JP4826360B2 - 車高調整装置及び車高調整プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車輌の車体と車輪との間に設けられた空気ばねに圧縮空気を供給するコンプレッサ周辺の温度変化に基づいて、コンプレッサの作動時間を制御するように構成された車高調整装置及び車高調整プログラムに関するものである。
車輌の車輪毎に設けられた空気ばねの圧縮空気を利用して車高を調整する車高調整装置は、車体の車高を調整する技術として広く知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
この車高調整装置は、車輌のサスペンションシステムに備えられ、乗車者に対し、走行中の優れた乗り心地を提供するだけでなく、荷物の積載状況や路面状況にあわせた走行の安定性、また、車輌重心を下げることでの車輌旋回性能を向上させる等を目的としている。
例えば、圧縮空気を圧力媒体とし、ECU(Electronic Control Unit:電子制御装置)の制御の基、コンプレッサを用いて圧縮空気を空気ばねの圧力気体室へ供給することで車高を調整する車高調整装置がある。
特開2001―246919号公報
しかしながら、上記の車高調整装置において、圧縮空気を空気ばねへ供給するのに用いられるコンプレッサには、作動時の発熱によるコンプレッサ本体の温度上昇防止のため、コンプレッサが正常に動作する範囲内で、一定時間以上連続作動しないように制御する、連続作動制限機能が設けられている。
そのため、車輌のイグニションスイッチをオフ(エンジン停止)した時の温度に比べ、次にイグニションスイッチをオン(エンジン始動)する時の温度が低く、その間の温度変化が大きい場合、その温度変化に伴い、圧縮空気が充填された空気ばね内部の気圧が低く(空気密度が小さく)なり、イグニションスイッチオフ(エンジン停止)時からの車高低下量が大きくなることから、イグニションスイッチオン(エンジン始動)時のコンプレッサ作動時間が長くなる。
さらに、所定の作動時間が経過すると、コンプレッサの連続作動時間を制限する機能が動作し、例えば、予め設定された所定時間が経過した時点で、コンプレッサから空気ばねへの圧縮空気の供給を中断することになる。
このような、圧縮空気の供給が中断した状態での空気ばねでは、車輌を走行する際に、バウンド側のホイールストロークが、設計標準値を下回ってしまう場合があり、乗り心地や走行安定性、車輌旋回性能等が損なわれてしまう恐れがある。
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑み、コンプレッサ周辺の温度変化に基づいて、コンプレッサの作動時間を補正することにより、空気ばねの圧力低下を抑制する車高調整装置及び車高調整プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車高調整装置は、圧縮空気を供給されて車輌の車高を調整する空気ばねと、前記空気ばねへ圧縮空気を供給するコンプレッサと、前記コンプレッサを予め設定された作動時間に基づいて作動するように制御する作動制御手段とを備えた車高調整装置であって、前記コンプレッサの作動時間を、前記車輌のイグニションスイッチがオフにされてからオンにされるまでの前記コンプレッサ周辺の温度変化に応じて補正する作動時間補正手段を有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の車高調整装置は、前記作動時間補正手段において、前記温度変化に応じて、前記コンプレッサの作動時間を補正する補正時間を設定する補正時間設定手段と、前記補正時間設定手段により設定した補正時間に基づいて、前記コンプレッサの補正後の作動時間を算出する補正後作動時間算出手段とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の車高調整装置は、前記車輌のイグニションスイッチがオフされた際に、前記車輌の温度センサにより検知した温度を記憶する第1の温度記憶手段と、前記イグニションスイッチがオンにされた際に、前記温度センサにより検知した温度を記憶する第2の温度記憶手段と、前記第1の温度記憶手段により記憶した温度と前記第2の温度記憶手段により記憶した温度とを減算し、前記温度変化を算出する温度変化算出手段とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の車高調整装置は、前記補正後作動時間算出手段において、前記コンプレッサの補正前の作動時間と前記補正時間設定手段により設定された補正時間とを加算し、前記コンプレッサの補正後の作動時間を算出することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の車高調整装置は、前記第1の温度記憶手段により記憶した温度と前記第2の温度記憶手段により記憶した温度とに対応した、前記コンプレッサの作動時間を補正する補正時間を示す補正時間データマップとを有し、前記補正時間設定手段において、前記温度変化算出手段で算出された温度変化に基づき、温度差が生じたと判定された場合、前記第1の温度記憶手段により記憶した温度と前記第2の温度記憶手段により記憶した温度とに基づいて、前記補正時間データマップを参照し、前記コンプレッサの作動時間を補正する補正時間を設定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の車高調整プログラムは、圧縮空気を供給されて車輌の車高を調整する空気ばねと、前記空気ばねへ圧縮空気を供給するコンプレッサと、前記コンプレッサを予め設定された作動時間に基づいて作動するように制御する作動制御手段とを備えた車高調整装置における車高調整プログラムであって、コンピュータを、前記コンプレッサの作動時間を、前記車輌のイグニションスイッチがオフにされてからオンにされるまでの前記コンプレッサ周辺の温度変化に応じて補正する作動時間補正手段として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、コンプレッサ周辺の温度変化に基づいて、コンプレッサの作動時間を補正することにより、空気ばねの圧力低下を抑制する車高調整装置及び車高調整プログラムを提供することができる。
また、本発明によれば、コンプレッサ周辺の温度変化に応じてコンプレッサの作動時間を補正する補正時間を設定し、設定した補正時間に基づいてコンプレッサの補正後の作動時間を算出し、算出した作動時間に基づいて作動時間が経過するまでコンプレッサを作動するように制御するため、周辺の温度変化により減圧した空気ばねに対し、コンプレッサの作動時間を延長して圧縮空気を供給することができ、車輌走行時の乗り心地や安定性、車輌旋回性能等を確保することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る車高調整装置10を示すシステム系統図である。
図1に示すように、車高調整装置10は、コンプレッサ11、ドライヤー12、空気ばね13〜16、車高調整弁17〜20、排気弁21、供給経路30を備えており、車輌のサスペンションシステムに組み込まれている。
コンプレッサ11は、気体圧縮機であり、圧縮空気を生成する。
ドライヤー12は、コンプレッサ11が生成した圧縮空気に含まれる水分を取り除き乾燥させる。
空気ばね13〜16は、圧縮空気が充填された圧力気体室を有しており、車体と各車輪との間に設けられている。そのため、車輌が走行する際には、各車輪に作用する加重に応じて各空気ばね13〜16が弾性的に動作して、上下方向の振動を減衰する。
車高調整弁17〜20は、ノーマルクローズ(常閉)型の電磁弁であり、空気ばね13〜16への圧縮空気の供給を電磁弁の開閉により制御する。
排気弁21は、車高調整弁17〜20と同様、ノーマルクローズ(常閉)型の電磁弁であり、空気ばね13〜16から流出した圧縮空気の車高調整装置10外への放出を電磁弁の開閉により制御する。
供給経路30は、コンプレッサ11で生成した圧縮空気を、空気ばね13〜16へ供給するための流路である。
また、供給経路30は、車輌のフロント側及びリヤ側で分岐し、分岐経路を介して各各車高調整弁17〜20及び空気ばね13〜16へ繋がっている。
また、図1に示すように、車輌は、温度センサ31、イグニションスイッチスイッチ32、主記憶部33、システム制御部40を備えている。
温度センサ31は、吸気温や外気温等の温度を検知するセンサである。
この温度センサ31は、例えば、コンプレッサ11の近傍等、コンプレッサ11が収納される空間に備わっており、コンプレッサ11の周辺温度を検知することができる。
イグニションスイッチスイッチ32は、車輌のエンジンを始動(イグニションスイッチオン)又は停止(イグニションスイッチオフ)するスイッチである。
主記憶部33は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等の記憶回路である。ROMは、車高調整装置10を含む車輌が有する各種機能を制御するプログラム(以下、「制御プログラム」と言う。)や関連するデータを格納しており、RAMは、車輌が有する各種機能を制御する際に、ROMに格納された制御プログラムや関連するデータが展開(ロード)され、展開(ロード)した制御プログラムや関連するデータを一時保持する。
システム制御部40は、メインECU(Electronic Control Unit)と呼ばれ、CPU(Central Processing Unit)を備えた制御回路であり、制御回路の基板上に配置された主記憶部33へ直接アクセスし、必要に応じて、ROMに格納された制御プログラム及び関連するデータをRAMに展開(ロード)し、制御プログラムを実行する。
システム制御部40は、RAMに展開(ロード)した制御プログラムを実行することで、温度センサ31等の各種センサを作動し、エンジンに関する吸気系及び点火系統や、エンジン制御以外の車高調整装置10を備えたサスペンションシステム等、車輌が有する各種機能を総合的に制御する。
そのため、図1の破線で示すように、車高調整装置10においてシステム制御部40で制御するコンプレッサ11、車高調整弁17〜20及び排気弁21は、制御信号を伝送するケーブルを介して、システム制御部40と接続されており、車輌に搭載された温度センサ31、イグニションスイッチ32も同様である。
よって、システム制御部40は、各空気ばね13〜16へ圧縮空気を供給する場合、車高調整装置10を制御するプログラム(以下、「車高調整プログラム」と言う。)を実行し、コンプレッサ11の作動、車高調整弁17〜20の開弁を指示する制御信号を送信する。
これによって、車高調整装置10においては、システム制御部40から送信された制御信号に従い、コンプレッサ11が圧縮空気を生成しており、空気ばね13〜16の圧力低下に応じて、車高調整弁17〜20のソレノイドが励磁して開弁される。
そして、生成された圧縮空気は、供給経路30を介して空気ばね13〜16の圧力気体室へと供給され、その結果、圧力気体室の空気圧が上昇して、車高が調整される。
ここで、車高調整装置10において、本発明が解決しようとしている問題点について考えてみる。
車高調整装置10では、作動時の発熱によるコンプレッサ11本体の温度上昇防止のため、コンプレッサ11が正常に動作する範囲(動作保証範囲)内で、一定時間以上作動しないように作動時間を制限する、連続作動制限機能を有している。
図2は、本発明の実施例1に係るコンプレッサ11の周辺温度に対応する連続作動時間の例を示す図である。
図2に示すように、コンプレッサ11の周辺温度からコンプレッサ11の温度を推測し、コンプレッサ11が正常に動作する範囲(動作保証範囲)内で、連続作動可能な作動時間Ts(sec)(以下、「基準作動時間」と言う。)が、予め設定されている。例えば、コンプレッサ11の周辺温度が80(℃)の場合は、コンプレッサ11本体が高温であると推定し、基準作動時間Tsは最大180(sec)、また、コンプレッサ11の周辺温度が0(℃)の場合は、コンプレッサ11本体が低温であると推定し、基準作動時間Tsは最大480(sec)である。
図2に示すコンプレッサ11の周辺温度に対応する基準作動時間Tsでは、最大でも480(sec)となっており、コンプレッサ11の仕様に示されている基準作動時間Tsより、安全性を考慮した分、上限にある程度の余裕を持たせた値である。
このような連続作動時間制限のあるコンプレッサ11を備えた車高調整装置10において、車高が変化する条件としては、以下のような条件が考えられる。
[条件1]イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時の温度に比べ、次にイグニションスイッチ32をオンする(エンジン始動)時の温度が低く、その間の温度変化が大きい(例えば、「一晩屋外に駐車した場合」等。)。
[条件2]車輌への積載量が多い。
[条件3]車高調整スイッチ操作による目標車高の設定値をHigh(高めの位置)に設定している。
[条件1]の場合には、その温度変化に伴い、圧縮空気が格納された空気ばね13〜16の圧力気体室内部の空気圧が低く(空気密度が小さく)なり、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時からの車高が低下し、[条件2]及び[条件3]によって、さらに低下量が大きく(顕著に)なることから、イグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時に、本来の目標車高へ戻すためにコンプレッサ11の作動時間が長くなり、コンプレッサ11の連続作動制限機能が動作し、コンプレッサ11が停止する。
よって、これらの条件が重なった場合には、本来の目標車高に戻るまでに、空気ばね13〜16への圧縮空気の供給が中断することが考えられる。
圧縮空気の供給が中断した状態の空気ばね13〜16では、車輌を走行する際に、バウンド側のホイールストロークが、設計標準値を下回ってしまう場合があり、その場合には、乗り心地や安定性、車輌旋回性能等が損なわれてしまう恐れがある。
本発明は、上記問題点を鑑みて提案されたものであって、車高調整装置10を含む車輌が有する装置構成のまま(例えば、「コンプレッサ11専用の温度センサの設置」等を行わない。)、システム制御部40で処理する車高調整プログラムにおいて、温度センサ31により検知したコンプレッサ11の周辺温度を基に、コンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔT(℃)を算出してコンプレッサ11の温度及び作動停止時間を推定し、さらに、連続作動制限機能により制限されていたコンプレッサ11の基準作動時間Tsを補正時間(β(sec))分延長し、コンプレッサ11から空気ばね13〜16へ圧縮空気を供給することで、上記問題点を解決するものであり、図3に示す、車高調整プログラムが有する各手段により実現する。
以下に、図3を用いて、システム制御部40で処理する車高調整プログラムが有する各手段について説明する。
図3は、本実施例に係るシステム制御部40における主要部の構成例を示すブロック図である。
図3の構成例は、作動時間補正手段50、第1の温度記憶手段51、第2の温度記憶手段52、温度変化算出手段53、補正時間設定手段54、補正後作動時間算出手段55、作動制御手段56から構成されている。
作動時間補正手段50は、補正時間設定手段54及び補正後作動時間算出手段55を有し、コンプレッサ11の周辺の温度変化に応じて、基準作動時間Tsを補正する手段である。
第1の温度記憶手段51及び第2の温度記憶手段52は、コンプレッサ11の周辺温度として、車輌が備える吸気温センサ等、コンプレッサ11の周辺に位置する温度センサ31で検知した温度を、主記憶部33のRAMに一時保持(以下、「記憶」と言う。)するものである。
第1の温度記憶手段51は、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時の温度センサ31で検知した温度T1(℃)を、主記憶部33のRAMへ記憶する手段である。
第2の温度記憶手段52は、イグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時の温度センサ31で検知した温度T2(℃)を、主記憶部33のRAMへ記憶する手段である。
温度変化算出手段53は、コンプレッサ11の周辺の温度変化を、主記憶部32のRAMへ記憶した温度を基に算出する手段である。
温度変化算出手段53は、第1の温度記憶手段51で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T1から第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2を減算し(ΔT=T1-T2)、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時から、次にイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時までの温度変化量ΔTを算出する。
このように、車高調整装置10は、第1の温度記憶手段51で記憶したイグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時の温度T1と、第2の温度記憶手段52で記憶したイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時の温度T2とに基づいて、温度変化算出手段53によりコンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔT(T1-T2)を算出することで、イグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時のコンプレッサ11本体温度及び作動停止時間を推定し、エンジンを始動した際に、空気ばね13〜16へ圧縮空気を供給するコンプレッサ11の基準作動時間Tsをどの程度補正する(基準作動時間を延長する)ことが可能かを判断する。
次に、補正時間設定手段54は、コンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTに応じて、コンプレッサ11の作動時間を補正する補正時間βを設定する手段である。
補正時間設定手段54は、コンプレッサ11の仕様やその設置場所を考慮し、コンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTの分布を、複数の閾値αを用いて一定の範囲(αn<ΔT≦αn+1)に区切り、その範囲(温度変化量ΔTの分布)に対応したコンプレッサ11の作動時間を補正する補正時間βnを、予め決めておき、温度変化算出手段53により算出された温度変化量ΔTに基づいて、算出した温度変化量ΔTを含む温度変化量ΔTの分布範囲に対応する補正時間βを設定する。
補正時間設定手段54は、例えば、コンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTの分布を、α1<ΔT≦α2、α2<ΔT≦α3、α3<ΔT≦α4、α4<ΔT≦α5の範囲で区切り、それぞれの分布範囲に対応した補正時間β1、β2、β3、β4とし、温度変化算出手段53でコンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTを算出し、算出した温度変化量ΔTを含む温度変化量ΔTの分布範囲が、α3<ΔT≦α4であった場合、補正時間β3を設定する。
次に、補正後作動時間算出手段55は、補正時間βに基づいて、コンプレッサ11の補正後の作動時間Tr(sec)を算出する手段である。
補正後作動時間算出手段55は、連続作動制限機能により決められていた基準作動時間Tsと補正時間設定手段54で設定した補正時間βとを加算し(Tr = Ts +β)、補正後の作動時間Trを算出する。
補正後作動時間算出手段55は、例えば、基準作動時間Tsが180(sec)で、補正時間βが60(sec)であった場合、補正後の作動時間Trを240(sec)とする。
最後に、作動制御手段56は、補正後の作動時間Trに基づいて、コンプレッサ11を作動するように制御する手段である。
作動制御手段56は、コンプレッサ11へ通電した後、補正後作動時間算出手段55で算出した作動時間Trが経過するまで、コンプレッサ11を作動し、作動時間Trが経過した後、コンプレッサ11を停止する。
作動制御手段56は、コンプレッサ11が停止した後、停止時間が、予め設定された所定時間を経過すると、コンプレッサ11の温度が低下するため、再び作動できる状態とする。
このように、車高調整装置10は、連続作動制限機能により決められていた基準作動時間Tsと補正時間設定手段54で設定した補正時間βとに基づいて、補正後作動時間算出手段55により補正後の作動時間Tr(Tr=Ts+β)を算出することで、作動制御手段56により、算出された補正後の作動時間Trに基づいてコンプレッサ11が作動する。
よって、車高調整装置10は、補正後の作動時間Trに基づいて、作動時間Trが経過するまで、コンプレッサ11を作動するように制御することで、コンプレッサ11から、周辺の温度変化ΔTにより減圧した空気ばね13〜16へ、基準作動時間Tsを補正時間β分延長して圧縮空気を供給することができ、車輌走行時の乗り心地や安定性、車輌旋回性能等を確保することができる。
次に、図4及び図5を用いて、図3で説明した各手段を含む車高調整プログラムの処理について順に説明する。
まず、車高調整装置10が組み込まれているサスペンションシステムのプログラム構成の概要について簡単に説明する。
車高調整装置10を備えたサスペンションシステムは、ロール、ピッチ、バウンス及び車高調整等の複数の制御プログラムで構成されており、システム制御部40において並列処理されることで、車高調整装置10を備えたサスペンションシステムの制御を行っている。
以下に説明する車高調整プログラムの処理は、上記サスペンションシステムの制御プログラムの1つであって、車輌が停車中の温度変化に伴う車高低下を抑制するように制御する処理である。
図4は、本発明の実施例1に係るコンプレッサ11の周辺の温度変化ΔTに応じて作動時間補正し、コンプレッサ11の作動を制御する処理を示すフローチャートである。
システム制御部40は、まず、第1の温度記憶手段51により、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時の温度センサ31が検知した温度T1を、主記憶部33のRAMへ記憶する(S101)。
次に、第2の温度記憶手段52により、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)後、次にイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時の温度センサ31が検知した温度T2を、主記憶部33のRAMへ記憶する(S102)。
続いて、温度変化算出手段53により、第1の温度記憶手段51で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T1から第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2を減算し(ΔT=T1-T2)、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時から、次にイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時までのコンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTを算出する(S103)。
そして、S103で算出した温度変化量ΔTに基づいて、作動時間補正手段50により、コンプレッサ11作動時間補正処理を行う(S104)。
その後、コンプレッサ11作動時間補正処理を行った後、作動制御手段56により、コンプレッサ11を通電した後(S105)、タイマー処理を開始し(S106)、コンプレッサ11作動時間補正処理で算出した作動時間Trが経過するまで、コンプレッサ11を作動し(S107がNO)、作動時間Trが経過した後(S107がYES)、コンプレッサ11を停止する(S108)。
以下に、上記S104の処理について、詳細に説明する。
図5は、本発明の実施例1に係るコンプレッサ11の作動時間補正処理Aを示すフローチャートである。
システム制御部40は、温度変化算出手段53(S103)で算出したコンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTに基づいて、まず、補正時間設定手段54により、温度変化算出手段53で算出した温度変化量ΔTが、どの温度変化量ΔTの分布範囲内かを判定する(S201、S203、S205、S207)。
S201において、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが20(℃)未満(ΔT<20)の場合(S201がYESの場合)には、補正時間設定手段54により、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正する補正時間βを0(sec)に設定する(S202)。すなわち、補正時間βが0(sec)の場合、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正しない。
また、S201及びS203において、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが20(℃)以上30(℃)以下(20≦ΔT≦30)の場合(S201がNOでS203がYESの場合)には、補正時間設定手段54により、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正する補正時間βを、例えば30(sec)に設定する(S204)。
また、S203及びS205において、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが30(℃)を超え60(℃)以下(30<ΔT≦60)の場合(S203がNOでS205がYESの場合)には、補正時間設定手段54により、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正する補正時間βを、例えば60(sec)に設定する(S206)。
また、S205及びS207において、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが60(℃)を超え80(℃)以下(60<ΔT≦80)の場合(S205がNOでS207がYESの場合)には、補正時間設定手段54により、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正する補正時間βを、例えば90(sec)に設定する(S208)。
また、S207において、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが80(℃)を超え(80<ΔT)の場合(S207がNOの場合)、補正時間設定手段54により、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正する補正時間βを、例えば120(sec)に設定する(S209)。
次に、補正後作動時間算出55により、第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2に基づいて、現在の基準作動時間Tsを取得し(S210)、基準作動時間Tsと補正時間設定手段54で設定した補正時間βとを加算し(Tr=Ts+β)、補正後の作動時間Trを算出する(S211)。
以上のように、本発明の実施例1によれば、車高調整装置10は、補正時間設定手段54において、コンプレッサ11の周辺の温度変化ΔTに応じて、コンプレッサ11の基準作動時間Tsを補正する補正時間βを設定し、補正後作動時間算出手段55において、連続作動制限機能により決められていた基準作動時間Tsと補正時間設定手段54で設定した補正時間βとに基づいて、コンプレッサ11の補正後の作動時間Tr(Tr=Ts+β)を算出し、作動制御手段56において、補正後作動時間算出手段55で算出した作動時間Trに基づいて、作動時間Trが経過するまで、コンプレッサ11を作動するように制御することができる。
これによって、車高調整装置10は、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時から、次にイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時までの温度変化により圧力気体室内が減圧した空気ばね13〜16へ、コンプレッサ11から基準作動時間Tsを補正時間β分延長して圧縮空気を供給することができ、車輌走行時の乗り心地や安定性、車輌旋回性能等を確保することができる。
実施例1に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に挙げた吸気温センサは、車輌が有する温度センサ31の一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。上記吸気温センサ以外の温度センサ、例えば、コンプレッサ11の周辺の温度が検知できるような位置に配置された他の温度センサでもよい。
また、上記実施例に挙げた連続作動時間は、コンプレッサ11の周辺温度に対応する基準作動時間Tsの一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。この基準作動時間Tsは、コンプレッサ11の仕様によって異なる値であるため、コンプレッサ11の仕様に基づいて、適切に設定した値であればよい。
また、上記実施例に挙げた、コンプレッサ11の温度変化量ΔTに応じてコンプレッサ11の作動時間補正する方法は、作動時間補正する方法の一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。例えば、温度変化量ΔTと、イグニションスイッチ32をオフ(エンジン停止)してから、次のイグニションスイッチ32をオン(エンジン始動)する間での経過時間とを組み合わせて作動時間補正を行う方法でもよい。
また、上記実施例に挙げた、コンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔT(ΔT=T1-T2)の分布範囲(αn<ΔT≦αn+1)と、それに対応したコンプレッサ11の作動時間を補正する補正時間βnの値については、温度変化量ΔTの分布(αn<ΔT≦αn+1)と、それに対応した補正時間βnの一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。温度変化量ΔTの分布(αn<ΔT≦αn+1)と、それに対応した補正時間βnの値は、コンプレッサ11の作動時における温度上昇特性やコンプレッサ11の収納された空間の環境により異なる値であるため、コンプレッサ11が正常に動作する範囲内(動作保証範囲内)において、適切に設定した範囲及びそれに対応する値であればよい。
上記のように、これらの点に関しては、本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本実施例は、車高調整装置が、イグニションスイッチオフ・オン(エンジン停止・始動)時に検知した温度に対応する補正時間を表す補正時間データマップ(以下、「補正時間データマップ」と言う。)を有し、イグニッションスイッチオフ・オン(エンジン停止・始動)時の温度を基にデータマップを参照し、参照した結果から該当する補正時間を設定し、コンプレッサの作動時間補正するものである。
実施例1との違いは、コンプレッサ周辺温度に対応する補正時間を表すデータマップを有し、イグニッションスイッチオフ・オン(エンジン停止・始動)時の温度を基にデータマップを参照し、補正時間を設定することができる点である。
よって、本実施例では、実施例1と異なるコンプレッサ周辺温度に対応する補正時間を表すデータマップ及びデータマップを参照し、補正時間を設定する処理を中心に説明する。
また、本実施例を説明する際に用いる図6、図7、図8において、実施例1と同一部分については、同一符号を付与して説明を省略する。
図6は、本発明の実施例2に係るシステム制御部40における主要部の構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、主記憶部33のRAMに補正時間データマップ60を保持し、補正時間設定手段54において、補正時間データマップ60を参照する。
補正時間設定手段54は、まず、コンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTに基づいて、コンプレッサ11の基準作動時間Tsを延長する(補正する)ことができるか否かを判断し、延長できる(補正できる)場合に、補正時間データマップ60を参照する。
補正時間設定手段54は、第1の温度記憶手段51で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T1と第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2を基に、補正時間データマップ60を参照し、参照した結果から該当する補正時間βを設定する。
図7は、本発明の実施例2に係るイグニションスイッチ32のオフ・オン(エンジン停止・始動)時に検知した温度(T1及びT2)に対応する補正時間βを表す補正時間データマップ60の例を示す図である。
図7に示すように、補正時間データマップ60は、縦の項目にイグニションスイッチ32オフ(エンジン停止)時の温度(T1)、横の項目にイグニションスイッチ32オン(エンジン始動)時の温度(T2)、これらのT1及びT2に対応する各補正時間βで構成されている。
補正時間設定手段54は、例えば、第1の温度記憶手段51で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T1が50(℃)で、第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2が20(℃)であった場合、温度T1及びT2の値を検索キーとして補正時間データマップ60を参照し、補正時間βを30(sec)に設定する。
また、補正時間設定手段54は、例えば、第1の温度記憶手段51で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T1が80(℃)で、第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2が0(℃)であった場合、温度T1及びT2の値を検索キーとして補正時間データマップ60を参照し、補正時間βを90(sec)に設定する。
このように、車高調整装置10は、予め、コンプレッサ11の仕様やその設置場所を考慮して決めておいた、複数の閾値を用いて区切られたコンプレッサ11の周辺の温度変化量ΔTの分布範囲(αn<ΔT≦αn+1)に対応したコンプレッサ11の作動時間を補正する補正時間βnの代わりに、イグニションスイッチ32オフ・オン(エンジン停止・始動)時に検知した温度(T1及びT2)に対応する補正時間βによっても、コンプレッサ11の作動時間を補正する補正時間βを設定することができる。
よって、車高調整装置10は、補正時間設定手段54において、第1の温度記憶手段51で記憶したイグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時の温度T1と、第2の温度記憶手段52で記憶したイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時の温度T2とを検索キーにして、補正時間データマップ60を参照し、参照結果をコンプレッサ11の基準作動時間Tsを補正する補正時間βとして設定する。
次に、補正後作動時間算出手段55において、補正時間設定手段54により設定した補正時間βに基づいて、コンプレッサ11の補正後の作動時間Trを算出し、作動制御手段56において、補正後作動時間算出手段55により算出した作動時間Trに基づいて、作動時間Trが経過するまで、コンプレッサ11を作動するように制御する。
これによって、車高調整装置10は、コンプレッサ11から周辺の温度変化ΔTにより減圧した空気ばね13〜16へ、基準作動時間Tsを補正時間β分延長して圧縮空気を供給することができ、車輌走行時の乗り心地や安定性、車輌旋回性能等を確保することができる。
次に、図8を用いて、図6で説明した補正時間設定手段54の処理について説明する。
図8は、本発明の実施例2に係るコンプレッサ作動時間補正処理Bを示すフローチャートである。
図8が示す処理は、実施例1に示す図4のS104で示したコンプレッサ11の作動時間補正処理である。
システム制御部40は、まず、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが0(℃)以下(ΔT ≦ 0)か否かを判定し、コンプレッサ11の作動時間補正が可能か否かを判断する(S301)。
S301において、まず、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが0(℃)以下(ΔT ≦ 0)の場合(S301がYESの場合)には、補正時間設定手段54により、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正する補正時間βを0(sec)に設定する(S302)。すなわち、補正時間βが0(sec)の場合には、コンプレッサ11の作動時間Tsを補正しない。
また、S301において、温度変化算出手段53(S103)で算出した温度変化量ΔTが0(℃)を超えた(ΔT > 0)場合(S301がNOの場合)には、補正時間設定手段54により、第1の温度記憶手段51で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T1と第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2を基に、補正時間データマップ60を参照し(S303)、参照結果を補正時間βに設定する(S304)。
次に、補正後作動時間算出55により、第2の温度記憶手段52で主記憶部33のRAMへ記憶した温度T2に基づいて、現在の基準作動時間Tsを取得し(S305)、基準作動時間Tsと補正時間設定手段54で設定した補正時間βとを加算し(Tr = Ts +β)、補正後の作動時間Trを算出する(S306)。
以上のように、本発明の実施例2によれば、車高調整装置10は、補正時間設定手段54において、補正時間データマップ60の参照結果を、コンプレッサ11の基準作動時間Tsを補正する補正時間βとして設定し、補正後作動時間算出手段55において、連続作動制限機能により決められていた基準作動時間Tsと補正時間設定手段54で設定した補正時間βとに基づいて、コンプレッサ11の補正後の作動時間Tr(Tr=Ts+β)を算出し、作動制御手段56において、補正後作動時間算出手段55で算出した作動時間Trに基づいて、作動時間Trが経過するまで、コンプレッサ11を作動するように制御することができる。
これによって、車高調整装置10は、イグニションスイッチ32をオフした(エンジン停止)時から、次にイグニションスイッチ32をオンした(エンジン始動)時までの温度変化により圧力気体室内が減圧した空気ばね13〜16へ、コンプレッサ11から基準作動時間Tsを補正時間β分延長して圧縮空気を供給することができ、車輌走行時の乗り心地や安定性、車輌旋回性能等を確保することができる。
また、図5に示した実施例1の作動時間補正処理を、図8に示すように簡略化することができ、システム制御部40において、作動時間補正処理を実行する際の負荷を軽減することができる。
また、予め車輌の使用目的や走行環境等を考慮した複数の補正時間データマップ60を用意しておくことで、乗車者の使用目的及び走行環境にあったコンプレッサ11の作動時間の補正を実現することができる。
実施例2に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に挙げた補正時間データマップ60は、イグニションスイッチ32のオフ・オン(エンジン停止・始動)時に検知した温度(T1及びT2)に対応する補正時間βを示すデータの一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。検知した温度(T1及びT2)は、コンプレッサ11の作動時における温度上昇特性やコンプレッサ11の収納された空間の環境により異なる値である。そのため、T1及びT2に対応する各補正時間βは、コンプレッサ11が正常に動作する範囲内(動作保証範囲内)において、適切に設定した値であればよい。
また、上記実施例に挙げた、補正時間データマップ60の格納先であるRAMについては、格納先の一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。システム制御部40が補正時間データマップ60のデータを参照できる格納先(例えば、車輌が搭載した「補助記憶装置(HD)」、「メモリカード」等。)であればよい。
上記のように、これらの点に関しては、本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
最後に、各実施例に基づき、コンプレッサ11の周辺の温度変化に基づいて、作動時間を補正する処理について説明を行ってきたが、温度変化に基づいて、コンプレッサ11の作動時間を補正する処理の一例であって、この要件に、本発明が限定されるものではない。例えば、コンプレッサ11の周辺でなく、空気ばね13〜16及び車高調整弁17〜20の周辺、また、供給経路30の周辺等の温度変化が検知できる位置に配置された温度センサを用いて、温度変化算出手段により温度変化を算出してもよい。
また、各実施例に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施例に挙げた形状に、その他の要素との組み合わせ等、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。
これらの点に関しても、本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
本発明の実施例1に係る車高調整装置を示すシステム系統図である。 本発明の実施例1に係るコンプレッサ周辺温度に対応する連続作動時間の例を示す図である。 本発明の実施例1に係るシステム制御部における主要部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1及び2に係るコンプレッサ周辺の温度変化に応じて作動時間補正し、コンプレッサの作動を制御する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施例1に係るコンプレッサの作動時間補正処理Aを示すフローチャートである。 本発明の実施例2に係るシステム制御部における主要部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るイグニションスイッチオフ・オン(エンジン停止・始動)時に検知した温度に対応する補正時間を表す補正時間データマップの例を示す図である。 本発明の実施例2に係るコンプレッサの作動時間補正処理Bを示すフローチャートである。
符号の説明
10 車高調整装置
11 コンプレッサ
12 ドライヤー
13〜16 空気ばね
17〜20 車高調整弁(常閉型)
21 排気弁(常閉型)
30 供給経路
31 温度センサ
32 イグニションスイッチ
33 主記憶部(RAM,ROM)
40 システム制御部(ECU)
50 作動時間補正手段
51 第1の温度記憶手段
52 第2の温度記憶手段
53 温度変化算出手段
54 補正時間設定手段
55 補正後作動時間算出手段
56 作動制御手段

Claims (6)

  1. 圧縮空気を供給されて車輌の車高を調整する空気ばねと、
    前記空気ばねへ圧縮空気を供給するコンプレッサと、
    前記コンプレッサを予め設定された作動時間に基づいて作動するように制御する作動制御手段とを備えた車高調整装置であって、
    前記コンプレッサの作動時間を、前記車輌のイグニションスイッチがオフにされてからオンにされるまでの前記コンプレッサ周辺の温度変化に応じて補正する作動時間補正手段を有することを特徴とする車高調整装置。
  2. 前記作動時間補正手段は、
    前記温度変化に応じて、前記コンプレッサの作動時間を補正する補正時間を設定する補正時間設定手段と、
    前記補正時間設定手段により設定した補正時間に基づいて、前記コンプレッサの補正後の作動時間を算出する補正後作動時間算出手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の車高調整装置。
  3. 前記車輌のイグニションスイッチがオフにされた際に、前記車輌の温度センサにより検知した温度を記憶する第1の温度記憶手段と、
    前記イグニションスイッチがオンにされた際に、前記温度センサにより検知した温度を記憶する第2の温度記憶手段と、
    前記第1の温度記憶手段により記憶した温度と前記第2の温度記憶手段により記憶した温度とを減算し、前記温度変化を算出する温度変化算出手段とを有することを特徴とする請求項に記載の車高調整装置。
  4. 前記補正後作動時間算出手段は、
    前記コンプレッサの補正前の作動時間と前記補正時間設定手段により設定された補正時間とを加算し、前記コンプレッサの補正後の作動時間を算出することを特徴とする請求項2に記載の車高調整装置。
  5. 前記第1の温度記憶手段により記憶した温度と前記第2の温度記憶手段により記憶した温度とに対応した、前記コンプレッサの作動時間を補正する補正時間を示す補正時間データマップとを有し、
    前記補正時間設定手段は、
    前記温度変化算出手段で算出された温度変化に基づき、温度差が生じたと判定された場合、
    前記第1の温度記憶手段により記憶した温度と前記第2の温度記憶手段により記憶した温度とに基づいて、前記補正時間データマップを参照し、前記コンプレッサの作動時間を補正する補正時間を設定することを特徴とする請求項に記載の車高調整装置。
  6. 圧縮空気を供給されて車輌の車高を調整する空気ばねと、
    前記空気ばねへ圧縮空気を供給するコンプレッサと、
    前記コンプレッサを予め設定された作動時間に基づいて作動するように制御する作動制御手段とを備えた車高調整装置における車高調整プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記コンプレッサの作動時間を、前記車輌のイグニションスイッチがオフにされてからオンにされるまでの前記コンプレッサ周辺の温度変化に応じて補正する作動時間補正手段として機能させる車高調整プログラム。
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