JP2002062832A - 床埋め込み表示装置 - Google Patents
床埋め込み表示装置Info
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- JP2002062832A JP2002062832A JP2000247006A JP2000247006A JP2002062832A JP 2002062832 A JP2002062832 A JP 2002062832A JP 2000247006 A JP2000247006 A JP 2000247006A JP 2000247006 A JP2000247006 A JP 2000247006A JP 2002062832 A JP2002062832 A JP 2002062832A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 障害者、高齢者あるいは子供などに対して視
認性が良好であって、情報量の多いものであっても表示
することができ、表示内容の変更を容易にできるように
する。 【解決手段】 駅構内の通路の床面10を杖をついた高
齢者の通行人30が歩いていても、床下空間14内に配
置した表示器10の画像を反射鏡18で反射させて、透
明部材12を介して床上に案内表示画像を表示するよう
にしたため、視認性が良好となり、適切な案内情報を提
供することができる。表示内容は、表示器制御部22か
ら送られてくる表示データに基づいて表示させたり、表
示器16に内蔵されたROMやメモリカードに格納され
た表示データを用いて表示するようにする。また、反射
鏡18の鏡面部分を湾曲させたり、透明部材12をレン
ズ加工すれば、表示文字等を大きく表示することができ
るので、高齢者や子供などにも見易くなる。
認性が良好であって、情報量の多いものであっても表示
することができ、表示内容の変更を容易にできるように
する。 【解決手段】 駅構内の通路の床面10を杖をついた高
齢者の通行人30が歩いていても、床下空間14内に配
置した表示器10の画像を反射鏡18で反射させて、透
明部材12を介して床上に案内表示画像を表示するよう
にしたため、視認性が良好となり、適切な案内情報を提
供することができる。表示内容は、表示器制御部22か
ら送られてくる表示データに基づいて表示させたり、表
示器16に内蔵されたROMやメモリカードに格納され
た表示データを用いて表示するようにする。また、反射
鏡18の鏡面部分を湾曲させたり、透明部材12をレン
ズ加工すれば、表示文字等を大きく表示することができ
るので、高齢者や子供などにも見易くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床埋め込み表示装
置に係り、更に詳しくは、床面の少なくとも一部分に形
成された透明部材を介して任意の画像が表示可能な床埋
め込み表示装置に関する。
置に係り、更に詳しくは、床面の少なくとも一部分に形
成された透明部材を介して任意の画像が表示可能な床埋
め込み表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道の駅構内、空港構内、病院、
広場、あるいは大規模商業施設内のように不特定多数の
人が集まる場所では、その来訪者に対して種々の案内表
示を行って各自が適切な情報を得ることで、それらの施
設をより効率良く利用できるようにすることが行われて
いた。例えば、従来から用いられている案内表示盤は、
遠くからの視認性を良くするため、壁面高所や通路の天
井から釣り下げられたボードや表示器に案内情報を表示
するものがほとんどであった。また、誘導案内などの矢
印表示、あるいは固定文字や絵などを用いた簡単な案内
表示であれば、床面スペースを利用するものも最近では
用いられつつある。この種の表示装置に関する公報例と
しては、特開昭53−142894号、特開昭53−1
42895号、特開平9−239988号、特開平9−
175859号、特開平11−131775号、実開昭
55−1314号などがあった。
広場、あるいは大規模商業施設内のように不特定多数の
人が集まる場所では、その来訪者に対して種々の案内表
示を行って各自が適切な情報を得ることで、それらの施
設をより効率良く利用できるようにすることが行われて
いた。例えば、従来から用いられている案内表示盤は、
遠くからの視認性を良くするため、壁面高所や通路の天
井から釣り下げられたボードや表示器に案内情報を表示
するものがほとんどであった。また、誘導案内などの矢
印表示、あるいは固定文字や絵などを用いた簡単な案内
表示であれば、床面スペースを利用するものも最近では
用いられつつある。この種の表示装置に関する公報例と
しては、特開昭53−142894号、特開昭53−1
42895号、特開平9−239988号、特開平9−
175859号、特開平11−131775号、実開昭
55−1314号などがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の表示装置にあっては、上記の施設利用者が背
の高い健常者ばかりではなく、障害者、高齢者あるいは
子供などの利用者も居ることから、目線が通常よりも低
かったり、視力が衰えていたりすると、壁面高所や通路
の天井から釣り下げられた表示器等の案内情報を見上げ
て確認するのが難いという問題があった。特に、ボード
や表示器の直下に居るような場合は、健常者であっても
案内情報を確認することは困難である。また、上記した
ような公報例では、床面スペースを利用して誘導案内あ
るいは固定文字や絵などを用いた簡単な案内表示を行っ
ていたが、従来の壁面や天井から釣り下げられた案内表
示盤に匹敵する情報量が提供できなかったり、表示内容
を容易に変更することができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、障害
者、高齢者あるいは子供などに対しても視認性が良好で
あって、情報量の多いものでも表示可能であり、容易に
所望の表示内容に変更できる床埋め込み表示装置を提供
することを目的としている。
うな従来の表示装置にあっては、上記の施設利用者が背
の高い健常者ばかりではなく、障害者、高齢者あるいは
子供などの利用者も居ることから、目線が通常よりも低
かったり、視力が衰えていたりすると、壁面高所や通路
の天井から釣り下げられた表示器等の案内情報を見上げ
て確認するのが難いという問題があった。特に、ボード
や表示器の直下に居るような場合は、健常者であっても
案内情報を確認することは困難である。また、上記した
ような公報例では、床面スペースを利用して誘導案内あ
るいは固定文字や絵などを用いた簡単な案内表示を行っ
ていたが、従来の壁面や天井から釣り下げられた案内表
示盤に匹敵する情報量が提供できなかったり、表示内容
を容易に変更することができないという問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、障害
者、高齢者あるいは子供などに対しても視認性が良好で
あって、情報量の多いものでも表示可能であり、容易に
所望の表示内容に変更できる床埋め込み表示装置を提供
することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、床面の少なくとも一部分が透明部材で形成されてお
り、該透明部材の下の床下空間内に設けられ、任意の画
像が表示可能な表示器と、前記床下空間内に設けられ、
前記表示器の画像を反射させて前記透明部材を介して床
上に画像を表示する反射鏡と、を備えていることを特徴
とする。これによれば、床面の透明部材の下の床下空間
内に、任意の画像が表示可能な表示器と、その表示器の
画像を反射させて透明部材を介して床上に画像を表示す
る反射鏡とを備えている。このため、障害者や高齢者あ
るいは子供が見上げることなく案内情報等を容易に確認
できる上、LEDをマトリクス配置したLED表示器や
CRTのように任意の画像が表示可能な表示器を用いる
ことにより、文字などをスクロールさせたり、表示画面
を順次切り換えることで情報量の多いものでも表示可能
となる。また、床下空間内には、表示器と反射鏡とを分
けて配置するだけの空間を確保したため、表示器から発
せられる熱をある程度冷却することが可能となり、発光
素子等の短寿命化を防止することができる。さらに、反
射鏡を使っているため、表示器の表示面を透明部材の直
下に配置する必要がないことから、床面にかかる荷重が
直接表示器に加わる恐れがなくなり、表示器の破損を防
止することができる。請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の床埋め込み表示装置において、前記表示器
は、表示データを記憶するメモリを有し、該メモリを交
換するか、該メモリ内の表示データを外部との通信によ
り書き換えることによって表示内容を任意に変更可能と
したことを特徴とする。これによれば、表示器には表示
データを記憶するメモリを有していて、そのメモリを交
換するか、メモリ内の表示データを外部との通信によっ
て書き換えることにより、任意の表示内容に容易に変更
することができる。請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の床埋め込み表示装置において、前記表示器の表
示制御を行う表示器制御部を備え、該表示器制御部から
送られてくる表示データに基づいて前記表示器で画像表
示を行うことを特徴とする。これによれば、表示器制御
部から送られてくる表示データに基づいて表示器で画像
表示を行うようにしたため、リアルタイムで表示制御を
行ったり、表示内容を変更したりすることができる。
は、床面の少なくとも一部分が透明部材で形成されてお
り、該透明部材の下の床下空間内に設けられ、任意の画
像が表示可能な表示器と、前記床下空間内に設けられ、
前記表示器の画像を反射させて前記透明部材を介して床
上に画像を表示する反射鏡と、を備えていることを特徴
とする。これによれば、床面の透明部材の下の床下空間
内に、任意の画像が表示可能な表示器と、その表示器の
画像を反射させて透明部材を介して床上に画像を表示す
る反射鏡とを備えている。このため、障害者や高齢者あ
るいは子供が見上げることなく案内情報等を容易に確認
できる上、LEDをマトリクス配置したLED表示器や
CRTのように任意の画像が表示可能な表示器を用いる
ことにより、文字などをスクロールさせたり、表示画面
を順次切り換えることで情報量の多いものでも表示可能
となる。また、床下空間内には、表示器と反射鏡とを分
けて配置するだけの空間を確保したため、表示器から発
せられる熱をある程度冷却することが可能となり、発光
素子等の短寿命化を防止することができる。さらに、反
射鏡を使っているため、表示器の表示面を透明部材の直
下に配置する必要がないことから、床面にかかる荷重が
直接表示器に加わる恐れがなくなり、表示器の破損を防
止することができる。請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の床埋め込み表示装置において、前記表示器
は、表示データを記憶するメモリを有し、該メモリを交
換するか、該メモリ内の表示データを外部との通信によ
り書き換えることによって表示内容を任意に変更可能と
したことを特徴とする。これによれば、表示器には表示
データを記憶するメモリを有していて、そのメモリを交
換するか、メモリ内の表示データを外部との通信によっ
て書き換えることにより、任意の表示内容に容易に変更
することができる。請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載の床埋め込み表示装置において、前記表示器の表
示制御を行う表示器制御部を備え、該表示器制御部から
送られてくる表示データに基づいて前記表示器で画像表
示を行うことを特徴とする。これによれば、表示器制御
部から送られてくる表示データに基づいて表示器で画像
表示を行うようにしたため、リアルタイムで表示制御を
行ったり、表示内容を変更したりすることができる。
【0005】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
反射鏡の角度を任意に調整可能な反射鏡駆動部を備え、
該反射鏡駆動部により床上への画像表示角度を設置状況
に応じて調整することを特徴とする。これによれば、反
射鏡駆動部を用いることにより、設置状況に応じて反射
鏡の角度を適切に調整することが可能となり、床上での
画像表示角度が常に見易い位置となるように調節するこ
とができる。請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
透明部材で形成された床面に画像表示が行われているこ
とを知らせる案内灯を設けたことを特徴とする。これに
よれば、透明部材で形成された床面に案内灯を設けて、
床面で画像表示が行われていることを知らせるようにし
たため、遠くからでも床埋め込み表示装置の存在に気付
いて最寄りの案内表示を見に行くことができる。この案
内灯には、種々の構成が採用可能であり、例えば、表示
画面の周辺に複数個の発光体を配置して点滅させたり、
表示画面全体の色を定期的に変えたり、表示装置のある
方向に矢印案内灯を点灯させるなどして、床埋め込み表
示装置の位置を知らせる構成などを一例としてあげるこ
とができる。請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
表示器の画像が拡大されて床上に画像表示されるよう
に、前記透明部材または前記反射鏡の少なくとも一方に
加工が施されていることを特徴とする。これによれば、
透明部材をレンズ加工したり、反射鏡の鏡面を湾曲加工
するなど、少なくとも一方に加工を施すようにしたた
め、表示器の画像が床上で拡大されて見易く表示するこ
とができる。請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
表示器が設けられた通路を通行中の歩行者の位置と身長
の少なくとも一方が感知可能な歩行者感知器を備え、前
記歩行者感知器の感知状況に応じて前記表示器による画
像表示を行ったり、表示内容を変更したりする表示制御
を行うことを特徴とする。これによれば、表示器が設け
られた通路を通行中の歩行者の位置や身長の少なくとも
一方を感知する歩行者感知器を設けたため、例えば、歩
行者感知器の感知状況に応じて感知器の近くに歩行者が
来ると表示器が画像表示を開始したり、障害者や高齢者
あるいは子供のように比較的低い身長を感知した場合
は、文字を大きく見易い表示に変えたり、表示内容を障
害者や高齢者あるいは子供向けに変更する表示制御が可
能となる。
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
反射鏡の角度を任意に調整可能な反射鏡駆動部を備え、
該反射鏡駆動部により床上への画像表示角度を設置状況
に応じて調整することを特徴とする。これによれば、反
射鏡駆動部を用いることにより、設置状況に応じて反射
鏡の角度を適切に調整することが可能となり、床上での
画像表示角度が常に見易い位置となるように調節するこ
とができる。請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
透明部材で形成された床面に画像表示が行われているこ
とを知らせる案内灯を設けたことを特徴とする。これに
よれば、透明部材で形成された床面に案内灯を設けて、
床面で画像表示が行われていることを知らせるようにし
たため、遠くからでも床埋め込み表示装置の存在に気付
いて最寄りの案内表示を見に行くことができる。この案
内灯には、種々の構成が採用可能であり、例えば、表示
画面の周辺に複数個の発光体を配置して点滅させたり、
表示画面全体の色を定期的に変えたり、表示装置のある
方向に矢印案内灯を点灯させるなどして、床埋め込み表
示装置の位置を知らせる構成などを一例としてあげるこ
とができる。請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
表示器の画像が拡大されて床上に画像表示されるよう
に、前記透明部材または前記反射鏡の少なくとも一方に
加工が施されていることを特徴とする。これによれば、
透明部材をレンズ加工したり、反射鏡の鏡面を湾曲加工
するなど、少なくとも一方に加工を施すようにしたた
め、表示器の画像が床上で拡大されて見易く表示するこ
とができる。請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
何れか一項に記載の床埋め込み表示装置において、前記
表示器が設けられた通路を通行中の歩行者の位置と身長
の少なくとも一方が感知可能な歩行者感知器を備え、前
記歩行者感知器の感知状況に応じて前記表示器による画
像表示を行ったり、表示内容を変更したりする表示制御
を行うことを特徴とする。これによれば、表示器が設け
られた通路を通行中の歩行者の位置や身長の少なくとも
一方を感知する歩行者感知器を設けたため、例えば、歩
行者感知器の感知状況に応じて感知器の近くに歩行者が
来ると表示器が画像表示を開始したり、障害者や高齢者
あるいは子供のように比較的低い身長を感知した場合
は、文字を大きく見易い表示に変えたり、表示内容を障
害者や高齢者あるいは子供向けに変更する表示制御が可
能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に
おける床埋め込み表示装置の概略構成を示す断面図であ
り、ここでは鉄道の駅構内の通路に設置した場合であ
る。図1に示すように、本実施の形態の床埋め込み表示
装置は、通路の床面10の一部分にガラスや強化プラス
チックなどの透明部材12が使われていて、その透明部
材12の下には、一定容量の床下空間14が設けられて
いる。そして、床下空間14内には、CRTやLED
(発光ダイオード)素子をマトリクス状に配置したLE
D表示器のように、任意の画像が表示可能な表示器16
と、その表示器16に表示された画像を反射させ、透明
部材12を介して床上の通行人30へ画像を表示する反
射鏡18とが配置されている。このように、表示器16
と反射鏡18とを分けて配置したことで床下空間14に
ある程度の容積を確保することができるため、LED素
子などから発せられた熱を冷却して、発光素子等の長寿
命化が図れる。また、反射鏡18を使うことで透明部材
12の直下に表示器16を配置する必要がなくなり、荷
重が直接表示器に加わらないので、破損を防止すること
ができる。また、反射鏡18には、反射鏡の角度を任意
に調整可能な反射鏡駆動部20を備えており、床埋め込
み表示装置の設置状況に応じて床上への画像表示角度を
任意に微調整することができる。さらに、図示していな
いが、本実施の形態の反射鏡18の鏡面部分を湾曲加工
したり、透明部材12をレンズ加工することにより、表
示器16で表示された画像を拡大表示させることができ
る。表示器16を表示制御する表示器制御部22が別配
置されていて、表示器16の表示データがここから有線
送信(あるいは、無線送信)されることにより、常に所
望の画像を表示させることができる。表示器16や表示
器制御部22は、電源24から電源が供給されるように
構成されているが、独立したバッテリー電源を内蔵し、
バッテリー駆動するように構成しても勿論良い。なお、
図1中には、通行人30の頭上に天井28から釣り下げ
る従来タイプの表示器26を比較例として図示してあ
る。
面に基づいて詳細に説明する。図1は、本実施の形態に
おける床埋め込み表示装置の概略構成を示す断面図であ
り、ここでは鉄道の駅構内の通路に設置した場合であ
る。図1に示すように、本実施の形態の床埋め込み表示
装置は、通路の床面10の一部分にガラスや強化プラス
チックなどの透明部材12が使われていて、その透明部
材12の下には、一定容量の床下空間14が設けられて
いる。そして、床下空間14内には、CRTやLED
(発光ダイオード)素子をマトリクス状に配置したLE
D表示器のように、任意の画像が表示可能な表示器16
と、その表示器16に表示された画像を反射させ、透明
部材12を介して床上の通行人30へ画像を表示する反
射鏡18とが配置されている。このように、表示器16
と反射鏡18とを分けて配置したことで床下空間14に
ある程度の容積を確保することができるため、LED素
子などから発せられた熱を冷却して、発光素子等の長寿
命化が図れる。また、反射鏡18を使うことで透明部材
12の直下に表示器16を配置する必要がなくなり、荷
重が直接表示器に加わらないので、破損を防止すること
ができる。また、反射鏡18には、反射鏡の角度を任意
に調整可能な反射鏡駆動部20を備えており、床埋め込
み表示装置の設置状況に応じて床上への画像表示角度を
任意に微調整することができる。さらに、図示していな
いが、本実施の形態の反射鏡18の鏡面部分を湾曲加工
したり、透明部材12をレンズ加工することにより、表
示器16で表示された画像を拡大表示させることができ
る。表示器16を表示制御する表示器制御部22が別配
置されていて、表示器16の表示データがここから有線
送信(あるいは、無線送信)されることにより、常に所
望の画像を表示させることができる。表示器16や表示
器制御部22は、電源24から電源が供給されるように
構成されているが、独立したバッテリー電源を内蔵し、
バッテリー駆動するように構成しても勿論良い。なお、
図1中には、通行人30の頭上に天井28から釣り下げ
る従来タイプの表示器26を比較例として図示してあ
る。
【0007】図2は、図1の床埋め込み表示装置の詳細
なブロック構成図であり、図1に対応する構成部分には
同一符号が付してある。同一構成部分については、説明
を省略する。図2に示すように、本実施の形態の表示器
16は、表示データを記憶するメモリとして、ROM4
0やメモリカード42を備えていて、メモリカード42
を交換したり、ROM40内の表示データを表示制御部
22との間で通信により書き換えることで、任意の表示
内容に容易に変更することが可能である。また、本実施
の形態の表示器16は、図2に示すように、透明部材1
2で形成された床面で画像表示が行われていることを知
らせるための案内灯44が設けられている。案内灯の構
成例としては、例えば、後述する図3や図4に示すよう
に、表示画面の周辺に複数個の発光体を配置して点滅さ
せたり、表示画面全体の色を定期的に変えたり、表示装
置の方向に向けた矢印案内灯を周辺で点灯するなどして
床埋め込み表示装置の位置を知らせるものなどが考えら
れるが、勿論これに限定されるものではない。さらに、
本実施の形態の表示器16には、表示器が設けられた通
路を通行中の歩行者位置や歩行者の身長等を感知するこ
とのできる歩行者感知器50を備えている。表示器制御
部22は、歩行者感知器50による感知状況に応じて、
床埋め込み表示装置に通行人が接近している場合に画像
を表示するようオン/オフ制御を行ったり、身長が一定
以下の通行人を感知した場合、障害者、高齢者、あるい
は子供である可能性が高いため、表示文字を大きくした
り、案内表示内容を別の内容に変更したりする表示制御
を行う。
なブロック構成図であり、図1に対応する構成部分には
同一符号が付してある。同一構成部分については、説明
を省略する。図2に示すように、本実施の形態の表示器
16は、表示データを記憶するメモリとして、ROM4
0やメモリカード42を備えていて、メモリカード42
を交換したり、ROM40内の表示データを表示制御部
22との間で通信により書き換えることで、任意の表示
内容に容易に変更することが可能である。また、本実施
の形態の表示器16は、図2に示すように、透明部材1
2で形成された床面で画像表示が行われていることを知
らせるための案内灯44が設けられている。案内灯の構
成例としては、例えば、後述する図3や図4に示すよう
に、表示画面の周辺に複数個の発光体を配置して点滅さ
せたり、表示画面全体の色を定期的に変えたり、表示装
置の方向に向けた矢印案内灯を周辺で点灯するなどして
床埋め込み表示装置の位置を知らせるものなどが考えら
れるが、勿論これに限定されるものではない。さらに、
本実施の形態の表示器16には、表示器が設けられた通
路を通行中の歩行者位置や歩行者の身長等を感知するこ
とのできる歩行者感知器50を備えている。表示器制御
部22は、歩行者感知器50による感知状況に応じて、
床埋め込み表示装置に通行人が接近している場合に画像
を表示するようオン/オフ制御を行ったり、身長が一定
以下の通行人を感知した場合、障害者、高齢者、あるい
は子供である可能性が高いため、表示文字を大きくした
り、案内表示内容を別の内容に変更したりする表示制御
を行う。
【0008】図3は、図1の床埋め込み表示装置が設置
された通路を斜め上から俯瞰した図である。図3に示す
ように、駅構内の通路64には、往来する通行人が左側
通行ですれ違うようにセンターラインで仕切られてい
て、それぞれの通行路に床埋め込み表示装置が設けら
れ、床下に配置された表示器16の案内表示画像が不図
示の反射鏡で反射されて、床上の通行人68,70など
によって視認することができる。図3に示す床埋め込み
表示装置の周囲には、複数の案内灯44が配置されてい
て、案内灯44を点滅させることにより、遠くからでも
床埋め込み表示装置の存在を通行人に知らせることがで
きる。また、図3には、歩行者感知器の種々の例が示さ
れている。歩行者感知器50は通路64の天井から釣り
下げられた超音波や光を用いた歩行者センサであり、各
通行人の位置や身長をリアルタイムで把握することがで
きる。図3に示した歩行者感知器52,56は、壁60
に複数の投光器が垂直方向にアレイ状に配列されてい
て、壁62に対向配置された複数の受光器からなる歩行
者感知器54,58と対をなし、各投光器と受光器とが
それぞれ対応していて、歩行者感知器52,54,5
6,58の間を通行人が通過すると、通行人の身長に見
合った位置の光が遮られるため、通行人の位置と身長と
を同時計測することができる。さらに、図3に示した歩
行者感知器66は、踏み板センサであり、通行人がこの
板を踏むことにより、その位置に通行人が来ていること
がわかる。ここでは、両通路の表示器の前後にそれぞれ
2つずつ、合計4個の歩行者感知器66を配置してあ
る。上記した歩行者感知器50、歩行者感知器52,5
4,56,58、歩行者感知器66は、それぞれ組み合
わせて用いてもよいが、少なくとも1つあれば良く、上
記以外の構成から成る歩行者感知器を用いても勿論良
い。
された通路を斜め上から俯瞰した図である。図3に示す
ように、駅構内の通路64には、往来する通行人が左側
通行ですれ違うようにセンターラインで仕切られてい
て、それぞれの通行路に床埋め込み表示装置が設けら
れ、床下に配置された表示器16の案内表示画像が不図
示の反射鏡で反射されて、床上の通行人68,70など
によって視認することができる。図3に示す床埋め込み
表示装置の周囲には、複数の案内灯44が配置されてい
て、案内灯44を点滅させることにより、遠くからでも
床埋め込み表示装置の存在を通行人に知らせることがで
きる。また、図3には、歩行者感知器の種々の例が示さ
れている。歩行者感知器50は通路64の天井から釣り
下げられた超音波や光を用いた歩行者センサであり、各
通行人の位置や身長をリアルタイムで把握することがで
きる。図3に示した歩行者感知器52,56は、壁60
に複数の投光器が垂直方向にアレイ状に配列されてい
て、壁62に対向配置された複数の受光器からなる歩行
者感知器54,58と対をなし、各投光器と受光器とが
それぞれ対応していて、歩行者感知器52,54,5
6,58の間を通行人が通過すると、通行人の身長に見
合った位置の光が遮られるため、通行人の位置と身長と
を同時計測することができる。さらに、図3に示した歩
行者感知器66は、踏み板センサであり、通行人がこの
板を踏むことにより、その位置に通行人が来ていること
がわかる。ここでは、両通路の表示器の前後にそれぞれ
2つずつ、合計4個の歩行者感知器66を配置してあ
る。上記した歩行者感知器50、歩行者感知器52,5
4,56,58、歩行者感知器66は、それぞれ組み合
わせて用いてもよいが、少なくとも1つあれば良く、上
記以外の構成から成る歩行者感知器を用いても勿論良
い。
【0009】図4は、図3に示した表示器16における
案内表示画像の一例を示した図であり、(b)は、
(a)の数秒後の表示画像を示したものである。次に、
動作について説明する。図1に示すように、駅構内の通
路の床面10を杖をついた高齢者の通行人30が歩いて
いると、目線は低く、視線が前方斜め下を向いているた
め、これまでの天井28から釣り下げられている表示器
26では視認性が悪く、仮に表示器26があると分かっ
ていても、これを見上げて表示内容を確認するのは容易
でなかった。本実施の形態の床埋め込み表示装置は、こ
こでは表示器26と同じ内容を表示する表示器10と反
射鏡18とを床下空間14内に配置し、表示器10の画
像を45度の角度で設置した反射鏡18で反射させて、
透明部材12を介して床上に画像を表示するものであ
る。その表示画像の一例としては、図4に示すようなも
のがあり、その通路が3番線ホームに向かう通路の場
合、「拝島行 10:05発 3番線」と「青梅行は6
番線から発車致します」の2つの案内表示を行ってい
る。ここでは、表示器16の表示面を上段16aと下段
16bとに分け、上段16aの「拝島行 10:05発
3番線」は列車が発車するまで固定で表示され、下段
16bの「青梅行は6番線から発車致します」は図4
(a)→(b)のようにスクロール表示を行っている。
このスクロール表示は、乗客に注意を喚起することがで
きると共に、限られた表示空間内であってもより多くの
情報量を提供することができる。なお、表示内容や表示
形態などについては、この例に限定されない。上記図4
の表示は、図1の表示器制御部22から順次送られてく
る表示データに基づいて表示が行われるが、図2に示す
ように、表示器16に装着されたROM40やメモリカ
ード42に予め格納された表示データに基づいて表示を
行うことも可能である。その際、メモリカード42は、
それ自体の交換、あるいはROM40の場合は、表示器
制御部22などの外部機器から通信等により表示データ
を書き換えることにより、所望の表示内容に容易に変更
することができる。
案内表示画像の一例を示した図であり、(b)は、
(a)の数秒後の表示画像を示したものである。次に、
動作について説明する。図1に示すように、駅構内の通
路の床面10を杖をついた高齢者の通行人30が歩いて
いると、目線は低く、視線が前方斜め下を向いているた
め、これまでの天井28から釣り下げられている表示器
26では視認性が悪く、仮に表示器26があると分かっ
ていても、これを見上げて表示内容を確認するのは容易
でなかった。本実施の形態の床埋め込み表示装置は、こ
こでは表示器26と同じ内容を表示する表示器10と反
射鏡18とを床下空間14内に配置し、表示器10の画
像を45度の角度で設置した反射鏡18で反射させて、
透明部材12を介して床上に画像を表示するものであ
る。その表示画像の一例としては、図4に示すようなも
のがあり、その通路が3番線ホームに向かう通路の場
合、「拝島行 10:05発 3番線」と「青梅行は6
番線から発車致します」の2つの案内表示を行ってい
る。ここでは、表示器16の表示面を上段16aと下段
16bとに分け、上段16aの「拝島行 10:05発
3番線」は列車が発車するまで固定で表示され、下段
16bの「青梅行は6番線から発車致します」は図4
(a)→(b)のようにスクロール表示を行っている。
このスクロール表示は、乗客に注意を喚起することがで
きると共に、限られた表示空間内であってもより多くの
情報量を提供することができる。なお、表示内容や表示
形態などについては、この例に限定されない。上記図4
の表示は、図1の表示器制御部22から順次送られてく
る表示データに基づいて表示が行われるが、図2に示す
ように、表示器16に装着されたROM40やメモリカ
ード42に予め格納された表示データに基づいて表示を
行うことも可能である。その際、メモリカード42は、
それ自体の交換、あるいはROM40の場合は、表示器
制御部22などの外部機器から通信等により表示データ
を書き換えることにより、所望の表示内容に容易に変更
することができる。
【0010】また、図1および図2に示す反射鏡駆動部
20を用いて反射鏡18の角度が調整できるため、床埋
め込み表示装置の設置位置に応じて微調整を行ったり、
通行方向に合わせて表示角度をつけることで、視認性を
さらに向上させることも可能である。そして、図3に示
すように、駅構内の通路64の往路側と復路側に床埋め
込み表示装置が2個設置されている。この通路64を通
行する通行人68,70が居て、表示器16の近くまで
来ると、超音波や光を用いた歩行者感知器50が通行人
の位置と身長を感知し、その感知信号を図2の表示器制
御部22に送信する。表示器制御部22は、一定の身長
以下の通行人の場合は、障害者、高齢者、あるいは子供
である可能性が高いため、そのときだけ床埋め込み表示
装置により表示を行っても良い。勿論、床埋め込み表示
装置は、通行人の身長に関わらず、通行人が近くに来た
ら表示を開始するようにしてもよく、また、常時表示を
行っていてもよい。さらに、投光器と受光器から成る歩
行者感知器52,54,56,58を用いた場合は、通
行人68,70などが光を遮ることによって通行人の位
置と身長とがわかるので、その感知信号を表示器制御部
22に送信する。その後の動作については、上記した歩
行者感知器50の場合と同様である。また、踏み板セン
サである歩行者感知器66を用いた場合は、通行人の身
長まではわからないが通行人の位置を感知することがで
きるので、その感知信号を表示器制御部22に送信し、
通行人が表示器16の近くに来たことにより表示を開始
するように制御することができる。上記例では、表示の
オン/オフ制御を行ったが、障害者や高齢者あるいは子
供のように比較的低い身長を感知した場合は、文字を大
きく見易い表示に変えたり、表示内容を障害者や高齢者
あるいは子供向けのものに変更する表示制御を行っても
良い。図3に示す表示器16の透明部材の周辺には、複
数の案内灯44が配列してあって、ここでは図4
(a),(b)のように隣接する案内灯44a,44b
を交互に点滅させることで、遠くに居る通行人からでも
床埋め込み表示装置の設置位置を容易に知らせることが
できる。表示面16に表示される案内表示画像は、表示
器16の画像をそのまま反射鏡18を介して床上に表示
しても良いが、反射鏡18の鏡面部分を湾曲させたり、
透明部材12をレンズ加工することにより、表示文字等
が大きく表示されるので、高齢者や子供にも見易くする
ことができる。
20を用いて反射鏡18の角度が調整できるため、床埋
め込み表示装置の設置位置に応じて微調整を行ったり、
通行方向に合わせて表示角度をつけることで、視認性を
さらに向上させることも可能である。そして、図3に示
すように、駅構内の通路64の往路側と復路側に床埋め
込み表示装置が2個設置されている。この通路64を通
行する通行人68,70が居て、表示器16の近くまで
来ると、超音波や光を用いた歩行者感知器50が通行人
の位置と身長を感知し、その感知信号を図2の表示器制
御部22に送信する。表示器制御部22は、一定の身長
以下の通行人の場合は、障害者、高齢者、あるいは子供
である可能性が高いため、そのときだけ床埋め込み表示
装置により表示を行っても良い。勿論、床埋め込み表示
装置は、通行人の身長に関わらず、通行人が近くに来た
ら表示を開始するようにしてもよく、また、常時表示を
行っていてもよい。さらに、投光器と受光器から成る歩
行者感知器52,54,56,58を用いた場合は、通
行人68,70などが光を遮ることによって通行人の位
置と身長とがわかるので、その感知信号を表示器制御部
22に送信する。その後の動作については、上記した歩
行者感知器50の場合と同様である。また、踏み板セン
サである歩行者感知器66を用いた場合は、通行人の身
長まではわからないが通行人の位置を感知することがで
きるので、その感知信号を表示器制御部22に送信し、
通行人が表示器16の近くに来たことにより表示を開始
するように制御することができる。上記例では、表示の
オン/オフ制御を行ったが、障害者や高齢者あるいは子
供のように比較的低い身長を感知した場合は、文字を大
きく見易い表示に変えたり、表示内容を障害者や高齢者
あるいは子供向けのものに変更する表示制御を行っても
良い。図3に示す表示器16の透明部材の周辺には、複
数の案内灯44が配列してあって、ここでは図4
(a),(b)のように隣接する案内灯44a,44b
を交互に点滅させることで、遠くに居る通行人からでも
床埋め込み表示装置の設置位置を容易に知らせることが
できる。表示面16に表示される案内表示画像は、表示
器16の画像をそのまま反射鏡18を介して床上に表示
しても良いが、反射鏡18の鏡面部分を湾曲させたり、
透明部材12をレンズ加工することにより、表示文字等
が大きく表示されるので、高齢者や子供にも見易くする
ことができる。
【0011】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、障害者や高齢者あるいは子供の目線で案内情報等を
容易に確認することができ、LED表示器やCRTのよ
うな任意の画像が表示可能な表示器を用いることによっ
て、文字などをスクロールさせたり、表示画面を順次切
り換えることで情報量の多いものでも表示することが可
能である。また、本実施の形態によれば、表示器と反射
鏡とを分けて配置した床下空間内の容積により、表示器
から発せられる熱をある程度冷却することが可能とな
り、発光素子等の長寿命化を図ることができる。さら
に、本実施の形態によれば、反射鏡を使っているので、
表示器の表示面を透明部材の直下に配置する必要がな
く、床面にかかる荷重が直接表示器に加わらないことか
ら、表示器の破損を防止することができる。また、本実
施の形態によれば、ROM40のデータを書き換えた
り、メモリカード42を交換したり、表示器制御部22
から送信する表示データを変えることによって、所望の
表示内容に容易に変更することができる。また、本実施
の形態によれば、透明部材で形成された床面に案内灯を
設けたため、遠くからでも床埋め込み表示装置の存在に
気付いて最寄りの案内表示を見に行くことができる。な
お、本実施の形態では、駅構内における床埋め込み表示
装置について説明したが、デパート、病院、広場などに
適用することも勿論可能であり、その場合も上記と同様
に好適な効果を得ることができる。さらに、本実施の形
態では、表示器としてLED表示器を用いたが、CRT
や液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなど、種々
の表示器を用いることができる。
ば、障害者や高齢者あるいは子供の目線で案内情報等を
容易に確認することができ、LED表示器やCRTのよ
うな任意の画像が表示可能な表示器を用いることによっ
て、文字などをスクロールさせたり、表示画面を順次切
り換えることで情報量の多いものでも表示することが可
能である。また、本実施の形態によれば、表示器と反射
鏡とを分けて配置した床下空間内の容積により、表示器
から発せられる熱をある程度冷却することが可能とな
り、発光素子等の長寿命化を図ることができる。さら
に、本実施の形態によれば、反射鏡を使っているので、
表示器の表示面を透明部材の直下に配置する必要がな
く、床面にかかる荷重が直接表示器に加わらないことか
ら、表示器の破損を防止することができる。また、本実
施の形態によれば、ROM40のデータを書き換えた
り、メモリカード42を交換したり、表示器制御部22
から送信する表示データを変えることによって、所望の
表示内容に容易に変更することができる。また、本実施
の形態によれば、透明部材で形成された床面に案内灯を
設けたため、遠くからでも床埋め込み表示装置の存在に
気付いて最寄りの案内表示を見に行くことができる。な
お、本実施の形態では、駅構内における床埋め込み表示
装置について説明したが、デパート、病院、広場などに
適用することも勿論可能であり、その場合も上記と同様
に好適な効果を得ることができる。さらに、本実施の形
態では、表示器としてLED表示器を用いたが、CRT
や液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなど、種々
の表示器を用いることができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、床面の透明部材の下の床下空間内に、任
意の画像が表示可能な表示器と、その表示器の画像を反
射させて透明部材を介して床上に画像を表示する反射鏡
とを備えているので、障害者や高齢者あるいは子供が見
上げることなく案内情報等を容易に確認できる上、LE
Dをマトリクス配置したLED表示器やCRTのように
任意の画像が表示可能な表示器を用いることにより、文
字などをスクロールさせたり、表示画面を順次切り換え
ることで情報量の多いものでも表示することができる。
また、床下空間内には、表示器と反射鏡とを分けて配置
するだけの空間を確保したので、表示器から発せられる
熱をある程度冷却することが可能となり、発光素子等の
短寿命化を防止することができる。さらに、反射鏡を使
っているので、表示器の表示面を透明部材の直下に配置
する必要がないことから、床面にかかる荷重が直接表示
器に加わる恐れがなくなり、表示器の破損を防止するこ
とができる。請求項2に記載の発明によれば、表示器に
は表示データを記憶するメモリを有していて、そのメモ
リを交換するか、メモリ内の表示データを外部との通信
によって書き換えるようにしたので、任意の表示内容に
容易に変更することができる。請求項3に記載の発明に
よれば、表示器制御部から送られてくる表示データに基
づいて表示器で画像表示を行うようにしたので、リアル
タイムで表示制御を行ったり、表示内容を変更したりす
ることができる。
発明によれば、床面の透明部材の下の床下空間内に、任
意の画像が表示可能な表示器と、その表示器の画像を反
射させて透明部材を介して床上に画像を表示する反射鏡
とを備えているので、障害者や高齢者あるいは子供が見
上げることなく案内情報等を容易に確認できる上、LE
Dをマトリクス配置したLED表示器やCRTのように
任意の画像が表示可能な表示器を用いることにより、文
字などをスクロールさせたり、表示画面を順次切り換え
ることで情報量の多いものでも表示することができる。
また、床下空間内には、表示器と反射鏡とを分けて配置
するだけの空間を確保したので、表示器から発せられる
熱をある程度冷却することが可能となり、発光素子等の
短寿命化を防止することができる。さらに、反射鏡を使
っているので、表示器の表示面を透明部材の直下に配置
する必要がないことから、床面にかかる荷重が直接表示
器に加わる恐れがなくなり、表示器の破損を防止するこ
とができる。請求項2に記載の発明によれば、表示器に
は表示データを記憶するメモリを有していて、そのメモ
リを交換するか、メモリ内の表示データを外部との通信
によって書き換えるようにしたので、任意の表示内容に
容易に変更することができる。請求項3に記載の発明に
よれば、表示器制御部から送られてくる表示データに基
づいて表示器で画像表示を行うようにしたので、リアル
タイムで表示制御を行ったり、表示内容を変更したりす
ることができる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、反射鏡駆
動部を用いるようにしたので、設置状況に応じて反射鏡
の角度を適切に調整することが可能となり、床上での画
像表示角度が常に見易い位置となるように調節すること
ができる。請求項5に記載の発明によれば、透明部材で
形成された床面に案内灯を設けて、床面で画像表示が行
われていることを知らせるようにしたので、遠くからで
も床埋め込み表示装置の存在に気付いて最寄りの案内表
示を見に行くことができる。請求項6に記載の発明によ
れば、透明部材をレンズ加工したり、反射鏡の鏡面を湾
曲加工するなど、少なくとも一方に加工を施すようにし
たので、表示器の画像が床上で拡大されて見易く表示す
ることができる。請求項7に記載の発明によれば、表示
器が設けられた通路を通行中の歩行者の位置や身長の少
なくとも一方を感知する歩行者感知器を設けたので、歩
行者感知器の感知状況に応じて感知器の近くに歩行者が
来ると表示器が画像表示を開始したり、障害者や高齢者
あるいは子供のように比較的低い身長を感知した場合
は、文字を大きく見易い表示に変えたり、表示内容を障
害者や高齢者あるいは子供向けに変更する表示制御を行
うことができる。
動部を用いるようにしたので、設置状況に応じて反射鏡
の角度を適切に調整することが可能となり、床上での画
像表示角度が常に見易い位置となるように調節すること
ができる。請求項5に記載の発明によれば、透明部材で
形成された床面に案内灯を設けて、床面で画像表示が行
われていることを知らせるようにしたので、遠くからで
も床埋め込み表示装置の存在に気付いて最寄りの案内表
示を見に行くことができる。請求項6に記載の発明によ
れば、透明部材をレンズ加工したり、反射鏡の鏡面を湾
曲加工するなど、少なくとも一方に加工を施すようにし
たので、表示器の画像が床上で拡大されて見易く表示す
ることができる。請求項7に記載の発明によれば、表示
器が設けられた通路を通行中の歩行者の位置や身長の少
なくとも一方を感知する歩行者感知器を設けたので、歩
行者感知器の感知状況に応じて感知器の近くに歩行者が
来ると表示器が画像表示を開始したり、障害者や高齢者
あるいは子供のように比較的低い身長を感知した場合
は、文字を大きく見易い表示に変えたり、表示内容を障
害者や高齢者あるいは子供向けに変更する表示制御を行
うことができる。
【図1】本実施の形態における床埋め込み表示装置の概
略構成を示す断面図である。
略構成を示す断面図である。
【図2】図1の床埋め込み表示装置の詳細なブロック構
成図である。
成図である。
【図3】図1の床埋め込み表示装置が設置された通路を
斜め上から俯瞰した図である。
斜め上から俯瞰した図である。
【図4】(a)は、図3の表示器における案内表示画像
の一例を示した図であり、(b)は、(a)の数秒後の
表示画像を示した図である。
の一例を示した図であり、(b)は、(a)の数秒後の
表示画像を示した図である。
10 床面、 12 透明部材、 14 床下空間、 16 表示器、 18 反射鏡、 20 反射鏡駆動部、 22 表示器制御部、 24 電源、 40 ROM、 42 メモリカード、 44 案内灯、 50 歩行者感知器、 52,54,56,58 歩行者感知器、 66 歩行者感知器。
Claims (7)
- 【請求項1】 床面の少なくとも一部分が透明部材で形
成されており、 該透明部材の下の床下空間内に設けられ、任意の画像が
表示可能な表示器と、 前記床下空間内に設けられ、前記表示器の画像を反射さ
せて前記透明部材を介して床上に画像を表示する反射鏡
と、 を備えていることを特徴とする床埋め込み表示装置。 - 【請求項2】 前記表示器は、表示データを記憶するメ
モリを有し、該メモリを交換するか、該メモリ内の表示
データを外部との通信により書き換えることによって表
示内容を任意に変更可能としたことを特徴とする請求項
1に記載の床埋め込み表示装置。 - 【請求項3】 前記表示器の表示制御を行う表示器制御
部を備え、 該表示器制御部から送られてくる表示データに基づいて
前記表示器で画像表示を行うことを特徴とする請求項1
に記載の床埋め込み表示装置。 - 【請求項4】 前記反射鏡の角度を任意に調整可能な反
射鏡駆動部を備え、 該反射鏡駆動部により床上への画像表示角度を設置状況
に応じて調整することを特徴とする請求項1〜3の何れ
か一項に記載の床埋め込み表示装置。 - 【請求項5】 前記透明部材で形成された床面に画像表
示が行われていることを知らせる案内灯を設けたことを
特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の床埋め込
み表示装置。 - 【請求項6】 前記表示器の画像が拡大されて床上に画
像表示されるように、前記透明部材または前記反射鏡の
少なくとも一方に加工が施されていることを特徴とする
請求項1〜5の何れか一項に記載の床埋め込み表示装
置。 - 【請求項7】 前記表示器が設けられた通路を通行中の
歩行者の位置と身長の少なくとも一方が感知可能な歩行
者感知器を備え、 前記歩行者感知器の感知状況に応じて前記表示器による
画像表示を行ったり、表示内容を変更したりする表示制
御を行うことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に
記載の床埋め込み表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247006A JP2002062832A (ja) | 2000-08-16 | 2000-08-16 | 床埋め込み表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247006A JP2002062832A (ja) | 2000-08-16 | 2000-08-16 | 床埋め込み表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002062832A true JP2002062832A (ja) | 2002-02-28 |
Family
ID=18737190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000247006A Pending JP2002062832A (ja) | 2000-08-16 | 2000-08-16 | 床埋め込み表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002062832A (ja) |
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003103470A1 (en) * | 2002-06-05 | 2003-12-18 | Intellimats, Llc | Modular protective structure for floor display |
US6873266B2 (en) | 1999-05-04 | 2005-03-29 | Intellimats, Llc | Electronic floor display |
US6917301B2 (en) | 1999-05-04 | 2005-07-12 | Intellimats, Llc | Floor display system with variable image orientation |
US6940418B2 (en) | 1999-05-04 | 2005-09-06 | Intellimats, Llc | Electronic floor display cleaning system and protective cover |
US6982649B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-01-03 | Intellimats, Llc | Floor display system with interactive features |
US7009523B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-03-07 | Intellimats, Llc | Modular protective structure for floor display |
JP2006518870A (ja) * | 2003-01-22 | 2006-08-17 | インテリマッツ・エルエルシー | 対話的でダイナミックな電子フロア広告/メッセージディスプレイ |
US7109881B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-09-19 | Intellimats Llc | Electronic floor display with weight measurement and reflective display |
US7145469B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-12-05 | Intellimats, Llc | Display system for use on horizontal or non-horizontal surfaces |
US7205903B2 (en) | 1999-05-04 | 2007-04-17 | Intellimat, Inc. | Interactive and dynamic electronic floor advertising/messaging display |
US7358861B2 (en) | 1999-05-04 | 2008-04-15 | Intellimats | Electronic floor display with alerting |
JPWO2006006642A1 (ja) * | 2004-07-13 | 2008-05-01 | 有限会社アズ芸術科学研究所 | 映像演出システム及び映像演出方法 |
US7511630B2 (en) | 1999-05-04 | 2009-03-31 | Intellimat, Inc. | Dynamic electronic display system with brightness control |
BE1019935A3 (nl) * | 2012-03-08 | 2013-02-05 | Tait Technologies Bvba | Systeem voor videoweergave. |
WO2016159163A1 (ja) * | 2015-03-31 | 2016-10-06 | 大和ハウス工業株式会社 | 映像表示システム及び映像表示方法 |
CN111223397A (zh) * | 2020-03-10 | 2020-06-02 | 深圳市德建光电科技有限公司 | 一种稳定性高的交互式互动地砖屛 |
-
2000
- 2000-08-16 JP JP2000247006A patent/JP2002062832A/ja active Pending
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7511630B2 (en) | 1999-05-04 | 2009-03-31 | Intellimat, Inc. | Dynamic electronic display system with brightness control |
US7456755B2 (en) | 1999-05-04 | 2008-11-25 | Intellimat, Inc. | Floor mat and system having electronic display device connectable to a network |
US7629896B2 (en) | 1999-05-04 | 2009-12-08 | Intellimat, Inc. | Floor display system with interactive features and variable image rotation |
US7009523B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-03-07 | Intellimats, Llc | Modular protective structure for floor display |
US6873266B2 (en) | 1999-05-04 | 2005-03-29 | Intellimats, Llc | Electronic floor display |
US7109881B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-09-19 | Intellimats Llc | Electronic floor display with weight measurement and reflective display |
US7145469B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-12-05 | Intellimats, Llc | Display system for use on horizontal or non-horizontal surfaces |
US7205903B2 (en) | 1999-05-04 | 2007-04-17 | Intellimat, Inc. | Interactive and dynamic electronic floor advertising/messaging display |
US6917301B2 (en) | 1999-05-04 | 2005-07-12 | Intellimats, Llc | Floor display system with variable image orientation |
US6982649B2 (en) | 1999-05-04 | 2006-01-03 | Intellimats, Llc | Floor display system with interactive features |
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