JP4828995B2 - 鞍乗型車両及び鞍乗型車両におけるクラッチアクチュエータ組付方法 - Google Patents

鞍乗型車両及び鞍乗型車両におけるクラッチアクチュエータ組付方法 Download PDF

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本発明は、鞍乗型車両及び該鞍乗型車両にクラッチアクチュエータを組み付ける方法に関する。
例えば、近年の自動二輪車では、ライダのシフト操作に基づいてクラッチ機構の接断動作と変速装置の変速ギヤ切換動作とを自動的に行なうようにした自動変速制御装置を搭載する場合がある。
この自動変速制御装置は、主としてクラッチ機構を作動するクラッチアクチュエータと、変速装置の変速ギヤの切り換えを行なうシフトアクチュエータと、シフト操作によるシフト切換信号に基づいて上記各アクチュエータを駆動制御するコントローラとを備えている。
このような自動変速制御装置を車体に搭載する場合、例えば、特許文献1では、クラッチアクチュエータ,シフトアクチュエータを車体フレーム内のエンジン後方に配置するようにしている。
2003−320861号公報
ところで、上記従来装置では、クラッチアクチュエータを車体フレーム内のエンジン後方に配置する構造を採用しているため、クラッチアクチュエータのクラッチホースを車体フレームとエンジンとの間を通してクラッチ機構に接続することとなり、クラッチホースが車載部品に干渉するおそれがある。
このような車載部品との干渉を回避するために、クラッチホースを車体フレームの外側を通すとなると、見栄えの悪化や外力による損傷を防止するために、カバー部材を別途取付ける必要があり、コスト的に不利である。
一方、上記クラッチアクチュエータを車体フレームに組付けた後に、クラッチホース等の油圧ラインのエア抜きを行なう場合には、狭い車体フレーム内での手間のかかるエア抜きの作業となり、作業性が低いという問題がある。ここで、クラッチアクチュエータとクラッチホース等を予め組み付けて油圧ラインのエア抜きを行なってから、車体に組み付けることが考えられるが、このようにするとクラッチホースを車体フレームの外側に配索する必要があり、上記同様の問題が生じる。
本発明は、上記従来の状況に鑑みてなされたもので、見栄えの悪化や外力による損傷を防止するためのカバー部材を追加することなく、かつ車載部品に干渉することなくクラッチホースを配索でき、さらにはエア抜きを含む組み付け作業を容易に行なえる鞍乗型車両及び鞍乗型車両におけるクラッチアクチュエータ組付方法を提供することを目的としている。
本発明は、メインフレームを有する車体フレームと、該メインフレームのリヤアーム支持部に揺動可能に支持され、後部で後輪を支持するリヤアームと、上記車体フレームに搭載されるエンジンと、該エンジンに連結される複数段の変速ギヤを含む変速装置と、該変速装置の変速ギヤ切換時にエンジンからの回転力を断続するクラッチ機構と、該クラッチ機構の作動を行なうクラッチアクチュエータとを備えた鞍乗型車両であって、上記メインフレームの上記リヤアーム支持部の近傍に着脱可能に取り付けられ、フートレストを支持するフートブラケットを有し、上記クラッチアクチュエータは、上記クラッチ機構を作動させる油圧作動部と、油圧を発生する油圧発生部と、該油圧発生部と上記油圧作動部とを接続する油圧伝達部材とを有し、上記油圧伝達部材は、上記メインフレームと上記フートブラケットとの間を通ることを特徴としている。
また、本発明は、上記鞍乗型車両にクラッチアクチュエータを組み付けるにあたって、上記油圧発生部と上記油圧作動部及び作動油補給部とを、上記油圧伝達部材及び補給通路部材で接続してサブ組立体を形成し、該サブ組立体に作動油を充填し、該作動油中の空気を除去するエア抜き作業を実施した後、上記サブ組立体は、エンジンがメインフレームに搭載された後で、かつ上記フートブラケットがメインフレームに取り付けられる前に、上記油圧伝達部材が、上記メインフレームとフートブラケットとの間を通るように組み付けられることを特徴としている。
本発明に係る鞍乗型車両によれば、クラッチ機構を作動させる油圧作動部と、油圧を発生する油圧発生部とを連結する油圧伝達部材を、車体フレームを構成するメインフレームと該メインフレームに着脱可能に取り付けられたブラケット部材との間を通るように配索したので、メインフレームとブラケット部材との空間を有効利用して配索することができ、車載部品に干渉するのを防止できる。
また上記油圧伝達部材は、メインフレームとブラケット部材とで覆われることから、見栄えの悪化及び外力による損傷を防止するためのカバー部材を不要にでき、コストの上昇を回避できる。
本発明に係るクラッチアクチュエータ組付方法によれば、油圧発生部と油圧作動部及び作動油補給部とを、油圧伝達部材及び補給通路部材で接続してサブ組立体を形成し、この状態で作動油を充填し、エア抜き作業を施した後、該サブ組立体を車体に組み付けるようにしたので、予め油圧ラインのエア抜きを行なった後、外側に露出することなく車体フレーム内に組付けることができ、見栄えの悪化等の問題が生じることなく作業性を向上できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1ないし図12は、本発明の一実施形態による鞍乗型車両及び該鞍乗型車両におけるクラッチアクチュエータ組付方法を説明するための図である。なお、本実施形態でいう前後,左右とは、シートに着座した状態で見た場合の前後,左右を意味する。
図において、1は自動二輪車(鞍乗型車両)を示している。この自動二輪車1は、バックボー型の車体フレーム2と、該車体フレーム2のヘッドパイプ5により左右操向可能に支持され、下端部に前輪6が、上端部に操向ハンドル7がそれぞれ配設されたフロントフォーク8と、上記車体フレーム2により前端部が揺動可能に支持され、後端部で後輪9を支持するリヤアーム10と、上記車体フレーム2に搭載されたエンジン11とを有している。
上記車体フレーム2の中央上部には鞍乗型シート3が搭載されており、該シート3の前側には燃料タンク4が搭載されている。また上記車体フレーム2には、上記フロントフォーク8の前側を覆うフロントカバー12a及び車体フレーム2の左右側方を覆うサイドカバー12bを有する車体カバー12が配設されている。
上記車体フレーム2は、上記リヤアーム10を支持するメインフレーム15と、該メインフレーム15の後端部から斜め上向きに延びるシートレール16と、該シートレール16とメインフレーム15とを連結するシートステー17と、後述するフートブラケット30とを有している。
上記メインフレーム15は、ヘッドパイプ5から車幅方向外側に拡開しつつ斜め下方に延びる左,右のタンクレール部15a,15aと、該左,右のタンクレール部15a,15aの後端から略下方に延びる左,右のリヤアームブラケット部15b,15bと、該左,右のリヤアームブラケット部15b,15bの下端部に形成され、上記リヤアーム10を支持する左,右のリヤアーム支持部15c′,15cとを有している。
図7に示すように、右のリヤアーム支持部15cは、右のリヤアームブラケット部15bに連続面をなすように形成されている。また左のリヤアーム支持部15c′は、左のリヤアームブラケット部15bに対して車幅方向内側に偏位した位置に形成されている。詳細には、リヤアームブラケット部15bと車両中心線cとの略中間に位置している。
上記左,右のリヤアーム支持部15c′,15cの上端部同士及び下端部同士は、それぞれ車幅方向に延びる上クロス部15d,下クロス部15eにより連結されている。この上,下クロス部15d,15eと、左,右のリヤアーム支持部15c′,15cとで矩形状の開口15fが形成されている。また上記上クロス部15dと、左のリヤアーム支持部15c′と、下クロス部15eとで車外側に開口する凹部15iが形成されている。
上記リヤアーム10は、上記左,右のリヤアーム支持部15c′,15c間に位置するよう配置され、ピボット軸18により回動可能に支持された円筒状のピボット部10aと、該ピボット部10aから後方に延びる大略角筒状の左,右アーム部10b,10cと、上記ピボット部10aと左,右アーム部10b,10cの基部とを連結する連結部10eとを有しており、該連結部10eにはクッション開口10dが形成されている。
上記リヤアーム10と、上記左,右のリヤアームブラケット部15b,15bとの間には、ダンパ26aとリンク部材26bとからなるリヤクッションユニット26が配設されている。このリヤクッションユニット26は、平面から見ると、車両中心線cに対して若干車幅方向右側に偏位させて配置され(図8参照)、側方から見ると、リヤアーム支持部15c′の後縁部に一部が重なるように配置されている(図4参照)。
上記ダンパ26aは、上記クッション開口10d内に挿通配置され、上端部が上クロス部15dに突出形成された左,右一対の支持部15g,15gに連結されている。上記リンク部材26bは、一端部が上記ダンパ26aの下端部に連結され、他端部が上記下クロス部15eに突出形成された左,右一対の支持部15h,15hに連結された第1リンク26cと、該第1リンク26cとリヤアーム10の下面とに連結された第2リンク26dとを有している。
上記エンジン11は、水冷式4サイクル並列4気筒エンジンであり、ピストン(不図示)が収容されたシリンダ部11dと、該シリンダ部11dの下合面に接続され、クランク軸11aが収容されたクランクケース11bと、複数段の変速ギヤ群21a,21bを含むシフト機構22を有する変速装置21及び該変速装置21の変速ギヤ切換時にエンジン回転の伝達を接断するクラッチ機構20が収容された変速機ケース11cとを一体的に結合した構造を有している。
上記変速装置21は、上記クランク軸11aと平行に配置されたメイン軸23及びドライブ軸24にそれぞれ上記変速ギヤ群21a,21bを装着した概略構造を有している。
また上記クラッチ機構20は,上記メイン軸23の右端部に装着され、該メイン軸23の軸芯に挿入されたプッシュロッド20aを軸方向に移動させることにより、クランク軸11aの回転をメイン軸23に伝達又は遮断するよう構成されている。
上記シフト機構22は、クラッチ軸11aと平行に配置された回動可能なシフト軸22aに軸方向に移動可能にシフトフォーク22bを装着した概略構造を有している。上記シフト軸22aを回動させることによりシフトフォーク22bが軸方向に移動し、上記変速ギヤ群21a,21bを何れかの変速段に切り換えるように構成されている。
上記ドライブ軸24の車幅方向左端部には、不図示のベベルギヤを介して駆動軸24aが連結されており、該駆動軸24aにはジョイント部材28を介して後輪駆動シャフト27が連結されている。該後輪駆動シャフト27の後端部に不図示のベベルギヤを介して上記後輪9が連結されている。
上記ジョイント部材28及び後輪駆動シャフト27は、左のリヤアーム支持部15c′の外側,つまり凹部15i内を通るよう配置され、該後輪駆動シャフト27は左アーム部10b内を通って後方に延びている。
上記フートブラケット30(ブラケット部材)は、上記左のリヤアーム支持部15c′に着脱可能に取り付けられており、フートレスト31,タンデムフートレスト32及びシフトペダル33(車載部品)を支持しており゛詳細には以下の構造となっている。
上記フートブラケット30は、左のリヤアーム支持部15c′の凹部15iの外側を覆うように配置されたブラケット本体30aと、該ブラケット本体30aから後方に少し上向きに延びる延長部30bとを一体形成した構造を有している。
上記ブラケット本体30aの後下部に上記フートレスト31が取付けられ、上記延長部30bの後端部に上記タンデムフートレスト32が取付けられている。また上記ブラケット本体30aの車内側に上記シフトペダル33の基部33aがボルト34を介して上下揺動可能に取付けられている。このシフトペダル33は、ブラケット本体30aから前方に延びており、前端部にはシフトノブ33bが取付けられている。
上記ブラケット本体30aは、これの上辺部30c及び下辺部30dに挿入されたそれぞれ一対の上,下ボルト34a,34bにより上記リヤアーム支持部15c′に着脱可能に締結固定されている。詳細には、上クロス部15dの外端部には下方に突出する上取付け部15jが、下クロス部15eの外端部には外側方に突出する下取付け部15kがそれぞれ形成されている。該上,下取付け部15j,15kに上記ブラケット本体30aの上,下辺部30c,30dが固定されている。これによりブラケット本体30aと左のリヤアームブラケット部15bとは連続面をなしており、上記左のリヤアーム支持部15c′の凹部15iとフートブラケット30とで形成された空間内に上記後輪駆動シャフト27が配置されている。
上記自動二輪車1は、上記クラッチ機構20の接断動作と、変速装置21の変速ギヤ切換動作とを自動的に行なう自動変速制御装置35を備えている。この自動変速制御装置35は、図12に示すように、上記クラッチ機構20を接断駆動するクラッチアクチュエータ45と、上記シフト機構22を介して変速装置21の変速ギヤ群21a,21bを何れかの変速段に切り換えるシフトアクチュエータ46と、上記シフトペダル33のシフト操作によるシフト位置を検出するシフトセンサ47と、該シフトセンサ47からのシフト位置検出信号に基づいて上記クラッチ,シフトアクチュエータ45,46を駆動制御するコントローラ48とを備えている。
上記シフトアクチュエータ46は、図6に示すように、上記シートステー17の車内側に配置固定された電動モータ50と、該電動モータ50と上記シフト機構22のシフト軸22aとを連結する連結部材51とを備えている。この連結部材51は、上記電動モータ50に接続された揺動レバー51aと、上記シフト軸22aに接続された切換レバー51bとをシフトロッド51cで連結した構造となっている。このシフトロッド51cはリヤアームブラケット部15bの内側を通るよう配索され、該シフトロッド51c及び電動モータ50はサイドカバー12bにより覆われている。
上記電動モータ50が回転することにより、シフトロッド51cを介してシフト軸22aが所定角度回転し、これに伴ってシフトフォーク22bが軸方向に移動し、変速ギヤ群21a,21bを何れかの変速段に切り換える。
上記クラッチアクチュエータ45は、上記クラッチ機構20を作動させる油圧作動部36と、油圧を発生する油圧発生部37と、該油圧発生部37に作動油を補給するリザーブタンク(作動油補給部)38と、該リザーブタンク38と上記油圧発生部37とを接続するリザーブホース(補給通路部材)39と、上記油圧発生部37と上記油圧作動部36とを連結するクラッチホース(油圧伝達部材)40とを備えている。
上記リザーブタンク38は、油圧発生部37より高所に配置され、シートレール16とシートステー17とに架け渡して取付けられた支持ブラケット53にボルト締め固定されている。また上記リザーブホース39は、リザーブタンク38から前斜め下方に延び、シートステー17の内側に沿って配索されている。
上記油圧作動部36は、上記クランクケース11bの左側部にボルト締め固定されたシリンダ部36aと、該シリンダ部36a内に進退可能に挿入配置されたピストン部36bとを有しており、該ピストン部36bには上記クラッチ機構20のプッシュロッド20aが連結されている。
上記シリンダ部36a内に油圧が供給されると、ピストン部36bと共にプッシュロッド20aが前進し、クラッチ機構20がメイン軸23へのエンジン回転の伝達を遮断する。上記シリンダ部36aの油圧が解放されるとプッシュロッド20aが後退し、クラッチ機構20がメイン軸23へのエンジン回転の伝達を接続する。
上記油圧発生部37は、上記左,右のリヤアーム支持部15c′,15cと上,下クロス部15d,15eとで形成された上記開口15f内に位置するように車両後側から配置されており、車両側方から見ると、左,右のリヤアーム支持部15c′,15cで覆われている。
上記油圧発生部37は、電動モータ37aとマスタシリンダ37bとを取付プレート37cに一体に組み付けた構造のものであり、該取付プレート37cが上クロス部15dに2本のボルト54,54により着脱可能に固定されている。
上記マスタシリンダ37b内には、不図示のピストンが進退自在に挿入され、該ピストンには上記電動モータ37aが連結されている。上記マスタシリンダ37bの軸方向中央部に上記リザーブホース39の補給口39aが接続されており、該マスタシリンダ37bの先端部には上記クラッチホース40の油圧吐出口40aが接続されている。
電動モータ37aが回転することにより、ピストンが前進してリザーブホース39の補給口39aを閉塞し、該ピストンがさらに前進するとマスタシリンダ37bに油圧が発生し、該油圧がクラッチホース40を介して上記油圧作動部36に供給される。
そして上記クラッチホース40は、上記油圧吐出口40aからリヤクッションユニット26と左のリヤアーム支持部15c′との間を通って後方に延び、リヤアーム支持部15c′の後側から該リヤアーム支持部15c′とフートブラケット30との間を通って前方に配索されており、これの油圧供給口40bが上記油圧作動部36のシリンダ部36aに接続されている。詳細には、上記クラッチホース40は、油圧吐出口40aから左のリヤアーム支持部15c′に沿って後側を回り込むようにユーターンし、上記リヤアーム支持部15c′とフートブラケット30と後輪駆動シャフト27とで囲まれ空間の上クロス部15dの下面に沿って配索されている。また上記左のリヤアーム支持部15c′の外側壁には、上記クラッチホース40を固定するクランプ部材55がボルト締め固定されている。
次に上記自動変速制御装置35のクラッチアクチュエータ45の組み付け手順について説明する。
まず、油圧作動部36と油圧発生部37とをクラッチホース40で接続するとともに、油圧発生部37とリザーブタンク38とをリザーブホース39で接続し、作動油を、リザーブタンク38からリザーブホース39を介して油圧発生部37,クラッチホース40及び油圧作動部36に充填し、該作動油中のエア抜き作業を施してクラッチアクチュエータ45のサブ組立体を形成する。
フートブラケット30を組付ける前の車体フレーム2にエンジン11を搭載し、該車体フレーム2に組み付ける。該エンジン11が搭載された車体フレーム2に上記クラッチアクチュエータ45のサブ組立体を組み付ける。この場合、リザーブタンク38が油圧発生部37,油圧作動部36より常に高所に位置するように保持し、上記リザーブタンク38を支持ブラケット53にボルト締め固定し、油圧発生部37を左,右のリヤアーム支持部15c′,15cの開口15f内に位置するように車両後側から配置し、該油圧発生部37の取付プレート37cを上クロス部15dにボルト締め固定する。次いで、クラッチホース40をリヤアーム支持部15c′の外側を通るよう配索し、油圧作動部36をクランクケース11bにボルト締め固定する。
この後、リヤアーム10を組み付け、次いで後輪駆動シャフト27を組み付ける。そして最後にフートブラケット30を組み付ける。
本実施形態によれば、クラッチ機構20を作動させる油圧作動部36と、油圧を発生する油圧発生部37とに接続されたクラッチホース40を、メインフレーム15の左のリヤアーム支持部15c′と、該リヤアーム支持部15c′に着脱可能に取り付けられたフートブラケット30との間を通るように配索したので、車載部品に干渉することなくクラッチホース40を配索することができる。
また上記クラッチホース40は、外側がフートブラケット30で覆われることから、外側を配索する場合の見栄えの悪化を回避できるとともに、外力による損傷を防止でき、別部品によるカバー部材を不要にできる。
さらに上記クラッチホース40を、フートレスト31を支持する既存のフートブラケット30とリヤアーム支持部15c′とで形成された空間を有効利用して配索したので、クラッチホース40を配索するための別途構造を採用したり、別部品を追加したりする必要はなく、この点からもコストの上昇を回避できる。即ち、後輪駆動シャフト27を通すために形成された上記空間にクラッチホース40を配索したので、既存の構造をそのまま利用することができる。
本実施形態では、上記クラッチホース40を、左のリヤアーム支持部15c′の後側から外側を通って前方に配索したので、エンジン11を含む車載部品に干渉することなく、狭いスペースを有効利用して配索できる。
本実施形態では、上記クラッチホース40を、油圧発生部45の後側に配設されたリヤクッションユニット26と、左のリヤアーム支持部15c′との間を通るように配索したので、リヤクッションユニット26に干渉することなく配索できる。
本実施形態によれば、クラッチアクチュエータ45を車体フレーム2に組み付けるにあたって、油圧発生部37と油圧作動部36及びリザーブタンク38とを、それぞれクラッチホース40,リザーブホース39で接続し、この状態で作動油を充填し、エア抜き作業を実施してクラッチアクチュエータ45のサブ組立体を形成する。そしてこのサブ組立体を、エンジン11のみが搭載され、かつフートブラケット30が組み付けられる前の車体フレーム2に組み付けるようにしたので、予めクラッチアクチュエータ45の油圧ラインのエア抜きを行なった後、車体フレーム2に簡単に組み付けることができ、作業性を向上できる。
本実施形態では、上記クラッチアクチュエータ45を組み付けるにあたって、クラッチホース40をリヤアーム支持部15c′の外側面を通るように組み付け、この後、リヤアーム支持部15c′にフートブラケット30を組み付けたので、クラッチアクチュエータ45の組み付け作業を容易に行なうことができる。
本実施形態では、リヤアーム10が組み付けられる前の状態において、上記油圧発生部37を、左,右のリヤアーム支持部15c′,15cの開口15f内に位置するように車両後側から組み付けたので、リヤアーム10に干渉することなく、油圧発生部37を容易に組み付けることができる。
なお、上記実施形態では、シフトペダル33のシフト操作によるシフト位置を検出するようにした場合を例に説明したが、本発明は、操向ハンドル7のグリップ近傍に、シフトアップ,シフトダウンスイッチを配置し、ライダの手動によるスイッチ操作を検出するようにしてもよく、この場合にはシフトペダルを不要にできる。
また、上記実施形態では、後輪駆動シャフト27によりエンジン動力を後輪9に伝達した場合を例に説明したが、本発明では、チェーンによりエンジン動力を後輪に伝達する場合にも適用できる。この場合にも、リヤアーム支持部とフートブラケットとの間のチェーンの揺動範囲の外側にクラッチホースを配索することにより、上記実施形態と同様の効果が得られる。
上記実施形態では、自動二輪車を例に説明したが、本発明の鞍乗型車両は、これに限られるものではなく、自動三輪,四輪車等の鞍乗型不整地走行車両にも勿論適用できる。
本発明の一実施形態によるクラッチアクチュエータが搭載された自動二輪車(鞍乗型車両)の側面図である。 上記自動二輪車の車体フレームの側面図である。 上記車体フレームの平面図である。 上記車体フレームに支持されたリヤアームの側面図である。 上記リヤアームの平面図である。 上記車体フレームに配設された自動変速制御装置の側面図である。 上記自動変速制御装置の背面図である。 上記自動変速制御装置のクラッチホースの平面図である。 上記自動変速制御装置の油圧発生部の側面図である。 上記車体フレームのフートブラケットの側面図である。 上記自動変速制御装置の組み付け状態の側面図である。 上記自動変速制御装置のブロック構成図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
2 車体フレーム
9 後輪
10 リヤアーム
10a ピボット部
10b,10c アーム部
11 エンジン
15 メインフレーム
15c,15c′ リヤアーム支持部
20 クラッチ機構
21 変速装置
21a,21b 変速ギヤ群
22 シフト機構
26 リヤクッションユニット
27 後輪駆動シャフト
30 フートブラケット(ブラケット部材)
31 フートレスト
36 油圧作動部
37 油圧発生部
38 リザーブタンク(作動油補給部)
39 リザーブホース(補給通路部材)
40 クラッチホース(油圧伝達部材)
45 クラッチアクチュエータ

Claims (6)

  1. メインフレームを有する車体フレームと、該メインフレームのリヤアーム支持部に揺動可能に支持され、後部で後輪を支持するリヤアームと、上記車体フレームに搭載されるエンジンと、該エンジンに連結される複数段の変速ギヤを含む変速装置と、該変速装置の変速ギヤ切換時にエンジンからの回転力を断続するクラッチ機構と、該クラッチ機構の作動を行なうクラッチアクチュエータとを備えた鞍乗型車両であって、
    上記メインフレームの上記リヤアーム支持部の近傍に着脱可能に取り付けられ、フートレストを支持するフートブラケットを有し、
    上記クラッチアクチュエータは、上記クラッチ機構を作動させる油圧作動部と、油圧を発生する油圧発生部と、該油圧発生部と上記油圧作動部とを接続する油圧伝達部材とを有し、
    上記油圧伝達部材は、上記メインフレームと上記フートブラケットとの間を通る
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 請求項において、上記リヤアームは、上記リヤアーム支持部によって支持されるピボット部と該ピボット部から車両後方に延びるアーム部とを有し、
    該アーム部に後輪に駆動力を伝達する後輪駆動シャフトが配設され、
    上記油圧伝達部材は、上記リヤアーム支持部とフートブラケットと後輪駆動シャフトで囲まれる空間を通ることを特徴とする鞍乗型車両。
  3. 請求項において、上記リヤアーム支持部は、左側リヤアーム支持部と右側リヤアーム支持部を含み、
    上記油圧発生部は、上記左側リヤアーム支持部と右側リヤアーム支持部との間に配置され、
    上記油圧伝達部材は、上記油圧発生部から左側リヤアーム支持部又は右側リヤアーム支持部のいずれか一方の後側から外側を通って上記クラッチ機構に延びている
    ことを特徴とする鞍乗型車両。
  4. 請求項において、上記左側リヤアーム支持部と右側リヤアーム支持部との間で、かつ上記油圧発生部より後側に配設されたクッションユニットを備え、上記油圧伝達部材は、クッションユニットと左側リヤアーム支持部又は右側リヤアーム支持部のいずれか一方との間を通って後方に延びる後方延在部と、上記いずれか一方のリヤアーム支持部の外側を通り、上記後方延在部からクラッチ機構に延びる前方延在部とを含むことを特徴とする鞍乗型車両。
  5. メインフレームを有する車体フレームと、該メインフレームのリヤアーム支持部に揺動可能に支持され、後部で後輪を支持するリヤアームと、上記メインフレームの上記リヤアーム支持部の近傍に着脱可能に取り付けられ、フートレストを支持するフートブラケットと、上記車体フレームに搭載されるエンジンと、該エンジンに連結される複数段の変速ギヤを含む変速装置と、該変速装置の変速ギヤ切換時にエンジンからの回転力を断続するクラッチ機構とを備える車両に、クラッチ機構の作動を行なうクラッチアクチュエータを組み付けるクラッチアクチュエータ組付方法であって、
    上記クラッチアクチュエータは、クラッチ機構を作動させる油圧作動部と、油圧を発生させる油圧発生部と、該油圧発生部に作動油を供給する作動油補給部と、該作動油補給部と油圧発生部とを接続する補給通路部材と、油圧発生部と油圧作動部とを接続する油圧伝達部材とを有し、
    上記油圧発生部と上記油圧作動部及び作動油補給部とを、油圧伝達部材及び補給通路部材で接続してサブ組立体を形成し、該サブ組立体の作動油補給部に作動油を充填し、作動油中の空気を除去するエア抜き作業を実施した後に、上記サブ組立体は、エンジンがメインフレームに搭載された後で、かつ上記フートブラケットがメインフレームに取り付けられる前に、上記油圧伝達部材が、上記メインフレームとフートブラケットとの間を通るように組み付けられることを特徴とするクラッチアクチュエータ組付方法。
  6. 請求項において、上記リヤアーム支持部は、左側リヤアーム支持部と右側リヤアーム支持部を含み、上記サブ組立体は、リヤアームがメインフレームに取り付けられる前に、上記油圧発生部が左側リヤアーム支持部と、右側リヤアーム支持部との間に位置するように配置されることを特徴とするクラッチアクチュエータ組付方法。
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