JP2023121184A - 海洋構造物の解体方法及び浮体装置 - Google Patents

海洋構造物の解体方法及び浮体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タワーを備える海洋構造物を安全に解体して回収することができる。【解決手段】海洋構造物の解体方法は、海洋構造物が備えるタワーに向けて浮体装置を運搬する運搬ステップと、タワーの横に浮体装置を設置する設置ステップと、タワーを切断して海洋構造物の本体を浮体装置に向けて倒す倒壊ステップと、海洋構造物の本体を回収する回収ステップと、を備え、浮体装置は、バラストタンクを有する少なくとも1つのコラムと、少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、コラムに水中において結合された板部材と、少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、コラムに水上において結合され、浮体装置に向けて倒れた海洋構造物の本体を支持可能な支持部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、各種の観測設備、通信設備、照明設備、採掘設備及び発電設備等(例えば、気象観測塔、送電線塔、灯台及び洋上風車等)のタワーを備える海洋構造物の解体方法、及びこの解体方法に用いられる浮体装置に関する。
特許文献1には、煙突用土台部上に設置された煙突本体と、この煙突本体の周囲に煙突本体と非結合状態で煙突用土台部上に構築された煙突支持用鉄塔と、を備える鉄塔支持形煙突構造物に関して、高所作業から解放されるための解体方法が開示されている。この方法では、煙突本体の倒し方向側の最下部位置に除去部分を形成し、煙突支持用鉄塔の倒し方向側とは反対側の所定領域と煙突用土台部との固定状態を解除している。そして、煙突本体及び煙突支持用鉄塔のうちの少なくとも一方を倒し方向に押下して、煙突本体及び煙突支持用鉄塔を同時に倒している。
特許文献2には、3本の柱で支持されている煙突構造物の倒壊方法が開示されている。この方法では、3本の柱のうちの倒壊方向に位置する一本の下部を撤去し、筒身の倒壊方向の安定性を向上させるための倒壊軸補強を行っている。そして、残された2本の支柱を切断して持ち上げることで、筒身を軸に煙突構造物を倒壊させている。
特開2007-327301号公報 特開2002-013300号公報
本願発明者は、タワーを備える海洋構造物を解体する方法として、高所作業をなるべく避けてタワーの根元部をレーザや爆破、あるいはその他の機械的方法で切断して、海洋構造物の本体(海洋構造物の切断位置より上部)を倒してから解体する方法を検討している。しかしながら、海洋構造物の本体を倒す場合、海洋構造物の本体が海中に沈んで回収できなくなる恐れがある。
本開示は、上述の課題に鑑みてなされたものであって、タワーを備える海洋構造物を安全に解体して海洋構造物の本体を回収することができる海洋構造物の解体方法、及びこの解体方法に用いられる浮体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る海洋構造物の解体方法は、海洋構造物が備えるタワーに向けて浮体装置を運搬する運搬ステップと、前記タワーの横に前記浮体装置を設置する設置ステップと、前記タワーを切断して前記海洋構造物の本体を前記浮体装置に向けて倒す倒壊ステップと、前記海洋構造物の本体を回収する回収ステップと、を備え、前記浮体装置は、内部に内部空間が形成される少なくとも1つのコラムと、前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水中において結合された板部材と、前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水上において結合され、前記浮体装置に向けて倒れた前記海洋構造物の本体を支持可能な支持部材と、を備える。
本開示の海洋構造物の解体方法によれば、タワーを備える海洋構造物を安全に解体して回収することができる。
第1実施形態に係る気象観測タワーの解体方法の概略を示すフローチャートである。 図1に示す運搬ステップの一例を説明するための図である。 図2に示す浮体装置の一部の構成を示す側面図である。 図2に示す浮体装置の一部の構成を示す正面図である。 第1実施形態に係る支持部材の凹部の構成を説明するための図である。 第1実施形態に係る連結部材の構成を示す図である。 幾つかの実施形態に係る連結部材の構成を示す図である。 図1に示す設置ステップの一例を説明するための図である。 図1に示す倒壊ステップの一例を説明するための図である。 図1に示す倒壊ステップの一例を説明するための図である。 図1に示す回収ステップの一例を説明するための図である。 幾つかの実施形態に係る受け部材の構成を示す図である。 図9に示す受け部材の変形例を示す図である。 第2実施形態に係るタワー型海洋構造物の解体方法の概要を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るタワー用取付部材の構成を示す図である。 第2実施形態に係るタワー用取付部材がタワーに取り付けられている状態を示す図である。 第2実施形態の変形例に係る風車の解体方法の概要を示すフローチャートである。 第2実施形態の変形例に係るナセル用取付部材の構成を示す図である。 第2実施形態の変形例に係るナセル用取付部材が風車の本体に取り付けられている状態を示す図である。 タワーに蓋部材を設けた状態を示す図である。 幾つかの実施形態に係る風車の解体方法の概要を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本開示の各実施形態に係る海洋構造物の解体方法及び浮体装置は、海洋構造物を解体する際に用いられる方法及び装置である。海洋構造物は、タワーを備えるものであれば特に限定されず、例えば、気象観測塔、送電線塔、灯台あるいは洋上風車である。また、ここでいう「解体」とは、洋上構造物自体を分解する作業を意味するのではなく、海洋構造物を海底に固定された基礎から切り離して、据え付けられた場所から移動させることができる状態にするまでの作業を意味する。
<第1実施形態>
(気象観測タワーの解体方法)
図1は、第1実施形態に係る気象観測タワー2Aの解体方法の概要を示すフローチャートである。
図1に示すように、第1実施形態に係る気象観測タワー2Aの解体方法は、気象観測タワー2Aが備えるタワー8A(柱部)に向けて浮体装置4を運搬する運搬ステップS101と、タワー8Aの横に浮体装置4を設置する設置ステップS102と、タワー8Aを切断して気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4に向けて倒す倒壊ステップS103と、気象観測タワー2Aの本体2aを回収する回収ステップS104と、を備える。
図2は、図1に示す運搬ステップS101の一例を説明するための図である。図2に示すように、気象観測タワー2Aは、海底に固定された基礎50上に立設されたタワー8Aと、タワー8Aから分岐して延びる複数の枝状突起物5とを含む。枝状突起物5の各々には、気象に関するパラメータ(例えば風向、風速、温度、湿度又は雨量等)を観測するための計測機器9が設けられている。図2における破線は、後述する倒壊ステップS103でタワー8Aを切断する切断位置P1を示している。
図2に示すように、運搬ステップS101では、気象観測タワー2Aの設置された位置まで浮体装置4を船6で曳航して運搬する。
浮体装置4について説明する。浮体装置4は、海水に浮くように構成されており、コラム10と、板部材12と、支持部材14と、を含む。そして、後述するように、1つのコラム10に対して、1つの板部材12及び1つの支持部材14のそれぞれが結合されている。
図3Aは、図2に示す浮体装置4の一部の構成を示す図であって、浮体装置4を側面から視ている。図3Bは、図2に示す浮体装置4の一部の構成を示す図であって、浮体装置4を正面から視ている。本開示において、浮体装置4の一部の構成とは、1つのコラム10、このコラム10に結合されている1つの板部材12、及びこのコラム10に結合されている1つの支持部材14を指す。以下、浮体装置4の一部の構成を「受け部材11」と記載する。
図3A及び図3Bに例示するように、コラム10は、バラストタンク21を有している。コラム10は、例えば、鋼板のような平板状のパネルを複数用意し、これらのパネルを互いに接続(溶接)させることで製作される。コラム10は上下方向に長手方向を有する筒形状を有しており、バラストタンク21に注入される海水の量によって浮体装置4が海水に沈む深さ(喫水)が調整可能となっている。尚、コラム10は、四角筒形状を有してもよいし、円筒など、他の断面形状の筒形状を有してもよい。本開示では、コラム10が四角筒形状を有する場合を例にして説明する。
板部材12は、板形状を有しており、コラム10が海上に設置された状態で、コラム10に海中において結合されている。板部材12は、コラム10を下方から視た場合に、板部材12の下面13がコラム10の下面15の全体を隠すように、コラム10の下面15に結合されている。つまり、板部材12の下面13の面積は、コラム10の下面15の面積よりも大きい。尚、本開示は、板部材12がコラム10の下面15に結合されることに限定するものではない。幾つかの実施形態では、不図示であるが、板部材12は、コラム10の側面に結合されている。この場合、浮体装置4の喫水を調整することで、板部材12の全体を海中に沈めてもよい。
支持部材14は、コラム10が海上に設置された状態で、コラム10に海上において結合されている。そして、支持部材14は、浮体装置4に向けて倒れた気象観測タワー2Aの本体2aを支持可能に構成されている。図3A及び図3Bに例示する形態では、支持部材14は、コラム10の上面17に結合されている。第1実施形態では、図3Bに例示するように、支持部材14は、コラム10側に向かって凹む凹部16を含む。つまり、支持部材14は、倒れてくる気象観測タワー2Aの本体2aを凹部16で受け止め、支持部材14から気象観測タワー2Aの本体2aが脱落することを防止する。この凹部16の内面は、外形形状が滑らかに変化していくように凹状に湾曲している。支持部材14を構成する材料は特に限定されず、ゴムのような弾性部材であってもよいし、SUSのような金属であってもよい。本実施形態において、気象観測タワー2Aの本体2aとは、気象観測タワー2Aのうちタワー8Aの切断位置P1よりも上側の部分を意味し、例えば、タワー8Aの一部と複数の枝状突起物5の一部とを含む。
図3Cは、第1実施形態に係る支持部材14の凹部16の構成を説明するための図である。図3Cでは、図2に示す受け部材11(浮体装置4の一部の構成)を上方から視ている。気象観測タワー2Aを上方から視た場合に倒壊ステップS103において気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4に向けて倒す方向を倒壊方向d1とし、倒壊方向d1と直交する方向を直交方向d2とする。直交方向d2において、支持部材14の凹部16は気象観測タワー2Aの本体2aより幅広である。つまり、気象観測タワー2Aの本体2aの直交方向d2の長さをL1、支持部材14の凹部16の直交方向d2の長さをL2とすると、L2>L1を満たす。
図2に戻り、受け部材11以外の浮体装置4の構成について説明する。第1実施形態では、図2に例示するように、浮体装置4は4つの受け部材11(コラム10、板部材12、及び支持部材14)を含んでいる。そして、この浮体装置4は、4つのコラム10のそれぞれを列状に連結させるための連結部材20をさらに含んでいる。この連結部材20の比重は、例えば、海水の比重の1.0倍以上、且つ1.2倍未満である。連結部材20は、4つの板部材12の上面19のうちの少なくとも1つに載置されている。
図4Aは、第1実施形態に係る連結部材20の構成を示す図である。第1実施形態では、図4Aに例示するように、連結部材20は長手方向d3を有する1つの板状部材22を含む。この板状部材22には、長手方向d3に沿って互いに間隔を空けて4つの挿入孔24が形成されている。挿入孔24は、コラム10の挿入が可能に構成されていれば特に限定されず、例えば矩形状を有している。幾つかの実施形態では、挿入孔24は、挿入孔24に挿入されているコラム10の回転を抑止可能であるように構成されている。例えば、矩形状を有する挿入孔24の一辺の長さは、四角筒形状を有するコラム10の断面の対角線の長さより短い。尚、図4Aに例示する形態では、板状部材22は、互いに隣接する挿入孔24の間に、長手方向d3と交差する幅方向d4の長さが短くなっている短幅部27を含んでいる。このような構成によれば、浮体装置4の重量及び製造コストを抑制することができる。
図4Bは、幾つかの実施形態(第1実施形態とは別の実施形態)に係る連結部材20の構成を示す図である。図4Bに例示する形態では、連結部材20は複数のリング部26と接続部29とを含む。複数のリング部26のそれぞれは、互いに別体として設けられている。リング部26は、1つの挿入孔24が形成されているリング形状を有している。この挿入孔24は、上述したように、コラム10の挿入が可能に構成されていれば特に限定されない。接続部29は、互いに隣接して配置される2つのリング部26を接続させる。接続部29による接続方法は特に限定されず、例えば、磁石によって互いに隣接する2つのリング部26を接続してもよいし、チェーンによって互いに隣接する2つのリング部26を接続(機械的接続)してもよい。連結部材20が3つ以上のリング部26を含む場合、3つ以上のリング部26は列状に配置され、接続部29は互いに隣接する2つのリング部26の間に設けられている。
図1に示すように、第1実施形態に係る気象観測タワー2Aの解体方法は、運搬ステップS101の前に、連結部材20によって4つのコラム10のそれぞれを列状に連結させる連結ステップS105をさらに備える。つまり、連結ステップS105では、浮体装置4が組み立てられる。第1実施形態に係る連結ステップS105では、4つのコラム10のそれぞれを板状部材22に形成されている4つの挿入孔24のそれぞれに挿入することで、浮体装置4が組み立てられる。
幾つかの実施形態では、気象観測タワー2Aの解体方法は、運搬ステップS101の後、且つ設置ステップS102の前に、連結ステップS105を備える。この場合、例えば、4つの受け部材11(コラム10、板部材12、及び支持部材14)と連結部材20とをタワー8Aの横まで別々に運搬し、タワー8Aの横で4つのコラム10を連結させて、浮体装置4が組み立てられる。あるいは、連結部材20が図4Bに例示した構成を備える場合、コラム10がリング部26の挿入孔24に挿入されている状態の4つの受け部材11をタワー8Aの横まで別々に運搬し、タワー8Aの横で4つのコラム10を連結させて、浮体装置4が組み立てられる。
図5は、図1に示す設置ステップS102の一例を説明するための図である。図5に示すように、設置ステップS102では、タワー8Aの横に浮体装置4を設置する。設置ステップS102では、タワー8Aの位置に対して倒壊方向d1に浮体装置4を設置する。浮体装置4はタワー8Aの横の海面に浮かべられている。ここで、「タワー8Aの横に浮体装置4を設置する」とは、より詳細には、タワー8Aの海面からの高さをhとすると、タワー8Aと浮体装置4との距離がh未満となるように、タワー8Aに対する任意の方向において浮体装置4を海に設置することを意味する。
図5に示すように、設置ステップS102では、タワー8Aの切断位置P1より下方の部分と連結部材20のタワー8A側の一端部20aとを第1ロープ23Aで接続している。さらに、連結部材20のタワー8A側とは反対側の他端部20bと船6とを第2ロープ23Bで接続している。そして、船6で連結部材20を引っ張る。
図6は、図1に示す倒壊ステップS103の一例を説明するための図である。図7は、図1に示す倒壊ステップS103の一例を説明するための図であって、図6とは異なる例を示している。
図6に示すように、倒壊ステップS103では、2隻の船6でロープ25を介してタワー8Aを互いに異なる2方向g1,g2に引きながらタワー8Aをレーザや爆破、あるいはその他の機械的方法により切断することで、該2方向g1,g2の間の方向d1に向けて気象観測タワー2Aの本体2aを倒している。例えば、2隻の船6でロープ25を介してタワー8Aを互いに異なる2方向g1,g2から均等な力で引きながらタワー8Aを切断することにより、該2方向g1,g2の中間の方向d1に向けて気象観測タワー2Aの本体2aを倒してもよい。図6に示すように、タワー8Aを切断して気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4に向けて倒すことにより(換言すれば、タワー8Aに対して気象観測タワー2Aの本体2aを倒す方向d1に浮体装置4を予め配置しておくことにより)、浮体装置4を用いて気象観測タワー2Aの本体2aを容易に回収することができる。
図7に示すように、倒壊ステップS103では、タワー8Aに機械的方法によって第1切込みC1、第2切込みC2及び第3切込みC3を形成している。まず、タワー8Aにおける浮体装置4側(一方側)からタワー8Aを貫通しないようにタワー8Aの根元部8rに機械的切断a1によりタワー8Aに第1切込みC1を形成する(第1切断ステップ)。次に、タワー8Aにおける浮体装置4側から第1切込みC1と異なる角度でタワー8Aを貫通しないようにタワー8Aの根元部8rに機械的切断a2によりタワー8Aに第1切込みC1に接続する第2切込みC2を形成して、タワー8Aにおける第1切込みC1と第2切込みC2との間の部分(断片)をタワー8Aから除去する(第2切断ステップ)。そして、タワー8Aにおける浮体装置4と反対側(他方側)からタワー8Aの根元部8rに機械的切断a3により第1切込みC1及び第2切込みC2のうち少なくとも一方に接続する第3切込みC3を形成する(第3切断ステップ)ことにより、タワー8Aを切断する。尚、図7に例示する形態では、第1切込みC1及び第3切込みC3の各々を水平方向に沿ってタワー8Aの根元部8rに形成し、第2切込みC2を斜め上方から斜め下方へ向けてタワー8Aの根元部8rに形成している。
このように機械的切断a1~a3により、タワー8Aを船6で引かなくとも気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4に向けて倒すことができる。このため、気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4を用いて安全に回収することが容易となる。
ところで、タワー8Aから枝状突起物5が伸びていない方向がある場合には、その方向を倒壊方向d1としてもよく、この場合、気象観測タワー2Aの本体2aが倒れた状態において、タワー8Aから枝状突起物5が伸びていない方向が下向きとなる。また、タワー8Aから枝状突起物5が伸びていない方向が無い場合等には、倒壊方向d1に伸びる枝状突起物5をタワー8Aを切断する前に切除してもよい。これにより、枝状突起物5によって浮体装置4が破損することを抑制することができる。
図8は、図1に示す回収ステップS104の一例を説明するための図である。図8に示すように、回収ステップS104では、気象観測タワー2Aの本体2aが載せられた状態の浮体装置4を岸まで運搬し、気象観測タワー2Aの本体2aを陸地へ引き上げて回収する。
図8に示すように、回収ステップS104では、気象観測タワー2Aの本体2aが載せられた状態の浮体装置4を船6で曳航して岸まで運搬し、クレーン28を用いて気象観測タワー2Aの本体2aを陸地へ引き上げる。なお、回収ステップS104では、クレーン28によって吊り上げる物の重量がクレーン28の許容荷重以内となるように海上で気象観測タワー2Aの本体2aを幾つかのパーツに分解してもよい。また、気象観測タワー2Aの本体2aを分解せずに一体で吊り上げる場合、例えば造船所のドックの大型クレーン等を使用して気象観測タワー2Aの本体2aを吊り上げてもよい。
(作用・効果)
第1実施形態に係る気象観測タワー2Aの解体方法の作用・効果について説明する。第1実施形態によれば、図1に例示したように、タワー8Aの切断に先立ってタワー8Aの横に浮体装置4を設置しておき、タワー8Aを切断して気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4に向けて倒すことにより、気象観測タワー2Aの本体2aが海中に沈むことを浮体装置4を用いて防いで、気象観測タワー2Aの本体2aを回収することができる。
第1実施形態によれば、浮体装置4に向けて倒れた気象観測タワー2Aの本体2aを支持部材14が支持する際に、板部材12に作用する抗力によって、浮体装置4が海中に沈む深さを小さくすることができる。つまり、倒れてくる気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4が受け止める際における波の発生を抑制するとともに、気象観測タワー2Aの本体2aから構造物の破片や粉塵等が飛散することを抑制することができる。また、コラム10のバラストタンク21に注入される海水の量を調整することによって、浮体装置4は倒れてきた気象観測タワー2Aの本体2aを海上に保持することができる。
第1実施形態によれば、タワー8Aを切断して気象観測タワー2Aの本体2aを浮体装置4に向けて倒すため、タワー8Aが立ったままタワー8Aの周囲に足場を組んで気象観測タワー2Aを高所作業によって解体する場合と比較して、高所作業の量を低減することができる。よって、気象観測タワー2Aを安全に解体して回収することができる。
第1実施形態によれば、連結部材20によって4つのコラム10のそれぞれが列状に連結されているので、気象観測タワー2Aの本体2aを4つの受け部材11(コラム10、板部材12、及び支持部材14)で支持させることができる。
第1実施形態によれば、図4Aに例示したように、板状部材22には4つの挿入孔24が形成されているので、4つのコラム10のそれぞれを4つの挿入孔24のそれぞれに挿入するだけで、容易に4つのコラム10(受け部材11)を列状に連結させることができる。
第1実施形態によれば、図5に例示したように、船6で第2ロープ23Bを引っ張ることで、連結部材20によって列状に連結されている4つの受け部材11のそれぞれを浮体装置4に向けて倒れてくる気象観測タワー2Aの本体2aを支持するのに適した位置に配置することができる。
第1実施形態によれば、連結部材20の比重は、海水の比重の1.0倍以上、且つ1.2倍未満であるので、連結部材20は海水中に沈む。このため、連結部材20は波の影響を受けにくく、より安定した状態で4つのコラム10のそれぞれを列状に連結させることができる。また、連結部材20は、海水の1.2倍未満の比重であるため、コラム10や板部材12に与える荷重の大きさを抑制することができる。例えば、浮体装置4が倒れてくる気象観測タワー2Aの本体2aを受け止めた際に、受け部材11は連結部材20よりも深く沈み、受け部材11の浮力によって上昇する。そして、上昇している受け部材11の板部材12の上面19に沈んできた連結部材20が載置する。この載置の際に板部材12に与える荷重の大きさを抑制することができる。
第1実施形態によれば、板部材12の下面13の面積は、コラム10の下面15の面積よりも大きいので、支持部材14が浮体装置4に向けて倒れてくる気象観測タワー2Aの本体2aを支持する際に、板部材12に作用する抗力を大きくし、浮体装置4が海中に沈む深さを小さくすることができる。
第1実施形態によれば、図3Bに例示したように、支持部材14は凹部16を含むので、浮体装置4に向けて倒れた気象観測タワー2Aの本体2aが支持部材14から脱落することを抑制できる。
尚、第1実施形態では、浮体装置4は4つの受け部材11(4つのコラム10)を含んでいたが、本開示はこの形態に限定されない。浮体装置4は、任意の複数の受け部材11を含む。幾つかの実施形態では、浮体装置4は、1つの受け部材11を含む。つまり、浮体装置4は、1つのコラム10を含む。この場合には、浮体装置4は連結部材20を含まない。
図9は、幾つかの実施形態に係る受け部材11の構成を示す図である。図9に例示するように、幾つかの実施形態では、コラム10は、浮体装置4の正面視において、隙間30を挟んで互いに対向する第1コラム部材32と第2コラム部材34とを含む。第1コラム部材32及び第2コラム部材34のそれぞれは筒形状を有しており、内部にバラストタンク21を有している。
図9に例示する形態では、板部材12は、第1コラム部材32の下面36と第2コラム部材34の下面38とを接続している。この板部材12は、受け部材11を下方から視た場合に、板部材12の下面13が第1コラム部材32の下面36の全体、及び第2コラム部材34の下面38の全体の両方を隠している。
図9に例示する形態では、支持部材14は、第1コラム部材32の上面40と第2コラム部材34の上面42とを接続している。つまり、支持部材14は、第1コラム部材32及び第2コラム部材34によって支持されている。
図9に例示する形態によれば、コラム10が第1コラム部材36のみから構成される場合(言い換えると、受け部材11が1つのコラム10を含む場合)と比較して、支持部材14を容易に幅広にすることができる。さらに、板部材12は、第1コラム部材32の下面36と第2コラム部材34の下面38とを接続しているので、第1コラム部材32又は第2コラム部材34が隙間30側に向かって倒れることを防止できる。
図10は、図9に示す受け部材11の変形例を示す図である。図10に例示するように、幾つかの実施形態では、支持部材14は、隙間30の上部を覆うように配置されたシート状のシート部材44を含む。シート部材44は、例えば、ネットやエアバッグである。隙間30の上部とは、浮体装置4が海水に浮かべられている状態において、海水面よりも上方の部分である。
図10に例示する形態では、シート部材44の第1コラム部材32側の一端は、第1コラム部材32の上面40から突出する突出部46に取り付けられている。同様に、シート部材44の第2コラム部材34側の他端は、第2コラム部材34の上面42から突出する突出部48に取り付けられている。シート部材44がネットである場合、ネットにテンションが僅かにかかっている状態(ネットが完全に垂れ下がった状態にしない)となるように、シート部材44を第1コラム部材32及び第2コラム部材34に結合する。幾つかの実施形態では、不図示であるが、シート部材44の一端は第1コラム部材32の側面に取り付けられ、シート部材44の他端は第2コラム部材34の側面に取り付けられている。
図10に例示する形態によれば、支持部材14としてシート部材を適用することができる。また、シート部材44は隙間30の上部を覆っているので、浮体装置4が倒れてくる気象観測タワー2Aの本体2aを受け止める際に発生する水しぶきの量を抑制することができる。
また、海洋構造物が洋上風車の場合においては、浮体装置4に向けて倒れてくる風車の本体を支持する際に、風車のブレードが浮体装置4に当たって浮体装置4が破損することを防止するため、倒壊ステップS103では風車の本体の正面側又は背面側に風車の本体を倒すようにすればよい。または、風車の本体を倒す前にブレードを事前に取り外すこととしてもよい。
<第2実施形態>
(タワー型海洋構造物の解体方法)
図11は、第2実施形態に係るタワー型海洋構造物の解体方法の概要を示すフローチャートである。タワー型海洋構造物は、タワー8Bを備えており、例えば、気象観測塔、送電線塔、灯台、海洋構造物の脚構造、又は洋上風車である。
図11に示すように、第2実施形態に係るタワー型海洋構造物の解体方法は、タワー8Bに向けてタワー用取付部材60を運搬する運搬ステップS201と、タワー8Bの面のうち切断位置P1よりも上側であり、倒壊方向に向く面(入水する面)にタワー用取付部材60を取り付ける取付ステップS202と、タワー8Bを切断してタワー用取付部材60を取り付けた面から入水するようにタワー8Bを倒す倒壊ステップS203と、を備える。
タワー用取付部材60について説明する。図12Aは、第2実施形態に係るタワー用取付部材60の構成を示す図である。図12Bは、タワー用取付部材60がタワー8Bに取り付けられている状態を示す図である。
図12Aに例示する形態では、タワー用取付部材60は、タワー用嵌合部61とタワー用先端部62と、を含む。
タワー用嵌合部61は、筒形状を有しており、一端61aにタワー8Bが挿入される挿入口63が形成されている。タワー用嵌合部61の他端61bは、挿入されたタワー8Bと接触する位置である。このように、タワー用嵌合部66はタワー8Bを嵌合可能となっている。
タワー用先端部62は、タワー用嵌合部61の他端61bに接続されており、挿入口63とは反対側に向かって延びている。タワー用先端部62は、先端64(タワー用嵌合部61の他端61b側とは反対側の一端)に向かうにつれて、タワー用嵌合部61の内部空間の幅Wが小さくなる先細り形状を有している。このようなタワー用取付部材60を取り付ける取付ステップS202が実行されると、図12Bに例示するように、タワー用取付部材60は、風車2Bの本体2bに取り付けられた状態となる。この状態の時、タワー用先端部62は倒壊方向d1に進むにつれて先細りになっている。なお、本実施形態では、円柱形状のタワー8Bに対応したタワー用取付部材60として説明したが、例えば、四角形等の矩形のタワー形状であれば、タワー用嵌合部61をこれに対応した形状とすることで取り付けが可能である。
(作用・効果)
第2実施形態によれば、タワー用取付部材60が取り付けられている状態でタワー8Bを海に倒すことで、倒壊ステップS203においてタワー8Bが海に倒れる際に発生する水しぶきの量を抑制することができる。
第2実施形態の変形例について説明する。図13は、第2実施形態の変形例に係る洋上風車の解体方法の概要を示すフローチャートである。タワー型海洋構造物が洋上風車である場合を例にして説明する。以下、洋上風車を単に風車2Bと記載する。尚、変形例では、風車2Bは予めブレードが取り外されている。
図13に例示するように、洋上風車の解体方法では、風車2Bが備えるタワー8Bに向けてナセル用取付部材65を運搬する運搬ステップS204と、風車2Bのナセル72における風車2Bの本体2bの背面側の面にナセル用取付部材65を取り付ける取付ステップS205と、をさらに備える。
図13に例示する形態では、タワー用取付部材60を運搬する運搬ステップS201の前に、ナセル用取付部材65を運搬する運搬ステップS204及びナセル用取付部材65を取り付ける取付ステップS205のそれぞれが実行されている。
幾つかの実施形態では、タワー用取付部材60を運搬する運搬ステップS201とナセル用取付部材65を運搬する運搬ステップS204とは同時に行われる。幾つかの実施形態では、ナセル用取付部材65を取り付ける取付ステップS205の後に、タワー用取付部材60を取り付ける取付ステップS202が実行される。この場合、倒壊ステップS203は、タワー用取付部材60を取り付ける取付ステップS202の後に実行される。
ナセル用取付部材65及びについて説明する。図14Aは、第2実施形態の変形例に係るナセル用取付部材65の構成を示す図である。
図14Aに例示する形態では、ナセル用取付部材65は、ナセル用嵌合部66とナセル用先端部67と、を含む。
ナセル用嵌合部66は、筒形状を有しており、一端66aにナセル72を挿入するための挿入口68が形成されている。ナセル用嵌合部66の他端66bは、挿入されたナセル72と接触する位置である。このように、ナセル用嵌合部66はナセル72を嵌合可能となっている。尚、図14Aに例示する形態では、ナセル用嵌合部66の一端66aによって形成される形状がオーバル形状となっているが、本開示はこの形態に限定されない。
ナセル用先端部67は、ナセル用嵌合部66の他端66bに接続されており、挿入口68とは反対側に向かって延びている。ナセル用先端部67は、先端69(ナセル用嵌合部66の他端66b側とは反対側の一端)に向かうにつれて、ナセル用嵌合部66の内部空間の面積Aが小さくなる先細り形状を有している。このようなナセル用取付部材65を取り付ける取付ステップS205が実行されると、図14Bに例示するように、ナセル用取付部材65は、ナセル72に取り付けられた状態となる。この状態の時、ナセル用先端部67は倒壊方向d1に進むにつれて先細りになっている。
第2実施形態の変形例によれば、タワー用取付部材60に加え、ナセル用取付部材65が取り付けられている状態で風車2Bの本体2bを海に倒すので、倒壊ステップS203において風車2Bの本体2bが海に倒れる際に発生する水しぶきの量をさらに抑制することができる。尚、幾つかの実施形態では、風車2Bの本体2bにタワー用取付部材60を取り付けず、ナセル72にナセル用取付部材65が取り付けられている状態で風車2Bの本体2bを海に倒してもよい。
上述した各実施形態では、気象観測タワー2Aの解体方法、タワー型海洋構造物の解体方法、及び風車2Bの解体方法を例示したが、本開示は、気象観測タワー2A、タワー型海洋構造物、及び風車2Bに限らずタワーを備える海洋構造物の解体方法に適用可能である。本開示は、上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、第1実施形態に係る回収ステップ104では、気象観測タワー2Aの本体2aが載せられた状態の浮体装置4を岸まで運搬し、気象観測タワー2Aの本体2aを陸地へ引き上げて回収したが、幾つかの実施形態では、倒壊ステップS103の後に、気象観測タワー2Aの本体2aを岸まで運搬する前に重機付き船(不図示)等を用いて気象観測タワー2Aの本体2aを解体して回収してもよい。
例えば、第1実施形態に係る気象観測タワー2Aの解体方法をタワー型海洋構造物や風車2Bに適用する場合、倒壊ステップS103の前に、図15に示すようにタワー8Bの根元部8rとタワー8Bの先端部8tの各々にタワー8Bの内部への海水の侵入を制限するための蓋部材80を設けてもよい。つまり、幾つかの実施形態では、図16に示すように、風車2Bの解体方法は、倒壊ステップS203の前に、タワー8Bの根元部8rとタワー8Bの先端部8tの各々に蓋部材80を設ける蓋設置ステップS106を備える。
これにより、倒壊ステップS103でタワー8Aを切断して風車2Bの本体2bを倒した際に、タワー8Bの内部への海水の侵入に起因するタワー8Bの内部の空気抜けを抑制してタワー8Bを海水に浮きやすくすることができる。このため、タワー8Bや風車2Bの本体2bを海中に沈みにくくすることができ、タワー8Bや風車2Bの本体2bを海水に浮かせるために浮体装置4に要求される浮力を小さくすることができる。また、特に風車の場合、風車2Bのタワー8Bの内部のオイルや粉塵等がタワー8Bの外部に飛散又は流出することを抑制することができる。
尚、根元部8r側の蓋部材80は、倒壊ステップS103におけるタワー8Bのレーザや爆破、あるいはその他の機械的方法の影響を受けないように、タワー8Bの切断位置P1よりも上方、且つタワー8Bの切断位置P1から適切な距離を空けた位置に設けられることが望ましい。また、幾つかの実施形態では、タワー8Bを浮かせるために、蓋部材80の代わりにタワー8Bにフロート部材を取り付けてもよい。
上記各実施形態に記載の内容は、例えば以下のように把握される。
[1]本開示に係る海洋構造物(2A)の解体方法は、
海洋構造物が備えるタワー(8A、8B)に向けて浮体装置(4)を運搬する運搬ステップ(S101)と、
前記タワーの横に前記浮体装置を設置する設置ステップ(S102)と、
前記タワーを切断して前記海洋構造物の本体(2a、2b)を前記浮体装置に向けて倒す倒壊ステップ(S103)と、
前記海洋構造物の本体を回収する回収ステップ(S104)と、を備え、
前記浮体装置は、
バラストタンク(21)を有する少なくとも1つのコラム(10)と、
前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水中において結合された板部材(12)と、
前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水上において結合され、前記浮体装置に向けて倒れた前記海洋構造物の本体を支持可能な支持部材(14)と、を備える。
上記[1]に記載の方法によれば、浮体装置は、バラストタンクを有する少なくとも1つのコラムと、少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、コラムに水上において結合され、浮体装置に向けて倒れた海洋構造物の本体を支持可能な支持部材を備える。このため、タワーの切断に先立ってタワーの横に浮体装置を設置しておき、タワーを切断して海上構造物の本体を浮体装置に向けて倒すことにより、海洋構造物の本体が海中に沈むことを浮体装置を用いて防いで、海洋構造物の本体を回収することができる。さらに、浮体装置は、少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、コラムに水中において結合された板部材を備える。このため、浮体装置に向けて倒れた海上構造物の本体を支持部材が支持する際に、板部材に作用する抗力によって、浮体装置が海中に沈む深さを小さくすることができる。
また、上記[1]に記載の方法によれば、タワーを切断して海洋構造物の本体を浮体装置に向けて倒すため、タワーが立ったままタワーの周囲に足場を組んで海洋構造物を高所作業によって解体する場合と比較して、高所作業の量を低減することができるため、海洋構造物を安全に解体して回収することができる。
[2]幾つかの実施形態では、上記[1]に記載の構成において、
前記少なくとも1つのコラムは、複数のコラムを含み、
前記浮体装置は、前記複数のコラムのそれぞれを列状に連結させるための連結部材(20)をさらに備え、
前記設置ステップの前に、前記連結部材によって前記複数のコラムのそれぞれを列状に連結させる連結ステップ(S105)をさらに備える。
海洋構造物の本体は、直線状に延びている場合が多い。上記[2]に記載の方法によれば、直線状に延びている海洋構造物の本体を複数のコラムで支持することができる。
[3]幾つかの実施形態では、上記[2]に記載の構成において、
前記連結部材は、長手方向を有する1つの板状部材(22)を含み、
前記1つの板状部材には前記長手方向に沿って互いに間隔を空けて複数の挿入孔(24)が形成され、
前記連結ステップでは、前記複数のコラムのそれぞれを前記複数の挿入孔のそれぞれに挿入する。
上記[3]に記載の方法によれば、複数のコラムのそれぞれを複数の挿入孔のそれぞれに挿入するだけで、容易に複数のコラムを列状に連結させることができる。
[4]幾つかの実施形態では、上記[2]又は[3]に記載の構成において、
前記設置ステップでは、前記タワーと前記連結部材の前記タワー側の一端部(20a)とを第1ロープ(23A)で接続し、前記連結部材の前記タワー側とは反対側の他端部(20b)と船(6)とを第2ロープ(23B)で接続し、前記船で前記連結部材を引っ張る。
上記[4]に記載の方法によれば、連結部材によって列状に連結されている複数のコラムのそれぞれを浮体装置に向けて倒れてくる海洋構造物の本体を支持するのに適した位置に配置することができる。
[5]幾つかの実施形態では、上記[2]から[4]の何れか1つに記載の構成において、
前記連結部材の比重は、海水の比重の1.0倍以上、且つ1.2倍未満である。
上記[5]に記載の方法によれば、連結部材は、海水の1.0倍以上の比重であるため、海水中に沈む。このため、連結部材は波の影響を受けにくく、より安定した状態で複数のコラムのそれぞれを列状に連結させることができる。また、連結部材は、海水の1.2倍未満の比重であるため、コラムや板部材に与える荷重の大きさを抑制することができる。
[6]幾つかの実施形態では、上記[1]から[5]の何れか1つに記載の構成において、
前記板部材は、前記コラムの下面(15)に結合されており、
前記板部材の下面(13)の面積は、前記コラムの下面の面積よりも大きい。
上記[6]に記載の方法によれば、支持部材が浮体装置に向けて倒れてくる海上構造物の本体を支持する際に、板部材に作用する抗力を大きくし、浮体装置が海中に沈む深さを小さくすることができる。
[7]幾つかの実施形態では、上記[1]から[6]の何れか1つに記載の構成において、
前記支持部材は、前記コラムの上面に設けられ、前記コラム側に向かって凹む凹部(16)を含み、
前記海洋構造物を上方から視た場合に前記倒壊ステップにおいて前記海洋構造物の本体を前記浮体装置に向けて倒す方向を倒壊方向(d1)とすると、前記倒壊方向と直交する方向(d2)において、前記凹部は前記海洋構造物の本体より幅広である。
上記[7]に記載の方法によれば、浮体装置に向けて倒れた海上構造物の本体が支持部材から脱落することを抑制できる。
[8]幾つかの実施形態では、上記[1]から[7]の何れか1つに記載の構成において、
前記少なくとも1つのコラムは、隙間(30)を挟んで互いに対向する第1コラム部材(32)と第2コラム部材(34)とを含み、
前記板部材は、前記第1コラム部材の下面(36)と前記第2コラム部材の下面(38)とを接続し、
前記支持部材は、前記第1コラム部材の上面(40)と前記第2コラム部材の上面(42)とを接続する。
上記[8]に記載の方法によれば、支持部材は第1コラム部材の上面と第2コラム部材の上面とを接続するので、コラムが第1コラム部材のみから構成される場合と比較して、支持部材を容易に幅広にすることができる。さらに、上記[8]に記載の構成によれば、板部材は、第1コラム部材の下面と第2コラム部材の下面とを接続しているので、第1コラム部材又は第2コラム部材が隙間側に向かって倒れることを防止できる。
[9]幾つかの実施形態では、上記[1]から[7]の何れか1つに記載の構成において、
前記少なくとも1つのコラムは、隙間を挟んで互いに対向する第1コラム部材と第2コラム部材とを含み、
前記板部材は、前記第1コラム部材の下面と前記第2コラム部材の下面とを接続し、
前記支持部材は、前記隙間の上部を覆うように配置されたシート状のシート部材(44)を含む。
上記[9]に記載の方法によれば、支持部材としてシート部材を適用することができる。
[10]幾つかの実施形態では、上記[1]から[9]の何れか1つに記載の構成において、
前記倒壊ステップは、
水平方向における前記タワーの一方側から前記タワーを貫通しないように前記タワーに機械的切断(a1)により第1切込み(C1)を形成する第1切断ステップと、
前記水平方向における前記タワーの前記一方側から前記第1切込みと異なる角度で前記タワーを貫通しないように前記タワーに機械的切断(a2)により前記タワーに前記第1切込みに接続する第2切込み(C2)を形成する第2切断ステップと、
前記水平方向における前記タワーの前記一方側と反対の他方側から前記タワーに機械的切断(a3)により前記第1切込み及び前記第2切込みのうち少なくとも一方に接続する第3切込み(C3)を形成する第3切断ステップと、を含む。
上記[10]に記載の方法によれば、タワーを船で引かなくとも海洋構造物の本体を浮体装置に向けて倒すことができる。このため、海洋構造物の本体を浮体装置を用いて安全に回収することが容易となる。
[11]幾つかの実施形態では、上記[1]から[9]の何れか1つに記載の構成において、
前記倒壊ステップでは、前記タワーを互いに異なる2方向に引きながら前記タワーを切断する。
上記[11]に記載の方法によれば、異なる2方向にタワーを適切な力で引きながらタワーを切断することにより、異なる2方向の間の狙った方向に海洋構造物の本体を倒すことができる。このため、海洋構造物の本体を浮体装置を用いて回収することが容易となる。
[12]幾つかの実施形態では、上記[1]から[11]の何れか1つに記載の構成において、
前記倒壊ステップの前に、前記タワーの根元部(8r)と前記タワーの先端部(8t)の各々に前記タワーの内部への海水の侵入を制限するための蓋部材(80)を設けるステップ(S106)を備える。
上記(12)に記載の方法によれば、倒壊ステップでタワーを切断して海洋構造物の本体を倒した際に、タワーの内部への海水の侵入に起因するタワーの内部の空気抜けを抑制してタワーを海水に浮きやすくすることができる。このため、海洋構造物の本体を海中に沈みにくくすることができ、海洋構造物の本体を海水に浮かせるために浮体装置に要求される浮力を小さくすることができる。また、海洋構造物のタワーの内部のオイルや粉塵等がタワーの外部に飛散又は流出することを抑制することができる。
[13]幾つかの実施形態では、上記[1]から[12]の何れか1つに記載の方法において、
前記回収ステップでは、前記海洋構造物の前記本体が載せられた状態の前記浮体装置を陸地まで曳航して、前記海洋構造物の前記本体を前記陸地へ引き上げる。
上記(13)に記載の方法によれば、海洋構造物の本体を安全に陸地に回収することができる。
[14]幾つかの実施形態では、上記[1]から[13]の何れか1つに記載の方法において、
前記海洋構造物は風車(2B)であり、
前記倒壊ステップでは、前記風車の本体の正面側又は背面側に前記風車の本体(2b)を倒す。
上記[14]に記載の方法によれば、風車の本体の正面側又は背面側に風車の本体を倒すことにより、風車のブレードによって浮体装置が破損することを抑制することができる。
[15]本開示に係る浮体装置は、
海洋構造物の解体に用いられる浮体装置であって、
バラストタンクを有する少なくとも1つのコラムと、
前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水中において結合された板部材と、
前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水上において結合され、前記浮体装置に向けて倒れた前記海洋構造物の本体を支持可能な支持部材と、を備える。
上記[15]に記載の構成によれば、タワーの切断に先立ってタワーの横に浮体装置を設置しておくことで、タワーを切断して海上構造物の本体を浮体装置に向けて倒すことにより、海洋構造物の本体が海中に沈むことを浮体装置を用いて防いで、海洋構造物の本体を回収することができる。さらに、浮体装置に向けて倒れた海上構造物の本体を支持部材が支持する際に、板部材に作用する抗力によって、浮体装置が海中に沈む深さを小さくすることができる。
2A 気象観測タワー
2a 本体
2B 風車
2b 本体
4 浮体装置
6 船
8A,8B タワー
8r 根元部
8t 先端部
10 コラム
12 板部材
13 板部材の下面
14 支持部材
15 コラムの下面
16 凹部
20 連結部材
20a 一端部
20b 他端部
21 バラストタンク
22 板状部材
23A 第1ロープ
23B 第2ロープ
24 挿入孔
30 隙間
32 第1コラム部材
34 第2コラム部材
36 第1コラム部材の下面
38 第2コラム部材の下面
40 第1コラム部材の上面
40 第2コラム部材の上面
44 シート部材
60 タワー用取付部材
65 ナセル用取付部材
72 ナセル
80 蓋部材
C1 第1切込み
C2 第2切込み
C3 第3切込み
S101 運搬ステップ
S102 設置ステップ
S103 倒壊ステップ
S104 回収ステップ
S105 連結ステップ
S106 蓋設置ステップ
S201 運搬ステップ
S202 取付ステップ
S203 倒壊ステップ
a1,a2,a3 機械的切断
d1 倒壊方向
d2 直交方向

Claims (15)

  1. 海洋構造物が備えるタワーに向けて浮体装置を運搬する運搬ステップと、
    前記タワーの横に前記浮体装置を設置する設置ステップと、
    前記タワーを切断して前記海洋構造物の本体を前記浮体装置に向けて倒す倒壊ステップと、
    前記海洋構造物の本体を回収する回収ステップと、を備え、
    前記浮体装置は、
    バラストタンクを有する少なくとも1つのコラムと、
    前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水中において結合された板部材と、
    前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水上において結合され、前記浮体装置に向けて倒れた前記海洋構造物の本体を支持可能な支持部材と、を備える、
    海洋構造物の解体方法。
  2. 前記少なくとも1つのコラムは、複数のコラムを含み、
    前記浮体装置は、前記複数のコラムのそれぞれを列状に連結させるための連結部材をさらに備え、
    前記設置ステップの前に、前記連結部材によって前記複数のコラムのそれぞれを列状に連結させる連結ステップをさらに備える、
    請求項1に記載の海洋構造物の解体方法。
  3. 前記連結部材は、長手方向を有する1つの板状部材を含み、
    前記1つの板状部材には前記長手方向に沿って互いに間隔を空けて複数の挿入孔が形成され、
    前記連結ステップでは、前記複数のコラムのそれぞれを前記複数の挿入孔のそれぞれに挿入する、
    請求項2に記載の海洋構造物の解体方法。
  4. 前記設置ステップでは、前記タワーと前記連結部材の前記タワー側の一端部とを第1ロープで接続し、前記連結部材の前記タワー側とは反対側の他端部と船とを第2ロープで接続し、前記船で前記連結部材を引っ張る、
    請求項2又は3に記載の海洋構造物の解体方法。
  5. 前記連結部材の比重は、海水の比重の1.0倍以上、且つ1.2倍未満である、
    請求項2から4の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  6. 前記板部材は、前記コラムの下面に結合されており、
    前記板部材の下面の面積は、前記コラムの下面の面積よりも大きい、
    請求項1から5の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  7. 前記支持部材は、前記コラムの上面に設けられ、前記コラム側に向かって凹む凹部を含み、
    前記海洋構造物を上方から視た場合に前記倒壊ステップにおいて前記海洋構造物の本体を前記浮体装置に向けて倒す方向を倒壊方向とすると、前記倒壊方向と直交する方向において、前記凹部は前記海洋構造物の本体より幅広である、
    請求項1から6の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  8. 前記少なくとも1つのコラムは、隙間を挟んで互いに対向する第1コラム部材と第2コラム部材とを含み、
    前記板部材は、前記第1コラム部材の下面と前記第2コラム部材の下面とを接続し、
    前記支持部材は、前記第1コラム部材の上面と前記第2コラム部材の上面とを接続する、
    請求項1から7の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  9. 前記少なくとも1つのコラムは、隙間を挟んで互いに対向する第1コラム部材と第2コラム部材とを含み、
    前記板部材は、前記第1コラム部材の下面と前記第2コラム部材の下面とを接続し、
    前記支持部材は、前記隙間の上部を覆うように配置されたシート状のシート部材を含む、
    請求項1から7の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  10. 前記倒壊ステップは、
    水平方向における前記タワーの一方側から前記タワーを貫通しないように前記タワーに機械的方法で第1切込みを形成する第1切断ステップと、
    前記水平方向における前記タワーの前記一方側から前記第1切込みと異なる角度で前記タワーを貫通しないように前記タワーに機械的方法で前記第1切込みに接続する第2切込みを形成する第2切断ステップと、
    前記水平方向における前記タワーの前記一方側と反対の他方側から前記タワーに機械的方法で前記第1切込み及び前記第2切込みのうち少なくとも一方に接続する第3切込みを形成する第3切断ステップと、を含む、請求項1から9の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  11. 前記倒壊ステップでは、前記タワーを互いに異なる2方向に引きながら前記タワーを切断する、請求項10に記載の海洋構造物の解体方法。
  12. 前記倒壊ステップの前に、前記タワーの根元部と前記タワーの先端部の各々に前記タワーの内部への海水の侵入を制限するための蓋部材を設けるステップを備える、
    請求項1から11の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  13. 前記回収ステップでは、前記海洋構造物の前記本体が載せられた状態の前記浮体装置を陸地まで曳航して、前記海洋構造物の前記本体を前記陸地へ引き上げる、請求項1から12の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  14. 前記海洋構造物は風車であり、
    前記倒壊ステップでは、前記風車の本体の正面側又は背面側に前記風車の本体を倒す、
    請求項1から13の何れか一項に記載の海洋構造物の解体方法。
  15. 海洋構造物の解体に用いられる浮体装置であって、
    バラストタンクを有する少なくとも1つのコラムと、
    前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水中において結合された板部材と、
    前記少なくとも1つのコラムが海上に設置された状態で、前記コラムに水上において結合され、前記浮体装置に向けて倒れた前記海洋構造物の本体を支持可能な支持部材と、を備える、
    浮体装置。
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