JP4830326B2 - 半導体モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体モジュールおよびその製造方法に関し、特にパワー半導体素子を内蔵する半導体モジュールおよびその製造方法に関する。
近年、電気自動車やハイブリッド自動車などが注目されているが、このようなモータ駆動の自動車用途では、小型で効率がよく信頼性の高いパワー半導体素子が求められている。IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等のパワー半導体素子は、扱う電流が大きいので動作時の放熱が重要である。
特開2001−305584号公報(特許文献1)には、放熱効果を実現するため絶縁膜の一部としてダイアモンドライクカーボン(DLC)の熱伝導膜を設ける半導体装置について開示されている。
特開2001−305584号公報 特開2003−282972号公報 特開平10−223625号公報 特開2000−173987号公報 特開2002−100011号公報
パワー半導体素子を搭載する半導体モジュールは、冷却のための放熱板が設けられる場合が多い。自動車用のパワー半導体素子には高圧の電圧が印加されるので、放熱板とパワー半導体素子との間は絶縁されていることが好ましい。
絶縁膜としてのDLCやDLC−Siが半導体モジュールへ適用されることが検討されている。しかし、DLC−Si膜は、シリコンSiと炭素Cのアモルファスによって構成されており、現在の技術ではアモルファスを稠密に構成することが困難で、微細な欠陥が残ってしまう。
このため、パワー半導体素子のように高耐圧が要求される素子を含む半導体モジュールに使用するには絶縁性が不十分であるという問題があった。
一方、絶縁性の樹脂によって放熱板とパワー半導体素子との間の絶縁を行なうことも考えられる。しかし、絶縁性の樹脂を放熱板に直接コーティングすると放熱板の材質であるアルミや銅と絶縁樹脂との間の線膨張係数の違いによって放熱板からの絶縁樹脂のはがれが発生してしまうという問題があった。
また、熱伝導性が良く、かつ絶縁性が良くさらに樹脂のはがれも発生しにくいものとして絶縁樹脂を銅板でサンドイッチしたクラッド材があるが、クラッド材を放熱板と半導体モジュールの間の絶縁に用いるにはクラッド材を放熱板にはんだ付けする必要があり手間であった。
この発明の目的は、絶縁性が高められ信頼性が向上した半導体モジュールおよびその製造方法を提供することである。
この発明は、要約すると、半導体モジュールであって、パワー半導体素子と、放熱板と、パワー半導体素子と放熱板との間に設けられるダイアモンドライクカーボン膜と、ダイアモンドライクカーボン膜の表面に重ねて設けられ、パワー半導体素子と放熱板との間を絶縁する絶縁樹脂層とを備える。
好ましくは、半導体モジュールは、絶縁樹脂層上に設けられパワー半導体素子と電気的に接続される電極をさらに備える。
好ましくは、ダイアモンドライクカーボン層は、絶縁樹脂が設けられる側の面の表面粗さを強調する処理が施されて形成される。
この発明は他の局面においては、半導体モジュールであって、パワー半導体素子と、放熱板と、パワー半導体素子と放熱板との間に設けられる、絶縁性アモルファス素材と絶縁樹脂の複合材とを備える。
この発明はさらに他の局面においては、半導体モジュールであって、パワー半導体素子と、放熱板と、パワー半導体素子と放熱板との間に設けられる、ダイアモンドライクカーボンと絶縁樹脂の複合材とを備える。
好ましくは、絶縁樹脂は、複合材においてダイアモンドライクカーボン層の欠陥を封孔する。
この発明はさらに他の局面においては、半導体モジュールの製造方法であって、放熱板上に絶縁性アモルファス素材の層を形成するステップと、絶縁性アモルファス素材の層の表面に絶縁樹脂を形成するステップと、絶縁樹脂の表面に電極を形成するステップと、電極にパワー半導体素子を接合するステップとを備える。
この発明はさらに他の局面においては、半導体モジュールの製造方法であって、放熱板上にダイアモンドライクカーボン層を形成するステップと、ダイアモンドライクカーボン層の表面に絶縁樹脂を形成するステップと、絶縁樹脂の表面に電極を形成するステップと、電極にパワー半導体素子を接合するステップとを備える。
本発明によれば、パワー半導体モジュールの絶縁性能が向上し信頼性を高めることができる。
以下、本発明について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態にかかる半導体モジュール1の構成を示した断面図である。
図1を参照して、半導体モジュール1は、パワー半導体素子2と、放熱板12と、パワー半導体素子2と放熱板12との間に設けられるダイアモンドライクカーボン膜10と、ダイアモンドライクカーボン膜10の上に重ねて設けられ、パワー半導体素子2と放熱板12との間を絶縁する絶縁樹脂層8とを含む。
放熱板12には、たとえば銅Cuや銅とモリブデンの合金Cu−Moの熱伝導性の良い金属が用いられる。放熱板の裏面には、熱伝導を良くするためにシリコングリース18が塗布され、放熱板の裏面はアルミ冷却器14に密着されている。アルミ冷却器14には冷却媒体に浸漬された冷却フィン16が形成されている。なお、冷却フィン16は、空冷のためのものであっても良い。
ダイアモンドライクカーボン膜10は、DLC−Si膜またはDLC膜のいずれであっても良い。主たる絶縁を目的としてダイアモンドライクカーボン膜10が設けられ、ダイアモンドライクカーボン膜10の欠陥部分の絶縁性の向上を目的として絶縁樹脂層8が設けられている。絶縁樹脂層8は、ポリイミド等の絶縁樹脂を用いることができる。絶縁樹脂層8は、複合材においてダイアモンドライクカーボン膜10の欠陥を封孔する。
ダイアモンドライクカーボン膜10は、いくつかの方法で形成できる。たとえば吹き付け、低温化学蒸着、プラズマCVD法等で形成でき、放熱板12の表面にも密着性良く形成可能である。
また、放熱板12に絶縁樹脂層8を直接コーティングすると線膨張係数の違いにより絶縁樹脂層8にはがれが生じやすいという問題があったが、DLC−Si膜等を放熱板12に形成してから絶縁樹脂層8をコーティングすると、DLC−Si膜表面の粗さによって絶縁樹脂層8の密着性が向上する。したがって絶縁樹脂層8は、はがれにくくなる。
ダイアモンドライクカーボン膜10と絶縁樹脂層8とを複合的に使用することで、薄く熱伝導性がよくかつ信頼性の高い絶縁膜を実現することができる。たとえば、DLC−Si膜の厚さを25μm、絶縁樹脂層8の厚さをポリイミド膜で30μmとすれば薄く信頼性の高い絶縁膜が実現する。
半導体モジュール1は、絶縁樹脂層8上に設けられパワー半導体素子2とはんだ層4によって電気的に接続されるアルミ箔電極6をさらに備える。パワー半導体素子2およびアルミ箔電極6は必要に応じてシリコンゲル等によって防水が施される。
アルミ箔電極6は、厚さが従来の100〜200μmであればポリイミド等の樹脂との線膨張係数の違いによってはがれる恐れがあるが、厚さを40μm程度に薄くすれば伸縮性が増しはがれにくくなる。アルミ箔電極6は、はんだ層4によってパワー半導体素子2に接合される。
以上説明したように、放熱板12上にダイアモンドライクカーボン膜10を形成し、そしてダイアモンドライクカーボン膜10の表面に絶縁樹脂層8を形成して絶縁性を高めた後、絶縁樹脂層8の表面に電極6を形成し、電極6にパワー半導体素子2を接合することで、半導体モジュールを製造することができる。
[変形例]
図2は、実施の形態の変形例を説明するための図である。
実施の形態の変形例は、図1で説明した実施の形態の構成において、絶縁樹脂層8とダイアモンドライクカーボン膜10との界面が、図2に示すように絶縁樹脂層8Aとダイアモンドライクカーボン膜10Aに示すようになっている点が異なる。他の部分については図1で説明した半導体モジュール1と同様であるので説明は繰返さない。
図2に示すように、ダイアモンドライクカーボン膜10Aは、絶縁樹脂層8Aが設けられる側の面の表面粗さを強調する処理すなわち粗面形成処理が施される。
たとえば、ダイアモンドライクカーボン膜10Aを吹き付けによって形成する場合には、所定膜厚まで均一にダイアモンドライクカーボン膜10Aを形成した後に、マスクパターンをつけて部分的にダイアモンドライクカーボン膜10Aが付着しないようにすればよい。また、プラズマCVD等の放電による方法によって形成する場合には、所定膜厚まで均一にダイアモンドライクカーボン膜10Aを形成した後に、表面に絶縁性の高い樹脂を部分的に付着させればよい。なお、マスクパターンを形成する方法によらなくても、ガス組成を調整することにより粗面にしても良い。
このようにすることで、ダイアモンドライクカーボン膜10Aに対する絶縁樹脂層8Aの密着性がさらに向上する。
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、DLC膜の欠陥部分が樹脂層で補われ、信頼性が高く熱伝導性がよくかつ薄い絶縁膜を形成する。このため高性能でかつ簡単な構成の半導体モジュールが実現できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態にかかる半導体モジュール1の構成を示した断面図である。 実施の形態の変形例を説明するための図である。
符号の説明
1 半導体モジュール、2 パワー半導体素子、4 はんだ層、6 アルミ箔電極、8,8A 絶縁樹脂層、10,10A ダイアモンドライクカーボン膜、12 放熱板、14 アルミ冷却器、16 冷却フィン、18 シリコングリース。

Claims (4)

  1. パワー半導体素子と、
    放熱板と、
    前記パワー半導体素子と前記放熱板との間に設けられるダイアモンドライクカーボン膜と、
    前記ダイアモンドライクカーボン膜の表面に重ねて設けられ、前記パワー半導体素子と前記放熱板との間を絶縁する絶縁樹脂層とを備え
    前記ダイアモンドライクカーボン膜は、
    均一膜厚の第1層と、
    表面粗さを強調するために前記第1層上に部分的に形成される第2層とを含む、半導体モジュール。
  2. 前記絶縁樹脂層上に設けられ前記パワー半導体素子と電気的に接続される電極をさらに備える、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記絶縁樹脂、前記ダイアモンドライクカーボンの欠陥を封孔する、請求項に記載の半導体モジュール。
  4. 放熱板上にダイアモンドライクカーボンの均一な第1層を形成するステップと、
    前記第1層を形成した後に部分的にダイアモンドライクカーボンの第2層を形成するステップと、
    前記第1層および前記第2層で形成されたダイアモンドライクカーボン層の表面に絶縁樹脂を形成するステップと、
    前記絶縁樹脂の表面に電極を形成するステップと、
    前記電極にパワー半導体素子を接合するステップとを備える、半導体モジュールの製造方法。
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