JP4346659B2 - 情報処理装置、バックアップ記憶装置、および情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置、バックアップ記憶装置、および情報処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、異常データを修復するための情報処理装置、バックアップ記憶装置、および情報処理方法に関する。
従来文献(特許文献1)には、パーソナルコンピュータがドッキングベースに接続されたデータバックアップシステムが示されている。この従来技術に係るデータバックアップシステムでは、パーソナルコンピュータのハードディスク装置に記憶されたデータが、ドッキングベースのハードディスク装置にバックアップされる。
特開2002−24071号公報
しかしながら、従来のバックアップシステムでは、パーソナルコンピュータに記憶されたデータに異常が生じた場合には、ドッキングベースにバックアップされたデータの全てをパーソナルコンピュータに書き戻さなくてはならなかった。この原因は、パーソナルコンピュータに記憶されたデータのどの部分に異常が発生しているのかを特定できないからであった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、情報処理装置のデータ記憶部のデータ異常箇所を特定することが可能な情報処理装置、バックアップ記憶装置、および情報処理方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、データを記憶するデータ記憶部を備えた情報処理装置において、前記情報処理装置とは別体のバックアップ記憶装置を接続する接続部と、前記データ記憶部において変更されたデータを特定するデータ変更記録を蓄積する蓄積部と、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップする処理部と、を備え、前記処理部は、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップした後に、前記データ変更記録を生成して前記蓄積部に蓄積し、前記バックアップ記憶装置が前記接続部に接続された状態において、前記データ記憶部に記憶されたデータと前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータとを比較して、前記データ記憶部に記憶されたデータの中で前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータと相違するデータ相違部分を検出し、前記データ相違部分が前記蓄積部に蓄積された前記データ変更記録と整合するものであるか否かを判定し、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合するものである場合に、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップし、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合しない不整合データ相違部分である場合に、当該不整合データ相違部分が異常データであることを判別することを特徴とする。
また、本発明は、データを記憶するバックアップ記憶部を備えたバックアップ記憶装置において、前記バックアップ記憶装置とは別体の情報処理装置を接続する接続部と、前記情報処理装置に記憶されたデータを前記バックアップ記憶部にバックアップする処理部と、を備え、前記情報処理装置は、前記情報処理装置に記憶されたデータが前記バックアップ記憶部にバックアップされた後に、前記情報処理装置において変更されたデータを特定するデータ変更記録を生成して当該情報処理装置が具備する蓄積部に蓄積するものであり、前記処理部は、前記情報処理装置が前記接続部に接続された状態において、前記情報処理装置に記憶されたデータと前記バックアップ記憶部に記憶されたデータとを比較して、前記情報処理装置に記憶されたデータの中で前記バックアップ記憶部に記憶されたデータと相違するデータ相違部分を検出し、前記データ相違部分が前記蓄積部に蓄積された前記データ変更記録と整合するものであるか否かを判定し、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合するものである場合に、前記情報処理装置に記憶されたデータを前記バックアップ記憶部にバックアップし、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合しない不整合データ相違部分である場合に、当該不整合データ相違部分が異常データであることを判別することを特徴とする。
また、本発明は、データを記憶するデータ記憶部を備えた情報処理装置で実行される情報処理方法であって、前記情報処理装置は、当該情報処理装置とは別体のバックアップ記憶装置を接続する接続部と、前記データ記憶部において変更されたデータを特定するデータ変更記録を蓄積する蓄積部と、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップする処理部と、を備え、前記処理部は、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップした後に、前記データ変更記録を生成して前記蓄積部に蓄積し、前記バックアップ記憶装置が前記接続部に接続された状態において、前記データ記憶部に記憶されたデータと前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータとを比較して、前記データ記憶部に記憶されたデータの中で前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータと相違するデータ相違部分を検出し、前記データ相違部分が前記蓄積部に蓄積された前記データ変更記録と整合するものであるか否かを判定し、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合するものである場合に、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップし、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合しない不整合データ相違部分である場合に、当該不整合データ相違部分が異常データであることを判別することを特徴とする。
本発明によれば、情報処理装置のデータ記憶部のデータ異常箇所を特定することが可能な情報処理装置、バックアップ記憶装置、および情報処理方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素または同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るデータバックアップシステム1の主要な構成を示すブロック図である。データバックアップシステム1は、情報処理装置10およびバックアップ記憶装置20を含んで構成されている。本実施形態において、情報処理装置10はノートブック型パーソナルコンピュータであり、バックアップ記憶装置20はノートブック型パーソナルコンピュータ10の機能拡張ユニットであるドッキングステーションである。ドッキングステーション20は、その上にノートブック型パーソナルコンピュータ10を載置できるように構成されている。ノートブック型パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20の上に載置されると、ノートブック型パーソナルコンピュータ10に設けられたコネクタ(接続部)15が、ドッキングステーション20に設けられたコネクタ(接続部)24に接続される。
パーソナルコンピュータ10には、CPU11、メモリ12、ハードディスクドライブ(HDD:以下、第1ハードディスクドライブと呼ぶ)13、拡張制御回路14などが設けられている。また、パーソナルコンピュータ10には、図示されていないディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイスなどが設けられている。一方、ドッキングステーション20には、ハードディスクドライブ(HDD:以下、第2ハードディスクドライブと呼ぶ)21が設けられている。第1ハードディスクドライブ13は、パーソナルコンピュータ10で利用するデータを記憶するデータ記憶部であり、第2ハードディスクドライブ21は、第1ハードディスクドライブ13のデータをバックアップするバックアップ記憶部である。
CPU11は、メモリ12に記憶された各種プログラムを実行することによりパーソナルコンピュータ10の動作を制御する処理部である。メモリ12には、オペレーティングシステム(OS)12a、バックアッププログラム12bなどのプログラムが第1ハードディスクドライブ13から読み出されて一時的に記憶される。CPU11が各種プログラムを実行するに伴って、第1ハードディスクドライブ13のデータが書き換えられ、ハードディスクドライブ13のデータが変更される場合がある。CPU11がバックアッププログラム12bを実行すると、第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータが、コネクタ15,23を介してドッキングステーション20に送られ、ドッキングステーション20の第2ハードディスクドライブ21にバックアップされる。
また、メモリ12には、第1ハードディスクドライブ13の内容が変更されたことを表す変更情報として、データ変更フラグ12cおよびデータ変更ログ12dが記憶される。データ変更フラグ12cおよびデータ変更ログ12dは、バックアッププログラム12bの処理に用いられる情報である。データ変更フラグ12cは、パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20から取り外されている間に、第1ハードディスクドライブ13のデータが変更されたことを示すフラグである。言い換えれば、データ変更フラグ12cは、第1ハードディスクドライブ13と第2ハードディスクドライブ21との間でデータの同期が取れていない(同一ではない)ことを示すフラグである。
データ変更ログ12dは、パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20から取り外されている間に、第1ハードディスクドライブ13のデータが変更された場合に、第1ハードディスクドライブ13において変更されたデータを特定するデータ変更記録である.データ変更ログ12dは、第1ハードディスクドライブ13のデータが変更されるごとに、メモリ12に蓄積される。例えば、データ変更ログ12dは、第1ハードディスクドライブ13において所定単位(1つのセクタ、複数のセクタ、トラックなど)のデータ記憶領域ごとにデータ変更の有無を対応付けたものであればよい。具体的には、所定単位のデータ記憶領域ごとにデータ変更があれば1、データ変更がなければ0を対応付ければよい。
拡張制御回路14は、ドッキングステーション20に対するパーソナルコンピュータ10の接続状態を監視するものであり、ドッキングステーション20へのパーソナルコンピュータ10の接続、および、ドッキングステーション20からのパーソナルコンピュータ10の離脱を検出する。拡張制御回路14は、パーソナルコンピュータ10の接続状態に応じたイベント発生をCPU11(より具体的には、オペレーティングシステム12a)に通知する。
第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータは、論理アドレスおよび物理アドレスを用いて管理されている。すなわち、第1ハードディスクドライブ13には、ファイルデータやプログラムデータなどを構成する多数のデータ部分が記憶されており、各データ部分には論理アドレスおよび物理アドレスが対応付けられている。CPU11がプログラムを実行する場合には、CPU11は論理アドレスに基づいて各データ部分を特定し、論理アドレスに対応する物理アドレスのデータ記憶領域から各データ部分を読み出す。なお、第2ハードディスクドライブ21に記憶されたデータも同様に、論理アドレスおよび物理アドレスを用いて管理されている。
なお、第1ハードディスクドライブ13のデータのバックアップにおいて、第1ハードディスクドライブ13および第2ハードディスクドライブ21はRAID((Redundant Arrays of Independent(Inexpensive) Disks))1を構成する。すなわち、第1ハードディスクドライブ13のデータがミラーリングされて、第2ハードディスクドライブ21に記憶される。
ユーザがパーソナルコンピュータ10を携帯している時に、ユーザがパーソナルコンピュータ10を落としたり周囲の物にぶつけたりすると、パーソナルコンピュータ10には衝撃が与えられ、第1ハードディスクドライブ13の一部に物理的な異常が発生し、第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータの一部が失われてしまう場合がある。また、CPU11がプログラムを実行している最中に、第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータが意図せずに変更されてしまう場合がある。このような事態に対処するために、パーソナルコンピュータ10のCPU11は、第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータの一部の異常に対処するためのデータ修復処理を実行する。このデータ修復処理は、バックアッププログラムの一部に組み込まれている。
図2は、パーソナルコンピュータ10により実行されるデータ修復処理を示している。図2を参照して、データ修復処理について説明する。
パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20に接続された時に、CPU11によりバックアッププログラム12bが実行されて、第1ハードディスクドライブ13のデータが第2ハードディスクドライブ21にバックアップされる。その後、パーソナルコンピュータ10はドッキングステーション20から取り外されて、パーソナルコンピュータ10単体で利用される。パーソナルコンピュータ10が単体で利用されている間に、CPU11は、第1ハードディスクドライブ13のデータを書き換える度に、第1ハードディスクドライブ13において変更されたデータを特定するデータ変更ログを生成して蓄積する(S201)。CPU11は、データ変更ログの蓄積を次回のデータバックアップまで継続する。
再び、パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20に接続された時に、CPU11はバックアッププログラムを自動的に実行する。ここで、CPU11は、第1ハードディスクドライブ13のデータと第2ハードディスクドライブ21のデータを比較して、第1ハードディスクドライブ13のデータと第2ハードディスクドライブ21のデータの相違部分を検出して抽出する(S202)。図3には、データ相違部分の抽出の一例が概念的に示されている。データ相違部分は、1箇所の場合もあるし、複数箇所の場合もある。
次に、CPU11は、データ相違部分がデータ変更ログに整合しているか否かを判定する(S203)。言い換えれば、CPU11は、データ変更ログによれば変更されていないはずであるのに、実際には変更されているデータ相違部分があるか否かを判定する。ここで、データ相違部分がデータ変更ログに整合している場合には、データ相違部分は、第1ハードディスクドライブ13の正常なデータ書き換えにより生じたものである。一方、データ相違部分がデータ変更ログに整合していない場合には、データ相違部分は、第1ハードディスクドライブ13の記憶媒体の異常、または、第1ハードディスクドライブ13の異常なデータ書き換えにより生じたものである。
データの相違部分がデータ変更ログに整合している場合には、CPU11はステップ209の処理に進んで、第1ハードディスクドライブ13のデータを第2ハードディスクドライブ21にバックアップしてから処理を終了する(S209)。一方、データの相違部分がデータ変更ログに整合していない場合には、CPU11はステップ204の処理に進んで、データ相違部分の中で不整合データ相違部分を異常データと認識する(S204)。図4には、不整合データ相違部分の判定および認識の一例が概念的に示されている。
次に、CPU11は、異常データである不整合データ相違部分の修復が必要であるか否かをユーザに問い合わせる(S205)。具体的には、CPU11は、異常データを修復するかまたは放置するかを選択させる選択画面をディスプレイに表示する。例えば、この選択画面は、異常データの修復を選択するためのボタンと、異常データの放置を選択するためのボタンと、を含んだものである。ユーザが異常データの修復を選択した場合には、CPU11はステップ206の処理に進む。一方、ユーザが異常データの放置を選択した場合には、CPU11はステップ209の処理に進んで、第1ハードディスクドライブ13のデータを第2ハードディスクドライブ21にバックアップしてから処理を終了する(S209)。
ステップ206において、CPU11は、不整合データ相違部分を記憶したデータ記憶領域が物理的な異常を有するか否かを判定する(S206)。例えば、CPU11は、データ記憶領域の物理的な異常の有無を判定するために、データ記憶領域のデータ書き換えを試行する。ここで、データ記憶領域のデータ書き換えに失敗した場合には、データ記憶領域は物理的な異常を有する。一方、データ記憶領域のデータ書き換えに成功した場合には、データ記憶領域は物理的な異常を有しない。不整合データ相違部分を記憶したデータ記憶領域が物理的な異常を有する場合には、CPU11はステップ207の処理に進む。一方、不整合データ相違部分を記憶したデータ記憶領域が物理的な異常を有しない場合には、CPU11はステップ208の処理に進む。
ステップ207において、CPU11は、不整合データ相違部分の論理アドレスに対応する物理アドレスを変更する(S207)。すなわち、第1ハードディスクドライブ13のデータ記憶領域の一部は、ファイルデータやプログラムデータなどの記憶に用いられていない余剰部分であるため、このようなデータ記憶領域の余剰部分の物理アドレスを不整合データ相違部分の論理アドレスに対応付ける。図5には、不整合データ相違部分に対応する物理アドレスの変更の一例が概念的に示されている。
ステップ208において、CPU11は、第2ハードディスクドライブ21のバックアップデータを利用して第1ハードディスクドライブ13の不整合データ相違部分を修復する(S208)。すなわち、CPU11は、不整合データ相違部分に対応するバックアップデータの一部を第2ハードディスクドライブ21から読み出して、第1ハードディスクドライブ13において不整合データ相違部分に新しく対応付けられた物理アドレスにそのバックアップデータの一部を書き込む。これにより、第1ハードディスクドライブ13の不整合データ相違部分を修復することができる。図6には、不整合データ相違部分の修復の一例が概念的に示されている。修復後の第1ハードディスクドライブ13はデータ変更ログに整合している。
ステップ209において、CPU11は、第1ハードディスクドライブ13のデータをミラーリングして、第2ハードディスクドライブ21にバックアップデータを生成する(S209)。これにより、パーソナルコンピュータ10の第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータのコピーが、ドッキングステーション20の第2ハードディスクドライブ21に生成される。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態に係るデータバックアップシステム1の主要な構成を示すブロック図である。パーソナルコンピュータ10には、CPU11、メモリ12、第1ハードディスクドライブ13、拡張制御回路14などが設けられている。また、パーソナルコンピュータ10には、図示されていないディスプレイ、キーボード、ポインティングデバイスなどが設けられている。一方、ドッキングステーション20には、CPU22、メモリ23、第2ハードディスクドライブ21などが設けられている。
第2実施形態では、ドッキングステーション20のCPU22がバックアッププログラム23aを実行する。このバックアッププログラム23aは、データ修復処理を含んでいる。図8は、ドッキングステーション20により実行されるデータ修復処理を示している。図8を参照して、データ修復処理について説明する。
パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20に接続された時に、CPU22によりバックアッププログラム23aが実行されて、第1ハードディスクドライブ13のデータが第2ハードディスクドライブ21にバックアップされる。その後、パーソナルコンピュータ10はドッキングステーション20から取り外されて、パーソナルコンピュータ10単体で利用される。パーソナルコンピュータ10が単体で利用されている間に、CPU11は、第1ハードディスクドライブ13のデータを書き換える度に、第1ハードディスクドライブ13において変更されたデータを特定するデータ変更ログを生成して蓄積する。CPU11は、データ変更ログの蓄積を次回のデータバックアップまで継続する。
再び、パーソナルコンピュータ10がドッキングステーション20に接続された時に、CPU22はバックアッププログラムを自動的に実行する。ここで、CPU22は、第1ハードディスクドライブ13のデータと第2ハードディスクドライブ21のデータを比較して、第1ハードディスクドライブ13のデータと第2ハードディスクドライブ21のデータの相違部分を検出して抽出する(S801)。
次に、CPU22は、データ相違部分がデータ変更ログに整合しているか否かを判定する(S802)。言い換えれば、CPU22は、データ変更ログによれば変更されていないはずであるのに、実際には変更されているデータ相違部分があるか否かを判定する。ここで、データ相違部分がデータ変更ログに整合している場合には、データ相違部分は、第1ハードディスクドライブ13の正常なデータ書き換えにより生じたものである。一方、データ相違部分がデータ変更ログに整合していない場合には、データ相違部分は、第1ハードディスクドライブ13の記憶媒体の異常、または、第1ハードディスクドライブ13の異常なデータ書き換えにより生じたものである。
データの相違部分がデータ変更ログに整合している場合には、CPU22はステップ808の処理に進んで、第1ハードディスクドライブ13のデータを第2ハードディスクドライブ21にバックアップしてから処理を終了する(S808)。一方、データの相違部分がデータ変更ログに整合していない場合には、CPU22はステップ803の処理に進んで、データ相違部分の中で不整合データ相違部分を異常データと認識する(S803)。
次に、CPU22は、異常データである不整合データ相違部分の修復が必要であるか否かをユーザに問い合わせる(S804)。具体的には、CPU22は、CPU11に対して、異常データを修復するかまたは放置するかを選択させる選択画面をディスプレイに表示するための指示を送る。例えば、この選択画面は、異常データの修復を選択するためのボタンと、異常データの放置を選択するためのボタンと、を含んだものである。ユーザが異常データの修復を選択した場合には、CPU22はステップ805の処理に進む。一方、ユーザが異常データの放置を選択した場合には、CPU22はステップ808の処理に進んで、第1ハードディスクドライブ13のデータを第2ハードディスクドライブ21にバックアップしてから処理を終了する(S808)。
ステップ805において、CPU22は、不整合データ相違部分を記憶したデータ記憶領域が物理的な異常を有するか否かを判定する(S805)。例えば、CPU22は、データ記憶領域の物理的な異常の有無を判定するために、データ記憶領域のデータ書き換えを試行するための指示をCPU11に送る。ここで、データ記憶領域のデータ書き換えに失敗した場合には、データ記憶領域は物理的な異常を有する。一方、データ記憶領域のデータ書き換えに成功した場合には、データ記憶領域は物理的な異常を有しない。不整合データ相違部分を記憶したデータ記憶領域が物理的な異常を有する場合には、CPU22はステップ806の処理に進む。一方、不整合データ相違部分を記憶したデータ記憶領域が物理的な異常を有しない場合には、CPU22はステップ807の処理に進む。
ステップ806において、CPU22は、不整合データ相違部分の論理アドレスに対応する物理アドレスを変更するための指示をCPU11に送る(S806)。すなわち、第1ハードディスクドライブ13のデータ記憶領域の一部は、ファイルデータやプログラムデータなどの記憶に用いられていない余剰部分であるため、このようなデータ記憶領域の余剰部分の物理アドレスを不整合データ相違部分の論理アドレスに対応付ける。
ステップ807において、CPU22は、第2ハードディスクドライブ21のバックアップデータを利用して第1ハードディスクドライブ13の不整合データ相違部分を修復する(S807)。すなわち、CPU22は、不整合データ相違部分に対応するバックアップデータの一部を第2ハードディスクドライブ21から読み出して、第1ハードディスクドライブ13において不整合データ相違部分に新しく対応付けられた物理アドレスにそのバックアップデータの一部を書き込む。これにより、第1ハードディスクドライブ13の不整合データ相違部分を修復することができる。
ステップ808において、CPU22は、第1ハードディスクドライブ13のデータをミラーリングして、第2ハードディスクドライブ21にバックアップデータを生成する(S808)。これにより、パーソナルコンピュータ10の第1ハードディスクドライブ13に記憶されたデータのコピーが、ドッキングステーション20の第2ハードディスクドライブ21に生成される。
なお、上述した実施形態では、パーソナルコンピュータ10はドッキングステーション20に接続され、パーソナルコンピュータ10の第1ハードディスクドライブ13がドッキングステーション20の第2ハードディスクドライブ21に接続されたが、本発明はこれに限らない。例えば、パーソナルコンピュータ10は、ドッキングステーション20に代えて、USBメモリ、セレクタブルベイ、汎用インターフェースで接続された外部記憶装置などでもよい。また、パーソナルコンピュータ10およびドッキングステーション20の搭載されるデータ記憶装置は、ハードディスクに代えて、光ディスク、フラッシュメモリ、シリコンディスクなどの他の種類のデータ記憶装置でもよい。
第1実施形態に係るデータバックアップシステムの構成を示すブロック図である。 データバックアップシステムの処理を示すフローチャートである。 データバックアップシステムの処理を説明するための第1模式図である。 データバックアップシステムの処理を説明するための第2模式図である。 データバックアップシステムの処理を説明するための第3模式図である。 データバックアップシステムの処理を説明するための第4模式図である。 第2実施形態に係るデータバックアップシステムの構成を示すブロック図である。 データバックアップシステムの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…データバックアップシステム、10…ノートブック型パーソナルコンピュータ(情報処理装置)、11…CPU、12…メモリ、12a…オペレーティングシステム、12b…バックアッププログラム、12c…データ変更フラグ、12d…データ変更ログ、13…第1ハードディスクドライブ、14…拡張制御回路、15…コネクタ、20…ドッキングステーション(バックアップ記憶装置)、21…第2ハードディスクドライブ、24…コネクタ

Claims (9)

  1. データを記憶するデータ記憶部を備えた情報処理装置において、
    前記情報処理装置とは別体のバックアップ記憶装置を接続する接続部と、
    前記データ記憶部において変更されたデータを特定するデータ変更記録を蓄積する蓄積部と、
    前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップする処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、
    前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップした後に、前記データ変更記録を生成して前記蓄積部に蓄積し、
    前記バックアップ記憶装置が前記接続部に接続された状態において、前記データ記憶部に記憶されたデータと前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータとを比較して、前記データ記憶部に記憶されたデータの中で前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータと相違するデータ相違部分を検出し、
    前記データ相違部分が前記蓄積部に蓄積された前記データ変更記録と整合するものであるか否かを判定し、
    前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合するものである場合に、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップし、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合しない不整合データ相違部分である場合に、当該不整合データ相違部分が異常データであることを判別することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記処理部は、前記不整合データ相違部分が異常データであると判別した場合に、前記バックアップ記憶装置に記憶されたバックアップデータを用いて、前記データ記憶部の前記不整合データ相違部分を修復することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記処理部は、前記不整合データ相違部分の論理アドレスに対応する物理アドレスを変更し、変更後の物理アドレスのデータ記憶領域に、前記不整合データ相違部分に対応するバックアップデータを書き込むことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記処理部は、前記不整合データ相違部分の修復が必要であるか否かをユーザに問い合わせる選択画面を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  5. データを記憶するバックアップ記憶部を備えたバックアップ記憶装置において、
    前記バックアップ記憶装置とは別体の情報処理装置を接続する接続部と、
    前記情報処理装置に記憶されたデータを前記バックアップ記憶部にバックアップする処理部と、
    を備え、
    前記情報処理装置は、前記情報処理装置に記憶されたデータが前記バックアップ記憶部にバックアップされた後に、前記情報処理装置において変更されたデータを特定するデータ変更記録を生成して当該情報処理装置が具備する蓄積部に蓄積するものであり、
    前記処理部は、
    前記情報処理装置が前記接続部に接続された状態において、前記情報処理装置に記憶されたデータと前記バックアップ記憶部に記憶されたデータとを比較して、前記情報処理装置に記憶されたデータの中で前記バックアップ記憶部に記憶されたデータと相違するデータ相違部分を検出し、
    前記データ相違部分が前記蓄積部に蓄積された前記データ変更記録と整合するものであるか否かを判定し、
    前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合するものである場合に、前記情報処理装置に記憶されたデータを前記バックアップ記憶部にバックアップし、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合しない不整合データ相違部分である場合に、当該不整合データ相違部分が異常データであることを判別することを特徴とするバックアップ記憶装置。
  6. 前記処理部は、前記不整合データ相違部分が異常データであると判別した場合に、前記バックアップ記憶部に記憶されたバックアップデータを用いて、前記情報処理装置の前記不整合データ相違部分を修復することを特徴とする請求項5に記載のバックアップ記憶装置。
  7. 前記処理部は、前記不整合データ相違部分の論理アドレスに対応する物理アドレスを変更し、変更後の物理アドレスのデータ記憶領域に、前記不整合データ相違部分に対応するバックアップデータを書き込むことを特徴とする請求項6に記載のバックアップ記憶装置。
  8. 前記処理部は、前記不整合データ相違部分の修復が必要であるか否かをユーザに問い合わせる選択画面を表示するように情報処理装置に指示を送ることを特徴とする請求項6に記載のバックアップ記憶装置。
  9. データを記憶するデータ記憶部を備えた情報処理装置で実行される情報処理方法であって、
    前記情報処理装置は、当該情報処理装置とは別体のバックアップ記憶装置を接続する接続部と、
    前記データ記憶部において変更されたデータを特定するデータ変更記録を蓄積する蓄積部と、
    前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップする処理部と、
    を備え、
    前記処理部は、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップした後に、前記データ変更記録を生成して前記蓄積部に蓄積し、
    前記バックアップ記憶装置が前記接続部に接続された状態において、前記データ記憶部に記憶されたデータと前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータとを比較して、前記データ記憶部に記憶されたデータの中で前記バックアップ記憶装置に記憶されたデータと相違するデータ相違部分を検出し、
    前記データ相違部分が前記蓄積部に蓄積された前記データ変更記録と整合するものであるか否かを判定し、
    前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合するものである場合に、前記データ記憶部に記憶されたデータを前記バックアップ記憶装置にバックアップし、前記データ相違部分が前記データ変更記録と整合しない不整合データ相違部分である場合に、当該不整合データ相違部分が異常データであることを判別することを特徴とする情報処理方法。
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