は踏み面上に前記移動体の前記一の部位が接触した後に、この一の部位と異なる他の部位が接触したことを検出した場合に、一の部位についての床面又は踏み面上における接触部分の位置、大きさ及び形状から、他の部位についての接触部分の位置、大きさ及び形状を推定するようにしたことを特徴とするものである。
このような本発明の映像演出システム及び映像演出方法によれば、観客の動作と床面や階段等の踏み面に映し出される映像とが相互に作用するため、観客は、このような映像との一体感を得ることにより映像の現実感を感じることができる。
以下、本発明に係る映像演出システム及び映像演出方法の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図10は、本発明の一実施の形態に係る映像演出システム2及び映像演出方法について説明するために参照する図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る映像演出システム2は、アミューズメントスペース等の入場用通路4に構築される。この入場用通路4は、入場する観客6(移動体に相当)の進行方向途中に配置される2つのゲート8,10に挟まれており、観客6はゲート8側から入ってきて、入場用通路4の床20の上を歩いてゲート10側から退出するようになっている。
また、この入場用通路4の床20は、その幅方向に所定の長さを有しており、この長さは二人の観客6が横に並んで歩くことができないような長さになっている。したがって、複数の観客6が入場する場合は、必然的に進行方向に一列になって進行するようになっている。
ゲート8から入場用通路4へ入ってきた観客6は、ゲート10から退出するまでの間、映像演出システム2により入場用通路4内で行なわれる後述の映像演出による現象を、現実感を伴なって体験することができる。
図2に示すように、入場用通路4に構築される映像演出システム2は、床20、映像出力装置22、機器調節器28、音響装置30、送風機32(空調機に相当)、照明灯34、及びコンピュータ38(演出制御装置に相当)を備えている。
また、映像演出システム2は、図3に示すように、エリアセンサー24(24a,24b)、26(26a,26b)(検出装置に相当)を備えている。このエリアセンサー24,26についての詳細な説明は後述するが、エリアセンサー24とエリアセンサー26とは、互いに直角の向きに配置されている。図2において、エリアセンサー26a,26bは、観客6を挟んで紙面の奥側と手前側に配置されるため図示しないことにして、エリアセンサー24a,24bだけを図示することにする。
図2に示す床20は、透光性を有すると共に、この床20の上側の床面20a上を観客6が歩行しても破損したり傷付いたりすることがないように一定の強度及び硬さを有している。このような床20としては、透明な強化ガラスや、透明で一定の強度及び硬さを有する合成樹脂材等を用いることができる。
映像出力装置22は、プロジェクタ22a(投影機)と背面透過型スクリーン22bで構成される。背面透過型スクリーン22bは、その平面の大きさが床面20aとほぼ同じ大きさであって、床20の下側の近傍に、床20と平行に配置される。プロジェクタ22aは、背面透過型スクリーン22bより下方の位置に配置され、コンピュータ38から映像信号を受信して、その映像を背面透過型スクリーン22bに投影するようになっている。床面20a上を歩行する観客6からは、背面透過型スクリーン22bに投影された映像が床面20aに映し出されたように見える。
エリアセンサー24は、投光器24aと受光器24bを備えている光透過型センサーである。この投光器24aと受光器24bのそれぞれは、その長さ方向が床20の幅方向の長さとほぼ同じ長さを有する略角棒形状になっている。そして、投光器24aと受光器24bのそれぞれは、その長さ方向が床20の幅方向と一致するように向けられ、床20の長さ方向の長さ範囲を挟んで互いに向き合うように配置される。
図示しないが、エリアセンサー24の投光器24aには、その長さ方向に複数の発光素子が数ミリ程度の一定間隔で一列に並んで設けられている。そして、受光器24bには、投光器24aの発光素子のそれぞれに対応して、複数の受光素子が発光素子と同じ間隔で一列に並んで設けられている。
したがって、互いに対応する投光器24aの発光素子と受光器24bの受光素子を結ぶ光軸のそれぞれは、図3に示すように、床20の長さ方向を向いて、互いの光軸は床20の幅方向に一定間隔を有して平行に並ぶようになっている。
また、エリアセンサー26は、図3に示すように、投光器26aと受光器26bを備えており、投光器26aと受光器26bのそれぞれは、その長さ方向が床20の長さ方向に向けられている。そして、投光器26aと受光器26bのそれぞれは、床20の長さ方向の長さとほぼ同じ長さを有し、床20の幅方向の長さ範囲を挟んで互いに向き合うように配置されている。
投光器26aと受光器26bのそれぞれは、エリアセンサー24の投光器24a及び受光器24bと同様に構成されており、互いに対応する投光器26aの発光素子と受光器26bの受光素子を結ぶ複数の光軸のそれぞれは、床20の幅方向を向いて、これらは、床20の長さ方向に並んで、互いに平行になっている。
このようなエリアセンサー26の複数の光軸は、エリアセンサー24の光軸と同様に、互いに隣り合う光軸同士が一定間隔を有するように並んでいるが、この間隔は、エリアセンサー24の間隔と同じくらいになっていてもよいし、エリアセンサー24の間隔と異なっていてもかまわない。
また、エリアセンサー24及びエリアセンサー26のそれぞれの複数の光軸と床面20aとの高さ方向の間隔は、床面20a上を観客6が歩行している場合に、この観客6の足の裏が床面20aに接触する瞬間と、観客6の足の裏の範囲を通過する光軸が遮蔽される瞬間とが、ほぼ同時であるとみなせる程度に狭くなっている。このため、エリアセンサー24及びエリアセンサー26は、この観客6の足の裏が床面20aに接触した瞬間を検出することができるようになっている。
また、図2に示す音響装置30、送風機32及び照明灯34は、入場用通路4の任意の位置に配置されている。送風機32及び照明灯34は、その出力の大きさ等を機器調節器28により手動で調節することができるようになっている。
コンピュータ38は、映像出力装置22、エリアセンサー24,26及び音響装置30を直接制御し、また、機器調節器28を介して送風機32及び照明灯34を制御するようになっている。
図4は、コンピュータ38の構成を示すブロック図である。コンピュータ38は、判定手段40、映像生成手段42、映像合成手段44、映像効果手段46、記憶手段48、機器制御手段50、音響制御手段52、演出設定手段54、操作手段55、更新手段56、及び公衆回線58に接続された通信手段60を備えている。
そして、コンピュータ38は、記憶手段48に補足情報48a、映像生成プログラム48b、映像素材48c、映像効果プログラム48d、音生成プログラム48e、音素材48f、音効果プログラム48g、及び機器制御プログラム48hを記憶するようになっている。
映像生成プログラム48b及び映像効果プログラム48dは、映像に対して後述するような加工処理を行なうための映像加工用プログラムであり、音生成プログラム48e及び音効果プログラム48gは、後述するように、音響装置30に効果音を出力させるための効果音用プログラムである。
記憶手段48の補足情報48aには、エリアセンサー24,26の各光軸と床面20a上における位置との対応関係、床面20a上の実際の位置と映像出力装置22によって映し出される映像上の位置との対応関係、及び観客6が床面20a上を歩行する方向として予め定められている進行方向が記憶されている。
また、補足情報48aには、床面20a上を歩行すると想定される観客6について、その接触部分としての足の裏の典型的な形状が記憶されている。この足の裏の典型的な形状は、所定の大きさごとに左足のものと右足のものが記憶されている。また、このような足の裏の典型的な形状は、例えばウォーキングシューズのように、つま先側とかかと側の形状が繋がって一体的になっているものと、ハイヒールのように、つま先側とかかと側の形状が互いに分離しているものとでは、区別して記憶されている。
また、映像生成プログラム48bは、映像生成手段42の動作内容を規定するプログラムである。映像素材48cは、撮影した動画のデータ情報であって、映像生成手段42、映像合成手段44及び映像効果手段46による加工処理の対象となるものであり、記憶手段48には、複数の映像素材48cが記憶されている。また、映像効果プログラム48dは、映像効果手段46の動作内容を規定するプログラムである。
また、音生成プログラム48e及び音効果プログラム48gは、音響制御手段52が音響装置30にどのような効果音を出力させるのかについて規定するプログラムである。また、音素材48fは、録音された音のデータ情報であり、記憶手段48には、複数の音素材48fが記憶されている。このような音素材48fには、音楽のようなものも含まれる。
判定手段40は、エリアセンサー24,26による検出情報を取得すると共に、記憶手段48の補足情報48aを参照することにより、床面20a上を歩行する観客6の両足のそれぞれについて、床面20aに接触した足の裏の位置、大きさ及び形状を以下のように判断するようになっている。
足の裏(靴底)のつま先側とかかと側が一体的になっているウォーキングシューズ等を履いた観客6が床面20a上を進行方向に進んで、図5に示すように、最初に左足(一の部位に相当)を踏み出し、左足の裏が床面20a上に接触したとする。ここで、この左足の裏が床面20aに接触した範囲を符号Lで表し、右足の裏が接触した範囲は符号Rで表すこととする。また、図5中の縦方向及び横方向の各矢印は、エリアセンサー24,26の光軸である。
エリアセンサー24の複数の光軸は、床面20aの長さ方向(観客6の進行方向と反対方向)を向き、エリアセンサー26の複数の光軸は、床面20aの幅方向(図中、横右方向)を向いているので、左足の裏が床面20aに接触した範囲Lに対応し、それぞれの検出方向の一定の範囲で光軸が遮蔽されるため、左足の裏が床面20aに接触した範囲Lの大きさを検出することができる。
また、図1に示すように、床面20aは一定の幅になっているので、観客6の左足はその進行方向における床面20aの左側半分の位置で検出されることになるため(図3参照)、床面20aの左側半分に対応するエリアセンサー24の光軸が遮蔽されたことにより、図4の補足情報48aを参照し、遮蔽された光軸と床面20aの幅方向の位置を比較して、左足の裏が床面20aに接触した範囲Lの位置、及び床面20aに接触したのが左足であることを検出することができる。
また、判定手段40は、左足の裏が床面20aに接触した範囲Lの大きさ、及びこの範囲Lが床面20aの左側半分で検出された左足であることに基づき、補足情報48aを参照して、このような条件に最も近似する足の裏の典型的な形状を選択し、これが観客6の左足の裏の形状であると判断するようになっている。
また、図示しないが、観客6の足の裏が、ハイヒールのように、つま先側とかかと側の形状が互いに分離しているものである場合には、つま先側とかかと側の形状の間でエリアセンサー24又はエリアセンサー26の光軸が遮蔽されないため、図5に示すようなつま先側とかかと側が一体的になっているウォーキングシューズ等と区別することができる。
したがって、観客6の足の裏としてハイヒール等をエリアセンサー24,26が検出した場合には、判定手段40は、補足情報48aを参照し、このような条件に最も近似する足の裏の典型的な形状として、つま先側とかかと側の形状が互いに分離しているものを選択し、これが観客6の足の裏であると判断することができるようになっている。
また、図5に示すように、観客6が左足の次に踏み出す右足(他の部位に相当)について、この右足の裏が床面20aに接触したときには、この右足の裏が床面20aに接触する範囲Rの形状は、一般的に左足の裏が床面20aに接触する範囲Lの形状と対称のはずであるから、この右足の裏の接触する範囲Rの形状を推定することができる。そして、このように推定した右足の裏の接触する範囲Rの形状は、実際の右足の裏の接触する範囲Rの位置と大きさ、及び補足情報48aを参照して補正することができる。
また、図6に示すように、左足の次に右足を踏み出したときに、右足の裏の接触する範囲Rのかかと側の一部が、左足の裏の接触する範囲Lと床面20aの長さ方向で重なったような場合であっても、判定手段40は、右足の裏の接触する範囲Rの位置、大きさ及び形状を判断することができるようになっている。
すなわち、右足を踏み出したときに、床面20a上の遮蔽物を床面20の長さ方向の各位置において検出するエリアセンサー26に関して、右足の裏の接触する範囲Rのつま先がわの部分は、左足の裏の接触する範囲Lが遮蔽する光軸とは別の光軸を新たに遮蔽するようになるため、これを検出することができる。また、遮蔽物を床面20の幅方向の各位置において検出するエリアセンサー24は、右足の裏の接触する範囲Rを、左足の裏の接触する範囲Lとは別個に新たに検出することができる。
したがって、エリアセンサー24及びエリアセンサー26の新たに遮蔽された光軸の位置と範囲、及び左足の裏の接触する範囲Lから推定される右足の裏の接触する範囲Rの大きさと形状に基づいて、この右足の裏の接触する範囲Rの位置、大きさ及び形状を判断(推定)することができるようになっている。
また、図6に示す右足を踏み出した場合とは別に、図7に示すように、左足の次に右足を踏み出した場合に、右足の裏の接触する範囲Rのかかと側の一部が、左足の裏の接触する範囲Lと床面20の長さ方向及び幅方向の両方において重なったような場合や、図8に示すように、右足の裏の接触する範囲Rの全部が、左足の裏の接触する範囲Lと床面20の長さ方向において重なったような場合でも、エリアセンサー24及びエリアセンサー26の新たに遮蔽された光軸の位置と範囲、及び左足の裏の接触する範囲Lから推定される右足の裏の接触する範囲Rの大きさと形状に基づいて、この右足の裏の接触する範囲Rの位置、大きさ及び形状を判断(推定)するようになっている。
図4に示すように、判定手段40は、このように判断した観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状の情報を、映像生成手段42、映像効果手段46、機器制御手段50及び音響制御手段52のそれぞれに出力するようになっている。
なお、判定手段40の処理動作についての以上の説明は、観客6が左足の次に右足を踏み出したような場合に基づいているが、右足の次に左足を踏み出すような逆の場合であっても、判定手段40の処理動作は同様に行なわれる。
また、図5ないし図8に示すように、判定手段40の処理動作についての以上の説明は、主として観客6の足の裏の形状が、つま先側とかかと側が一体的になっている場合に基づいているものであるが、観客6の足の裏の形状が、つま先側とかかと側の形状がハイヒールのように互いに分離しているものである場合であっても、判定手段40の処理動作は同様に行なわれる。
次に、図4に示すように、映像生成手段42は、映像生成プログラム48bに基づいて、付加用映像を新たに生成するようになっている。映像生成手段42が生成した付加用映像は、映像合成手段44に一定時間出力されるようになっている。
このように、映像生成手段42の動作は、記憶手段48の映像生成プログラム48bに基づいて行なわれるようになっているが、映像生成プログラム48bは、この映像生成プログラム48bが有する複数のテーマの中から選択された、いずれかのテーマに沿って、映像生成手段42に付加用映像を生成させるような内容になっている。
映像生成手段42が、映像生成プログラム48bに基づいて、どのようなテーマに沿った付加用映像を生成するのかについては、後述するように、演出設定手段54が設定するようになっており、また、この演出設定手段54は、映像生成手段42に付加用映像を生成させないよう設定することもできるようになっている。映像生成手段42は、このような付加用映像を生成させない設定にされている場合には、付加用映像を生成せず、映像合成手段44に対して何も出力しない。
映像合成手段44は、映像素材48cに対する加工処理として、映像生成手段42から受信した付加用映像を、時間の経過に合わせて記憶手段48から継続的に読み出しているいずれかの映像素材48cに重ね合せて合成するようになっている。そして、この付加用映像と映像素材48cとが合成された合成映像は、映像効果手段46に出力されるようになっている。
ここで、映像生成手段42が、演出設定手段54の設定により、付加用映像を生成しない場合には、映像合成手段44は、記憶手段48から読み出したいずれかの映像素材48cを、そのまま映像効果手段46に出力するようになる。このように、付加用映像が合成されない映像素材48cについても、映像合成手段44から出力された後は、合成映像ということとする。
また、演出設定手段54により、映像生成手段42から映像合成手段44に、付加用映像が出力されるように設定されている場合であっても、後述するように、映像合成手段44が映像素材48cを読み出さないように設定されていることがある。このような場合には、映像合成手段44は、映像生成手段42から受信した付加用映像を、そのまま映像効果手段46に出力するようになる。このように、映像素材48cが読み出されないために、映像素材48cに合成されない付加用映像についても、映像合成手段44から出力された後は、合成映像ということとする。
映像効果手段46は、映像合成手段44から出力された合成映像に対する加工処理として、この合成映像に映像効果プログラム48dに基づく所定の映像効果を与えて、この映像信号をプロジェクタ22aに送信するようになっている。
ここで、映像効果手段46は、記憶手段48の映像効果プログラム48dに基づいて動作するようになっているが、映像効果プログラム48dは、映像効果手段46に様々な種類の映像効果の処理を行なわせることができるような内容になっており、映像効果手段46は、このような映像効果プログラム48dにより処理することができる複数の映像効果の中から、いずれかの選択された映像効果の処理を行なうようになっている。
映像効果手段46が、映像効果プログラム48dに基づいて、いずれの映像効果の処理を行なうのかについては、後述するように、演出設定手段54が設定するようになっており、また、この演出設定手段54は、映像効果手段46による映像効果の処理が行なわれないよう設定することもできるようになっている。映像効果手段46は、このような映像効果を行なわない設定にされている場合には、受信した合成映像を、そのままプロジェクタ22aに送信するようになっている。
また、機器制御手段50は、判定手段40から観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状の情報を受信すると、機器制御プログラム48hに基づいて、図2に示す機器調節器28に対し、送風機32及び照明灯34の動作を制御するための信号を出力するようになっている。
ここで、図4に示すように、機器制御手段50は、記憶手段48の機器制御プログラム48hに基づいて、送風機32及び照明灯34を動作させるようになっているが、この機器制御手段50は、機器制御プログラム48h中の複数の動作方法の中から選択された、いずれかの動作方法に基づいて、送風機32及び照明灯34を動作させるようになっており、いずれの動作方法に基づくかについては、後述するように、演出設定手段54が設定するようになっている。
また、コンピュータ38の音響制御手段52は、判定手段40から観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状の情報を受信すると、音生成プログラム48e、音素材48f及び音効果プログラム48gに基づき、図2に示す音響装置30から効果音を出力させるようになっている。
図4の音生成プログラム48eは、音響制御手段52が新たに効果音を生成する際に、この効果音を生成する動作内容を規定するプログラムである。また、音効果プログラム48gは、音生成プログラム48eに基づいて生成された音や音素材48fを、音響制御手段52に、どのような場合に、どのようにして出力させるかを規定するプログラムである。
例えば、音響制御手段52が、判定手段40から特定の情報を受信した場合に、音生成プログラム48eに基づいて生成された音や音素材48fに対して、エコー(残響効果)等の特殊な効果を与えて出力させるようになっている。
また、音響制御手段52が、音生成プログラム48e、音素材48f及び音効果プログラム48gに基づいて、音響装置30にどのような効果音を出力させるかについては、後述するように、演出設定手段54が設定するようになっている。
更新手段56は、公衆回線58に接続された通信手段60が、この公衆回線58を通じて、記憶手段48の補足情報48a、映像生成プログラム48b、映像効果プログラム48d、音生成プログラム48e、音効果プログラム48g、又は機器制御プログラム48hのいずれかについて、新しい内容のデータを外部から受信した場合に、記憶手段48の対応する内容を、受信した新しい内容のものに変更するようになっている。
また、更新手段56は、通信手段60が公衆回線58を通じて、映像素材48c又は音素材48fのデータを受信した場合には、この受信した映像素材48c又は音素材48fのデータを、すでに記憶手段48に記憶されている映像素材48c又は音素材48fと一緒に、追加して記憶させるようになっている。
演出設定手段54は、この演出設定手段54に接続された操作手段55からの入力操作に基づいて、判定手段40、映像生成手段42、映像合成手段44、映像効果手段46、機器制御手段50、及び音響制御手段52のそれぞれの動作内容を、以下のように設定するようになっている。
操作手段55からの入力操作が、判定手段40の設定を変更するものであった場合には、演出設定手段54は、この入力操作に基づいて、判定手段40が動作するような設定、又は動作しないような設定にすることができるようになっている。判定手段40は、動作しないように設定されると、エリアセンサー24,26からの検出情報の取得を行なわず、また、映像生成手段42、映像効果手段46、機器制御手段50及び音響制御手段への信号出力を行なわなくなる。
操作手段55からの入力操作が、映像生成手段42の設定を変更するものであった場合には、演出設定手段54はこの入力操作に基づいて、映像生成手段42が、映像生成プログラム48aのいずれのテーマに沿って付加用映像を生成するのかについて設定するようになっている。また、映像生成手段42に付加用映像を生成させるか、又は生成させないようにするかについても設定することができるようになっている。
操作手段55からの入力操作が、映像合成手段44の設定を変更するものであった場合には、演出設定手段54は、この入力操作に基づいて、映像合成手段44が記憶手段48の複数の映像素材48cの中から、いずれのものを読み出すかについて設定するようになっている。また、映像合成手段44が、いずれの映像素材48cについても読み出さないよう設定することもできるようになっている。
操作手段55からの入力操作が、映像効果手段46の設定を変更するものであった場合には、演出設定手段54は、この入力操作に基づいて、映像効果手段46が、映像効果プログラム48dにより、合成映像に対してどのような映像効果を与えるのかについて設定するようになっている。また、映像効果手段46に映像効果の処理を行なわせるか、又はこのような処理を行なわせないようにするかについても設定することができるようになっている。
操作手段55からの入力操作が、機器制御手段50の設定を変更するものであった場合には、演出設定手段54は、この入力操作に基づいて、機器制御手段50が、送風機32及び照明灯34に、機器制御プログラム48hのいずれの動作方法で動作させるのかについて設定するようになっている。また、送風機32及び照明灯34のそれぞれについて、動作を行なわせるかどうかについても設定することができるようになっている。
操作手段55からの入力操作が、音響制御手段52の設定を変更するものであった場合には、演出設定手段54は、この入力操作に基づいて、音響制御手段52が、音響装置30に、どのような場合に、どのような効果音を出力させるのかについて設定するようになっている。また、音響制御手段52に、音響装置30から効果音を全く出力させないよう設定することもできるようになっている。
また、演出設定手段54は、通信手段60を介して公衆回線58に接続されており、通信手段60が、公衆回線58を通じて外部から、判定手段40、映像生成手段42、映像合成手段44、映像効果手段46、機器制御手段50、又は音響制御手段52のいずれかについての設定を変更する旨の信号を受信した場合には、操作手段55から入力操作が行なわれたときと同様に、判定手段40、映像生成手段42、映像合成手段44、映像効果手段46、機器制御手段50、又は音響制御手段52の設定を変更するようになっている。
次に、図2に示す映像出力装置22によって映像が映し出されている床面20a上を観客6が歩行しているときに、この観客6の歩行に対応して行なわれる映像への加工処理等について、図9のフローチャート等に基づいて説明する。
ここで、図4に示す判定手段40、映像生成手段42、映像合成手段44、映像効果手段46、機器制御手段50、及び音響制御手段52のそれぞれは、演出設定手段54により、以下のように設定されているものとする。
すなわち、演出設定手段54の設定により、判定手段40は所定の動作を行なう設定になっているものとする。
また、映像生成手段42は、演出設定手段54により映像生成プログラム48bの複数のテーマの中から、その一つである「魚の影」が選択され、付加用映像として魚の影の静止画像を生成するような設定になっているものとする。
この付加用映像としての魚の影の静止画像は、「魚の影」のテーマに対応するような映像生成プログラム48bの規定内容に基づき、床面20a上における観客6の足の位置、大きさ及び形状に対応して生成されるようになっている。具体的には、図10に示すように、観客6の足の裏が接触した床面20a上の位置を基準として、この位置を向いて任意の姿勢で泳ぐような魚の影の静止画像が、足の裏の位置から任意の方向であって、この足の裏の大きさ及び形状に対応するような所定の範囲内における任意の位置に生成されるようになっている。
また、映像合成手段44は、記憶手段48の複数の映像素材48cの中から、特定の映像素材48cを読み出すように設定されている。この特定の映像素材48cは、周囲の景色が反射して映っている湖面をこの湖面の上空から撮影したものであって、この湖面がわずかに揺らめいて見えるような様子の映像であるものとする。
映像効果手段46は、床面20a上に接触した観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状に基づいて、これに対応するような足の裏の形状の輪郭線を、映像生成手段42から受信した合成映像上に定めると共に、この輪郭線の近傍の画素に対して、光の屈折方向が変わって歪んで見えるような変化を与え、このような変化の対象となる画素が、時間の経過と共に波紋状に広がって移り変わっていくような映像効果を与えるように設定されているものとする。
機器制御手段50は、床面20a上における観客6の足の裏の位置が、予め定めた所定の位置であった場合には、足の裏の大きさに対応して定まる時間の間隔で一定の回数だけ、送風機32を断続的に動作させると共に、これに合わせて照明灯34を点滅させるように設定されており、また、観客6の足の裏の形状が、つま先側とかかと側がハイヒールのように互いに分離した形状である場合には、これに対応して、送風機32及び照明灯34の動作の間隔を2倍にするように設定されているものとする。
音響制御手段52は、音効果プログラム48gに基づいて、判定手段40から、床面20a上における観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状についての情報を受信したときに、直ちに水溜りに足を踏み入れたときの音を音素材48fから読み出し、これを出力するように設定されているものとする。
また、床面20a上における観客6の足の裏の位置が、所定の位置であったような場合には、音生成プログラム48eにより、足の裏の大きさに対応して定まる長さの音であって落雷したときのような雷音を生成して、これを出力するように設定されているものとする。
そして、音響制御手段52は、観客6の足の裏の形状が、つま先側とかかと側がハイヒールのように互いに分離した形状である場合には、これに対応して、音素材48fから読み出した音に対して、エコー(残響効果)を掛けるような設定になっているものとする。
映像合成手段44により読み出される特定の映像素材48cは、判定手段40、映像生成手段42及び映像効果手段46が行なう処理動作(図9のステップ1ないしステップS5)とは関係なく、時間の経過に対応して映し出される動画として、映像合成手段44から出力された後、映像効果手段46を介して連続的に映像出力装置22のプロジェクタ22aに出力される(図4参照)。図9のステップS4及びステップS5の処理動作は、このような連続的に出力されている映像素材48cの信号に対して行なわれる。
図2に示す床面20a上に観客6がいないときには、エリアセンサー24,26は何も検出しないので、図9のステップS1ないしステップS5の処理動作は行なわれないため、映像生成手段42による新たな付加用映像の生成、映像合成手段44による映像素材48cへの付加用映像の合成、及び映像効果手段46による映像効果の処理は全く行なわれない。
したがって、図2の床面20a上には、映像素材48cそのものの内容に基づいて、周囲の景色が反射して映っている湖面が、わずかに揺らめいて見えるような様子の映像が映し出されている。
このような状態のときに、床面20a上に観客6が入ってきて足が踏み入れられると、エリアセンサー24,26がこれを検出し(図9中、ステップS1)、判定手段40は、エリアセンサー24,26から取得した検出情報に基づいて、観客6の足の裏が床面20aに接触している範囲の位置、大きさ及び形状を判断するようになっている(ステップS2)。
次に、このような観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状の情報に基づいて、水中を泳ぐ魚の影の付加用映像が、映像生成手段42により新たに生成される(ステップS3)。この付加用映像は、映像合成手段44により映像素材48cと合成されるようになっている(ステップS4)。
そして、このような付加用映像と映像素材48cとの合成映像には、映像効果手段46により、観客6の足の裏が接触した床面20a上の位置、大きさ及び形状に対応する輪郭線の近傍の画素に対し光の屈折方向が変わって歪んで見えるような変化が与えられると共に、このような変化の対象となる画素が、時間の経過と共に波紋状に移り変わっていくような映像効果が与えられるようになっている(ステップS5)。
そして、観客6の床面20a上における歩行の2歩目以降に対しては、1歩目と同様に、ステップS1ないしステップS5が繰り返し行なわれるようになっている。
このようなステップ1ないしステップS5の処理動作はリアルタイムで行なわれるため、床面20a上を歩行する観客6にとっては、図10に示すように、湖面上を歩行して、湖面に接触した足の裏の位置に魚の影が寄って来たように見えると共に、湖面に接触した足の裏の位置、大きさ及び形状に対応する波紋が生じて、この波紋が図10中の破線のようにして矢印方向に広がって見えるので、寄って来た魚の影や湖面に映った景色が波紋で歪んだように見える。
また、判定手段40による図9中のステップS2の処理動作の直後には、ステップS3以降の処理動作とは別に、図4に示す機器制御手段50及び音響制御手段52の制御動作によって、図2に示す音響装置30、送風機32及び照明灯34が、観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状に基づいて所定の動作を行なうようになっている。
すなわち、音響装置30は、床面20a上に観客6の足の裏が接触すると、水溜りに足を踏み入れたような効果音を出力するようになっており、その音の大きさは観客6の足の裏の大きさに対応して出力される。
そして、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置が、予め定められていた所定の位置であった場合には、観客6の足の裏の大きさに対応する時間の間隔で、送風機32が断続的に動作して、観客6に風が吹き始めたように感じさせると共に、照明灯34が点滅し、また、音響装置30から落雷のような音が出力されるため、雷雲の接近を擬似的に感じさせるようになっている。
また、特に、観客6の足の裏の形状が、つま先側とかかと側がハイヒールのように互いに分離した形状のものである場合には、送風機32と照明灯34が動作する時間の間隔が2倍の長さになると共に、音響装置30から出力される落雷の音にエコーが掛かるため、擬似的に嵐の中を歩いているように感じさせるようになっている。
また、図4の演出設定手段54により、映像生成手段42、映像合成手段44及び映像効果手段46のそれぞれについて、上記と異なる処理動作を行なうように設定すれば、映像生成手段42、映像合成手段44及び映像効果手段46に異なる内容の映像演出を行なわせることができる。
例えば、映像合成手段44については、いずれの映像素材48cも読み出さないように設定する。また、映像効果プログラム48dについては、映像効果の処理動作を行なわないように設定する。すなわち、図9中のステップS5の処理動作を行なわせないようにする。
そして、映像生成手段42については、演出設定手段54により映像生成プログラム48bの複数のテーマの中から、その一つである「撥ね返り図形」を選択することにより、床面20aに観客6の足の裏が接触した位置に対応して、この位置から一定以上だけ離れた任意の位置に、付加用映像として幾何学的な任意の図形を発生させた後、このような図形が観客6の足の位置に向かって移動して観客6の足の裏の大きさ及び形状に対応して撥ね返るような映像を、映像生成手段42に連続的に生成させるような設定になっているものとする。
映像生成手段42、映像合成手段44及び映像効果手段46のそれぞれが、このような設定になっていれば、床面20a上における観客6の歩行に対応して、図9のステップS1ないしステップS4の処理動作が繰り返して行なわれるため、観客6は自分の歩行に合わせて、幾何図形が生成されたり撥ね返ったりする様子を見て楽しむことができる。
また、映像生成手段42の設定について、演出設定手段54により映像生成プログラム48bの複数のテーマの中から、「撥ね返り図形」のテーマが選択される代わりに、これと異なる「付着図形」のテーマが選択されてもよい。
この場合には、映像生成手段42は、「撥ね返り図形」のテーマが選択された場合と異なり、幾何学的な任意の図形が観客6の足にぶつかったときに撥ね返らずに、この観客6の足の裏の大きさ及び形状に対応して、その外形を変化させながら付着するように見える映像を連続的に生成するようになっている。映像生成手段42がこのような設定になっている場合には、床面20a上の観客6は、自分の歩行に合わせて生成された幾何図形が、変形しながら自分の足に付着する様子を見て楽しむことができる。
このような本実施の形態に係る映像演出システム2及び映像演出方法によれば、観客6の動作と床面20aに映し出される映像とが相互に作用するため、観客6は、このような映像との一体感を得ることにより映像の現実感を感じることができる。
また、映像出力装置22を床20の下側に配置したことにより、天井側から映像を床面20aに投影するのと異なって、観客6の影が床面20aに映ることがないため、床面20aに映し出される映像が観客6の影に隠れて見えなくなるようなことを防止することができる。
また、コンピュータ38の判定手段40は、床面20aにおける観客6の足の裏の位置、大きさ、及び記憶手段48の補足情報48aから、この観客6の足の裏の形状を判定するようになっているため、観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状に対応するように映像素材48cの加工処理を行なって、床面20aに映し出される映像に現実感を感じさせることができる。
また、映像素材48cに対する加工処理として、映像生成手段42により生成された新たな付加用映像が、映像合成手段44により合成されるようになっているので、映像による演出効果を向上させることができる。
また、映像素材48c、付加用映像、又は付加用映像と映像素材48cとの合成映像に対する加工処理として、映像効果手段46が所定の変化を与えるようになっているので、映像による演出効果を向上させることができる。
また、映像素材48cに対する加工処理として、映像効果手段46が、足の裏が床面20a上において接触した位置、大きさ及び形状に対応するような足の裏の形状の輪郭線を定めると共に、この足の裏の形状の輪郭線の近傍の画素に対して、光の屈折方向が変わって歪んで見えるような変化を与えて、このような変化の対象となる画素が波紋状に広がって移り変わっていくような映像効果を与えるようになっているので、観客6が湖面等の水面上を歩いているような映像演出を行なうことができる。
また、床面20aに映し出される映像素材48cに対して、映像生成手段42、映像合成手段44及び映像効果手段46が映像演出を行なうこと以外にも、音響装置30、送風機32及び照明灯34による演出が行なわれるため、映像に現実感を感じさせる演出効果をさらに向上させることができる。
また、更新手段56により、通信手段60及び公衆回線58を通じて、記憶手段48の補足情報48a、映像生成プログラム48b、映像素材48c及び映像効果プログラム48dを、外部から新たな内容のものに変更することができるので、床面20aに様々な映像素材48cを映し出したり、このような映像48cに対して様々な加工処理を行なうことができる。
また、更新手段56により、通信手段60及び公衆回線58を通じて、記憶手段48の音生成プログラム48e、音素材48f、音効果プログラム48g及び機器制御プログラム48hについても、外部から新たな内容のものに変更することができるので、床面20aに映し出される映像素材48cや、このような映像48cに対して行なわれる加工処理の変更に合わせて、音響装置30から出力される効果音を変更したり、送風機32や照明灯34の動作を変更したりすることができる。
なお、本実施の形態においては、床面20aに映し出される映像に対して本発明を適用した場合について説明したが、階段等の踏み面に映し出される映像に対して本発明を適用してもよい。また、床面や階段等の踏み面以外の足の踏み場に映し出される映像に対しても、本発明を適用することができることはいうまでもない。
また、本実施の形態において、背面透過型スクリーン22bは、床20の下側の近傍に平行に配置されるようなものを用いたが、このような背面透過型スクリーン22bとは異なる他の種類の背面透過型スクリーンとして、株式会社きもと製の「ディラッドスクリーン(商品名)」のようにフィルム状になっていて、図2に示す床20の床面20aとは反対側の面に直接貼り付けることができるようになっているものを用いてもよい。
また、本実施の形態では、プロジェクタ22aの映像が背面透過型スクリーン22bに映し出されるようになっていたが、背面透過型スクリーン22bに代えて、このような背面透過型スクリーン22bと同様に機能するような薄い紙等を床20の下側に平行に配置し、このような薄い紙等に映像を映し出すようになっていてもよい。
また、本実施の形態においては、映像出力装置22はプロジェクタ22aと背面透過型スクリーン22bを備えて、これらが床20の下側に配置されるようになっているが、プロジェクタ22aを天井等に設けて、床面20aに上側から映像を投影するようにしてもよい。このような場合には、床20は透明な材質以外のものを用いるようにする。
また、本実施の形態において、映像出力装置22はプロジェクタ22aと背面透過型スクリーン22bを備えて、これらが床20の下側に配置されるようになっているが、このようなプロジェクタ22aと背面透過型スクリーン22bに代えて、プラズマディスプレイ等のモニタを床20の下側に配置するようになっていてもよい。
また、本実施の形態において、映像演出システム2は映像出力装置22を1台だけ備えるようになっていたが、映像出力装置22を複数備えるようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、音響制御手段52による音響装置30の効果音の一例として、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置が、予め定められていた所定の位置であった場合に、音響装置30から落雷のような音を発生させ、この音の長さが観客6の足の裏に対応して定まり、また、観客6の足の裏がつま先側とかかと側が互いに分離した形状である場合に、エコーが掛かるようになっていたが、音響装置30から出力される効果音は、このようなものに限られない。
例えば、音響装置30は、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置が所定の位置や大きさであった場合に、落雷以外の所定の音を発するようになっていてもよい。また、床面20a上における観客6の足の裏の位置、大きさ又は形状のいずれかに対応して、音量、音程又は音質が変化するようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、送風機32及び照明灯34の動作の一例として、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置が、予め定められていた所定の位置であった場合に、断続的に一定の回数だけ送風機32を動作させると共に、照明灯34を点滅させるようになっていたが、送風機32及び照明灯34のそれぞれの動作は、このようなものに限られない。
例えば、送風機32及び照明灯34の動作として、床面20a上の観客6の足の裏が第1の所定の位置に接触した場合に、送風機32が送風を開始すると共に照明灯34が点灯して、第2の所定の位置に接触した場合に、送風機32が送風を停止すると共に照明灯34が消灯するようになっていてもよい。
また、送風機32は、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置、大きさ及び形状のいずれかに対応して、風の強さ等を変化させるようになっていてもよい。
また、照明灯34は、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置、大きさ及び形状のいずれかに対応して、点灯、消灯若しくは点滅するようになっていてもよく、また、照明灯34の点滅の間隔や、点灯しているときの明るさが変化するようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、床面20aに映し出される映像の演出を行なうことのほかに、音響装置30、送風機32及び照明灯34を備えていることにより演出効果を向上するようになっているが、このような音響装置30、送風機32及び照明灯34以外の他の動力装置等を備えることにより、床面20aに映し出される映像の演出効果を向上するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、床面20a上における観客6の足の裏の位置及び大きさを検出する検出装置として、エリアセンサー24,26を用いるようになっていたが、複数の個別の光透過型センサーをエリアセンサー24,26と同様に機能するように、間隔をおいて一列に並べて用いるようにしてもよい。
また、検出装置として、エリアセンサーのような光透過型センサー以外のセンサー等を用いるようにしてもよい。例えば、床面20a上に感圧素子等を配置して、観客6の足の裏の位置、大きさ及び形状を検出するようになっていてもよい。このような場合には、コンピュータ38の判定手段40が記憶手段48の補足情報48aを参照して、観客6の足の裏の形状を判定する処理動作を省略することができる。
また、本実施の形態において、コンピュータ38の記憶手段48には、補足情報48aとして観客6の足の裏の典型的な形状が記憶されていて、この足の裏の典型的な形状は、床面20a上における観客6の足の裏の位置と大きさの組合せに対応するようになっていたが、観客6の足の裏の大きさだけに対応するようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、図2に示すように、入場用通路4に映像演出システム2が構築され、この映像演出システム2の床面20aに映像が映し出されるようになっていたが入場用通路4以外の場所に映像演出システム2が構築され、その場所の床面20aに映像が映し出されるようになっていてもよい。
また、本実施の形態では、床面20aに映し出される映像は、この床面20a上を歩行する移動体としての観客6と相互に作用するようになっていたが、本発明の映像演出システムはこのようなものに限定されず、人以外の物体が移動体であってもよい。
例えば、床面20a上に輪投げ競技用の標的を配置して、この標的に向けて放り投げられた輪投げ競技用の輪が床面20aに接触したときに、床面20aに映し出されている映像が、この輪の位置、大きさ及び形状に対応するよう加工処理されるようになっていてもよい。このような場合には、観客6に代わって輪投げようの輪が移動体になるため、図4に示す記憶手段48の補足情報48aには、足の裏の典型的な形状の代わりに、輪の形状を記憶させておくようにする。
また、本実施の形態とは異なる他の実施の形態として、室内競技のボウリングのレーンに映像演出システム2を構築するようにしてもよい。このような場合には、レーンが、本実施の形態における床面20に相当し、また、ボウリングの球が移動体に相当することになる。
また、本実施の形態において、映像生成手段42及び映像効果手段46のそれぞれは、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置、大きさ及び形状に対応して、付加用映像を生成し、又は合成映像に対する映像効果の処理を行なうようになっていたが、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置、大きさ又は形状のいずれかにのみ基づいて、付加用映像を生成し、又は合成映像に対する映像効果の処理を行なうようになっていてもよい。また、観客6の足の裏についての位置と大きさの組合せ、位置と形状の組合せ、又は大きさと形状の組合せのいずれかに基づいて、付加用映像を生成し、又は合成映像に対する映像効果の処理を行なうようになっていてもよい。
また、本実施の形態において、映像効果手段46は、映像効果プログラム48dに基づき、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置、大きさ及び形状に対応して、合成映像上の輪郭線の近傍の画素に対し光の屈折方向が変化して歪んで見えるような変化を与えると共に、このような変化の対象となる画素が、時間の経過と共に波紋状に広がって移り変わっていくような映像効果を与えるようになっていたが、映像効果手段46が与える映像効果は、このようなものに限られず、例えば、変化の対象となる画素に対して光の屈折方向が変化して歪んで見えるような変化と共に、又はこのような変化に代えて、明度を所定量だけ変化させる映像効果を与えるようになっていてもよい。
また、映像効果手段46が、映像素材48c等に対して与える映像効果は、床面20a上における観客6の足の裏が接触した位置、大きさ及び形状に対応して、映像の一部が魚眼レンズを通して見たように変形したり、一定方向に引き伸したように変形したりするようなものであってもよく、映像効果プログラム48dの内容を変更することにより、様々な映像効果を与えることができるようになる。
また、本実施の形態において、コンピュータ38の更新手段56は、通信手段60が公衆回線58を通じて、映像素材48c又は音素材48fを受信した場合には、この受信した映像素材48c又は音素材48fを、すでに記憶手段48に記憶されている映像素材48c又は音素材48fと一緒に、追加して記憶させるようになっていたが、別の実施の形態として、受信した映像素材48c又は音素材48fを、すでに記憶手段48に記憶されている映像素材48c又は音素材48fと入れ替えて、更新するようになっていてもよい。
また、本実施の形態において、図4に示す映像素材48cは、そのデータ情報の全体がまとまったファイルとして、記憶手段48に記憶されるようになっていたが、映像素材48cは、このようなものに限られない。
例えば、映像演出システム2の外部で撮影されたリアルタイムの映像が、公衆回線58を介してコンピュータ38に送信されるようになっていると共に、ストリーミング技術等により、このような映像がコンピュータ38の通信手段60により継続的に受信され、更新手段56を経て記憶手段48に断片的な映像素材48cとして一旦バッファ(保持)された後に、映像合成手段44によって順次読み出されるようになっていてもよい。ここで、ストリーミング技術とは、音声や動画などの情報を受信しながら同時に再生するような技術をいう。
また、本実施の形態において、コンピュータ38の通信手段60は、公衆回線58に接続されて信号受信するようになっているが、このような信号の送受信を行なう通信回線はどのようなものであってもよく、例えば、インターネットを経由するものであってもよい。また、通信手段60は、公衆回線58のように双方向に送受信することができるような通信回線から信号を受信するようになっているだけでなく、放送等のように、一方的に送信されるような信号を受信することができるようになっていてもよい。
また、本実施の形態においては、コンピュータ38とプロジェクタ22aが別々の装置として、配置される場合について説明したが、これらは一体的になっていてもよい。
本発明の一実施の形態に係る映像演出システム2が構築されている入場用通路4を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る映像演出システム2の構成を示すブロック図である。 図2に示す床20の周囲に配置されるエリアセンサー24a,24b,26a,26bの配置される位置を示す斜視図である。 図2に示すコンピュータ38の詳細な構成を示すブロック図である。 図3に示すエリアセンサー24a,24b間、及びエリアセンサー26a,26b間の光軸と、床面20a上における観客6の足の裏の位置及び大きさとの関係を示す平面図である。 図3に示すエリアセンサー24a,24b間、及びエリアセンサー26a,26b間の光軸と、床面20a上における観客6の足の裏の位置及び大きさとの他の関係を示す平面図である。 図3に示すエリアセンサー24a,24b間、及びエリアセンサー26a,26b間の光軸と、床面20a上における観客6の足の裏の位置及び大きさとの他の関係を示す平面図である。 図3に示すエリアセンサー24a,24b間、及びエリアセンサー26a,26b間の光軸と、床面20a上における観客6の足の裏の位置及び大きさとの他の関係を示す平面図である。 図2に示すコンピュータ38の動作手順を示すフローチャートである。 図2に示す床面20a上における観客6の足の裏L,Rと、床面20a上に映し出される映像の概略を示す平面図である。
2 映像演出システム
4 入場用通路
6 観客
8,10 ゲート
20 床
20a 床面
22 映像出力装置
22a プロジェクタ
22b 背面透過型スクリーン
24,24a,24b,26,26a,26b エリアセンサー
28 機器調節器
30 音響装置
32 送風機
34 照明灯
38 コンピュータ
40 判定手段
42 映像生成手段
44 映像合成手段
46 映像効果手段
48 記憶手段
48a 補足情報
48b 映像生成プログラム
48c 映像素材
48d 映像効果プログラム
48e 音生成プログラム
48f 音素材
48g 音効果プログラム
48h 機器制御プログラム
50 機器制御手段
52 音響制御手段
54 演出設定装置
55 操作手段
56 更新手段
58 公衆回線
60 通信手段

Claims (6)

  1. 受信した映像信号に基づいて床面又は階段等の踏み面に映像を映し出す映像出力装置と、
    前記床面又は踏み面上に移動体が接触した場合に、前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状を検出する検出装置と、
    映像素材を保持し、この映像素材に前記検出装置が検出した前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状に対応する加工処理を施した映像信号を生成すると共に、当該映像信号を前記映像出力装置に送信する演出制御装置と
    を備え
    前記演出制御装置は、
    前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の典型的な形状を補足情報として保持すると共に、
    前記検出装置が前記床面又は踏み面上に前記移動体の一の部位が接触したことを検出した場合に、この一の部位の接触部分の大きさ、又はその位置と大きさに基づいて、この接触部分の形状が前記補足情報として保持する前記典型的な形状であると判断し、
    前記加工処理は、前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状だけでなく、前記典型的な形状であると判断された形状についても対応して行なわれるようにして、
    前記検出装置が、前記床面又は踏み面上に前記移動体の前記一の部位が接触した後に、この一の部位と異なる他の部位が接触したことを検出した場合に、一の部位についての床面又は踏み面上における接触部分の位置、大きさ及び形状から、他の部位についての接触部分の位置、大きさ及び形状を推定するようにした
    ことを特徴とする映像演出システム。
  2. 前記加工処理は、前記映像素材に新たに生成した付加用映像を合成して合成映像にした後に、この合成映像の一部又は全部を変化させて行なうようにした請求項に記載の映像演出システム。
  3. 前記加工処理は、前記映像素材における前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状に対応する輪郭線の近傍の画素を変化させると共に、この変化の対象となる画素が時間の経過と共に波紋状に移り変わるようにした請求項1又は2に記載の映像演出システム。
  4. 音響装置を備え、
    前記演出制御装置は、前記検出装置が検出した前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状に対応する効果音を前記音響装置から出力させるようにした請求項1ないし3のいずれかに記載の映像演出システム。
  5. 前記加工処理は、前記演出制御装置が保持する映像加工用プログラムに基づいて行なわれると共に、
    前記音響装置からの効果音の出力は、前記演出制御装置が保持する音素材及び効果音用プログラムに基づいて行なわれ、
    前記演出制御装置は、通信手段を有すると共に、
    この演出制御装置が保持する前記映像素材又は前記映像加工用プログラムとは異なる別の映像素材又は映像加工用プログラムを前記通信手段により受信した場合に、保持している映像素材又は映像加工用プログラムを受信したものに更新するようにして、
    この演出制御装置が保持する前記音素材又は前記効果音用プログラムとは異なる別の音素材又は効果音用プログラムを前記通信手段により受信した場合に、保持している音素材又は効果音用プログラムを受信したものに更新するようにした請求項に記載の映像演出システム。
  6. 受信した映像信号に基づいて床面又は階段等の踏み面に映像を映し出す映像出力装置と、
    前記床面又は踏み面上に移動体が接触した場合に、前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状を検出する検出装置と
    映像素材を保持し、この映像素材に前記検出装置が検出した前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状に対応する加工処理を施した映像信号を生成すると共に、当該映像信号を前記映像出力装置に送信する演出制御装置と
    を備える映像演出方法であって、
    前記演出制御装置は、
    前記床面又は踏み面上における前記移動体の接触部分の典型的な形状を補足情報として保持すると共に、
    前記検出装置が前記床面又は踏み面上に前記移動体の一の部位が接触したことを検出した場合に、この一の部位の接触部分の大きさ、又はその位置と大きさに基づいて、この接触部分の形状が前記補足情報として保持する前記典型的な形状であると判断し、
    前記加工処理は、前記移動体の接触部分の位置、大きさ及び形状だけでなく、前記典型的な形状であると判断された形状についても対応して行なわれるようにして、
    前記検出装置が、前記床面又は踏み面上に前記移動体の前記一の部位が接触した後に、この一の部位と異なる他の部位が接触したことを検出した場合に、一の部位についての床面又は踏み面上における接触部分の位置、大きさ及び形状から、他の部位についての接触部分の位置、大きさ及び形状を推定するようにした
    ことを特徴とする映像演出方法。
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