JP4829330B2 - ワークハンドリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに対して検査、加工、組付け等の所定の処理を施す際に、ワークを保持して搬送及び位置決めするワークハンドリング装置に関し、特に、半導体チップ等のワークに対して検査を施す工程で用いられるワークハンドリング装置に関する。
半導体チップ(ワーク)を検査部に対して搬入及び搬出する従来のハンドリング装置としては、例えば、ワークを搬送する二つの搬送機構、ワークを吸着して二つの搬送機構の搬送方向に対して直交する方向及び鉛直方向に往復動可能な二つのハンドラ等を備え、二つの搬送機構の中央部に配置された検査ソケットと搬送機構との間で、二つのハンドラによりワークを搬送して位置決めするものが知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
この装置においては、ワークを搬送する搬送機構を検査ソケットの両側に設け、一方の搬送機構と検査ソケットとの間を一方のハンドラが移動してワークを搬送し、他方の搬送機構と検査ソケットとの間を他方のハンドラが移動してワークを搬送する構成であるが故に、各機構の集約化が困難であり、この装置を半導体製造ライン等に設置するには比較的広いスペースが必要であった。
また、他のハンドリング装置としては、未検査及び検査済みのワークをそれぞれ載せるトレイを載置する複数のトレイ載置部、トレイ載置部から検査ソケットの近傍まで未検査のワークを搬送するローダロボット、ローダロボットから未検査のワークを受け取り検査ソケットに搬入する搬入機構、検査が終了したワークを検査ソケットから搬出する搬出機構、搬出機構から受け渡された検査済みのワークをトレイ載置部まで搬送するアンローダロボット等を備えたものが知られている(例えば、特許文献3)。
この装置においては、ワークは、トレイ載置部(未検品収納トレイ)→ローダロボット→搬入機構→検査ソケット→搬出機構→アンローダロボット→トレイ載置部(良品収納トレイ又は不良品収納トレイ)という一連の搬送経路によりリレー搬送されて検査処理が行われるため、搬送経路上の何処か一部で故障が生じて搬送できなくなると、全体の流れが停止して検査処理が完全に行えなくなり、生産性の低下を招くことになる。
また、このようなリレー搬送による検査処理の方法では、ローダロボット,搬入機構,搬出機構,及びアンローダロボット等のそれぞれにおいてワークを保持する共通の保持部が必要である。したがって、ワークの種類又は検査ソケットの種類が変更されると、この変更されたワークに対応した保持部を、ローダロボット,搬入機構,搬出機構,及びアンローダロボット等のそれぞれにおいて組み替える必要があり、ワークあるいは検査ソケットの種類に応じて部品点数が増加し、又、組み替え作業等の段取りに手間を要する。
さらに、他のハンドリング装置としては、未検査及び検査済みのワークをそれぞれ載せるトレイを載置する複数のトレイ載置部(トレイ供給部)、トレイと検査ソケットとの間でワークを搬送するロボット、ロボットに支持されワークを吸着保持する吸着ヘッドを備え、この吸着ヘッドにおいて、検査ソケットのサイズに応じて間隔が調整可能な複数のソケット押えを設けたものが知られている(例えば、特許文献4)。
この装置においては、種類の異なるワーク及び検査ソケットのサイズに応じて、適宜ソケット押えの間隔を調整することで、吸着ヘッドを交換することなく異なるワークに対して検査処理を行うことができるが、検査ソケットの配列が異なるもの(例えば、検査ソケットが1つだけのもの、検査ソケットが2つ配列されたもの、検査ソケットが3つ以上配列されたもの等)に対しては対応することができず、それぞれ専用の吸着ヘッドに交換する必要がある。
特開2002−148307号公報 特開昭57−22570号公報 特開平5−251533号公報 特開平9−321183号公報
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造の簡略化、各機構の集約化、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化、ワークの搬送に要する時間の短縮化等を図りつつ、装置の一部に故障等を招いた場合でも処理ライン全てが停止するのを防止して、ワークに対して検査、加工等の処理を効率良く行って生産性を向上させることができ、又、検査部(処理部)における例えばソケット等の配列が異なる場合でも、部品を交換することなく容易に対応でき、交換作業等の段取りが不要であり、さらに、吸着ヘッドの昇降方向に対してワークあるいは処理部が傾斜している場合であってもワークを確実に吸着しあるいは処理部にセットすることができるワークハンドリング装置を提供することにある。
本発明のワークハンドリング装置は、ワークを載せるトレイを担持するトレイ担持部と、ワークに対して所定の処理を施す処理部とトレイとの間で往復動自在に配置され,かつ,ワークを搬送するべく水平方向及び鉛直方向に駆動される関節型アーム及びその先端に設けられた吸着ヘッドを有するハンドラと、ハンドラを駆動制御する制御手段とを備え、吸着ヘッドは、負圧を導く負圧通路及び負圧通路の下方に連通すると共に底面に貫通孔を有する空洞部を画定するホルダと、ホルダを支持する上側ヘッドと、上側ヘッドに対して水平面内の所定軸回りに揺動自在に連結された下側ヘッドと、下側ヘッドを上側ヘッドと同一の方向に方向付ける付勢力を及ぼすバネと、下側ヘッドの挿通孔に摺動自在に通され,その上端に着脱パッドを有すると共にホルダに対して所定の角度範囲で揺動自在となるようにその上端が空洞部に収容され,その下端に吸着パッドをもつ可動パイプと、を含む。
この構成によれば、吸着ヘッドが上側ヘッドと下側ヘッドにより形成され、下側ヘッドが上側ヘッドに対して揺動自在に支持され、可動パイプがホルダの空洞部に対して揺動自在に支持されているため、吸着パッドが傾斜することにより可動パイプが傾斜させられ、可動パイプが傾斜することにより下側ヘッドが上側ヘッドに対して傾斜させられる。したがって、ハンドラがトレイ担持部に担持されたトレイと処理部との間を往復動してワークを搬送する際に、吸着ヘッドの昇降方向に対してワークあるいは処理部(例えば、検査部のソケット)が傾斜している(垂直以外の角度をなす)場合、下側ヘッド及び可動パイプが、ワークあるいは処理部の傾斜に倣うように傾斜して、吸着パッドがワークあるいは処理部に垂直な方向から当接することができ、ワークを確実に吸着あるいは処理部にセットすることができる。
上記構成において、ハンドラは、関節型アームを水平面内で揺動自在に駆動するアーム水平駆動機構と、関節型アームを鉛直方向に往復駆動するアーム鉛直駆動機構とを含み、ホルダは、上側ヘッドに鉛直方向に往復動自在に支持され、ホルダを鉛直方向に往復駆動するホルダ鉛直駆動機構をさらに含む、構成を採用することができる。
この構成によれば、アーム水平駆動機構により関節型アームを水平移動させて吸着ヘッドを所望の位置に位置決めでき、又、アーム鉛直駆動機構により関節型アームを昇降駆動して吸着ヘッドを所望の高さ位置に位置決めでき、さらに、ホルダ鉛直駆動機構によりホルダの高さ位置を変えて、下側ヘッドに対する可動パイプ(吸着パッド)の出没量を適宜調整できる。したがって、ワークを仮に吸着する際にはワークの一部(例えばリード)が下側ヘッドに接触しないようにしてワークを吸着でき、位置決めして再度吸着する際には下側ヘッドの一部(例えば、リード押え)にリードが押されるようにしてワークを吸着することができる。また、アーム鉛直駆動機構とホルダ鉛直駆動機構とを備えることで、ワークの吸着動作と処理部へのワークの固定動作とを、別々の駆動機構を用いて、それぞれの動作に最適な駆動力(押圧力)にて駆動することができる。
上記構成において、可動パイプは、その上端に空洞部の上面に着脱し得る上記着脱パッド及び着脱パッドの変形量を規制する規制枠を有し,規制枠の下面が空洞部の底面に着座した状態から着脱パッドが空洞部の上面に密着した状態に至るまでの範囲を上下方向に往復動自在に貫通孔を通してホルダに支持されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、可動パイプは、その上端に設けられた着脱パッド及び規制枠が空洞部内に収容された状態で、貫通孔を通して上下方向に往復動自在であり、ワークを吸引する際には、着脱パッドが空洞部の上面に密着して負圧通路との気密性が十分に確保される。また、空洞部内において仮に塵等が発生しても、空洞部は負圧通路に連通しているため、着脱パッドが上面から離れた際に負圧通路を通して吸引され、作業環境を清浄に維持することができる。
上記構成において、貫通孔は、可動パイプが空洞部に対して所定の角度範囲で揺動自在となるべく,可動パイプに対して所定の隙間を設けるように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、可動パイプが空洞部の貫通孔と所定の隙間をおいて挿入されて空洞部(ホルダ)に対して揺動自在に支持されている、すなわち、可動パイプがホルダに対して揺動することで、吸着ヘッドの昇降方向に対してワークあるいは処理部(例えば、検査部のソケット)が傾斜している場合、下側ヘッド及び可動パイプが、ワークあるいは処理部の傾斜に倣うように傾斜して、吸着パッドがワークあるいは処理部に垂直な方向から当接することができ、ワークを確実に吸着あるいは処理部にセットすることができる。
上記構成をなすワークハンドリング装置によれば、構造の簡略化、各機構の集約化、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化、ワークの搬送に要する時間の短縮化等を達成しつつ、吸着ヘッドの昇降方向に対してワークあるいは処理部が傾斜している場合であってもワークを確実に吸着しあるいは処理部にセットすることができる。
本発明に係るワークハンドリング装置の一実施形態を示す外観斜視図である。 本発明に係るワークハンドリング装置の一部をなす一対のハンドラ及び処理部並びにトレイ担持部を示す部分斜視図である。 本発明に係るワークハンドリング装置の一部をなすハンドラを示す斜視図である。 本発明に係るワークハンドリング装置の一部をなすハンドラを示す平面図である。 図4中のE4−E4におけるハンドラの縦断面図である。 図5中のE5−E5におけるハンドラの横断面図である。 本発明に係るワークハンドリング装置の一部をなす吸着ヘッドの側面図である。 本発明に係るワークハンドリング装置の一部をなす吸着ヘッドの側面図である。 図7中のE7−E7における吸着ヘッドの縦断面図である。 (a),(b),(c)は、吸着ヘッドの一部をなす可動パイプと空洞部との位置関係を示す断面図である。 一対のハンドラの駆動方法を示す平面図である。 ハンドラに設けられた関節型アーム及び複数の吸着ヘッドと処理部との関係の一形態を示す平面図である。 ハンドラに設けられた関節型アーム及び複数の吸着ヘッドと処理部との関係の他の形態を示す平面図である。 ハンドラに設けられた関節型アーム及び複数の吸着ヘッドと処理部との関係のさらに他の関係を示す平面図である。 ハンドラに設けられた関節型アーム及び複数の吸着ヘッドと処理部との関係のさらに他の関係を示す平面図である。 (a),(b),(c),(d),(e),(f)は、ワークを吸着して搬送及び位置決めする吸着ヘッドの動作を示す動作図である。 (a),(b),(c),(d),(e),(f)は、ワークを吸着して搬送及び位置決めする吸着ヘッドの動作を示す動作図である。 (a),(b),(c),(d),(e)は、ワークを吸着して搬送及び位置決めする吸着ヘッドの動作を示す動作図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
尚、この実施形態においては、ワークとして両側に突出するリードを有する半導体チップが採用され、処理部として半導体チップの電気的特性を検査処理するソケットをもつ検査部が採用されている。
このワークハンドリング装置は、図1、図2、図11に示すように、ワークWを載せるトレイTを収容するトレイ収容部10、トレイ収容部10の上方に配置されて供給されたトレイTを担持するトレイ担持部20、ワークWに対して検査処理を施す処理部としての検査部30、トレイ担持部20に担持されたトレイTと検査部30との間を往復動自在に配置されてワークWを搬送する一対のハンドラ40,40´、ハンドラ40,40´により吸着したワークWを一旦離脱させて位置決めする位置決め部50,50´、一対のハンドラ40,40´及びトレイ担持部20並びに位置決め部50,50´を保持する上板60、種々の制御を司る制御手段としての制御ユニット70等を備えている。
トレイ収容部10は、図1に示すように、それぞれ隣接して水平方向(X方向)に配列された、トレイストック部11、トレイ供給部12、トレイ停留部13、二つのトレイ排出部14,15を備えている。
トレイストック部11は、積み重ねられた複数のトレイTを載置して鉛直方向(Z方向)に昇降する昇降テーブル、昇降テーブルを昇降駆動する駆動機構、積層された最下部のトレイTをトレイ供給部12に向けて押し出すプッシュロッド及びその駆動機構等を備えている。
トレイ供給部12、トレイ停留部13、及びトレイ排出部14,15は、それぞれトレイTを載置した状態で鉛直方向(Z方向)に昇降し得る昇降テーブル、昇降テーブルを昇降駆動する駆動機構等を備えている。
トレイ担持部20は、図1及び図2に示すように、略矩形形状をなし、トレイ収容部10の上方に配置された可動テーブル21、上板60に固定され可動テーブル21をXY平面上のX方向に往復動自在に支持する2本のガイド22、可動テーブル21に連結されたリードスクリュー23、上板60に固定されリードスクリュー23を回転駆動するモータ24等を備えている。
可動テーブル21は、図1及び図2に示すように、矩形形状の輪郭をなすように形成され、トレイ収納部10から供給されX方向に隣接して配列された3つのトレイTを担持し、又、Y方向に隣接して配置された1つのトレイTを担持するようになっている。
すなわち、トレイ担持部20においては、モータ24がリードスクリュー23を回転させると、可動テーブル21がX方向の所望の位置に移動して、3つのトレイTを保持するそれぞれの開口部が、トレイ供給部12、トレイ停留部13、トレイ排出部14,15のいずれかの直上に位置付けられるようになっている。
そして、ハンドラ40,40´がトレイTから未検査のワークWを受け取る際に又トレイTに検査済のワークWを受け渡す際に、可動テーブル21は、その対象となるトレイTを一対のハンドラ40,40´(二つのガイド401)の略中間にある直線L(図2参照)の近傍に位置付けるように駆動される。
処理部としての検査部30は、図1及び図2に示すように、Y方向において可動テーブル21よりも奥側に配置されており、上板60から露出した状態となっている。検査部30は、4つのワークW(半導体チップ)を同時に接続するソケット31を有し、ワークWがソケット31にセット(挿入)されると、自動的に所定の電気的特性を満たすか否かの検査を行う。
一対のハンドラ40,40´は、図2に示すように、可動テーブル21の往復動方向(X方向)において検査部30を略中央に挟むように、すなわち、検査部30の中心を通るY方向の直線Lに対して線対称となるように、上板60上に配置され、可動テーブル21の往復動方向(X方向)に垂直な方向(Y方向)において往復動自在に形成されている。
すなわち、一対のハンドラ40,40´は、それぞれ、Y方向に伸長するガイド401、ガイド401の内部空間においてY方向に伸長して配置されたリードスクリュー402、リードスクリュー402に螺合されてY方向に移動自在な水平可動部403、水平可動部403に保持されZ方向に移動自在な鉛直可動部404、鉛直可動部404に連結されて水平面(XY平面)内で揺動自在な関節型アーム410、関節型アーム410の先端に設けられた複数(ここでは、4つ)の吸着ヘッド420等を備えている。
また、一対のハンドラ40,40´は、それぞれ、リードスクリュー402を介して水平可動部403を水平方向(Y方向)に駆動するモータ405、鉛直可動部404(すなわち、関節型アーム410)を鉛直方向(Z方向)に駆動するアーム鉛直駆動機構406、関節型アーム410を水平面(XY平面)内で揺動自在に駆動するアーム水平駆動機構407、複数の吸着ヘッド420を関節型アーム410に対して水平面内の所望の角度位置に回転駆動するヘッド駆動機構408等を備えている。
したがって、モータ405が回転することで、リードスクリュー402を介して水平可動部材403、すなわち、関節型アーム410及び複数の吸着ヘッド420が水平方向(Y方向)の所望の位置に移動させられる。
さらに、一対のハンドラ40,40´は、それぞれの関節型アーム410を可動テーブル21の往復動方向(X方向)に伸長した状態で、お互いにオーバラップするように配置されている。すなわち、関節型アーム410を採用しているが故に、適宜回転させて両者の干渉を防止させつつ、Y方向に移動させることができるため、X方向において一対のハンドラ40,40´をより近づけて配置することができ(両者を集約化でき)、装置を小型化できる。
複数の吸着ヘッド420は、図3に示すように、相互の間隔(ピッチ)を調整するピッチチェンジャ430及び手動にて着脱できる連結部440を介して、関節型アーム410の先端に保持されている。
アーム鉛直駆動機構406は、図2に示すように、モータ406a、モータ406aにより回転駆動されると共に鉛直可動部材404に螺合するリードスクリュー(不図示)等により形成されている。したがって、モータ406aが回転することで、リードスクリューを介して鉛直可動部材404、すなわち、関節型アーム410及び複数の吸着ヘッド420が鉛直方向(Z方向)の所望の高さ位置に移動させられる。
アーム水平駆動機構407は、図5に示すように、鉛直可動部材404に保持されたモータ407a、モータ407aに直結されたプーリ407b、関節型アーム410に連結された減速機構407c、減速機構407cに直結されたプーリ407d、プーリ407bとプーリ407dとを連結するベルト407e等により形成されている。
減速機構407cは、プーリ407dが直結された楕円状カム、楕円状カムの外周に配列された複数のボールベアリング、ボールベアリングの外側に外嵌され外周面に複数の歯を有すると共に関節型アーム410,410´に直結された弾性変形可能な筒状スプライン、内周面において筒状スプラインの歯が噛合する歯を有すると共に鉛直可動部材404に固定された剛体スプライン等を含み、モータ407aの回転を減速させて関節型アーム410に伝達するものである。
したがって、モータ407aが回転することで、減速機構407c等を介して、関節型アーム410及び複数の吸着ヘッド420が水平方向(XY平面上)の所望の位置に移動させられる。
ヘッド駆動機構408は、図3、図5、図6に示すように、鉛直可動部材404に固定されたモータ408a、モータ408aに直結されたプーリ408b、関節型アーム410の先端に回動自在に支持された連結部440に直結されたプーリ408c、プーリ408bとプーリ408cとを連結するベルト408d、テンショナープーリ408e等により形成されている。
したがって、モータ408aが回転することで、ベルト408d等を介して、複数の吸着ヘッド420が関節型アーム410に対して水平面内の所望の角度位置に回転して位置決めされる。
吸着ヘッド420は、図7ないし図9に示すように、ピッチチェンジャ430に連結される上側ヘッド421、上側ヘッド421に対して水平面(XY平面)内の所定軸回りに揺動自在に連結された下側ヘッド422、上側ヘッド421内に支持されると共に負圧を導く吸引管423が連結されて負圧通路424aを画定するホルダ424、ホルダ424の一部として下方に形成され下端に貫通孔425aをもつ空洞部425、ホルダ425を鉛直方向(Z方向)に往復駆動するホルダ鉛直駆動機構426、貫通孔425aを通して空洞部425に連結されると共に下側ヘッド422の挿通孔422aに摺動自在に通された可動パイプ427、吸引管423内の流量を測定する流量センサ428等を備えている。
下側ヘッド422は、図7ないし図9に示すように、その最下端において、吸着したワークWを収容し得る略矩形の凹部422b、凹部422bの外縁部により画定されたリード押え422c等を有する。
また、下側ヘッド422は、図7ないし図9に示すように、上側ヘッド421に対して、水平面(XY平面)内に軸線をもつ枢軸429aによりR1回りに所定の角度範囲(例えば、±1度〜±1.5度)内で揺動自在に、かつ、枢軸429aに垂直で水平面(XY平面)内に軸線をもつ枢軸429bによりR2回りに所定の角度範囲(例えば、±1度〜±1.5度)内で揺動自在に、連結されている。
尚、下側ヘッド422は、外部から力が作用しない状態では、バネ429cにより均等に付勢されて、上側ヘッド421と同一方向に(上側ヘッド421に対して傾斜しないように)方向付けられている。
空洞部425は、図10(a),(b),(c)に示すように、ホルダ424の負圧通路424aに連通する所定の空間を画定して、可動パイプ427を鉛直方向の所定範囲(例えば、2mm〜5mmのストローク)で可動に支持するべく、可動パイプ427を通す貫通孔425a、底面425b、上面425cを形成している。
可動パイプ427は、図10(a),(b),(c)に示すように、その先端(最下端)にゴム製の吸着パッド427a、その上端にゴム製の着脱パッド427b、着脱パッド427bの変形量を規制する規制枠427cを一体的に備えている。
そして、可動パイプ427は、着脱パッド427b及び規制枠427cが空洞部425に収容されて、図10(a)に示すように、規制枠427cの下面が空洞部425の底面425bに着座した状態から、図10(c)に示すように、着脱パッド427bが空洞部425の上面425bに密着した状態に至るまでの範囲を上下方向に往復動自在に支持されている。
また、可動パイプ427は、下側ヘッド422の挿通孔422aに摺動自在に通されて、リード押え422cの内側においてリード押え422cから出没自在となっていると共に、空洞部425に対して所定の角度範囲で揺動自在となるように、貫通孔425aに対して所定の隙間をもって挿入(連結)されている。
したがって、吸着の対象となるワークWあるいは検査部30のソケット31が水平面(XY平面)に対して若干傾斜しているような場合には、吸着パッド427aがその傾斜に倣って傾斜するような力を受けるため、下側ヘッド422はその力より傾斜させられる。これにより、可動パイプ427は円滑に上下動しつつも、吸着パッド427aは傾斜したワークWあるいは検査部30(ソケット31)に密着することができる。
ホルダ鉛直駆動機構426は、図7及び図9に示すように、上側ヘッド421に固定されたステップモータ426a、ステップモータ426aに直結されたピニオン426b、ホルダ424に設けられピニオン426bと噛合するラック424b、LMガイド426c、ホルダ424を上方に付勢するバネ426d等により形成されている。
そして、ステップモータ426aが回転することで、ホルダ424は上側ヘッド421に対して鉛直方向(Z方向)に移動し、下側ヘッド422(リード押え422c)からの可動パイプ427(吸着パッド427a)の突出量が調整されるようになっている。尚、仮にステップモータ426a等が故障しても、ホルダ424はバネ429cにより上向きに付勢されているため、ホルダ424の自重による落下を防止できる。
次に、この装置における一対のハンドリング40,40´の概略動作について、図11を参照しつつ説明する。尚、一対のハンドラ40,40´及び可動テーブル21は、制御ユニット70から発せられる信号に基づいて駆動制御される。
先ず、可動テーブル21が駆動されて、未検査のワークWを載せたトレイTが略中央(直線Lの近傍)に位置付けられる。そして、一方のハンドラ40が、そのトレイTから未検査のワークWを吸着して取り出し、Y方向の左奥にある位置決め部50まで搬送し(図11中の経路A)、そこで一旦ワークWを離して位置決めした後、ワークWを再び吸着して、図12に示すように、検査部30(ソケット31)まで搬入する(図11中の経路B)。そして、検査部30による検査が行われる。
一方、他方のハンドラ40´は、トレイTから未検査のワークWを吸着して取り出し、Y方向の右奥にある位置決め部50´まで搬送し(図11中の経路C)、そこで一旦ワークWを離して位置決めした後、ワークWを再び吸着して、一方のハンドラ40に保持されたワークWの検査が終了するまで、その位置又は検査部30の近傍の位置で待機する。
そして、検査が終了すると、一方のハンドラ40は検査済のワークWをY方向の前方中央まで搬送(搬出)して、可動テーブル21上のトレイTに受け渡す(図11中の経路D)。このとき、可動テーブル21は、検査済みのワークWを収納するトレイTを略中央に位置付けるように駆動される。
続いて、位置決め部50´の上方又は検査部30の近傍の位置に待機していた他方のハンドラ40´が、図12に示すように、ワークWを検査部30(ソケット31)まで搬入する(図11中の経路E)。そして、検査部30による検査が行われる。
そして再び、可動テーブル21が駆動されて未検査のワークWを載せたトレイTが略中央(直線Lの近傍)に位置付けられ、一方のハンドラ40が、そのトレイTから未検査のワークWを吸着して取り出し、Y方向の左奥にある位置決め部50まで搬送し(図11中の経路A)、そこで一旦ワークWを離して位置決めした後ワークWを再び吸着して、他方のハンドラ40´に保持されたワークWの検査が終了するまで、その位置又は検査部30の近傍の位置で待機する。
そして、他方のハンドラ40´に保持されたワークWの検査が終了すると、他方のハンドラ40´は検査済のワークWをY方向の前方中央まで搬送(搬出)して、可動テーブル21上のトレイTに受け渡す(図11中の経路F)。このとき、可動テーブル21は、前述同様に、検査済みのワークWを収納するトレイTを略中央に位置付けるように駆動される。
上記のように、一対のハンドラ40,40´のそれぞれに、ワークWの搬入動作及び搬出動作の両動作を別々に独立して行わせるため、一つのハンドラ40(又は40´)が故障しても、他のハンドラ40´(又は40)が駆動されて処理が続行されるため、装置が完全に停止するのを防止できる。これにより、全稼動の場合に比べて生産性は低下するものの検査処理を続行することができ、完全に停止した場合に比べて生産性を高めることができる。
また、一対のハンドラ40,40´がそれぞれ可動テーブル21に担持されたトレイTからワークWを受け取る際に又はトレイTにワークWを受け渡す際に、対象となるトレイTを一対のハンドラ40,40´の略中間位置に位置付けるように可動テーブル21が駆動制御されるため、一対のハンドラ40,40´は、直線Lに対して対称的な最短の経路を移動してワークWの受け取り及び受け渡しを行えるため、搬送時間(ハンドリングに要する時間)をより短くでき、生産性をさらに向上させることができる。
この実施形態においては、図12に示すように、検査部30が4つのソケット31を有し、ハンドラ40,40´に設けられた4つの吸着ヘッド420が全て使用される場合を示したが、図13ないし図15に示すように、例えば、検査部30´,30´´,30´´´が二つあるいは一つのソケット31を有する場合は、アーム水平駆動機構407、ヘッド駆動機構408等が適宜駆動されて、二つあるいは一つの吸着ヘッド420だけがワークWの搬入及び搬出に使用されるように、駆動制御される。
このように、ヘッド駆動機構408等を駆動して、関節型アーム410に対する複数の吸着ヘッド420の相対的な角度位置を調整することにより、検査部30の状態(例えば、ソケット31が1つだけのもの、ソケットが2つ配列されたもの、ソケットが3つ以上配列されたもの等)に応じて、使用する吸着ヘッド420を適宜選択することができる。したがって、検査部の種類(例えば、ソケットの配列形態)が異なっても、吸着ヘッド420を交換することなく、ワークWの搬送及び検査処理を行うことができる。
次に、ハンドラ40,40´の吸着ヘッド420(ホルダ424、可動パイプ427、吸着パッド427a、着脱パッド427b等)によるワークWの搬入動作及び搬出動作を、図16〜図18に基づいて詳細に説明する。
先ず、図16(a)に示すように、吸着ヘッド420(可動パイプ427の吸着パッド427a)が、未検査のワークWを載せたトレイTの上方に位置付けられる。このとき、可動パイプ427は空洞部425の下端に位置している。
そして、図16(b)に示すように、ホルダ鉛直駆動機構426の駆動により、ホルダ424が下降すると同時に、可動パイプ427の下端に設けられた吸着パッド427aがワークWを目指して下降し始め、図16(c)に示すように、吸着パッド427aがワークWの上面に接触する。ここでは、吸着パッド427aの中心とワークWの中心とが偏倚した状態となっている。
続いて、ホルダ鉛直駆動機構426の駆動によりホルダ424がさらに下降し、図16(d)に示すように、可動パイプ427の上端に設けられた着脱パッド427bが空洞部425の上面に密着して負圧通路と連通し、負圧の吸引力によりワークWが吸着される。ここで、ワークWが水平面に対して若干傾斜していると、可動パイプ427がその傾斜に倣って傾斜し、吸着パッド427aはワークWを垂直方向から吸着する。
そして、図16(e)に示すように、ホルダ鉛直駆動機構426の駆動によりホルダ424が上昇し、可動パイプ427及び吸着パッド427aは、ワークWのリードW1がリード押え422cに接触しない位置まで上昇した位置で、ワークWを保持する。
続いて、図16(f)に示すように、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420が上昇して所定の高さ位置に保持された後、水平方向に移動して、位置決め部50,50´の上方にワークWを搬入する。
続いて、図17(a)に示すように、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420が、位置決め部50,50´上の所定の高さ位置まで下降する。
そして、吸着ヘッド420による吸引動作が解除されて、図17(b)に示すように、可動パイプ427が下降して空洞部425の底面に保持されると共に、ワークWが吸着パッド427aから離脱して位置決め部50,50´に落ち込み、位置決めされる。
続いて、図17(c)に示すように、ホルダ鉛直駆動機構426の駆動により、ホルダ424が下降して、吸着パッド427aがワークWに接触すると共に、可動パイプ427の上端に設けられた着脱パッド427bが空洞部425の上面に密着して負圧通路と連通し、負圧の吸引力によりワークWが再び吸着される。このとき、ワークWの中心は吸着パッド427aの中心に位置決めされている。
そして、図17(d)に示すように、ホルダ鉛直駆動機構426の駆動により、ホルダ424と一体となって可動パイプ427及び吸着パッド427aが上昇し、ワークWが下側ヘッド422の凹部422bに入り込んで、リードW1がリード押え422cに接触する。
続いて、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420が上昇して所定の高さ位置に保持された後水平方向に移動して、図17(e)に示すように、検査部30(ソケット31)の上方に、ワークWを搬入する。
その後、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420が下降して、図17(f)に示すように、ワークWを検査部30(ソケット31)にセットすると同時に所定の圧力で押し付けて保持する。この状態で検査が行われる。
検査が終了すると、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420は上昇して所定の高さ位置に保持され、図18(a)に示すように、ワークWを、検査部30(ソケット31)から搬出して可動テーブル21に担持されたトレイTの上方まで移動させる。
その後、図18(b)に示すように、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420が下降し、図18(c)に示すように、吸引動作を解除して検査済みのワークWをトレイTに受け渡す。
そして、図18(d)に示すように、アーム鉛直駆動機構406の駆動により、関節型アーム410及び吸着ヘッド420は上昇し始めると共に、可動パイプ427は空洞部425の下端にて保持される。
その後、図18(e)に示すように、関節型アーム410及び吸着ヘッド420が所定の高さ位置まで上昇した時点で、一連の搬送及び処理動作が終了する。
この装置においては、上記のような一連の動作が、ハンドラ40,40´において交互に連続的に行われる。
上記実施形態においては、可動テーブル21は、ハンドラ40,40´の移動方向(Y方向)に直交するX方向に往復動自在に形成される場合を示したが、直交(直角)以外の角度で交差する方向に往復動自在に形成されてもよい。
上記実施形態においては、ワークWとして半導体チップを示したが、これに限定されるものではなく、その他の電子部品あるいは機械部品等をハンドリングの対象としてもよく、又、ワークWに施す処理及び処理部として、電気的特性の検査及び検査部30を示したが、これに限定されるものではなく、ワークに対して切削、塗装等の加工、あるいは、部品の組付け等の如く、その他の処理を施す処理部に対して、本発明の装置を適用してもよい。
上記実施形態においては、一対のハンドラ40,40´を備える構成において複数の吸着ヘッド420を採用したが、これに限定されるものではなく、一つのハンドラ40(又は40´)を備える構成において複数の吸着ヘッド420を採用しても、ソケット31の配列あるいは個数が異なる検査部30に対して、吸着ヘッド420を交換することなく、複数の吸着ヘッド420から必要な個数の吸着ヘッド420を適宜選択して使用することができる。
上記実施形態においては、複数の吸着ヘッドとして、全て同一のものを採用したが、異なる種類のものを採用して、ワーク及び処理部(検査部)の種類に応じた吸着ヘッドを適宜選択して使用することもできる。
上記実施形態においては、装置に対して処理部(検査部30)を含める構成を示したが、処理部(検査部30)そのものは本発明の構成要素ではなく、本発明の装置が所定の処理部に対して適用されるようになっていればよい。
以上述べたように、本発明のワークハンドリング装置によれば、トレイ担持部、関節型アーム及び吸着ヘッドを有するハンドラ、ハンドラを駆動制御する制御手段を備え、吸着ヘッドが上側ヘッドと下側ヘッドにより形成され、下側ヘッドが上側ヘッドに対して揺動自在に支持され、可動パイプがホルダの空洞部に対して揺動自在に支持されているため、吸着パッドが傾斜することにより可動パイプが傾斜させられ、可動パイプが傾斜することにより下側ヘッドが上側ヘッドに対して傾斜させられる。したがって、ハンドラがトレイ担持部に担持されたトレイと処理部との間を往復動してワークを搬送する際に、吸着ヘッドの昇降方向に対してワークあるいは処理部(例えば、検査部のソケット)が傾斜している(垂直以外の角度をなす)場合、下側ヘッド及び可動パイプが、ワークあるいは処理部の傾斜に倣うように傾斜して、吸着パッドがワークあるいは処理部に垂直な方向から当接することができ、ワークを確実に吸着あるいは処理部にセットすることができる。
以上述べたように、本発明のワークハンドリング装置は、構造の簡略化、各機構の集約化、装置全体として小型化、設置面積の省スペース化、ワークの搬送に要する時間の短縮化等を達成しつつ、吸着ヘッドの昇降方向に対してワークあるいは処理部が傾斜している場合であってもワークを確実に吸着しあるいは処理部にセットすることができるため、検査等のラインに限らず、半導体等の実装ラインにおいて、又、親部品に対する子部品の組付けライン等においても有用である。
T トレイ
W ワーク
10 トレイ収容部
20 トレイ担持部
21 可動テーブル
30 検査部(処理部)
31 ソケット
40,40´ ハンドラ
50,50´ 位置決め部
60 上板
70 制御ユニット(制御手段)
401 ガイド
402 リードスクリュー
403 水平駆動部
404 鉛直駆動部
405 モータ
406 アーム鉛直駆動機構
407 アーム水平駆動機構
408 ヘッド駆動機構
410,410´ 関節型アーム
420 吸着ヘッド
421 上側ヘッド
422 下側ヘッド
422a 挿通孔
422c リード押え
423 吸引管
424 ホルダ
424a 負圧通路
425 空洞部
425a 貫通孔
425b 底面
425c 上面
426 ホルダ
427 可動パイプ
427a 吸着パッド
427b 着脱パッド
427c 規制枠
429a,429b 枢軸
429c バネ
430 ピッチチェンジャ
440 連結部

Claims (4)

  1. ワークを載せるトレイを担持するトレイ担持部と、
    ワークに対して所定の処理を施す処理部と前記トレイとの間で往復動自在に配置され,かつ,ワークを搬送するべく水平方向及び鉛直方向に駆動される関節型アーム及びその先端に設けられた吸着ヘッドを有するハンドラと、
    前記ハンドラを駆動制御する制御手段と、を備え、
    前記吸着ヘッドは、負圧を導く負圧通路及び前記負圧通路の下方に連通すると共に底面に貫通孔を有する空洞部を画定するホルダと、前記ホルダを支持する上側ヘッドと、前記上側ヘッドに対して水平面内の所定軸回りに揺動自在に連結された下側ヘッドと、前記下側ヘッドを前記上側ヘッドと同一の方向に方向付ける付勢力を及ぼすバネと、前記下側ヘッドの挿通孔に摺動自在に通され,その上端に着脱パッドを有すると共に前記ホルダに対して所定の角度範囲で揺動自在となるようにその上端が前記空洞部に収容され,その下端に吸着パッドをもつ可動パイプと、を含む、
    ことを特徴とするワークハンドリング装置。
  2. 前記ハンドラは、前記関節型アームを水平面内で揺動自在に駆動するアーム水平駆動機構と、前記関節型アームを鉛直方向に往復駆動するアーム鉛直駆動機構と、を含み、
    前記ホルダは、前記上側ヘッドに鉛直方向に往復動自在に支持され、
    前記ホルダを鉛直方向に往復駆動するホルダ鉛直駆動機構をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワークハンドリング装置。
  3. 前記可動パイプは、その上端に前記空洞部の上面に着脱し得る前記着脱パッド及び前記着脱パッドの変形量を規制する規制枠を有し,前記規制枠の下面が前記空洞部の底面に着座した状態から前記着脱パッドが前記空洞部の上面に密着した状態に至るまでの範囲を上下方向に往復動自在に前記貫通孔を通して前記ホルダに支持されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のワークハンドリング装置。
  4. 前記貫通孔は、前記可動パイプが前記空洞部に対して所定の角度範囲で揺動自在となるべく,前記可動パイプに対して所定の隙間を設けるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のワークハンドリング装置。
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