JP4822275B2 - 対照部を有するクロマトグラフィー用試験具 - Google Patents
対照部を有するクロマトグラフィー用試験具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4822275B2 JP4822275B2 JP2006350611A JP2006350611A JP4822275B2 JP 4822275 B2 JP4822275 B2 JP 4822275B2 JP 2006350611 A JP2006350611 A JP 2006350611A JP 2006350611 A JP2006350611 A JP 2006350611A JP 4822275 B2 JP4822275 B2 JP 4822275B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- biotin
- test device
- chromatographic
- detected
- substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
Description
(1)生体試料中の被検出成分に結合可能な標識物質、及び着色担体粒子によって標識された標識アビジンを保持する標識保持部材と、被検出成分に結合可能な固定用物質を固定化した判定部、及び標識アビジンと結合可能なビオチンを固定化した対照部を有するクロマトグラフ媒体と、を備え、ビオチンが、還元剤及び/又はエタノールと共に対照部に固定化されているクロマトグラフィー用試験具;
(2)還元剤が、2−メルカプトエチルアミン、トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン及び/又はシステインである、(1)に記載のクロマトグラフィー用試験具;
(3)ビオチンがキャリア蛋白を介して対照部に固定化されている、(1)又は(2)に記載のクロマトグラフィー用試験具;
(4)被検出成分がインフルエンザウイルス、コロナウイルス、ロタウイルス、RSウイルス及びアデノウイルスからなる群より選択される1種以上である(1)〜(3)のいずれか1に記載のクロマトグラフィー用試験具;
(5)対照部が、ビオチン並びに還元剤及び/又はエタノールを混合して調整した塗布液を、クロマトグラフ媒体に塗布したものである、(1)〜(4)のいずれか1に記載のクロマトグラフィー用試験具;を提供するものである。
本発明のクロマトグラフィー用試験具は、なかでも、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、ロタウイルスおよびアデノウイルスから選択される1種以上のウイルスの検出に好適に用いることができる。
i) アビジン又はビオチンと、還元剤及び/又は低級アルコールを、それぞれリン酸緩衝液等の適切な溶媒に溶解した塗布液を調製し、該塗布液をクロマトグラフ媒体に塗布し、適宜乾燥させる方法や、
ii) アビジン又はビオチンと、還元剤及び/又は低級アルコールをリン酸緩衝液等の適切な溶媒で混合した塗布液を調製し、該塗布液をクロマトグラフ媒体に塗布し、適宜乾燥させる方法
等が挙げられ、特にii)に示される混合した塗布液を調製する方法が、簡便性の観点から好ましい。乾燥する時間及び温度は、アビジン、ビオチン、還元剤及び低級アルコールに影響を及ぼさない時間及び温度であれば特に限定されず、例えば30〜55℃で20分〜3時間程度である。固定化する際のアビジン又はビオチンの塗布液中の濃度、塗布する量は、特に限定されず、クロマトグラフィー用試験具の所望の感度に応じて適宜変更することができる。
(塗布液の調製)
1.0mg/mLのビオチン化BSAと、10mMの還元剤を含有するリン酸緩衝液(pH7.0)を調製し、塗布液とした。還元剤としては2−メルカプトエチルアミン、トリス(2‐カルボキシエチル)ホスフィン及びシステインをそれぞれ使用した。尚、コントロールとしては、1.0mg/mLのビオチン化BSAを含有するが、還元剤又はエタノールを含有しない塗布液を使用した。
塗布液1μL/cmを、抗体塗布機(BioDot社)を用いてクロマトグラフ媒体に塗布し50℃で150分間乾燥させた。乾燥後のクロマトグラフ媒体をブロッキング液(BSAを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))に浸漬し、ブロッキングを行った。ブロッキング後、洗浄液(SDSを含有するリン酸緩衝液(pH7.0))で洗浄し、40℃、120分間乾燥させ、ビオチンを固定化した対照部を有するクロマトグラフ媒体を調製した。
アビジンを赤色ポリスチレンラテックス粒子(粒径0.19μm)に感作し、分散用緩衝液(BSA及びシュークロースを含有するリン酸緩衝液(pH8.0)に懸濁することでアビジン感作ラテックス粒子を調製し、グラスファイバー製パッドに添加(832μL/300mm×5mm)後、真空乾燥機にて乾燥させ、標識保持部材を調製した。
ここで、図2を用いて、各部材の基材への貼り付け方法について説明する。バッキングシートからなる基材1に、図2に示すように、クロマトグラフ媒体9、標識保持部材5、不織布(コットン100%)からなる試料添加用部材3、不織布(セルロース)からなる吸収部材11を貼り合せた。次に、試料添加用部材3と吸収部材11をそれぞれ図示のように覆う透明シール13,15を貼った。最後に、裁断機(BioDot社)にて5mm幅に裁断し、イムノクロマトグラフィー用試験具を調製した。
調製したイムノクロマトグラフィー用試験具を、200μLの0.3w/v% NP−40(ポリオキシエチレン(9)オクチルフェニルエーテル)を含むリン酸緩衝液pH7.3(展開液16)で展開した。図3は、イムノクロマトグラフィー用試験具を用いて、展開液16を展開している状態を示したものである。展開液16を、まず、イムノクロマトグラフィー用試験具が挿入可能な試験管17に入れる。次に、イムノクロマトグラフィー用試験具を試料添加用部材3が展開液16に浸潤するように挿入し、展開を開始する。
1.0mg/mLのビオチン化BSAと、10重量%のアルコールを含有するリン酸緩衝液(pH7.0)を調製し、塗布液とした以外は、実施例1と同様の方法でビオチンを固定化した対照部の発色強度の比較を行った。結果を表2に示す。
1.0mg/mLのビオチン化BSAと、0、5mM、7.5mM、10mM及び25mMの2−メルカプトエチルアミンを含有するリン酸緩衝液(pH7.0)をそれぞれ調製し、塗布液とした以外は、実施例1と同様の方法でビオチンを固定化した対照部の発色強度の比較を行った。結果を表3に示す。
Claims (5)
- 生体試料中の被検出成分に結合可能な標識物質、及び着色担体粒子によって標識された標識アビジンを保持する標識保持部材と、
前記被検出成分に結合可能な固定用物質を固定化した判定部、及び前記標識アビジンと結合可能なビオチンを固定化した対照部を有するクロマトグラフ媒体と、を備え、
前記ビオチンが、還元剤及び/又はエタノールと共に前記対照部に固定化されているクロマトグラフィー用試験具。 - 前記還元剤が、2−メルカプトエチルアミン、トリス(2−カルボキシエチル)ホスフィン及び/又はシステインである、請求項1に記載のクロマトグラフィー用試験具。
- 前記ビオチンがキャリア蛋白を介して対照部に固定化されている、請求項1又は請求項2に記載のクロマトグラフィー用試験具。
- 前記被検出成分がインフルエンザウイルス、コロナウイルス、ロタウイルス、RSウイルス及びアデノウイルスからなる群より選択される1種以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のクロマトグラフィー用試験具。
- 前記対照部が、ビオチン並びに還元剤及び/又はエタノールを混合して調整した塗布液を、クロマトグラフ媒体に塗布したものである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のクロマトグラフィー用試験具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006350611A JP4822275B2 (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | 対照部を有するクロマトグラフィー用試験具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006350611A JP4822275B2 (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | 対照部を有するクロマトグラフィー用試験具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008164300A JP2008164300A (ja) | 2008-07-17 |
JP4822275B2 true JP4822275B2 (ja) | 2011-11-24 |
Family
ID=39694012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006350611A Expired - Fee Related JP4822275B2 (ja) | 2006-12-26 | 2006-12-26 | 対照部を有するクロマトグラフィー用試験具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4822275B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9046518B2 (en) * | 2009-04-09 | 2015-06-02 | Hitachi Chemical Company, Ltd. | Detector and detection method |
TWI497074B (zh) * | 2009-04-13 | 2015-08-21 | Hitachi Chemical Co Ltd | 偵測裝置與偵測方法 |
CN108139395A (zh) * | 2015-10-16 | 2018-06-08 | 东洋纺株式会社 | 免疫层析试验片 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3385377B2 (ja) * | 2000-02-08 | 2003-03-10 | 株式会社ニッポンジーン | 免疫測定具 |
JP4547272B2 (ja) * | 2005-01-12 | 2010-09-22 | シスメックス株式会社 | イムノクロマトグラフィー用試験具 |
-
2006
- 2006-12-26 JP JP2006350611A patent/JP4822275B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008164300A (ja) | 2008-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4628110B2 (ja) | イムノクロマトグラフ法用試験具 | |
JP5340575B2 (ja) | イムノクロマトグラフィー用試験具 | |
KR101337020B1 (ko) | 신속 진단용 검사 장치 | |
JP2001247580A (ja) | 活性化固相物質への分子の共有結合及び該物質を用いた装置 | |
CN101441210B (zh) | 纳米磁性粒子层析试纸检测方法 | |
JP4547272B2 (ja) | イムノクロマトグラフィー用試験具 | |
JPS6388460A (ja) | 免疫診断装置 | |
JPH07501403A (ja) | 改良された流体フローのための疎水性手段を含む検出装置 | |
KR102142901B1 (ko) | 면역 크로마토그래피 시험편 | |
JPH10253632A (ja) | 分析方法、キット及び装置 | |
KR20180104145A (ko) | 면역 크로마토그래피 장치 | |
JP6103776B2 (ja) | ヘマトクリット値の測定方法 | |
JP4865588B2 (ja) | 検査デバイスの標識体部の形成方法及びラテラルフロー免疫測定用検査デバイス | |
JP4822275B2 (ja) | 対照部を有するクロマトグラフィー用試験具 | |
JPWO2017094825A1 (ja) | イムノクロマト試験片 | |
WO2007138964A1 (ja) | 免疫測定用ラテックス組成物 | |
JP6399632B2 (ja) | 赤血球含有サンプル中の対象物を検出するためのイムノクロマトグラフィー用テストストリップ、および該テストストリップを使用するイムノクロマトグラフィー | |
JP4969869B2 (ja) | クロマトグラフィー用試験具及びその製造方法 | |
JPH06508212A (ja) | イオン捕獲結合アッセイを実施する装置 | |
WO2023112859A1 (ja) | イムノクロマトグラフィー用テストストリップ、イムノクロマトグラフィーキット、及びそれらを用いた免疫測定方法、並びにサンプルの濾過方法 | |
JP4990692B2 (ja) | イムノクロマトグラフィー測定法及びキット | |
JP7181547B2 (ja) | イムノクロマトグラフィー用テストストリップおよび被検出物質の検出方法 | |
KR20230118916A (ko) | 면역크로마토그래피 측정법용 증감제 및 측정법 | |
JP2008292326A (ja) | ヒアルロン酸存在下における免疫測定法及びそれに用いられる物 | |
JP2001228151A (ja) | 免疫クロマトグラフィー装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110519 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110524 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110708 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20110812 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110831 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |