JP4820398B2 - 成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、螺旋状の成形体を金型にて成形する成形装置に関する。
従来、螺旋状(スクリュ状、スパイラル状)の成形体(例えば樹脂成形体)を金型にて成形する成形装置として、金型を複数(例えば4つ)に分割することにより成形した成形体を取り出す、一般的に、オートクレープ式と呼ばれる成形装置が知られている。さらに、他の成形装置として、成形体を回転させることにより成形体を抜き出す成形装置も知られている。
後者の成形装置は、螺旋状の成形体を内部で成形する金型を備え、金型は、成形体を抜き出すための抜出口部を有する金型本体と、金型本体と相対的に移動することにより抜出口部を開閉する蓋体とを備える。そして、成形体を回転させることにより、開放された抜出口部から成形体を抜き出すように構成される(例えば、特許文献1)。
特開2000−246771号公報
しかしながら、特許文献1に係る成形装置は、回転軸(シャフト)が金型本体に対して軸心方向で相対的に移動する、即ち、回転軸(シャフト)が成形体と一体的に抜出口部から抜き出される。したがって、当該成形装置においては、成形体を成形するたびに、回転軸を金型の内部に取り付けるといった工程が必要となるため、生産性が低下していた。
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、生産性を向上させることができる成形装置を提供することを課題とする。
本発明に係る成形装置は、開閉可能な抜出口部が設けられ、抜出口部が閉塞された状態にて内部で螺旋状の成形体を成形する金型を備え、成形体を回転させることにより、開放された抜出口部から成形体を抜き出すように構成される成形装置において、所定の部位にて金型に支持され、金型の内部において前記所定の部位から抜出口部に向けて延設される回転軸を備え、回転軸は、金型との間で成形された成形体を回転させるべく、外周部が成形体の内周部を周方向で掛止するように形成されると共に、回転する成形体を抜出方向に移動させるべく、径方向の断面形状が軸心方向に亘って同一又は抜出口部に向けて小さくなるように形成されることを特徴とする。
本発明によれば、回転軸が、所定の部位にて金型に支持されると共に、金型の内部において前記所定の部位から抜出口部に向けて延設される。そして、回転軸の外周部が成形体の内周部を周方向で掛止するため、金型との間で成形された成形体を回転させる。
さらに、回転軸の径方向の断面形状が軸心方向に亘って同一又は抜出口部に向けて小さくなるように形成されるため、回転する成形体を抜出方向(抜出口部から抜き出るように)移動させる。したがって、成形体が回転軸に対して軸心方向で相対的に移動するため、回転軸が金型に対して軸心方向で相対的に移動することなく、金型の内部で成形された螺旋状の成形体を、金型に設けられる開閉可能な抜出口部から抜き出すことができる。
また、本発明に係る成形装置においては、回転軸は、軸本体から径方向に突出し且つ軸心方向に延設される羽根部を備えてもよい。
かかる構成によれば、羽根部が、軸本体から径方向に突出しているため、成形体の内周部を周方向で掛止し、その結果、金型と回転軸との間で成形された成形体を回転させることができる。そして、羽根部が、軸心方向に延設されているため、回転する成形体を軸心方向で相対的に移動させることができる。
また、本発明に係る成形装置においては、回転軸には、羽根部が複数設けられ、軸本体は、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、成形体との間に発生する間隙が大きくなるべく、抜出口部に向けて縮径するように形成され、各羽根部は、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、成形体と回転軸との軸心がずれるのを防止すべく、軸心からの径寸法が軸心方向に亘って同一となるように形成されてもよい。
かかる構成によれば、軸本体が抜出口部に向けて縮径するように形成されるため、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、軸本体と成形体との間に発生する間隙が大きくなる。これにより、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、回転軸と成形体との間に発生する摩擦を小さくすることができる。
しかも、回転軸に複数設けられる羽根部においては、軸心からの各径寸法が軸心方向に亘って同一となるように形成されているため、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、回転軸と成形体との間に発生する摩擦を小さくしつつも、成形体と回転軸との軸心がずれるのを防止できる。
また、本発明に係る成形装置においては、回転軸は、金型の内部に成形体の原料を充填する際においても回転するように構成されてもよい。
かかる構成によれば、金型の内部に成形体の原料を充填する際に、回転軸が回転する。したがって、軸本体から径方向に突出する羽根部により、原料が金型の内部で撹拌されるため、例えば、原料が金型の隅々に亘って充填され、その結果、原料を金型の内部に効率的に充填することもできる。
また、本発明に係る成形装置においては、金型は、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、成形体との間に発生する間隙が大きくなるべく、抜出口部に向けて内空間を拡げるように形成されてもよい。
かかる構成によれば、金型が抜出口部に向けて内空間を拡げるように形成されるため、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、金型と成形体との間に発生する間隙が大きくなる。したがって、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、金型と成形体との間に発生する摩擦を小さくすることができる。
以上の如く、本発明に係る成形装置によれば、回転軸が金型に対して軸心方向で相対的に移動することなく、内部で成形された螺旋状の成形体を金型から抜き出すことができるため、生産性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明に係る成形装置における一実施形態について、図1〜図5を参酌して説明する。なお、本実施形態においては、成形体が発泡樹脂(例えば発泡スチロール)で形成される場合とする。
本実施形態に係る成形装置は、図1〜図3に示すように、固定フレーム11と、固定フレーム11に対して相対的に移動する移動フレーム12とを有する装置本体1を備える。また、成形装置は、装置本体1に収容され、円筒状で且つ螺旋状(スクリュ状、スパイラル状)の成形体100を内部で成形する金型2と、軸心を中心に回転し、成形体100を回転させる回転軸3とを備える。
そして、成形装置は、金型2の内部に成形体100の原料を充填する充填手段4と、移動フレーム11を固定フレーム12に対して相対的に移動させる移動手段5と、回転軸3を回転させる回転手段6とを備える。なお、成形装置は、回転軸3にて成形体100を回転させることにより、金型2から成形体100を抜き出すように構成される。
装置本体1は、固定フレーム11と移動フレーム12とを接離可能に構成される。また、装置本体1は、固定フレーム11と移動フレーム12とが当接する状態にて、内部に収容する金型2を囲うように構成される。
金型2は、内部で成形体100を成形する際には閉塞され、内部から成形体100を抜き出す際には開放される開閉可能な抜出口部211が設けられる。具体的には、金型2は、成形体100を抜き出すための抜出口部211を有する金型本体21と、抜出口部211を開閉する蓋体22とを備える。
より具体的には、金型本体21が固定フレーム11に固定され、蓋体22が移動フレーム12に固定され、蓋体22が金型本体21に対して軸心方向で相対的に移動することにより、抜出口部211が開閉される。そして、金型2は、金型本体21と蓋体22とが当接することにより、内部が密封され、成形体100を成形する成形室を構成する。
なお、装置本体1と金型2との間、即ち、固定フレーム11と金型本体21との間、及び移動フレーム12と蓋体22との間には、熱媒体(蒸気や冷却水)が供給される空間を有する。そして、金型2は、内部と外部とを連通させる複数の連通孔(図示及び採番しない)により、当該空間に供給された熱媒体を内部に向けて流通可能に構成される。
金型本体21は、内空間にて円筒状で且つ螺旋状の成形体100を成形すべく、凹凸状の内周部212を備える。具体的には、金型本体21は、成形体100の円筒状の部位を成形する円筒成形部(本実施形態においては殆ど存在しない)212aと、成形体100の螺旋状の部位を成形する螺旋成形部212bとを有する内周部212を備える。
そして、金型本体21は、厚みが略一定となるように形成され、内周部212(円筒成形部212a及び螺旋成形部212b)に対応した凹凸状の外周部213を備える。さらに、金型本体21は、回転軸3を回転可能に支持する第1支持部214と、成形体100の原料を充填されるための充填口部215とを備える。
また、金型本体21は、成形体100が回転することにより抜出方向(軸心方向で相対的)に移動するのに伴い、成形体100との間に発生する間隙が大きくなるべく、抜出口部211に向けて(成形体100の抜き出し方向に向けて)内空間を拡げるように形成される。具体的には、金型本体21は、円筒成形部212aの内径が抜出口部211に向けて大きくなるように形成され、また、螺旋成形部212bの径方向の凹み量(軸心からの凹み量)が抜出口部211に向けて大きくなるように形成される。
即ち、金型本体21は、抜出口部211に向けて抜き勾配を有する。なお、金型本体21は、伝熱性を向上させるべく、金属で形成され、滑り性を向上させるべく、内面に樹脂コーティングを施している。
第1支持部214は、回転軸3を回転可能に軸受している。具体的には、第1支持部214は、滑り性、耐圧性、及び耐熱性に優れ、回転軸3に内挿されるブッシュを備える。また、充填口部215は、成形体100の抜き出し方向に向けて、金型2の内部に原料が充填(注入)されるように設けられる。具体的には、充填口部215は、金型本体21における、回転軸3の基端部311側に設けられる。
蓋体22は、平板状に形成される。そして、蓋体22は、中央部に凹状に形成され、回転軸3の先端部312に内挿されることにより、回転軸3の先端部312を支持する第2支持部221を備える。
また、蓋体22は、固定フレーム11と移動フレーム12とが当接する状態にて、金型本体21と当接することにより、抜出口部211を閉塞するように構成される。なお、蓋体22は、伝熱性を向上させるべく、金属で形成される。また、第2支持部221は、滑り性、耐圧性、及び耐熱性に優れ、回転軸3に内挿されるブッシュを備える。
回転軸3は、金型2との間で成形された成形体100を回転させるべく、外周部32が成形体100の内周部を周方向で掛止するように形成されると共に、回転する成形体100を抜出方向(軸心方向で相対的)に移動させるべく、径方向の断面形状が軸心方向で抜出口部211に向けて小さくなるように形成される。具体的には、回転軸3は、軸本体31から径方向に突出し且つ軸心方向に延設される複数の羽根部321,…を備える。
また、回転軸3は、内部に、熱媒体(蒸気や冷却水)が供給される流路(内空間)33を有する。そして、回転軸3は、内部(流路33)と外部とを連通させる複数の連通孔(図示及び採番しない)により、流路33に供給された熱媒体を外部に向けて流通可能に構成される。なお、回転軸3は、伝熱性を向上させるべく、金属で形成され、滑り性を向上させるべく、外面に樹脂コーティングを施している。
軸本体31は、金型2の内部に配置され、基端部311にて金型本体21の第1支持部214に回転可能に支持される。そして、軸本体31は、金型本体21の内部において、基端部311から金型本体21の抜出口部211に向けて(成形体100の抜き出し方向に向けて)延設される。具体的には、軸本体31は、金型2の内部を全長に亘って配置される。
また、軸本体31は、成形体100が回転することにより軸心方向で相対的に移動するのに伴い、成形体100との間に発生する間隙が大きくなるべく、抜出口部211に向けて縮径するように形成される。即ち、軸本体31は、先端部312に向けて抜き勾配を有する。なお、軸本体31は、成形体100の回転軸と軸心が同一となるように配置される。
羽根部321は、平板状に形成され、放射状に配置される。そして、本実施形態においては、羽根部321が四つ設けられ、各羽根部321は、一つの羽根部321と平行(略面一)に配置され、他の二つの羽根部321,321と直交して配置される。
また、各羽根部321は、成形体100が回転することにより抜出方向(軸心方向で相対的)に移動するのに伴い、成形体100と回転軸3との軸心がずれるのを防止すべく、軸心からの径寸法が軸心方向に亘って同一となるように形成される。換言すると、各羽根部321は、先端部312に向けて縮径する軸本体31からの径方向の突出量が、先端部312に向けて大きくなるように形成される。
充填手段4は、金型2の充填口部215に接続され、金型2の充填口部215から金型2の内部に向けて、圧縮空気と共に(圧縮空気と混合して)原料(原料樹脂粒子)を注出する。具体的には、充填手段4は、基端部311側から先端部312側に向けて且つ回転軸3の軸心方向に沿うように、金型2の内部に原料(圧縮空気)を注出する。
なお、金型2の内部に注出された圧縮空気については、熱媒体を流通させるべく金型2及び回転軸3に設けられた前記複数の連通孔から、金型2及び回転軸3の外部に排出されている。また、充填手段4は、金型2の内部から逆流するのを防止すべく、逆止機構を備える。
移動手段5は、移動フレーム12を往復動させ、固定フレーム11に対して移動フレーム12を相対的に移動させる。即ち、移動手段5は、蓋体22を往復動させ、金型本体21に対して蓋体22を軸心方向で相対的に移動させる。
回転手段6は、回転軸3(軸本体31)の基端部311と連結される伝達軸61を介して、モータといった駆動手段(図示及び採番しない)の駆動力(回転力)を伝達することにより、回転軸3を回転させる。また、回転手段6は、回転軸3が金型2の内部に成形体100の原料を充填する際においても回転するように制御される。
また、以上の構成からなる成形装置により成形される成形体100は、円筒状に形成される円筒部101と、円筒部101の外周部を螺旋状に形成される螺旋部102とを備える。そして、円筒部101は、一端側から他端側に向けて、内径(具体的には、軸本体31で形成される部位)が次第に小さくなり、外径が次第に大きくなるように形成される。また、螺旋部102は、一端側から他端側に向けて、外径(軸心からの径寸法)が次第に大きくなるように形成される。
本実施形態に係る成形装置の構成は以上の通りであり、次に、本実施形態に係る成形装置の作動について、図4〜図6を参酌して説明する。
まず、図4(a)に示すように、金型本体21と蓋体22とが当接し、金型2の内部が密封された状態にて、固定フレーム11と金型本体21との間、移動フレーム12と蓋体22との間、及び回転軸3の流路33に、蒸気を供給し、金型2及び回転軸3を加熱する(予備加熱工程)。そして、蒸気の供給を停止し、充填手段4が充填口部215から金型2の内部に原料樹脂粒子を注入する(原料充填工程)。
このとき、回転軸3が回転しているため、平板状の羽根部321,…(図4において図示していない)により、金型2の内部の原料樹脂粒子が撹拌される。具体的には、成形体100を抜き出す際に回転する方向と同じ方向に回転している。これにより、基端部311側から注入された原料樹脂粒子を先端部312側へ送ろうとするため、凹凸状に形成される金型本体21の内周部212に対しても、金型2の内部に隅々まで原料樹脂粒子が満たされる。さらに、加熱された金型2及び回転軸3により、原料樹脂粒子が温められる。
次に、回転軸3の回転を停止し、再度、固定フレーム11と金型本体21との間、移動フレーム12と蓋体22との間、及び回転軸3の流路33に、蒸気を供給し、金型2及び回転軸3を加熱すると共に、原料樹脂粒子を直接的又は間接的に加熱する(本加熱工程)。そして、原料樹脂粒子が発泡温度(例えば90℃)まで加熱されると、原料樹脂粒子が膨張及び融着し、発泡成形される。
その後、蒸気に代わって冷却水を供給し、金型2及び回転軸3を冷却する(冷却工程)。そして、発泡樹脂が冷却され、焼き付くことなく円筒状で且つ螺旋状の形状に凝固した発泡樹脂の成形体100が完成する。
さらに、固定フレーム11と金型本体21との間、移動フレーム12と蓋体22との間、及び回転軸3の流路33を真空引きする(放冷工程)。そして、各フレーム11,12、金型2、回転軸3、及び成形体100の表面に付着した冷却水の水滴を吸引し、乾燥させる。
次に、図4(b)に示すように、蓋体22(移動フレーム12)を、金型本体21(固定フレーム11)から離反させる。そして、図5に示すように、回転軸3を回転させると、成形体100が回転軸3と一体になって金型本体21に対して相対的に回転すると共に、成形体100が金型本体21及び回転軸3に対して軸心方向に沿って移動する。
このとき、成形体100の外周部が金型本体21の内周部212に案内されると共に、成形体100の内周部が回転軸3の羽根部321,…に案内されている。また、軸本体31が先端部312に向けて縮径しているが、羽根部321の軸心からの径寸法が軸心方向に亘って同一であるため、成形体100が移動に伴って先下がりになることなく、成形体100が位置決めされた状態を維持できる。
さらに、成形体100が抜出口部211から徐々に抜き出されるのに伴い、成形体100と金型本体21との間に発生する間隙tが大きくなると共に、成形体100と軸本体31との間に発生する間隙t’が大きくなる。具体的には、成形体100と金型本体21とにおいては、当初の面接触から徐々に線接触へとなり、成形体100と回転軸3とにおいては、成形体100と軸本体31とが完全に離間する。
さらに、回転軸3が回転し続けると、図6(a)に示すように、成形体100が金型本体21及び回転軸3から抜き出される。そして、新たな成形体100を成形すべく、図6(b)に示すように、蓋体22が金型本体21に接近するように移動することにより、金型本体21と蓋体22とが当接し、金型2の内部が密封された状態となる。このようにして、成形体100を連続で成形する。
以上より、本実施形態に係る成形装置は、回転軸3が径方向に突出し且つ軸心方向に延設される羽根部321,…を備えるため、回転軸3が回転することにより、回転軸3が金型2との間で成形された成形体100を、周方向で掛止して回転させると共に、軸心方向で相対的に移動させる。
これにより、回転軸3が金型本体21に対して軸心方向で相対的に移動することなく、回転軸3が金型本体21の内部に配置した状態で、金型2の内部で成形体100を成形し、そして、成形された成形体100を金型本体21から抜き出すことができる。したがって、生産性を向上させることができる。
しかも、回転軸3が軸心方向に延設された羽根部321,…により成形体100を掛止して付勢(回転)させるため、例えば、成形体100の端部のみを掛止して回転させる、即ち、成形体100の端部に集中して力を加える場合と比較して、力を分散して加えることができる。したがって、発泡樹脂のように欠損(変形)しやすい材質で形成される成形体100に対しても、所望の形態を維持させて金型本体21から抜き出すことができる。
また、本実施形態に係る成形装置は、軸本体31が抜出口部211に向けて縮径するように形成されるため、成形体100が軸心方向で相対的に移動するのに伴い、軸本体31と成形体100との間に発生する間隙が大きくなる。したがって、軸本体31と成形体100との間に発生する摩擦を小さくできるため、例えば、本実施形態のように欠損しやすい材質で形成される成形体100に対して、成形体100が回転軸3との摩擦により欠損するのを防止できたり、また、回転軸3を回転させる駆動力を小さくしたりできる。
さらに、回転軸3に複数設けられる羽根部321,…において、軸心からの各径寸法が軸心方向に亘って同一となるように形成されているため、成形体100が軸心方向で相対的に移動するにも関わらず、成形体100と回転軸3との軸心がずれるのを防止できる。
また、本実施形態に係る成形装置は、金型2の内部に成形体100の原料樹脂粒子を充填する際に、回転軸3が回転するため、原料樹脂粒子が金型2の内部で撹拌される。しかも、回転軸3が基端部311側から注入された原料樹脂粒子を先端部312側へ送ろうとする方向に回転するため、原料が金型2の隅々に亘って充填される。したがって、原料樹脂粒子を金型2の内部に効率的に充填することができる。
また、本実施形態に係る成形装置は、金型本体21が抜出口部211に向けて内空間を拡がるように形成されるため、成形体100が軸心方向で相対的に移動するのに伴い、金型本体21と成形体100との間に発生する間隙が大きくなる。したがって、金型本体21と成形体100との間に発生する摩擦を小さくできるため、例えば、本実施形態のように欠損しやすい材質で形成される成形体100に対して、成形体100が金型本体21との摩擦により欠損するのを防止できたり、また、回転軸3を回転させる駆動力を小さくしたりできる。
なお、本発明に係る成形装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上記実施形態に係る成形装置は、発泡樹脂の原料樹脂粒子(固体)から成形体100を成形する場合を説明したが、かかる場合に限られない。例えば、成形体は、硬質な樹脂や金属で形成される場合でもよく、また、液状の原料から形成される場合でもよい。
また、上記実施形態に係る成形装置は、回転軸3が板状に羽根部321を備える場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、回転軸は、軸心方向に直交する断面形状が多角形状であったり、楕円形状であったりする場合でもよく、また、羽根部321が1つ〜3つ又は5つ以上備える場合でもよく、さらには、羽根部が板状でないように形成される場合でもよい。
要するに、回転軸は、径方向の(軸心方向に直交する)断面形状において、円形ではない(外縁と軸心との距離が一定でない)ように、即ち、外縁の所定点における軸心との間の距離が、外縁の前記所定点とは別の点と軸心との間の距離と相違するように形成され、且つ、その径方向の断面形状が軸心方向に亘って同一又は抜出口部に向けて小さくなるように形成されていればよい。
また、上記実施形態に係る成形装置は、回転軸3が一端部、即ち、基端部321で金型本体21(第1支持部214)に支持され、他端部、即ち、先端部322で蓋体22(第2支持部221)に支持される場合を説明したが、かかる場合に限られず、回転軸は、少なくとも一部が金型2の内部に配置され、回転することにより成形体100を抜出口部211から抜き出すように構成されていればよい。
例えば、回転軸は、一端部が金型2の外部に配置され、中途部が金型本体21に支持される場合でもよい。そして、回転軸は、他端部が金型2の外部に配置され、中途部が蓋体22に支持される場合でもよく、また、他端部が金型2の内部に配置され、蓋体22に支持されない場合でもよい。
また、上記実施形態に係る成形装置は、回転軸3が水平方向に沿って配置される場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、回転軸3が鉛直方向に沿って配置される場合でもよい。
また、上記実施形態に係る成形装置は、回転軸3が金型本体21に対して軸心方向で相対的に変位しない場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、成形体100が凝固した後で且つ回転する前に、回転軸3が先端部312側から基端部311側に向けて金型本体21に対して軸心方向で移動し、(その状態のまま、又は、位置を戻した後に、)回転して成形体100を移動させる場合でもよい。
また、上記実施形態に係る成形装置は、回転軸3が基端部311側から流路33に熱媒体を供給される場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、回転軸は、蓋体22を挿通し、回転可能に支持され、さらに、先端部側に設けられる開口から流路に熱媒体を供給可能に構成される場合でもよい。
また、上記実施形態に係る成形装置は、原料を金型2の内部に注入する(原料充填工程の)際に、回転軸3が成形体100を抜き出す際に回転する方向と同じ方向に回転する場合を説明したが、かかる場合に限られず、回転軸3が回転しない場合や、回転軸3が回転や停止を繰り返す場合や、回転軸3が成形体100を抜き出す際に回転する方向と反対方向に回転する場合でもよい。
特に、原料が一端側(上記実施形態においては基端部311側)から注入された際に、金型2(金型本体21)の内周部212(螺旋成形部212b)と協働して、原料を他端側(上記実施形態においては先端部312側)に向けて送るような作用が働くように、回転軸3を回転させるのが好ましい。
本発明の一実施形態に係る成形装置の要部概要図であって、縦断面図を示す。 同実施形態に係る成形装置の要部概要図であって、(a)及び(b)は金型が閉じた状態の斜視図を示す。 同実施形態に係る成形装置の要部概要図であって、金型が開いた状態の一部断面の斜視図を示す。 同実施形態に係る成形装置の要部概要図であって、(a)及び(b)は成形工程を説明する縦断面図を示す。 同実施形態に係る成形装置の要部概要図であって、(a)は成形工程を説明する縦断面図、(b)はA領域の拡大図を示す。 同実施形態に係る成形装置の要部概要図であって、(a)及び(b)は成形工程を説明する縦断面図を示す。
符号の説明
1…装置本体、2…金型、21…金型本体、211…抜出口部、22…蓋体、3…回転軸、31…軸本体、32…外周部、321…羽根部、100…成形体

Claims (5)

  1. 開閉可能な抜出口部が設けられ、抜出口部が閉塞された状態にて内部で螺旋状の成形体を成形する金型を備え、成形体を回転させることにより、開放された抜出口部から成形体を抜き出すように構成される成形装置において、
    所定の部位にて金型に支持され、金型の内部において前記所定の部位から抜出口部に向けて延設される回転軸を備え、回転軸は、金型との間で成形された成形体を回転させるべく、外周部が成形体の内周部を周方向で掛止するように形成されると共に、回転する成形体を抜出方向に移動させるべく、径方向の断面形状が軸心方向に亘って同一又は抜出口部に向けて小さくなるように形成されることを特徴とする成形装置。
  2. 回転軸は、軸本体から径方向に突出し且つ軸心方向に延設される羽根部を備える請求項1に記載の成形装置。
  3. 回転軸には、羽根部が複数設けられ、軸本体は、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、成形体との間に発生する間隙が大きくなるべく、抜出口部に向けて縮径するように形成され、各羽根部は、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、成形体と回転軸との軸心がずれるのを防止すべく、軸心からの径寸法が軸心方向に亘って同一となるように形成される請求項2に記載の成形装置。
  4. 回転軸は、金型の内部に成形体の原料を充填する際においても回転するように構成される請求項2又は3に記載の成形装置。
  5. 金型は、成形体が抜出方向に移動するのに伴い、成形体との間に発生する間隙が大きくなるべく、抜出口部に向けて内空間を拡げるように形成される請求項1〜4の何れか1項に記載の成形装置。
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