JP4821201B2 - 適応整相出力周波数分析装置、適応整相出力周波数分析システム及び適応整相出力周波数分析プログラム並びにパッシブソーナーもしくは、アクティブソーナー - Google Patents
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Description
かかる適応整相装置は、センサ信号入力端子INからのセンサ信号に対して適応整相を実施して適応整相結果を出力する周波数領域適応整相器1と、センサ信号入力端子からのセンサ信号に対して従来からの1次ビームの整相を実施して整相結果を出力する周波数領域整相器2と、周波数領域適応整相器1からの適応フィルタ係数に対して劣化判定を実施して判定結果を出力する劣化判定器13と、劣化判定器13からの判定結果を用いて周波数領域適応整相器1からの適応整相結果と周波数領域整相器2からの整相結果のどちらか一方の整相結果を選択して出力端子OUTに出力するセレクタ14とで構成されている。
以下、適応整相をABF(Adaptive BeamForming の略称)、従来整相をCBF(Conventional BeamForming の略称)と呼ぶ。
周波数領域適応整相器1は、センサアレイで受信して分析幅ΔfでFFT(高速フーリエ変換)、ウエーブレット変換等したセンサ信号をセンサ信号入力端子INから入力し、センサ信号を用いて整相方位に最大感度を有する1次ビーム(プライマリビーム)と整相方位に零感度を有する複数の0次ビーム(参照ビーム)とを生成し、複数の0次ビームを入力とした適応フィルタにおけるフィルタリング結果を1次ビームから減算することで、整相方位以外の方位から到来する信号を適応的に除去したABF結果を生成し、ABF結果をセレクタ14に出力し、適応フィルタにおける適応フィルタ係数を劣化判定器13に出力する。
周波数領域整相器2は、センサ信号入力端子INからセンサアレイで受信されたセンサ信号を入力し、センサ信号を用いて整相方位に最大感度を有する1次ビームを生成し、生成した1次ビームをCBF結果としてセレクタ14に出力する。
セレクタ14は、劣化判定器13からの判定信号と、周波数領域適応整相器1からのABF結果と、周波数領域整相器2からのCBF結果を入力し、判定信号が第1の信号の場合にはABF結果を選択して出力端子OUTに出力し、判定信号が第2の信号の場合にはCBF結果を選択してABF結果として出力端子OUTに出力する。
また別の技術においては、劣化判定器13において周波数領域適応整相器1からの0次ビームと1次ビームとのレベル差を用いてABF結果における所望信号のS/N比の劣化を判定し、セレクタ14において判定結果に応じてABF結果とCBF結果を選択して出力端子に出力する。
なお、本件出願人の先願である適応整相装置の従来例として特許文献1がある。
先行技術の適応整相装置において、そのセンサ信号に振幅や位相のバラツキ(誤差)があり、所望信号が非常にS/N比が良い狭帯域信号の場合、周波数領域適応整相器1の出力であるABF結果において、所望信号のS/N比の劣化が生じてしまうが、そのABF結果における所望信号のS/N比の劣化を周波数領域適応整相器1内の適応フィルタにおける適応フィルタ係数を用いて判定し、その判定結果に応じてABF結果とCBF結果を選択して出力することにより、所望信号のS/N比の劣化を低減した適応整相器出力を生成している。
また、別の技術では、ABF結果における所望信号のS/N比の劣化を周波数領域適応整相器1内の0次ビーム(参照ビーム)と1次ビームとのレベル差から判定し、その判定結果に応じてABF結果とCBF結果を選択して出力することにより、所望信号のS/N比の劣化を低減した適応整相器出力を生成している。
図1は本発明の実施の形態1の適応整相出力周波数分析装置を示すブロック図、図2はABF出力周波数分析結果とCBF出力周波数分析結果を示す波形図、図3は同適応整相出力周波数分析装置の各処理器の出力結果を示す波形図である。
図1において、周波数領域適応整相器1は、センサ信号をセンサ信号入力端子を介して入力し、分析幅Δfでの適応整相を実施し、適応整相結果を周波数分析器3に出力する。以下、適応整相をABF(Adaptive BeamForming の略称)と呼ぶ。
周波数領域整相器2は、センサ信号をセンサ信号入力端子INを介して入力し、分析幅Δfでの従来の1次ビームの整相を実施し、1次ビーム整相結果を周波数分析器4に出力する。以下、1次ビーム整相をCBF(Conventional BeamForming の略称)と呼ぶ。
周波数分析器3は、分析幅ΔfのABF結果に対して複素FFTを用いて分析幅Δν(<Δf)の詳細な周波数分析を実施して周波数分析結果を生成し、その結果のABF出力周波数分析結果を背景レベル算出器5の長時間積分器5aと周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
長時間積分器5aは、ABF出力周波数分析結果に対し積分時間τの積分を実施することで周波数分析結果の平均パワーを計算し、その計算のABF出力積分結果を背景レベル推定器5bに出力する。
背景レベル推定器5bは、ABF出力積分結果に対し分析幅Δf毎の中央値を計算し、その計算結果をABF出力背景レベル結果として劣化部分判定器6の周波数方向移動平均器6aと正規化器6bとに出力する。
正規化器6bは、分析幅Δf毎にABF出力正規化係数でABF出力背景レベル結果を除算し、その結果をABF出力正規化結果として劣化情報検出器6cに出力する。
劣化情報検出器6cは、ABF出力正規化結果に対して閾値処理を実施し、閾値Thを超える周波数ビンをS/N比の劣化部分として検出し、検出したS/N比の劣化部分の劣化ビン情報を周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
周波数分析出力埋込処理器7は、劣化ビン情報に基づいて、ABF出力周波数分析結果におけるS/N比の劣化部分にCBF出力周波数分析結果の埋め込みを実施し、その結果のABF出力周波数分析結果を出力端子OUTに出力する。
その動作の説明の前に図2と図3について説明する。
図2の実線は複素FFTを用いてABF結果を詳細に周波数分析した結果のABF出力周波数分析結果を示し、図2の破線は複素FFTを用いてCBF結果を詳細に周波数分析した結果のCBF出力周波数分析結果を示している。
図3は本発明の実施の形態1の適応整相出力周波数分析装置の各処理器の出力結果の例を示している。なお、図2のABF出力周波数分析結果の特性は、図3のABF出力周波数分析結果におけるS/N比の劣化部分を拡大した特性である。
そして、図2を見ると、ABF出力周波数分析結果の分析幅Δfの範囲(☆の劣化ビン部分)において所望信号のレベル低下(ABF出力SL < CBF出力SL)と背景レベル上昇(ABF出力NL > CBF出力NL)が発生していることが分かる。
そこで、本発明では、以下の各処理器の一連の動作によってABF出力周波数分析結果のS/N比の劣化部分の検出と、S/N比の劣化部分に対するCBF出力周波数分析結果の埋め込み処理が実施されることとなる。
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
図3に示すように、長時間積分器5aにおいて積分を実施することでABF出力積分結果のレベル分布は安定し、その結果、劣化情報検出器6cでのS/N比の劣化部分(図2中の☆部分、図3中の☆部分)の検出を安定させている。
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Fabf(t,bn,k)=α・Eabf(t,bn,k)+(1-α)・Fabf(t-1,bn,k)
Fabf(1,bn,k)=α・Eabf(1,bn,k) (1)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
α:積分定数(積分時間τより計算される)
図3に示すように、背景レベル推定器5bにおいては、積分結果の分析幅Δf毎の中央値を計算することで、分析幅Δf毎の背景レベルの代表値を推定する。
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Gabf(t,bn,m)=Med[ Fabf(t,bn,k) ] (2)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
Med[]:メジアン処理関数([]内のデータ値列の中央値を出力する関数)
(3)式では、移動平均周波数幅Δfn、移動平均周波数間隔Δfdによって移動平均処理を行い、センサ信号に含まれる背景雑音レベルを推定している。
図3に示すように、正規化器6bにおいては、ABF出力背景レベル結果Gabf(t,bn,m)をABF出力正規化係数C(t,bn,m)により除算することで、ABF出力背景レベル結果Gabf(t,bn,m)を全周波数帯域(m=1,2,3,・・・,Nf)に渡って正規化している。
この正規化により、センサ信号に含まれる背景雑音レベルが劣化情報検出器6cにおいてS/N比の劣化部分として誤検出されることを防ぎ、その結果、劣化情報検出器6cでのS/N比の劣化部分(図3中の☆部分)の検出を安定させている。
H(t,bn,m)=Gabf(t,bn,m)/C(t,bn,m) (4)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
図3に示すように、ABF出力正規化結果H(t,bn,m)におけるS/N比の劣化部分のレベルが、劣化していない前後周波数ビンのレベルよりも大きく現れる。劣化情報検出器6cでは、あらかじめ設定された閾値で処理することによってS/N比の劣化部分を検出することができる。
J(t,bn,m)=1 , if H(t,bn,m) >= Th
J(t,bn,m)=0 , if H(t,bn,m) < Th (5)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Th:劣化ビン検出閾値
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Iabf(t,bn,k)=Ecbf(t,bn,k) , if J(t,bn,m)=1
Iabf(t,bn,k)=Eabf(t,bn,k) , if J(t,bn,m)=0 (6)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
出力端子OUTには、例えばディスプレイ表示処理が接続される。ディスプレイ表示処理においては、横軸に周波数、縦軸にサンプルとし、分析結果レベルを濃淡表示(Bスコープ表示)することで、オペレータにABF出力周波数分析結果Iabf(t,bn,k)を提示する。
図4は本発明の実施の形態2の適応整相出力周波数分析装置を示すブロック図である。
この実施の形態2は、図1の実施の形態1における周波数分析器4と周波数分析出力埋込処理器7との接続の間に、新たに背景レベル調整器8(長時間積分器8aと背景レベル推定器8bと調整係数算出器8cで構成されている)を設けたものである。
以下に、実施の形態1と異なる部分について説明する。
周波数分析器4は、分析幅ΔfのCBF結果に対して複素FFT等を用いて分析幅Δν(<Δf)の詳細な周波数分析を実施して周波数分析結果を生成し、その結果のCBF出力周波数分析結果を背景レベル調整器8の長時間積分器8aと周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
また、背景レベル算出器5の背景レベル推定器5bは、ABF出力積分結果に対し分析幅Δf毎の中央値を計算し、その結果をABF出力背景レベル結果として周波数方向移動平均器6aと正規化器6bと調整計数算出器8cに出力する。
長時間積分器8aは、CBF出力周波数分析結果に対し積分時間τの積分を実施することで周波数分析結果の平均パワーを計算し、その結果のCBF出力積分結果を背景レベル推定器8bに出力する。
背景レベル推定器8bは、CBF出力積分結果に対し分析幅Δf毎の中央値を計算し、その計算結果をCBF出力背景レベル結果として調整係数算出器8cに出力する。
調整係数算出器8cは、劣化ビン情報に基づいて、周波数分析出力埋込処理器7でのABF出力背景レベル結果に対するCBF出力周波数分析結果の埋め込み処理時に使用するための背景レベル調整係数を計算し、背景レベル調整係数をその周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
劣化情報検出器6cは、ABF出力正規化結果に対して閾値処理を実施し、閾値Thを超える周波数ビンをS/N比の劣化部分として検出し、検出したS/N比の劣化部分の劣化ビン情報を調整係数算出器8cと周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
周波数分析出力埋込処理器7は、背景レベル調整係数と劣化ビン情報に基づいて、ABF出力周波数分析結果におけるS/N比の劣化部分にCBF出力周波数分析結果の埋め込みを実施し、その結果のABF出力周波数分析結果を出力端子OUTに出力する。
以降は、実施の形態1と異なる部分について説明する。
周波数分析器4は、周波数領域整相器2の出力であるCBF結果Dcbf(t,bn,k)に対し、複素FFTを用いて分析幅Δν(=Δf/Nν)の詳細な周波数分析を実施し、その結果のCBF出力周波数分析結果Ecbf(t,bn,k)を長時間積分器8aと周波数分析出力埋込処理器7とに出力する。
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
劣化情報検出器6cは、正規化器6bの出力であるABF出力正規化結果H(t,bn,m)に対し、(5)式により正規化レベルが劣化ビン検出閾値Thを超える周波数ビンをS/N比の劣化部分として検出し、検出したS/N比の劣化部分の劣化ビン情報J(t,bn,m)を調整係数算出器8cと周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Fcbf(t,bn,k)=α・Ecbf(t,bn,k)+(1-α)・Fcbf(t-1,bn,k)
Fcbf(1,bn,k)=α・Ecbf(1,bn,k) (7)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
α:積分定数(積分時間τより計算される)
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Gcbf(t,bn,m)=Med[ Fcbf(t,bn,k) ] (8)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
Med[]:メジアン処理関数([]内のデータ値列の中央値を出力する関数)
周波数分析出力埋込処理器7では、この背景レベル調整係数を用いて埋め込みを実施することにより、背景レベルにレベル段差のないABF出力周波数分析結果Iabf(t,bn,k)を生成することができる。
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
NGabf(t,bn,m)={Gabf(t,bn,m−1)+Gabf(t,bn,m+1)}/2
K(t,bn,k)=NGabf(t,bn,m)/Gcbf(t,bn,m) , if J(t,bn,m)=1
K(t,bn,k)=1 , if J(t,bn,m)=0 (9)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
周波数分析出力埋込処理器7では、この背景レベル調整係数K(t,bn,k)を用いて埋め込みを実施することにより、背景レベルにレベル段差のないABF出力周波数分析結果Iabf(t,bn,k)を生成することができる。
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Iabf(t,bn,k)=Ecbf(t,bn,k)×K(t,bn,k) , if J(t,bn,m)=1
Iabf(t,bn,k)=Eabf(t,bn,k) , if J(t,bn,m)=0
(10)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
実施の形態1では、周波数分析出力埋込処理器7の出力のABF出力周波数分析結果において、埋め込み部分のABF出力周波数分析結果と埋め込まれたCBF出力周波数分析結果との間で背景レベル差が生じ、その結果、オペレータが埋め込み部分の背景レベル差を信号として誤認識してしまう場合があった。
これに対して実施の形態2では、周波数分析器4と周波数分析出力埋込処理器7との間に、新たに背景レベル調整器8を設けることにより、周波数分析出力埋込処理器7において埋め込み部分のABF出力周波数分析結果と埋め込まれたCBF出力周波数分析結果との間で背景レベル差がなくなるように調整することができるようになり、オペレータが埋め込み部分の背景レベル差を信号として誤認識してしまうことを解消することができる。
図5は本発明の実施の形態3の適応整相出力周波数分析装置を示すブロック図である。
この実施の形態3は、図1の実施の形態1における劣化部分判定器6を劣化部分判定器16に置き換えたものである。
その劣化部分判定器16は、実施の形態1の劣化部分判定器6における劣化情報検出器6cの後段に、埋込情報入力端子UJINが接続された埋込情報入力器16dを設けたものである。
従って、劣化部分判定器16は、周波数方向移動平均器16a、正規化器16b、劣化情報検出器16c及び埋込情報入力器16dで構成されることとなる。これら周波数方向移動平均器16a、正規化器16b及び劣化情報検出器16cの構成は実施の形態1の周波数方向移動平均器6a、正規化器6b及び劣化情報検出器6cと同様である。
埋込情報入力器16dは、劣化情報検出器16cからの劣化ビン情報と埋込情報入力端子UJINからの外部埋込情報とを用いて論理演算を実施し、その結果の劣化ビン情報を周波数分析出力埋込処理器7に出力する。
以降、実施の形態1と異なる部分について説明する。
埋込情報入力器16dは、劣化情報検出器16cの出力である劣化ビン情報J(t,bn,m)と埋込情報入力端子UJINから入力した外部埋込情報JK(t,bn,m)との論理演算を計算し、論理演算結果を劣化ビン情報L(t,bn,m)として周波数分析出力埋込処理器7に出力する。例えば、劣化ビン情報J(t,bn,m)と外部埋込情報JK(t,bn,m)との論理積演算を実施する場合は、(11)式を用いる。
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Iabf(t,bn,k)=Ecbf(t,bn,k) , if L(t,bn,m)=1
Iabf(t,bn,k)=Eabf(t,bn,k) , if L(t,bn,m)=0 (12)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
実施の形態1では、劣化情報検出器6cの閾値処理において検出されないS/N比の劣化部分が、周波数分析出力埋込処理器7で埋め込み処理されることなく出力端子OUTに出力されてしまう場合があった。
これに対して実施の形態3では、劣化情報検出器16cで検出されないS/N比の劣化部分の劣化ビン情報J(t,bn,m)をオペレータの指示(外部埋込情報)に基づく埋込情報入力器16dによる埋込実施指示J(t,bn,m)=1で修正することで埋め込みを実施できるようになる。
また、劣化情報検出器16cで検出されたS/N比の劣化部分の劣化ビン情報J(t,bn,m)をオペレータの指示(外部埋込情報)に基づく埋込情報入力器16dによる埋込解除指示J(t,bn,m)=0で修正することで埋め込みを解除できるようになり、その結果、S/N比の劣化低減よりも干渉信号の除去効果を発揮することを優先させることができるようになるなど、オペレータや外部装置からの外部埋込情報(埋込解除/埋込実施指示)を柔軟に反映した周波数分析出力の埋め込み処理が可能となる。
図6は本発明の実施の形態4の適応整相出力周波数分析装置を示すブロック図である。
この実施の形態4は、図1の実施の形態1における劣化部分判定器6を劣化部分判定器26に置き換えたものである。
その劣化部分判定器26は、実施の形態1の劣化部分判定器6の周波数方向移動平均器6aを空間方向背景レベル推定器26aに置き換えたものである。
従って、劣化部分判定器26は、空間方向背景レベル推定器26a、正規化器26b及び劣化情報検出器26cで構成されることとなる。これら正規化器26b及び劣化情報検出器26cの構成は実施の形態1の正規化器6b及び劣化情報検出器6cと同様である。
以下に、実施の形態1と異なる部分について説明する。
空間方向背景レベル推定器26aは、背景レベル算出器5の背景レベル推定器5bからのABF出力背景レベル結果に対し、周波数ビン毎に空間方向の統計処理を実施して背景雑音レベルを推定し、その結果をABF出力正規化係数として正規化器26bに出力する。
以降はの実施の形態1と異なる部分について説明する。
空間方向背景レベル推定器26aは、背景レベル推定器5bの出力であるABF出力背景レベル結果Gabf(t,bn,m)に対し、各周波数ビン毎に空間方向の背景レベル結果の統計量を計算することで背景雑音レベルを推定し、その結果をABF出力正規化係数C(t,m)として正規化器26bに出力する。(13)式では、空間方向の統計量として中央値を用いている。
bn=[1,2,3,・・・,Nb]
C(t,m)=Med[ Gabf(t,bn,m) ] (13)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Med[]:メジアン処理関数([]内のデータ値列の中央値を出力する関数)
実施の形態1では、周波数方向移動平均器6aの周波数方向の背景雑音レベル推定において、推定ビン範囲の下限ビン(ビン番号1)近傍や上限ビン(ビン番号Nf)近傍の推定精度が悪くなり、後段の劣化情報検出器6cにおいてABF出力背景レベル結果Gabf(t,bn,m)における背景雑音の周波数方向の局所的な盛り上がりを誤検出してしまい、周波数分析出力埋込処理器7においてS/N比の劣化部分であるとして誤って埋め込み処理を実施してしまうという問題があった。
これに対して実施の形態4では、空間方向背景レベル推定器26aの空間方向の統計量として中央値を用いて計算した背景レベル推定結果からABF出力正規化係数C(t,m)を算出することで実施の形態1の問題を回避し、その結果、S/N比の劣化部分の誤検出および誤った埋め込み処理実施を低減することができることとなった。
図7は本発明の実施の形態5の適応整相出力周波数分析装置を示すブロック図である。
実施の形態5は、実施の形態1における周波数分析器4を削除し、周波数分析出力埋込処理器7を削除した上で、周波数領域適応整相器1および周波数領域整相器2と周波数分析器3との間に周波数分析出力埋込処理器7と同等の機能を持った整相出力埋込処理器10を設けたものである。
周波数領域適応整相器1は、センサ信号をセンサ信号入力端子INを介して入力し、分析幅Δfでの適応整相を実施し、その適応整相結果を整相出力埋込処理器10に出力する。以下、適応整相をABFと呼ぶ。
周波数領域整相器2は、センサ信号をセンサ信号入力端子INを介して入力し、分析幅Δfでの従来からの1次ビームの整相を実施し、その整相結果を整相出力埋込処理器10に出力する。以下、1次ビーム整相をCBFと呼ぶ。
整相出力埋込処理器10は、劣化情報検出器6cでサンプル処理されて予め求めておいた劣化ビン情報に基づき、周波数領域適応整相器1からのABF結果のS/N比の劣化部分に、周波数領域整相器2からのCBF結果の埋め込みを実施し、その結果のABF結果を周波数分析器3に出力する。
周波数領域適応整相器1から出力され、整相出力埋込処理器10を通過したABF結果を周波数分析器3で周波数分析を実施して周波数分析結果を生成し、それ以降は実施の形態1と同様に背景レベル算出器5で適応整相背景レベル結果を生成し、劣化部分判定器6の劣化情報検出器6cで最終的に適応整相背景レベル結果を用いてS/N比の劣化部分を検出し、S/N比の劣化部分の劣化ビン情報を生成して求めておいたものである。
劣化部分判定器6の劣化情報検出器6cは、上記の如くサンプル処理されて予め求めておいた劣化ビン情報を整相出力埋込処理器10に出力する。
以降、実施の形態1と異なる部分について説明する。
周波数領域適応整相器1は、センサアレイ等で受信して分析幅ΔfでFFTしたセンサ信号をセンサ信号入力端子INを介して入力し、センサ信号を用いて整相方位に最大感度を有する1次ビームと整相方位に零感度を有する複数の0次ビームとを生成し、複数の0次ビームを入力とした適応フィルタにおけるフィルタリング結果を1次ビームから減算してABF結果Dabf(t,bn,m)を生成し、そのABF結果Dabf(t,bn,m)を整相出力埋込処理器10に出力する。
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
このように構成することで、実施の形態5では、S/N比の劣化を検出したサンプルの処理から次に整相出力埋込処理器10において劣化部分の埋め込み処理が実施される処理に遅延があり、かつ、1度検出されたサンプルとしての劣化部分は劣化ビン情報L(t,bn,m)が初期化されない限り、整相出力埋込処理器10において埋め込み処理され続ける、といった動作の制約はあるが、実施の形態1と比較して1つの周波数分析器を削除することで、より小さいプログラムサイズ、システム規模で本発明を実現できる。
図8は本発明の実施の形態6の適応整相出力周波数分析装置を示すブロック図である。
実施の形態6は、実施の形態5において、新たに周波数分析器3と出力端子OUTの接続の間に背景レベル調整器11を設けたものである。
以降、実施の形態5と異なる部分について説明する。
背景レベル推定器5aは、ABF出力積分結果に対し分析幅Δf毎の中央値を計算し、その計算結果をABF出力背景レベル結果として劣化部分判定器6の周波数方向移動平均器6aと正規化器6bと背景レベル調整器11とに出力する。
劣化情報検出器6cは、ABF出力正規化結果に対して閾値処理を実施し、閾値Thを超える周波数ビンをS/N比の劣化部分として検出し、検出したS/N比の劣化部分の劣化ビン情報を整相出力埋込処理器10と背景レベル調整器11とに出力する。
背景レベル調整器11は、劣化情報検出器6cからの劣化ビン情報と背景レベル推定器6bからのABF出力背景レベル結果とに基づき、周波数分析器3からのABF出力周波数分析結果に対して背景レベルの調整を実施し、その結果のABF出力周波数分析結果を出力端子OUTに出力する。
以降、実施の形態5と異なる部分について説明する。
周波数分析器3は、整相出力埋込処理器10の出力であるABF結果DNabf(t,bn,m)に対し、複素FFTを用いて分析幅Δν(=Δf/Nν)の詳細な周波数分析を実施し、その結果のABF出力周波数分析結果Eabf(t,bn,k)を長時間積分器5aと背景レベル調整器11とに出力する。
ここで、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
劣化情報検出器6cは、正規化器6bの出力であるABF出力正規化結果H(t,bn,m)に対し、(5)式により正規化レベルが劣化ビン検出閾値Thを超える周波数ビンをS/N比の劣化部分として検出し、検出したS/N比の劣化部分の劣化ビン情報J(t,bn,m)を整相出力埋込処理器10と背景レベル調整器11に出力する。
背景レベル調整器11では、背景レベル調整を実施することにより、背景雑音レベルにレベル段差のないABF出力周波数分析結果Iabf(t,bn,k)を生成することができる。
NGabf(t,bn,m)={Gabf(t,bn,m−1)+Gabf(t,bn,m+1)}/2}
k=[(m-1)×Nν+1, (m-1)×Nν+2,・・・, (m-1)×Nν+Nν]
Iabf(t,bn,k)=Eabf(t,bn,k)×{NGabf(t,bn,m)/Gabf(t,bn,m)}、if J(t-1,bn,m)=1
Iabf(t,bn,k)=Eabf(t,bn,k) 、 if J(t-1,bn,m)=0
(15)
ただし、
t:サンプル番号、t=1,2,3,・・・
bn:ビーム番号、bn=1,2,3,・・・,Nb
Nb:ABF結果もしくはCBF結果の全ビーム数
m:分析幅Δfでのビン番号、m=1,2,3,・・・,Nf
Nf:ABF結果もしくはCBF結果の全ビン数
k:分析幅Δνでのビン番号、k=1,2,3,・・・, Nf×Nν
Nν:周波数分析器での周波数分析数、Nν=Δf/Δν
実施の形態5では、整相出力埋込処理器10の出力のABF結果において、埋め込み部分のABF結果と埋め込まれたCBF結果との間で背景レベル差が生じ、その結果、オペレータが埋め込み部分の背景レベル差を信号として誤認識してしまう場合があった。
これに対して実施の形態6では、背景レベル調整器11において、整相出力埋込処理器10で生じた埋め込み部分のABF結果と埋め込まれたCBF結果との間で背景レベル差がなくなるように調整することができるようになり、その結果、オペレータが埋め込み部分の背景レベル差を信号として誤認識してしまうことを解消することができる。
上記実施の形態2を上記実施の形態1はもとより、実施の形態3、4に適用しても、実施の形態2と同じ効果が得られる。
上記実施の形態4の空間方向背景レベル推定器26aでは、空間方向の統計量として中央値を用いているが、最小値や平均値を用いても同様の効果が得られる。
また、実施の形態4を実施の形態2、3、5、6に適用しても、実施の形態4と同じ効果が得られる。
上記実施の形態1〜6においては、本発明を劣化部分判定器6などの各処理器で構成された適応整相出力周波数分析装置として説明したが、各処理器の機能を適応整相出力周波数分析プログラムとして記述することで、コンピュータ(信号処理プロセッサ、等)上で動作する適応整相出力周波数分析ソフトウェアとして実現することもできる。
上記実施の形態1〜6においては、周波数領域適応整相器1と周波数領域整相器2との2つの整相器で構成された適応整相出力周波数分析装置として説明したが、周波数領域適応整相器1内で生成する1次ビームをCBF結果として出力させて用いることで、CBF結果を出力する周波数領域整相器2を削除した構成(1つの適応整相器での構成)で、適応整相出力周波数分析装置を実現できる。
Claims (14)
- 複数のセンサで構成されるセンサアレイで受信し、分析幅Δfで周波数分割されたセンサ信号を用いて、整相方位に最大感度を有する1次ビームと前記整相方位に零感度を有する複数の0次ビームとを生成し、前記複数の0次ビームの適応フィルタにおけるフィルタリング結果を前記1次ビームから減算して適応整相ビームを得ることにより前記整相方位以外の方位から到来する信号を適応的に除去した適応整相結果を出力する周波数領域適応整相器と、
複数のセンサで構成されるセンサアレイで受信し、分析幅Δfで周波数分割されたセンサ信号を用いて、整相方位に最大感度を有する1次ビームを生成し、前記1次ビームを整相した1次ビーム整相結果を出力する周波数領域整相器と、
前記周波数領域適応整相器の適応整相結果と前記周波数領域整相器の1次ビーム整相結果のそれぞれに対して、分析幅Δνの詳細な周波数分析を実施して適応整相出力周波数分析結果と1次ビーム整相出力周波数分析結果とを生成する周波数分析器と、
前記適応整相出力周波数分析結果を用いて、周波数分析結果の分析幅Δf毎の背景レベルを推定して適応整相出力背景レベル結果を生成する背景レベル算出器と、
前記適応整相出力背景レベル結果を用いて、S/N比の劣化部分を検出し、該S/N比の劣化部分の劣化ビン情報を生成する劣化部分判定器と、
前記劣化ビン情報に基づいて、前記適応整相出力周波数分析結果のS/N比の劣化部分を前記1次ビーム整相出力周波数分析結果に置き換えて適応整相出力周波数分析結果を生成し、出力端子に出力する周波数分析出力埋込処理器と、
を備えていることを特徴とする適応整相出力周波数分析装置。 - 前記1次ビーム整相出力周波数分析結果を用いて整相出力背景レベル結果を生成し、該整相出力背景レベル結果と前記適応整相出力背景レベル結果とを用いて、前記劣化部分判定器の劣化ビン情報に基づいて背景レベル調整係数を計算する背景レベル調整器を備え、
前記周波数分析出力埋込処理器は、前記劣化部分判定器の劣化ビン情報と前記背景レベル調整器の背景レベル調整係数に基づいて、前記適応整相出力周波数分析結果のS/N比の劣化部分を、レベル調整を実施した前記1次ビーム整相出力周波数分析結果に置き換えることを特徴とする請求項1記載の適応整相出力周波数分析装置。 - 前記背景レベル調整器は、前記1次ビーム整相出力周波数分析結果に対して、積分時間τの積分を実施することで周波数分析結果の平均パワーである1次ビーム整相出力積分結果を生成する長時間積分器と、
前記1次ビーム整相出力積分結果に対して、分析幅Δf毎に積分パワーの中央値を計算することで周波数分析結果の分析幅Δf毎の背景レベルである1次ビーム整相出力背景レベル結果を生成する背景レベル推定器と、
前記1次ビーム整相出力背景レベル結果と前記適応整相出力背景レベル結果とを用いて、前記劣化部分判定器の劣化ビン情報に基づいて前記周波数分析出力埋込処理器での埋め込み処理に使用するための背景レベル調整係数を計算する調整係数算出器と、
を備えていることを特徴とする請求項2記載の適応整相出力周波数分析装置。 - 複数のセンサで構成されるセンサアレイで受信し、分析幅Δfで周波数分割されたセンサ信号を用いて、整相方位に最大感度を有する1次ビームと前記整相方位に零感度を有する複数の0次ビームとを生成し、前記複数の0次ビームの適応フィルタにおけるフィルタリング結果を前記1次ビームから減算して適応整相ビームを得ることにより前記整相方位以外の方位から到来する信号を適応的に除去した適応整相結果を出力する周波数領域適応整相器と、
複数のセンサで構成されるセンサアレイで受信し、分析幅Δfで周波数分割されたセンサ信号を用いて、整相方位に最大感度を有する1次ビームを生成し、前記1次ビームを整相した1次ビーム整相結果を出力する周波数領域整相器と、
前記適応整相結果のS/N比の劣化部分を前記1次ビーム整相結果に置き換えを実施して埋込済み適応整相結果を生成する整相出力埋込処理器と、
前記埋込済み適応整相結果に対して、分析幅Δνの詳細な周波数分析を実施して適応整相出力周波数分析結果を生成し、出力端子に出力する周波数分析器と、
前記周波数分析器が前記整相出力埋込処理器からの前記埋込済み適応整相結果に対して、分析幅Δνの詳細な周波数分析を実施して生成した適応整相出力周波数分析結果を用いて、周波数分析結果の分析幅Δf毎の背景レベルを推定して適応整相出力背景レベル結果を生成する背景レベル算出器と、
前記適応整相出力背景レベル結果を用いて、S/N比の劣化部分の劣化ビン情報を生成する劣化部分判定器とを備え、
前記整相出力埋込処理器は、前記劣化部分判定器によって生成された前記劣化ビン情報に基づいて、前記適応整相結果のS/N比の劣化部分を前記1次ビーム整相結果に置き換えを実施することを特徴とする適応整相出力周波数分析装置。 - 前記適応整相出力背景レベル結果と前記劣化ビン情報とから背景レベル調整係数を計算し、前記劣化ビン情報と前記背景レベル調整係数に基づいて、前記適応整相出力周波数分析結果における1次ビーム整相結果が埋め込まれた周波数ビン部分の背景レベルを調整して、その結果を出力端子に出力する背景レベル調整器を備えていることを特徴とする請求項4記載の適応整相出力周波数分析装置。
- 前記劣化部分判定器は、
前記適応整相出力背景レベル結果に対して、分析幅Δf毎に周波数幅Δfn(>Δf)内の移動平均値を計算して、移動平均値を正規化係数として生成する周波数方向移動平均器と、
前記適応整相出力背景レベル結果を前記正規化係数で除算することで背景レベルの正規化を実施して適応整相出力正規化結果を生成する正規化器と、
前記適応整相出力正規化結果に対して、あらかじめ設定した閾値を超える部分をS/N比の劣化部分として検出し、該S/N比の劣化部分の劣化ビン情報を生成する劣化情報検出器と、
を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置。 - 前記劣化部分判定器は、前記劣化情報検出器で生成した劣化ビン情報に対して、外部情報入力端子から入力した外部埋込情報を用いて劣化ビン情報の修正・変更を実施し、修正・変更を実施した劣化ビン情報を生成する埋込情報入力器を備えていることを特徴とする請求項6に記載の適応整相出力周波数分析装置。
- 前記背景レベル算出器は、
前記適応整相出力周波数分析結果に対して、積分時間τの積分を実施することで周波数分析結果の平均パワーである適応整相出力積分結果を生成する長時間積分器と、
前記適応整相出力積分結果に対して、分析幅Δf毎に積分パワーの中央値を計算することで周波数分析結果の分析幅Δf毎の背景レベルである適応整相出力背景レベル結果を生成する背景レベル推定器と、
を備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置。 - 前記劣化部分判定器は前記周波数方向移動平均器の代わりに、
前記適応整相出力背景レベル結果に対して、分析幅Δf毎に空間方向の背景レベル結果の統計量を計算することで背景雑音レベルを推定し、推定した背景雑音レベルを正規化係数として生成する空間方向背景レベル推定器を備えていることを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置。 - 前記空間方向背景レベル推定器の前記統計量は、空間方向の背景レベル結果の中央値、最小値又は平均値のいずれかであることを特徴とする請求項9記載の適応整相出力周波数分析装置。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置を、複数の整相方位に対応して複数段並列に設けたことを特徴とする適応整相出力周波数分析システム。
- コンピュータにおいて、請求項1〜10のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置、又は、請求項11記載の適応整相出力周波数分析システムの機能を実現させるための適応整相出力周波数分析プログラム。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置、又は、請求項11記載の適応整相出力周波数分析システムを用いたパッシブソーナー。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の適応整相出力周波数分析装置、又は、請求項11記載の適応整相出力周波数分析システムを用いたアクティブソーナー。
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