JP4830898B2 - ダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば無線を利用して映像データ及び音声データの送受信を行うダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置に関する。
例えばインターホンなどの分野においては、目障りな配線を無くすると共に、配線工事を不要とすべく、屋外に設置される屋外装置(ドアホン子機)と屋内に設置される屋内装置(親機)との間の映像データ及び音声データの送受信を、無線送受信機を利用して行うものが普及している。このような無線送受信装置において、回路構成を簡略化して装置の小型軽量化及び低コストかを図るために、ダイレクトコンバージョン方式(ホモダイン方式又はホモヘテロダイン方式とも呼ばれる)の無線送受信装置が提案されている。
従来から、無線送受信機において、LOW−IFやダイレクトコンバージョン方式を採用する場合、IQ(直交)回路が用いられる。ところが、周知のように、IQ回路においては、IQ不整合や直流オフセットによる信号のS/N劣化が問題となる。そのため、IQ回路において、その振幅と位相に精度が求められ、振幅又は位相、あるいは振幅と位相の両方のキャリブレーション回路が付加されている。一般的に、振幅や位相のキャリブレーションは、製品の製造工程において調整され、例えば測定器(信号発生器)から既知の信号をIQ回路に入力し、IQ回路から出力される信号をフィードバックすることにより行われている(特許文献1参照)。
ところで、このようにキャリブレーション回路を用いて振幅や位相のキャリブレーションを行う場合、測定器(信号発生器)などの設備が必要となる。また、リアルタイムでの補正ができず、温度変動など周囲環境の変化に対応することができない。さらに、リアルタイムで補正をするために、温度センサなどを搭載している例もあるが、回路構成が複雑な構成になり、小型化及び低コスト化を妨げる要因になる。さらに、初期に測定器などの設備が必要である。
特表2005−527152号公報
本発明は上記従来例の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、IQ不整合や直流オフセットに対してもキャリブレーション設備が不要であり、回路構成を簡単で、かつ低コスト化が可能な構成にすると共に、リアルタイムに補正することが可能なダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1の発明は、ダイレクトコンバージョン方式の送信機及び受信機で構成されるダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置であって、
前記送信機は、IQ直交回路を含み、Q成分信号及びQ成分信号よりも単位時間当たりのデータ伝送量が少ないI成分信号を出力する送信変調制御部を備え、
前記受信機は、
受波した無線信号を復調するための基準周波数の信号を発振する基準周波数発振器と、
前記基準周波数発振器から発振される基準周波数の信号の位相を90度シフトすると共に、外部から印加されるシフト調整用電気信号に応じて位相シフト調整を施す90度シフト位相器と、
受波した無線信号と前記90度シフト位相器の出力信号とを、外部から印加されるI成分用調整信号に応じてミキシングするI成分用ミキサと、
受波した無線信号と、前記基準周波数発振器の出力信号とを、外部から印加されるQ成分用調整信号に応じてミキシングするQ成分用ミキサと、
前記I成分信号と前記Q成分信号とをそれぞれ復調及び解読する受信復調制御部とを備え、
前記Q成分信号の方が前記I成分信号よりもデータ送出量が多く、
前記送信変調制御部は、所定の論理符合配列で表記されるパイロット信号をI成分信号に書き加えるものであって、前記パイロット信号を書き加えた結果であるI成分信号のデータ送出量が、前記Q成分信号のデータ送出量を上限としており、
前記受信復調制御部は、前記I成分用ミキサと前記Q成分用ミキサの両利得の誤差が許容範囲内に収まっている場合に前記パイロット信号と比較されるテンプレートデータを備え、前記パイロット信号が前記テンプレートデータに収まるように、前記I成分用ミキサ又は前記90度シフト位相器に調整信号を印加することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置において、
前記テンプレートデータは、前記パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表す利得誤差許容範囲内テンプレートデータであり、
前記受信復調制御部は、前記パイロット信号の振幅が前記利得誤差許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記I成分用ミキサにI成分用調整信号を印加することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置において、
前記テンプレートデータは、前記90度シフト位相器の位相シフト誤差が許容範囲内に収まっている場合における前記パイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表す位相ずれ許容範囲内テンプレートデータであり、
前記受信復調制御部は、前記パイロット信号の位相が前記位相ずれ許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記90度シフト位相器にシフト調整用電気信号を印加することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置において、
前記テンプレートデータは、前記パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表す利得誤差許容範囲内テンプレートデータ及び前記90度シフト位相器の位相シフト誤差が許容範囲内に収まっている場合における前記パイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表す位相ずれ許容範囲内テンプレートデータであり、
前記受信復調制御部は、前記パイロット信号の振幅が前記利得誤差許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記I成分用ミキサにI成分用調整信号を印加すると共に、前記パイロット信号の位相が前記位相ずれ許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記90度シフト位相器にシフト調整用電気信号を印加することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置において、前記パイロット信号の所定の論理符合配列は2種論理値交番形式で表記されていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置において、前記I成分信号に少なくとも音声データを割り当て、前記Q成分信号に映像データを割り当てたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、送信機側で、データ伝送量が少ないI成分信号に、所定の論理符合配列で表記されるパイロット信号を、I成分信号がQ成分信号に比べて単位時間当たりのデータ伝送量が等しくなる程度に書き加えて(付加して)送信し、受信機側で、受信信号からパイロット信号を抽出し、抽出したパイロット信号を予め記憶されているテンプレートデータと比較することによって、パイロット信号の利得誤差や位相ずれを検出することができる。そして、パイロット信号がテンプレートデータに収まるように、I成分用ミキサにI成分用調整信号を印加するので、測定器などの特別な装置を用いることなく、かつ必要な時にいつでも、容易にI成分の利得を理想点に調整し、補正することが可能となる。その結果、IQ不整合や直流オフセットに対してもキャリブレーション設備が不要であり、回路構成を簡単で、かつ低コスト化が可能な構成にすると共に、リアルタイムに補正することが可能なダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置を提供することが可能となる。
請求項2の発明によれば、テンプレートデータとして、パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表す利得誤差許容範囲内テンプレートデータを用いるので、パイロット信号の利得誤差を所定の利得誤差許容範囲内テンプレートデータに収まるように補正することができる。
請求項3の発明によれば、テンプレートデータとして、パイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表す位相ずれ許容範囲内テンプレートデータを用いるので、パイロット信号の位相ずれを所定の位相ずれ許容範囲内テンプレートデータに収まるように補正することができる。
請求項4の発明によれば、テンプレートデータとして、パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表す利得誤差許容範囲内テンプレートデータとパイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表す位相ずれ許容範囲内テンプレートデータを用いるので、パイロット信号の利得誤差を所定の利得誤差許容範囲内テンプレートデータに収まるように補正することができると共に、パイロット信号の位相ずれを所定の位相ずれ許容範囲内テンプレートデータに収まるように補正することができる。
請求項5の発明によれば、パイロット信号の所定の論理符合配列は、例えば「10101010・・」などの2種論理値交番形式で表記されているので、構成が単純であり、2値の発現回数のバランスも整っているので符号間干渉の影響を受けにくく、テンプレートデータとの比較が容易で、かつ高精度に行うことができる。
請求項6の発明に因れば、I成分信号にデータ伝送容量の少ない音声データを割り当て、前記Q成分信号に映像データを割り当てているので、パイロット信号を無理なくI成分信号に付加することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は第1実施形態に係るダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置1は、ダイレクトコンバージョン方式の送信機10と受信機20で構成されている。送信機10は、IQ直交回路(図示せず)を含み、Q成分信号及びQ成分信号よりも単位時間当たりのデータ伝送量が少ないI成分信号を出力する送信変調制御部11と、所定の基準周波数の信号を発生する基準発振器12と、基準発振器12により発生された信号の位相を90度シフトさせる90度シフト位相器13と、送信変調制御部11からのI信号及びQ信号を、それぞれ基準発振器12を元とする信号と混合するI成分用ミキサ14及びQ成分用ミキサ15などで構成されている。送信されるべき映像データ及び音声データは、それぞれIF(Intermediate frequency)信号又はRF(Radio Frequency)信号にアップコンバートされる。一般的なQPSK(Quadrature Phase Shift keying)などの多値変調では、伝送されるデータ列を直列から並列変換し、多値化を図るための直並列変換ブロックが必要であるが、本実施形態の送信変調制御部11では、そのような変換は行わず、I信号及びQ信号としてそれぞれ独立した伝送データを割り当てる。
受信機20は、受波した無線信号を復調するための基準周波数の信号を発振する基準周波数発振器22と、基準周波数発振器22から発振される基準周波数の信号の位相を90度シフトすると共に、外部から印加されるシフト調整用電気信号に応じて位相シフト調整を施す90度シフト位相器23と、受波した無線信号と90度シフト位相器23の出力信号とを、外部から印加されるI成分用調整信号に応じてミキシングするI成分用ミキサ24と、受波した無線信号と、基準周波数発振器23の出力信号とを、外部から印加されるQ成分用調整信号に応じてミキシングするQ成分用ミキサ25と、I成分信号とQ成分信号とをそれぞれ復調及び解読する受信復調制御部21と、各ミキサ24及び25から出力されるI成分信号及びQ成分信号をそれぞれ増幅するアンプ26及び27などで構成されている。
受信機20では、受波したRF信号をI成分信号とQ成分信号の2系統に分け、それぞれ基準発振器22を元とする信号とミキサ24及び25で混合し、ベースバンド信号(ダイレクトコンバージョン時)または低い中間周波数信号(LOW−IF時)に変換する。その後、フィルタ(図示せず)やアンプ26及び27を通り、受信復調制御部21で処理される。ミキサ24及び25は、I成分用若しくはQ成分用の調整信号により、利得誤差の調整が可能である。また、90度位相器23は、90度からシフトした差分を調整するための信号により、位相誤差の調整が可能である。受信復調制御部21は、後述するパイロット信号と比較されるテンプレートデータとして、利得誤差許容範囲内テンプレートデータT1及び位相ずれ許容範囲内テンプレートデータT2を備えている。
送信機10の送信変調制御部11は、例えば「10101010・・」の2種論理値交番形式で表記されたパイロット信号をI成分信号に書き加えて出力する。ここで、ダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置1を用いて映像データ及び音声データの送受信を行う場合、映像データは数Mbpsであるのに対し、音声データは例えば32kbpsのADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)信号であり、音声データの方が映像データよりもデータ容量は遙かに少ない。そこで、データ容量の少ない音声データをI成分信号に割り当て、I成分信号にパイロット信号を書き加えることにより、I成分信号とQ成分信号の単位時間当たりのデータ伝送量をほぼ等しくする。換言すれば、パイロット信号のデータ容量は、映像データと音声データの単位時間当たりのデータ伝送量の差に相当する。このように、パイロット信号の所定の論理符合配列として「10101010・・」の2種論理値交番形式で表記した場合、構成が最も単純であり、かつ2値の発現回数のバランスも整っているため、符号間干渉の影響を最も受けにくい。そのため、テンプレートデータとの比較が容易であり、比較精度を高めることが可能となる。なお、パイロット信号はこれに限定されるものではなく、その他の論理符号配列であってもよい。とにかく、ベースバンド信号波形の「1」を表す波形と「0」を表す波形のそれぞれの発生回数が、等しい回数である仕様が望ましい。その理由は、図8のステップS35において、反転出力と非反転出力を和算することによりDCオフセット成分を生成する工程が存在するので、「1」を表す波形と「0」を表す波形のいずれか一方が多く発生すると、DCオフセット成分が得られないので、その様な不都合を避けるためである。
受信機20の受信復調制御部21は、I成分用ミキサ24とQ成分用ミキサ25の両利得の誤差が許容範囲内に収まっている場合に、受波したI成分信号に含まれている上記パイロット信号とテンプレートデータT1及びT2の一方又は両方を比較し、パイロット信号がテンプレートデータに収まるように、I成分用ミキサ24又は90度シフト位相器23に調整信号を印加する。利得誤差許容範囲内テンプレートデータT1は、パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表すテンプレートデータであり、位相ずれ許容範囲内テンプレートデータT2は、90度シフト位相器の位相シフト誤差が許容範囲内に収まっている場合におけるパイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表すテンプレートデータである。
図2(a)は、パイロット信号の振幅と利得誤差許容範囲内テンプレートデータT1の関係を示す。図2(a)中、実線はパイロット信号の正常な波形を表し、破線は受信復調制御部21において抽出されたパイロット信号の波形を表す。ここで、パイロット信号の正常な波形の振幅上限値とは、具体的には実線で表す矩形波の高さを言う。一方、図2(b)はパイロット信号の位相ずれ許容範囲内テンプレートデータT2の関係を示す。
受信復調制御部21は、パイロット信号の振幅が利得誤差許容範囲内テンプレートデータT1内に収まるように、I成分用ミキサ24にI成分用調整信号を印加する。また、パイロット信号の位相が位相ずれ許容範囲内テンプレートデータT2内に収まるように、90度シフト位相器23にシフト調整用電気信号を印加する。なお、パイロット信号とテンプレートデータの比較はこの具体例に限定されず、パイロット信号は、テンプレートデータT1及びT2の少なくとも一方と比較され、パイロット信号の振幅及び位相の少なくとも1つがテンプレートデータに収まるように調整されればよい。
I成分用調整信号としては、I成分用ミキサ24の電源電圧を制御する旨の信号を用いることができる。例えば、I成分用ミキサ24の電源が電圧調整可能なレギュレータであれば、その電圧調整を行う。また、抵抗による電圧調整であれば、その抵抗値を調整する。このように、I成分用調整信号によってI成分用ミキサ24の電源電圧制御を行うことにより、ミキシングの際の利得(波形振幅増幅度)を制御することができる。その結果、容易にI成分用ミキサ24の利得を調整又は補正することができる。
あるいは、I成分用調整信号として、I成分用ミキサ24の内部の電流源を制御する旨の信号を用いることができる。例えば、IC内にI成分用ミキサ24が構成されている場合、I成分用ミキサ24として差動増幅タイプが採用される場合が多い。このようにI成分用ミキサ24自体が電流源を有している場合は、I成分用ミキサ24の利得調整に際し、I成分用調整信号によって電流源制御を行うことにより、ミキシングの際の利得(波形振幅増幅度)を制御することができる。特に、電源に上記のレギュレータなどが用意されていない場合でも、容易にI成分用ミキサ24の利得を調整又は補正することができる。
さらに、I成分用ミキサ24の電源電圧制御と電流源制御の両方を行うように構成してもよく、制御の大部分を電源電圧に因る制御とし、電源電圧に因る制御だけでは不十分である場合に電流源制御に因る制御を行うように構成してもよい。この構成は、ミキサ24以外の他の回路ブロックに電源供給を行うために、ミキサ24の電源電圧の可変範囲を十分にとれない場合に有効であり、その様な場合においても簡易にミキサ24のゲインの調整を確実に行うことが可能となる。逆に、制御の大部分を電流源制御に因る制御とし、電流源制御に因る制御だけでは不十分な場合に電源電圧に因る制御を行うように構成してもよい。この構成は、ミキサ24の特性により電流源の可変範囲を十分にとれない場合に有効である。
シフト調整用電気信号としては、90度シフト位相器23の内部の抵抗値を制御する旨の信号を用いることができる。90度シフト位相器23としては、例えば図3に示すような抵抗及びコンデンサで構成されたCR回路を用いることができる。その場合、シフト調整用電気信号によって抵抗Rの抵抗値制御を行うことにより、位相90度シフトの際の位相ずれを制御することができる。あるいは、シフト調整用電気信号によってコンデンサCのキャパシタンス値制御を行うことにより、位相90度シフトの際の位相ずれを制御することができる。
さらに、シフト調整用電気信号によって、抵抗Rの抵抗値制御とコンデンサCのキャパシタンス値制御の両方を行うように構成してもよく、制御の大部分を抵抗値制御に因る制御とし、抵抗値制御に因る制御だけでは不十分である場合にキャパシタンス値制御に因る制御を行うように構成してもよい。この構成は、90度シフト位相器23の構成により、抵抗値の可変範囲を十分にとれない場合に有効であり、その様な場合でも簡易に90度シフト位相器23の位相を調整することができる。逆に、制御の大部分をキャパシタンス値制御に因る制御と合い、キャパシタンス値制御に因る制御だけでは不十分である場合に抵抗値制御に因る制御に因る制御を行うように構成してもよい。この構成は、90度シフト位相器23の構成により、キャパシタンス値の可変範囲を十分にとれない場合に有効である。
次に、I成分用ミキサ24にI成分用調整信号を印加して、パイロット信号の振幅が利得誤差許容範囲内テンプレートデータT1内に収まるように調整する動作について、図4のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、90度シフト位相器23にシフト調整用電気信号を印加して、パイロット信号の位相が位相ずれ許容範囲内テンプレートデータT2内に収まるように調整する動作についても同様である。
受信機20において調整を開始すると(S11)、送信機10側からの信号を受信し(S12)、受信復調制御部21において信号を復調し、例えば送信機10側でI成分信号に書き加されたパイロット信号を抽出する(S13)。そして、I成分用ミキサ24の利得誤差が許容範囲内に収まっている場合に、予め受信復調制御部21に用意されている上記テンプレートデータT1(又はT2)と比較し(S14)、抽出されたパイロット信号の振幅とテンプレートデータT1の誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する(S15)。利得誤差が許容誤差範囲内にある場合はそのまま終了し(S16)、利得誤差が許容誤差範囲外にあるときは、I成分用ミキサ24に対しI成分調整用信号を印加し、I成分用ミキサ24の利得を調整する(S17)。
次に、ステップS17におけるI成分用ミキサ24の利得の調整方法として、I成分用ミキサ24の利得を調整するために電源電圧制御と電流源制御の両方を行う場合の動作について、図5に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、図4に示すフローチャートと同じ符号が付されたステップS14、S15及びS16同じであるため、その説明を省略する。
ステップS15において、抽出されたパイロット信号の振幅とテンプレートデータT1の誤差が許容誤差範囲外である場合、まず、I成分用ミキサ24に対しI成分調整用信号を印加してI成分用ミキサ24の電源電圧を調整する(S171)。次に、調整されたI成分用ミキサ24の電源電圧が調整範囲の上下限値に達しているか否かが判断され(S172)、I成分用ミキサ24の電源電圧が調整範囲の上下限値に達していない場合(S172でNO)、I成分用ミキサ24の電源電圧の調整によるパイロット信号とテンプレートデータT1の利得誤差補正を続行する。ここで、パイロット信号の振幅とテンプレートデータT1の誤差が許容誤差範囲内に未だ入っていないにも関わらず、I成分用ミキサ24の電源電圧が調整範囲の上下限値に達してしまった場合には(S172でYES)、I成分用ミキサ24に設けられている電流源の調整を実施する(S173)。このように、電源電圧制御と電流源制御の両方を行うことにより、I成分用ミキサ24の利得の調整をより確実なものとすることができる。
次に、90度シフト位相器23の内部の抵抗値を制御するために抵抗Rの抵抗値制御とコンデンサCのキャパシタンス値制御の両方を行う場合における動作について、図6に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、ステップS21からS23までは、図4に示すフローチャートのステップS11からS13までのフローは同じであるため、その説明を省略する。
ステップS24では、予め受信復調制御部21に用意されているテンプレートデータT2と比較し、抽出されたパイロット信号の位相とテンプレートデータT2の誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する(S25)。その位相誤差が許容誤差範囲内にある場合はそのまま終了し(S26)、位相誤差が許容誤差範囲外にあるときは、90度シフト位相器23に対しシフト調整用電気信号を印加して、位相90度シフトの際の位相ずれを補正する。
パイロット信号の位相とテンプレートデータT2の誤差が許容誤差範囲外にあるとき(ステップS25でNO)、受信復調制御部21は、90度シフト位相器23に対しシフト調整用信号を印加し、90度シフト位相器23の抵抗値を調整する(S27)。次に、調整された90度シフト位相器23の抵抗値が調整範囲の上下限値に達しているか否かが判断され(S28)、90度シフト位相器23の抵抗値が調整範囲の上下限値に達していない場合(S28でNO)、90度シフト位相器23の抵抗値の調整によるパイロット信号とテンプレートデータT2の位相誤差補正を続行する。ここで、パイロット信号位相とテンプレートデータT2の誤差が許容誤差範囲内に未だ入っていないにも関わらず、90度シフト位相器23の抵抗値が調整範囲の上下限値に達してしまった場合には(S28でYES)、90度シフト位相器23に設けられているコンデンサのキャパシタンス値の調整を実施する(S29)。このように、90度シフト位相器23の抵抗Rの抵抗値制御とコンデンサCのキャパシタンス値制御の両方を行うことにより、位相90度シフトの際の位相ずれをより確実に補正することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置について、図面を参照しつつ説明する。図7は第1実施形態に係るダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置の構成を示すブロック図である。図7に示すように、受信機20の受信復調制御部21は、さらに抽出されたパイロット信号の反転信号を生成する反転信号生成部211と、その反転信号をパイロット信号に和算する和算部212を有している。
図8は、第2実施形態の動作を示すフローチャートである。受信機20において調整を開始すると(S31)、送信機10側からの信号を受信し(S32)、受信復調制御部21において信号を復調し、例えば送信機10側でI成分信号に書き加されたパイロット信号を抽出する(S33)。パイロット信号が抽出されると、反転信号生成部211は、パイロット信号の反転信号を生成し(S34)、和算部212は、抽出されたパイロット信号にその反転信号を和算し、それにより、ダイレクトコンバージョン方式に特有の直流オフセット成分を検出する(S35)。さらに、受信復調制御部21は、直流オフセット成分の検出量に応じて、I成分用調整信号をI成分用ミキサ24に印加すると共に、Q成分用調整信号をQ成分用ミキサ25に印加し、I成分用ミキサ24及びQ成分用ミキサ25の各出力の中心電圧を調整する(S36)。そして、直流オフセット成分の検出量が許容範囲内に収まるまで調整を繰り返す(S37)。このような構成によれば、特別な装置を必要とすることなく、パイロット信号を利用して、ダイレクトコンバージョン方式に特有の直流オフセットの問題を容易に、かつリアルタイムに解決することが可能となる。
I成分用ミキサ24及びQ成分用ミキサ25の各出力の中心電圧を調整する方法としては、各ミキサ24及び25のバイアス電圧を調節してもよいし、これらミキサ24及び25の電流源を制御してもよい。あるいは、各ミキサ24及び25のバイアス電圧と電流源制御の両方を行うように構成してもよい。例えば、各ミキサ24及び25のバイアス電圧制御を先に実施し、許容誤差範囲内に未だ入っていないにも関わらずそれらのバイアス電圧調整範囲の上下限値に達してしまった場合に、各ミキサの電流源の制御を実施するように構成してもよい。この構成は、ミキサ回路の特性バイアス電圧の可変範囲を十分に取れない場合に有効であり、その様な場合においても簡易にミキサの出力電圧中心値を調整、利得の調整、直流オフセット電圧をキャンセルすることが可能となる。逆に、各ミキサ24及び25の電流源制御を先に実施し、許容誤差範囲内に未だ入っていないにも関わらずその電流源調整範囲の上下限値に達してしまった場合に、ミキサのバイアス電圧の制御を実施するように構成してもよい。この構成は、ミキサ回路の特性上電流源の可変範囲を十分に取れない場合に有効であり、その様な場合においても簡易にミキサの出力電圧中心値を調整、利得の調整、直流オフセット電圧をキャンセルすることが可能となる。
上記構成例では、直流オフセット量を許容範囲内に収めるために、I成分用ミキサ24及びQ成分用ミキサ25の各出力の中心電圧を調整したが、I成分用調整信号をI成分用アンプ26に印加すると共に、Q成分用調整信号をQ成分用アンプ27に印加し、I成分用アンプ26及びQ成分用アンプ27の出力の中心電圧を変えることにより直流オフセット電圧分をキャンセルするように構成してもよい。この構成は、IQ不整合と直流オフセットキャンセルの両方への対応が必要な場合において、ミキサ24及び/又は25でIQ不整合の調整を実施している場合に、同じミキサ24及び/又は25で直流オフセットもキャンセルさせると調整が困難化する場合もありうる。そこで、ミキサ24及び/又は25とは別の回路ブロック、すなわちアンプ26及び27で直流オフセットのキャンセルをさせることにより、IQ不整合と直流オフセットキャンセルの両方への同時対応が可能となる。なお、I成分用アンプ26及びQ成分用アンプ27の出力の中心電圧を変える方法としては、I成分用アンプ26及びQ成分用アンプ27のバイアス電圧を制御すればよく、アンプ26及び27のバイアス電圧値を変えるだけで簡易に直流オフセット電圧をキャンセルすることが可能となる。
(第3実施形態)
上記第1及び第2実施形態では、パイロット信号をI成分信号に付加した場合について説明したが、第3実施形態では、パイロット信号をQ成分信号に付加してもよい。その場合、音声データはI成分信号ではなくQ成分信号に割り当てられ、I成分用ミキサ24ではなくQ成分用ミキサ25をコントロールすることになる。このように構成によれば、I成分用ミキサ24とQ成分ミキサ25のいずれをも利用することが可能となる。
図9は、第3実施形態の動作を示すフローチャートである。受信機20において調整を開始すると(S41)、送信機10側からの信号を受信し(S42)、受信復調制御部21において信号を復調し、例えば送信機10側でI成分信号に書き加されたパイロット信号を抽出する(S43)。そして、I成分用ミキサ24の利得誤差が許容範囲内に収まっている場合に、予め受信復調制御部21に用意されている上記テンプレートデータT1と比較し(S44)、抽出されたパイロット信号の振幅とテンプレートデータT1の誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する(S45)。利得誤差が許容誤差範囲内にある場合はそのまま終了する(S46)。
利得誤差が許容誤差範囲外にあるときは、I成分用ミキサ24に対しI成分調整用信号を印加し、I成分用ミキサ24の利得を調整する(S47)。ここで、I成分用ミキサ24の利得が調整範囲の上下限値に達していない場合は(S48でNO)、さらにI成分用ミキサ24の利得調整を続ける。一方、利得誤差が許容誤差範囲内に未だ入っていないにも関わらず、I成分用ミキサ24の利得が調整範囲の上下限値に達してしまった場合(S48でYES)、受信機20から送信機10側にI成分信号とQ成分信号の入替を指示し(S49)、上記と同様に、今度はQ成分用ミキサ25の利得の調整を実施する(S50)。このような構成によれば、IQ不整合に対してI成分用ミキサ24の利得調整のみではIQ不整合の許容誤差範囲に収められない場合に、Q成分用ミキサ25の利得調整で対応することが可能となり、より高精度、かつ広範囲な補正が可能となる。
なお、上記の場合とは逆に、まずQ成分用ミキサ25の利得を調整し、利得誤差が許容誤差範囲内に未だ入っていないにも関わらずQ成分用ミキサ25の利得調整範囲の上下限値に達してしまった場合に、I成分用ミキサ24の調整を実施するように構成しても、同様の効果が得られる。あるいは、最初から送信機10側においてI成分信号とQ成分信号の送出を切り替え、すなわちパイロット信号を時分割的にI成分信号とQ成分信号の両方に付加する(時間的に同時に付加されることは無い)ことにより、最初から両ミキサ24及び25の調整を行うように取り決めておいてもよい。
また、上記実施形態において、送信変調制御部11は、所定の論理符合配列で表記されるパイロット信号を、I成分信号がQ成分信号に比べて単位時間当たりのデータ伝送量が等しくなる程度に、I成分信号に書き加える場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その他の変形が可能である。例えば、Q成分信号の方がI成分信号よりもデータ送出量が多く、かつ、送信変調制御部11は、所定の論理符合配列で表記されるパイロット信号をI成分信号に書き加えるものであって、パイロット信号を書き加えた結果であるI成分信号のデータ送出量が、Q成分信号のデータ送出量を上限としていればよい。
さらに、上記実施形態において、I成分信号に音声データのみを割り当てるように説明巣他が、本発明はこれに限定されるものではなく、I成分信号に音声データとその他の信号を割り当てるように構成してもよい。具体的には、本発明に係る無線送受信装置を住宅用インターホンシステムに適用することが考えられる。住宅用インターホンシステムは、基本的に、リビングなど屋内に設けられる親機と、屋外に設けられるドアホン子機とを備え、さらに、親機とは別の場所に設けられ、親機との間で情報転送を行う副親機や、親機と副親機とドアホン子機の少なくとも1台の間で無線通信を行う拡張無線機を追加した態様もあり得る。いずれも、映像データと音声データを伝送する必要があるが、有線式システムの場合、配線を壁裏で行う必要があるため、屋内における親機及び副親機などの配置が制限され、好ましくない。この問題を解決するため、本発明に係る無線送受信装置を住宅用インターホンシステムに適用した場合、上記親機、副親機、ドアホン子機、拡張無線機のうち、いずれの無線機器からどの無線機器へ宛てて映像データや音声データを無線で送出するのかを、無線通信の冒頭で決定するために、制御信号を送受信する必要がある。ここでいう制御信号は、有線式住宅用インターホンシステムにおける制御信号と同等のもの(信号フォーマットは有線式の場合と無線式の場合で異なる場合がある)であり、無線通信の起点となる無線機器から、送信先となる無線機器に宛てて無線で送出される。この制御信号を、音声信号に加えて、データ送出量の少ないI成分信号に割り当てることができる。
本発明の第1実施形態に係るダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置の構成を示すブロック図。 (a)はパイロット信号の振幅と利得誤差許容範囲内テンプレートデータT1の関係を示す波形図、(b)はパイロット信号の位相ずれ許容範囲内テンプレートデータT2の関係を示す波形図。 90度シフト位相機の構成を示す回路図。 第1実施形態における動作を示すフローチャート。 第1実施形態におけるI成分用ミキサの利得の調整方法の一例を示すフローチャート。 第1実施形態における90度シフト位相器の内部の抵抗値を制御するための方法の一例を示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係るダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置の構成を示すブロック図。 第2実施形態における動作を示すフローチャート。 本発明の第3実施形態における動作を示すフローチャート。
符号の説明
1 無線送受信装置
10 送信機
11 送信変調制御部
12 基準発振器
13 90度シフト位相器
14 I成分用ミキサ
15 Q成分用ミキサ
20 受信機
21 受信復調制御部
22 基準発振器
23 90度シフト位相器
24 I成分用ミキサ
25 Q成分用ミキサ
26 I成分用アンプ
27 Q成分用アンプ
211 反転信号生成部
212 和算部
T1 利得誤差許容範囲内テンプレートデータ
T2 位相ずれ許容範囲内テンプレートデータ

Claims (6)

  1. ダイレクトコンバージョン方式の送信機及び受信機で構成されるダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置であって、
    前記送信機は、IQ直交回路を含み、Q成分信号及びQ成分信号よりも単位時間当たりのデータ伝送量が少ないI成分信号を出力する送信変調制御部を備え、
    前記受信機は、
    受波した無線信号を復調するための基準周波数の信号を発振する基準周波数発振器と、
    前記基準周波数発振器から発振される基準周波数の信号の位相を90度シフトすると共に、外部から印加されるシフト調整用電気信号に応じて位相シフト調整を施す90度シフト位相器と、
    受波した無線信号と前記90度シフト位相器の出力信号とを、外部から印加されるI成分用調整信号に応じてミキシングするI成分用ミキサと、
    受波した無線信号と、前記基準周波数発振器の出力信号とを、外部から印加されるQ成分用調整信号に応じてミキシングするQ成分用ミキサと、
    前記I成分信号と前記Q成分信号とをそれぞれ復調及び解読する受信復調制御部とを備え、
    前記Q成分信号の方が前記I成分信号よりもデータ送出量が多く、
    前記送信変調制御部は、所定の論理符合配列で表記されるパイロット信号をI成分信号に書き加えるものであって、前記パイロット信号を書き加えた結果であるI成分信号のデータ送出量が、前記Q成分信号のデータ送出量を上限としており、
    前記受信復調制御部は、前記I成分用ミキサと前記Q成分用ミキサの両利得の誤差が許容範囲内に収まっている場合に前記パイロット信号と比較されるテンプレートデータを備え、前記パイロット信号が前記テンプレートデータに収まるように、前記I成分用ミキサ又は前記90度シフト位相器に調整信号を印加することを特徴とするダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置。
  2. 前記テンプレートデータは、前記パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表す利得誤差許容範囲内テンプレートデータであり、
    前記受信復調制御部は、前記パイロット信号の振幅が前記利得誤差許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記I成分用ミキサにI成分用調整信号を印加することを特徴とする請求項1に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置。
  3. 前記テンプレートデータは、前記90度シフト位相器の位相シフト誤差が許容範囲内に収まっている場合における前記パイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表す位相ずれ許容範囲内テンプレートデータであり、
    前記受信復調制御部は、前記パイロット信号の位相が前記位相ずれ許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記90度シフト位相器にシフト調整用電気信号を印加することを特徴とする請求項1に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置。
  4. 前記テンプレートデータは、前記パイロット信号の正常な波形の振幅上限値を表す利得誤差許容範囲内テンプレートデータ及び前記90度シフト位相器の位相シフト誤差が許容範囲内に収まっている場合における前記パイロット信号の正常な波形の位相ずれ上限値を表す位相ずれ許容範囲内テンプレートデータであり、
    前記受信復調制御部は、前記パイロット信号の振幅が前記利得誤差許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記I成分用ミキサにI成分用調整信号を印加すると共に、前記パイロット信号の位相が前記位相ずれ許容範囲内テンプレートデータに収まるように、前記90度シフト位相器にシフト調整用電気信号を印加することを特徴とする請求項1に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置。
  5. 前記パイロット信号の所定の論理符合配列は2種論理値交番形式で表記されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置。
  6. 前記I成分信号に少なくとも音声データを割り当て、前記Q成分信号に映像データを割り当てたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のダイレクトコンバージョン方式の無線送受信装置。
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