JP4819607B2 - プロペラシャフト支持構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両等に用いられるプロペラシャフトを回転自在にかつ弾性的に支持するプロペラシャフト支持構造に関する。
従来のプロペラシャフト支持構造には、自在継手を構成するアウタとインナとにかけてブーツ部材が取り付けられている。このブーツ部材により、自在継手を構成するアウタとインナとで区画形成される空間部に外部から水等が浸入することを防止している。また、プロペラシャフト支持構造は、外環部材と内環部材とこの両者を接続する弾性部材とで構成された環状支持部材を有している。この環状支持部材を構成する内環部材には、軸方向に径が変化する遮蔽部材が一体形成されている。この遮蔽部材はインナ側に取り付けられたブーツ部材の端部を覆っており、このブーツ部材の端部への水等の直接の浸入を防止している(下記特許文献1参照)。
一方、プロペラシャフト支持構造で支持されるプロペラシャフトに対しては、車両への取り付けに先立って、バランス調整作業が行われる。このバランス調整作業は、例えば、3本の爪を備えた治具を用いて行われるものであり、このとき各爪により内環部材がその外周面側から所定位置に位置決めされて支持される(下記特許文献2参照)。
特開2005−180618号公報 実開平5−1019号公報
ところで、特許文献1に記載されたプロペラシャフト支持構造のプロペラシャフトに、特許文献2に記載されたバランス調整作業を実施すると、治具の爪により内環部材を直接支持しようとしても、爪が内環部材に一体形成された遮蔽部材に接触することがある。爪が遮蔽部材に接触すると、遮蔽部材は軸方向にわたって径が変化するように形成されているため、遮蔽部材が爪に対して位置ずれし、遮蔽部材の支持が困難となる問題がある。この状況の下において、プロペラシャフトのバランス調整作業を実行しても、精度の良い結果に至らず、信頼性に欠けるおそれがある。
また、上記バランス調整作業の作業効率を上げるために、遮蔽部材を内環部材とは別体で構成し、バランス調整作業の終了後、遮蔽部材を内環部材に対して取り付ける方法も考えられる。しかしながら、遮蔽部材を内環部材に対して後から円滑に取り付ける必要があり、かつ、内環部材に対する遮蔽部材の位置決めが困難になる問題がある。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、プロペラシャフトのバランス調整作業において治具により内環部材を確実に支持することができるとともに、ブーツ部材端部への水等の浸入を防止することができるプロペラシャフト支持構造を提供することを目的とする。
また、本発明は、遮蔽部材を内環部材に対して円滑に取り付けることができ、また、内環部材に対する遮蔽部材の位置決めを容易かつ確実に行うことができるプロペラシャフト支持構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1プロペラシャフトと第2プロペラシャフトが接続されてなるプロペラシャフトと、前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトの一方を回転自在に支持する回転支持部材と、前記回転支持部材の径方向外側に配置される内環部材と、前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトの他方に接続されたアウタ部から前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトの一方に接続されかつ前記アウタ部とで継手部を構成するインナ部にわたって取り付けられるブーツ部材と、前記内環部材に取り付けられる接続部を有しかつ軸方向にわたってスリットが形成され前記ブーツ部材の前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトに対する接続部位への水の浸入を防止する遮蔽部材と、を有するプロペラシャフト支持構造であって、前記遮蔽部材は、前記内環部材とは別体に構成され、前記接続部には、前記遮蔽部材を前記内環部材に対して脱着自在に取り付けるバンド部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプロペラシャフト支持構造において、前記バンド部は、前記接続部に設けられた係合片と、前記接続部の径方向外側に突出するように設けられ前記係合片と係合する凸部と、で構成され、前記係合片が前記凸部と係合するときに、前記接続部の径が絞られて縮径した状態になることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプロペラシャフト支持構造において、前記バンド部は、前記接続部に接着剤により固着されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のプロペラシャフト支持構造において、前記バンド部は、前記接続部と一体形成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、遮蔽部材が内環部材とは別体に構成されているため、遮蔽部材を装着する前に、プロペラシャフトのバランス調整作業を容易かつ確実に実行することができる。このとき、治具の爪により内環部材が所定位置に位置決めされて支持されるが、遮蔽部材が装着されていないため、遮蔽部材が内環部材の位置決めに際し爪に当接して邪魔になることがなく、爪により内環部材を確実に位置決め支持することができる。この結果、バランス調整作業によるバランス調整精度を向上させることができる。
また、バランス調整作業の終了後に、バンド部により遮蔽部材の接続部を内環部材に取り付けることにより、遮蔽部材を内環部材に容易に取り付けることができる。このとき、遮蔽部材の接続部を内環部材に取り付けるためのバンド部が予め遮蔽部材の接続部に設けられているため、部品点数を削減でき、遮蔽部材の内環部材に対する取り付けを円滑に行うことができる(遮蔽部材の組付け性の向上)。また、遮蔽部材の内環部材に対する取り付けが容易になるため、遮蔽部材の内環部材に対する位置決めが容易になる。そして、遮蔽部材を内環部材に取り付けることにより、ブーツ部材の第1プロペラシャフト又は第2プロペラシャフトに対する接続部位からの水の浸入を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、遮蔽部材を内環部材に取り付ける場合には、係合片を凸部に係合させる。このとき、遮蔽部材の接続部の径が絞られて縮径した状態になるため、遮蔽部材を内環部材にワンタッチで取り付けることができる。これにより、遮蔽部材の内環部材に対する位置決めと組付けをさらに容易にすることができる。また、遮蔽部材を内環部材に対して確実に取り付けることができるため、遮蔽部材の内環部材に対する緩み、がたつき、脱落などを防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、バンド部が接続部に接着剤により固着されていることにより、バンド部の接続部に対する位置決めが強固になる。また、バンド部の接続部に対する緩み、がたつき、脱落などを防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、バンド部が接続部と一体形成されていることにより、バンド部が接続部に対して位置ずれすることがない。また、バンド部の接続部に対する緩み、がたつき、脱落などを無くすことができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るプロペラシャフト支持構造について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、プロペラシャフト支持構造は、プロペラシャフト10を構成しエンジン側と駆動側の一方に接続される第1プロペラシャフト12と、プロペラシャフト10を構成しエンジン側と駆動側の他方に接続される第2プロペラシャフト14と、を備えている。なお、本実施形態では、第1プロペラシャフト12をエンジン側に接続し、第2プロペラシャフト14を駆動側に接続しており、第2プロペラシャフト14の側が後方に位置し、第1プロペラシャフト12の側が前方に位置するものになる。
自在継手16は、第2プロペラシャフト14に接続されたアウタ18と、第1プロペラシャフト12に接続されたシャフトスタブ20の先端部に形成したインナ22と、を有し、ボール24をインナ22の外周面とアウタ18の内周面間のそれぞれの3ヶ所に設けた3条の溝26、28間に嵌入して構成される。
第1プロペラシャフト12のシャフトスタブ20は、大径部30から先端部のインナ22に向かって中径部32、小径部34の順に小径化しており、小径部34の外周面に配置されたセンタベアリング36を介して環状支持部材38により回転可能に弾性支持されている。なお、環状支持部材38は、取付ブラケット40により車体に固定される。
環状支持部材38は、内環42と外環44とをゴム状弾性部材46を介して接合したものである。内環42は、それぞれ径の異なる小径部42Aと中径部42Bと大径部42Cを有しており、全体として円筒状に形成されている。この中径部42Bの径方向内側には、センタベアリング36の外輪36Aが嵌合されている。また、小径部42Aは、シャフトスタブ20の中径部32の外周を覆う前方まで延在している。また、大径部42Cは、シャフトスタブ20の小径部34の外周を覆う後方まで延在している。また、内環42の小径部42Aと大径部42Cの径方向内側にはシール部材48がそれぞれ設けられており、このシール部材48によりセンタベアリング36が軸方向両側からシールされている。このシール部材48の一方は、センタベアリング36の後端面側で後述するストッパピース50の外周に位置し、また、他方はセンタベアリング36の前端面側でシャフトスタブ20の中径部32の外周に位置している。
環状支持部材を構成する内環42に嵌合されたセンタベアリング36をシャフトスタブ20の小径部34に装填し、この状態で、シャフトスタブ20の小径部34に円環状のストッパピース50を圧入する。ストッパピース50の前端部は、シール部材48の径方向内側を貫通してセンタベアリング36の後端面に接触している。これにより、センタベアリング36の内輪36Bの前端面がシャフトスタブ20の中径部32の肩面に当接して位置決めされ、内輪36Bの後端面がストッパピース50の前端面に押圧されて位置決めされる。
ストッパピース50は、大径フランジ部52と、小径フランジ部54と、を備えている。ストッパピース50の大径フランジ部52は、内環42の後端内周に近接し、センタベアリング36を収容している内環42の後端からの直接の水の浸入を防止している。また、大径フランジ部52と内環42の隙間から浸入した水は、大径フランジ部52と小径フランジ部54の間の環状溝56にガイドされて下方へ落下する。これにより、内環42の内部への水の浸入が阻止される。
また、アウタ18とインナ22とで区画形成される接続空間部Mは、金属薄板からなるブーツアダプタ58とゴム状弾性体からなるブーツ60とで密封されている。そして、ボール24の摺動性、耐久性を向上させるためのグリースがこの接続空間部Mに封入されている。また、ブーツ60により、接続空間部Mへのダスト、泥水等の浸入が防止される。
また、ブーツアダプタ58は、アウタ18の外周に設けたOリング等のシール部材62まわりに装着されて固定される基部58Aと、基部58Aからブーツ60を覆うようにインナ22の軸方向に延在される先端部58Bと、を有している。
また、ブーツ60は、ゴム等の可撓性材料からなり、ブーツアダプタ58の先端部に取り付けられる大円筒状の大径取付部60Aと、第1プロペラシャフト12のインナ22に取り付けられる小円筒状の小径取付部60Bと、を有している。また、ブーツ60は、大径取付部60Aと小径取付部60Bとの間で略U字状断面をなし、かつ接続空間部Mの内側に向けて屈曲する屈曲部60Cを有している。
また、内環42の大径部42Cの外周面には、内環42とは別体で構成された遮蔽部材64が設けられている。この遮蔽部材64は、内環42の大径部42Cの外周面に取り付けられる小径の接続部66と、接続部66の軸方向一方側に一体形成されブーツ60側に向かうに従い拡径した被覆部68と、で構成されている。この被覆部68は、接続部66側に位置し軸方向に沿ってブーツ60側に向かうに従い拡径した第1被覆部68Aと、第1被覆部68Aと一体形成され第1被覆部68Aの径よりもさらに拡径した第2被覆部68Bと、で構成されている。また、詳細は後述するが、遮蔽部材64は、接続部66の外周面に設けられた締付けバンド70により内環42の大径部42Cに対して脱着自在に固定されている。なお、遮蔽部材64は、金属、ゴム又は合成樹脂のいずれかで構成されている。また、遮蔽部材64が内環42の大径部42Cに固定された状態では、ブーツ60の小径取付部60Bが遮蔽部材64の第2被覆部68Bの径方向内側に入り込み、ブーツ60の小径取付部60Bが遮蔽部材64と径方向に重なって覆われた状態となっている。
また、図2に示すように、遮蔽部材64には、軸方向にわたって貫通するスリット72が形成されている。具体的には、遮蔽部材64には、接続部66から第1被覆部68Aを経て第2被覆部68Bに至るまでスリット72が延在するようにして形成されている。このように、スリット72が形成されているため、遮蔽部材64の接続部66の拡径及び縮径が容易になる。この結果、遮蔽部材64を内環42の大径部42Cに後付けする場合にも、遮蔽部材64の径が容易に拡径されるため、遮蔽部材64の後付け組込み作業が一層容易になる。
ここで、遮蔽部材64の接続部66の外周には、締付けバンド70が設けられている。この締付けバンド70は、金属、ゴム又は合成樹脂のいずれかで構成されている。また、締付けバンド70の接続部66の外周に対する形成方法として、締付けバンド70と遮蔽部材64とが別個独立したものであれば、接着剤により接着させる方法がある。また、別の方法として、予め成形した固体状の締付けバンド70を成形型に入れ、この成形型に融解した樹脂又は未加硫のゴムを注入して加熱することにより遮蔽部材64をモールド成形してもよい。この方法では、締付けバンド70が遮蔽部材64の接続部66に一体形成される。なお、締付けバンド70が遮蔽部材64の接続部66の内周に設けられる構成でもよい。
また、締付けバンド70は、全体として帯状に形成されている。具体的には、図2に示すように、締付けバンド70は、遮蔽部材64の接続部66の外周に面接するバンド本体74と、バンド本体74に一体形成されかつ径方向外側に向かって略垂直に延在する係合片78と、で構成されている。また、バンド本体74には、径方向外側に突出する凸部76が形成されている。また、係合片78には、凸部76が挿入する貫通孔80が形成されている。
また、図2及び図3に示すように、締付けバンド70による遮蔽部材64の内環42への取り付けは、係合片78を凸部76側に倒していき、係合片78の貫通孔80に凸部76を挿入させる。このとき、接続部66の弾性力に対抗するかたちで、遮蔽部材64の接続部66の径が絞られて縮径される。そして、内環42の大径部42Cには、遮蔽部材64の接続部66からの弾性締付け力により、遮蔽部材64が内環42に対して取り付けられる。
また、遮蔽部材64を内環42から取り外す場合には、係合片78を径方向外側に押し上げて、貫通孔80から凸部76を抜くと、接続部66の弾性力により遮蔽部材64の接続部66の径が拡径される。そして、遮蔽部材64の接続部66から内環42の大径部42Cに作用していた弾性力が解除されるため、遮蔽部材64を内環42から容易に取り外すことができる。
次に、本発明の第1実施形態に係るプロペラシャフト支持構造の作用について説明する。
図1乃至図3に示すように、プロペラシャフト10のバランス調整作業を実行する場合には、内環42に遮蔽部材64を固定する前に、バランス調整作業を先に行う。すなわち、治具の爪(図示省略)により内環42の外周面を3箇所バランサーマシンの回転軸心に位置決め支持し、プロペラシャフト10を高速で回転させてプロペラシャフト10のバランスをロードセル(図示省略)で測定し、この測定結果に基づいてプロペラシャフト10の所定の部位に錘をはり付けてプロペラシャフト10のアンバランスを除去する。このように、遮蔽部材64が取り付けられていない状態で、治具の爪により内環42が直接支持されるため、遮蔽部材64が邪魔になることがなく、爪により内環42を確実に支持することができる。この結果、バランス調整作業の爪の位置決め精度を安定して確保でき、バランス調整精度を向上させることができる。
また、プロペラシャフト10のバランス調整作業が終了すると、遮蔽部材64を内環42の大径部42Cに取り付ける。このとき、遮蔽部材64にはスリット72が形成されているため、遮蔽部材64自体が容易に拡径し、遮蔽部材64は内環42の大径部42Cに容易に嵌入される。その後、上述した方法で、遮蔽部材64の接続部66の外周面に予め設けられた締付けバンド70により、遮蔽部材64が内環42にして固定される。このように、遮蔽部材64の寸法誤差に影響されることなく、遮蔽部材64を内環42に容易かつ確実に固定することができる。
ここで、遮蔽部材64の接続部66には締付けバンド70が予め設けられているため、締付けバンド70を遮蔽部材64の接続部66と別体に構成されている場合と比較して、部品点数を削減でき、遮蔽部材64の内環42に対する取り付けを円滑に行うことができる。また、遮蔽部材64の内環42に対する取り付けが円滑になるため、遮蔽部材64の内環42に対する位置決めが容易になる。
特に、遮蔽部材64を内環42に取り付ける場合には、係合片78の貫通孔80にバンド本体74の凸部76を挿入させ、係合片78をバンド本体74と係合させる。このとき、遮蔽部材64の接続部66の径が絞られて縮径した状態になるため、遮蔽部材64を内環42にワンタッチで取り付けることができる。これにより、遮蔽部材64の内環42に対する位置決めをさらに容易にすることができる。また、遮蔽部材64を内環42に対して確実に取り付けることができるため、遮蔽部材64の内環42に対する緩み、がたつき、脱落などを防止することができる。なお、係合片78の貫通孔80にバンド本体74の凸部76を挿入後に、凸部76の端部をかしめ、または折り曲げ等によりさらに径方向で係止する抜け止め手段を設けてもよい。
また、遮蔽部材64が内環42の大径部42Cに固定された状態では、ブーツ60の小径取付部60Bが遮蔽部材64の被覆部68の径方向内側に入り込み、ブーツ60の小径取付部60Bが遮蔽部材64に覆われた状態となっている。これにより、車両の走行中でも遮蔽部材64により泥水、跳ね水等の直接浸入が遮断されるため、ブーツ60の小径取付部60Bと第1プロペラシャフト12との接続部位からの水等が浸入することを容易に防止できる。なお、組付け状態でスリット72が鉛直下方に位置するように固定して、被覆部68のスリット72を水抜溝として兼用してもよい。
特に、遮蔽部材64がゴム又は合成樹脂で構成されていると、遮蔽部材64を容易に変形(拡径)させることができる。これにより、遮蔽部材64の後付け作業を一層容易にすることができる。また、遮蔽部材64の防錆性、軽量性を向上させることもできる。
なお、締付けバンド70が遮蔽部材64の接続部66の外周又は内周に接着剤により固着されている構成とすることにより、締付けバンド70を遮蔽部材64の接続部66に対して強固に位置決めすることができる。また、締付けバンド70の遮蔽部材64の接続部66に対する緩み、がたつき、脱落などを防止することができる。
また、締付けバンド70が遮蔽部材64の接続部66とともに同樹脂、ゴム材から一体形成されている構成とする場合でも、締付けバンド70が遮蔽部材64の接続部66に対して位置ずれすることがない。また、締付けバンド70の遮蔽部材64の接続部66に対する緩み、がたつき、脱落などを無くすことができる。
本発明の第1実施形態に係るプロペラシャフト支持構造の構成図である。 本発明の第1実施形態に係るプロペラシャフト支持構造に用いられる遮蔽部材のバンド部を構成する係合片と凸部が係合していない状態を軸方向前方側からみた正面図である。 本発明の第1実施形態に係るプロペラシャフト支持構造に用いられる遮蔽部材のバンド部を構成する係合片と凸部とが係合している状態を軸方向前方側からみた正面図である。
符号の説明
10 プロペラシャフト
12 第1プロペラシャフト
14 第2プロペラシャフト
18 アウタ(アウタ部)
22 インナ(インナ部)
36 センタベアリング(回転支持部材)
42 内環(内環部材)
44 外環(外環部材)
46 ゴム状弾性部材(弾性部材)
60 ブーツ(ブーツ部材)
64 遮蔽部材
66 接続部
68 被覆部
70 締付けバンド(バンド部)
72 スリット
76 凸部
78 係合片

Claims (4)

  1. 第1プロペラシャフトと第2プロペラシャフトが接続されてなるプロペラシャフトと、前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトの一方を回転自在に支持する回転支持部材と、前記回転支持部材の径方向外側に配置される内環部材と、前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトの他方に接続されたアウタ部から前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトの一方に接続されかつ前記アウタ部とで継手部を構成するインナ部にわたって取り付けられるブーツ部材と、前記内環部材に取り付けられる接続部を有しかつ軸方向にわたってスリットが形成され前記ブーツ部材の前記第1プロペラシャフト又は前記第2プロペラシャフトに対する接続部位への水の浸入を防止する遮蔽部材と、を有するプロペラシャフト支持構造であって、
    前記遮蔽部材は、前記内環部材とは別体に構成され、
    前記接続部には、前記遮蔽部材を前記内環部材に対して脱着自在に取り付けるバンド部が設けられていることを特徴とするプロペラシャフト支持構造。
  2. 前記バンド部は、前記接続部に設けられた係合片と、前記接続部の径方向外側に突出するように設けられ前記係合片と係合する凸部と、で構成され、
    前記係合片が前記凸部と係合するときに、前記接続部の径が絞られて縮径した状態になることを特徴とする請求項1に記載のプロペラシャフト支持構造。
  3. 前記バンド部は、前記接続部に接着剤により固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロペラシャフト支持構造。
  4. 前記バンド部は、前記接続部と一体形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロペラシャフト支持構造。
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