JP4822625B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、強誘電体材料の結晶性を向上し、強誘電体特性を向上することができる強誘電体メモリ(FeRAM:Ferro-electric RAM)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
強誘電体メモリは、低電力、高速処理、及び不揮発性を有するメモリとして注目されている。このメモリは、強誘電体材料の残留分極を利用したメモリであり、従来のEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)に比べて書き換えが速く、書き換え回数も3〜7桁ぐらい多くすることができる利点がある。したがって、FeRAMの実用化は、ストレージメモリとワーキングメモリの両方の働きをすることができることから、システム設計に非常に有利となる。
【0003】
図1は、従来のFeRAMのデバイス構造を説明する図である。このFeRAM10は、p型又はn型のシリコン基板111上に形成されるメモリセルトランジスタを含んでいる。
【0004】
図1にはかかるセル構造の断面が示されており、この構造は通常のCMOSプロセスと同様なプロセスにより形成できる。すなわち、シリコン基板111上にp型ウェル111Aが形成され、p型ウェル111Aの上にはフィールド酸化膜112により画定される活性領域が形成されている。また、シリコン基板111上には、先の活性領域に対応してゲート電極113が設けられており、FeRAMのワード線を構成している。
【0005】
さらに、シリコン基板111とゲート電極113との間にはゲート酸化膜(図示せず)が設けられている。p型ウェル111A内には、n型の拡散領域111B及び111Cがメモリセルのソース領域及びドレイン領域として、ゲート電極113の両側に形成されている。したがって、チャネル領域は、拡散領域111B及び拡散領域111Cの間のp型ウェル111Aにおいて形成される。
【0006】
なお、ゲート電極113は、活性領域に対応して、シリコン基板111の表面を覆うように設けられるCVD酸化膜114により覆われている。CVD酸化膜114上にはPt/Ti構造を有する下側電極115が形成されている。下側電極115は、FeRAMのドライブ線を構成する。
【0007】
下側電極115上にはPZT(Pb(Zr,Ti)O)あるいはPLZT((Pb,La)(Zr,Ti)O)よりなる強誘電体膜116が形成されており、強誘電体膜116上にはPt等よりなる上側電極117が形成されている。下側電極115、強誘電体膜116及び上側電極117は、強誘電体キャパシタを形成しており、強誘電体キャパシタ全体は別の層間絶縁膜118により覆われる。
【0008】
層間絶縁膜118上には上側電極117を露出するコンタクトホール118Aが形成されており、さらに、拡散領域111B,111Cを露出するコンタクトホール118B,118Cがそれぞれ形成されている。また、層間絶縁膜118上にはコンタクトホール118Aとコンタクトホール118Bとを電気的に接続するように、Al合金よりなるローカル配線パターン119Aが形成されている。
【0009】
さらに、コンタクトホール118Cで拡散領域111Cと電気的にコンタクトするように、層間絶縁膜118上には、Al合金よりなるビット線パターン119Bが形成されている。ローカル配線パターン119Aとビット線パターン119Bとはパッシベーション膜120により覆われている。図1に示すように、従来のFeRAMでは、イリジウムIrを含む下側電極115上にチタン酸ジルコン酸鉛Pb(Ti,Zr)O(以下、PZTと呼ぶ)を主体とする強誘電体薄膜を堆積させてキャパシタを構成している。
【0010】
このキャパシタに関して、強誘電体結晶の緻密性の低下、及び強誘電体の疲労を抑制する提案がこれまでなされている。特開平8−335676号公報、特開平10−12832号公報、特開平10−50960号公報及び特開平10−173140号公報等では、PZTと下側電極の間にTi又はTiOxからなる核形成層を設けることにより、PZTの結晶性を向上し、強誘電体特性を向上する技術が開示されている。
【0011】
一方、特開平7−99252号公報、特開平6−349324号公報、及び特開2000−44239号公報には、上記核形成層としてチタン酸鉛PbTiO(以下、PTOと呼ぶ)結晶を用いる技術が開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記公知技術に関して、核形成層の厚さは、Tiを使用した場合で1〜10nm、TiOxを使用した場合で0.01〜10nmであり、最適には2〜3nm程度である。
【0013】
このTi又はTiOx層が薄い場合には、この上に堆積されるPZT中のPbがTi又はTiOx層へ拡散し、Ti又はTiOx層はPZT層に変化する。しかし、Ti又はTiOx層が厚い場合には、下側電極とPZTとの間にTiOx層が残る。この場合、PZT成膜後に通常雰囲気中でアニール処理されるので、Ti層の場合もTiOx層になる。このTiOx層は、常誘電体であるために強誘電体キャパシタとしての特性が著しく劣化する。したがって、ウェハ全体でTi層又はTiOx層の厚さ厳密に制御することが必要となる。
【0014】
一方、PTOを使用した核形成層は、これまで主にCSD(Chemical Solution Deposition)法、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法により作成されている。PZTの成膜では、スパッタリング法が用いられる場合があるが、スパッタリング法に従うPTOターゲットを作成することができないという問題がある。これは、作製時にはPTO多結晶ターゲットを高温で作製するものの、室温に冷却する時にキュリー点温度で結晶の相転移が起こり、ターゲットが割れてしまうことによる。このために、スパッタリング法では、PTO核形成層を堆積することはできなかった。
【0015】
本発明の目的は、PZTの結晶性を向上することにより、強誘電体特性を向上することができる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法は、下部電極の上にチタンと鉛を含む物質層を堆積する工程と、前記堆積された物質層を酸化する工程と、前記酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、前記チタン酸ジルコ酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備えるものである。
【0017】
また、他の観点において、上記堆積工程及び酸化工程として、下部電極の上にチタン、ジルコニウム及び鉛を含む物質層を堆積する工程、及び前記堆積された物質層を酸化する工程、を備えていてもよい。
【0018】
さらに、他の観点において、上記堆積工程及び酸化工程として、下部電極の上にチタンを含む物質層を堆積する工程、前記堆積された物質層を酸化する工程、前記酸化された物質層の上に鉛を含む物質層を堆積する工程、及び前記堆積された物質層を酸化する工程、を備えていてもよい。
【0019】
上記製造方法において、前記チタンと鉛を含む物質層、又は前記チタン、ジルコニウム及び鉛を含む物質層、又は前記チタンを含む物質層及び前記鉛を含む物質層は、スパッタリングにより堆積される。
【0020】
本発明は、PbTi合金、あるいはPZrTiがスパッタリング法でも簡単に成膜することができる点に着目している。PbTi合金の酸化物又はチタンリッチなPbZrTiの酸化物を核形成層とすることで、Ti層が厚い場合でもTiOxがPTZ層と下部電極間に生じることがなく、その後のプロセスに弊害をもたらすこともない。
【0021】
上記核形成層を用いることによりPZTは結晶性が緻密化する。この結晶性は核形成層の厚さ等に依存するものであり、膜厚に対してマージンが大きく、ウェハ全体に結晶性の良いPZTを再現性良く堆積することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面と対応して詳細に説明する。
【0023】
図2は、本発明の第1実施の形態による強誘電体キャパシタの構造を説明する図である。
【0024】
本強誘電体キャパシタは、シリコン(Si)基板1上にシリコン酸化膜層(SiO)2が設けられている。本実施の形態では、SiO膜層2は、約500nmの膜厚に形成される。
【0025】
SiO膜層2の上には、本強誘電体キャパシタの下部電極の一部を構成するイリジウム(Ir)又は酸化イリジウム(IrO)層3が設けられている。本実施の形態では、Ir又はIrOは、DCスパッタリング法によりスパッタリングパワー1〜5kWで堆積される。このスパッタリングでは、Ir層を形成する場合にはアルゴン分圧は0.1〜1Pa、IrO層を形成する場合には酸素及びアルゴンのトータル分圧は0.1〜1Paである。
【0026】
Ir又はIrO層3の上には、下部電極の一部を構成する白金(Pt)層4が設けられている。本実施の形態では、Ptは、DCスパッタリング法により堆積され、100〜200nmの膜厚に形成される。
【0027】
Pt層4の上には、後述するチタン酸ジルコル酸鉛(PZT)層6の核成長を助長するためのチタン酸鉛(PbTiOx)核形成層5が設けられている。TiPbは、チタン鉛(TiPb)合金をターゲットにしてDCスパッタリング法によりスパッタリングパワー1〜5kWで堆積され、1〜30nmの膜厚(典型的には2〜10nm)に形成される。このスパッタリングにおけるアルゴン分圧は0.1〜1Paである。TiPb合金のスパッタリング後、アニーリングによる酸化処理が行われる。この処理はランプ加熱炉で行われ、酸素雰囲気中で温度650〜750℃、0.5〜3分間行われる。これによりTiPb層は、PbTiOx核形成層となる。なお、本件明細書及び特許請求の範囲で「チタン鉛合金のターゲット」あるいは「TiPb合金のターゲット」という場合は、その主要成分がチタン鉛合金であるという意味であって、微量の不純物の混入を排除する趣旨ではない。
【0028】
PbTiOx核形成層5の上には、PZT層6が設けられている。PZTは、RFスパッタリング法によりスパッタリングパワー1〜5kWで堆積され、50〜200nm(典型的には100〜150nm)の膜厚に形成される。このスパッタリングにおけるアルゴン分圧は0.5〜3Paである。
【0029】
該PZT層6の上には、Ir,IrO又はPt層7が上部電極として設けられている。Ir,IrO又はPtは、DCスパッタリング法により堆積され、次いでアニーリング処理される。この処理はランプ加熱炉又は電熱炉(furnace)で行われ、酸素雰囲気中で温度650〜750℃で行われる。
【0030】
このように、本実施の形態による強誘電体キャパシタは、下部電極の一部を形成するPt層4とPZT層6の間に、スパッタリング法により核形成層5を設けることで、PZT層6における強誘電体材料の疲労特性を向上することができる。これにより、スパッタリング法を一貫して採用する効率的な製造プロセスにより、本強誘電体キャパシタを実現することができる。
【0031】
図3〜図6は、本発明の第2実施の形態による半導体装置の製造工程を説明する図である。本実施の形態による半導体装置は、第1実施の形態で示した強誘電体キャパシタ(図1参照)を有する強誘電体メモリである。なお、図3〜図6における同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0032】
図3(A)は、通常のCMOS工程、CVD法によりSiON膜15及びSiO膜16を順に設ける工程、さらにはWプラグ17A〜17Eを設ける工程が終了した状態を示しており、いわば、本実施の形態による製造方法の前提となる構造を示している。
【0033】
はじめに、CMOS工程に関して簡単に説明する。p型又はn型のSi基板11上にはp型ウェル11A及びn型ウェル11Bが形成されている。さらに、Si基板11は、各ウェル11A及び11Bの活性領域を画定するフィールド酸化膜12により覆われている。p型ウェル11A及びn型ウェル11Bの各活性領域上にはゲート酸化膜13が形成されている。p型ウェル11Aにおいてゲート酸化膜13上にはp型ポリシリコンゲート電極14Aが形成されており、n型ウェル11Bにおいてゲート酸化膜13上にはn型ポリシリコンゲート電極14Bが形成されている。ポリシリコンゲート電極14A又は14Bと同様に、フィールド酸化膜12上にはポリシリコン配線パターン14C,14Dが延在している。また、p型ウェル11Aの活性領域中にはn型の不純物をイオン注入することにより、n型拡散領域11a,11bが形成されており、n型ウェル11Bの活性領域中にはp型拡散領域11c,11dが形成されている。
【0034】
つぎに、SiON膜15及びSiO膜16を順に設ける工程に関して説明する。上記CMOS工程後の構造上に、CVD法によりSiON膜15を堆積し、さらにその上にCVD法によりSiO膜16を堆積する。ここで、CMP法により、SiON膜15をストッパとしてSiO膜16を研磨して平坦化する。次いで、平坦化されたSiO膜16中に、コンタクトホール(図示せず)をそれぞれ拡散領域11a,11b,11c及び11dが露出されるように形成する。
【0035】
最後に、上記工程後の構造上に、上記コンタクトホールを埋めるようにW層(図示せず)を堆積し、さらに、SiO膜16をストッパとしてCMP法により該W層を研磨して平坦化する。これにより、各コンタクトホールにそれぞれ対応してWプラグ17A〜17Eが形成される。
【0036】
つぎに、図3(B)の工程では、図3(A)の構造上に、SiONからなる酸化防止膜18及びSiO膜19を形成し、さらにN雰囲気中で熱処理を行い、脱ガスを十分に行う。
【0037】
つぎに、図3(C)の工程では、図3(B)の構造上に、DCスパッタリングにより、Ir又はIrOx膜20及びPt膜21を堆積し、強誘電体キャパシタの下部電極として形成する。さらに、Pt膜21の堆積の後、TiPb合金をターゲットとしてスパッタリングを行い、次いで堆積されたTiPb膜に対してアニーリングによる酸化処理を行う。これにより該TiPb膜が酸化され核形成層22が形成される。その後、該核形成層22上に強誘電体キャパシタ絶縁膜としてのPZT膜23を形成する。
【0038】
さらに、PZT膜23の堆積後、酸素雰囲気中で急速熱処理工程を行い、PZT膜23を結晶化すると同時に、酸素欠損の補償を行う。上記急速熱処理工程の後、DCスパッタリング法により、PZT膜23上にIr、IrO又はPt膜24を堆積して上部電極層を形成する。
【0039】
つぎに、図4(D)の工程では、上部電極層24上にレジストパターンを形成し、該パターンをマスクにして上部電極層24をドライエッチングする。これにより、上部電極層24に対応した上部電極パターン24AがPZT膜23上に形成される。さらに、上部電極パターン24Aの形成の後、酸素雰囲気中でアニール処理を行い、上部電極層24のスパッタリング及びパターニングの際にPZT膜23に生じた損傷を消滅させる。
【0040】
つぎに、図4(E)の工程では、強誘電体キャパシタのキャパシタ絶縁膜パターンに対応したレジストパターンをPZT膜23及び核形成層22上に形成し、該パターンをマスクにしてPZT膜23及び核形成層22をドライエッチングする。これにより、PZT膜23及び核形成層22の各々に対応したPZTパターン23A、核形成パターン22Aが形成される。
【0041】
さらに、Ir又はIrO膜上にPZTパターン23Aを覆うように、PZT層23と同じ材料からなるエンキャップ層25を形成する。このエンキャップ層25は、PZT層23と同じ条件でのスパッタリングにより堆積し、さらに、酸素雰囲気中での急速熱処理により形成する。このエンキャップ層25により、PZTパターン23Aを還元作用から保護することができる。
【0042】
つぎに、図4(F)の工程では、下部電極層20,21上、すなわちエンキャップ層25上に下部電極パターンの形状に対応したレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクにしてエンキャップ層25及び下部電極20,21をドライエッチングによりパターニングしてエンキャップパターン25A及び下部電極パターン22Aを形成する。
【0043】
さらに、下部電極20,21のパターニングの後、レジストパターンを除去する。次いで、酸素雰囲気中での熱処理を行うことにより、上記ドライエッチング時にPZTパターン23A中に生じた損傷を解消する。
【0044】
つぎに、図5(G)の工程では、図4(F)の構造上に、CVD法によりSiO膜26を堆積し、さらに該SiO膜26上にSOG膜27を堆積して段差を緩和する。このSiO膜26及びSOG膜27は層間絶縁膜28を構成する。
【0045】
つぎに、図5(H)の工程では、図5(G)の構造上に、層間絶縁膜28を貫通して、上部電極パターン24Aを露出するコンタクトホール29A、及び下部電極パターン21Aを露出するコンタクトホール29Bを形成する。さらに、コンタクトホールのドライエッチングの後、酸素雰囲気中で熱処理を行うことにより、ドライエッチングに伴ってPZTパターン23Aに生じた欠陥を解消する。
【0046】
つぎに、図5(I)の工程では、層間絶縁膜28、SiO膜19及びSiON酸化防止膜18を貫通して、Wプラグ17B及び17Dを露出するコンタクトホール29C及び29Dを形成する。
【0047】
つぎに、図6(J)の工程では、コンタクトホール29Aとコンタクトホール29Cとを電気的に接続するローカル配線パターン30AをTiN膜により形成する。同様にして、コンタクトホール29B,29Dの上にも、ローカル配線パターン30B,30Dを形成する。
【0048】
最後に、図6(K)の工程では、図6(J)の構造上にSiO膜31を形成する。次いで、図6(L)の工程では、SiO膜31を貫通して、Wプラグ17A、ローカル配線パターン30B及びWプラグ17Cを露出するコンタクトホール32A,32B及び32Cを形成する。
【0049】
図6(L)の工程の後、コンタクトホール32A,32B及び32Cにそれぞれ対応して、電極(図示せず)を形成する。以上に説明した工程について、必要に応じて層間絶縁膜及びローカル配線パターンを形成する工程を繰り返すことにより、多層配線構造を形成することができる。
【0050】
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されず、デバイス構造の変更及び/又は製造プロセスにおける設定パラメータ等の変更等があってもよい。以下、これらの点について説明する。
【0051】
たとえば、上記第1及び第2実施の形態では、核形成層5及び核形成パターン22AとしてTiPbを使用している。本発明はこれに限定されず、強誘電体材料の結晶性の向上に寄与することができる物質であればよい。たとえば、PbTi合金のターゲットの替わりにPbTiZr合金のターゲットを使用してチタンリッチなPbTiZr核形成層を成膜してもよい。また、Ti又はTiZr層を1〜20nmの膜厚に堆積した後に、Pb層を1〜20nmの膜厚(典型的には5nm)に堆積してもよい。なお、本件明細書及び特許請求の範囲で「PbTiZr合金のターゲット」という場合は、その主要成分がPb、Ti,Zrの合金であるという意味であって、微量の不純物の混入を排除する趣旨ではない。
【0052】
また、上記第1及び第2実施の形態では、核形成層は、下部電極の界面の安定を図るために、下部電極とPZT膜又はPZTパターンの間に設けられている。本発明はこれに限定されず、上部電極の界面の安定を図るために、上部電極7とPZT膜6又はPZTパターン23Aの間に設ける構造としてもよい。
【0053】
図7は、本発明の他の実施の形態による強誘電体キャパシタの構造を説明する図である。図7は図2に対応しており、図2に示した構成と同じ構成には同じ符号を付して説明を省略する。
【0054】
本実施の形態では、PZT膜6上には、TiPb合金をスパッタリングのターゲットにしてTiPbが堆積され、アニーリングによりTiPb核形成層8が形成される。このTiPb核形成層8により、上部電極界面が安定してPZT膜6中に結晶欠陥ができ難くなるため、PZT膜6の疲労特性等が向上する。上述したように、この場合にも核形成層8には、チタンリッチなPbTiZr核形成層を設けてもよいし、また、Ti又はTiZr層を堆積した後に、Pb層を堆積してもよい。
(付記1) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
下部電極の上にチタンと鉛を含む物質層を堆積する堆積工程と、
前記堆積工程により堆積された物質層を酸化する酸化工程と、
前記酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、
前記工程により設けられたチタン酸ジルコン酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
(付記2) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
下部電極の上にチタン、ジルコニウム及び鉛を含む物質層を堆積する堆積工程と、
前記堆積工程により堆積された物質層を酸化する酸化工程と、
前記酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、
前記工程により設けられたチタン酸ジルコ酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
(付記3) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
下部電極の上にチタンを含む物質層を堆積する第1堆積工程と、
前記第1堆積工程により堆積された物質層を酸化する第1酸化工程と、
前記第1酸化工程により酸化された物質層の上に鉛を含む物質を堆積する第2堆積工程と、
前記第2堆積工程により堆積された物質層を酸化する第2酸化工程と、
前記第2酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、
前記工程により設けられたチタン酸ジルコ酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
(付記4) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
下部電極の上にチタンと鉛を含む物質層を堆積する第1堆積工程と、
前記第1堆積工程により堆積された物質層を酸化する第1酸化工程と、
前記第1酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、
前記工程により設けられたチタン酸ジルコ酸鉛層の上にチタンと鉛を含む物質層を堆積する第2堆積工程と、
前記第2堆積工程により堆積された物質層を酸化する第2酸化工程と、
前記第2酸化工程により酸化された物質層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
【0055】
(付記5) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
下部電極の上にチタン、ジルコニウム及び鉛を含む物質層を堆積する第1堆積工程と、
前記第1堆積工程により堆積された物質層を酸化する第1酸化工程と、
前記第1酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、
前記工程により設けられたチタン酸ジルコ酸鉛層の上にチタン、ジルコニウム及び鉛を含む物質層を堆積する第2堆積工程と、
前記第2堆積工程により堆積された物質層を酸化する第2酸化工程と、
前記第2酸化工程のより酸化された物質層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
【0056】
(付記6) 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
下部電極の上にチタンを含む物質層を堆積する第1堆積工程と、
前記第1堆積工程により堆積された物質層を酸化する第1酸化工程と、
前記第1酸化工程により酸化された物質層の上に鉛を含む物質層を堆積する第2堆積工程と、
前記第2堆積工程により堆積された物質層を酸化する第2酸化工程と、
前記第2酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコ酸鉛層を設ける工程と、
前記工程により設けられた物質層の上にチタンを含む物質層を堆積する第3堆積工程と、
前記第3堆積工程により堆積された物質層を酸化する第3酸化工程と、
前記第3酸化工程により酸化された物質層の上に鉛を含む物質層を堆積する第4堆積工程と、
前記第4堆積工程により堆積された物質層を酸化する第4酸化工程と、
前記第4酸化工程により酸化された物質層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
【0057】
(付記7) 前記チタンと鉛を含む物質層、又は前記チタン、ジルコニウム及び鉛を含む物質層、又は前記チタンを含む物質層及び前記鉛を含む物質層は、スパッタリングにより堆積される、請求項1乃至3のいずれか記載の半導体装置の製造方法。
(付記8) 前記下部電極は、イリジウム又はイリジウム酸化物を含む、請求項1乃至3、付記4乃至7のいずれか記載の半導体装置の製造方法。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、下部電極とPZT層の間、さらにはPZT層と上部電極の間に核形成層をスパッタリング法により設けることで、PZT層における強誘電体材料の疲労特性を向上することができる。また、スパッタリング法のみを採用する効率的な製造プロセスにより、本強誘電体キャパシタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の従来のFeRAMのデバイス構造を説明する図である。
【図2】本発明の第1実施の形態による強誘電体キャパシタの構造を説明する図である。
【図3】(A)〜(C)は、本発明の第2実施の形態による半導体装置の製造プロセスを説明する図(その1)である。
【図4】(D)〜(F)は、本発明の第2実施の形態による半導体装置の製造プロセスを説明する図(その2)である。
【図5】(G)〜(I)は、本発明の第2実施の形態による半導体装置の製造プロセスを説明する図(その3)である。
【図6】(J)〜(L)は、本発明の第2実施の形態による半導体装置の製造プロセスを説明する図(その4)である。
【図7】本発明の他の実施の形態による強誘電体キャパシタの構造を説明する図である。
【符号の説明】
1,11,111 シリコン(Si)基板
2,12,112 シリコン酸化膜(SiO)層
3 イリジウム(Ir)又は酸化イリジウム(IrOx)層
4 白金(Pt)層
5,8 PbTiOx核形成層
6 チタン酸ジルコル酸鉛(PZT)層
7 Ir、IrO又はPt層(下部電極)
11A,111A p型ウェル
11B n型ウェル
11a,11b,111B,111C n型拡散領域
11c,11d p型拡散領域
12 フィールド酸化膜
13,113 ゲート電極
14A,14B ポリシリコンゲート電極
14C,14D ポリシリコン配線パターン
15 SiON膜
16 SiO
17A〜17D Wプラグ
18 SiON酸化防止膜
19 SiO
20 Ir又はIrOx膜
21 Pt膜
22 核形成層
23 PZT膜
24 上部電極層
25 エンキャップ層
26,114 SiO
27 SOG膜
28,118 層間絶縁膜
29A〜29D,118A,118B コンタクトホール
30A〜30D,119A ローカル配線パターン
120 パッシベーション膜
119B ビット線パターン

Claims (3)

  1. 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
    スパッタ法においてTiPb合金ターゲットを用いて下部電極の上にチタン鉛合金の物質層を堆積する堆積工程と、
    前記堆積工程により堆積された物質層を酸化する酸化工程と、
    前記酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコン酸鉛層を設ける工程と、
    前記工程により設けられたチタン酸ジルコン酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
  2. 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
    スパッタ法においてPbZrTi合金のターゲットを用いて下部電極の上にチタン、ジルコニウム及び鉛の合金のチタンリッチな物質層を堆積する堆積工程と、
    前記堆積工程により堆積された物質層を酸化する酸化工程と、
    前記酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコン酸鉛層を設ける工程と、
    前記工程により設けられたチタン酸ジルコン酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
  3. 強誘電体キャパシタを有する半導体装置の製造方法であり、
    スパッタ法において下部電極の上にチタン又はチタンジルコニウムの物質層を堆積する第1堆積工程と、
    前記第1堆積工程により堆積された物質層を酸化する第1酸化工程と、
    前記第1酸化工程により酸化された物質層の上にスパッタ法において鉛を堆積する第2堆積工程と、
    前記第2堆積工程により堆積された物質層を酸化する第2酸化工程と、
    前記第2酸化工程により酸化された物質層の上にチタン酸ジルコン酸鉛層を設ける工程と、
    前記工程により設けられたチタン酸ジルコン酸鉛層の上に上部電極を設ける工程と、を備える半導体装置の製造方法。
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