JPH11167636A - 車両用ライン検出装置 - Google Patents

車両用ライン検出装置

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JPH11167636A
JPH11167636A JP9332836A JP33283697A JPH11167636A JP H11167636 A JPH11167636 A JP H11167636A JP 9332836 A JP9332836 A JP 9332836A JP 33283697 A JP33283697 A JP 33283697A JP H11167636 A JPH11167636 A JP H11167636A
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JP
Japan
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image
white line
vehicle
line
road
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JP9332836A
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English (en)
Inventor
Koji Taguchi
康治 田口
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路画像から白線を確実に検出し、道路に対
する車両の横変位を算出する。 【解決手段】 車両には前方CCDカメラ10が設けら
れ、車両前方を撮影する。また、右側方CCDカメラ1
2及び左側方CCDカメラ14が設けられ、それぞれ右
側方直下画像及び左側方直下画像を撮影する。画像処理
装置22は、それぞれの画像を入力し、前方画像あるい
は側方直下画像のいずれかを用いて白線を検出し、検出
結果に基づき他方の画像内における白線位置を推定す
る。例えば、前方画像内の白線を検出して、検出された
白線に基づいて左側方直下画像内の白線位置を推定し、
推定位置にある白線像を真の白線と認識する。これによ
り、白線にかすれ等が存在しても、確実に左側方直下画
像から白線を検出でき、車両の横変位を高精度に検出で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用ライン検出装
置、特に車両前方画像と車両側方直下画像から道路上の
ラインを検出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の道路に対する位置を検
出すべく、カメラ等を用いて道路上のラインを検出する
装置が開発されている。
【0003】例えば、特開平7−85249号公報に
は、車載カメラで所定距離前方の画像を取得し、この画
像を処理することにより道路上の白線を検出し、検出さ
れた白線位置に基づいて車両の横変位を算出する技術が
開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術のように車両の所定距離前方の道路を撮影する方
式では、例えば雨等により道路に水たまりが生じている
場合、太陽光がこの水たまりで反射し、高輝度部分とな
って白線と誤認識する場合がある。所定距離前方の画像
に基づいて現在の車両の横変位を算出するためには、検
出された白線位置から車両の現在の位置における白線位
置を推定し、この推定結果に基づいて車両の横変位を算
出することになるが、このような水たまり等による白線
誤検出が生じると、当然ながらその推定にも誤差が生
じ、結果として車両の横変位を正確に検出することがで
きない問題があった。
【0005】もちろん、このように所定距離前方の道路
画像を撮影するのではなく、例えば車両のドアミラーに
カメラを設置し、側方直下の道路を撮影して白線を検出
することも考えられるが、この場合でも白線のかすれや
路上標示物(矢印等)により誤検出する場合があり、そ
の可能性は前方画像の場合よりもむしろ大きい。
【0006】このように、車両前方の画像からラインを
検出する方法や、側方直下の画像からラインを検出する
方法は、いずれもラインを誤検出するおそれがあり、従
って高精度に車両の横変位等を検出することが困難であ
る問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑
みなされたものであり、その目的は、道路上のラインを
高精度に検出し、もって道路(ライン)に対する車両の
位置を高精度に検出することが可能な車両用ライン検出
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、車両前方の道路を撮影する第1撮影
手段と、車両側方直下の道路を撮影する第2撮影手段
と、前記第1撮影手段あるいは前記第2撮影手段のいず
れか一方で得られた画像から道路上のラインを検出する
第1検出手段と、検出されたライン位置に基づいて他方
の撮影手段で得られた画像内の道路上のラインを検出す
る第2検出手段とを有することを特徴とする。ここで、
「直下」とは、必ずしも鉛直方向を意味するものではな
く、道路上のラインを撮影できる程度に鉛直から所定角
度をなす範囲をいう。また、「ライン」には、道路上の
走行レーンを示す白線も含まれる。一方の画像から他方
の画像におけるライン位置を推定してラインを検出する
ので、より確実かつ高精度の検出が可能となる。
【0009】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、前記第1撮影手段及び前記第2撮影手段で得られた
画像内のライン候補の確度を算出する確度算出手段をさ
らに有し、前記第1検出手段は、前記確度の高い撮影手
段で得られた画像から道路上のラインを検出することを
特徴とする。
【0010】また、第3の発明は、第2の発明におい
て、前記確度算出手段は、前記第1撮影手段及び前記第
2撮影手段で得られた画像内のライン候補のそれぞれに
ついて前記確度を算出し、前記第1検出手段は、最も確
度の高いライン候補に基づいて道路上のラインを検出す
ることを特徴とする。
【0011】また、第4の発明は、車両前方の道路を撮
影する第1撮影手段と、車両側方直下の道路を撮影する
第2撮影手段と、前記第1撮影手段及び前記第2撮影手
段で得られた画像内のライン候補の組み合わせの確度を
算出する確度算出手段と、算出された確度の中で最も確
度の高いライン候補の組み合わせに基づいて前記第1撮
影手段及び前記第2撮影手段で得られた画像内のライン
を検出する検出手段とを有することを特徴とする。一般
に道路上のラインは連続して存在するため、同一ライン
が前方画像と側方直下画像に存在することになる。従っ
て、両画像のライン候補の組み合わせを考慮し、最も確
度の高い組み合わせを選択することで、実際のラインを
抽出することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態について、ラインとして白線を検出する場合を例に
とり説明する。
【0013】図1には、本実施形態の構成ブロック図が
示されている。前方CCDカメラ10は、車両前方の道
路を撮影する撮影手段として機能し、得られた画像を同
期出力アンプ16に出力する。なお、前方CCDカメラ
10は、例えば車室内バックミラー背面に設けることが
できる。
【0014】右側方CCDカメラ12及び左側方CCD
カメラ14は、車両側方直下の道路を撮影する撮影手段
として機能し、それぞれ右側方直下の画像及び左側方直
下の画像を撮影して外部同期アンプ18及び20に出力
する。
【0015】同期出力アンプ16及び外部同期アンプ1
8と20はそれぞれ同期して作動し、入力した画像、す
なわち前方画像と左右の側方直下画像を同一タイミング
で画像処理装置22に出力する。
【0016】画像処理装置22は、マイクロコンピュー
タで構成され、機能ブロックとしてA/D変換器、フレ
ームメモリ、第1検出手段及び第2検出手段として機能
する画像認識処理部を有している。A/D変換器及びフ
レームメモリは、同期出力アンプ16及び外部同期アン
プ18、20にそれぞれ接続され、前方画像をデジタル
化してフレームメモリに格納するとともに、左右の側方
直下画像をデジタル化してフレームメモリに格納する。
フレームメモリに格納された前方画像及び左右の側方直
下画像は、更に画像認識処理部に供給され、後述する処
理が行われて画像内の白線が検出される。検出結果は、
表示部24に表示されるとともに、車両制御部26に供
給される。
【0017】車両制御部26は、検出された白線位置に
基づいて車両の横変位を演算し、この横変位に基づいて
車両の操舵角等を制御する。なお、表示部24は、CR
Tや液晶等で構成され、検出された白線位置を運転者が
視認容易な形態で表示する。
【0018】図2には、前方CCDカメラ10にて得ら
れた車両前方画像が模式的に示されている。図におい
て、画像内に2つの白線が示されており、車両の左側方
に位置する左白線100及び車両の右側方に位置する右
白線200として示されている。このように、理想状態
においては、左右1つずつの白線が画像内に存在し、こ
れらの白線は公知の方法、例えば予め白線を示すテンプ
レートを用意し、テンプレート画像と得られた画像との
マッチングを行って白線位置を検出するテンプレートマ
ッチング法を用いて白線を検出することが可能である。
【0019】図3には、右側方CCDカメラ12及び左
側方CCDカメラ14にて得られる右側方直下画像及び
左側方直下画像が模式的に示されている。(A)は左側
方直下画像、(B)は右側方直下画像である。理想状態
では、図に示すように左側方直下画像に左白線100が
存在し、右側方直下画像に右白線200が存在する。こ
の画像を、例えばテンプレートマッチング法等を用いて
処理することで、道路(白線)に対する車両の位置を正
確に求めることが可能となる。
【0020】しかしながら、既述したように、道路の冠
水により太陽光が鏡面反射する場合等では、図2に示す
ように左右1本ずつの白線を明瞭に取得することができ
ない場合がある。また、例えば道路に白線に沿ったわだ
ちが存在し、このわだちに水が溜まった場合には、画像
内では白線の他に、白線に類似する像が出現することに
なる。
【0021】図4には、白線に沿ってわだちが存在し、
このわだちに水が溜まった場合の前方画像が模式的に示
されている。本来の白線100、200の他に、わだち
による擬似白線100aが生じている。このように、白
線類似の像が存在する場合、いずれの像が真の白線であ
るかを判定する必要がある。
【0022】また、側方直下画像においても同様の問題
が生ずる。すなわち、理想状態では、図3に示されるよ
うに左右の白線が明瞭に画像内で存在するが、例えば左
白線100にかすれ等が生じている場合、図5に示され
るように左側方直下画像での白線像もかすれることとな
り、左白線位置を正確に検出することが困難となる。
【0023】そこで、本実施形態においては、前方画像
あるいは側方直下画像のいずれか一方の画像から白線を
検出し、その検出結果に基づいて他方の画像内における
白線位置を推定し、この推定結果に基づいて他方の画像
内における白線位置を高精度に検出している。以下、画
像認識処理部で実行される白線検出処理を詳細に説明す
る。
【0024】<側方直下画像から前方画像内の白線を検
出する場合>前方画像からは白線を高精度に検出するこ
とができず、側方直下画像からは白線位置を検出するこ
とができる場合の処理である。
【0025】図6(A)には、車両を後方から見た場合
の車両と道路との関係、より具体的には車両に搭載され
た右側方CCDカメラ12、左側方CCDカメラ14と
道路及び道路に設けられた白線100、200との位置
関係が示されている。いま、図3(A)、(B)に示さ
れるように、右側方CCDカメラ12及び左側方CCD
カメラ14にて明瞭な白線が得られたと想定し、左白線
100は車両側からXLsの位置に存在し、右白線20
0は車両からXRsの位置に存在するとする。なお、X
Ls及びXRsはCCDのピクセル単位で測定される値で
ある。
【0026】道路から右側方CCDカメラ12及び左側
方CCDカメラ14までの高さをHs、CCDの1ピク
セル当たりの撮像角度をAs、左右のCCDカメラ1
2、14から前方CCDカメラ10までの距離をDL
p、DRpとすると、図6(A)に示される左白線100
から前方CCDカメラ10までの距離BLs及び右白線
200から前方CCDカメラ10までの距離BRsは、
それぞれ以下の式で求められる。
【0027】
【数1】 BLs=Hs・tan(As・XLs)+DLp ・・・(1)
【数2】 BRs=Hs・tan(As・XRs)+DRp ・・・(2) 次に、前方CCDカメラ10によって得られる前方画像
に関して、画像内の白線の傾きPL、PRは、前方CC
Dカメラ10の高さをHp、前方CCDカメラ上の1ピ
クセルの縦横の大きさをpdv、pdh、車両の白線に
対するヨー角をyaw、光軸の路面に対する角度をth
とすると、
【数3】 PL=(BLs・cos(th)/(−Hp)+yaw・sin(th))/ pdh・pdv ・・・(3)
【数4】 PR=(BRs・cos(th)/(−Hp)+yaw・sin(th))/ pdh・pdv ・・・(4) となる。なお、上記の(3)、(4)式は、例えば電子
情報通信学会論文誌88年9月Vol.J71−D、N
o.9pp1709−1717に示されたワールド座標
系(絶対座標系)と画像座標系との変換式を用いること
により得ることができる。ワールド座標系X−Y−Z
は、車両に対して固定された座標系で、原点はカメラレ
ンズの中心、進行方向をZ軸とした右手座標系であり、
画像座標系x−yのx軸はワールド座標系のX軸に平行
で逆方向、y軸はY軸と反対方向で角度thだけ傾いた
もので、両座標系の関係は、
【数5】 x=−fX/(Zcos(th)−Ysin(th)) ・・・(5)
【数6】 y=f(Ycos(th)−Zsin(th))/(Zcos(th)−Ys in(th)) ・・・(6) である。
【0028】次に、前方画像内の無限遠点である2本の
白線の交点の座標をxs、ys、画像の中心座標(車両
が白線と平行な状態での白線交点と重なるように光軸を
設定)をxo、yoとした場合、
【数7】 xs=yaw/cos(th)・f/pdh+xo ・・・(7)
【数8】 ys=−(tan(th)・f/pdv+yo) ・・・(8) となる。なお、fは前方CCDカメラ10の焦点距離で
ある。
【0029】最後に、前方画像内の2本の白線の式は、
それぞれ
【数9】 XLp=PL・(YLp−xs)−ys ・・・(9)
【数10】 XRp=PR・(YRp−xs)−ys ・・・(10) であり、上記(9)、(10)式と(3)、(4)、
(7)、(8)式を用いることにより、側方直下の画像
から得られたXLsとXRsから前方画像における白線位
置が求まることなる。
【0030】そこで、画像処理装置22内の画像認識処
理部は、(9)、(10)を演算することで前方画像内
の白線位置を演算し、その位置(あるいはその位置近
傍)に存在する白線像を実際に得られた前方画像から選
択し、これを真の白線画像として検出する。具体的な処
理としては、(9)式及び(10)式で示される位置に
サーチウィンドウを設定し、このサーチウィンドウ内で
パターンマッチングを行って白線を検出すればよい。こ
れにより、例えば前方CCDカメラ10にて得られた画
像が図4に示されるように3本の白線像を含む場合で
も、(9)式で得られる前方画像内の左白線の位置が白
線100の位置に一致するので、白線100aは真の白
線ではなく、わだち等による擬似白線であると認識で
き、誤検出を確実に防ぐことができる。なお、車両の横
変位を算出する場合、画像認識処理部は、側方直下画像
から検出したXLs及びXRsをそのまま用いてもよく、
あるいはXLs、XRsと前方画像から検出された白線か
ら推定した現在の車両の横変位(平面視画を推定して算
出)との平均値を用いて算出してもよい。
【0031】<前方画像から側方直下画像内の白線を検
出する>側方直下画像内の白線は検出できないが、前方
画像の白線は検出できる場合の処理である。
【0032】この処理は、上述した処理の逆変換として
求めることができる。具体的には、前方CCDカメラ1
0にて得られる前方画像内の左右2本の白線100、2
00の式を
【数11】 XLp=YLp・PL+QL ・・・(11)
【数12】 XRp=YRp・PR+QR ・・・(12) とした場合、無限遠点である2本の白線の交点の座標x
s、ysは
【数13】 xs=(PR・QL−PL・QR)/(PR−PL) ・・・(13)
【数14】 ys=(Xs−QL)/PL ・・・(14) となる。また、車両の白線に対するヨー角yaw及び光
軸の路面に対する角度thは
【数15】 ya=(xs−xo)・cos(th)/f/pdh ・・・(15)
【数16】 th=arctan(−(ys−yo)/f・pdv) ・・・(16) の関係がある。従って、図6(B)に示すように、左白
線100の前方CCDカメラ10からの距離BLp及び
右白線200の前方CCDカメラ10からの距離BRp
【数17】 BLp=−Hp・(PL・pdh/pdv−yaw・sin(th))/ cos(th) ・・・(17)
【数18】 BRp=−Hp・(PR・pdh/pdv−yaw/sin(th))/ cos(th) ・・・(18) となる。結局、側方直下画像内における左白線位置及び
右白線位置は、これらの式からそれぞれ
【数19】 XLs=arctan(BLp/Hs−DLp)/As ・・・(19)
【数20】 XRs=arctan(BRp/Hs−DRp)/As ・・・(20) として求まることになる。画像処理装置22内の画像認
識処理部は、上記の(19)式、(20)式を演算し、
得られた側方直下画像内の位置に存在する白線像を真の
白線として検出する。具体的な処理は、算出された位置
(あるいは位置近傍)にサーチウィンドウを設定し、こ
のサーチウィンドウ内でパターンマッチングを行って白
線を検出し、車両からの横変位を算出する。これによ
り、例えば側方直下画像の白線にかすれ等が存在して
も、算出した位置近傍の白線を真の白線像と検出して車
両の横変位等を高精度に算出することができる。
【0033】以上、前方CCDカメラ10にて得られた
前方画像から側方直下画像内の白線を検出する場合、及
び右側方CCDカメラ12や左側方CCDカメラ14に
て得られた側方直下画像から前方画像内の白線を検出す
る場合について説明したが、これらのいずれを用いるか
は画像処置装置22内の画像認識処理部が入力したそれ
ぞれの画像内の白線の確度を算出することにより決定す
ることができる。
【0034】すなわち、画像認識処理部が確度算出手段
としても機能し、例えば前方画像内に3本の白線が存在
し、右側方直下画像及び左側方直下画像にそれぞれ1本
の白線のみが存在する場合には、画像認識処理部は側方
直下画像の確度が高いとして側方直下画像に基づき前方
画像内の白線位置を演算すればよく、逆に、前方画像内
に2本の白線が存在し、右側方直下画像あるいは左側方
直下画像に2本以上の白線画像が存在する場合には、画
像認識処理部は前方画像の確度が高いとして前方画像に
基づき側方直下画像内の白線位置を演算すればよい。
【0035】一方、前方画像及び側方直下画像のいずれ
にも複数の白線候補が検出された場合には、画像認識処
理部は例えば次のようにして各白線候補の確度を評価す
ることが可能である。
【0036】i番目の側方直下画像内の白線候補に関し
て、横変位の時系列微分値をAi、レーン幅の時系列微
分値をBi、過去数フレームに関しての横変位微分平均
値をDi、レーン幅微分平均値をEiとした場合、各白線
候補の不確かさ(確度の逆数)Fiは、
【数21】 Fi=C1・|Di−Ai|+C2・|Ei−Bi| ・・・(21) である。ただし、C1、C2は所定の係数である。
【0037】また、j番目の前方画像内白線候補に関し
ては、ピッチ角をGj、レーン幅をHj、横変位の時系列
微分値をKj、ヨー角の時系列微分値をLj、ピッチ角の
時系列微分値をMj、レーン幅の時系列微分値をNj、過
去数フレームに関しての横変位、ヨー角、ピッチ角、レ
ーン幅の微分平均値をそれぞれOj、Pj、Qj、Rjとす
ると、白線候補の不確かさ(確度の逆数)Ujは、
【数22】 Uj=C3・|Gj−C4|+C5・|Hj−C6|+C7・|Kj−Oj| +C8・|Lj−Pj|+C9・|Mj−Qj|+C10・|Nj−Rj| ・・・(22) となる。ただし、C4は標準ピッチ角、C6は標準レー
ン幅であり、C3、C5、C7、C8、C9、C10は
所定の係数である。画像認識処理部は、これら(2
1)、(22)式に基づき前方画像内の白線候補及び側
方直下画像内の白線候補のそれぞれの確度を算出し、最
も確度の高い(不確かさが小さい)白線が含まれる画像
を基準とし、この画像内の白線位置に基づいて他方の画
像内の白線位置を演算すればよい。具体的には、例えば
前方画像内及び左側方直下画像内に3つの白線候補が存
在し、前方画像内の白線候補のそれぞれの確度が確度
1、確度2、確度3(確度1<確度2<確度3)であ
り、左側方直下画像内の白線候補のそれぞれ確度が確度
4、確度5、確度6(確度4<確度1<確度5<確度2
<確度6<確度3)である場合、最も確度の高い白線候
補を有する前方画像が基準画像として選択し、まず前方
画像に基づき白線を検出し、検出された白線位置に基づ
いて左側方直下画像内の白線位置を演算する。
【0038】さらに、前方画像及び側方直下画像のいず
れにも複数の白線候補が存在する場合には、画像認識処
理部はそれぞれの組合せの確度を算出して、組合せの確
度に基づいて前方画像内の白線位置及び側方直下画像内
の白線位置を同時に演算することも可能である。
【0039】例えば、図7に示されるように、前方画像
に白線候補100c,100d,100eが存在し、図
8に示されるように、左側方直下画像に白線候補300
c,300d,300eが存在する場合、前方画像内の
白線候補100cと左側方直下画像内の白線候補300
cとの組合せ、白線候補100cと白線候補300dの
組合せ、白線候補100cと白線候補300eの組合
せ、白線候補100dと白線候補300cとの組合せ等
の組合せが考えられ、これら各組み合わせの確度をそれ
ぞれ算出する。この算出方法は、前方画像内の白線と同
一の白線が側方直下画像内にも必ず存在するという事実
に基づくものである。具体的には、前方画像内のj番目
の白線候補と左側方直下画像内のi番目の白線候補の組
合せの不確かさ(確度の逆数)Vijは
【数23】 Vij=Fi・Uj・|BLsi−BLpj| ・・・(23) となる。なお、この式は左白線の場合の不確かさであ
り、右白線の不確かさは、同様に
【数24】 Vij=Fi・Uj・|BRsi−BRpj| ・・・(24) で算出することができる。画像認識処理部は、これらの
式に基づいて組合せの確度を算出し、最も確度の高い組
合せを真の白線として検出する。これにより、前方画像
及び側方直下画像のいずれにも複数の白線候補が存在す
る場合でも、両方の画像において真の白線像を抽出する
ことができ、例えば側方直下画像から検出された白線位
置により車両の横変位を高精度に算出することができ
る。
【0040】以上、本発明の実施形態について説明した
が、白線候補の確度を算出する方法は任意であり、上述
した計算式に限定されないことは言うまでもない。
【0041】なお、本発明では前方画像と側方直下画像
の2種類の画像を処理して白線を検出しているため、両
画像の白線検出結果を互いに比較することで、前方画像
のみから白線を検出する場合には得られない車高変化量
やロール角等の付随的な情報も得ることが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば前
方画像と側方直下画像を巧みに用いて画像内のラインを
確実に検出することができ、これにより道路に対する車
両の横変位等を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の構成ブロック図である。
【図2】 理想状態における前方画像の説明図である。
【図3】 理想状態における側方直下画像の説明図であ
る。
【図4】 わだち等が存在する場合の前方画像の説明図
である。
【図5】 白線のかすれ等が存在する場合の側方直下画
像の説明図である。
【図6】 車両と道路上の白線との位置関係を示す説明
図である。
【図7】 白線候補が複数存在する場合の前方画像の説
明図である。
【図8】 白線候補が複数存在する場合の側方直下画像
の説明図である。
【符号の説明】
10 前方CCDカメラ、12 右側方CCDカメラ、
14 左側方CCDカメラ、22 画像処理装置、10
0 左白線、200 右白線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G06T 1/00 G08G 1/16 C G08G 1/16 G06F 15/62 380

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の道路を撮影する第1撮影手段
    と、 車両側方直下の道路を撮影する第2撮影手段と、 前記第1撮影手段あるいは前記第2撮影手段のいずれか
    一方で得られた画像から道路上のラインを検出する第1
    検出手段と、 検出されたライン位置に基づいて他方の撮影手段で得ら
    れた画像内の道路上のラインを検出する第2検出手段
    と、 を有することを特徴とする車両用ライン検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1撮影手段及び前記第2撮影手段
    で得られた画像内のライン候補の確度を算出する確度算
    出手段をさらに有し、 前記第1検出手段は、前記確度の高い撮影手段で得られ
    た画像から道路上のラインを検出することを特徴とする
    請求項1記載の車両用ライン検出装置。
  3. 【請求項3】 前記確度算出手段は、前記第1撮影手段
    及び前記第2撮影手段で得られた画像内のライン候補の
    それぞれについて前記確度を算出し、 前記第1検出手段は、最も確度の高いライン候補に基づ
    いて道路上のラインを検出することを特徴とする請求項
    2記載の車両用ライン検出装置。
  4. 【請求項4】 車両前方の道路を撮影する第1撮影手段
    と、 車両側方直下の道路を撮影する第2撮影手段と、 前記第1撮影手段及び前記第2撮影手段で得られた画像
    内のライン候補の組み合わせの確度を算出する確度算出
    手段と、 算出された確度の中で最も確度の高いライン候補の組み
    合わせに基づいて前記第1撮影手段及び前記第2撮影手
    段で得られた画像内のラインを検出する検出手段と、 を有することを特徴とする車両用ライン検出装置。
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