JP6035043B2 - 歩行型ロータリ農作業機の安全装置 - Google Patents

歩行型ロータリ農作業機の安全装置 Download PDF

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Description

本発明はハンドルを前後に方向転換できる歩行型のロータリ農作業機の安全装置に関する。
通常の歩行型のロータリ農作業機は、機体に駆動輪と耕耘ロータリを備え、作業者がハンドルを持って歩行しながら操作する農作業機である。
該農作業機では、機体と作業者位置との間にロータリがあるものについては、後ろ方向への急発進や高速進行によって作業者が転倒し、ロータリに身体が巻き込まれる事故が発生する危険性がある。
このような危険に対する安全に関し、前進から後進へと切換るときの安全を目的にした下記特許文献1の「歩行型管理機の後進耕耘停止装置」の提案がなされている。この装置は、後退するときに、ロータリクラッチに対して牽制具がクラッチを切ってロータリの回転を停止させることによって身体の転倒や巻き込み事故を防止可能としている。
一方、従来の歩行型のロータリ農作業機のうちハンドルを前後に方向転換できる農作業機については、ハンドルがロータリ側に転換されたときの事故防止対策が必要であるが、駆動輪及びロータリとハンドルとの位置関係が変化する特殊な機械的構造を備えているので、ハンドルが前後に転換しない特許文献1の装置をそのまま採用することはできない。
上記の如き歩行型のロータリ農作業機に特有な作業者の事故を防止するため、例えば、独立行政法人生産系特定産業技術センターでは以下の(イ)及び(ロ)の安全基準を設けている。
『(イ)農用トラクター(歩行型)のうち、機体と通常の作業者位置との間にロータリがあるものは、走行変速レバーを後進位置に入れるとロータリが自動的に停止する装置、又はロータリを停止しないと変速レバーが後進位置に入らない装置を備えること。
(ロ)農用トラクター(歩行型)にあっては、後進の速度が1.8km/hを越えないこと。ただし、後退で作業を行うものにあっては、速度が2.5km/hを越えないこと。また、ハンドルを標準状態から90度以上回動させ運転者が後退して作業を行うものにあっては、その方向の速度が2.5km/hを超える速度に入らないような構造であること。』
特開2000−14201号公報
このような安全基準に対し、ハンドルを前後に方向転換できる歩行型ロータリ農作業機について、従来、ハンドルの方向転換が終了した後で、安全に必要な装置の取付け及び取り外しや、安全となる速度に調整するための装置など複雑な構造となる安全装置については個別に提供されている。
しかし、それらの安全装置は、取付けや調整が面倒であるため、折角装備されてはいても実際には農作業中に使用しない場合もあったため、ハンドルの前後方向転換に伴って起こる運転上の危険性に対して安全を確保できる確証は持てなかった。
そこで本発明は、ハンドルが前後に転換可能となる耕耘ロータリを備えた歩行型農作業機について、前記独立行政法人生産系特定産業技術センターの安全基準を満たすべく工夫を積み重ね、その結果完成したものであり、ハンドルの前後方向の転換に伴って起こる作業者の転倒や巻き込み事故などの危険性に対して、安全が得られるように対応させた作業速度及びロータリ回転に切換えるクラッチの操作を作業者に強制的にさせることによって、ハンドルの方向転換に伴う事故を確実に防止可能となる安全装置を提供することを目的する。
上記課題を解決するために、本発明の歩行型ロータリ農作業機の安全装置は以下の手段を採用する。
即ち、請求項1の発明は、原動部を備えた機体の下部には駆動輪を備え、後下部にはロータリを備え、中央部には前記原動部の回転を伝達する駆動輪用の多段変速クラッチ及びロータリ用のロータリクラッチを内蔵したミッションを備え、前記多段変速クラッチには該クラッチを操作するチェンジレバーを有し、上部には後方へ突出させたハンドルを前後方向に転換可能に固定するハンドル回転台を備えた歩行型ロータリ農作業機であって、
ハンドルの前後方向の転換をするための回転の途中において、前記両クラッチを前進用に入れた前記チェンジレバーに当たる位置で、且つ前記クラッチを後進用に入れるときの前記チェンジレバーの離脱により前記チェンジレバーした状態の位置に該チェンジレバーに対する牽制ストッパを前記ハンドル固定台に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、a)前記多段変速クラッチのクラッチ操作をする主変速シフトフォークのフォーク軸部及び前記ロータリクラッチのクラッチ操作をするロータリクラッチフォークのフォーク軸部を、前記原動部の回転を前記ミッションに伝達する入力軸と平行に設けるとともに前記ミッションケースの入力軸側とは前記ミッションケースを挟んだ反対側に突出させ、前記主変速シフトフォークを、該フォーク軸部を押し引きする板状のシフトレバー及び該シフトレバーと着脱可能に掛合する牽制板を介して、前記ハンドル回転台近傍に配設した前記チェンジレバーに連絡し、前記ロータリクラッチフォークを、該フォーク軸部を押し引きするロータリーラッチアーム及び該ロータリーラッチアームを押し引きするケーブルを介して、前記ハンドルに装着したクラッチレバーに連絡し、b)前記ハンドルの前後方向の転換途中において、前記チェンジレバーの一部に当たって前記ハンドルの回動を停止させる牽制ストッパを前記ハンドル回転台に設け、前記チェンジレバーの固着した前記牽制板を掛合していた前記シフトレバーから一旦離脱させて前記牽制ストッパに接触しない位置まで前記チェンジレバーを引き離し、前記ハンドルの回動停止の解除をして前記ハンドルを通過させた後、再度前記チェンジレバーでクラッチ操作が可能となるように前記牽制板と前記シフトレバーとを別の位置で掛合可能とし、c)前記ハンドルが機体の後部側にあって前記多段変速クラッチが前記シフトレバーに支持されてバックに入っているときには、前記シフトレバーと掛合した前記牽制板に設けた牽制プレートが、前記ロータリクラッチのフォーク軸部をクラッチが切れる位置に拘束し、d)前記チェンジレバーを前記牽制ストッパから引き離すための操作をしたとき、前記チェンジレバーに固着した前記牽制板が前記シフトレバーから離脱し、該牽制板の前記牽制プレートが前記ロータリクラッチのフォーク軸部の拘束を解き、前記ロータリクラッチを前記クラッチレバーで自由に操作可能とする切換牽制機構を備えたことを特徴とする。
請求項3の発明は、上記発明において、前記多段変速クラッチが、フォーク軸部の前部に変速ギヤ往復操作フォークを有する主変速シフトフォークを備え、スプライン加工した入力軸及び該入力軸に軸承されたスライドギヤを備え、前記変速ギヤ往復操作フォークの軸方向への往復操作で前記スライドギヤを介して伝達される多段変速回転をミッションケース内の内部側から外部側へと順にバック、ニュートラル、低速、ニュートラル、高速へと切換えを可能としたことを特徴とする。
請求項4の発明は、上記発明において、前記ロータリクラッチが、フォーク軸部の前部にクラッチ往復操作フォークを有するロータリクラッチフォークを備え、スプライン加工した前記入力軸と、該入力軸に軸承されたスライドクラッチとを備え、前記ロータリクラッチフォークの軸方向への往復操作で、前記入力軸に軸承されたクラッチギヤを介して前記入力軸からロータリへと伝達される回転の接続と切断の切換を可能としたことを特徴とする。
請求項5の発明は、上記発明において、前記切換牽制機構が、a)牽制ストッパに当たってハンドルの回動を停止させているチェンジレバーを、牽制ストッパから引き離した位置に持ち上げて、ハンドルの前後方向転換のための回動が可能となるように、前記チェンジレバーの基部を支持するロッド固定部に該チェンジレバーを下向きに付勢させるコイルバネを内蔵するとともに前記チェンジレバーを該ロッド固定部に上下出没可能に枢支し、b)シフトレバーに前記チェンジレバーの基部を貫通させ、該シフトレバーの上面と対面した牽制板を該チェンジレバーに固設し、c)前記チェンジレバーを引上げて前記牽制板と前記シフトレバーとの重ね合わせ位置を前記チェンジレバーの方向が前側又は後側の異なる位置に変更させる切換え支持孔及びその孔に嵌る突起を、前記牽制板と前記シフトレバーとに対設して成ることを特徴とする。
請求項6の発明は、上記発明において、前記牽制板及びシフトレバーの切換え支持孔及び突起の位置をチェンジレバーの操作で後向きの位置に嵌合させたとき、ロータリクラッチフォークのフォーク軸部が前記ミッションケース内に没入した状態となってロータリクラッチが切れる位置に前記牽制プレートがフォーク軸部の突出を拘束し、前記牽制板及び前記シフトレバーの切換え支持孔及び突起の位置を前記チェンジレバーの操作で前向きの位置に嵌合させたとき、フォーク軸部の拘束を解除する位置に前記牽制プレートを移動可能とする牽制プレートに掛止されるロータリ牽制金具を設けたことを特徴とする。
請求項7の発明は、上記発明において、前記牽制板及びシフトレバーの切換え支持孔及び突起の位置をチェンジレバーの操作で前向きの位置に嵌合させたとき、主変速シフトフォークのフォーク軸部の出没位置を高速に入らない位置に停止可能となるように、前記牽制板の牽制プレートが突き当たって停止するブラケットストッパを、ミッションケースの外面に突設したことを特徴とする。
本発明のハンドルが前後に方向転換可能となる歩行型ロータリ農作業機の安全装置は上記構成としたので以下の効果を奏する。
即ち、ハンドルの前後方向の転換に伴う安全が得られるように対応させた作業速度及びロータリ回転にクラッチを切換える操作をするチェンジレバーに対して、ハンドルの回動停止という関門を設け、ハンドルの前後方向の転換はチェンジレバーに対して、ハンドルの回動停止の解除が必要となるようにした切換牽制機構を設けたことによって、必要なクラッチの切換え操作の忘失や不作為が起こる可能性を皆無とし、ハンドルの前後転換に伴って起こる作業者の転倒や巻き込み事故が確実に防止可能となった。
請求項2の発明においては、前記切換牽制機構においては、歩行型ロータリ農作業機のハンドルを前後方向に転換させる途中において、牽制ストッパにチェンジレバーの一部が当たって、ハンドルの回動が停止し、その後、前記チェンジレバーをシフトレバーから切り離して前記牽制ストッパに接触しない位置まで引き離すことで、前記ハンドルの回動停止が解除される。
そして、前記ハンドルを前後の方向転換完了した後、再度前記チェンジレバーとシフトレバーを別の位置に接続することによってハンドルの前後で異なる安全に対応した設定位置でのクラッチ操作が可能となる。
即ち、ハンドルがロータリ側と、ロータリのない反対側とに移動したとき、そのハンドルの前後方向転換に伴い、クラッチを切換えるチェンジレバーを異なる位置に入れ直すことで、前進及び後進のどちらの側でも必要な安全条件が満たされるようになり、この、クラッチの切換えが行われなければハンドルの前後方向転換ができないように強制されるので、クラッチの切換は必ず行われることとなり、農作業機を運転する作業者の安全性を確保することが可能となる。
また、その際、前記切換牽制機構におけるロータリクラッチの関連では、ハンドルがロータリ側にあって、多段変速クラッチがバックに入っているときにはロータリクラッチのクラッチを切れる位置に拘束し、且つハンドルを反対側に転換したときには、ハンドルの回動途中でのチェンジレバーの入れ直し操作と連動してロータリクラッチの拘束を解除可能とする牽制プレートを備えているので、運転者がロータリの直ぐ後に立ってバック運転する場合には、ロータリの回転が停止されるので作業者が転倒したとしてもロータリへの巻き込み事故が防止される。
請求項3の発明においては、前記多段変速クラッチを、主変速シフトフォークのフォーク軸部を往復させることによって、変速ギヤ往復操作フォークが入力軸上のスライドギヤを押し引きし、クラッチをバック、ニュートラル、低速、ニュートラル、高速へと確実に切換え可能となる。
このフォーク軸部の単純な往復作動でのクラッチ切換え操作は、前記切換牽制機構におけるシフトレバー等の連動構造を簡潔化させることに役立つ。
請求項4の発明においては、前記ロータリクラッチを、ロータリクラッチフォークのフォーク軸部を往復させることによって、クラッチ往復操作フォークが前記入力軸上のロータリクラッチフォークを押し引きし、前記入力軸に軸承されたクラッチギヤに対して接続及び切断の切換が確実に行えるようになる。
このフォーク軸部の単純な往復作動でのクラッチ切換え操作は、前記切換牽制機構におけるロータリーラッチアーム等の連動構造を簡潔化させることに役立つ。
請求項5の発明においては、前記切換牽制機構が、ハンドルを後側から前側に方向転換するとき、チェンジレバーが牽制ストッパに当たってハンドルの回動を停止し、そのとき前記チェンジレバーを上下出没可能に枢支したロッド固定部から、牽制ストッパから引き離した位置に、内蔵したコイルバネの付勢力に抗して持ち上げることができる。
その際、シフトレバーと牽制板との板面には切換え支持孔及びその孔に嵌る突起が対設されているので前記チェンジレバーの操作でシフトレバーと牽制板とが容易に着脱可能となる。
この結果、チェンジレバーが牽制ストッパに当たったとき、前記チェンジレバーの移動で一旦シフトレバーと牽制板とが分離され、その後ハンドルの回動が完了したら、前記チェンジレバーを操作して前記牽制板と前記シフトレバーとの重ね合わせ位置を前記チェンジレバーの方向が後側から前側の異なる位置に変更され、前記チェンジレバーが後側用から前側用へと入れ直しを行うことが可能となる。
このように、簡単に前記チェンジレバーを後側用から前側用へと入れ直し作業を行うことが可能となる。
請求項6の発明においては、前記切換牽制機構において、チェンジレバーの操作で前記牽制板及び前記シフトレバーの切換え支持孔と突起を後向きの位置に嵌合させたときには、ロータリクラッチフォークのフォーク軸部が前記ミッションケース内に没入した状態となってロータリクラッチが切れる位置に前記牽制プレートがフォーク軸部の突出を拘束可能となる。
又、前記切換え支持孔と突起の位置を前記チェンジレバーの操作で前向きの位置に嵌合させたときには、フォーク軸部の拘束を解除する位置に前記牽制プレートを移動させることが可能となる。
この結果、前記切換え支持孔と突起とを異なる位置で嵌合させて、ロータリクラッチフォークのフォーク軸部の拘束と拘束の解除とを行い、運転者がロータリの直ぐ後に立ってバック運転する場合、ロータリの回転が強制的に停止され、作業者が転倒してもロータリへの巻き込み事故が防止される。
請求項7の発明においては、ロータリの後に立った作業者は、前進及び後進が可能であるが、主変速シフトフォークのフォーク軸部の出没位置を牽制プレートがブラケットストッパに当たって、クラッチが高速に入らない位置にロータリクラッチフォークのフォーク軸部が拘束されるため、高速でのバック運転が強制的に阻止されるので作業者の転倒事故が防止される。
本発明を装備した農作業機のハンドルが後方に向いた状態を示す側面図である。 図1のハンドルを180度回転させた状態であることを示す側面図である。 本発明のハンドル回動途中の外観を示す要部の斜視図である。 ミッションカバー内部を透視的に示し、シフトレバー等の部品を外した状態の安全装置の要部の斜視図である。 ミッションカバー内部を示す水平断面図である。 ミッションカバー外部の安全装置の要部の側面図である。 ミッションカバー外部のチェンジレバーを取り外した状態を示す安全装置の要部の平面図である。 ミッションカバー外部から見た要部の斜視図である。 ミッションカバー外部のチェンジレバーを取り外した状態を示す要部の平面図である。 ミッションカバー外部の要部の平面図である。 ミッションカバー外部の要部の平面図である。 クラッチレバーでの操作構造を示す要部の平面図である。 ハンドルを回転途中のチェンジレバーが牽制ストッパに当たった状態を示す要部の斜視図である。 ハンドルを回転途中のハンドルが牽制ストッパから離れて回転可能となった状態を示す要部の斜視図である。
本発明の歩行型ロータリ農作業機の安全装置を実施するための形態を以下説明する。
本発明はロータリを備えた歩行型農作業機のうち、図1及び図2に示すように、ハンドル24を回動させて前後方向の転換が可能となるロータリ21を備えた歩行型農作業機における安全装置である。
本発明では、ロータリ21側を後側と呼び、ロータリ21のない原動部53側を前側と呼ぶこととする。
該歩行型ロータリ農作業機は、図1及び図2に示すように、機体20の上部に回転力を発動するエンジンやモータなどの原動部53を備え、中央部に該原動部53からの回転を伝達するミッション54を備える。該ミッション54は機体10下部に備えた駆動輪22と、該駆動輪22の後方に備えたロータリ21とに原動部53からの回転を伝達するものである。
前記ハンドル24は、図1に示すように、機体20上部から後側に向けた状態と、その状態から180度回転させて、図2に示すように、前側に向けた状態とに前後方向転換可能とする。
即ち、前記ハンドル24は、後側に向けた状態では、ロータリ21が作業者Sの直前の位置となり、前側に向けた状態では、駆動論22が作業者Sの直前にあって、ロータリ21は作業者S位置から駆動論22より遠く離れた位置となる。
前記ハンドル24を前後に方向転換させるため、図3に示すように、回転中心部28を中心に、少なくとも水平方向180度回動可能としたハンドル回転台25を機体20の上部中央に設ける。そして、該ハンドル回転台25にハンドル24の末端部が斜め上がり状態に取り付ける。
なお、図3中の符号27は別の操作レバーの固定部27である。
前記ミッション54には、図4及び図5に示すように、ロータリクラッチフォーク3の往復操作でロータリ21への伝達を制御するロータリクラッチ30と、主変速シフトフォーク14の往復操作で前記駆動輪22への回転伝達を制御する多段変速クラッチ38とを備える。
そして、前記原動部53の回転は、前記ミッション54を納めたミッションケース5の一方側に突出した入力軸1に伝達され、該入力軸1からロータリクラッチ30及び多段変速クラッチ38を介して、最終的に前記駆動輪22及び前記ロータリ21まで伝達される。
前記ロータリクラッチ30のロータリクラッチフォーク3と前記多段変速クラッチ38の主変速シフトフォーク14の各フォーク軸部3a、14aは前記入力軸1と平行に装着し、そのフォーク軸部3a、14aの後端部3c、14cは、前記ミッションケース5の前記入力軸1側とは反対側の側方に突設する。
そして、前記ロータリクラッチ30及び前記多段変速クラッチ38のフォーク軸部3a、14aにはハンドル24の前後に方向転換状態で前記トータリ21及び前記駆動輪22の回転伝達の相互に関連してクラッチ操作の拘束を切換える切換牽制機構Kを設ける。
次に、前記ロータリクラッチ30について説明する。
前記ロータリクラッチ30は、図5に示すように、前記入力軸1と平行なフォーク軸部3aの前端部3bにクラッチ往復操作フォーク3dを有するロータリクラッチフォーク3と、スプライン加工した前記入力軸1及び該入力軸1に軸承されたスライドクラッチ2の軸方向への往復操作で、該入力軸1に軸承されたクラッチギヤ4を介して、前記入力軸1からロータリ21へと回転の伝達を制御可能に設ける。
前記クラッチギヤ4は前記入力軸1に対してスプライン加工せずに断面真円の平滑内径面に形成し、空転し自由回転可能とする。
前記スライドクラッチ2と前記クラッチギヤ4との間には、互いに歯合するクラッチ歯合部2a、4aを対向して備え、クラッチ歯合部2a、4aは接近して噛み合って回転が伝達され、離れると回転が伝達されない構造とする。
また、前記クラッチ歯合部2a、4aを接近させたり離したりする仕組みは、スライドクラッチ2の溝状受け部2bにクラッチ往復操作フォーク3dの先端を挟み込むように形成することでスライドクラッチ2の把持状態を維持可能に対応させ、クラッチ往復操作フォーク3dの軸方向への往復操作でスプライン加工された前記スライドクラッチ2が前記入力軸1を往復可能とするものである。
そして、前記クラッチギヤ4はロータリ21への回転伝達機構の各種伝達ギヤと噛みあって、回転がチェーン等の伝達手段を介してロータリ21へと伝達される。
前記ロータリクラッチフォーク3を操作するための構造は、図6に示すように、前記ミッションケース5の外側の後端部3b側に突設したケーブル支持部35に、クランク状のロータリクラッチアーム7の一方端をピン6で抜けないように枢支し、該クランク状のロータリクラッチアーム7の他方端を、図12に示すように、ワイヤーを通した外側のケーブル管部に固定する。ワイヤーを通したケーブル8の先端部はハンドル24のグリップ40に対向して設けたクラッチレバー9に接続する。
さらに、前記ケーブル8内部のワイヤーは、前記ケーブル8の外側から引き出された先端を、前記ミッションケース5の外壁に突設した固定部にスプリング11を介して固定する。
この構造によって、作業者Sがハンドル24に装着したクラッチレバー9を握ってグリップ40に押し付けるようにして前記ケーブル8内部のワイヤーを引くと、ロータリクラッチフォーク3の内部のスプリング10に抗して、ワイヤーが引かれることで、前記固定部とケーブル把持部29との間が狭められる。
即ち、クラッチレバー9でワイヤーを引くと、ロータリクラッチアーム7の一方端の枢支部39が前記ミッションケース5の外側の方向へとロータリクラッチフォーク3を移動させ、さらに、前記ロータリクラッチフォーク3の後端部3cが前記ミッションケース5側へと突出させる。
前記ロータリクラッチアーム7はピン6で止めた枢支点を中心に回転し、ロータリクラッチフォーク3をミッションケース5から外側へ押し出す。すると該ロータリクラッチフォーク3によって前記スライドクラッチ2がクラッチギヤ4に噛合する。
この結果、前記入力軸1の回転がクラッチギヤ4へ伝達されて、さらに該クラッチギヤ4からチェーン等の伝達手段を介してロータリ21伝達される。
次に、クラッチレバー9から手を離すとミッションケース5内部のスプリング10とスプリング11の作用で前記ロータリクラッチフォーク3が戻され前記ミッションケース5側に没入する。そして、該ロータリクラッチフォーク3によってスライドクラッチ2が前記クラッチギヤ4から離れ、前記入力軸1の回転の前記クラッチギヤ4への伝達が途切れてロータリ21の回転が停止する。即ちクラッチを切った状態となる。
次に、前記多段変速クラッチ38について説明する。
前記多段変速クラッチ38は、図4及び図5に示すように、前記入力軸1と平行な前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの前端部14bに変速ギヤ往復操作フォーク14dを備える。
そして、前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの往復操作で該変速ギヤ往復操作フォーク14dが、スプライン加工した前記入力軸1に軸承されたスライドギヤ13のフォーク受け溝13aに挟まれて該スライドギヤ13を往復操作可能とする。
前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aを支持する軸承部分の内部にはスライド孔52を形成し、該スライド孔52で前記フォーク軸部14aを往復可能に軸承する。
該軸承部分の内部は該主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの中間にミッションケース5内の内部側から外部側へと順に高速用1段目41a、ニュートラル用2段目41b、低速用3段目41c、ニュートラル用4段目4d、バック用5段目41eの格段目に当たる丸面溝を形成する。
さらに、該丸面溝の外側から前記丸面溝に嵌る球体50を内蔵した球体押しバネ51で押し付け、該主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの移動が前記球体押しバネ51の力で多段に区切って一時拘束させつつ行う多段機構41を備える。
前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの移動で前記高速、バック等の格段目に相当する変速ギヤに対応して、多段にニュートラルと変速及びバックの回転の伝達を制御可能とする。
特に、高速用1段目41aとバック用5段目41eとは、該主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aで、別々に拘束し易くするため、最突出部及び最没入部に配置する。
そして、前記多段変速クラッチ38の前記ミッションケース5の外側においては、前記主変速シフトフォーク14の後端部14cが突出し、図7及び図8に示すように、前記チェンジレバー18の基部と、該基部に固定した牽制板36と、該牽制板36に連結可能に重ねて設けたシフトレバー17の基部とが、ミッションケース5に設けたロッド固定部32に枢支される。さらに、該シフトレバー17は前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aに連絡する。
この結果、前記チェンジレバー18の押し引き操作で、ミッションケース5から前記主変速シフトフォーク5の後端部14cが出没可能となる。
前記多段変速クラッチ38を操作するための構造は、図8に示すように、前記チェンジレバー18の基部を前記ロッド固定部32に上下出没可能に枢支し、前記チェンジレバー18を没方向(下方向)に付勢させたコイルバネ55を前記ロッド固定部32内に装着する。
そして、前記牽制板36と前記シフトレバー17とには対向する突起と切換え支持孔を設け前記牽制板36と前記シフトレバー17を一体的な結合とその分離とができるようにする。
即ち、図10及び図11に示すように、前記コイルバネ55の付勢で前記牽制板36と前記シフトレバー17とが重なり合ったときには、対向面に設けた前記シフトレバー17の突起42、43と前ハンドル用と後ろハンドル用との異なる位置に設けた牽制板の前側ハンドル用切換え支持孔44、45又は後側ハンドル用切換え支持孔46、47とが嵌合して一体的に回動可能とし、図14に示すように、前記チェンジレバー18を前記コイルバネ55の付勢に抗して上げて両者を離したときには突起42、43が前側ハンドル用切換え支持孔44、45と後側ハンドル用切換え支持孔46、47から外れて離れるようにする。
前記切換え支持孔が前記突起42、43と離れると、前記チェンジレバー18が自由に回動可能となる。
又、図7に示すように、ミッションケース5の外側に突出させた前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの上部には、ピン15を突設し、該ピン15をシフトレバー17の先端部に設けたガイド孔33に緩く差し込み保持させ、前記主変速シフトフォーク14と前記チェンジレバー18と連絡する。
即ち、チェンジレバー18を前記ロッド固定部32を中心に往復回動させると、前記シフトレバー17及び前記牽制板36が往復回動し、前記ミッションケース5から前記主変速シフトフォーク14の軸部の後端部14cが出没可能となる。
更に、前記牽制板36には縦向きに牽制プレート19を突設し、前記ロータリクラッチフォーク3のフォーク軸部3aには、該フォーク軸部3aが突出した状態のとき前記牽制プレート19に当たり且つ前記ロータリクラッチフォーク3のフォーク軸部3aが没入した状態のとき前記牽制プレート19が離れる位置となるようにロータリ牽制金具12を設ける。
その際、該ロータリ牽制金具12は、図10に示すように、前記突起42、43を前記後側ハンドル用切換え支持孔46、47に嵌合させてチェンジレバー18を後側に位置させ、前記シフトレバー17で前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14a上部のピン15を最も没入させたバックにクラッチを入れたとき、前記牽制プレート19が前記ロータリクラッチフォーク3のフォーク軸部3aの突出を押える位置に設定する。
更に、ミッションケース5の外側に突出させて前記ブラケットストッパ16を設け、図11に示すように、該ブラケットストッパ16を、前記突起42、43を前記前側ハンドル用切換え支持孔444、45に嵌合させてチェンジレバー18を前側に位置させ、前記シフトレバー17で前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14a上部のピン15を最も突出させた高速にクラッチを入れたようとしたとき、前記牽制プレート19が前記ブラケットストッパ16に突き当たって前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの突出をその手前で押える位置に設定する。
次に、前記ハンドル24を後側から前側に回動させるときの操作の手順と、それに伴うチェンジレバー18による前記切換牽制機構Kの連動について説明する。
(1)前記ハンドル24が後側にあって方向転換する前の状態
前記ハンドル24が後側にあるときには、図10に示すように、前記牽制板36に設けた牽制プレート19が前記ロータリクラッチフォーク3のフォーク軸部3aに固設したロータリ牽制金具12に当たり、前記チェンジレバー18が突出するのを抑える。
また、このとき、前記シフトレバー17の突起42、43は、牽制板36の後側の前記切換え支持孔46、47の位置の嵌合し、ミッションケース5の側面に設けたブラケットストッパ16に牽制板36の当接部37が当たって、シフトレバー17のそれ以上の移動を拘束する。このため、ニューラル用4段目41dに入って、前記多段変速クラッチ38の主変速シフトフォーク14のフォーク軸部4aはバック用5段目41eの位置に入る。
即ち、前記ハンドル24を後側にして、バックするときには前記ロータリクラッチ30が切られてロータリの回転は必ず停止される。
しかし、前記チェンジレバー18を移動して牽制プレート19の前記ロータリクラッチフォーク3のフォーク軸部3aの拘束を解除すれば、前記多段変速クラッチ38の主変速シフトフォーク14のフォーク軸部4aはニューラル用4段目41dの位置までは自由に移動させてクラッチを切換えることが可能となる。
即ち、前記ハンドル24がロータリ側にあるときには、高速用1段目41aと低速用3段目41cとバック用5段目4eの全てにクラッチが入るが、バック用5段目41eに入っているときには、ロータリが回転しない。
従って、作業者がロータリ側に立ったときにはロータリが回転しないので作業者のロータリへの巻き込まれ事故が防止され安全性が高められる。
(2)ハンドル24を後側から途中まで回動させたときの状態
前記ハンドル24を後側から途中まで回動させたとき、図13に示すように、前記ハンドル回転台25に設けた牽制ストッパ48が、多段変速クラッチ38の前記主変速シフトフォーク14を操作するチェンジレバー18の一部に当たる。
このとき、図14に示すように、チェンジレバー18を移動させると前記ハンドル回転台25に設けた牽制ストッパ48からチェンジレバー18が離れ、ハンドル24を前側へまで回動させ前後にハンドル24を切換えることが可能となる。
このとき、前記牽制板36と前記シフトレバー17とは、図14に示すように、前記突起42、43は切換え支持孔46、47から引き抜いて一旦切り離す。
するとチェンジレバー18は前記シフトレバー17から自由となるので、前記牽制ストッパ48とは隙間を設けて離れ、回動の障害がなくなる。そして前記ハンドル24は機体20の前側にまで自由に回動可能となる。
(3)ハンドル24を途中から前側まで回動させたときの状態
前記牽制プレート19を前記ロータリ牽制金具12から外して前記チェンジレバー18を前側に回動させてた後、図11に示すように、前記シフトレバー17の突起42、43を前記牽制板36の後側の前記切換え支持孔44、45に嵌合させる、
その後、前記チェンジレバー18を前側に回動させると、今度は前記牽制プレート19が、前記ブラケットストッパ16に突き当たる。
このとき、前記多段変速クラッチ38の主変速シフトフォーク14のフォーク軸部4aの突出位置は、高速用1段目41aに入らないニューラル用2段目41bの位置にまでは突出可能となるが、それ以上移動できない、
即ち、前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部4aの最も突出した位置では高速用1段目41aのクラッチが入る位置として設定してあるので、この最も突出した1段だけ押えられるように前記ブラケットストッパ16と前記牽制プレート19との位置を決める。
このため、前記ハンドル24を前側に方向転換させて運転した場合、作業者が高速で後退することが防止される。
次に、シフトレバー17の位置と前記多段変速クラッチ38の作動について説明をする。
図9は農作業機の進行及び後退操作と変速操作を行うときのシフトレバー17の位置を示している。
前記シフトレバー17が図9中のAの位置にある場合には、図5に示すように、主変速シフトフォーク14は、多段機構の41のバック用5段目41eにあり、前記多段変速クラッチ38のスライドギヤ13がバックの位置にあって、低速でバックする。
又、前記シフトレバー17が図9中のBの位置にある場合には、主変速シフトフォーク14は、クラッチは低速用3段目41cにあり、低速で前進する。
更に、前記シフトレバー17が図9中のCの位置にある場合には、主変速シフトフォーク14は、高速用1段目41aにあり、高速で前進する。
前記シフトレバー17が図9中のAとBの間にある場合には、ニュートラル用4段目4dにあり、クラッチは切られ移動は停止する。
前記牽制プレート19による拘束がない場合には、前記チェンジレバー18を操作して、前記高速用1段目41a、ニュートラル用2段目41b、低速用3段目41c、ニュートラル用4段目4d、バック用5段目41eの格段目の前記多段変速クラッチ38を全部自由に操作することができるが、本発明では前記切換牽制機構Kが備わるので、ハンドル24がロータリ21側にあるときには、バックと同時にロータリ21の回転停止の拘束を受け、又、ハンドル24を前側まで方向転換させたときには、高速の停止の拘束を受けることとなる。
以上の本発明では、例えば、図1に示すように、ハンドル24をロータリのある側に作業者Sが立って、進行速度を高速を2.5km/h以上に、低速を2.5km/hを越えないように、そして後進の速度を1.8km/hを越えない速度にそれぞれ設定すれば、ロータリ21側のあるハンドルで作業を行う場合、前進するときには2.5km/h以上の高速で効率良く移動することができる。又、低速は2.5km/hを越えない速度で作業が行え、またバックするときに1.8km/hを越えることのない速度で安全に作業することができる。そしてこのとき、前記多段変速クラッチ38をバックの位置に入れると、チェンジレバー18とシフトレバー17とが図10に示す位置関係となり、ロータリ21の回転を接続する前記ロータリクラッチフォーク3のフォーク軸部3aが没入した状態に牽制プレート19で拘束されてロータリ21の回転が停止する。このため、後退中にロータリ21に巻き込まれる事故が起こらない。
又、ハンドル24をロータリ21のない側に方向転換したとき、転換前のバックに相当する前進の速度は1.8km/hを越えない作業を行うことができ、後進の速度は2.5km/hを超えない速度で安全に作業することができる。
そしてこのとき、前記チェンジレバー18とシフトレバー17とが図11に示す位置関係となり、シフトレバー17がブラケットストッパ16に当たって前記主変速シフトフォーク14のフォーク軸部14aの最大突出部分の一段目が没入した状態に拘束されて、前記多段変速クラッチ38は高速の位置には入らなくなる。このため、後退中は速度が高速にはならない。
このように、上記独立行政法人生産系特定産業技術センターの安全基準が満たされ、高い安全性が確保されることとなる。
従来の歩行型のロータリ農作業機では、ハンドル24の前後方向転換に伴う安全についての操作は、ハンドル24の転換の作動とは関連無く別個に対応していたので部品点数が多く、安全装置の組み立て調整に時間を要し、さらに安全装置の設置の仕方を誤ると作動しない等の問題があった。そして、その安全装置の装着を忘れたり、面倒なので装着を行わない場合もあり、安全性を確実に得ることはできなかった。
それに対し本発明は、前記切換牽制機構Kによって、ハンドル24の前後方向転換を行うときに、必ず前記チェンジレバー18を操作しなければならず、その際、ロータリ21の回転と多段変速の切換えの両方に同時に同時に対応できるようになった。
また、本発明は電子制御を持たない簡潔な機械的な安全装置であるので、誤作動や作動不良が起こり難く、従来行っていたような安全装置の煩わしい組み立てや調整などの手間省くことが可能となった。
本発明は主としてハンドルを回動させて前後方向転換しるロータリを備えた農業用の作業機において使用する安全装置であるが、該安全装置は農業用以外に工業用などのハンドルが前後回動する作業機にも利用することが可能である。
1 入力軸
2 スライドクラッチ
2a クラッチ歯合部
2b フォーク受け溝
3 ロータリクラッチフォーク
3a フォーク軸部
3b ロータリクラッチフォークの前端部
3c ロータリクラッチフォークの後端部
3d クラッチ往復操作フォーク
4 クラッチギヤ
4a クラッチ歯合部
5 ミッションケース
6 ピン
7 ロータリクラッチアーム
8 ケーブル
9 クラッチレバー
10 スプリング
11 スプリング
12 ロータリ牽制金具
13 スライドギヤ
13a フォーク受け溝
14 主変速シフトフォーク
14a フォーク軸部
14b 主変速シフトフォークの前端部
14c 主変速シフトフォークの後端部
14d 変速ギヤ往復操作フォーク
15 ピン
16 ブラケットストッパ
17 シフトレバー
18 チェンジレバー
19 牽制プレート
20 機体
21 ロータリ
22 駆動輪
23 調整輪
24 ハンドル
25 ハンドル回転台
26 ハンドル固定部
27 レバー固定部
28 回転中心部
29 ケーブル把持部
30 ロータリクラッチ
31 支持部
32 ロッド固定部
33 ガイド孔
34 屈曲部
35 ケーブル支持部
36 牽制板
37 当接部
38 多段変速クラッチ
39 枢支部
39a ロータリクラッチフォークの枢支部
40 グリップ
41 多段機構
41a 高速用1段目
41b ニュートラル用2段目
41c 低速用3段目
41d ニュートラル用4段目
41e バック用5段目
42 突起
43 突起
44 前側ハンドル用の切換え支持孔
45 前側ハンドル用の切換え支持孔
46 後側ハンドル用の切換え支持孔
47 後側ハンドル用の切換え支持孔
48 牽制ストッパ
49 基台
50 球体
51 球体押しバネ
52 スライド孔
53 原動部
54 ミッション
55 コイルバネ
S 作業者
K 切換牽制機構

Claims (7)

  1. 原動部を備えた機体の下部には駆動輪を備え、後下部にはロータリを備え、中央部には前記原動部の回転を伝達する駆動輪用の多段変速クラッチ及びロータリ用のロータリクラッチを内蔵したミッションを備え、前記多段変速クラッチには該クラッチを操作するチェンジレバーを有し、上部には後方へ突出させたハンドルを前後方向に転換可能に固定するハンドル回転台を備えた歩行型ロータリ農作業機であって、
    ハンドルの前後方向の転換をするための回転の途中において、前記両クラッチを前進用に入れた前記チェンジレバーに当たる位置で、且つ前記クラッチを後進用に入れるときの前記チェンジレバーの離脱により前記チェンジレバーした状態の位置に該チェンジレバーに対する牽制ストッパを前記ハンドル固定台に設けたことを特徴とする歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
  2. a)多段変速クラッチのクラッチ操作をする主変速シフトフォークのフォーク軸部及びロータリクラッチのクラッチ操作をするロータリクラッチフォークのフォーク軸部を、原動部の回転をミッションに伝達する入力軸と平行に設けるとともにミッションケースの入力軸側とは該ミッションケースを挟んだ反対側に突出させ、
    主変速シフトフォークを、該フォーク軸部を押し引きする板状のシフトレバー及び該シフトレバーと着脱可能に掛合する牽制板を介して、ハンドル回転台近傍に配設したチェンジレバーに連絡し、
    前記ロータリクラッチフォークを、該フォーク軸部を押し引きするロータリーラッチアーム及び該ロータリーラッチアームを押し引きするケーブルを介して、ハンドルに装着したクラッチレバーに連絡し、
    b)ハンドルの前後方向の転換途中において、前記チェンジレバーの一部に当たって前記ハンドルの回動を停止させる牽制ストッパを前記ハンドル回転台に設け、前記チェンジレバーの固着した前記牽制板を掛合していた前記シフトレバーから一旦離脱させて前記牽制ストッパに接触しない位置まで前記チェンジレバーを引き離し、前記ハンドルの回動停止の解除をして前記ハンドルを通過させた後、再度前記チェンジレバーでクラッチ操作が可能となるように前記牽制板と前記シフトレバーとを別の位置で掛合可能とし、
    c)前記ハンドルが機体の後部側にあって前記多段変速クラッチが前記シフトレバーに支持されてバックに入っているときには、前記シフトレバーと掛合した前記牽制板に設けた牽制プレートが、前記ロータリクラッチのフォーク軸部をクラッチが切れる位置に拘束し、
    d)前記チェンジレバーを前記牽制ストッパから引き離すための操作をしたとき、前記チェンジレバーに固着した前記牽制板が前記シフトレバーから離脱し、該牽制板の前記牽制プレートが前記ロータリクラッチのフォーク軸部の拘束を解き、前記ロータリクラッチを前記クラッチレバーで自由に操作可能とする切換牽制機構Kを備えたことを特徴とする請求項1に記載の歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
  3. 多段変速クラッチが、フォーク軸部の前部に変速ギヤ往復操作フォークを有する主変速シフトフォークを備え、スプライン加工した入力軸及び該入力軸に軸承されたスライドギヤを備え、前記変速ギヤ往復操作フォークの軸方向への往復操作で前記スライドギヤを介して伝達される多段変速回転をミッションケース内の内部側から外部側へと順にバック、ニュートラル、低速、ニュートラル、高速へと切換えを可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
  4. ロータリクラッチが、フォーク軸部の前部にクラッチ往復操作フォークを有するロータリクラッチフォークを備え、スプライン加工した前記入力軸と、該入力軸に軸承されたスライドクラッチとを備え、前記ロータリクラッチフォークの軸方向への往復操作で、前記入力軸に軸承されたクラッチギヤを介して前記入力軸からロータリへと伝達される回転の接続と切断の切換を可能としたことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載の歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
  5. 切換牽制機構Kが、
    a)牽制ストッパに当たってハンドルの回動を停止させているチェンジレバーを、牽制ストッパから引き離した位置に持ち上げて、ハンドルの前後方向転換のための回動が可能となるように、前記チェンジレバーの基部を支持するロッド固定部に該チェンジレバーを下向きに付勢させるコイルバネを内蔵するとともに前記チェンジレバーを該ロッド固定部に上下出没可能に枢支し、
    b)シフトレバーに前記チェンジレバーの基部を貫通させ、該シフトレバーの上面と対面した牽制板を該チェンジレバーに固設し、
    c)前記チェンジレバーを引上げて前記牽制板と前記シフトレバーとの重ね合わせ位置を前記チェンジレバーの方向が前側又は後側の異なる位置に変更させる切換え支持孔及びその孔に嵌る突起を、前記牽制板と前記シフトレバーとに対設して成ることを特徴とする請求項2から4のうちいずれかに記載の歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
  6. 牽制板及びシフトレバーの切換え支持孔及び突起の位置をチェンジレバーの操作で後向きの位置に嵌合させたとき、ロータリクラッチフォークのフォーク軸部が前記ミッションケース内に没入した状態となってロータリクラッチが切れる位置に前記牽制プレートがフォーク軸部の突出を拘束し、
    前記牽制板及び前記シフトレバーの切換え支持孔及び突起の位置を前記チェンジレバーの操作で前向きの位置に嵌合させたとき、フォーク軸部の拘束を解除する位置に前記牽制プレートを移動可能とする牽制プレートに掛止されるロータリ牽制金具を設けたことを特徴とする請求項5に記載の歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
  7. 牽制板及びシフトレバーの切換え支持孔及び突起の位置をチェンジレバーの操作で前向きの位置に嵌合させたとき、
    主変速シフトフォークのフォーク軸部の出没位置を高速に入らない位置に停止可能となるように、前記牽制板の牽制プレートが突き当たって停止するブラケットストッパを、ミッションケースの外面に突設したことを特徴とする請求項5又は6に記載の歩行型ロータリ農作業機の安全装置。
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