JP4822718B2 - 新規c−グリコシド化合物、コラーゲン産生促進剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品 - Google Patents

新規c−グリコシド化合物、コラーゲン産生促進剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品 Download PDF

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Description

本発明は、新規なC−グリコシド化合物、当該C−グリコシド化合物を含有するコラーゲン産生促進剤、並びに当該コラーゲン産生促進剤を配合した皮膚化粧料及び美容用飲食品に関する。
皮膚の表皮及び真皮は、表皮細胞、線維芽細胞及びこれらの細胞の外にあって皮膚構造を支持するエラスチン、ヒアルロン酸、コラーゲン等の細胞外マトリックスにより構成されている。若い皮膚においては、線維芽細胞の増殖が活発であり、線維芽細胞、コラーゲン等の皮膚組織の相互作用が恒常性を保つことにより、水分保持、柔軟性、弾力性等が確保され、肌は外見的にも張りや艶があってみずみずしい状態に維持される。
ところが、紫外線の照射、空気の著しい乾燥、過度の皮膚洗浄等、ある種の外的因子の影響があったり、加齢が進んだりすると、細胞外マトリックスの主要構成成分であるコラーゲンの産生量が減少すると共に架橋による弾力性低下を引き起こす。その結果、皮膚は保湿機能や弾力性が低下し、角質は異常剥離を始めるため、肌は張りや艶を失い、肌荒れ、シワ等の老化現象を呈するようになる。このように、皮膚の老化に伴う変化、すなわち、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等には、コラーゲン等の真皮マトリックス成分の減少・変性が関与している。したがって、真皮層線維芽細胞におけるコラーゲンの産生を促進することにより皮膚の老化を防止及び/又は改善することができると考えられる。
従来、コラーゲン産生促進作用を有する生薬として、五斂子抽出物(特許文献1参照)が知られている。しかしながら、五斂子抽出物に含有されるコラーゲン産生促進作用を有する具体的な化合物は未だ特定されていなかった。
特開2002−226323号公報
本発明は、コラーゲン産生促進作用を有する新規化合物、当該新規化合物を有効成分として含有するコラーゲン産生促進剤、並びに当該コラーゲン産生促進剤を配合した皮膚化粧料及び美容用飲食品を提供することを目的とする。
本発明者らは、五斂子の葉部抽出物からコラーゲン産生促進作用を有する新規なC−グリコシド化合物を単離・同定することに成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の新規なC−グリコシド化合物、コラーゲン産生促進剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品を提供する。
(1)下記式(I)で表されるC−グリコシド化合物。
Figure 0004822718
(2)下記式(I)で表されるC−グリコシド化合物を有効成分として含有するコラーゲン産生促進剤。
Figure 0004822718
(3)前記(2)に記載のコラーゲン産生促進剤を配合した皮膚化粧料。
(4)前記(2)に記載のコラーゲン産生促進剤を配合した美容用飲食品。
本発明によれば、強いコラーゲン産生促進作用を有する新規なC−グリコシド化合物を提供することができる。安全性の高い天然植物である五斂子抽出物から得られる上記式(I)で表される新規C−グリコシド化合物は、強いコラーゲン産生促進作用を有するため、これをコラーゲン産生促進剤の有効成分として利用することにより、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等の皮膚の老化症状を予防及び/又は改善することができる。また、当該コラーゲン産生促進剤を配合した皮膚化粧料及び美容用飲食品は、コラーゲンの産生を促進し、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等の皮膚の老化症状を予防及び/又は改善することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のC−グリコシド化合物は、下記式(I)で表されるものである。以下、下記式(I)で表されるC−グリコシド化合物を「カランボラフラボン」と呼ぶ。
Figure 0004822718
カランボラフラボンが、上記式(I)で表される構造をとることは、後述する実施例において確認されており、カランボラフラボンは、五斂子(学名:Averrhoa carambola L.)抽出物から単離された新規物質である。
カランボラフラボンは、五斂子の抽出物から単離することができるが、五斂子以外の植物、例えば、五斂子と同じカタバミ科(Oxalidaceae)ゴレンシ属(Averrhoa)に属するビリンビン(学名:Averrhoa bilimbi L.)中にも存在する可能性がある。したがって、カランボラフラボンの単離源は、五斂子に限定されるものではなく、カランボラフラボンを含有するいずれの植物であってもよい。
カランボラフラボンは、例えば、五斂子抽出物に、液−液分配抽出、各種クロマトグラフィー、膜分離、再結晶等、カランボラフラボンを単離するのに有効な精製操作を施した後、固定相としてオクタデシルシリル化シリカゲル(ODS)等を用いた液体クロマトグラフィー処理を行うことにより得ることができる。
カランボラフラボンは、具体的には、下記工程(a)〜(c)により得ることができる。
工程(a)
工程(a)は、五斂子を水、親水性有機溶媒又はこれらの混合溶媒による抽出処理に供して、五斂子抽出物を得る工程である。
五斂子(学名:Averrhoa carambola L.)は、カタバミ科ゴレンシ属に属し、新鮮な果実は食用にされる。五斂子は、中国では紀元前から文献に記載され、その果実は断面が星形であることからスターフルーツとも呼ばれている。五斂子は、沖縄、中国東南部や雲南その他熱帯各地で栽培されており、これらの地域から容易に入手することができる。抽出原料として使用し得る五斂子の構成部位は特に限定されるものではなく、例えば、葉部、茎部、根部、果実部、花部、種子部又はこれらの部位の混合物等が挙げられるが、これらのうち葉部を使用するのが好ましい。
五斂子抽出物は、抽出原料を乾燥した後、そのまま又は粗砕機を用いて粉砕し、抽出溶媒による抽出に供することにより得ることができる。乾燥は天日で行ってもよいし、通常使用される乾燥機を用いて行ってもよい。また、ヘキサン等の非極性溶媒によって脱脂等の前処理を施してから抽出原料として使用してもよい。脱脂等の前処理を行うことにより、植物の極性溶媒による抽出処理を効率よく行うことができる。
抽出溶媒としては、極性溶媒を使用するのが好ましく、例えば、水、親水性有機溶媒等が挙げられ、これらを単独で又は2種以上を組み合わせて、室温又は溶媒の沸点以下の温度で使用することが好ましい。
抽出溶媒として使用し得る水としては、純水、水道水、井戸水、鉱泉水、鉱水、温泉水、湧水、淡水等のほか、これらに各種処理を施したものが挙げられる。水に施す処理としては、例えば、精製、加熱、殺菌、濾過、イオン交換、浸透圧調整、緩衝化等が挙げられる。したがって、本発明において抽出溶媒として使用し得る水には、精製水、熱水、イオン交換水、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等も含まれる。
抽出溶媒として使用し得る親水性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等の炭素数1〜5の低級脂肪族アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等の低級脂肪族ケトン;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の炭素数2〜5の多価アルコール等が挙げられる。
2種以上の極性溶媒の混合液を抽出溶媒として使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水と低級脂肪族アルコールとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して低級脂肪族アルコール1〜90質量部を混合することが好ましく、水と低級脂肪族ケトンとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して低級脂肪族ケトン1〜40質量部を混合することが好ましく、水と多価アルコールとの混合液を使用する場合には、水10質量部に対して多価アルコール10〜90質量部を混合することが好ましい。
抽出処理は、抽出原料に含まれる可溶性成分を抽出溶媒に溶出させ得る限り特に限定はされず、常法に従って行うことができる。例えば、抽出原料の5〜15倍量(質量比)の抽出溶媒に、抽出原料を浸漬し、常温又は還流加熱下で可溶性成分を抽出させた後、濾過して抽出残渣を除去することにより抽出液を得ることができる。得られた抽出液から溶媒を留去し、乾燥することにより五斂子抽出物を得ることができる。
工程(b)
工程(b)は、工程(a)で得られた五斂子抽出物を吸着剤に吸着させた後、水、水溶性溶媒又はこれらの混合溶媒で溶出する工程である。工程(b)は、前記工程(a)で得られた五斂子抽出物のカランボラフラボン含量を高めるとともに、脱色、脱臭、活性向上等を目的として精製する工程である。
五斂子抽出物に含まれ得る親水性有機溶媒は、吸着剤に吸着させる前に、必要に応じて留去する。親水性有機溶媒を留去した抽出物は、例えば、水、水溶性溶媒又はこれらの混合溶媒に溶解又は懸濁させた後、吸着剤に吸着させる。吸着剤に五斂子抽出物を吸着させた後、水、水溶性溶媒又はこれらの混合溶媒に溶出させる。
溶解、懸濁又は溶出に使用し得る水溶性溶媒としては、上記した親水性有機溶媒が挙げられるが、上記した炭素数1〜5の低級アルコール、この中でも特にメタノール、エタノール等を溶解液、懸濁液又は溶出液として使用するのが好ましい。水と水溶性溶媒との混合溶媒を使用する場合、その混合比は適宜調整することができる。例えば、水とメタノールとの混合溶媒を使用する場合、水とメタノールとの混合比を90:10〜1:99(容量比)、好ましくは60:40〜20:80(容量比)とすることができる。
吸着剤は、カランボラフラボンを吸着し得る限り特に限定されるものではないが、イオン交換樹脂、合成吸着樹脂、活性炭、キレート樹脂、シリカゲル、アルミナゲル系吸着剤、多孔質ガラス等の公知の吸着剤を単独で又は組み合わせて用いることができる。好ましくは、多孔性合成吸着樹脂であるダイヤイオンHP−20(三菱化学社製)等の多孔性合成吸着剤を使用し、当該多孔性合成吸着剤を充填剤としたカラムクロマトグラフィーに五斂子抽出物を付し、溶出液により溶出させる。
工程(c)
工程(c)は、工程(b)で得られた溶出液を各種クロマトグラフィーに付して、その溶出液に含まれるカランボラフラボンを単離する工程である。
溶出液からのカランボラフラボンの単離は、例えば、逆相カラムクロマトグラフィー、順相カラムクロマトグラフィー、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)等の各種クロマトグラフィーによる処理を組み合わせて行うことができる。溶出液の各種クロマトグラフィーによる処理の順番は、特に限定されるものではない。
各種クロマトグラフィーにおける展開溶媒又は移動相としては、水、水溶性溶媒、低極性溶媒若しくはこれらの混合溶媒、又は無極性溶媒を使用することができる。水溶性溶媒としては、上記した親水性有機溶媒、アセトニトリル等を使用することができるが、上記した炭素数1〜5の低級アルコール、この中でも特にメタノール、エタノール等を使用することが好ましい。なお、順相カラムクロマトグラフィーにおいては、移動相として、クロロホルムと水とメタノールとの混合溶媒、n−ヘキサン等の無極性溶媒等を使用するのが好ましい。
各種クロマトグラフィーにおける充填剤としては、例えば、オクタデシル化シリカゲル(ODS)、シリカゲル、ヒドロキシプロピル化デキストラン等を使用することができる。なお、逆相カラムクロマトグラフィーにおいては、ODSを使用するのが好ましく、順相カラムクロマトグラフィーにおいては、シリカゲルを使用するのが好ましく、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)においては、ヒドロキシプロピル化デキストラン(商品名:Sephadex LH-20,Amersham Biosciences社製)を使用するのが好ましい。
以上のようにして得られるカランボラフラボンは、コラーゲン産生促進作用を有しているため、その作用を利用してコラーゲン産生促進剤の有効成分として使用することができる。
本発明のコラーゲン産生促進剤は、カランボラフラボンのみからなるものでもよいし、カランボラフラボンを製剤化したものでもよい。
カランボラフラボンは、デキストリン、シクロデキストリン等の薬学的に許容し得るキャリアーその他任意の助剤を用いて、常法に従い、粉末状、顆粒状、錠剤状、液状等の任意の剤形に製剤化することができる。この際、助剤としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、安定剤、矯味・矯臭剤等を用いることができる。カランボラフラボンを製剤化したコラーゲン産生促進剤の形態としては、例えば、錠剤、散剤、カプセル剤、軟膏剤、外用液剤、貼付剤等が挙げられる。
なお、本発明のコラーゲン産生促進剤は、必要に応じて、コラーゲン産生促進作用を有する天然抽出物等を、カランボラフラボンとともに配合して有効成分として用いることができる。
本発明のコラーゲン産生促進剤は、カランボラフラボンが有するコラーゲン産生促進作用を通じて、コラーゲンの産生を促進することができる。これにより、皮膚組織におけるコラーゲンの産生量が増加し、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等の皮膚の老化症状を予防・改善することができる。ただし、本発明のコラーゲン産生促進剤は、これらの用途以外にも、コラーゲン産生促進作用を発揮することに意義のあるすべての用途に用いることができる。
本発明のコラーゲン産生促進剤は、コラーゲン産生促進作用を有しており、皮膚に適用した場合の使用感と安全性に優れているため、皮膚化粧料に配合するのに好適である。この場合、カランボラフラボンから製剤化したコラーゲン産生促進剤を配合してもよいし、カランボラフラボンをそのまま配合してもよい。カランボラフラボンから製剤化したコラーゲン産生促進剤又はカランボラフラボンを皮膚化粧料に配合することによって、皮膚化粧料にコラーゲン産生促進作用を付与することができる。
本発明のコラーゲン産生促進剤を配合し得る皮膚化粧料は、特に限定されるものではなく、例えば、軟膏、クリーム、乳液、ローション、ファンデーション、パック、リップ、入浴剤、シャンプー、リンス、ヘアートニック、ヘアーローション、石鹸、ボディーシャンプー等が挙げられる。
本発明のコラーゲン産生促進剤を皮膚化粧料に配合する場合、その配合量は、コラーゲン産生促進剤の組成、剤形、コラーゲン産生促進剤を配合する皮膚化粧料の種類等によって適宜調整することができるが、一般的には、皮膚化粧料中におけるカランボラフラボンの濃度が約0.0001〜10質量%であることが好ましい。
皮膚化粧料は、カランボラフラボンが有するコラーゲン産生促進作用を妨げない限り、通常の皮膚化粧料の製造に用いられる主剤、助剤又はその他の成分、例えば、収斂剤、殺菌・抗菌剤、美白剤、紫外線吸収剤、保湿剤、細胞賦活剤、消炎・抗アレルギー剤、抗酸化・活性酸素除去剤、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、香料等を併用することができる。これらの助剤等を併用することで、併用された他の有効成分との間の相乗作用が通常期待される以上の優れた効果をもたらすことがある。
本発明の皮膚化粧料によれば、カランボラフラボンが有するコラーゲン産生促進作用により、コラーゲンの産生を促進し、シワ、くすみ、きめの消失、弾力性の低下等の皮膚の老化症状を予防・改善することができる。
本発明のコラーゲン産生促進剤は、コラーゲン産生促進作用を有しており、その有効成分であるカランボラフラボンは、消化管で消化されるようなものではないことが確認されており、安全性にも優れているため、美容用飲食品に配合するのに好適である。この場合に、カランボラフラボンから製剤化したコラーゲン産生促進剤を配合してもよいし、カランボラフラボンをそのまま配合してもよい。カランボラフラボンから製剤化したコラーゲン産生促進剤又はカランボラフラボンを美容用飲食品に配合することにより、美容用飲食品にコラーゲン産生促進作用を付与することができる。
ここで「美容用飲食品」とは、美肌を図ることを目的とした飲食物、又は肌荒れ、皮膚の老化若しくはこれらに伴って生じる各種皮膚疾患を予防・改善することを目的とした飲食物をいう。また、飲食物とは、人の健康に危害を加えるおそれが少なく、通常の社会生活において、経口又は消化管投与により摂取されるものをいい、行政区分上の食品、医薬品、医薬部外品等の区分に制限されるものではない。したがって、本発明における「美容用飲食品」には、一般食品、健康食品、保険機能食品等のほか、医薬部外品、医薬品等を幅広く含むものとする。
本発明のコラーゲン産生促進剤を美容用飲食品に配合する場合、その配合量は、使用目的、症状、性別等を考慮して適宜変更することができるが、添加対象飲食品に対し通常0.01〜50質量%であり、好ましくは0.1〜20質量%である。また、添加対象飲食品の一般的な摂取量を考慮して、成人1日あたりのカランボラフラボンの摂取量が約1〜1000mgになるようにするのが好ましい。なお、添加対象飲食品が顆粒状、錠剤状又はカプセル状の飲食品の場合、コラーゲン産生促進剤の添加量は、添加対象飲食品に対して通常0.1〜100質量%であり、好ましくは5〜100質量%である。
美容用飲食品は、カランボラフラボンをその活性を妨げないような任意の飲食品に配合したものであってもよいし、カランボラフラボンを主成分とする健康・栄養補助食品であってもよい。
本発明のコラーゲン産生促進剤を配合した美容用飲食品を製造する際には、例えば、ブドウ糖、果糖、ショ糖、マルトース、ソルビトール、ステビオサイド、ルブソサイド、コーンシロップ、乳糖、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、L−アスコルビン酸、DL−α−トコフェロール、エリソルビン酸ナトリウム、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アラビアゴム、カラギーナン、カゼイン、ゼラチン、ペクチン、寒天、ビタミンB類、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アミノ酸類、カルシウム塩類、色素、香料、保存剤、デキストリン、デンプン、ゼラチン、大豆タンパク、トウモロコシタンパク、セルロース、大豆油、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の任意の助剤を添加して任意の形状の飲食品にすることができる。
本発明のコラーゲン産生促進剤を配合し得る美容用飲食品は、特に限定されるものではなく、例えば、清涼飲料、炭酸飲料、栄養飲料、果実飲料、乳酸飲料等の飲料;アイスクリーム、アイスシャーベット、カキ氷等の冷菓;そば、うどん、はるさめ、ぎょうざの皮、しゅうまいの皮、中華麺、即席麺等の麺類;飴、キャンディー、ガム、チョコレート、錠菓、スナック菓子、ビスケット、ゼリー、ジャム、クリーム、焼き菓子、パン等の菓子類;カニ、サケ、アサリ、マグロ、イワシ、エビ、カツオ、サバ、クジラ、カキ、サンマ、イカ、アカガイ、ホタテ、アワビ、ウニ、イクラ、トコブシ等の水産物;かまぼこ、ハム、ソーセージ等の水産・畜産加工食品;加工乳、発酵乳等の乳製品;サラダ油、てんぷら油、マーガリン、マヨネーズ、ショートニング、ホイップクリーム、ドレッシング等の油脂及び油脂加工食品;ソース、たれ等の調味料;カレー、シチュー、親子丼、お粥、雑炊、中華丼、かつ丼、天丼、うな丼、ハヤシライス、おでん、マーボドーフ、牛丼、ミートソース、玉子スープ、オムライス、餃子、シューマイ、ハンバーグ、ミートボール等のレトルトパウチ食品;種々の形態の健康・栄養補助食品;錠剤、カプセル剤、ドリンク剤、トローチ等の医薬部外品、医薬品等が挙げられる。
なお、本発明のコラーゲン産生促進剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品は、ヒトに対して好適に適用されるものであるが、それぞれの作用効果が奏される限り、ヒト以外の動物に対して適用することもできる。
以下、製造例、試験例及び配合例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の各例に何ら制限されるものではない。
〔製造例1〕五斂子葉部抽出物の製造
五斂子の葉部を粉砕した粗砕物100gに50質量%エタノール1000mLを加え、80℃の温度条件下にて2時間、穏やかに攪拌しながら抽出を行った。その後濾紙を用いて濾過し、抽出液を得た。さらに、抽出残渣に50質量%エタノール1000mLを加えて同様の操作を行い、抽出液を得た。得られた各抽出液を合わせて40℃の温度条件下で減圧濃縮した後、減圧乾燥機で乾燥させて五斂子葉部抽出物28.7gを得た(試料1)。
〔製造例2〕カランボラフラボンの製造
製造例1で得られた五斂子葉部抽出物15gに水100mLを加えて懸濁させ、多孔性吸着樹脂(商品名:ダイヤイオンHP−20,三菱化学社製)上に付し、(1)水1L、(2)40質量%メタノール1L、(3)80質量%メタノール1L、(4)メタノール1Lの順で溶出させ、水画分6.60g、40質量%メタノール画分1.51g、80質量%メタノール画分3.90g、メタノール画分1.30gの4つの画分を得た。
次いで、80質量%メタノール画分3.40gを、逆相カラムクロマトグラフィー(充填剤;ODS(商品名;クロマトレックスODS,富士シリシア化学社製),展開溶媒;アセトニトリル:水=3:2)、順相カラムクロマトグラフィー(充填剤;シリカゲル(商品名;シリカゲル60,メルク社製),展開溶媒;クロロホルム:メタノール:水=10:5:1)及びゲル浸透クロマトグラフィー(充填剤;ヒドロキシプロピル化デキストラン(商品名;Sephadex LH-20,Amersham Biosciences社製),展開溶媒;メタノール)に付して分画・精製を行い、下記の条件で高速液体クロマトグラフィーに付して単離し、精製物88mgを得た(試料2)。
<高速液体クロマトグラフィー条件>
製品名:LC−908(日本分析工業社製)
固定相:JAIGEL−GS310(日本分析工業社製)
カラム径:20mm
カラム長:500mm(長さ250mmのカラムを2本連結)
移動相:メタノール
移動相流速:5mL/分
検出器:RI,UV(波長:254nm)
得られた精製物についてESI−マススペクトル、H−NMR及び13C−NMRにより分析した。結果を以下に示す。
<ESI−マススペクトル>
m/z 563(M+H)+,m/z 561(M-H)-
H−NMRケミカルシフトδ(帰属水素)>
0.54(3H,d,J=5.6Hz,Rha-6-H3),1.14(3H,d,J=6.0Hz,Fuc-6-H3),2.38(1H,m,Rha-5-H),2.92(1H,br.s,Rha-4-H),3.17(1H,overlapped,Rha-3-H),3.54(1H,br.s,Fuc-4-H),3.62(1H,overlapped,Rha-2-H),3.62(1H,overlapped,Fuc-3-H),3.72(1H,br.q,J=6.0Hz,Fuc-5-H),4.16(1H,br.t,J=8.8Hz,Fuc-2-H),4.39(1H,d,J=9.6Hz,Fuc-1-H),5.01(1H,s,Rha-1-H),6.51(1H,s,8-H),6.74(1H,s,3-H),6.92(2H,d,J=8.8Hz,3’5’-H2),7.90(2H,d,J=8.8Hz,2’6’-H2)
13C−NMRケミカルシフトδ(帰属炭素)>
16.8(Fuc-6-C),17.5(Rha-6-C),68.0(Rha-5-C),70.3(Rha-3-C),70.4(Rha-2-C),71.2(Fuc-1-C),71.3(Rha-4-C),72.0(Fuc-4-C),73.6(Fuc-2-C),73.6(Fuc-5-C),75.7(Fuc-3-C),94.4(8-C),100.3(Rha-1-C),102.7(3-C),103.4(10-C),108.8(6-C),115.8(3’,5’-C2),120.9(1’-C),128.1(2’,6’-C2),156.3(9-C),158.9(5-C),160.9(4’-C),162.5(7-C),163.3(2-C),181.5(4-C)
上記の結果より、五斂子葉部抽出物から単離して得られた化合物は、下記式(I)で表される構造をとるC−グリコシド化合物であると確認された。
Figure 0004822718
〔試験例1〕コラーゲン産生促進作用試験
製造例1で得られた五斂子葉部抽出物(試料1)及び製造例2で得られたカランボラフラボン(試料2)について、以下のようにしてコラーゲン産生促進作用を試験した。
ヒト正常線維芽細胞(Detroit 551)を、10%FBS、1%NEAA及び1mmol/Lピルビン酸ナトリウムを含有するMEM培地を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を2×10cells/mLの細胞密度になるように上記MEM培地で希釈した後、96ウェルマイクロプレートに1ウェル当たり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、培地を抜き、0.5%FBS含有MEMに試料を溶解した試料溶液(試料濃度:100μg/mL,25μg/mL)を各ウェルに100μLずつ添加し、3日間培養した。培養後、各ウェルの培地中のコラーゲン量をELISA法により測定した。同様にして試料溶液を添加せずに培養し、コラーゲン量を測定した。得られた測定結果から、下記式に基づきコラーゲン産生促進率(%)を算出した。
コラーゲン産生促進率(%)=A/B×100
式中、Aは試料添加時のコラーゲン量を表し、Bは試料無添加時のコラーゲン量を表す。
上記試験の結果を表1に示す。
Figure 0004822718
表1に示すように、カランボラフラボンは、五斂子葉部抽出物と同様に、強いコラーゲン産生促進作用を有することが確認された。
〔配合例1〕
下記組成のクリームを常法により製造した。
カランボラフラボン(製造例2) 0.001g
ローズマリー抽出物 0.1g
ハマメリス抽出物 0.1g
縮合リシノレイン酸ポリグリセリル 3.0g
スクワラン 8.0g
マカダミアナッツ油 3.0g
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 5.0g
メチルフェニルポリシロキサン 4.0g
塩化ナトリウム 0.5g
防腐剤(パラオキシ安息香酸プロピル) 0.1g
香料 適量
1,3−ブチレングリコール 5.0g
グリセリン 3.0g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例2〕
下記組成の美容液を常法により製造した。
カランボラフラボン(製造例2) 0.002g
ニンジン抽出物 0.1g
油溶性甘草エキス 0.1g
ローヤルゼリー抽出物 0.1g
モモ葉抽出物 0.1g
酵母抽出物 0.1g
キサンタンガム 0.3g
ヒドロキシエチルセルロース 0.1g
カルボキシビニルポリマー 0.1g
1,3−ブチレングリコール 4.0g
グリセリン 2.0g
水酸化カリウム 0.25g
香料 適量
防腐剤(パラオキシ安息香酸メチル) 0.15g
エタノール 0.15g
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例3〕
下記組成のパックを常法により製造した。
カランボラフラボン(製造例2) 0.001g
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1g
ポリビニルアルコール 15.0g
カルボメキシメチルセルロース 5.0g
グリセリン 3.0g
エタノール 10.0g
香料 0.5g
防腐剤(パラオキシ安息香酸ブチル) 適量
酸化防止剤(酢酸トコフェロール) 適量
精製水 残部(全量を100gとする)
〔配合例4〕
下記の原料を均一に混合して、常法により顆粒状にした後に打錠して、錠剤状栄養補助食品を製造した。
カランボラフラボン(製造例2) 50質量部
粉糖(ショ糖) 188質量部
グリセリン脂肪酸エステル 12質量部
〔配合例5〕
下記の原料を均一に混合して、常法により顆粒状に形成して、顆粒状栄養補助食品を製造した。
カランボラフラボン(製造例2) 34質量部
ビートオリゴ糖 1000質量部
ビタミンC 167質量部
ステビア抽出物 10質量部
本発明のカランボラフラボン、コラーゲン産生促進剤、皮膚化粧料及び美容用飲食品は、シワの形成、張りの消失、弾力性の低下等の皮膚の老化症状の予防・改善に大きく貢献できる。

Claims (1)

  1. 下記式(I)で表されるC−グリコシド化合物のみを有効成分として含有するコラーゲン産生促進剤。
    Figure 0004822718
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