JP4822048B2 - 半導体製造装置のプリメンテナンス方法 - Google Patents
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Description
即ち、従来の200mmウェハの場合には、裏面は粗研磨状態であることが一般的であったが、設計ルールの微細化とともに大口径ウェハが使用されるようになったため、300mmウェハでは表面の平坦度の要求スペックを満たすために裏面も鏡面研磨している。 なお、現在は、200mmウェハの場合にも表面の平坦度の要求スペックを満たすために裏面も鏡面研磨する場合がある。
なお、図1における符号4は、製品用ウェハ格納部である。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、半導体製造装置のプリメンテナンス方法において、ステージ1上において製品用ウェハ3を用いた製造プロセスが予め設定した所定の回数を超えた時に、裏面を鏡面研磨するとともに表面を裏面より高い鏡面度に研磨した裏面ウェハ5を裏面を上面としてステージ1上に搬送してステージ1上に搬送してパーティクル・汚染チェックを行ってプリメンテナンス周期を決定し、決定したプリメンテナンス周期に裏面ウェハ5を裏面を上面としてステージ1上に搬送して搬送チェックを行ったのち、別の裏面ウェハ5を裏面を上面としてステージ1上に搬送して裏面測定及び裏面汚染チェックを行ってプリメンテナンス周期を適正化することを特徴とする。結果が良好である場合には、半導体製造装置を生産現場に投入し、結果が不良である場合には不良の原因を解析する。
なお、搬送機構2としては、通常の製品用ウェハ3を搬送する搬送機構2が兼用できるように搬送機構2を設計すれば良い。
或いは、裏面ウェハ格納部6を、裏面ウェハ5を裏面を上面にして格納させたものと裏面ウェハ5を表面を上面にして格納させたものを別個に2つ設けても良い。
図2及び図3参照
図2及び図3は、本発明者による実験結果の説明図であり、図2は絶縁膜成膜プロセスを重ねたのちにテストウェハをステージ1上に載置したのちテストウェハの裏面に付着したパーティクル数のウェハ処理枚数依存性を示した図であり、図3はリソパターニング後の表面欠陥の数のウェハ処理枚数依存性を示した図である。
図4参照
図4は、本発明の実施例1の半導体製造装置のプリメンテナンス周期決定方法を示すフローチャートであり、まず、
A.半導体製造装置を用いて所定の製造プロセス、例えば、成膜装置であれば成膜工程、エッチング装置であればエッチング工程を所定回数、例えば、10ロット処理を行う。
B.10ロット処理毎に裏面を鏡面研磨するとともに表面を裏面より高い鏡面度に研磨した裏面ウェハを裏面を上面としてステージ上に搬送して載置したのち、製造プロセスを行うことなく裏面ウェハを回収して裏面に付着したパーティクルや汚染を測定してデータプロットを行う。
C.この測定データに基づいて、ステージのクリーニング周期を決定する。
図5は裏面パーティクル測定結果のプロット図であり、裏面に付着したパーティクル数をゴミチェック測定器により測定し、この測定データに基づいて、ステージのクリーニング周期を決定する。
図から明らかなように処理枚数の増加とともに欠陥が増加する。
なお、欠陥数は、300mm裏面ウェハ一枚における欠陥数であり、欠陥とは直径が0.2μm以上のパーティクルを表す。
この場合、各製造装置によって異なるが、例えば、実績に基づいて管理値を5×1010atms/cm2 以下とする。
D.再び、半導体製造装置を用いて所定の製造プロセスを行い、Cで決定したクリーニング周期に自動的に裏面ウェハを搬送して、搬送チェック、パーティクルチェック、及び、コンタミチェックを行う。
D1 .ウェハロード用のポートに裏面を下面として裏面ウェハを収容した裏面ウェハキャリアを配置し、この裏面ウェハキャリアから裏面ウェハをステージ上に搬送したのち、製造プロセスは行わずに裏面ウェハを裏面ウェハキャリアにアンロードする。
D2 .ウェハロード用のポートに裏面を上面として裏面ウェハを収容した裏面ウェハキャリアを配置し、この裏面ウェハキャリアから裏面ウェハをステージ上に搬送したのち、製造プロセスは行わずに裏面ウェハを裏面ウェハキャリアにアンロードする。
D3 .パーティクルチェック後の裏面ウェハ対して、全反射蛍光X線で、ウェハ面内の5点を測定した検出した元素毎に平均値を採って個々の元素毎のコンタミ管理値内確認も行う。
この場合の管理値は、上述のように5×1010atms/cm2 以下とする。
E.裏面ウェハのパーティクルが付着した表面に対してSEM−EDX分析により異常物を分析し、構成要素を特定することによってその異常物の発生源を推測する。
F.推定した発生源に対して異常物を発生しないように設計変更或いは補修を行う。
例えば、パーティクル或いはコンタミである異常物が有機系或いは酸化物系であるかに分けて対象処置を実施する。
再び、図1参照
(付記1) ステージ1上において製品用ウェハ3を用いた製造プロセスが予め設定した所定の回数を超えた時に、裏面を鏡面研磨するとともに表面を裏面より高い鏡面度に研磨した裏面ウェハ5を裏面を上面として前記ステージ1上に搬送してパーティクル・汚染チェックを行ってプリメンテナンス周期を決定し、決定したプリメンテナンス周期毎に前記裏面ウェハ5を裏面を上面として前記ステージ1上に搬送して搬送チェックを行ったのち、別の裏面ウェハ5を裏面を上面として前記ステージ1上に搬送して裏面測定及び裏面汚染チェックを行うことによりプリメンテナンス周期を適正化することを特徴とする半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
(付記2) 上記裏面ウェハ5が、表面側が酸化されている裏面ウェハ5であることを特徴とする付記1に記載の半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
(付記3) 上記表面側が酸化されている裏面ウェハ5における酸化膜は、電荷を発生させた酸化膜であることを特徴とする付記2に記載の半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
(付記4) ステージ1上において製品用ウェハ3を用いた製造プロセスが付記1に記載の半導体製造装置のプリメンテンナス周期決定方法によって決定したプリメンテナンス周期に達する毎にプリメンテナンスを行うことを特徴とする半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
(付記5) ステージ1上において製品用ウェハ3を用いた製造プロセスが上記プリメンテンナンス周期に達した時に、前記ステージ1上に上記裏面ウェハ5を裏面が上面になるように搬送して前記ステージ1の表面のクリーニングのみを行うことを特徴とする付記4に記載の半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
2 搬送機構
3 製品用ウェハ
4 製品用ウェハ格納部
5 裏面ウェハ
6 裏面ウェハ格納部
Claims (3)
- ステージ上において製品用ウェハを用いた製造プロセスが予め設定した回数を超えたときに裏面を鏡面研磨するとともに表面を裏面より高い鏡面度に研磨した裏面ウェハを裏面を上面として前記ステージ上に搬送してパーティクル・汚染チェックを行ってプリメンテナンス周期を決定し、決定したプリメンテナンス周期に前記裏面ウェハを裏面を下面として前記ステージ上に搬送して搬送チェックを行ったのち、別の裏面ウェハを裏面を上面として前記ステージ上に搬送して裏面測定及び裏面汚染チェックを行って前記プリメンテナンス周期を適正化することを特徴とする半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
- ステージ上において製品用ウェハを用いた製造プロセスが請求項1に記載の半導体製造装置のプリメンテナンス周期決定方法によって決定したプリメンテナンス周期に達する毎にプリメンテナンスを行うことを特徴とする半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
- ステージ上において製品用ウェハを用いた製造プロセスが上述のプリメンテナンス周期に達した時に、前記ステージ上に上記裏面ウェハを裏面が上面になるように搬送して前記ステージの表面のクリーニングのみを行うことを特徴とする請求項2に記載の半導体製造装置のプリメンテナンス方法。
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