JP4824159B2 - 遊技機の基板ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機を制御する電子部品が実装された回路基板を収納するための基板ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機においては、その盤面の裏面側に、遊技の制御を行なう回路基板を収容した基板ケースが設置されている。例えばパチンコ機の場合、回路基板には遊技制御を行なう主制御装置や球払出装置を制御する払出制御装置等の制御回路をなすICや抵抗等の各種電子部品が実装されており、基板ケースはこの回路基板を外部から保護する役割をしている。具体的には、この基板ケースは、パチンコ機に固定されるベース部材とこのベース部材に組み付けられるカバー部材とから構成され、回路基板はこれらベース部材とカバー部材との間に形成される収納空間に収容される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、ベース部材とカバー部材との接続部分に生じる隙間に特殊な工具等を挿入してこれをこじ開け、そこからROMの交換を行う等の不正行為が想定されるようになってきた。
【0004】
すなわち、従来の基板ケースにおいては、例えば図8(a)に示すように、ベース部材110側にはカバー部材120側に延出した複数のベース係合部111が、カバー部材120側にはベース部材110側に延出した複数のカバー係合部121が、それぞれ設けられていた。そして、カバー部材120をベース部材110に組み付ける際には、カバー係合部121を隣接するベース係合部111、111の間に配置した状態でカバー部材120とベース部材110とを当接させ、図8(b)のように両係合部111、121を係合することにより固定していた。 しかし、図8(c)に図8(b)のD−D断面を示すように、図中E方向から外力を加えると、カバー部材120及びベース部材110の側壁部が図中二点鎖線に示したように弾性変形し、カバー部材120とベース部材110との係合状態が、場合によっては解除されてしまうことも考えられる。例えばこの場合、ベース部材110とカバー部材120との接合部分に生じる隙間に工具を挿入してこれをこじ開ける者がいた場合、正規の手順に従わずROMの交換等を行ってしまうかもしれない。そしてその後、挿入した工具を抜いて元通りにすればROM交換の痕跡を発見するのは極めて困難である。
【0005】
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、回路基板を実装した基板に対し、不正行為が行われることを有効に防止するための基板ケースの封止構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題に鑑み、請求項1に記載の基板ケースは、
遊技機に固定されるベース部材と、
該ベース部材に重合され、該ベース部材との間に所定の収納空間を形成するカバー部材と、
を備え、
前記ベース部材の周端縁には、前記カバー部材との重合方向に延設されたベース側壁部が設けられ、
前記カバー部材の周端縁には、前記ベース部材との重合方向に延設され、前記ベース側壁部と少なくとも部分的にオーバラップするカバー側壁部が設けられ、
前記ベース側壁部における前記カバー側壁部側に部分的に設けられた第1係合部を、前記カバー側壁部における前記ベース側壁部側に部分的に設けられた第2係合部に係合することにより、前記カバー部材が前記ベース部材に支持され、
前記カバー部材を前記ベース部材に重合させた状態で、所定の固定部材により前記ベース部材に固定することにより、遊技機を制御する電子部品が実装された回路基板を、前記収納空間に封止する遊技機の基板ケースであって、
前記カバー部材及び前記ベース部材の少なくとも一方には、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される方向に、該第1係合部又は該第2係合部が変形及び/又は変動することを防止する係合部変動防止手段が設けられており、
前記係合部変動防止手段は、前記ベース側壁部又は前記カバー側壁部を、前記第2係合部又は前記第1係合部とは反対側で係止することを特徴とする。
【0007】
このように、係合部変動防止手段が、カバー部材及びベース部材の少なくとも一方に取り付けられていることにより、第1係合部と第2係合部との係合が解除される方向に変形及び/又は変動することを有効に防止することができ、不正に回路基板を交換されることがなくなる。
【0008】
そして、この基板ケースの具体的構成としては種々考えられるが、例えば請求項2に記載のように、第1係合部をカバー側壁部に沿ってスライドさせ、第2係合部に係合させることにより、カバー部材がベース部材に支持される構成が考えられる。
【0009】
また、上記係合部変動防止手段は、ース側壁部又はカバー側壁部を、第2係合部又は第1係合部とは反対側で係止するように構成する
かかる基板ケースによれば、例えば上記係合部変動防止手段がカバー部材側に設けられた場合には、カバー部材の第2係合部と当該係合部変動防止手段とによりカバー部材とベース部材とが固定されることになる。このため、上述した従来例のように外方からカバー部材を押し込むような力が加えられたとしても、ベース側壁部が当該係合部変動防止手段に当接してカバー部材の弾性変形を阻止するため、第三者が基板ケースをこじ開ける等の不正行為を有効に防止することができる。
【0010】
また、上記係合部変動防止手段がベース部材側に設けられた場合には、ベース部材の第1係合部と当該係合部変動防止手段とによりカバー側壁部を挟持する態様で、カバー部材とベース部材とが固定されることになる。このため、この場合も、外方からカバー部材を押し込むような力が加えられたとしても、当該係合部変動防止手段がカバー側壁部に当接してカバー部材の弾性変形を阻止するため、第三者が基板ケースをこじ開ける等の不正行為を有効に防止することができる。
【0011】
このように、カバー部材及びベース部材の一方に係合部変動防止手段を設けるだけでも、第三者の不正行為を有効に防止することができるのであるが、カバー部材及びベース部材の双方に当該係合部変動防止手段を設ければ、より強固にカバー部材が固定されるので好ましい。
【0012】
また、このような係合部変動防止手段は、上述のようにベース側壁部又はカバー側壁部に対して、第2係合部又は第1係合部とは反対側に設けられれば、たとえ第2係合部又は第1係合部とずれた位置にあっても上記効果を奏するのであるが、請求項に記載のように、当該係合部変動防止手段が少なくとも第2係合部又は第1係合部に対向する位置に設けられていることがより好ましい。
【0013】
第三者が基板ケースを開封する場合には、カバー部材とベース部材との係合部の係合状態を解除すべく、これら第1係合部及び第2係合部の近傍に押圧力を付与すると考えられるため、直接外力が加わるこれら第1係合部及び第2係合部の位置に当該係合部変動防止手段を配設することが好ましいからである。
【0014】
そして、上記係合部変動防止手段がカバー部材及びベース部材の一方に設けられる場合には、請求項に記載のように、当該係合部変動防止手段をベース側壁部又はカバー側壁部に平行に延設し、カバー部材がスライドする際にベース側壁部又はカバー側壁部をガイドするように構成するのが好ましい。
【0015】
このように当該係合部変動防止手段にガイド機能を兼用させることにより、カバー部材をベース部材に対して円滑にスライドさせ、所定の係合状態にさせることができるからである。
一方、同様の観点から、請求項5に記載のように、当該係合部変動防止手段がカバー部材及びベース部材の双方に設けられ当該係合部変動防止手段の少なくとも一方が、ベース側壁部又はカバー側壁部に平行に延設され、カバー部材がスライドする際に、ベース側壁部又はカバー側壁部をガイドするように構成されているとよい。
【0016】
尚、この場合、双方の係合部変動防止手段がベース側壁部及びカバー側壁部に平行に延設されていると、さらに安定にカバー部材をガイドすることができる。
また、請求項に記載のように、カバー部材に、カバー側壁部の外方に連設され、第1係合部及び第2係合部を外方から被覆する被覆部が設けられていると、これら両係合部に塵埃等がつまってカバー部材とベース部材との組み付けに支障をきたす等の問題が生じることもない。このため、基板の点検のための基板ケースの開封間隔が長くなっても、基板ケースをスムーズに開封又は封止することができる。また、このように被覆部を設けることにより、側圧による変形/変動箇所が被覆されるため、より効率的に変形/変動を防止することができる。
【0017】
そして、この場合には、請求項に記載のように、当該被覆部が、ベース部材との重合方向に延びると共に、ベース側壁部に平行に延設された上記係合部変動防止手段を兼ねる被ガイド部を有し、カバー部材がスライドする際に、この被ガイド部がベース側壁部にガイドされるように構成されているとさらに好ましい。
【0018】
かかる構成によれば、上述した請求項又は請求項と同様の効果を奏することができ、またカバー部材の構成上合理的であるからである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例にかかる遊技機の基板ケース(以下、単に「基板ケース」という)の斜視図であり、図2は当該基板ケースの分解斜視図である。尚、当該基板ケースは、図示しないパチンコ機の盤面の裏側略中央に取り付けられ、画像制御基板や賞球制御基板等とコネクタを介して結線されるものである。
【0020】
図1に示すように、基板ケース1は、パチンコ機に直接取り付けられる略長方形状のベース部材10と、ベース部材10に組み付けられる長方形状のカバー部材20とを備えている。これらベース部材10及びカバー部材20は、共に透明の合成樹脂から形成されている。
【0021】
まず、カバー部材20について説明する。
図2に示すように、カバー部材20は無蓋箱状の本体21を有し、その内部には、遊技機を制御する電子部品が実装された回路基板61が螺合固定される。そして、この状態からカバー部材20をベース部材10に重合させた状態で、後述する固定部材50によりこれらを固定することにより、カバー部材20とベース部材10との間に形成される収納空間に回路基板61が封止されるように構成されている。
【0022】
より詳しくは、カバー部材20は上下対称かつ左右対称に構成されており、図3(a)にその背面図を示すように、本体21の左右側面に上下方向に等間隔に設けられ外方に延出する複数の補強リブ22を介して、本体21の側面に平行に延びる平板状の側壁部材23が設けられている。そして、隣接する補強リブ22の間に位置する側壁部材23の内面からは、本体21に向かって支持リブ24が延設されており、その先端に円筒状の筒状部材25(第1筒状部材)が連設されている。この筒状部材25は、内部にベース部材10側に小径化する段差部を有し(後述する)、カバー部材20において左右対称に4個づつ計8個設けられている。
【0023】
また、本体21の上下側面からは、外方に延びるフランジ部26がそれぞれ設けられ、このフランジ部26の先端縁には、ベース部材10との重合方向に延出したカバー側壁部27が連設されている。そして、このカバー側壁部27の外面の左右方向に等間隔に設けられ外方に延出する複数の補強リブ28を介して、本体21の側面に平行に延びる平板状のガイドリブ29が設けられている。尚、フランジ部26には、回路基板61に設けられたコネクタ群を外部に露出させるための複数のコネクタ窓26aが形成されている。
【0024】
そして、カバー側壁部27とガイドリブ29との間には、互いに隣接する一方の補強リブ28のカバー側壁部27側から当該カバー側壁部27に沿って延びる4つの係合部31(第2係合部)が突設され、隣接する他方の補強リブ28とこの係合部31との間に、後述するベース部材10側の係合部を挿入してスライドさせるための鈎状の開口部32が形成されている。尚、この係合部31は、隣接する補強リブ28に対し一つおきに設けられ、係合部31が設けられてない補強リブ28間は、板状の架橋部材33により閉口されている。
【0025】
さらに、上述したフランジ部26は本体21の左右にも延出し、上記補強リブ22のうち上下の両端に配置されたものにそれぞれ連設してフランジ部34を構成する。そして、図2に示すように、この左右に延出した上下のフランジ部34の部分をそれぞれ架橋する態様で一対の被覆部材35が装着されている。
【0026】
これら被覆部材35は、ベース部材10側に開口する無蓋箱状に形成され、上記フランジ部34に対向して立設された二つの支持部36に挟持される態様で、当該フランジ部34に螺合固定される。そして、その各々が上記4つの筒状部材25を被覆してこれらを外部から遮蔽している。
【0027】
また、図5に図1のA−A断面を示すように、被覆部材35の上壁部35aにおいて4つの筒状部材25に対応する位置には、これら筒状部材25と同様の形状を有する4つの筒状部35bが重合方向に延設され、これら筒状部35bの孔と対応する筒状部材25の孔とが連通するように構成されている。そして、固定部材50が、筒状部材25の下端に設けられた段差部25aにより支持され、筒状部35bと筒状部材25との間に形成される待機空間に保持されるようになっている。尚、この構成の詳細については後述する。
【0028】
さらに、被覆部材35の上壁部35aにおいて各固定部材50に対向する位置には、所定の棒状部材を挿通可能な小孔35cが穿設されており、この小孔35cに棒状部材を挿通して、いずれかの固定部材50をベース部材10側へ押圧することができるようになっている。
【0029】
また、図3(a)に示すように、カバー部材20の本体21の隅部には、4つのボス37が設けられており、図2に示すように、このボス37に回路基板61が螺合固定される。この際、回路基板61は、図示しない電子部品群が設けられた側の面がカバー部材20内を向くように固定される。
【0030】
尚、回路基板61をカバー部材20のボス37に固定する際には、回路基板61とカバー部材20との間に上下一対のコネクタカバー62が介装される。このコネクタカバー62は、回路基板61上に設けられた図示しないコネクタ群の各コネクタの形状に対応した穴63が形成された枠状部材であり、回路基板61をカバー部材20に固定すると、コネクタ群が穴63及びコネクタ窓26aを介してカバー部材20から露出されるようになっている。
【0031】
次に、ベース部材10について説明する。
ベース部材10は上下対称かつ左右対称に構成されており、図3(b)にその背面図を示すように、無蓋箱状の本体11の左右側面に上下方向に等間隔に設けられ外方に延出する複数の補強リブ12を介して、本体11の側面に平行に延びる平板状の側壁部材13が設けられいる。そして、隣接する補強リブ12間の空間に、本体11の側面から延設された支持リブ14と側壁部材13の内面から延設された支持リブ16とにより筒状部材(第2筒状部材)15が支持されている。この筒状部材15は、上記筒状部材25と同様の形状を有し、ベース部材10において左右対称に4個づつ計8個設けられている。そして、さらにこれら筒状部材15の開口部には、図2及び図5(a)に示すように、逆止リング17が同軸状に装着されている。この逆止リング17は、固定部材50の後述する逆止片を係止するためのものであり、その外径が筒状部材15の内径に一致し、内径が筒状部材25の小径部25bの内径にほぼ一致する筒状体からなる。そして、その一端に設けられたフランジ部17aが筒状部材15の開口部に係止されるようになっている。逆止リング17は、そのフランジ部17aが筒状部材15に接着又は圧入されて固定される。そして、カバー部材20が重合した際には、図5に示すように、筒状部材25と筒状部材15とが同軸状に配置されるように構成されている。
【0032】
また、図6(a)に図1のB−B断面図を、図6(b)にその分解図を示すように、本体11の上下のベース側壁部11aからは、カバー部材20の4つの係合部31にそれぞれ係合可能な4つの鈎状の係合部18(第1係合部)がカバー部材20側に向かって突設されている(図2及び図3(b)参照)。この係合部18は、ベース側壁部11aに沿って左右に延びると共にカバー部材20側に延出した突出部18aと、この突出部18aの左右方向の一端から内方に延びると共にカバー部材20側に延出した突出部18bの先端に、これら両突出部の端縁を二辺とする長方形状の小片部18cが連設された形状を有する。この小片部18cは、上記カバー部材20側の開口部32に挿通可能な大きさに形成されており、当該係合部18がカバー部材20側の係合部31に沿ってスライドすると、その突出部18bが係合部31の端縁に当接して係止されるようになっている。
【0033】
また、図7(a)に図6(a)のC部拡大図を示すように、本体11のベース側壁部11aよりも内側の位置には、4つの係合部18と対向するように、左右方向に延びる防護リブ19がカバー部材20側に突設されており、カバー部材20がベース部材10に組み付けられた際には、カバー側壁部27が係合部18と防護リブ19とにより挟持されつつ支持されるようになっている。このため、第三者が外方からカバー側壁部27を内方に押し込んでカバー部材20をベース部材10から脱離させる等の不正行為が有効に防止される。また、防護リブ19は、カバー側壁部27に平行に延設されており、カバー部材20をベース部材10に組み付ける際にカバー側壁部27に当接してガイドするようになっている。
【0034】
また、図7(a)から分かるように、前述したカバー部材20のガイドリブ29も、係合部31との間にベース部材10の係合部18を挟持しつつこれをガイドする機能を有しており、カバー部材20をベース部材10に対して円滑に組み付けられるようになっている。また、このガイドリブ29とカバー側壁部27から延設された係合部31とにより、カバー部材20の係合部18を挟持する態様で、カバー部材20とベース部材10とが固定されることになるため、第三者が外方からカバー側壁部27を内方に押し込んでカバー部材20をベース部材10から脱離させる等の不正行為が有効に防止される。
【0035】
次に、固定部材50について説明する。
固定部材50は、図4に示すように、下方にやや縮径した円柱状の本体51の上端部にフランジ状の係止部52が形成され、その中央から下端にかけて軸線に沿った所定幅のスリット53が形成されている。このため、固定部材50の下部はスリット53の幅方向に所定量弾性変形できるようになっている。また、本体51の下端には、外径方向に突出した逆止片54が設けられている。この逆止片54は、固定部材50の下端側から上方に向かってその断面が大きくなるテーパ状に形成され、その下端部が挿入部54aを、上端部が係止部54bをそれぞれ形成している。従って、固定部材50が所定の孔に挿入される際には、挿入部54aがテーパ状になっていることから孔入口にスムーズに導入され、さらに固定部材50がその下部で撓みながら孔内にスムーズに挿入される。そして、逆止片54が孔を貫通すると、固定部材50の下端部が弾性復帰して係止部54bが係止されるため、固定部材50を挿入方向とは逆方向に引き抜くことは不可能となる。
【0036】
また、固定部材50の上端部には、ワッシャ55を介してワンウェイねじ56が螺入されている。このワッシャ55には、その外径が係止部52の上端面の外径と同一のものが使用されているため、固定部材50の係止部52の表面は、金属部材により覆われるようになっている。尚、このワンウェイねじ56は、周知のように、締結方向にのみ回動可能に構成されたねじであり、一旦係止部52に螺入されると、工具を用いてこれをリバースさせることは極めて困難となる。
【0037】
そして、この固定部材50は、図5において最も左側の固定部材50のように、その逆止片54が筒状部材25の段差部25aに支持され、係止部52が筒状部35bの内壁に支持される態様で、被覆部材35と筒状部材25との間に形成される待機空間に一時的に保持される。尚、カバー部材20に配置された固定部材50の全てがこの待機空間に保持されている状態においては、カバー部材20はベース部材10に対して固定されないため、そのスライド方向に動作させることが可能である。
【0038】
次に、基板ケース1の封止方法について説明する。
基板ケース1の封止の際には、まず、上述のように回路基板61が組み付けられたカバー部材20を、ベース部材10に重合させる。この際、カバー部材20の開口部32にベース部材10の小片部18cを突き合わせてその係合部18を挿入する。そして、カバー部材20の係合部31とベース部材10の係合部18とを係合させる方向に、カバー部材20をベース部材10に対してスライドさせる。
【0039】
そして、係合部31の先端がベース部材10の係合部18に係止されることにより重合状態となり、この状態から所定の棒状部材をカバー部材20の小孔35cに挿通し、上述した待機空間にて待機状態にある固定部材50のいずれかを押圧して、これを筒状部材25及び筒状部材15により形成される連通孔内に挿入する。すると、図5において左から2番目の固定部材50のように、固定部材50が筒状部材25の小径部25bと逆止リング17内部により形成される連通孔内に挿通される。このとき、固定部材50の逆止片54が逆止リング17の端面に、係止部52が筒状部材25の段差部25aにそれぞれ係止されることにより、固定部材50がベース部材10とカバー部材20とを挟持する態様でこれらを互いに固定して基板ケース1を封止する。このとき、固定部材50は連通孔に対して遊嵌されているため、自軸周りに回動可能となっている。
【0040】
尚、この封止作業においては、左右に4対(計8個)配設された固定部材50のうち、左右対称に配置された一対(2個)が使用されるため、本実施例の場合、パチンコ機の出荷時を含めて計4回の封止が可能となっている。
また、封止状態を解除する際には、このとき用いられた固定部材50を保持する筒状部材25の支持リブ24及び筒状部材15の支持リブ14、16をニッパ等の工具により切断して取り除き、上述した操作を逆に行なえば、カバー部材20をベース部材10から離脱させることができる。
【0041】
そして、このように封止された基板ケース1は、電磁波シールド用(不正行為防止用)の金属板70を介してパチンコ機の盤面の裏側に装着される。
以上のように、本実施例の基板ケース1においては、ベース部材10の係合部18に対向する位置に防護リブ19が設けられており、これら係合部18と防護リブとによりカバー側壁部27を挟持する態様で、カバー部材20とベース部材10とが固定されている。また、カバー部材20の外方に連設されたガイドリブ29とカバー側壁部27から延設された係合部31とによりカバー部材20の係合部18を挟持する態様で、カバー部材20とベース部材10とが固定されている。
【0042】
このため、外方からカバー部材20を押し込むような力が加えられたとしても、防護リブ19やガイドリブ29によりカバー部材20の弾性変形や変動が阻止されるため、第三者が基板ケース1をこじ開ける等の不正行為を有効に防止することができる。
【0043】
尚、本実施例においては、防護リブ19及びガイドリブ29が係合部変動防止手段に該当する。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明の実施の形態は、上記実施例に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0044】
例えば、図7(b)に示すように、カバー部材20に、カバー側壁部27の外方に連設され、係合部18及び係合部31を外方から被覆する被覆部38が設けられた構成を採用してもよい。同図においては、カバー側壁部27の上部とガイドリブ29の上端部とを架橋する態様で被覆部38が設けられている。このような構成をとることにより、塵埃等が係合部につまってカバー部材20とベース部材10との再度の組み付けに支障をきたす等の問題を未然に防止することができる。また、このような被覆部38がカバー側壁部27を被覆することにより、側圧による変形/変動をより効果的に防止することができる。尚、本構成においては、ガイドリブ29が被ガイド部に相当する。
【0045】
また、上記実施例においては、ベース部材10とカバー部材20とをスライドさせて接合する構成としたが、このような構成ではなく、例えばベース部材10及びカバー部材20の一方の側壁側に、これらベース部材10とカバー部材20とを連接して回動可能にならしめる回動軸を設け、この回動軸を中心としてカバー部材20を回動して接合するように構成を採用してもよい。このような態様にした基板ケースであっても、本発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る遊技機の基板ケースの斜視図である。
【図2】 実施例の基板ケースの分解斜視図である。
【図3】 実施例の基板ケースを構成するカバー部材及びベース部材の背面図である。
【図4】 実施例の固定部材を表す説明図である。
【図5】 基板ケースの封止構造を表す説明図である。
【図6】 カバー部材とベース部材との組み付け構造を表す説明図である。
【図7】 図6のC部拡大図である。
【図8】 従来の基板ケースの問題点を表す説明図である。
【符号の説明】
1・・・基板ケース、 10・・・ベース部材、 11・・・本体、
11a・・・ベース側壁部、 13・・・側壁部材、 18・・・係合部、
19・・・防護リブ、 20・・・カバー部材、 21・・・本体、
23・・・側壁部材、 27・・・カバー側壁部、 29・・・ガイドリブ、
31・・・係合部、 35・・・被覆部材、 38・・・被覆部、
50・・・固定部材

Claims (7)

  1. 遊技機に固定されるベース部材と、
    該ベース部材に重合され、該ベース部材との間に所定の収納空間を形成するカバー部材と、
    を備え、
    前記ベース部材の周端縁には、前記カバー部材との重合方向に延設されたベース側壁部が設けられ、
    前記カバー部材の周端縁には、前記ベース部材との重合方向に延設され、前記ベース側壁部と少なくとも部分的にオーバラップするカバー側壁部が設けられ、
    前記ベース側壁部における前記カバー側壁部側に部分的に設けられた第1係合部を、前記カバー側壁部における前記ベース側壁部側に部分的に設けられた第2係合部に係合することにより、前記カバー部材が前記ベース部材に支持され、
    前記カバー部材を前記ベース部材に重合させた状態で、所定の固定部材により前記ベース部材に固定することにより、遊技機を制御する電子部品が実装された回路基板を、前記収納空間に封止する遊技機の基板ケースであって、
    前記カバー部材及び前記ベース部材の少なくとも一方には、前記第1係合部と前記第2係合部との係合が解除される方向に、該第1係合部又は該第2係合部が変形及び/又は変動することを防止する係合部変動防止手段が設けられており、
    前記係合部変動防止手段は、前記ベース側壁部又は前記カバー側壁部を、前記第2係合部又は前記第1係合部とは反対側で係止することを特徴とする遊技機の基板ケース。
  2. 前記カバー部材は、前記第1係合部を前記カバー側壁部に沿ってスライドさせ、第2係合部に係合させることにより、前記ベース部材に支持されることを特徴とする請求項1記載の遊技機の基板ケース。
  3. 前記係合部変動防止手段は、少なくとも前記第2係合部又は前記第1係合部に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機の基板ケース。
  4. 前記係合部変動防止手段が、前記カバー部材及び前記ベース部材の一方に設けられる場合に、
    該係合部変動防止手段が、前記ベース側壁部又は前記カバー側壁部に平行に延設され、前記カバー部材がスライドする際に、該ベース側壁部又は該カバー側壁部をガイドすることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の遊技機の基板ケース。
  5. 前記係合部変動防止手段が、前記カバー部材及び前記ベース部材の双方に設けられ
    該係合部変動防止手段の少なくとも一方が、前記ベース側壁部又は前記カバー側壁部に平行に延設され、前記カバー部材がスライドする際に、該ベース側壁部又は該カバー側壁部をガイドすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機の基板ケース。
  6. 前記カバー部材には、前記カバー側壁部の外方に連設され、前記第1係合部及び前記第2係合部を外方から被覆する被覆部が設けられたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の遊技機の基板ケース。
  7. 前記被覆部は、前記ベース部材との重合方向に延びると共に、前記ベース側壁部に平行に延設された前記係合部変動防止手段を兼ねる被ガイド部を有し、
    前記カバー部材がスライドする際に、該被ガイド部が前記ベース側壁部にガイドされることを特徴とする請求項記載の遊技機の基板ケース。
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