JP4819920B2 - 歩行乗用兼用運搬車 - Google Patents

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Description

本発明は、圃場内用の歩行乗用兼用運搬車に関し、特に歩行運搬車として使用する際に、高速度段を自動的に牽制できる自走式の歩行乗用兼用運搬車に関する。
圃場内用の自走式運搬車として、例えば図12及び図13に示される歩行乗用兼用運搬車901がある。この歩行乗用兼用運搬車901においては、車体902に備えられるハンドル903を車体902の前後方向に沿って回転可能に構成される。乗用運搬車として使用する場合においては、図12に示されるように、ハンドル903を車体902後方に回転しハンドルロックレバー904により固定して使用する。一方、歩行運搬車として使用する場合においては、図13に示されるように、ハンドル903を車体902前方に回転し、ハンドルロックレバー904により固定して使用する。また、歩行乗用兼用運搬車901においては、乗用運搬車として使用する場合と、歩行運搬車として使用する場合とで、前進走行方向が反転する(図12、図13参照)。
ここで、歩行乗用兼用運搬車901には、変速機(不図示)が設けられる。歩行乗用兼用運搬車901の使用者はチェンジレバー905を操作することで、変速機に(不図示)はニュートラル及び任意の速度段を選択させることができる。変速機(不図示)に高速度段を選択させることで、歩行乗用兼用運搬車901を高速で走行させることができる。高速で走行できることは、歩行乗用兼用運搬車901を乗用運搬車として使用する際の作業性の向上につながる。
しかしながら、歩行乗用兼用運搬車901を歩行運搬車として使用する場合には、変速機(不図示)に高速度段を選択させることは危険である。なぜなら、歩行乗用兼用運搬車901を歩行して使用している使用者が、自身の向きと逆方向に進行するのでその走行速度に追従できず事故が発生することが危惧されるためである。
このことに対応するため、歩行乗用兼用運搬車901においては、チェンジレバー905付近に牽制板906を設けている。そして、歩行運搬車として使用する場合は、牽制板906により、変速機(不図示)に高速度段を選択させるチェンジレバー905の設定位置を閉塞する。これにより、歩行乗用兼用運搬車901では、チェンジレバー905が変速機(不図示)に高速度段を選択させることができないようにする(以下、高速度段を牽制するという。)。このことに基づき、歩行運搬車として歩行乗用兼用運搬車901を使用している使用者の安全性を確保することができる(例えば、非特許文献1)。
図12、図13の公知例。
しかしながら、歩行乗用兼用運搬車901においては、使用者が、自ら牽制板906を操作しなければならない。このことは、使用者に負担を強いてしまう点及びこの操作を忘れた場合の安全性の点で問題である。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、歩行運搬車として使用する際に、自動的に高速度段を牽制することができる歩行乗用兼用運搬車を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の歩行乗用兼用運搬車は、操作用のハンドルを具備し、前記ハンドルを車体前方に回転させた際に歩行運搬車として利用できる変速機を備えた自走式の歩行乗用兼用運搬車において、直線状のニュートラルポジションの任意の場所に位置させることでニュートラル、該ニュートラルポジションの一端より該ニュートラルポジションに対し垂直な一方向側に設けられた第1ポジションに位置させることで第1高速度段、他方向側に設けられた第2ポジションに位置させることで第2高速度段、前記ニュートラルポジションの他端より該ニュートラルポジションに対し垂直な一方向側に設けられた第3ポジションに位置させることで低速度段、他方向側に設けられた第4ポジションに位置させることで後進段を前記変速機に選択させるチェンジレバーと、前記第1ポジションに侵入して、前記チェンジレバーを前記ニュートラルポジションの一端まで移動可能な第1牽制プレートと、前記第2ポジションに侵入して、前記チェンジレバーを前記ニュートラルポジションの一端まで移動可能な第2牽制プレートと、前記第1牽制プレート及び前記第2牽制プレートを夫々前記第1ポジション及び前記第2ポジションから離れる方向に付勢させる弾性体と、前記ハンドルが車体前方に回転されることにより、前記付勢力に抗して前記第1牽制プレートを前記第1ポジションから前記ニュートラルポジションの方向へ侵入させるように引っ張るワイヤー及び前記付勢力に抗して前記第2牽制プレートを前記第2ポジションから前記ニュートラルポジションの方向へ侵入するように押し出すライナーと、前記第1牽制プレートと前記第2牽制プレートとの間に配置され、前記第1牽制プレート及び前記第2牽制プレートが前記ニュートラルポジションに侵入することを、前記第1牽制プレート及び前記第2牽制プレートとに接触することにより阻止するニュートラル位置決めストッパーと、を備えることを特徴とするものである。
請求項1に記載の歩行乗用運搬車によれば、歩行運搬車として使用するためにハンドルを車体前方に回転させることにより、自動的に第1牽制プレート及び第2牽制プレートが夫々第1ポジション及び第2ポジション侵入し、チェンジレバーは第1ポジション及び第2ポジションに位置することができなくなる。仮に、ハンドルを車体前方に回転させる前に、チェンジレバーが第1ポジション又は第2ポジションに位置していても、ハンドルを車体前方に回転させることにより、チェンジレバーを第1牽制プレート又は第2牽制プレートにより直線状のニュートラルポジションの一端に移動することができる。又、本歩行乗用運搬車によれば、第1牽制プレート及び第2牽制プレートがニュートラルポジションには侵入しない。したがって、第1牽制プレート又は第2牽制プレートによりチェンジレバーを第1ポジション又は第2ポジションから移動させる際、確実にチェンジレバーをニュートラルポジションの一端に移動できるという利点がある。
従って、歩行運搬車として使用する場合に、自動的に高速度段(第1高速度段及び第2高速度段)を牽制できる。使用者の負担の軽減及び安全性の確保ができるという利点がある。
本発明の歩行乗用兼用運搬車1の斜視図であり、乗用運搬車として使用する場合を示す図である。 本発明の歩行乗用兼用運搬車1の斜視図であり、歩行運搬車として使用する場合を示す図である。 ハンドルユニット3の断面図であり、車体2の前後方向に沿った面での構造を示す図である。 図1におけるチェンジレバー7付近をA方向から見た平面図である。 図4において、変速ガイド21等を取り外した状態を示す平面図である。 図1におけるハンドルユニット3の断面図であり、車体2の前後方向に沿った面での構造を示す図である。 図2におけるハンドルユニット3の断面図であり、車体2の前後方向に沿った面での構造を示す図である。 図2におけるチェンジレバー7付近をB方向から見た平面図である。 図8において、変速ガイド21等を取り外した状態を示す平面図である。 図8において、チェンジレバー7の設定位置を変更した後の図である。 図10において、変速ガイド21等を取り外した状態を示す平面図である。 従来技術に係る歩行乗用兼用運搬車901の斜視図であり、乗用運搬車として使用する場合を示す図である。 従来技術に係る歩行乗用兼用運搬車901の斜視図であり、歩行運搬車として使用する場合を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ行う。
図1及び図2は、本発明の歩行乗用兼用運搬車1の斜視図である。図1は乗用運搬車として使用する場合を示す図であり、図2は歩行運搬車として使用する場合を示す図である。
歩行乗用兼用運搬車1は、圃場内用であり、車体2にエンジン(不図示)が搭載される自走式の歩行乗用兼用運搬車である。車体2には、ハンドルユニット3、座席4、荷台5、車輪6a、6b、チェンジレバー7等が備えられる。
ハンドルユニット3には、ハンドル11、ハンドルロックレバー12、操作レバー13等が備えられる。図3は、ハンドルユニット3の断面図であり、車体2の前後方向に沿った面での構造を示す図である。なお本図において、破線は不可視の部分を示している。この図にも示されるように、ハンドル11は、車体2の前後方向に沿って回転可能に構成されている。ハンドル11を回転させるときは、ハンドルロックレバー12を操作してハンドル11の固定を解除した上で作業を行う。そしてハンドル11を所望の位置まで回転させた後固定を行う。
ハンドル11は、歩行乗用兼用運搬車1の使用方法に合わせてその固定される位置が選択される。図3に示すように、ハンドル11は、回転軸11aを中心に回転可能に構成される。そして、ハンドル11の回転と共に回転する回転軸11aに取付けられている回動腕11bに設けられた固定孔11c、11d、11eの何れかにハンドルロックレバー12により操作される固定ピン12aが挿入されることにより固定される。ハンドル11の固定位置を変える場合には、ハンドルロックレバー12を操作することにより、固定ピン12aの固定孔11c、11d、11eの何れかへの挿入を解除し、ハンドル11を所望の位置まで回転軸11aを中心に回転させる。その後、ハンドル11は、固定ピン12aが固定孔11c、11d、11eの何れかに挿入されることにより固定される。なお、乗用運搬車として使用する場合は、ハンドル11は回転軸11aを中心に車体2の後方側に回転させられて、固定孔11c又は固定孔11dに固定ピン12aが挿入されることにより固定される。また、歩行運搬車として使用する場合には、ハンドル11は回転軸11aを中心に車体2の前方側に回転させられて、固定孔11eに固定ピン12aが挿入されることにより固定される。
ハンドルロックレバー12は、上記記載の通り、ハンドル11を所望の位置に回転・固定する際に使用されるものである。操作レバー13は、具体的にはブレーキレバー及びクラッチレバーであり、使用者が歩行乗用兼用運搬車1を走行させる際に使用される。
座席4は、歩行乗用兼用運搬車1を乗用運搬車として使用する場合の使用者の座席として使用される。荷台5は、荷物を搭載するために設けられる。車輪6aは車体2の前方に取り付けられ、車輪6bは車体2の後方に取付けられる。
チェンジレバー7は、使用者が操作し、変速機(不図示)に任意の速度段又はニュートラルを選択させるものである。図4は、図1におけるチェンジレバー7付近をA方向から見た平面図である。なお、本図において、破線は不可視の部分を示している。この図に示されるようにチェンジレバー7は、変速ガイド21に設けられた略H形状の溝22に沿って移動可能に構成される。チェンジレバー7の設定位置により、変速機(不図示)に選択させる速度段又はニュートラルが定まる。
チェンジレバー7の設定位置と変速機(不図示)に選択させる速度段又はニュートラルとの関係は、変速銘板23に表示されている。前進1に対応する位置にチェンジレバー7を設定した場合は、車体2前方方向に走行する1速(以下、低速度段という。)を変速機(不図示)に選択させる。同様に、後進Rに対応する位置にチェンジレバー7を設定した場合は、車体2後方方向に走行する後進速(以下、後進段といい、走行速度としては低速度段と同程度である。)を、前進2に対応する位置(以下、第1ポジションという。)にチェンジレバー7を設定した場合は、車体2前方方向に走行する2速(以下、第1高速度段という。)を、前進3に対応する位置(以下、第2ポジションという。)にチェンジレバー7を設定した場合には、車体2前方方向に走行する3速(以下、第2高速度段という。)を夫々変速機(不図示)に選択させる。また、Nに対応する位置(略H型の溝22の中央部の軸上であり、以下ニュートラルポジションという。)にチェンジレバー7を設定した場合には、ニュートラルを変速機(不図示)に選択させる。
例えば、図4においては、チェンジレバー7は第2ポジションに設定されており、変速機(不図示)に第2高速度段を選択させる。図8においては、チェンジレバー7はニュートラルポジションに設定されており、変速機(不図示)にニュートラルを選択させる。図10においては、チェンジレバーは後進Rに対応する位置に設定されており、変速機(不図示)に後進段を選択させる。
ここで、歩行乗用兼用運搬車1は、乗用運搬車として使用する場合と、歩行運搬車として使用する場合とで走行方向が異なる。これは、乗用運搬車として使用する場合には、使用者は、座席4座った状態で操作する。一方、歩行運搬車として使用する場合には、使用者は、車体2の前方に立ち、歩行乗用兼用運搬車1を眼前に見る形で使用する。従って、図1及び図2に示すように、歩行乗用兼用運搬車1は、乗用運搬車として使用する場合と歩行運搬車として使用する場合とで前進走行方向が逆方向となる。
このことにより、歩行乗用兼用運搬車1を歩行運搬車として使用する場合においては、低速度段、第1高速度段及び第2高速度段は後進走行のためのものとなり、後進段は前進走行のためのものとなる。ただし、歩行乗用兼用運搬車1を歩行運搬車として使用する場合は、変速機(不図示)に第1高速度段、第2高速度段を選択させることを避ける必要がある。歩行して歩行乗用兼用運搬車1を使用する使用者が、自らの向きと逆方向に進行することによりその走行速度に追従できず事故が発生することが危惧されるためである。
このことに対応するため、歩行運搬車として使用する場合において、歩行乗用兼用運搬車1では、自動的にチェンジレバー7が変速機(不図示)に第1高速度段、第2項速度段を選択させることができないようにする(以下、第1高速度段及び第2高速度段を牽制するという。)。これにより、使用者に特別の操作を強いず、かつその安全性を確保することができる。
以下では、歩行運搬車として使用される場合において、自動的に第1高速度段、第2項速度段を牽制するために歩行乗用兼用運搬車1が備える構成、機構について説明する。
図1及び図4〜6は、歩行乗用兼用運搬車1を乗用運搬車として使用する場合を示す図である。図1は、上記説明した通り歩行乗用兼用運搬車1の斜視図であり、乗用運搬車として使用する場合を示す図である。図4は、上記説明したとおり図1におけるチェンジレバー7付近をA方向から見た平面図である。図5は、図4において、変速ガイド21等を取り外した状態を示す図である。図6は、図1におけるハンドルユニット3の断面図であり、車体2の前後方向に沿った面での構造を示す図である。なお、図4及び図6において、破線は不可視の部分を示している。
図4及び図5を参照すると、チェンジレバー7は、フレーム31に取付けられており、溝32内を移動可能に構成される。なお、フレーム31は車体2前後方向に沿って移動可能に構成されている。図4及び図5においては、第2ポジションにチェンジレバー7を設定している場合を示しているため、フレーム31は車体2後方方向に位置している。一方、変速銘板23に記載される前進1又は後進Rに対応する位置にチェンジレバー7を設定している場合には、後に説明する図11に示すようにフレーム31は車体2前方方向に移動する。このようにフレーム31が構成されるため、チェンジレバー7は、実際には図4に示す変速ガイド21に設けられた溝22の範囲内で移動可能とされる。
第1牽制プレート33aは、フレーム34に設けられる支持点35aの周方向に移動可能な状態で配置される。具体的には、第1ポジションから侵入して、ニュートラルポジションまで移動可能に構成されている。第2牽制プレート33bは、フレーム34に設けられる支持点35bの周方向に移動可能な状態で配置される。具体的には、第2ポジションから侵入して、ニュートラルポジションまで移動可能に構成されている。
ただし、図5に示すように、第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bには夫々弾性体36a、36bが取り付けられている。弾性体36a、36bは、例えばばねであり、第1牽制プレート33aが、第1ポジションから離れるように付勢する。また、第2牽制プレート33bが、第2ポジションから離れるように付勢する。
このことにより、乗用運搬車として歩行乗用兼用運搬車1を使用する場合には、チェンジレバー7を第1ポジション及び第2ポジションに設定することができる。すなわち、変速機(不図示)に、第1高速度段及び第2高速度段を選択させることが可能となる(第1高速度段及び第2高速度段は牽制されていない)。
また、第1牽制プレート33aには、ワイヤー41の一方の端部が接続される。また第2牽制プレート33bには、ライナー42の一方の端部が接続される。ここで、ライナー42は、ワイヤー41を内部にグリスと共に内部に保持している。ワイヤー41は、ライナー42内を移動可能に配置されている。
次に、図6を参照すると、ワイヤー41の他方の端部は、接続点51においてハンドル11の回転に伴い引っ張られるように、ハンドル11の回転と共に回転する回転軸11aに取り付けられている回転腕51aと接続されている。またライナー42の他方の端部は、ハンドルユニット3の連結具52に接続されている。
ここで、図1及び図4〜6は上記説明したとおり、歩行乗用兼用運搬車1を乗用運搬車として使用する場合を示すものであるが、図2及び図7〜11は、歩行乗用兼用運搬車1を歩行運搬車として使用する場合を示すものである。図2は、上記説明した通り歩行乗用兼用運搬車1の斜視図であり、歩行運搬車として使用する場合を示す図である。図7は、図2におけるハンドルユニット3の断面図であり、車体2の前後方向に沿った面での構造を示す図である。図8は、図2におけるチェンジレバー7付近をB方向から見た平面図である。図9は、図8において、変速ガイド21等を取り外した状態を示す平面図である。図10は、図8において、チェンジレバー7の設定位置を変更した後の図である。図11は、図10において、変速ガイド21等を取り外した状態を示す平面図である。なお、図7、図8、図10において、破線は不可視の部分を示している。
図7を参照すると、ハンドル11は、車体2前方に回転され固定されている。これは、歩行乗用兼用運搬車1を歩行運搬車として使用するためである。この際、接続点51と連結具52との接続点とがなす距離が、歩行乗用兼用運搬車1を乗用運搬車として使用する場合(図6参照)と比較として大きくなっている。これは、接続点51がハンドル11の車体2前方への回転により結果図面上方向に移動するためである。
接続点51と連結具52との接続点とがなす距離が大きくなるということは、ワイヤー41が他方の端部側(ハンドルユニット3側)に引っ張られることを意味する。ワイヤー41がハンドルユニット3側に引っ張られることにより、ワイヤー41の一方の端部が接続される第1牽制プレート33aは、弾性体36aによる付勢力に抗してワイヤー41に引っ張られ、第1ポジションから侵入して、ニュートラルポジションまで移動する。
また、ライナー42の一方の端部が接続される第2牽制プレート33bは、弾性体36bによる付勢力に抗してライナー42に押し出され、第2ポジションから侵入して、ニュートラルポジションまで移動する。これは、ワイヤー41がハンドルユニット3側に引っ張られることに伴い、ライナー42の蛇行していた部分(不図示)に直線状になろうとする力が働く。その力は、ライナー42が他方の端部が連結具52を介してハンドルユニット3に固定されているため、一方の端部が接続される第2牽制プレート33bを上記のように押し出す方向に働くようになる。
以上のように第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bが移動した結果は、図8及び図9に示すとおりである。すなわち、図4及び図5に示した第2ポジションに設定さていたチェンジレバー7は、第2牽制プレート33bによりニュートラルポジションまで移動させられる。また、仮にチェンジレバー7が第1ポジションに設定されていた場合でも、同様に第1牽制プレート33aによりニュートラルポジションに移動される。
また、ハンドル11が車体2前方に回転され固定されている間は、第1牽制プレート33aが第1ポジションに侵入しているため、歩行乗用兼用運搬車1の使用者は、チェンジレバー7を第1ポジションに設定することができない。また、第2牽制プレート33bが第2ポジションに侵入しているため、同様にチェンジレバー7を第2ポジションに設定することができない。
以上に基づき、歩行乗用兼用運搬車1は、歩行運搬車として使用する場合に自動的に第1高速度段、第2高速度段を牽制することができる。
ここで、第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bが、ニュートラルポジションに侵入した場合、チェンジレバー7が移動しすぎてニュートラルポジションを通過してしまうことが危惧される。このことに対応するため、ニュートラル位置決めストッパー37が、第1牽制プレート33aと第2牽制プレート33bとの間に配置されている。ニュートラル位置決めストッパー37は、第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bがニュートラルポジションに侵入する直前にそれらと接触する。これにより、第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bが、ニュートラルポジションに侵入することを阻止する。
以上のことにより、チェンジレバー7を第1ポジション又は第2ポジションから移動させる際、チェンジレバー7は移動しすぎることなく確実にニュートラルポジションへ移動される。
また、第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bは、変速銘板23に記載されている前進1又は後進に対応する位置には侵入できないように構成されている。従って、図10及び図11に示されるように、チェンジレバー7は、常に変速銘板23に記載される前進1又は後進に対応する位置に設定することが可能である。すなわち、歩行乗用兼用運搬車1を歩行運搬車として使用する場合、乗用運搬車として使用する場合、何れにおいても、使用者はチェンジレバー7を操作することにより、変速機(不図示)に低速度段及び後進段を選択させることができる。
また、歩行乗用兼用運搬車1を歩行運搬車として使用した後、乗用運搬車として使用する場合において、ハンドル11を車体2後方方向に回転させて固定することにより、ワイヤー41はハンドルユニット3側への引っ張られなくなり、接続点51と連結具52との接続点とがなす距離が小さくなる(図6参照)。これにより、第1牽制プレート33a及び第2牽制プレート33bは夫々弾性体36a、36bの付勢力により、第1ポジション及び第2ポジションから離れる。
従って、チェンジレバー7を、第1ポジション及び第2ポジションに設定することができるようになる。すなわち、歩行運搬車として使用した後に乗用運搬車として使用する場合において、歩行乗用兼用運搬車1は第1高速度段及び第2高速度段の牽制を自動的に解くことができる。この場面においても、歩行乗用兼用運搬車1は使用者に特別の操作を強いることが無い。
なお、本実施の形態で示した歩行乗用兼用運搬車1の構成は、本発明に係る歩行乗用兼用運搬車の一態様にすぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、歩行乗用運搬車に備えられる変速機は、車体後方方向に走行する速度段として、複数の速度段を供えるものであってもよい。この様な変速機を備える歩行乗用兼用運搬車においては、歩行運搬車として使用する際に、上記説明した自動的に高速度段を牽制する機構を適用して、車体前方に走行する速度段のうち最も低速度の速度段以外の速度段に加えて、車体後方に走行する速度段のうち最も低速度の速度段以外の速度段を自動的に牽制するように構成すればよい。このことにより、使用者の負担の軽減及び安全性を確保することができる。
本発明に係る歩行乗用兼用運搬車は、圃場内運搬車等に適用することができる。
1 歩行乗用兼用運搬車
2 車体
3 ハンドルユニット
7 チェンジレバー
11 ハンドル
12 ハンドルロックレバー
21 変速ガイド
23 変速銘板
33a 第1牽制プレート
33b 第2牽制プレート
36a、36b 弾性体
37 ニュートラル位置決めストッパー
41 ワイヤー
42 ライナー
51 接続点
52 連結具

Claims (1)

  1. 操作用のハンドルを具備し、前記ハンドルを車体前方に回転させた際に歩行運搬車として利用できる変速機を備えた自走式の歩行乗用兼用運搬車において、
    直線状のニュートラルポジションの任意の場所に位置させることでニュートラル、該ニュートラルポジションの一端より該ニュートラルポジションに対し垂直な一方向側に設けられた第1ポジションに位置させることで第1高速度段、他方向側に設けられた第2ポジションに位置させることで第2高速度段、前記ニュートラルポジションの他端より該ニュートラルポジションに対し垂直な一方向側に設けられた第3ポジションに位置させることで低速度段、他方向側に設けられた第4ポジションに位置させることで後進段を前記変速機に選択させるチェンジレバーと、
    前記第1ポジションに侵入して、前記チェンジレバーを前記ニュートラルポジションの一端まで移動可能な第1牽制プレートと、
    前記第2ポジションに侵入して、前記チェンジレバーを前記ニュートラルポジションの一端まで移動可能な第2牽制プレートと、
    前記第1牽制プレート及び前記第2牽制プレートを夫々前記第1ポジション及び前記第2ポジションから離れる方向に付勢させる弾性体と、
    前記ハンドルが車体前方に回転されることにより、前記付勢力に抗して前記第1牽制プレートを前記第1ポジションから前記ニュートラルポジションの方向へ侵入させるように引っ張るワイヤー及び前記付勢力に抗して前記第2牽制プレートを前記第2ポジションから前記ニュートラルポジションの方向へ侵入するように押し出すライナーと、
    前記第1牽制プレートと前記第2牽制プレートとの間に配設され、前記第1牽制プレート及び前記第2牽制プレートが前記ニュートラルポジションに侵入することを、前記第1牽制プレート及び前記第2牽制プレートとに接触することにより阻止するニュートラル位置決めストッパーと、を備えることを特徴とする歩行乗用兼用運搬車。
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