JP2015186954A - バーハンドル車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材又は第2ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材のうち、いずれか一方の連繋部材が切断した場合でも、ブレーキの制動力を得ることができるとともに、小型化を図ることができることを課題とする。【解決手段】連繋手段40は、動滑車41と、この動滑車41の回転を一定量に規制する回転規制手段51とが備えられている。第1ブレーキ操作子24の操作によって牽引される第1連繋部材31と、第2ブレーキ操作子25の操作によって牽引される第2連繋部材32とが、牽引時の動滑車41の回転方向が互いに異なるように動滑車41に巻き掛けられて、それぞれの先端が結合部材42、43よって結合されている。【効果】第1ブレーキ操作子又は第2ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材のうち、いずれか一方の連繋部材が切断した場合でも、ブレーキの制動力を得ることができる。【選択図】図2

Description

本発明は、バーハンドル車両用ブレーキ装置に関する。
前輪ブレーキと後輪ブレーキの少なくとも一方が機械式ブレーキであって、2つのブレーキ操作子のうち一方は、前輪と後輪のいずれかのブレーキを単独で作動し、2つのブレーキ操作子のうち他方は、前輪および後輪の双方のブレーキを連動して作動するバーハンドル車両用ブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1(第2図)参照。)。
この特許文献1の技術は、プーリーにワイヤが巻き掛けられており、ワイヤの一端は一方のブレーキレバーに繋げられ、ワイヤの他端は前輪ブレーキのカムレバーに繋げられている。一方のブレーキレバーを操作すると、巻き掛けられたワイヤが引かれ、前輪ブレーキを作動させるとともに、プーリーが移動することにより後輪ブレーキも作動する。
しかし、使用状態によりワイヤが切断されることがあり、特許文献1の技術では、プーリーに巻き掛けられたワイヤが一箇所切断しただけで、一方のブレーキレバーと他方のブレーキレバーのどちらを操作しても、後輪ブレーキの制動力を得られなくなる。この対策として、一方のブレーキレバーに繋げられているワイヤが切断しても、他方のブレーキレバーを操作することで後輪ブレーキを作動する技術が知られている(例えば、特許文献2(図5)参照。)。
この特許文献2の技術では、右ブレーキレバーに連動ブレーキケーブルが繋げられ、左ブレーキレバーに入力ブレーキケーブルが繋げられる。連動ブレーキケーブル及び入力ブレーキケーブルが繋げられている連動装置は、ケーシング内に配置されたスプロケットと操作力分配レバーで構成されている。仮に、連動ブレーキケーブルが切断しても、入力ブレーキケーブルが連動装置内の操作力分配レバーを介して出力ブレーキケーブルに接続されているため、後輪ブレーキを作動させることができる。
しかし、特許文献2の技術では、ケーシングにスプロケットや操作力分配レバーを配置するスペースが必要になり、連動装置のケーシングが大型化になる。
特開昭56−67681号公報 特許第4676290号公報
本発明は、第1ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材又は第2ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材のうち、いずれか一方の連繋部材が切断した場合でも、ブレーキの制動力を得ることができるとともに、小型化を図ることができるバーハンドル車両用ブレーキ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明では、車両のバーハンドルに設けられた第1ブレーキ操作子および第2ブレーキ操作子と、第1ブレーキと第2ブレーキのいずれか一方が連繋手段によって牽引される機械式ブレーキとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、前記連繋手段に、動滑車と、この動滑車の回転を一定量に規制する回転規制手段とが備えられ、前記第1ブレーキ操作子の操作によって牽引される第1連繋部材と、前記第2ブレーキ操作子の操作によって牽引される第2連繋部材とが、牽引時の前記動滑車の回転方向が互いに異なるように前記動滑車に巻き掛けられてそれぞれの先端が結合され、前記動滑車の移動によって牽引されるブレーキ側連繋部材が、前記機械式ブレーキに接続され、前記第1連繋部材または前記第2連繋部材が牽引されることによって、前記動滑車は、回転しつつ前記機械式ブレーキを作動させる方向に移動するとともに、一定量回転して前記回転規制手段によって回転が規制されつつ、前記機械式ブレーキを作動させる方向に移動することを特徴とする。
請求項2に係る発明では、連繋手段は、動滑車の初期位置を規制するための初期位置規制手段を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、一方のブレーキ操作子が操作されると、一方の連繋部材に牽引され、動滑車が回動しながらスライドすることによって、機械式ブレーキが作動する。第1連繋部材と第2連繋部材とが、動滑車の回転方向が互いに異なるように動滑車に巻き掛けられてそれぞれの先端が結合されるので、仮に一方の連繋部材が切断しても、他方の連繋部材は動滑車に結合された状態を維持する。さらに、他方の連繋部材が牽引された場合には、動滑車が一定量回転すると回転規制手段によって回転が規制されるので、動滑車は機械式ブレーキを作動させる方向にスライドする。結果、第1ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材又は第2ブレーキ操作子に繋げられた連繋部材のうち、いずれか一方の連繋部材が切断した場合でも、ブレーキの制動力を得ることができる。
加えて、従来技術のような別部品の操作力分配レバーが不要であるので、本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置は小型化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、連繋手段は、動滑車の初期位置を規制するための初期位置規制手段を備える。ブレーキ操作子に繋げられたいずれかの連繋部材が切断しても、初期位置規制手段によって動滑車の移動が規制されるので、ブレーキ側連繋部材が撓むことを防止できる。
本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置を採用した車両の側面図である。 本発明のバーハンドル車両用ブレーキ装置の概略図である。 図2に示した連繋手段の分解斜視図である。 図2の4−4線断面図である。 本発明の通常時におけるバーハンドル車両用ブレーキ装置の作用図である。 本発明の連繋部材が切断した場合のバーハンドル車両用ブレーキ装置の作用図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は図1に示すとおり、図1の左側を前とする。
先ず、本発明の実施例の概要を図面に基づいて説明する。
図1、図2に示されるように、車両10は、スクータ型のバーハンドル車両であり、車体11に設けられる低床のステップフロア12と、このステップフロア12の車体前部側に立ち上げられたレッグシールド13と、ステップフロア12の車体後部側に連続して形成されたリアボディ14と、このリアボディ14の上面に配設されたシート15とを備える。
レッグシールド13の内部でヘッドパイプ16にフロントフォーク17が回動可能に支持され、このフロントフォーク17の下端に前輪18が軸支されている。リアボディ14に覆われるメインフレーム19の後部下方に、リアサスペンション20を介してパワーユニット21が支持され、このパワーユニット21の後端に後輪22が軸支されている。
パワーユニット21は、エンジン、減速機、後輪22へ動力を伝達する動力伝達機構が一体化されている。パワーユニット21の前端は、メインフレーム19に車体上下方向へ揺動可能に支持され、パワーユニット21の後部上側は、リアサスペンション20に連結されている。
フロントフォーク17の上端には、前輪18を操舵するバーハンドル23が取り付けられている。このバーハンドル23の両端には、第1ブレーキ操作子24と、第2ブレーキ操作子25とが設けられている。
前輪18のホイール18aには、機械式ブレーキ26としての第1ブレーキ26が収容されており、後輪22のホイール22aには、機械式ブレーキ27としての第2ブレーキ27が収容されている。バーハンドル車両用ブレーキ装置30は、バーハンドル23右端の第1ブレーキ操作子24を用いて、第1ブレーキ26を作動する単独ブレーキと、バーハンドル23左端の第2ブレーキ操作子25を用いて、第1ブレーキ26および第2ブレーキ27の両方を作動する連動ブレーキとの組合せからなる。なお、実施例では第1ブレーキ26をドラム式ブレーキとしたが、他の形式のブレーキであっても差し支えない。
第1ヘッドパイプ16には、第1ブレーキ26と第2ブレーキ27のいずれか一方を牽引する連繋手段40が設けられている。連繋手段40には、第1ブレーキ操作子24の操作によって牽引される第1連繋部材31と、第2ブレーキ操作子25の操作によって牽引される第2連繋部材32とが繋がれている。
また、連繋手段40には、第1のブレーキ側連繋部材33の一端が繋がれ、第1のブレーキ側連繋部材33の他端は第1ブレーキ26に繋がれている。第2連繋部材32には、係止部材39を介して第2のブレーキ側連繋部材34の一端が繋がれ、第2のブレーキ側連繋部材34の他端は第2ブレーキ27に繋がれている。係止部材39は、第2のブレーキ側連繋部材34を第2連繋部材32に係止するものであり、第2ブレーキ操作子25の操作によって、第2連繋部材32と第2のブレーキ側連繋部材34とが一体となり牽引される。
第1連繋部材31および第2連繋部材32の大部分は、それぞれ第1のアウタチューブ31aおよび第2のアウタチューブ32aに覆われており、これらの第1のアウタチューブ31aおよび第2のアウタチューブ32aは、車体11に支持されている。第1のブレーキ側連繋部材33および第2のブレーキ側連繋部材34の大部分は、それぞれ、第1のブレーキ側アウタチューブ33aおよび第2のブレーキ側アウタチューブ34aに覆われており、これらの第1のブレーキ側アウタチューブ33aおよび第2のブレーキ側アウタチューブ34aは車体11に支持されている。
第1ブレーキ26には、第1ブレーキアーム35が揺動自在に設けられており、この第1ブレーキアーム35が第1のブレーキ側連繋部材33によって牽引されることで、第1ブレーキ26が作動する。第1ブレーキ26には、第1ブレーキアーム35に繋がれた第1のブレーキ側連繋部材33を保持する第1ワイヤブラケット26aが突出して設けられ、この第1ワイヤブラケット26aと第1ブレーキアーム35との間には第1レバーリターンスプリング36が縮設されている。第1ブレーキアーム35は、第1レバーリターンスプリング36によって常時非作動方向に付勢されている。
第2ブレーキ27には、第2ブレーキアーム37が揺動自在に設けられており、この第2ブレーキアーム37が第2のブレーキ側連繋部材34によって牽引されることで、第2ブレーキ27が作動する。第2ブレーキ27には、第2ブレーキアーム37に繋がれた第2のブレーキ側連繋部材34を保持する第2ワイヤブラケット27aが突出して設けられ、この第2ワイヤブラケット27aと第2ブレーキアーム37との間には第2レバーリターンスプリング38が縮設されている。第2ブレーキアーム37は、第2レバーリターンスプリング38によって常時非作動方向に付勢されている。
連繋手段40は、動滑車41と、この動滑車41の回転を一定量に規制する回転規制手段51とが備えられている。第1ブレーキ操作子24の操作によって牽引される第1連繋部材31と、第2ブレーキ操作子25の操作によって牽引される第2連繋部材32とが、牽引時の動滑車41の回転方向が互いに異なるように動滑車41に巻き掛けられて、それぞれの先端が結合部材42、43よって結合されている。
第1ブレーキ操作子24および第2ブレーキ操作子25が操作されていない状態において、結合部材42、43は、動滑車41の中心よりも下方に位置している。動滑車41の中心には、第1のブレーキ側連繋部材33の一端が接続されている。動滑車41の移動によって第1のブレーキ側連繋部材33が牽引される。
第1連繋部材31または第2連繋部材32が牽引されることによって、動滑車41は、回転しつつ第1ブレーキ26を作動させる方向に移動するとともに、一定量回転して回転規制手段51によって回転が規制されつつ、第1ブレーキ26を作動させる方向に移動する。
図3、図4に示されるように、連繋手段40は、ヘッドパイプ16に設けられる基部44と、この基部44に設けられるレール支持部45、45と、これらのレール支持部45、45に支持される丸棒状のレール部材46、46と、これらのレール部材46、46に移動可能に支持されるスライダ47と、スライダ47に設けられる軸48と、この軸48に軸受49を介して回転可能に設けられる動滑車41とを備える。
スライダ47の裏面47aには、レール部材46、46が挿通される挿通部47b、47b、47b、47bが設けられる。レール部材46、46は、先端部分がねじ部のボルトであり、特別な加工を必要としないので、レール部材46、46の部品コストを低減することができる。
レール支持部45、45には、レール部材46、46を挿通する孔45a、45a、45a、45aが形成されている。スライダ47の挿通部47b、47b、47b、47bを、2つのレール支持部45、45の間に配置し、レール部材46、46を、孔45a、45a、挿通部47b、47b、47b、47bおよび孔45a、45aの順に挿通し、ナット52、52を締結することで、スライダ47がレール部材46、46に移動可能に支持される。
レール部材46の長手方向において、2つのレール支持部45、45の内側間の距離よりも、スライダ47の2つの挿通部47b、47bの外側間の距離は小さいため、スライダ47および動滑車41は、レール部材46の長手方向に沿って移動可能となる。
また、連繋手段40は、動滑車41の初期位置を規制するための初期位置規制手段61を備える。初期位置規制手段61は、下方側のレール支持部45と、下方側の挿通部47b、47bとから構成されている。下方側のレール支持部45の上面45bに、下方側の挿通部47b、47bの下面47c、47cが当接することで、スライダ47および動滑車41の初期位置が規制される。
回転規制手段51は、スライダ47の表面47dに設けられたピン53と、動滑車41に形成された円弧状溝54とからなる。円弧状溝54は、動滑車41を回転させた際のピン53の軌跡に沿って形成されている。第1連繋部材31または第2連繋部材32が牽引されることによって、動滑車41は、回転しつつ第1ブレーキ26(図2参照。)を作動させる方向に移動するとともに、一定量回転して回転規制手段51のピン53が円弧状溝54の端に当接することによって回転が規制されつつ、第1ブレーキ26作動させる方向に移動する。
結合部材42、43は、それぞれ動滑車41のガイド溝55に結合されている。第1のブレーキ側連繋部材33の一端には、接続部材56が設けられており、軸48を接続部材56の孔56aに挿通し、軸48のねじ部にナット57を締結することで、第1のブレーキ側連繋部材33が動滑車41に繋げられる。
以上に述べたバーハンドル車両用ブレーキ装置30の通常時における作用について説明する。
図5(a)に示されるように、第1ブレーキ操作子24を矢印(1)のように操作すると、第1連繋部材31が矢印(2)の方向に牽引される。動滑車41は矢印(3)のように回転しつつ上方に移動し、第1のブレーキ側連繋部材33が矢印(4)のように牽引されることで、第1ブレーキ26が作動する。このとき、第2連繋部材32は、動滑車41に巻かれるので、第2連繋部材32が撓むことはなく、第2ブレーキ操作子25に、いわゆる遊びは生じない。なお、ピン53は、円弧状溝54内を相対移動する。
図5(b)に示されるように、第2ブレーキ操作子25を矢印(5)のように操作すると、第2牽引部材32が矢印(6)の方向に牽引される。動滑車41は矢印(7)のように回転しつつ上方に移動し、第1のブレーキ側連繋部材33が矢印(8)のように牽引されることで、第1ブレーキ26が作動する。また、第2のブレーキ側連繋部材34も矢印(9)のように牽引され、第2ブレーキ27が作動する。このとき、第1連動部材31は、動滑車41に巻かれので、第1連繋部材31が撓むことはなく、第1ブレーキ操作子24に、いわゆる遊びは生じない。なお、ピン53は、円弧状溝54内を相対移動する。
このように、第1連繋部材31および第2連繋部材32の一方が操作されたときに、第1連繋部材31および第2連繋部材32の他方は動滑車41に巻かれるので、非操作側の連繋部材が撓むことはなく、いわゆる遊びが生じることを防止でき、操作フィーリングを向上することができる。
次に牽引部材が切断した場合のバーハンドル車両用ブレーキ装置30の作用について説明する。
図6(a)に示されるように、第1ブレーキ操作子24を矢印(10)のように操作すると、第1連繋部材31が牽引され、動滑車41が矢印(11)のように回転する。仮に第2連繋部材32が切断した場合であっても、動滑車41は図6(b)に示されるように、初期位置規制手段61の挿通部47bがレール支持部45に当接することにより、上下方向の初期位置が規制されているため初期位置よりも下方には移動しない。
このように、第1連繋部材31または第2連繋部材32のいずれか一方が切断した場合でも、動滑車41の移動が初期位置で規制されるので、第1のブレーキ側連繋部材33が撓むことを防止することができる。
図6(c)に示されるように、動滑車41は一定量回転した後、回転規制手段51のピン53が円弧状溝54の端に当接することによって回転が規制される。第1ブレーキ操作子24をさらに矢印(12)のように操作すると、動滑車41は、回転が規制された状態で矢印(13)のように移動する。スライダ47は、図6(d)に示されるようにレール部材46に沿って上方にスライドする。
図6(e)に示されるように、動滑車41の移動に伴い、第1のブレーキ側連繋部材33が矢印(14)のように牽引され、第1ブレーキ26(図2参照。)が作動する。スライダ47は、図6(f)に示されるようにレール部材46の上部にスライドする。
このように、第1連繋部材31および第2連繋部材32は、それぞれの先端が結合部材42、43によって動滑車41に結合されているので、仮に、第1連繋部材31または第2連繋部材32の一方が切断しても、他方は動滑車41に結合されている。このため、第1連繋部材31または第2連繋部材32の他方が牽引されると、動滑車41の一定量回転した後回転が規制され、機械式ブレーキである第1ブレーキ26を作動させる方向にスライドさせることができる。結果、第1連繋部材31と第2連繋部材32とのいずれか一方が切断した場合でも、制動力を得ることができる。さらに、操作力分配レバー等の別部品が不要になり、バーハンドル車両用ブレーキ装置30の小型化を図ることができる。
尚、実施の形態では、第2連繋部材32が切断した場合を説明したが、第1連繋部材31が切断した場合であっても、同様に第1ブレーキ26を作動する。また、前輪のブレーキを第1ブレーキ26とし、後輪のブレーキを第2ブレーキ27としたが、これに限定されず、前後輪を逆にしても差し支えない。また、第1ブレーキ26および第2ブレーキ27共に機械式ブレーキとしたが、これに限定されず、例えば、牽引力を液圧に変換させる機構を設けて液圧式ブレーキを採用してもよい。
本発明の車両用ブレーキ装置は、バーハンドル車両に好適である。
10…車両(バーハンドル車両)、23…バーハンドル、24…第1ブレーキ操作子、25…第2ブレーキ操作子、26…第1ブレーキ(機械式ブレーキ)、27…第2ブレーキ、30…バーハンドル車両用ブレーキ装置、31…第1連繋部材、32…第2連繋部材、33…第1のブレーキ側連繋部材、34…第2のブレーキ側連繋部材、40…連繋手段、41…動滑車、51…回転規制手段、61…初期位置規制手段。

Claims (2)

  1. 車両のバーハンドルに設けられた第1ブレーキ操作子および第2ブレーキ操作子と、第1ブレーキと第2ブレーキのいずれか一方が連繋手段によって牽引される機械式ブレーキとを備えたバーハンドル車両用ブレーキ装置において、
    前記連繋手段に、動滑車と、この動滑車の回転を一定量に規制する回転規制手段とが備えられ、
    前記第1ブレーキ操作子の操作によって牽引される第1連繋部材と、前記第2ブレーキ操作子の操作によって牽引される第2連繋部材とが、牽引時の前記動滑車の回転方向が互いに異なるように前記動滑車に巻き掛けられてそれぞれの先端が結合され、
    前記動滑車の移動によって牽引されるブレーキ側連繋部材が、前記機械式ブレーキに接続され、
    前記第1連繋部材または前記第2連繋部材が牽引されることによって、前記動滑車は、回転しつつ前記機械式ブレーキを作動させる方向に移動するとともに、一定量回転して前記回転規制手段によって回転が規制されつつ、前記機械式ブレーキを作動させる方向に移動することを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
  2. 請求項1記載のバーハンドル車両用ブレーキ装置において、
    前記連繋手段は、前記動滑車の初期位置を規制するための初期位置規制手段を備えることを特徴とするバーハンドル車両用ブレーキ装置。
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