JP4828314B2 - 鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法 - Google Patents

鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法 Download PDF

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本発明は、煙突本体をその周囲から支持するように煙突支持用鉄塔の設けられた鉄塔支持形煙突構造物を解体するために行う倒し方法に関する。
例えば、製鉄所や紡績工場に建てられる煙突構造物は、通常、数十メートルから百メートルを超える高さを有している。そして、このようにその高さが数十メートル以上にもなると、風力や地震等の影響に対して強い構造とするために、煙突本体を、煙突支持用鉄塔で支持した構成を有する鉄塔支持形煙突構造物が使用されるようになる。この鉄塔支持形煙突構造物は老朽化等の理由から解体が行われる。
図4(A)、(B)は、鉄塔支持形煙突構造物の例を示した図である。同図(A)は、鉄塔支持形煙突構造物の正面図、同図(B)は、同図(A)の一点鎖線L1で示した高さ位置(地上、例えば11.25m)に設けられた支持台15の概略平面図である。同図(A)、(B)に示した鉄塔支持形煙突構造物10は、煙突本体12と、煙突本体12をその周囲から支持する煙突支持用鉄塔14とを主たる構成要素としている。煙突本体12は、通常、断面が略円筒状の形状を有し、その高さは例えば、約50メートルである。そして、煙突本体12は、外周を被覆部材としての鉄皮13で覆われ、鉄皮13の内周に耐火材料が設けられている(図示せず)。
煙突支持用鉄塔14は、煙突本体12の周囲の四方に1本ずつ設けられた4本の柱14a−1〜14a−4を有し、柱14a−1〜14a−4間が鉄骨14bで連結された構造となっている。このように、煙突本体12が内側に位置するように、煙突本体12の周囲に煙突支持用鉄塔14の構成要素が設けられた構造となっている。そして、煙突支持用鉄塔14の複数の高さ位置H1、H2、H3には、それぞれ煙突本体12を支持する支持台15−1、15−2、15−3が設けられており、各支持台15は、支持アーム14c、及びこの支持アーム14cに固定され煙突本体12を囲むリング14dとを有している(図4(B)、参照)。ここで、煙突本体12は、その使用下では、排出する廃ガスの熱等に起因して若干量膨張する。この膨張を許容するために、煙突本体12は、煙突支持用鉄塔14に対して、長さ方向(同図の上下方向)にスライド可能な構成を有している。具体的には、リング14dと、煙突本体12との間に僅かな隙間が形成されており、原則として、両者が互いに分離された状態、あるいは、若干のずれを許容できる程度の接続が行なわれている。
なお、温度変化等が少ない状況でのみ使用される鉄塔支持形煙突構造物については、については、上述した膨張を考慮することなく、煙突支持用鉄塔が煙突本体12に一部で結合された結合型煙突支持用鉄塔として使用することも行なわれる。
このような鉄塔支持形煙突構造物10の解体を行う従来技術としては、例えば、鉄塔支持形煙突構造物10の最上部を超える高さを有するクレーンを使用し、鉄塔支持形煙突構造物10が自立した状態で、その上部から下部へと順次解体して行く方法がある。この場合、解体作業員が鉄塔支持形煙突構造物10に登り、そして、煙突本体12と煙突支持用鉄塔14とを、それぞれ別々に各上部から切断等することにより分解し、分解した部分を上述のクレーンで吊り下げて地上に降ろすという作業を、それぞれの下部位置まで繰り返している。
鉄塔支持形煙突構造物を解体する他の技術が特許文献1に開示されている。同文献に開示された技術は、筒身(11)及びエレベータシャフト(16)を鉄塔(15)で支持した構造の鉄塔型高層煙突を解体する工法に関するものである。そして、その解体工法は、先ず、エレベータシャフト(16)の頂部にポストクレーン(19)を設置する(同文献の図1、参照)。次に、鉄塔(15)の下部にワイヤージャッキ(40)を設置し、ワイヤージャッキ(40)でエレベータシャフト下部を支持可能な状態とする。そして、鉄塔(15)及び筒身(11)をそれらの頂部側から順次解体し、ポストクレーン(19)を用いて解体片を地上へ下降させる。これにより所定高さ範囲の解体が終了した後、エレベータシャフト(16)の下端部を、ワイヤージャッキ(40)で支持した状態で、解体した部分の高さに応じて切除する。切除後、ワイヤージャッキ(40)を用いてエレベータシャフト(16)を下降、着地させてポストクレーン(19)を次の解体範囲にまで下降させ、以降同様の手順を繰り返すものである。
特開平11−303421号公報
上述した、鉄塔支持形煙突構造物の最上部を超える高さを有するクレーンを使用して鉄塔支持形煙突構造物を解体する技術では、自立した状態の鉄塔支持形煙突構造物に、作業員が登って作業を行う必要がある。例えば、高所において、鉄塔支持形煙突構造物の上部を切断する作業や、切断した部位、又は切断する部位をクレーンにかける作業を、限られた作業範囲で、そして、限られた作業人数で行なう必要がある。このため、鉄塔支持形煙突構造物の解体作業が、高所において所定の切断作業をクレーンの近傍位置の限られたスペースで行なうという危険を伴う作業となる。そして、解体作業を行うための人数が制限されることと、クレーンにより切断部位を吊り下げ除去するという手間のかかる作業のため、解体のための工期が長くかかり、そして解体費用も高くなる。
特許文献1に開示された技術においても、鉄塔型高層煙突を自立した状態でクレーン(ポストクレーン)を使用して上部から下部に解体して行くので、同様の問題が発生する。そして、鉄塔や筒身等の煙突構造物の所定範囲での解体が終了する度に、クレーンの設置位置を鉄塔型高層煙突の下方向に移動させるという作業を行う必要があり、解体手順が複雑なものとなる。
本願発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、迅速かつ安全な煙突の解体を可能とする鉄塔支持形煙突構造物の解体のための倒し方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
煙突用土台部上に設置された煙突本体と、該煙突本体が内側に位置するように該煙突本体の周囲に3本以上の柱を含む構成要素を有し前記煙突本体と非結合状態で鉄塔用土台部上に構築された煙突支持用鉄塔と、を主たる構成要素とする鉄塔支持形煙突構造物を解体のために倒す方法において、前記煙突支持用鉄塔の互いに隣り合う2本の柱の最下部位置を、該煙突支持用鉄塔の倒しの支点となるように倒しの方向を設定し、前記煙突本体の少なくとも前記倒し方向側の最下部位置に、前記煙突本体が自立状態を維持できる範囲で除去部分を形成する煙突本体除去部分形成工程と、前記煙突支持用鉄塔の前記構成要素の少なくとも前記倒し方向側とは反対側の所定領域の前記鉄塔用土台部との固定状態の解除を行なう鉄塔片側解除工程と、前記煙突本体除去部分形成工程及び鉄塔片側解除工程の後で、前記煙突本体及び前記煙突支持用鉄塔の双方又は何れか一方に対し前記倒し方向に力を加え、前記煙突本体及び前記煙突支持用鉄塔を同時に倒す倒し工程と、を含むことを特徴とする。


このように、倒し工程を行なう時には、煙突本体については除去部分が形成され、煙突支持用鉄塔については、その一部の固定状態が解除されている。従って、煙突本体も煙突支持用鉄塔も、倒し方向側に倒れ易くなった状態にある。従って、倒し工程において比較的小さな力で鉄塔支持形煙突構造物の倒しを行なうことができる。そして、倒し工程では、煙突本体と煙突支持用鉄塔とが、それぞれの最下部位置の倒し方向側端部、すなわち、煙突本体は除去部形成後の残存部の倒し方向側端部、煙突支持用鉄塔は固定解除の行なわれていない構成要素の部分をそれぞれ支点として、同時に倒れる。この2つの支点が確保されていることによりそれぞれ安定した倒れ方向が確保される。従って、予測した状況での倒し作業を行い、その後、倒れた状態の煙突本体と煙突支持用鉄塔に対する解体が可能となり高所作業から開放され、短い工期での解体が可能となる。
請求項2に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
前記煙突支持用鉄塔の構成要素は、その最下部で前記鉄塔用土台部に固定された少なくとも3本以上の柱を含み、前記鉄塔片側解除工程における固定解除は、前記倒し方向側とは反対側の領域にある柱の固定状態を解除することにより行なわれることを特徴とする。
このように、煙突支持用鉄塔の柱の固定状態を解除することで、鉄塔片側解除工程を容易に行うことができ、また倒し方向側には固定が解除されていない柱が残るので、この柱の最下部位置が倒し工程における煙突支持用鉄塔の倒しの支点となり、安定した倒し作業を行なうことができる。
請求項3に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
前記煙突支持用鉄塔の前記柱と前記鉄塔用土台部との固定は、前記煙突支持用鉄塔の一部を貫通して一端側が前記鉄塔用土台部に固定された鉄塔固定部材によって行われ、
前記鉄塔片側解除工程における前記固定解除が、前記鉄塔固定部材を切断することにより行なわれることを特徴とする。
このように、煙突支持用鉄塔が鉄塔固定部材によって鉄塔用土台部と固定される場合には、この鉄塔固定部材を切断することにより、切断した部位において、鉄塔用土台部との固定状態が解除される。従って、鉄塔片側解除工程を容易且つ迅速に行なうことができる。
請求項4に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
前記煙突本体は、その外表面を覆う被覆部材を有し、該被覆部材の下端部は外方に屈曲し前記煙突用土台部の表面に延出したフランジ部を構成し、該フランジ部は複数箇所で煙突固定部材により前記煙突用土台部に固定され、前記倒し工程前に、前記除去部分に近接する固定箇所だけを残し、他の煙突固定部材を切断する煙突固定解除工程が行われる特徴とする。
これにより、倒し工程の段階では、煙突本体の除去された残存部分の除去部分寄りの箇所の煙突固定手段のみが残された状態となっているので、煙突本体が倒される状況において、残された煙突固定手段による固定力で、煙突本体の倒れる際の支点位置のズレを防止することができる。すなわち、残存部分の最も除去部分寄りの端部を確実に支点として煙突本体を倒すことが可能となる。
請求項5に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
少なくとも前記倒し工程の前に、前記煙突本体又は前記煙突支持用鉄塔に、その自立状態を補助する補助手段を設ける補助手段設置工程が行なわれることを特徴とする。
これにより、少なくとも倒し工程を行う前段階で、鉄塔支持形煙突構造物の自立状態をより確実なものとでき、結果として倒し工程における倒し方向の安定化が図られる。また、この補助手段設置工程を最初の工程として行うことにより、煙突本体除去部分形成工程及び鉄塔片側解除工程を行なう過程において鉄塔支持形煙突構造物の自立状態が補助手段により補助され、自立状態の安定化が図られ両工程の作業が安全なものとなる。
請求項6に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
前記補助手段設置工程は、前記煙突支持用鉄塔の最下部近傍位置の前記倒し方向側端部からその反対側端部にかけて、補強部材を前記倒し方向に延在するように略水平に固定することにより行われることを特徴とする。
これにより、倒し工程において、煙突支持用鉄塔の傾斜開始時に煙突支持用鉄塔最下部にかかる荷重が大きくなる場合であっても、煙突支持用鉄塔の最下部の形状が大きく変形することなく維持される。従って、倒し工程終了後において、鉄塔支持形煙突構造物の形状が、倒し工程前の形状をほぼ維持したものとなり、倒し工程終了後に行う解体作業が容易なものとなる。
請求項7に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法は、
前記請求項1における前記煙突支持用鉄塔が、前記煙突本体に一部で結合された結合型煙突支持用鉄塔である鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法であって、少なくとも前記倒し工程の前に、前記結合型煙突支持用鉄塔の前記煙突本体との結合状態を解除する鉄塔結合部解除工程が行われることを特徴とする。
このように、煙突支持用鉄塔が、結合型煙突支持用鉄塔である場合には、鉄塔結合部解除工程で、結合型煙突支持用鉄塔と前記煙突本体との結合状態を解除する。この結合状態を解除された鉄塔支持形煙突構造物は、請求項1に記載されたものと同様の構成を有することとなり、従って請求項1に記載された各工程を行なうことにより、上述の請求項1の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法と同様の作用を得ることができる。
本発明の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法によれば、鉄塔支持形煙突構造物を迅速かつ安全に倒すことができ、倒れた状態において解体作業を行うことができる。従って、解体時における高所作業がなくなり、解体作業の安全化と工期の短縮が達成される。
次に、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態では、上記背景技術において例示した図4に示した鉄塔支持形煙突構造物10の倒しを行なう。図1(A)、(B)は、煙突本体に関する倒し準備作業を示しており、同図(A)は、煙突本体12の側面図、同図(B)は、同図(A)に一点鎖線で示したラインL2の高さ位置を水平断面として煙突本体12を上側から見た概略図である。ここで、同図(A)において符号Cで示した範囲は、煙突本体12の一部切欠いた断面図を示している。ここで、図4に示した要素と同一の要素には同一の符号を付しその説明を省略する。
同図に示したように、本実施の形態では、鉄皮13の内側に耐火材料15が設けられている。鉄皮13は、その下端部が折れ曲がり、この折れ曲がった部位で、コンクリートで形成された煙突用土台部16と接触したフランジ部13aとなっている。そして、下端側が煙突用土台部16に埋め込まれて固定された煙突本体結合部材としてのアンカーボルト18のネジ溝が形成された上端部を、鉄皮13の上述したフランジ部13aに貫通させている。この貫通させた部分にナット19を螺合させて煙突用土台部16と煙突用土台部16とを結合している。このアンカーボルト18は、煙突本体12の全周にわたり一定間隔毎に設けられている。ここで、図1(A)、(B)では、図面の簡略化のために、一部のアンカーボルト18(アンカーボルト18−1、18−2、18−n)のみを示している。なお、廃ガスは、煙突本体12の最下部位置に形成された煙道(図示せず)から煙突本体12内部に送られ、その頂部から排出される。
図1(A)、(B)に示したように、本実施の形態では、先ず、煙突本体12の矢印100で示した倒し方向側の最下部位置に、除去部分20を形成する(煙突本体除去部分形成工程)。この除去部分は、煙突本体12が自立状態を維持できる範囲、すなわち、除去部分20が形成された最下部位置で、煙突本体12が煙突本体12が自壊を起こさず、少なくとも煙突支持用鉄塔14に支持された状態が維持される範囲で行なう。
本実施の形態では、除去部分20は、煙突本体12の最下部を半分以上(約60%)を残した状態で形成し、すなわち、重心線MLに至らない範囲で除去し、これにより煙突本体12の自立状態を維持するようにしている。
更に、除去された残りの部位、すなわち、残存部分に設けられているアンカーボルト18については、最も除去部分20寄りに位置する2個のアンカーボルト18−1、18−nを残し、その他全てを切断し、固定状態を解除している。すなわち、アンカーボルト18−1、18−nを残して他の部分は非固定状態となっている。このアンカーボルト18の切断により、煙突本体12が更に倒れ易くなっている。そして、切断されずに残ったアンカーボルト18−1、18−nにより、後述する倒し工程の初期段階において、煙突本体12の支点がずれることが防止される。
次に、図2(A)、(B)に基づいて、煙突支持用鉄塔14についての倒し準備作業を説明する。図2は、上記図4(B)を図上、下方側から見た状態を示しており、同図(A)は、煙突支持用鉄塔14の最下部位置における鉄塔用土台部22への固定状態を示した図であり、同図(B)は、上記固定状態を一部(片側)解除した状態を示した図である。
同図(A)に示したように、煙突支持用鉄塔14は、柱14a(柱14a−3、14a−4)の下端部が平板状の結合座14f上に一体的に設けられており、結合座14fは、上面が平らに形成されたコンクリート製の鉄塔用土台部22に鉄塔結合部材としての複数のアンカーボルト24が貫通され、この貫通して突出した部分にナット25を螺合させて鉄塔用土台部22と結合座14fとを結合して、鉄塔14を鉄塔用土台部22に固定している。
そして、同図(B)に示したように、倒し準備作業として柱14a−4の鉄塔用土台部22との固定状態を解除している。すなわち、煙突支持用鉄塔14の倒し方向100側とは反対側に位置する柱14a−4の鉄塔用土台部22への固定状態を形成しているアンカーボルト24を全て切断している(なお、図上柱14a−2については、表示されていないが同様の状態である)(鉄塔片側解除工程)。ここで、本実施の形態では、アンカーボルト24の切断は、アンカーボルト24の結合座14fを貫通して突出した部分を切断している。この状態では、アンカーボルト24が切断されただけの状態であり、煙突支持用鉄塔の自立状態に影響はないが、倒れ易い状態となっている。なお、この解除は少なくとも鉄塔支持形煙突構造物10の倒し方向100側とは反対側の領域にある煙突支持用鉄塔14の構成要素(本実施の形態では、柱14a−2、14a−4)と鉄塔用土台部22の固定箇所で行うものである。また、倒し方向100側に位置する柱14a−3の鉄塔用土台部22への固定状態は解除せずに維持している(なお、図上表示されていないが、柱14a−1についても同様である)。すなわち、本実施の形態では、倒し方向100側の柱を2本残し、反対側の柱を2本固定解除している。このような、アンカーボルト24の切断工程の終了により、煙突支持用鉄塔14を倒し易い状態が確保されている。
次に、図3(A)、(B)に基づいて鉄塔支持形煙突構造物を倒す作業について説明する(倒し工程)。図3(A)、(B)は、倒し工程を説明した図であり、同図(A)は、最下部位置に除去部分20が形成された状態の鉄塔支持形煙突構造物10を示しておりており、同図(B)は、倒し工程により鉄塔支持形煙突構造物10が倒れる過程を示している。なお、同図(B)において、鉄塔支持形煙突構造物10が倒れる前と倒れた後の状態を実線で示し、倒れる途中の上体を破線で示している。
図3(A)に示したように、本実施の形態では、鉄塔支持形煙突構造物10の倒しを行うのに必要な力は、煙突本体12の上部に予め設けたワイヤー26を用いて加えている。すなわち、ワイヤー26を地上から倒し方向100に引っ張ることによって、鉄塔支持形煙突構造物10に加えられる。ワイヤー26は、この倒し工程を行う前の適当なタイミングで行なわれるが、取り付け作業の安定化の上では、煙突本体除去部分形成工程や鉄塔片側解除工程の前に行うのが好適である。
なお、本実施の形態では、鉄塔支持形煙突構造物10の倒し方向100は、煙突支持用鉄塔14の柱14a−1〜14a−4の内、互いに並ぶ所定の2本の柱(本実施の形態では、柱14a−1と柱14a−3、図3において柱14a−3側のみが示されている)の最下部位置が煙突支持用鉄塔14の倒しの支点P5となるように決定されている。
上記ワイヤー26の引っ張りにより、煙突本体12は、除去部分20の形成後残存部の端部を結ぶライン(図1に一点鎖線のラインPLで示した)を支点にして倒れ始める(図3(B)、参照乞う)。一方、煙突支持用鉄塔14は、倒し工程において、煙突本体12の傾倒に伴いその倒れ方向に押圧力を受け、倒れ始める。この両者の倒れ動作は、それぞれ設定された支点、すなわち、煙突本体12では上記図1に示したラインPL、煙突支持用鉄塔14では柱14a−1と柱14a−3の最下部位置(支点P5)を支点として、動作が始められる。これにより、予め設定された方向への倒れ動作がなされ、高い安全性を確保した状況で倒し動作がなされる。このように、煙突本体12と煙突支持用鉄塔14の2つの転倒が、同時に互いに異なる支点で行なわれる。
そして、煙突本体12は、上述のように煙突支持用鉄塔14の3箇所(図4に示した、高さ位置H1、H2、H3)に設けられたリング14dとリング維持部14eによって、周囲から非固定状態で支持されているので、倒れ動作の初期には、それぞれ異なる支点で傾斜動作するが、途中からは上述した切断しなかったアンカーボルト18の部分も破壊状態となり、煙突本体12の下端部は浮き上がり、煙突支持用鉄塔14と同様の支点P5によって倒れ動作する。そして、煙突本体12は、倒れ動作中、煙突支持用鉄塔14の内側で、煙突支持用鉄塔14に対して自重によってややスライド下降しつつ倒れる(図3(B)参照乞)。
この様な、倒し工程において、上述のように煙突本体12についてはほとんどのアンカーボルト18が切断され、煙突支持用鉄塔14については、片側の柱14a−2と柱14a−4の固定状態が解除されているので、双方とも倒し方向側に倒れ易くなった状態にある。したがって、比較的小さな力で鉄塔支持形煙突構造物10の倒し動作を行なうことができる。
上記、倒し工程が終了した状態では、図3に実線で示したように煙突本体12及び煙突支持用鉄塔14は横たわった状態となっている。そして、解体作業は、この横たわった煙突本体12及び煙突支持用鉄塔14に対して行なわれる。従って、クレーンや足場を用いた危険な高所作業は不要となる。そして、解体を行うために複数の重機や切断装置を異なる箇所で同時に使用可能となり、短い工期での解体が可能となる。
ここで、上述した倒し工程の前に、煙突本体12又は煙突支持用鉄塔14に、その自立状態を補助又は補強する補助手段を設ける補助手段設置工程を行うようにしても良い。補助手段としては、例えば4本のワイヤーを使用し、このワイヤーの一端を煙突支持用鉄塔14の上部位置の周囲に取り付け、ワイヤーの他端部を煙突支持用鉄塔14の四方から引っ張るように地上付近に固定することが例示される。
これにより、煙突本体除去部分形成工程及び鉄塔片側解除工程から倒し工程を行うまでの間、鉄塔支持形煙突構造物10の自立状態をより確実なものとでき、従って、各工程における作業の安全性がより確実になる。
更に、本実施の形態では、他の補助手段設置工程として図3に示したように、上述した倒し工程の前に、煙突支持用鉄塔14の最下部近傍位置の倒し方向側端部からその反対側端部にかけて(略水平方向)、補強部材(例えば、鉄鋼の棒状材料)27を溶接等により取り付けている。なお、補強部材27は、柱14a−3と柱14a−4との間だけではなく、図上示されていない柱14a−1と柱14a−2との間にも取り付けられている。また、この補強部材27は、水平方向のみならず、垂直方向等、適宜必要な箇所に取り付けても良い。
この構成より、倒し工程において、煙突支持用鉄塔14の傾斜開始時に煙突支持用鉄塔14の最下部に大きな荷重が掛った場合でも、煙突支持用鉄塔14の最下部の形状が、例えば座屈等により大きく変形することなく維持される。従って、倒し工程終了後において、鉄塔支持形煙突構造物10の形状が、倒し工程前の形状をほぼ維持したものとなり、倒し工程終了後に行う解体作業が容易なものとなる。
また、図1〜3に示した実施の形態の鉄塔支持形煙突構造物10の煙突支持用鉄塔14が、煙突本体12に一部で結合された結合型煙突支持用鉄塔が使用される場合もある。この部分的な結合により、煙突本体12が、倒し工程の転倒中に結合型煙突支持用鉄塔をスライドできない可能性がある場合には、倒し工程における倒し動作の作業に大きな力が必要となり、スムーズな倒し作業ができなくなる。
従って、この場合には、少なくとも倒し工程の前に、結合型煙突支持用鉄塔の煙突本体12との結合状態を解除する鉄塔結合部解除工程を行うようにする。その後、図1〜3の実施の形態と同様の各工程を行なうことにより、容易に鉄塔支持形煙突構造物の倒しを行なうことができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、図1〜図3に示した実施の形態では、煙突支持用鉄塔14は、4本の柱14a−1〜14a−4を有するとしたが、これに限られるものではない。例えば柱14aは3本であっても良く、又5本以上であっても良い。柱14aが3本の場合には、いずれか2本の柱14aの最下端部を倒し動作の支点とするのが倒し方向の安定化のために好適である。柱14aが5本の場合には、隣り合う2本の柱14aの最下端部を支点とするのが好適である。
また、図1〜図3に示した実施の形態では、煙突本体除去部分形成工程において、除去部分20は、煙突本体12の最下部を半分以上(約60%)を残した状態で形成するとしたが、これに限られるものではない。少なくとも自壊することなく、かつ倒しに必要な力を軽減できるような範囲で除去部分20を調整形成することができる。
煙突本体除去部分形成工程終了後の煙突本体の状態を説明した図である。同図(A)は、煙突本体の側面図、同図(B)は、同図(A)に一点鎖線で示したラインL2の高さ位置を水平断面として煙突本体を上側から見た概略図である。 煙突支持用鉄塔の最下部位置と鉄塔用土台部の状態を説明した図であり、同図(A)は、煙突支持用鉄塔が鉄塔用土台部に固定された状態を示した図、同図(B)は、煙突支持用鉄塔14についての鉄塔片側解除工程が終了した後の状態を説明した図である。 本発明における倒し工程を説明した図である。同図(A)は、最下部位置に除去部分が形成された状態の鉄塔支持形煙突構造物を示した図、同図(B)は、倒し工程により鉄塔支持形煙突構造物が倒れる過程を示した図である。 鉄塔支持形煙突構造物の例を示した図である。同図(A)は、鉄塔構造物の正面図、同図(B)は、図(A)の一点鎖線L1で示した高さ位置に設けられた支持台の概略平面図である。
符号の説明
10 鉄塔支持形煙突構造物
12 煙突本体
13 鉄皮
14 煙突支持用鉄塔
14a−1〜14a−4 柱
16 煙突用土台部
18 アンカーボルト
19 ナット
20 除去部分
22 鉄塔用土台部
24 アンカーボルト
25 ナット
26 ワイヤー

Claims (7)

  1. 煙突用土台部上に設置された煙突本体と、該煙突本体が内側に位置するように該煙突本体の周囲に3本以上の柱を含む構成要素を有し前記煙突本体と非結合状態で鉄塔用土台部上に構築された煙突支持用鉄塔と、を主たる構成要素とする鉄塔支持形煙突構造物を解体のために倒す方法において、
    前記煙突支持用鉄塔の互いに隣り合う2本の柱の最下部位置を、該煙突支持用鉄塔の倒しの支点となるように、倒しの方向を設定し、
    前記煙突本体の少なくとも前記倒し方向側の最下部位置に、前記煙突本体が自立状態を維持できる範囲で除去部分を形成する煙突本体除去部分形成工程と、
    前記煙突支持用鉄塔の前記構成要素の少なくとも前記倒し方向側とは反対側の所定領域の前記鉄塔用土台部との固定状態の解除を行なう鉄塔片側解除工程と、
    前記煙突本体除去部分形成工程及び鉄塔片側解除工程の後で、前記煙突本体及び前記煙突支持用鉄塔の双方又は何れか一方に対し前記倒し方向に力を加え、前記煙突本体及び前記煙突支持用鉄塔を同時に倒す倒し工程と、
    を含むことを特徴とする鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
  2. 前記煙突支持用鉄塔の構成要素は、その最下部で前記鉄塔用土台部に固定された少なくとも3本以上の柱を含み、
    前記鉄塔片側解除工程における固定解除は、前記倒し方向側とは反対側の領域にある前記柱の固定状態を解除することにより行なわれることを特徴とする請求項1に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
  3. 前記煙突支持用鉄塔の前記柱と前記鉄塔用土台部との固定は、前記煙突支持用鉄塔の一部を貫通して一端側が前記鉄塔用土台部に固定された鉄塔固定部材によって行われ、
    前記鉄塔片側解除工程における前記固定解除が、前記鉄塔固定部材を切断することにより行なわれることを特徴とする請求項2に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
  4. 前記煙突本体は、その外表面を覆う被覆部材を有し、該被覆部材の下端部は外方に屈曲し前記煙突用土台部の表面に延出したフランジ部を構成し、該フランジ部は複数箇所で煙突固定部材により前記煙突用土台部に固定され、
    前記倒し工程前に、前記除去部分に近接する固定箇所だけを残し、他の煙突固定部材を切断する煙突固定解除工程を行うことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
  5. 少なくとも前記倒し工程の前に、前記煙突本体又は前記煙突支持用鉄塔に、その自立状態を補助する補助手段を設ける補助手段設置工程が行なわれることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
  6. 前記補助手段設置工程は、前記煙突支持用鉄塔の最下部近傍位置の前記倒し方向側端部からその反対側端部にかけて、補強部材を前記倒し方向に延在するように略水平に固定することにより行われることを特徴とする請求項5に記載の鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
  7. 前記請求項1における前記煙突支持用鉄塔が、前記煙突本体に一部で結合された結合型煙突支持用鉄塔である鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法であって、
    少なくとも前記倒し工程の前に、前記結合型煙突支持用鉄塔の前記煙突本体との結合状態を解除する鉄塔結合部解除工程が行われることを特徴とする鉄塔支持形煙突構造物の倒し方法。
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