JP4818978B2 - 金属形材への穿孔工具 - Google Patents

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Description

本発明は、一般にC形鋼やC形チャンネル、溝形鋼やチャンネル形鋼等と呼ばれている断面コの字形や、その対向する両側壁の解放端部を更に内側に向かって横一の字形やハの字形・Uの字形等に曲げ形成してある金属形鋼材(以下金属形材又は単に形材という)を対象とし、その頂壁部分や側壁部分の所要箇所に穿孔加工を行う手動用の穿孔工具に関するものである。
従来からこの種の金属形材に対して、より詳しくは、その頂壁に対して所要の穴を穿つようにした手動用の穿孔工具は、種々の形状のものが提案されていて、主として建築関連工事業者間において使用されている。
しかしながら、従来のこのような金属形材を対象とした手動用の穿孔工具は、後記特許文献1や非特許文献1,2にみられるように、その何れのものも、穿孔工具における形材の加工空間が、形材の被穿孔部分の肉厚よりも少許大きい程度の小さな空間に形成されているため、この小さな加工空間に対して、形材を端面側から穿孔箇所まで差し込まなければ穿孔加工ができないものとなっているので、穿孔箇所が形材の端部から離れた箇所である場合には、穿孔加工の必要箇所まで工具の小さな空間内に差込む必要があり、そのための時間と手数を要し、穿孔加工後にあっても、穿孔済みの形材を加工空間から引き出さなければならないという手数を必要とするものであった。
特許第3371249号公報 実公平6−31209号公報 実公昭62−4340号公報
これらの文献の内、特許文献1に記載の金属型材の穿孔工具にあっては、図1にみられるダイス2とパンチとの間の空間12に型材14のを挿入する方式に形成されているものであり、非特許文献1に記載の鋼材の孔開け工具にあっても、殊に第2図にみられるように、ダイ3と切刃9との間に溝形鋼のような鋼材を差し込んで穿孔加工を行うようにしたものであり、また、非特許文献2に記載の鋼材の孔開け工具にあっても、第1図にみられるように、ダイ19と切刃17との間に鋼材Sのような鋼材を差し込んで穿孔加工を行うようにしたものであるため、これらの穿孔刃体部分に被加工形材を側方から差込んで配置しなければならないものである。
そのため、被加工形材への穿孔加工が時間と手数を要し面倒であるという課題を有することのみならず、形材が既に建築物の天井下などに吊り下げられている場合には、吊り下げボルトの存在によって、必要な箇所に穿孔できないという課題があり、このような場合には、天井下等に既に取り付けられている形材を取り外して穿孔するか、電動ドリル等の回転工具を利用して穿孔しなければならなかった。
しかしながら、前者の既設形材の取り外し加工では、取り外しの手数のみならず、取り付け復元のための手数を必要とし、多大な手数を要するものとなり、既設形材の状態によっては、取り外しが不能又は極めて困難なものもある。他方、後者の回転工具を利用した穿孔作業にあっては、回転工具自体が発する音と穿孔箇所が発する音と、形材による共鳴音とにより、大きな騒音を発することとなり、無騒音加工を行うことは不可能で近隣への騒音被害を回避することはできない。
このように従来のこの種の穿孔工具にあっては、既に建築物の天井下などに吊り下げボルト等によって吊り下げられたり、他の型枠等と連結されたりしている形材に対しては、必要に応じて追加的な穿孔加工を行う工具としては使用することができないという課題を有するものであった。
そこで、本発明は、従来の金属形材穿孔工具が有していたこのような課題を、根本的に解消することができ、建築物の天井下などに既に吊り下げられたり、他の型枠等に組み付けられている形材に対しても、必要性に応じて必要な箇所に穿孔加工を行うことができ、騒音禁止区域や夜間の工事であっても、近隣に対して騒音被害を被らせることなく、迅速に穿孔加工を行うことができる穿孔工具を提供するものである。
該目的を達成するために講じた本発明の請求項1に記載の金属形材への穿孔工具の構成を、実施例において使用した符号を用いて説明すると、断面コの字形に形成された金属形材における頂壁又は側壁への穿孔工具であって、ほぼ平行に配置された左右一対の第1ハンドル1及び第2ハンドル2と、これら両ハンドル1,2の先端部11,21を枢軸12,22を介して連結させてある穿孔具本体3と、該穿孔具本体3に形成された形材受入空間Aを挟んで上下に対向配置されている雌雄一対の穿孔治具4,5とからなり、前記穿孔具本体3は、穿孔対象形材の対向側壁hの高さよりも大きい高さHを備えていて、かつ、幅方向の一側から他側方に向かってコの字形に切り込まれた形材受入空間Aを備え、また、形材受入空間Aを形成する上下方向の対向壁32,33の一方の壁部32に前記穿孔治具4,5の雌雄何れか片方の治具が、他方の壁部33に雌雄何れか他方の治具が、それぞれ空間A側に向かって出退自在に配置され、更に、前記形材受入空間Aの形成側とは反対側の外周壁36又はその近く部分に、ガイドローラ案内曲面37とその上下端に形成されたガイドローラ固定部38,39とを備え、前記第1ハンドル1は、コイルスプリングSにより前記固定用枢軸12方向に常時牽引され、同枢軸12を支点として揺動回転するとき前記ガイドローラ案内曲面37と接しながら上下方向に移動するガイドローラ14と、該ガイドローラ14の枢支ピン13またはその近傍箇所に下端部が軸架され、上端部が雌雄何れか一方の前記穿孔治具4の上部に連結された連絡レバー15とを備え、前記第2ハンドル2は、前記固定用枢軸22の先端側部分23と雌雄何れか他方の前記穿孔治具5の下部との間に枢支ピン24,26を介して連結された連結レバー25とを備えている構成としたものである。
請求項2に記載の要件は、穿孔具本体3が、表背二枚の板体31,31によって形成され、厚さ方向に所定の間隔を隔てて連結されている構成としたことにある。
また、請求項3に記載の要件は、前記請求項1に記載の金属形材への穿孔工具における雌雄の穿孔治具4,5が、穿孔サイズの異なる複数の治具と交換可能に形成されている構成としたことにある。
請求項4に記載の要件は、前記請求項1に記載の金属形材への穿孔工具における穿孔具本体3に形成されたガイドローラ案内曲面37の上端側に形成されたガイドローラ固定部38がガイドローラ14の上方への移行を阻止する段部であり、下端側に形成されたガイドローラ固定部39がガイドローラ14の上下方向への移行を規制する凹部である構成としたことにある。
以上のように、本発明にいうところの金属形材への穿孔工具は、穿孔具本体に形成されている形材受入空間Aを、穿孔対象形材の対向側壁hの高さよりも大きい高さHを備えていて、かつ、幅方向の一側から他側方に向かってコの字形に切り込まれた空間とし、該形材受入空間Aを形成する上下方向対向壁の一方の壁部に穿孔治具の雌雄何れか片方の治具が配置され、他方の壁部に雌雄何れか他方の治具が配置されていて、それぞれの治具が空間A側に向かって出退自在に配置されている構成を備えたものとしてあるので、穿孔対象の形材が、既に建築物の天井下などに吊り下げられていたり、他の型枠等に組み付けられている場合であっても、形材の対向側壁hの高さよりも大きい高さHに形成してある形材受入空間Aを、形材に対して側方から当てつけるようにして空間内に入れ込むことができ、続いて、この空間A内に入れ込んだ形材に対して、該空間Aの上下方向の対向壁部分に、それぞれ空間A側に向かって出退自在に配置させてある雌雄の穿孔治具を空間側に向かって移動させることによって形材の頂壁部分又は側壁部分に所要の穿孔加工を行うことができるに至ったのである。
また、第1ハンドルには、固定用枢軸を支点として揺動回転するとき穿孔具本体に形成されたガイドローラ案内曲面と接しながら上下方向に移動するガイドローラの枢支ピンまたはその近傍箇所に下端部を軸架した連絡レバーを設け、その上端部を一方の穿孔治具の上部に連結させてある構造とすることによって、この連絡レバーの下端部分の上下方向移動を利用して一方の穿孔治具を大きく上下移動させることができるようにしたものであるから、該一方の穿孔治具の穿孔作用部を、形材受入空間A内に受け入れた形材の頂壁又は側壁の内面側にまで移動させることができ、他方の穿孔治具とによって綺麗な穿孔加工を行うことができるという顕著な効果を有するものである。
このように形材の頂壁又は側壁部分への穿孔加工は、一般に知られた雌雄の穿孔治具を用いて行うものであるが、穿孔工具を穿孔に必要な箇所まで形材の一端側から順次的に移動させながらければならないという必要性がないので、形材の端部から穿孔に必要な箇所までの間に吊り下げボルト等が存在しても何らの穿孔阻害要因や穿孔不能要因となることもなく、形材の穿孔加工を必要とする箇所に対して、側方から穿孔工具を当てつけるようにして、その形材受入空間A内に形材を受け入れさせることができるようにしてあるので、極めて簡単迅速に、直ちに無騒音状態で穿孔加工を行うことができ、騒音禁止区域や夜間の工事であっても、工事を中断することなく継続できるという顕著な効果を発揮させることができるに至ったのである。
本発明は、その実施に当たって、穿孔具本体3を構成する板体を、一枚板のものとして形成してもよいが、前記請求項2に記載のように、表背二枚の板体31,31を用いてこれを厚さ方向に所定の間隔を隔てて配置し、その間隔内に治具や連結レバーやスプリング等を配置させておくことができるので、外面には無用な突起物が突出していないものとして使用し易くしておくことができる。
また、請求項3に記載のように、雌雄の穿孔治具4,5を穿孔サイズの異なる複数の治具と交換可能なものとしておくことによって、穿孔径の異なる複数種の穿孔加工に使用することができる点で利用価値を高めることができる。
更には、請求項4に記載のように、穿孔具本体3に形成してあるガイドローラ案内曲面37の上端側に形成されたガイドローラ固定部38をガイドローラ14の上方への移行を阻止する段部とし、下端側に形成されたガイドローラ固定部39を、ガイドローラ14の上下方向への移行を規制する凹部としておくことによって、該ガイドローラ14の移動の容易性と不使用時のハンドル姿勢の安定性とを図ることができる点で好ましい。
以下本発明の実施例について図面に基づいて説明する。図中、図1乃至図9は、本発明にいう金属形材への穿孔工具の第1実施例を示す図である。図1は非使用状態の全体側面図、図2は同要部の内部構造を示した拡大側面図、図3は使用時の状態を示した全体側面図、図4は同要部の内部構造を示した拡大側面図、図5は第1ハンドルを操作した状態を示した全体側面図、図6は同要部の内部構造を示した拡大側面図、図7は第2ハンドルを操作した状態を示した全体側面図、図8は同要部の内部構造を示した拡大側面図、図9は該実施例に示した形材の斜視図である。
本発明にいうところの金属形材への穿孔工具は、例えば図9や図10に示したように、薄鉄板や薄鋼板・ステンレス鋼板等の薄い金属板材や非鉄金属板材を折り曲げ加工したり、アルミや非鉄金属の引き抜き材等からなるC形チャンネル、溝形鋼、チャンネル形鋼等と呼ばれている断面コの字形や、その対向する両側壁f,fの解放端部を更に内側に向かって横一の字形やハの字形・Uの字形等に曲げ形成してある金属形鋼材を対象として、この形鋼材の頂壁tに所要大きさの孔を開ける工具であって、殊に、天井下等に既に垂下されたり、組み付けられたりしている形鋼材に対しても穿孔できる構造としたものであり、該第1実施例に示した穿孔工具は、図4及び図9に示したような、断面コの字形でその両側壁f,fの解放端部を更に内側に向かってUの字形に曲げ形成してある形材を対象として説明してある。
而して、該実施例に示した穿孔工具は、図1に示した非使用状態の全体側面図にみられるように、ほぼ平行に配置された左右一対の第1ハンドル1及び第2ハンドル2を備えていて、これら両ハンドル1,2の先端部11,21を枢軸12,22を介して穿孔具本体3に連結させてある。また、該穿孔具本体3には、表背二枚の板体31,31によって形成され、厚さ方向に所定の間隔を隔てて連結されている。そして、これらの表背二枚の板体31,31には表背同形の形材受入空間Aを形成してあり、該空間Aを挟んで雌雄一対の穿孔治具4,5を、上下に対向配置させてある。
前記穿孔具本体3には、図4に示したように、穿孔対象形材Cの対向側壁hの高さよりも大きい高さHを備えていて、かつ、幅方向の一側(同図4において右側)から他側方(同左側方)に向かってコの字形に切り込まれた形材受入空間Aを形成してある。また、該形材受入空間Aには、その上下方向の対向壁32,33のうち上方の壁部32に穿孔治具4,5のうち雌側の治具4を配置し、下方の壁部33に雄側の治具5を配置して、それぞれを空間A側に向かって出退自在に形成してある。
更に、前記形材受入空間Aの形成側とは反対側(図において左側)の外周壁36には、上下方向の略下半部にガイドローラ案内曲面37とその上下端にガイドローラ固定部38,39を形成してある。このガイドローラ案内曲面37の上端側に形成してあるガイドローラ固定部38は、ガイドローラ14の上方への移行を阻止する段部としてあり、下端側に形成してあるガイドローラ固定部39は、ガイドローラ14の上下方向への移行を規制する凹部としてある。
前記第1ハンドル1は、一端を固定ピン40に係止した引張りコイルスプリングSによって、先端側に設けてある固定用枢軸12の方向に常時牽引されていて、同枢軸12を支点として揺動回転するとき前記ガイドローラ案内曲面37と接しながら上下方向に移動するガイドローラ14と、該ガイドローラ14を枢支する枢支ピン13とを備えていて、更に、この枢支ピン13に下端部が軸架され、上端部が前記上部配置の穿孔治具4の上部に連結されている連結レバー41の上端部に枢支ピン16を介して連結されている略L字形に形成された連絡レバー15を備えている。この連絡レバー15を介して第1ハンドル1の前記ガイドローラ14部分の上下動を穿孔治具4の上下動に伝達するようにしてある。
また、前記第2ハンドル2は、前記固定用枢軸22の先端側部分23と前記下部配置の穿孔治具5の下部51との間に枢支ピン24,26を介して連結された連結レバー25を備えていて、該連結レバー25を介して第2ハンドル2の動きを穿孔治具5に伝達するようにしてある。
このような構造とした本発明にいう金属形材への穿孔工具は、その使用に当っては、図1に示した第1,第2ハンドル1,2が接近した非使用状態の姿勢から、図3のように、これら両ハンドル1,2を左右方向外側に向かって開放するように開き、この操作によって形材受入空間A内に突出していた雌雄の穿孔治具4,5をそれぞれ上下の方向に移動させてコの字形の空間を形成させる。この状態で、図3及び図4に記載の矢印yのように、形材Cに対して工具を横移動させて形材Cをその側方から空間A内に受け入れさせる。
このようにした状態で、図5のように、第1ハンドル1のみを元位置方向に、即ち、直立姿勢方向に操作移動させることによって、図6に拡大して示したように、上方の穿孔治具4を上方から形材Cの内部空間内に降下させ、当該治具4の下面を形材Cの頂壁tの内面側に接近させる。
続いて、図7のように、第2ハンドル2を元位置方向に、即ち、直立姿勢方向に操作移動させることによって、図8に拡大して示したように、下方の穿孔治具5を空間A内に向かって上昇させ、その穿孔刃51によって形材Cの頂壁tを穿孔しながら雌側穿孔治具4の刃受け穴41内に突入させる。このようにして形材Cの頂壁tへの穿孔を完了させる。
このようにして形材Cの頂壁tへの穿孔を行った後、再び、第1,第2ハンドル1,2を図3のように、左右方向外側に向かって開くことによって、形材受入空間A内から雌雄の穿孔治具4,5をそれぞれ上下方向に移動させて形材受入空間Aから後退させ、同空間Aをコの字形の空間とすることにより、工具を形材Cの横外方に移動させて、形材Cへの穿孔操作を完了させる。
以上のように、形材Cに対して側方から工具を近づけて形材受入空間A内に形材Cを受け入れさせ、穿孔後は、形材Cから外側方に工具を移動させて遠ざけることによって形材受入空間A内に受け入れた形材Cを同空間Aから遠ざけることができるので、穿孔加工を必要とする形材Cが、既に天井下等に垂下されたものであったり、既にたの部材に組み付けられている形材であっても、穿孔の必要箇所に穿孔加工ができるのである。
以上の実施例に示した形材Cは、図9に示したような断面コの字形でその両側壁f,fの解放端部を更に内側に向かってUの字形に曲げ形成してある形材について説明したが、この他にも、例えば、図10において図(イ)、(ロ)、(ハ)として示したように、断面コの字形とした形材Cや、その対向する両側壁f,fの解放端部を更に内側に向かって横一の字形に形成した形材Cや、ハの字形に形成した形材C等についても同様にして穿孔加工を行うことができるものである。
また、形材Cへの穿孔用の雌雄の穿孔治具4,5は、例えば、図11ににおいて図(イ)、(ロ)、(ハ)として示したように、大小異なる穿孔サイズの穴を穿つために、前記工具における穿孔治具4,5の取り付け部の形状を同じくして、前記図8において説明した穿孔刃51と刃受け穴41との径を異ならせた複数の治具と交換して使用することが出来るように穿孔治具4,5の取り付け部の形状を形成してある。
前記の第1実施例に示した穿孔工具の穿孔対象形材Cは、形材Cが上向き解放のもの、即ち、頂壁tが下側に向けてボルト等で吊り下げられていて、その下面側に天井板なり、垂木なりを取り付けて使用するようにしたものについて説明したが、例えば、図12乃至14に示した第2使用手段のように、形材Cが下向き解放状態で、即ち、頂壁tを上側に向けて吊り下げボルト等で吊り下げられいる場合について説明する。
図12は、前記第1実施例で説明した図3と同様に、第1,第2ハンドル1,2を非使用状態の接近姿勢から、左右方向外側に向かって開放するように開いて形材受入空間A内をコの字形の空間とし、この工具の空間A部を形材Cの側方において、同図及び図13の矢印y方向に横移動させて、形材Cを側方から空間A内に受け入れさせる。
このように形材Cを空間A内に受け入れさせた状態で、更に、工具を上方に移動させて図14のように、形材Cの一方の側壁f、即ち、空間Aの奥側に位置する形材Cの側壁fを、空間Aを形成する奥側壁34に沿ってその下方に連接形成してある小空間a内に移行させる。
続いて、前記第1実施例において説明したように、第1ハンドル1のみを元位置方向に操作して、上方の穿孔治具4を降下させて同治具4の下面を形材Cの頂壁tの上に接近させ、続いて、第2ハンドル2を元位置方向に操作して、下方の穿孔治具5を上昇させ、雌雄の穿孔治具4,5によって形材Cの頂壁tに穿孔する。穿孔後の工具の操作も、工具を下降させて小空間a内から形材Cの側壁fを外す操作を除いて、前記第1実施例において説明したのと略同様に行えばよい。
なお、前記図10において図(ロ)、(ハ)として示した形材Cや、第1実施例において例示した形材Cのような側壁f,fの遊端側を曲げ加工した形材であって、側壁f,f間の空間部を下向き開口として取り付けられている形材Cへの穿孔加工に使用する場合、前記小空間aの幅や深さは適宜に設定して実施すればよいことは言うまでもない。
図15は、横向き姿勢の形材Cに対して、即ち、上下方向に側壁f,fが位置し、一側に頂壁tが位置し、一方の横方向に開口している姿勢に配置されている形材Cに対して、その下方側の側壁fに穿孔加工を施す場合の、形材Cと穿孔工具との関係を示したものである。具体的な穿孔操作は、前記第1実施例に説明した通りであるので、その説明は省略する。本発明にいうところの穿孔工具は、このようにして、形材Cにおける側壁fに対する穿孔も行うことができるものである。
以上本発明の代表的と思われる実施例について説明したが、本発明は必ずしもここに記載の実施例そのものに限定されるものではなく、本発明にいうところの構成要件を備えていて、本発明にいう目的を達成し、かつ、効果を有する範囲内において適宜改変して実施することができるものである。
本発明いうところの金属形材への穿孔工具は、従来では困難であった天井下等に既に吊り下げられている形材に対しても任意の箇所に無騒音下で、簡易・迅速に穿孔加工ができるので、市場に提供すると建設関連工事業者間において大いに受け入れられ、重宝に使用される可能性が大なるものである。
非使用状態の全体側面図。 同要部の内部構造を示した拡大側面図。 使用時の状態を示した全体側面図。 同要部の内部構造を示した拡大側面図。 第1ハンドルを操作した状態を示した全体側面図。 同要部の内部構造を示した拡大側面図。 第2ハンドルを操作した状態を示した全体側面図。 同要部の内部構造を示した拡大側面図。 該実施例に示した形材の斜視図。 他の形材を例示した斜視図。 他の穿孔治具を例示した側面図。 第2使用手段を示した図3相当の全体側面図。 同手段を説明する図4相当の拡大側面図。 同手段を説明する別の拡大側面図。 第3使用手段を示した図3相当の全体側面図。
符号の説明
1 第1ハンドル
11,21 ハンドル先端部
12,22 固定用枢軸
14 ガイドローラ
2 第2ハンドル
23 固定用枢軸先端側部分
24,26 枢支ピン
25 連結レバー
3 穿孔具本体
31 板体
32,33 対向壁
37 ガイドローラ案内曲面
38,39 ガイドローラ固定部
4,5 穿孔治具
A 形材受入空間
h 対向側壁
S コイルスプリング

Claims (4)

  1. 断面コの字形に形成された金属形材における頂壁又は側壁への穿孔工具であって、
    ほぼ平行に配置された左右一対の第1ハンドル(1)及び第2ハンドル(2)と、これら両ハンドル(1,2)の先端部(11,21)を枢軸(12,22)を介して連結させてある穿孔具本体(3)と、該穿孔具本体(3)に形成された形材受入空間(A)を挟んで上下に対向配置されている雌雄一対の穿孔治具(4,5)とからなり、
    前記穿孔具本体(3)は、穿孔対象形材の対向側壁(h)の高さよりも大きい高さ(H)を備えていて、かつ、幅方向の一側から他側方に向かってコの字形に切り込まれた形材受入空間(A)を備え、また、形材受入空間(A)を形成する上下方向の対向壁(32,33)の一方の壁部(32)に前記穿孔治具(4,5)の雌雄何れか片方の治具が、他方の壁部(33)に雌雄何れか他方の治具が、それぞれ空間(A)側に向かって出退自在に配置され、更に、該形材受入空間(A)の切り込み側とは反対側の外周壁(36)又はその近く部分に、ガイドローラ案内曲面(37)とその上下端に形成されたガイドローラ固定部(38,39)とを備え、
    前記第1ハンドル(1)は、コイルスプリング(S)により前記固定用枢軸(12)方向に常時牽引され、同枢軸(12)を支点として揺動回転するとき前記ガイドローラ案内曲面(37)と接しながら上下方向に移動するガイドローラ(14)と、該ガイドローラ(14)の枢支ピン(13)またはその近傍箇所に下端部が軸架され、上端部が雌雄何れか一方の前記穿孔治具(4)の上部に連結された連絡レバー(15)とを備え、
    前記第2ハンドル(2)は、前記固定用枢軸(22)の先端側部分(23)と雌雄何れか他方の前記穿孔治具(5)の下部との間に枢支ピン(24,26)を介して連結された連結レバー(25)とを備えた構造とされている金属形材への穿孔工具。
  2. 穿孔具本体(3)が、表背二枚の板体(31,31)によって形成され、厚さ方向に所定の間隔を隔てて連結されている請求項1に記載の金属形材への穿孔工具。
  3. 雌雄の穿孔治具(4,5)が、穿孔サイズの異なる複数の治具と交換可能に形成されている請求項1又は2に記載の金属形材への穿孔工具。
  4. ガイドローラ案内曲面(37)の上端側に形成されたガイドローラ固定部(38)がガイドローラ(14)の上方への移行を阻止する段部であり、下端側に形成されたガイドローラ固定部(39)がガイドローラ(14)の上下方向への移行を規制する凹部である請求項1乃至3の何れかに記載の金属形材への穿孔工具。
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