JP4830335B2 - カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、焦点検出装置と光学ファインダ装置を備え、撮影中も焦点検出を行うことができる一眼レフ電子カメラに関する。
撮影光学系を通過した被写体光の一部を焦点検出装置へ導いて焦点検出状態を検出する特許文献1の一眼レフ電子カメラが知られている。この電子カメラでは、撮影光学系と撮像素子との間に撮影光軸に45度の角度で赤外ダイクロイックミラーが固設され、撮影光学系を通過する撮影光を、赤外ダイクロイックミラーにより赤外の波長領域の光と可視域の光に分離し、赤外光を用いて焦点検出を行い、可視光を用いて撮像素子が被写体像を撮像する。このカメラでは、撮像素子で撮像した被写体の映像を電子ビューファインダで観察する。
特開2003−322791号公報(第2頁、図1)
上記特許文献1のカメラにおいて、電子ビューファインダに代えて光学ファインダー装置を設けようとすると、赤外ダイクロイックミラーの被写体側に反射光学系を設置して光学ファインダー装置へ被写体光を導く必要があり、カメラが大型化してしまう。
(1)請求項1の発明によるカメラは、撮影レンズを通過した撮影レンズ通過光による被写体像を観察する光学ファインダー装置と、前記撮影レンズから延在した撮影用光路上に配置され、前記撮影レンズ通過光による被写体像を撮像する撮像装置と、前記撮影用光路から分岐した焦点検出用光路上に配置された受光素子を有し、該受光素子の出力信号に基づいて前記撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出装置と、観察時には、前記撮影用光路中に配置されて前記撮影レンズ通過光を前記光学ファインダー装置に向けて反射すると共に前記撮影レンズ通過光の一部を透過し、撮影時には、前記撮影用光路から退避して前記撮影レンズ通過光を前記撮像装置に導くメインミラーと、前記観察時には、前記撮影光路中に配置されて前記メインミラーを透過した前記撮影レンズ通過光の一部を前記焦点検出用光路に向けて反射して該反射光を前記焦点検出装置の受光素子に導き、前記撮影時には、前記撮影光路から退避するサブミラーと、前記観察時には、前記焦点検出用光路中に配置され、前記サブミラーの前記反射光から赤外光成分を除去して可視光成分を前記焦点検出装置の受光素子に導き、前記撮影時には、前記撮影用光路中であって前記撮像装置の前方に配置され、前記撮影レンズ通過光のうち赤外光成分を前記焦点検出用光路に向けて反射して前記焦点検出装置の受光素子に導くと共に、前記撮影レンズ通過光のうち可視光成分を透過して前記撮像装置に導く波長選択光学部材と、を備え、前記焦点検出装置は、前記観察時には前記可視光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出し、前記撮影時には前記赤外光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出することを特徴とする。
(2)請求項2の発明によるカメラは、撮影レンズを通過した撮影レンズ通過光による被写体像を観察する光学ファインダー装置と、前記撮影レンズから延在した撮影用光路上に配置され、前記撮影レンズ通過光による被写体像を撮像する撮像装置と、前記撮影用光路から分岐した焦点検出用光路上に配置された受光素子を有し、該受光素子の出力信号に基づいて前記撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出装置と、観察時には、前記撮影用光路中に配置されて前記撮影レンズ通過光を前記光学ファインダー装置に向けて反射すると共に前記撮影レンズ通過光の一部を透過し、撮影時には、前記撮影用光路から退避して前記撮影レンズ通過光を前記撮像装置に導くメインミラーと、前記観察時には、前記撮影光路中に配置されて前記メインミラーを透過した前記撮影レンズ通過光の一部を前記焦点検出用光路に向けて反射して該反射光を前記焦点検出装置の受光素子に導き、前記撮影時には、前記撮影光路から退避するサブミラーと、前記観察時には、前記焦点検出用光路中に配置され、前記サブミラーの前記反射光から赤外光成分を除去して可視光成分を前記焦点検出装置の受光素子に導く赤外光成分除去フィルタ部材と、前記撮影時には、前記撮影用光路中であって前記撮像装置の前方に配置され、前記撮影レンズ通過光のうち赤外光成分を前記焦点検出用光路に向けて反射して前記焦点検出装置の受光素子に導くと共に、前記撮影レンズ通過光のうち可視光成分を透過して前記撮像装置に導く波長選択光学部材と、を備え、前記焦点検出装置は、前記観察時には前記可視光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出し、前記撮影時には前記赤外光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出することを特徴とする。
本発明による一眼レフ電子カメラによれば、撮影中に焦点検出を行い、しかもカメラを大型化することなく光学ファインダー装置へ被写体光を導くことができる。
以下、本発明の実施の形態によるカメラについて、図面を参照しながら説明する。
〈第1の実施の形態〉
図1は、本発明の第1の実施の形態による一眼レフ電子カメラの全体を模式的に示す構成図である。一眼レフ電子カメラは、カメラ本体10と、カメラ本体10に着脱される光学ファインダー装置25と、カメラ本体10に着脱されるレンズ鏡筒30とを備えている。そして、この一眼レフ電子カメラは、不図示の操作部材により、静止画撮影モードまたは動画撮影モードを選択して撮影できるように構成されており、静止画撮影モード設定時は、レリーズボタン半押し操作中(光学ファインダー装置25による観察時)に可視光で焦点検出を行う。動画撮影モード設定時は、動画撮影中に赤外光で焦点検出を行い、リアルタイムで焦点調節しながら動画撮影を行う。
カメラ本体10は、筺体内に、メインミラー(クイックリターンミラー)11、サブミラー12、赤外ダイクロイックミラー13、シャッター14、撮像装置15、フィルタ装置16、ミラー17、二次結像レンズ18、測距素子19およびミラー駆動モータ20を収納している。ミラー駆動モータ20は、赤外ダイクロイックミラー13とフィルタ装置16を駆動するモータである。また、カメラ本体10は、制御回路21、メモリ21および表示回路22を収納している。ファインダー装置25は、焦点板26、ペンタプリズム27および接眼レンズ28を備え、レンズ鏡筒30は、撮影レンズ31、レンズ駆動モータ32および駆動回路33を備えている。
図1の示す状態では、撮影レンズ31を透過した被写体からの光L1は、半透過特性を有するメインミラー11へ入射し、メインミラー11で反射された光L2は焦点板26に結像される。焦点板26に結像された像は、ペンタプリズム27によって方向を変えられ、接眼レンズ28を透過して撮影者により観察される。
一方、メインミラー11を透過した光L3はサブミラー12で反射された後、フィルタ装置16を通過して、ミラー17、二次結像レンズ18および測距素子19などで構成される焦点検出装置に入射する。この焦点検出装置は、周知の位相差検出方式あるいは瞳分割型再結像方式と呼ばれるものであり、撮影レンズ31の射出瞳面上の異なる部分を通過した一対の光束により形成される一対の像の相対的な位置関係のズレに基づいて、撮影レンズ31の焦点位置を検出する。すなわち、焦点検出装置への入射光束は、ミラー17で反射され、二次結像レンズ18による二次像が測距素子19上に結像される。後述するように、静止画撮影モードにおける静止画撮影時(観察中)には、フィルタ装置16で赤外光をカットし、可視光により焦点検出を行い、動画撮影中は、赤外ダイクロイックミラー13で選択された波長域の赤外光により焦点検出を行う。
サブミラー12の後方、すなわち、シャッター14あるいは撮像装置15の前方には、赤外ダイクロイックミラー13が配置されている。赤外ダイクロイックミラー13は、可視域の光を透過させるとともに赤外の波長領域の光を反射する赤外反射特性をもつ波長分離反射光学素子である。第1の実施の形態では、サブミラー12とシャッタ14との間の狭い空間に波長分離機能を有する光学素子を挿入する必要があり、ミラー本体13aは多層膜コーティングしたペリクル膜やGBO(Giant Birefringent Optics)素子等の薄いものを使用する。
そして、第1の実施の形態では、静止画撮影モード及び動画撮影モードにおける撮影前、赤外ダイクロイックミラー13と撮影光軸とのなす角度は90度に設定され、赤外ダイクロイックミラー13へ入射する可視光は透過して撮像装置15に入射する。一方、動画撮影中の赤外ダイクロイックミラー13と撮影光軸とのなす角度は、観察時にサブミラー12が撮影光軸となす角度(図1に示される角度)に設定され、赤外ダイクロイックミラー13へ入射する可視光はそのまま透過して撮像装置15に入射する一方、赤外光が分離反射されて焦点検出装置へ入射する。
すなわち、赤外ダイクロイックミラー13は、被写体像を光学ファインダ装置25で観察する時は、メインミラー11及びサブミラー12と干渉しないように撮像装置15の前面に位置する第1の姿勢をとって、被写体光を透過させて撮像装置15へ入射することを許容し、撮影時は、撮像装置15から離間する位置へ移動した第2の姿勢をとって、被写体光を透過させて撮像装置15へ入射することを許容するとともに、被写体光に含まれる所定波長域の光を反射させて焦点検出装置へ導く波長選択機能を有するものである。
ここで、赤外ダイクロイックミラー13およびフィルタ装置16の構造および駆動機構を図2の模式的斜視図を参照して説明する。
図2(a)、(b)に示されるように、赤外ダイクロイックミラー13は、赤外反射特性を有するミラー本体13aと、このミラー本体13aを支持する支持体13bとを備えている。ミラー本体13aは支持体13bに挿入されて支持され、交換可能である。支持体13bの下辺にはその長手方向に駆動軸13cが延在し、駆動軸13cの一端にはウオームギア13dが、他端には目盛板13eが設けられている。フィルタ装置16は、赤外カットフィルタ16aと、この赤外カットフィルタ16aを一体に支持する枠部材16bとを備えており、枠部材16bの他端には送りナット16cが設けられている。
これら赤外ダイクロイックミラー13とフィルタ装置16は次のようにしてミラー駆動モータ20で駆動される。駆動モータ20の駆動力は連結ギア20aに伝達されて駆動軸20bをR方向に回転駆動し、駆動軸20bの一端に形成したウォーム20cがウオームギア13dに回転駆動力を伝達して赤外ダイクロイックミラー13がB方向に傾動される。赤外ダイクロイックミラー13の回転角度は、目盛板13eに対向配置された角度センサ41により検出され、赤外ダイクロイックミラー13は所定の角度で位置決めされる。
また、駆動軸20bの他端に形成されている送りねじが送りナット16cに噛合し、駆動軸20bが回転するとフィルタ装置16が駆動軸20bに沿ってC方向に移動する。フィルタ装置16の位置は、位置センサ42により検出され、挿脱の切り換え動作が確認される。
なお、位置制限部材などに赤外ダイクロイックミラー13やフィルタ装置16を当接させて位置決めする構成をとることもでき、この場合は目盛板13dおよび角度センサ41や位置センサ42は不要となる。
次に、赤外ダイクロイックミラー13の波長選択性について図3を参照して説明する。図3は、赤外ダイクロイックミラー13の分光反射率曲線と撮像装置15のカラーフィルタの分光透過率曲線を示すグラフであり、横軸は波長、縦軸は反射率または透過率を表す。撮像に用いる可視光の波長域は約400〜650nmであるが、一般的な撮像素子ではRGB三色のカラーフィルタによって色情報を取得しており、Bフィルタの透過率曲線TB、Gフィルタの透過率曲線TG、Rフィルタの透過率曲線TRを合成したものが撮像に用いる波長域となる。
赤外ダイクロイックミラー13の反射率曲線RIは透過率曲線TRの長波長側と重なっており、赤外ダイクロイックミラー13は、ほぼ650nmよりも長波長の赤外光を反射する。赤外ダイクロイックミラー13のカットオフ波長は、撮像装置15の特性に応じて調整するが、通常600〜650nmの範囲で設定する。これにより、赤外ダイクロイックミラー13を撮像装置15の前面に配置することにより、赤外光が反射除外されて可視光だけが透過して撮像装置15へ導かれる。
図1に戻って制御系について簡単に説明する。制御回路21には、メモリ22、表示回路23、撮像装置15、ミラー駆動モータ20、測距素子19およびレンズ駆動回路33がそれぞれ接続されている。制御回路21は、撮像装置15からの画像信号を処理する画像処理回路と、ミラー駆動モータ20へ赤外ダイクロイックミラー13およびフィルタ装置16を駆動するための制御信号を送出するミラー駆動回路とを含んでいる。画像処理回路で処理された画像は、表示回路23により液晶モニター24に表示される。
また、制御回路21は、測距素子19からの検出信号を入力してオートフォーカス動作を行う演算回路を含んでいる。このオートフォーカス動作(AF動作)は、演算回路により、焦点位置のズレ量(デフォーカス量)を演算し、そのデフォーカス量から撮影レンズ31の光軸方向の駆動量を算出し、その駆動量データをレンズ駆動回路33へ伝達し、レンズ駆動回路33によりレンズ駆動モータ32を動かすという一連の動作である。さらに、制御回路21は、メインミラー11、サブミラー12のクイックリターン動作やミラーアップ動作を行わせる駆動モータへ制御信号を送出する駆動回路をも含んでいる。
このように構成した第1の実施の形態のカメラによる撮影動作を図4(a)、(b)を参照して説明する。
−静止画撮影−
図4(a)は、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが選択され、撮影が開始される前のAF動作を説明する図である。この場合、赤外カットフィルタ16aは焦点検出光路に挿入されている。メインミラー11を透過した光L3は、サブミラー12で反射され、フィルタ装置16の赤外カットフィルタ16aを通過した後に、二次結像レンズ18による二次像が測距素子19上に再結像される。そして、測距素子19から出力される焦点検出信号に基づいて制御回路21で焦点調節演算を行い、駆動回路33によりレンズ駆動モータ32を介して撮影レンズ31を駆動する。
この実施の形態では、メインミラー11、サブミラー12が共に波長選択性をもたないので、静止画撮影モードでは、赤外カットフィルタ16aにより焦点検出光から赤外光を除去した可視光で焦点検出を行い、波長による焦点位置の違いなどから測距誤差を生じることを防止する。
静止画撮影モードを選択した状態でレリーズボタンを全押し操作すると、メインミラー11、サブミラー12が図4(a)の状態から光路外の焦点板26近傍に跳ね上げられ、シャッター14が開放される。光L3は、赤外ダイクロイックミラー13を透過し、撮像装置15の撮像面に結像する。赤外ダイクロイックミラー13は、赤外反射特性を有するので撮像に不要な赤外光を遮断し、可視光はそのまま透過させるので、可視光による画像が得られる。露光終了後は、シャッター14が閉鎖され、メインミラー11、サブミラー12が図4(a)に示す位置へ復帰するので、被写体光L1は分岐してファインダー装置25と測距素子19へ導かれる。
−動画撮影−
図4(b)は動画撮影モードを選択して動画撮影を開始したときのAF動作を説明する図である。動画撮影開始指令が出力されると、動画撮影終了指令が出力されるまでメインミラー11、サブミラー12は矢印Aに示すように被写体光L1の光路から退避する。赤外ダイクロイックミラー13は、矢印Bに示すように、図4(a)に示されるサブミラー12と同一位置で同一傾斜角度になるように傾動される。同時に、フィルタ装置16を駆動して赤外カットフィルタ16aを光路から退避させる。これにより、可視光のみが撮像装置15の撮像面に結像するとともに、赤外光のみが測距素子19へ到達する。つまり、動画撮影では、可視光による撮像と赤外光による測距が同時に行われる。
上述したように動画撮影時には、可視光で撮像しながら赤外光で測距を行う。したがって、赤外光で行う焦点検出結果で撮影レンズ31を合焦位置へ移動させても、撮像装置15上でわずかに像ズレが発生する。そこで、この像ズレを補正する必要がある。その補正量は撮影レンズに固有の値であるため、各々のレンズ鏡筒のROMに補正に必要な情報、例えば赤外光に対する収差情報を予め記憶させておき、赤外光に基づいて演算されるデフォーカス量を像ズレ補正量で補正することにより、赤外光で焦点検出を行っても最適な合焦状態で撮影することができる。
第1の実施の形態のカメラでは次のような作用効果を得ることができる。
(1)静止画撮影モードまたは動画撮影モードが選択され、撮影が開始される前にあっては、ミラーダウンしているサブミラー12とシャッタ14との狭い空間に薄板状の赤外ダイクロイックミラー13を配置し、動画撮影中はその赤外ダイクロイックミラー13をミラーアップしたサブミラー12の空き空間に移動して、その角度姿勢をミラーアップする前のサブミラー12の角度姿勢と同一とした。その結果、動画撮影時にリアルタイムで焦点検出を行うカメラに光学ファインダを設けても、カメラの大型化を防止することができる。
なお、赤外ダイクロイックミラー13が第2の姿勢をとる位置は、メインミラー11とサブミラー12がミラーアップすることによって撮影光路中に生じる空き空間である。ここで、上記空き空間とは、メインミラー11及びサブミラー12に付随する機構、配線などが配設されていた空間を含む概念である。
(2)図2(b)に示されるように、赤外ダイクロイックミラー13では、ミラー本体13aを支持体13bに着脱できる構造とした。その結果、赤外ダイクロイックミラー13が損傷を受けたときでも容易に交換できる。また、ミラー本体13aを支持体13bから外しておけば、すなわち非装着状態とすれば、多くの赤外成分の光を撮像装置15の撮像面に結像させることができ、例えば、水素のHα線を撮影する必要のある天体写真や、深赤色フィルタを用いた赤外線写真などにも対応できる。
(3)動画撮影時は赤外ダイクロイックミラー13を傾斜させ、透過光を撮像光として使用するので、その厚みが厚くなると収差の影響を受けるおそれがある。そこで、収差を抑えるためには、赤外ダイクロイックミラー13としてペリクル膜などを使用することにより、撮像光が赤外ダイクロイックミラー13に斜め入射しても収差の影響を実用上問題のない範囲に低減することができる。
第1の実施の形態のカメラを次のように変形して構成することもできる。
(1)図2(a)に示される構成では、1個のミラー駆動モータ20で赤外ダイクロイックミラー13およびフィルタ装置16の両方を駆動するが、2個の駆動モータを設けて赤外ダイクロイックミラー13、フィルタ装置16をそれぞれ独立に駆動してもよい。赤外ダイクロイックミラー13、フィルタ装置16に専用の駆動モータを設けることにより、赤外ダイクロイックミラー13の回転動作やフィルタ装置16の切り換え動作を迅速に行うことができる。
(2)ミラー駆動モータ20は共通で、駆動軸20bを赤外ダイクロイックミラー13側とフィルタ装置16側とに分離し、これら2本の駆動軸を差動ギアまたはスリップ機構で連結する構成としてもよい。この場合、赤外ダイクロイックミラー13およびフィルタ装置16の一方が制限部材で停止しても他方は移動できるので、2個の駆動モータを設ける場合と同様の駆動が可能である。
(3)静止画撮影モードにおける撮影中に、赤外ダイクロイックミラー13を図4(b)に示すような姿勢としてもよい。この場合、静止画モードにおける撮影前(観察時)には可視光で焦点調節を行い、静止画撮影中にも赤外光で焦点検出を行うことができる。
〈第2の実施の形態〉
図5は、第2実施形態のカメラの光学系の概略を示す光路図であり、図5(a)は、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが選択され、撮影が開始される前のAF動作を説明する図である。図5(b)は、動画撮影時のAF動作を説明する図である。この第2の実施の形態の一眼レフ電子カメラでは、図5(b)に示す動画撮影中は、図1に示した第1の実施の形態によるカメラと同様に、薄板状の波長分離光学素子としての赤外ダイクロイックミラー13をサブミラー12とシャッタ14との間の狭い空間に配置する。一方、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが選択され、撮影が開始される前は、図5(a)に示すように、赤外ダイクロイックミラー13をミラーボックス床面に平行な姿勢にして焦点検出装置の直前に配置する。そして、焦点検出光路に配置したフィルタ装置16を省略する。その他の構成は第1の実施の形態と同様であり、以下では相違点を主に説明する。
図5(a)に示されるAF動作時では、メインミラー11を透過した光L3は、サブミラー12で反射され、赤外ダイクロイックミラー13へ入射する。光L3は、赤外ダイクロイックミラー13を透過して測距素子19へ向かう可視光と、赤外ダイクロイックミラー13で反射する赤外光L4とに分離する。すなわち、赤外ダイクロイックミラー13は赤外カットフィルタとして機能し、測距素子19へは可視光のみが到達する。
静止画撮影時(露光時)には、メインミラー11、サブミラー12が図5(a)の状態から光路外の焦点板26近傍に跳ね上げられ、シャッター14が開放される。可視光と赤外光の両方を含む光L3は、撮像装置15の撮像面に結像する。撮像に赤外光が不要である場合は、撮像装置15と一体になった赤外カットフィルタを使用し、赤外成分を反射する。露光終了後は、第1の実施の形態と同様の動作が行われる。静止画撮影モード選択時は、可視光のみによる測距が行われる。
動画撮影時には、図5(b)に示されるように、メインミラー11、サブミラー12を動作Aにより被写体光L1の光路から退避させる。同時に、ミラーボックス床面に配置されていた赤外ダイクロイックミラー13をD方向に回転移動させてサブミラー12が存在していた位置に同一傾斜角度で配置する。これにより、可視光のみが撮像装置15の撮像面に結像するとともに、赤外光のみが測距素子19へ到達する。つまり、動画撮影では、可視光による撮像と赤外光による測距が同時に行われる。
第2の実施の形態では、赤外ダイクロイックミラー13が撮影光路から退避した(撮影装置15の前面から退避した)図5(a)の状態が第1の実施の形態における第の姿勢に相当する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、フィルタ装置16が不要となるので、より簡素な構成となる。また、図5(a)に示されるように、赤外ダイクロイックミラー13をミラーボックス床面に移動させることができるので、メインミラー11、サブミラー12をミラーアップ状態とし、シャッター14を開放状態とすることにより、カメラ前方から撮像装置15の清掃作業ができる。
静止画撮影モードにおける撮影中に、赤外ダイクロイックミラー13を図5(b)に示すような姿勢としてもよい。この場合、静止画撮影前(観察時)には可視光で焦点調節を行い、静止画撮影中にも赤外光で焦点検出を行うことができる。
次に、第1および第2の実施の形態の変形例を説明する。
第1および第2の実施の形態では、焦点検出装置を1つ設けているが、サブミラー12と赤外ダイクロイックミラー13とでそれぞれ専用の焦点検出装置を設けるようにしても良い。使用波長域に応じていずれか一方の焦点検出装置を使い分ければ、波長に起因する像ズレ(合焦位置のズレ)を補正する必要がなくなる。
本発明は、その特徴を損なわない限り、以上説明した実施の形態に何ら限定されない。例えば、赤外ダイクロイックミラー13の代わりに、図6に示すような分光反射率特性をもつ薄板状の狭帯域反射鏡を用いてもよい。図6に示される3つの分光反射率曲線RVは、可視領域であって波長域が数十nmと狭い。3つの分光反射率曲線RVは、撮像装置15のRGB三色カラーフィルタの分光透過率曲線TB,TG,TRの各ピークを外した波長に設定される。これにより、撮像と同一の波長領域で測距を行うことができ、波長に起因する合焦位置のズレを補正する必要がなくなる。
本発明の第1の実施の形態に係るカメラの全体を模式的に示す構成図である。 第1の実施の形態に係るカメラの赤外ダイクロイックミラー13およびフィルタ装置16の構造および駆動機構を模式的に示す斜視図である。 赤外ダイクロイックミラー13の分光反射率曲線と撮像装置15のカラーフィルタの分光透過率曲線を示すグラフである。 第1の実施の形態に係るカメラの光学系の概略を示す光路図であり、(a)は、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが選択され、撮影が開始される前のAF動作を説明する図、(b)は動画撮影時の状態を説明する図である。 第2の実施の形態に係るカメラの光学系の概略を示す光路図であり、(a)は、静止画撮影モードまたは動画撮影モードが選択され、撮影が開始される前のAF動作を説明する図、(b)は動画撮影時の状態を説明する図である。 本発明の実施の形態の変形例を説明する図であり、赤外ダイクロイックミラー13の代わりに用いられる狭帯域反射鏡の分光反射率特性を示すグラフである。
符号の説明
10:カメラ本体 11:メインミラー
12:サブミラー 13:赤外ダイクロイックミラー
15:撮像装置 16:フィルタ装置
16a:赤外カットフィルタ 19:測距素子
20:ミラー駆動モータ 21:制御回路
23:表示回路 25:光学ファインダー装置
30:レンズ鏡筒 31:撮影レンズ
L1:被写体光

Claims (2)

  1. 撮影レンズを通過した撮影レンズ通過光による被写体像を観察する光学ファインダー装置と、
    前記撮影レンズから延在した撮影用光路上に配置され、前記撮影レンズ通過光による被写体像を撮像する撮像装置と、
    前記撮影用光路から分岐した焦点検出用光路上に配置された受光素子を有し、該受光素子の出力信号に基づいて前記撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出装置と、
    観察時には、前記撮影用光路中に配置されて前記撮影レンズ通過光を前記光学ファインダー装置に向けて反射すると共に前記撮影レンズ通過光の一部を透過し、撮影時には、前記撮影用光路から退避して前記撮影レンズ通過光を前記撮像装置に導くメインミラーと、
    前記観察時には、前記撮影光路中に配置されて前記メインミラーを透過した前記撮影レンズ通過光の一部を前記焦点検出用光路に向けて反射して該反射光を前記焦点検出装置の受光素子に導き、前記撮影時には、前記撮影光路から退避するサブミラーと、
    前記観察時には、前記焦点検出用光路中に配置され、前記サブミラーの前記反射光から赤外光成分を除去して可視光成分を前記焦点検出装置の受光素子に導き、前記撮影時には、前記撮影用光路中であって前記撮像装置の前方に配置され、前記撮影レンズ通過光のうち赤外光成分を前記焦点検出用光路に向けて反射して前記焦点検出装置の受光素子に導くと共に、前記撮影レンズ通過光のうち可視光成分を透過して前記撮像装置に導く波長選択光学部材と、を備え、
    前記焦点検出装置は、前記観察時には前記可視光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出し、前記撮影時には前記赤外光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出することを特徴とするカメラ。
  2. 撮影レンズを通過した撮影レンズ通過光による被写体像を観察する光学ファインダー装置と、
    前記撮影レンズから延在した撮影用光路上に配置され、前記撮影レンズ通過光による被写体像を撮像する撮像装置と、
    前記撮影用光路から分岐した焦点検出用光路上に配置された受光素子を有し、該受光素子の出力信号に基づいて前記撮影レンズの焦点調節状態を検出する焦点検出装置と、
    観察時には、前記撮影用光路中に配置されて前記撮影レンズ通過光を前記光学ファインダー装置に向けて反射すると共に前記撮影レンズ通過光の一部を透過し、撮影時には、前記撮影用光路から退避して前記撮影レンズ通過光を前記撮像装置に導くメインミラーと、
    前記観察時には、前記撮影光路中に配置されて前記メインミラーを透過した前記撮影レンズ通過光の一部を前記焦点検出用光路に向けて反射して該反射光を前記焦点検出装置の受光素子に導き、前記撮影時には、前記撮影光路から退避するサブミラーと、
    前記観察時には、前記焦点検出用光路中に配置され、前記サブミラーの前記反射光から赤外光成分を除去して可視光成分を前記焦点検出装置の受光素子に導く赤外光成分除去フィルタ部材と、
    前記撮影時には、前記撮影用光路中であって前記撮像装置の前方に配置され、前記撮影レンズ通過光のうち赤外光成分を前記焦点検出用光路に向けて反射して前記焦点検出装置の受光素子に導くと共に、前記撮影レンズ通過光のうち可視光成分を透過して前記撮像装置に導く波長選択光学部材と、を備え、
    前記焦点検出装置は、前記観察時には前記可視光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出し、前記撮影時には前記赤外光成分に基づき前記撮影レンズの焦点調節状態を検出することを特徴とするカメラ。
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