JP4825727B2 - データ処理装置及びその停電対策方法 - Google Patents

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本発明は、事務用コンピュータ等として利用されるデータ処理装置及びこの装置の停電対策方法に関する。
納品書の作成や請求書の発行等の事務処理に対応した計算機、いわゆる事務用コンピュータにおいて、バッテリを内蔵し、商用電源等の主電源に停電が発生した際にはバッテリからの電源供給に切り換えて、予期しない電源断にも処理中のデータが消失してしまうのを防ぐ技術は既に実施されている。この場合、バッテリが持続する時間(3〜5分程度)内は処理中のデータを保護できるので、停電発生の警告メッセージを確認したオペレータは、区切のよいタイミングで業務を終了させる等の処置を取ればよい。
また、このような電源バックアップ機能を有するデータ処理装置において、主電源の停電を検知したならばメモリ内の各種データを自動的に外部記憶装置に書き込んで保存し、その後の主電源立上げ時には外部記憶装置内のデータをメモリ上にロードすることで、停電前のデータを復元することは一般的に行われている。ただし、停電の発生によってメモリ内のデータが破壊される場合があり、このような場合には、破壊されたデータが外部記憶装置に保存されるので、停電復帰後は破壊されたデータがロードされてしまう不具合がある。そこで従来、主電源の停電検知に応じてメモリ内のデータをチェックし、正当なデータである場合に限りそのデータを外部記憶装置で保存する停電対策方法が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−69420号公報
しかしながら、上述した従来の停電対策方法では、停電発生時に正当なデータは復元できるものの、停電の発生によって破壊されたデータを破壊前の状態に戻すことはできなかった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、予期しない停電によりデータファイルのデータが破壊されても、停電復旧時には破壊前の状態に確実に戻すことができ、信頼性に優れたデータ処理装置及びその停電対策方法を提供しようとするものである。
本発明は、種々の業務メニューの中から選択された業務のデータ処理を実行し、その業務に対応したデータファイルを更新するデータ処理装置において、各業務にそれぞれ対応した複数のデータファイルをデータファイル領域で記憶するとともにバックアップ領域を備えてなる不揮発性記憶部を設け、さらに業務メニューの業務毎に、バックアップ処理を実行するか否かを設定する設定手段を設け、業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務のデータ処理を開始する前に、その業務に対してバックアップ処理の実行が設定されているか否かを判断し、設定されている場合のみその業務に対応したデータファイルをバックアップ領域に複写し、業務のデータ処理が終了する毎にバックアップ領域からその業務に対応したデータファイルを削除し、電源立上げ時、バックアップファイルにデータファイルが記憶されているか否かを判断し、データファイルが記憶されていると判断されると、そのデータファイルを当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとしてデータファイル領域に復元するようにしたものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、予期しない停電によりデータファイルのデータが破壊されても、停電復旧時には破壊前の状態に確実に戻すことができ、信頼性の向上を図ることができる効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、データ処理装置の一態様である事務用コンピュータに本発明を適用した場合である。
図1は、本実施の形態における事務用コンピュータの要部構成を示すブロック図である。事務用コンピュータは、不揮発性記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)装置1を内蔵した本体部2と、この本体部2の駆動源である電源部3と、本体部2に搭載されたキーボード4、ディスプレイ5及びプリンタ6の各種入出力機器とで構成されている。
本体部2は、主制御部を構成するCPU(Central Processing Unit)20、プログラム等の固定的データが格納されたROM(Read Only Memory)21、CPU20によるデータの書込み及び読出しが自在なデータエリアが形成されたRAM(Random Access Memory)22、前記HDD装置1をアクセスしてデータの書込み及び読出しを制御するHDDコントローラ23、光ディスク,光磁気ディスク等の補助記憶装置を駆動する補助記憶装置ドライバ24、ネットワークを介して接続される外部装置とのデータ通信を司る通信インターフェイス25、前記キーボード4の通電を制御し、操作キーに対応したキー信号を取込むキーボードコントローラ26、前記ディスプレイ5の通電を制御し、画面を表示させる表示コントローラ27、前記プリンタ6の通電を制御し、印字動作させるプリンタコントローラ28等で構成されている。CPU20と、ROM21,RAM22,HDDコントローラ23,補助記憶装置ドライバ24,通信インターフェイス25,キーボードコントローラ26,表示コントローラ27及びプリンタコントローラ28とは、アドレスバス,データバス等のバスライン29で電気的に接続されている。
電源部3は、電源回路30、停電検出回路31及びバッテリ32で構成されている。電源回路30は、図示しない電源スイッチの投入により商用電源7からの電源供給を受け、所定の駆動電圧Vを生成して本体部2に供給するとともに、前記バッテリ32の充電を行う。停電検出回路31は、前記電源回路30から供給される駆動電圧Vを監視し、一定電圧以下に低下すると停電発生とみなして、前記本体部2のCPU20に停電信号Sを出力するとともに(停電検知手段)、バッテリ32を放電させる。バッテリ32は、満充電の状態において放電が開始された場合に、3分程度であれば本体部2の動作を保障し得る容量を備えたものである。
かかる構成の事務用コンピュータは、納品書、請求書、売上帳等の経営に関わる伝票,帳票の作成作業を支援するのに特化したデータ処理装置であり、納品書作成業務、請求書作成業務、月次集計業務、月次更新業務、締日集計業務、締日更新業務等の種々の業務を実行可能となっている。
そして、そのHDD装置1には、図2に示すように、業務別に作成された種々の業務プログラムを記憶するプログラム領域11と、各業務に対してそれぞれ形成された複数のデータファイルを記憶するデータファイル領域12とを形成している。
例えば納品書作成業務に対しては、作成された納品書の得意先名,得意先識別コード,商品名,数量,単価,金額,合計金額等の明細レコードを蓄積記憶するためのデータファイルがデータファイル領域12に形成されている。また、月次集計業務に対しては、上記納品書作成業務に対応するデータファイルに蓄積された明細レコードのうち指定された月のレコードから得意先識別コード別に金額を集計して、月間売上帳を作成するためのデータファイルがデータファイル領域12に形成されている。
また、HDD装置1には、ファイルバックアップ領域13、業務管理テーブル領域14及び停電フラグ領域15も形成している。業務管理テーブル領域14には、図3に示すように、当該事務用コンピュータで実行可能な種々の業務の業務名に対応して、その業務で使用するデータファイルのファイル名と、停電対策の対象であるか否かを識別する停電保存フラグ(1:対象、0:対象外)とが記録された業務管理テーブル8を格納している。
ここで、本実施の形態における事務用コンピュータの停電対策の概要について説明する。
本実施の形態では、種々の業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務が停電対策対象の場合、すなわち停電保存フラグが“1”にセットされている場合に限り、その業務のデータ処理を開始する前にその業務に対応したデータファイルをHDD装置1のバックアップ領域13に複写する(複写ステップ)。そして、その業務のデータ処理を終了する毎に、バックアップ領域13からその業務に対応したデータファイルを削除する(削除ステップ)。
また、電源回路30から動作電圧が本体部2に印加されて本体部2が立ち上げると、バックアップ領域13にデータファイルが記憶されているか否かを判断する(判断ステップ)。そして、データファイルが記憶されていた場合には、そのデータファイルを、当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとして、データファイル領域12に復元する(復元ステップ)。
したがって、業務のデータ処理中に停電が発生してデータファイルが異常となっても、その業務が停電対策対象の業務に指定されていた場合には、その後の電源再立上げ時において、そのデータファイルは前回の業務開始前の状態、つまりは正常な状態に復元される。
このような停電対策を実現するために、本実施の形態の事務用コンピュータは、CPU20が図4〜図7の流れ図に示す手順の処理を実行するようにプログラム構成されている。
図4は、前記業務管理テーブル8の停電保存フラグを設定する停電設定業務の処理手順を示す流れ図である。CPU20は、キーボード4のキー操作により停電設定業務の実行が指令されると、この処理を開始する。先ず、ST(ステップ)1として業務管理テーブル領域14の業務管理テーブル8をオープンする。すなわち、業務管理テーブル8をアクセス可能とする。そして、ST2としてこの業務管理テーブル8のデータに基づきディスプレイ5に停電設定画面50を表示させる。
上記停電設定画面50の表示例を図8に示す。図示するように停電設定画面50には、業務管理テーブル8に記憶されている業務名とそれに対応するデータファイル名とのリスト51が、各業務名にそれぞれ対応して設けられたチェックボックス52とともに表示されている。また、「設定更新」ボタン53と「閉じる」ボタン54とが、画面上に表示されている。ここで、停電保存フラグが“1”、すなわち停電対策対象業務の業務名に対応したチェックボックス52には予めチェックが入っており、停電保存フラグが“0”、すなわち停電対策対象外業務の業務名に対応したチェックボックス52にはチェックが入っていない。したがって、オペレータは、チェックの有無により停電対策対象であるのか対象外であるのかを判別することができる。
さて、停電設定画面50が表示された事務用コンピュータのCPU20は、ST3として「閉じる」ボタン54が入力されるか、ST4として「設定更新」ボタン53が入力されるのを待機する。また、この間、チェックが入っていないチェックボックス52がチェックされた場合にはそのボックス52にチェックを付し、チェックが入っているチェックボックス52がチェックされた場合にはそのボックス52からチェックを外す。
キーボード4のキー操作により「閉じる」ボタン54が入力された場合には(ST3のYES)、CPU20は、ST10の処理に進む。すなわち、業務管理テーブル8をクローズする。すなわち、業務管理テーブル8をアクセス不能とする。かくして、この停電設定業務の処理を終了する。
一方、「閉じる」ボタン54でなく、「設定更新」ボタン53が入力された場合には(ST4のYES)、CPU20は、ST5として業務管理テーブル8から順番に業務名を選択する。そして、1業務名を選択する毎に、ST6として停電設定画面50において、その業務名に対応するチェックボックス52にチェックが入っているか否かを判断し、チェックが入っている場合には、ST7として業務管理テーブル8の当該業務名に対応する停電保存フラグを“1”にセットし、チェックが入っていない場合には、ST8として業務管理テーブル8の当該業務名に対応する停電保存フラグを“0”にリセットする(設定手段)。
CPU20は、業務管理テーブル8から業務名を選択する毎に、上記ST6,7またはST6,8の処理を繰返し実行する。そして、ST9として最終の業務名について上記処理を実行したならば、CPU20は、ST10として業務管理テーブル8をクローズして、この停電設定業務の処理を終了する。
したがってオペレータは、上記停電設定業務を実行することによって、業務毎に前述した停電対象とするか否かを容易に設定することができる。
図5は、電源立上げ後の通常処理手順を示す流れ図である。本実施の形態の事務用コンピュータは、電源回路30から動作電圧が本体部2に印加されて本体部2が立ち上げると、後述する電源立上げ処理を実行する。そして、この立上げ処理により正常に立ち上がると、この通常処理ルーチンに入る。
通常処理が開始されると、先ず、CPU20は、ST11としてディスプレイ5に業務メニュー画面を表示させる。この状態で、CPU20は、ST12として「終了」が入力されるか、ST13としていずれかの業務が選択されるのを待機する。
キーボード4を介してメニュー画面が操作されて、種々の業務メニューのなかからいずれか1つの業務が選択されると(ST13のYES)、CPU20は、ST14として業務管理テーブル8を検索して、その選択された業務で使用するデータファイルのファイル名を取得する。ファイル名を取得したならば、CPU20は、ST15としてデータファイル領域12からそのファイル名のデータファイルをオープンする。すなわち、このデータファイルをアクセス可能とする。
次に、CPU20は、ST16として業務管理テーブル8をさらに検索して、その選択された業務に対応する停電保存フラグを調べる。そして、停電保存フラグが“1”、すなわち停電対策対象の業務が選択されたと判断した場合には、CPU20は、ST17としてオープンしたデータファイルをファイルバックアップ領域13に複写する(複写手段)。これに対し、停電保存フラグが“0”、すなわち停電対策対象外の業務が選択されたと判断した場合には、データファイルの複写を行わない。
その後、CPU20は、選択された業務の業務プログラムに従い処理を実行する。この処理過程において、オープン状態にあるデータファイルのデータが適時読み出され、また書き換えられる。
この業務処理の実行中、CPU20は、ST19として停電検出回路31から停電信号Sが入力されたかどうか監視する。停電信号Sが入力されることなく、実行中の業務処理が終了した場合には(ST20のYES)、CPU20は、ST21として前記停電保存フラグを参照して、この処理を終了した業務が停電対策対象の業務であったか否かを判断する。そして、停電対策対象の業務であった場合には、CPU20は、ST22としてファイルバックアップ領域13に複写されていたデータファイルを削除する(ファイル削除手段)。
その後、CPU20は、ST23としてオープン状態にあったデータファイルをクローズする。そして、ST11の処理に戻り、ディスプレイ5に業務メニュー画面を再表示させる。
なお、業務メニュー画面を表示している状態において、キーボード4の操作により「終了」が入力された場合には、CPU20は、ST24として業務メニュー画面を消去する。そして、この通常処理ルーチンを終了する。
一方、選択された業務処理を実行中において、停電検出回路31から停電信号Sが入力されたことを検知した場合には、CPU20は、ST25として図6の流れ図で示す停電割込処理を実行する。
すなわちCPU20は、ST31として停電フラグ領域15に停電情報である停電フラグを“1”にセットする(停電処理手段)。また、ST32として停電発生をオペレータに通知するメッセージ画面をディスプレイ5に表示させる。この画面には、オペレータ確認用として「閉じる」ボタンが設けられているので、CPU20は、ST33として「閉じる」ボタンが入力されるのを待機する。そして、キーボード4の操作により「閉じる」ボタンが入力された場合には、CPU20は、ST34として上記停電発生通知画面を消去する。
以上で、停電割込処理を終了する。その後、CPU20は、実行中の業務処理に戻る。このように、業務処理の実行途中で予期しない停電が発生した場合には、停電フラグ領域15に停電情報である停電フラグ“1”がセットされる。
図7は、電源オン時の処理手順を示す流れ図である。本実施の形態の事務用コンピュータは、電源回路30から動作電圧が本体部2に印加されて本体部2が立ち上げると、図示の電源オン処理を実行する。
すなわちCPU20は、先ず、ST41としてRAMチェック,各コントローラの初期化等の立上げ処理を実行する。次に、CPU20は、ST42として停電フラグ領域15に停電フラグ“1”が保存されているか否かを判断する(停電判断手段)。停電フラグ“1”が保存されていない場合には、図6に示した通常処理ルーチンに移行する。
これに対し、停電フラグ“1”が保存されていた場合には、前回の通常処理ルーチンにおいて予期しない停電が発生していたので、CPU20は、ST43としてファイルバックアップ領域13にバックアップされたデータファイルが保存されているか否かを判断する(ファイル判断手段)。データファイルが保存されていない場合には、業務処理の途中で電源がダウンしてはいないので、ST50に進み、停電フラグ領域15から停電フラグをクリアした後、前記通常処理ルーチンに移行する。
これに対し、ファイルバックアップ領域13にデータファイルが保存されていた場合には、前回は業務処理の途中で電源がダウンしたので、CPU20は、ST44としてディスプレイ5に復元処理画面60を表示させる。
上記復元処理画面60の一表示例を図9に示す。図示するように、復元処理画面60には、停電用データ復元処理の実行中であることを示すとともに、電源がダウンした時に実行していた業務の種類、及びその業務の再実行を促すメッセージを表示している(メッセージ出力手段)。なお、この時点では、画面60上のOKボタン61を入力することができない。
復元処理画面60を表示すると、CPU20は、次に、データファイルの復元処理を実行する。すなわち、ファイルバックアップ領域13に保存されているデータファイルを読出し、データファイル領域12の同一ファイル名のデータファイルに上書きする。かくして、ファイルバックアップ領域13に保存されているデータファイルを、当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとしてデータファイル領域12に復元する(ファイル復元手段)。
ST46としてデータファイルの復元を終了したならば、CPU20は、ST47としてファイルバックアップ領域13からデータファイルを削除する。また、ST48としてディスプレイの画面を復元処理完了画面に切り換える。この復元処理完了画面は、図9の復元処理画面60において、「OK」ボタン61を入力可能な状態としたものである。
そこでCPU20は、ST49として「OK」ボタン61が入力されるのを待機する。キーボード4の操作により「OK」ボタン61が入力されたことを検知したならば、CPU20は、ST50として停電フラグ領域15から停電フラグをクリアした後、前記通常処理ルーチンに移行する。
このように本実施の形態の業務用コンピュータにおいては、業務メニューの中からいずれか1つの業務を選択すると、その業務に対応したデータファイルがオープンされる。また、この業務が停電対策対象であるとき、すなわち当該業務に対応した停電保存フラグが”1”にセットされていたときには、当該データファイルがバックアップ領域13に複写される。すなわち、当該業務開始前の当該データファイルの内容がバックアップされる。
その後、選択した業務の処理が実行される。この処理実行により、オープン状態にあるデータファイルが更新される。ただし、バックアップ領域13のデータファイルは更新されない。
業務処理が終了すると、オープン状態にあったデータファイルがクローズされる。また、バックアップ領域13にバックアップされていたデータファイルが削除される。
業務処理の途中で停電が発生すると、停電フラグ領域15に停電フラグがセットされる。また、ディスプレイ5にて停電発生通知画面が表示される。なお、停電が発生しても、数分間はバッテリ32によって動作電源がバックアップされるので、オープン状態にあるデータファイルのデータは保護される。
そこで停電発生通知画面を確認したオペレータは、「OK」ボタンを入力後、速やかにその業務を終了させる。そうすることにより、オープン状態にあったデータファイルのデータを保護できる。
しかしながら、何らかの理由で業務を終了させることができなかった場合、次第にバッテリ32が放電されて動作電圧を維持できなくなる。そうなると、強制的に電源断となり、オープン状態にあったデータファイルのデータが保障されなくなる。
このような場合、本実施の形態では、その後の電源オン時に停電フラグがチェックされ、セットされていることから、ファイルバックアップ領域13がチェックされ、データファイルが記憶されていることから、このファイルバックアップ領域13のデータファイルが、データファイル領域12の同一ファイル名のデータファイルに上書きされる。すなわち、ファイルバックアップ領域13に保存されていたデータファイルが、当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとしてデータファイル領域12に復元される。
かくして、予期しない停電の発生によりオープン状態にあったデータファイルのデータを保障できない事象に至っても、その後の電源オンにより、このデータファイルは、停電発生時に実行していた業務の開始前の状態に復元されるので、正常なデータに復元することができる。
ところで、本実施の形態では、業務毎に停電対策対象とするか否かを選択できるようにしている。停電対策対象とした場合は、業務開始毎に対応するデータファイルをファイルバックアップ領域13に複写し、業務終了毎にこのファイルバックアップ領域13のデータファイルを削除する処理ステップが必要となるが、停電対策対象外とした場合は、このような処理ステップが不要となり、効率がよい。
そこで、オペレータがキーボードを操作してデータを入力しながら行う業務例えば納品書作成業務等は、停電が発生してもバッテリ32で電源がバックアップされている間に終了操作できるので停電対策対象外とし、オペレータが不在で自動的に実行される業務、例えば月次集計業務等は、停電が発生すると即座に対応できない場合があるので停電対策対象とする運用を容易に取ることができる。
また本実施の形態では、ファイル復元手段によるデータファイルの復元の際にディスプレイ5に表示される復元処理画面60において、そのデータファイルに関連した業務の再実行を促すメッセージを出力するようにしている。したがって、オペレータは、復元完了後に実行が促された業務を実行すればよいので簡便である。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば前記実施の形態では、図7に示す電源オン処理において、ST42として停電フラグがセットされているか否かを判断したが、この判断処理ステップを省略し、立上げ処理後にファイルバックアップ領域13にデータファイルがバックアップされているか否かを判断し、バックアップされている場合には、そのデータファイルを、当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとしてデータファイル領域12に復元するようにしてもよい。ただし、前記実施の形態のように停電フラグを用いることによって、停電が発生していた場合のみ、ファイルバックアップ領域13にデータファイルがバックアップされているか否かが判断されるので、仮に、業務が正常に終了していたにも拘らずファイルバックアップ領域13からデータファイルが削除されずに残っていた場合に、このデータファイルがデータファイル領域12に復元されて、当該データファイルが業務開始前の状態に戻ってしまうのを防ぐことができる。
また、前記実施の形態では、業務毎に停電対策対象か否かを設定したが、すべての業務を停電対策対象としてもよい。この場合、図4に示した停電設定業務を省略することができる。また、図5の流れ図で示した処理ステップのST16及びST21の判断処理も省略することができる。
また、前記実施の形態では、選択された業務に対応し、ファイルバックアップ領域13に複写されるデータファイルを1つとしたが、複数であってもよい。選択された業務に対応するデータファイルが複数あった場合には、それらすべてのデータファイルを一括して複写し、停電後の電源再立上げ時には一括して復元することで、同様な停電対策を講じることができる。
また、前記実施の形態では本発明を事務用コンピュータに適用した場合を示したが、本発明は、種々の業務メニューの中から選択された業務のデータ処理を実行し、その業務に対応したデータファイルを更新するデータ処理装置全般に適用できるものである。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
種々の業務メニューの中から選択された業務のデータ処理を実行し、その業務に対応したデータファイルを更新するデータ処理装置において、
各業務にそれぞれ対応した複数のデータファイルをデータファイル領域で記憶するとともにバックアップ領域を備えてなる不揮発性記憶部と、
前記業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務のデータ処理を開始する前にその業務に対応したデータファイルを前記バックアップ領域に複写するファイル複写手段と、
業務のデータ処理が終了する毎に前記バックアップ領域からその業務に対応したデータファイルを削除するファイル削除手段と、
電源立上げ時、前記バックアップファイルにデータファイルが記憶されているか否かを判断するファイル判断手段と、
このファイル判断手段によりデータファイルが記憶されていると判断されると、そのデータファイルを当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとして前記データファイル領域に復元するファイル復元手段と、
を具備したことを特徴とするデータ処理装置。
[付記2]
前記不揮発性記憶部に停電情報領域を設けるとともに、
主電源の停電を検知する停電検知手段と、
この停電検知手段による停電検知に応じて前記停電情報領域に停電情報を書き込む停電処理手段と、
電源立上げ時、前記停電情報領域に停電情報が記憶されているか否かを判断する停電判断手段と、をさらに具備し、
前記停電判断手段により前記停電情報が記憶されていると判断されると、この停電情報をクリアするとともに、前記ファイル復元手段を実行することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
[付記3]
前記業務メニューの業務毎にバックアップ処理を実行するか否かを設定する設定手段、をさらに具備し、
前記ファイル複写手段は、前記業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務に対してバックアップ処理の実行が設定されているか否かを判断し、設定されている場合のみその業務に対応したデータファイルを前記バックアップ領域に複写することを特徴とする請求項1または2記載のデータ処理装置。
[付記4]
前記ファイル復元手段によるデータファイルの復元の際に、そのデータファイルに関連した業務の再実行を促すメッセージを出力するメッセージ出力手段、をさらに具備したことを特徴とする請求項1または2記載のデータ処理装置。
[付記5]
種々の業務メニューの中から選択された業務のデータ処理を実行し、その業務に対応したデータファイルを更新するデータ処理装置の停電対策方法であって、
前記業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務のデータ処理を開始する前にその業務に対応したデータファイルを不揮発性記憶部のバックアップ領域に複写する複写ステップと、
業務のデータ処理が終了する毎に前記バックアップ領域からその業務に対応したデータファイルを削除する削除ステップと、
電源立上げ時、前記バックアップ領域にデータファイルが記憶されているか否かを判断する判断ステップと、
この判断ステップにより前記データファイルが記憶されていると判断されると、そのデータファイルを当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとして復元する復元ステップと、
を備えたことを特徴とするデータ処理装置の停電対策方法。
本発明の一実施の形態である事務用コンピュータの要部構成を示すブロック図。 同実施の形態における事務用コンピュータのHDD装置に形成される主要な記憶領域を示す模式図。 図2の業務管理テーブル領域に記憶される業務管理テーブルのデータ構造例を示す模式図。 同実施の形態における事務用コンピュータのCPUが実行する停電設定業務の要部処理手順を示す流れ図。 同実施の形態における事務用コンピュータのCPUが実行する通常処理ルーチンの要部処理手順を示す流れ図。 同実施の形態における事務用コンピュータのCPUが実行する停電割込処理ルーチンの要部処理手順を示す流れ図。 同実施の形態における事務用コンピュータのCPUが実行する電源オン処理の要部処理手順を示す流れ図。 同実施の形態において事務用コンピュータのディスプレイに表示される停電設定画面の一表示例を示す模式図。 同実施の形態において事務用コンピュータのディスプレイに表示される停電処理画面の一表示例を示す模式図。
符号の説明
1…HDD装置、2…本体部、3…電源部、4…キーボード、5…ディスプレイ、6…プリンタ、8…業務管理テーブル、11…プログラム領域、12…データファイル領域、13…ファイルバックアップ領域、14…業務管理テーブル領域、15…停電フラグ領域、20…CPU、30…電源回路、31…停電検出回路、32…バッテリ。

Claims (4)

  1. 種々の業務メニューの中から選択された業務のデータ処理を実行し、その業務に対応したデータファイルを更新するデータ処理装置において、
    各業務にそれぞれ対応した複数のデータファイルをデータファイル領域で記憶するとともにバックアップ領域を備えてなる不揮発性記憶部と、
    前記業務メニューの業務毎に、バックアップ処理を実行するか否かを設定する設定手段と、
    前記業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務のデータ処理を開始する前に、その業務に対してバックアップ処理の実行が設定されているか否かを判断し、設定されている場合のみその業務に対応したデータファイルを前記バックアップ領域に複写するファイル複写手段と、
    業務のデータ処理が終了する毎に前記バックアップ領域からその業務に対応したデータファイルを削除するファイル削除手段と、
    電源立上げ時、前記バックアップファイルにデータファイルが記憶されているか否かを判断するファイル判断手段と、
    このファイル判断手段によりデータファイルが記憶されていると判断されると、そのデータファイルを当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとして前記データファイル領域に復元するファイル復元手段と、
    を具備したことを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記不揮発性記憶部に停電情報領域を設けるとともに、
    主電源の停電を検知する停電検知手段と、
    この停電検知手段による停電検知に応じて前記停電情報領域に停電情報を書き込む停電処理手段と、
    電源立上げ時、前記停電情報領域に停電情報が記憶されているか否かを判断する停電判断手段と、をさらに具備し、
    前記停電判断手段により前記停電情報が記憶されていると判断されると、この停電情報をクリアするとともに、前記ファイル復元手段を実行することを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 前記ファイル復元手段によるデータファイルの復元の際に、そのデータファイルに関連した業務の再実行を促すメッセージを出力するメッセージ出力手段、をさらに具備したことを特徴とする請求項1または2記載のデータ処理装置。
  4. 種々の業務メニューの中から選択された業務のデータ処理を実行し、その業務に対応したデータファイルを更新するデータ処理装置の停電対策方法であって、
    前記業務メニューの業務毎に、バックアップ処理を実行するか否かを設定する設定ステップと、
    前記業務メニューの中からいずれかの業務が選択されると、その業務のデータ処理を開始する前に、その業務に対してバックアップ処理の実行が設定されているか否かを判断し、設定されている場合のみその業務に対応したデータファイルを不揮発性記憶部のバックアップ領域に複写する複写ステップと、
    業務のデータ処理が終了する毎に前記バックアップ領域からその業務に対応したデータファイルを削除する削除ステップと、
    電源立上げ時、前記バックアップ領域にデータファイルが記憶されているか否かを判断する判断ステップと、
    この判断ステップにより前記データファイルが記憶されていると判断されると、そのデータファイルを当該データファイルを使用する業務に対応したデータファイルとして復元する復元ステップと、
    を備えたことを特徴とするデータ処理装置の停電対策方法。
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