JP2003245729A - フランジ付き筒状成形品のプレス成形方法 - Google Patents
フランジ付き筒状成形品のプレス成形方法Info
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- JP2003245729A JP2003245729A JP2002047111A JP2002047111A JP2003245729A JP 2003245729 A JP2003245729 A JP 2003245729A JP 2002047111 A JP2002047111 A JP 2002047111A JP 2002047111 A JP2002047111 A JP 2002047111A JP 2003245729 A JP2003245729 A JP 2003245729A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スリットを有するフランジ付き筒状成形品の
プレス成形において、スリット形成用の型刃によるスリ
ット抜き加工を、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確に
行えるようにし、加工効率の向上を図る。 【解決手段】 金属板材10を各加工位置に順送し、ブ
ランク穴を型抜きし、残余の成形部分を有天筒状に膨出
させる絞り成形、天板部の穴抜き加工、バーリング加工
を順次行い、フランジ外周に開口するスリット形成加工
を行うプレス成形において、筒状部12下端のフランジ
状部13の両側に外方側ほど広幅の開口部22,22を
形成し、その後続の加工位置P12で、開口部22,22
をガイドにしてスリット形成用の型刃71,71を作動
させ、筒状部12の両側に開口部22,22から横穴2
1,21に達するスリット14,14を形成する。
プレス成形において、スリット形成用の型刃によるスリ
ット抜き加工を、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確に
行えるようにし、加工効率の向上を図る。 【解決手段】 金属板材10を各加工位置に順送し、ブ
ランク穴を型抜きし、残余の成形部分を有天筒状に膨出
させる絞り成形、天板部の穴抜き加工、バーリング加工
を順次行い、フランジ外周に開口するスリット形成加工
を行うプレス成形において、筒状部12下端のフランジ
状部13の両側に外方側ほど広幅の開口部22,22を
形成し、その後続の加工位置P12で、開口部22,22
をガイドにしてスリット形成用の型刃71,71を作動
させ、筒状部12の両側に開口部22,22から横穴2
1,21に達するスリット14,14を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば円筒形の防
振マウントやブッシュ等の中間筒として使用するフラン
ジ付き筒状成形品を、長尺の金属板からプレス成形する
ための順送によるプレス成形方法に関するものである。
振マウントやブッシュ等の中間筒として使用するフラン
ジ付き筒状成形品を、長尺の金属板からプレス成形する
ための順送によるプレス成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】金属板材
から所定の形状のプレス成形品を得る成形方法として、
順送によるプレス成形方法が知られている。
から所定の形状のプレス成形品を得る成形方法として、
順送によるプレス成形方法が知られている。
【0003】順送プレス成形方法とは、異なる成形機能
を持つプレス型を、金属板材の送行方向に並設して加工
位置を設定しておき、長尺の金属板材を間欠的に送行さ
せながら、各加工位置のプレス型等により次々と連続的
にプレス成形加工を行って、最終的に目的とする所定形
状の成形品を得るものである。
を持つプレス型を、金属板材の送行方向に並設して加工
位置を設定しておき、長尺の金属板材を間欠的に送行さ
せながら、各加工位置のプレス型等により次々と連続的
にプレス成形加工を行って、最終的に目的とする所定形
状の成形品を得るものである。
【0004】このようなプレス成形において、例えば円
筒形の防振マウントやブッシュ等の中間筒に使用するフ
ランジ付きの筒状成形品で、特に図8に示すように、筒
状部2の両側に、前記フランジ3の外周に開口するスリ
ット4,4を形成した筒状成形品1を、金属板材からプ
レス成形する場合は、長尺の金属板材をプレス成形の各
工程の加工位置に順送してプレス成形する。すなわち、
金属板材の長さ方向の所要間隔毎に成形品に応じた成形
部分を残存させるようにブランク穴を型抜き加工した
後、前記成形部分の周縁部をフランジ状に残して所定の
深さの有天筒状に膨出させる絞り成形、絞り成形された
有天筒状の膨出部の天板部にせん断作用で穴を開ける穴
抜き加工、穴抜き後の天板周縁部を略直筒状に成形する
バーリング加工を順次行い、さらに成形された筒状部の
両側にスリットを形成する加工を行って、最終的に筒状
部2の両側に前記フランジ3の外周に開口するスリット
4,4を形成した図8に示す筒状成形品1を得る。
筒形の防振マウントやブッシュ等の中間筒に使用するフ
ランジ付きの筒状成形品で、特に図8に示すように、筒
状部2の両側に、前記フランジ3の外周に開口するスリ
ット4,4を形成した筒状成形品1を、金属板材からプ
レス成形する場合は、長尺の金属板材をプレス成形の各
工程の加工位置に順送してプレス成形する。すなわち、
金属板材の長さ方向の所要間隔毎に成形品に応じた成形
部分を残存させるようにブランク穴を型抜き加工した
後、前記成形部分の周縁部をフランジ状に残して所定の
深さの有天筒状に膨出させる絞り成形、絞り成形された
有天筒状の膨出部の天板部にせん断作用で穴を開ける穴
抜き加工、穴抜き後の天板周縁部を略直筒状に成形する
バーリング加工を順次行い、さらに成形された筒状部の
両側にスリットを形成する加工を行って、最終的に筒状
部2の両側に前記フランジ3の外周に開口するスリット
4,4を形成した図8に示す筒状成形品1を得る。
【0005】この順送によるプレス成形においては、前
記の筒状部の両側にスリットを形成する加工をスムーズ
に正確に行うことが、加工効率の向上、品質向上等の点
からきわめて重要である。
記の筒状部の両側にスリットを形成する加工をスムーズ
に正確に行うことが、加工効率の向上、品質向上等の点
からきわめて重要である。
【0006】そこで、前記のプレス成形において、バー
リング加工の後続の加工位置で、筒状部両側の所要の高
さ位置に横穴を開け、次の加工位置で前記筒状部下端の
フランジ状部の相対向する両側の位置に開口部を形成
し、この後の加工位置で、スリット形成用の型刃によ
り、前記筒状部の両側に前記開口部をガイドにして該開
口部から横穴にまで達するスリットを形成することとし
たものである。
リング加工の後続の加工位置で、筒状部両側の所要の高
さ位置に横穴を開け、次の加工位置で前記筒状部下端の
フランジ状部の相対向する両側の位置に開口部を形成
し、この後の加工位置で、スリット形成用の型刃によ
り、前記筒状部の両側に前記開口部をガイドにして該開
口部から横穴にまで達するスリットを形成することとし
たものである。
【0007】この場合、前記スリット形成用の両型刃
は、順送される前記筒状部の停止位置の近傍に待機して
いるのが、前記筒状部に対するスリット形成のための作
用上望ましい。そのため、両型刃は、両者間に前記筒状
部が通過できるように該筒状部の外径より僅かに大きい
間隔を存して対向配置し、また下型の上面プレート上を
摺動する金属板材、特に前記筒状部下端から外方に延出
したフランジ状部の通過を許容できるように上面プレー
トより僅かに上方に配置する。そして、スリット形成加
工の際に、前記両型刃を、上型の降下により押さえて上
面プレート上に対接させるとともに、前記フランジ状部
の開口部に嵌入させて、この状態で前記開口部をガイド
にして進退運動を行い、筒状部に所定のスリットを形成
するようにしている。
は、順送される前記筒状部の停止位置の近傍に待機して
いるのが、前記筒状部に対するスリット形成のための作
用上望ましい。そのため、両型刃は、両者間に前記筒状
部が通過できるように該筒状部の外径より僅かに大きい
間隔を存して対向配置し、また下型の上面プレート上を
摺動する金属板材、特に前記筒状部下端から外方に延出
したフランジ状部の通過を許容できるように上面プレー
トより僅かに上方に配置する。そして、スリット形成加
工の際に、前記両型刃を、上型の降下により押さえて上
面プレート上に対接させるとともに、前記フランジ状部
の開口部に嵌入させて、この状態で前記開口部をガイド
にして進退運動を行い、筒状部に所定のスリットを形成
するようにしている。
【0008】しかしながら、前記スリット形成用の両型
刃が、上型降下により押さえられたときに、前記フラン
ジ状部に形成された開口部に対し、引っ掛かりなくスム
ーズにかつ正確に嵌入できることが要求される。
刃が、上型降下により押さえられたときに、前記フラン
ジ状部に形成された開口部に対し、引っ掛かりなくスム
ーズにかつ正確に嵌入できることが要求される。
【0009】本発明は、上記に鑑みてなしたもので、特
にスリットを有するフランジ付き筒状成形品を順送プレ
ス成形により得るプレス成形方法において、スリット形
成用の型刃を、前記フランジ状部に形成された開口部に
対し、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確に嵌入でき、
その加工効率の向上を図ることができるようにしたもの
である。
にスリットを有するフランジ付き筒状成形品を順送プレ
ス成形により得るプレス成形方法において、スリット形
成用の型刃を、前記フランジ状部に形成された開口部に
対し、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確に嵌入でき、
その加工効率の向上を図ることができるようにしたもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明は、長尺の金属板材をプレス成形の各加工位置に順
送し、長さ方向の所要間隔毎に成形品に応じた成形部分
を残存させるようにブランク穴を型抜き加工した後、前
記成形部分の周縁部をフランジ状に残して所定の深さの
有天筒状に膨出させる絞り成形、絞り成形された有天筒
状の膨出部の天板部にせん断作用で穴を開ける穴抜き加
工、穴抜き後の天板周縁部を略直筒状に成形するバーリ
ング加工を順次行い、さらに成形された筒状部の両側に
前記フランジ状部の外周に開口するスリットを形成する
加工を行う、フランジ付き筒状成形品のプレス成形方法
であって、前記バーリング加工の後続の加工位置におい
て、筒状部両側の所要の高さ位置に横穴を開け、その後
続の加工位置において、前記筒状部下端のフランジ状部
の両側に外方側ほど広幅の開口部を形成し、さらにその
後続の加工位置において、該開口部をガイドにしてスリ
ット形成用の型刃を作動させ、前記筒状部の両側に該開
口部から横穴に達するスリットを形成することを特徴と
するものである。
発明は、長尺の金属板材をプレス成形の各加工位置に順
送し、長さ方向の所要間隔毎に成形品に応じた成形部分
を残存させるようにブランク穴を型抜き加工した後、前
記成形部分の周縁部をフランジ状に残して所定の深さの
有天筒状に膨出させる絞り成形、絞り成形された有天筒
状の膨出部の天板部にせん断作用で穴を開ける穴抜き加
工、穴抜き後の天板周縁部を略直筒状に成形するバーリ
ング加工を順次行い、さらに成形された筒状部の両側に
前記フランジ状部の外周に開口するスリットを形成する
加工を行う、フランジ付き筒状成形品のプレス成形方法
であって、前記バーリング加工の後続の加工位置におい
て、筒状部両側の所要の高さ位置に横穴を開け、その後
続の加工位置において、前記筒状部下端のフランジ状部
の両側に外方側ほど広幅の開口部を形成し、さらにその
後続の加工位置において、該開口部をガイドにしてスリ
ット形成用の型刃を作動させ、前記筒状部の両側に該開
口部から横穴に達するスリットを形成することを特徴と
するものである。
【0011】このように、筒状部下端のフランジ状部の
両側に開口部を形成した後、前記開口部をガイドにして
スリット形成用の型刃により前記開口部から横穴に達す
るスリットを形成するので、筒状部の所定位置にスリッ
トを正確にかつスムーズに形成でき、加工不良の発生を
防止できる。
両側に開口部を形成した後、前記開口部をガイドにして
スリット形成用の型刃により前記開口部から横穴に達す
るスリットを形成するので、筒状部の所定位置にスリッ
トを正確にかつスムーズに形成でき、加工不良の発生を
防止できる。
【0012】特に、前記型刃のガイドとして作用する前
記フランジ状部の開口部を外方側ほど広幅にしたことに
より、上型降下によるプレス成形作用時に前記型刃を前
記開口部に対して、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確
に嵌入できる。そのため、順送プレス成形を高速化が可
能になり、加工効率を大幅に向上できる。
記フランジ状部の開口部を外方側ほど広幅にしたことに
より、上型降下によるプレス成形作用時に前記型刃を前
記開口部に対して、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確
に嵌入できる。そのため、順送プレス成形を高速化が可
能になり、加工効率を大幅に向上できる。
【0013】前記のプレス成形方法において、順送され
る長尺の金属板材に、ブランク穴を型抜きする加工位置
あるいはその前後の加工位置において、前記ブランク穴
間の成形部分外方の金属板材の側縁部に絞り成形を容易
にするためのスリット穴を形成しておくのが好ましく、
これにより成形部分の絞り成形を容易に不都合なく行え
る。また、前記のスリット穴を形成する場合、前記フラ
ンジ状部に開口部を形成するのと同時に、その外方の金
属板材の側縁を切開するのがよく、これにより、スリッ
ト形成用の型刃を、前記フランジ状部の開口部に対して
一層嵌入し易くなり、加工動作をスムーズに行える。
る長尺の金属板材に、ブランク穴を型抜きする加工位置
あるいはその前後の加工位置において、前記ブランク穴
間の成形部分外方の金属板材の側縁部に絞り成形を容易
にするためのスリット穴を形成しておくのが好ましく、
これにより成形部分の絞り成形を容易に不都合なく行え
る。また、前記のスリット穴を形成する場合、前記フラ
ンジ状部に開口部を形成するのと同時に、その外方の金
属板材の側縁を切開するのがよく、これにより、スリッ
ト形成用の型刃を、前記フランジ状部の開口部に対して
一層嵌入し易くなり、加工動作をスムーズに行える。
【0014】前記のスリットを形成する加工位置におい
て、両側に対向配置したスリット形成用の両型刃を、上
型の下降、上昇作用に伴って進退作用させるようにす
る。
て、両側に対向配置したスリット形成用の両型刃を、上
型の下降、上昇作用に伴って進退作用させるようにす
る。
【0015】さらに、プレス成形の各加工位置を設定し
た上型と下型とよりなるプレス成形装置において、下型
における所定の加工位置の上面プレート上に、前記両側
のスリット形成用の型刃を、両者間に前記筒状部が通過
できる間隔を存してかつ該上面プレートとの間に前記フ
ランジ状部が通過できる間隙を保有して対向配置すると
ともに、該両型刃を適宜付勢手段により互いに離反方向
に付勢しておき、上型の降下によって、前記両型刃を押
さえて前記上面プレート上に対接させるとともに、前記
付勢手段に抗して筒状部に向かって進出させ、上型の上
昇により前記付勢手段によって元の位置に復帰させるの
が、スリット形成加工を連続的に効率よく行え、好まし
い。
た上型と下型とよりなるプレス成形装置において、下型
における所定の加工位置の上面プレート上に、前記両側
のスリット形成用の型刃を、両者間に前記筒状部が通過
できる間隔を存してかつ該上面プレートとの間に前記フ
ランジ状部が通過できる間隙を保有して対向配置すると
ともに、該両型刃を適宜付勢手段により互いに離反方向
に付勢しておき、上型の降下によって、前記両型刃を押
さえて前記上面プレート上に対接させるとともに、前記
付勢手段に抗して筒状部に向かって進出させ、上型の上
昇により前記付勢手段によって元の位置に復帰させるの
が、スリット形成加工を連続的に効率よく行え、好まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基づいて説明する。
示す実施例に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の1実施例における一連のプ
レス成形工程の前半側の各加工位置での加工状態を示す
金属板材の平面図と縦断側面図であり、図2は同プレス
成形工程の中間部の各加工位置での加工状態を示す金属
板材の平面図と縦断側面図、図3は同プレス成形工程の
後半側の加工位置での加工状態を示す金属板材の平面図
と縦断側面図である。
レス成形工程の前半側の各加工位置での加工状態を示す
金属板材の平面図と縦断側面図であり、図2は同プレス
成形工程の中間部の各加工位置での加工状態を示す金属
板材の平面図と縦断側面図、図3は同プレス成形工程の
後半側の加工位置での加工状態を示す金属板材の平面図
と縦断側面図である。
【0018】図において、10は成形対象のフランジ付
き筒状成形品1に応じて形成された所定厚、所定幅の長
尺の金属板材である。この金属板材10は、送り出し側
の間欠送り装置(図示せず)により、順送プレス成形装
置30に送り出され、矢印A方向に所定ピッチずつ間欠
的に順次送行せしめられる。順送プレス成形装置30に
は、金属板材10の搬送ピッチに対応する所定の間隔毎
にプレス成形の加工位置P1 〜P13が設定され、後述の
ように各加工位置P1 〜P13においてそれぞれ所定の加
工が順次施されて、最終的に筒状部2の両側にフランジ
3の外周に開口するスリット4,4を有するフランジ付
き筒状成形品1が得られる。
き筒状成形品1に応じて形成された所定厚、所定幅の長
尺の金属板材である。この金属板材10は、送り出し側
の間欠送り装置(図示せず)により、順送プレス成形装
置30に送り出され、矢印A方向に所定ピッチずつ間欠
的に順次送行せしめられる。順送プレス成形装置30に
は、金属板材10の搬送ピッチに対応する所定の間隔毎
にプレス成形の加工位置P1 〜P13が設定され、後述の
ように各加工位置P1 〜P13においてそれぞれ所定の加
工が順次施されて、最終的に筒状部2の両側にフランジ
3の外周に開口するスリット4,4を有するフランジ付
き筒状成形品1が得られる。
【0019】前記順送プレス装置30は、図1〜図3の
各(b)において、鎖線で示すように、金属板材10の
送行位置の上方で上下動が可能な上型31と、金属板材
10の送行位置の下に配置される下型32とからなり、
上型31は油圧シリンダ等の押圧手段により降下し、下
型32に対しプレス可能に設けられる。前記金属板材1
0は下型32の上面に沿って送られる。この順送プレス
成形装置30の上型31と下型32には、上記した金属
板材10の送り方向に所定ピッチで設定される各加工位
置P1 〜P13毎に、それぞれのプレス加工の内容に対応
した加工手段、例えば穴抜き用等のポンチ(パンチ)や
パッド型、ダイあるいはスリット形成用の型刃等が配設
される。
各(b)において、鎖線で示すように、金属板材10の
送行位置の上方で上下動が可能な上型31と、金属板材
10の送行位置の下に配置される下型32とからなり、
上型31は油圧シリンダ等の押圧手段により降下し、下
型32に対しプレス可能に設けられる。前記金属板材1
0は下型32の上面に沿って送られる。この順送プレス
成形装置30の上型31と下型32には、上記した金属
板材10の送り方向に所定ピッチで設定される各加工位
置P1 〜P13毎に、それぞれのプレス加工の内容に対応
した加工手段、例えば穴抜き用等のポンチ(パンチ)や
パッド型、ダイあるいはスリット形成用の型刃等が配設
される。
【0020】前記プレス成形の各加工位置P1 〜P13で
の加工内容について、図1〜図3等に基づいて装置構成
の概略とともに順に説明する。
の加工内容について、図1〜図3等に基づいて装置構成
の概略とともに順に説明する。
【0021】まず、最初の加工位置P1 では、前記のよ
うに送られる金属板材10の位置決め等のために、長手
方向の所要間隔毎の各加工位置間に相当する個所におい
てパイロット穴15を打ち抜く。図中の33は上型31
に備える穴開け用のポンチ、34は下型32において前
記ポンチに対応したダイ穴を備えるダイである。
うに送られる金属板材10の位置決め等のために、長手
方向の所要間隔毎の各加工位置間に相当する個所におい
てパイロット穴15を打ち抜く。図中の33は上型31
に備える穴開け用のポンチ、34は下型32において前
記ポンチに対応したダイ穴を備えるダイである。
【0022】次の加工位置P2 では、前記金属板材10
の長手方向所要間隔毎の側縁部、好ましくは前記パイロ
ット穴15,15間に想定される成形部分の外方の両側
縁部に、絞り成形を容易にするための長手方向のスリッ
ト穴16,16を打ち抜く。図の35は上型31に備え
るスリット穴形成用のポンチ、36は下型32において
前記ポンチに対応したダイ穴を有するダイである。
の長手方向所要間隔毎の側縁部、好ましくは前記パイロ
ット穴15,15間に想定される成形部分の外方の両側
縁部に、絞り成形を容易にするための長手方向のスリッ
ト穴16,16を打ち抜く。図の35は上型31に備え
るスリット穴形成用のポンチ、36は下型32において
前記ポンチに対応したダイ穴を有するダイである。
【0023】次の加工位置P3 では、前記スリット穴1
6,16の内方において、加工対象の筒状成形品に応じ
た略円形の成形部分17を残存させるように、前記パイ
ロット穴15の部分を中心として両側が略半円状に湾入
した略I字状あるいはアワーグラス状をなすブランク穴
18を型抜き形成する。これにより、前記略円形の成形
部分17は、金属板材の幅方向両側の若干幅の部分17
a,17aで、金属板材10の両側縁部、特に前記スリッ
ト穴16,16の内側縁部16a,16aに連続した状態と
なる。図中の37は上型31に備えるブランク穴形成用
のポンチ、38は下型32において前記ポンチに対応し
たダイ穴を有するダイである。
6,16の内方において、加工対象の筒状成形品に応じ
た略円形の成形部分17を残存させるように、前記パイ
ロット穴15の部分を中心として両側が略半円状に湾入
した略I字状あるいはアワーグラス状をなすブランク穴
18を型抜き形成する。これにより、前記略円形の成形
部分17は、金属板材の幅方向両側の若干幅の部分17
a,17aで、金属板材10の両側縁部、特に前記スリッ
ト穴16,16の内側縁部16a,16aに連続した状態と
なる。図中の37は上型31に備えるブランク穴形成用
のポンチ、38は下型32において前記ポンチに対応し
たダイ穴を有するダイである。
【0024】前記各加工位置P1 ,P2 ,P3 の各ポン
チ33,35,37は、それぞれ上型31の降下による
プレス作用によって、パッド型(図示省略)より下方に
突出して、所定形状の穴抜き加工を行うように設けられ
る。
チ33,35,37は、それぞれ上型31の降下による
プレス作用によって、パッド型(図示省略)より下方に
突出して、所定形状の穴抜き加工を行うように設けられ
る。
【0025】なお、前記加工位置P1 と加工位置P3 と
は、前記成形部分17の加工を行う後続の各加工位置P
4 〜P13に対して、1/2ピッチ分ずれた位置に設定さ
れる。前記スリット穴16,16とブランク穴18の抜
き加工を同時にあるいは後先を逆にして実施することも
できる。
は、前記成形部分17の加工を行う後続の各加工位置P
4 〜P13に対して、1/2ピッチ分ずれた位置に設定さ
れる。前記スリット穴16,16とブランク穴18の抜
き加工を同時にあるいは後先を逆にして実施することも
できる。
【0026】そして、1もしくは複数のアイドル位置を
介して前記加工位置P3 の後に続く絞り成形の各加工位
置P4 ,P5 ,P6 ,P7 では、金属板材10の前記ブ
ランク穴18,18間の前記成形部分17の周縁部をフ
ランジ状に残余させるようにして、その中央部を段階的
に有天筒状に膨出させる絞り加工を行い、所定の径、高
さを持つ有天筒状をなす有天筒状の膨出部19を成形す
る。13は残余させたフランジ状部を示す。
介して前記加工位置P3 の後に続く絞り成形の各加工位
置P4 ,P5 ,P6 ,P7 では、金属板材10の前記ブ
ランク穴18,18間の前記成形部分17の周縁部をフ
ランジ状に残余させるようにして、その中央部を段階的
に有天筒状に膨出させる絞り加工を行い、所定の径、高
さを持つ有天筒状をなす有天筒状の膨出部19を成形す
る。13は残余させたフランジ状部を示す。
【0027】具体的には、加工位置P4 では、第1絞り
として、前記成形部分17の周縁部を残して比較的径大
でやや低い(浅い)円形の膨出部19−1を絞り加工
し、アイドル位置を経て次の加工位置P5 では、第2絞
りとして前記よりやや径小でかつやや高い膨出部19−
2を絞り加工し、さらに次の加工位置P6 では、第3絞
りとして前記よりもさらに径小で高い膨出部19−3を
絞り加工する。そして、次の加工位置P7 において、上
絞り加工を行なって、所定の径、高さの有天筒状の膨出
部19を成形する。これにより、下端に円形のフランジ
状部13が形成される。
として、前記成形部分17の周縁部を残して比較的径大
でやや低い(浅い)円形の膨出部19−1を絞り加工
し、アイドル位置を経て次の加工位置P5 では、第2絞
りとして前記よりやや径小でかつやや高い膨出部19−
2を絞り加工し、さらに次の加工位置P6 では、第3絞
りとして前記よりもさらに径小で高い膨出部19−3を
絞り加工する。そして、次の加工位置P7 において、上
絞り加工を行なって、所定の径、高さの有天筒状の膨出
部19を成形する。これにより、下端に円形のフランジ
状部13が形成される。
【0028】この絞り成形の際、前記成形部分17の外
径が縮径することになるが、このとき、両側の若干幅の
部分17a,17aにおいて前記成形部分17と連続してい
る前記スリット穴16,16の内側縁部16a,16aが、
図のように内方に変形することにより、前記の絞り成形
を容易に行え、かつ金属板材10の幅を殆ど変化させず
に絞り加工できることになる。
径が縮径することになるが、このとき、両側の若干幅の
部分17a,17aにおいて前記成形部分17と連続してい
る前記スリット穴16,16の内側縁部16a,16aが、
図のように内方に変形することにより、前記の絞り成形
を容易に行え、かつ金属板材10の幅を殆ど変化させず
に絞り加工できることになる。
【0029】図中の40a,40b,40cおよび40
dは、前記各加工位置P4 ,P5 ,P6 ,P7 におい
て、それぞれ下型32に備える上向きに突出自在な絞り
用のポンチで、上型31の降下によるプレス成形作用時
に、上下動可能なパッド型(図示省略)より上向きに突
出するように設けられており、それぞれの位置の絞り加
工に対応する径と突出高さを有している。41a,41
b,41cおよび41dは、上型31における前記各加
工位置のポンチ40a,40b,40cおよび40dの
それぞれに対応したダイ穴を有するダイである。
dは、前記各加工位置P4 ,P5 ,P6 ,P7 におい
て、それぞれ下型32に備える上向きに突出自在な絞り
用のポンチで、上型31の降下によるプレス成形作用時
に、上下動可能なパッド型(図示省略)より上向きに突
出するように設けられており、それぞれの位置の絞り加
工に対応する径と突出高さを有している。41a,41
b,41cおよび41dは、上型31における前記各加
工位置のポンチ40a,40b,40cおよび40dの
それぞれに対応したダイ穴を有するダイである。
【0030】次の加工位置P8 では、前記のように成形
された有天筒状の膨出部19の天板部に、その周縁部を
若干残してせん断作用で穴を打ち抜く穴抜き加工を行な
う。図中の43は上型31に備える穴抜き用のポンチ、
44は下型32に備えるダイであり、上型31の降下に
よるプレス作用時に、前記ダイ44が前記膨出部19の
内側に嵌入して天板部周縁を受け、同時に前記ポンチ4
3が下方へ突出した状態になり、前記天板部に穴を打ち
抜く。19aはその抜き穴を示す。
された有天筒状の膨出部19の天板部に、その周縁部を
若干残してせん断作用で穴を打ち抜く穴抜き加工を行な
う。図中の43は上型31に備える穴抜き用のポンチ、
44は下型32に備えるダイであり、上型31の降下に
よるプレス作用時に、前記ダイ44が前記膨出部19の
内側に嵌入して天板部周縁を受け、同時に前記ポンチ4
3が下方へ突出した状態になり、前記天板部に穴を打ち
抜く。19aはその抜き穴を示す。
【0031】そして、次の加工位置P9 においては、前
記穴抜き加工後の天板周縁部をその下方の筒部と同径の
直筒状に成形するバーリング加工を行う。図中の46は
下型32に備えるバーリング用のポンチ、45は上型3
1に備えるダイである。図中の12はバーリング加工さ
れた後の筒状部を示す。
記穴抜き加工後の天板周縁部をその下方の筒部と同径の
直筒状に成形するバーリング加工を行う。図中の46は
下型32に備えるバーリング用のポンチ、45は上型3
1に備えるダイである。図中の12はバーリング加工さ
れた後の筒状部を示す。
【0032】さらに、後続のスリット形成のための加工
位置P10,P11,P12において、前記のように絞り成形
されバーリング加工された筒状部12の両側に、前記フ
ランジ状部13の外周に開口するスリット14,14を
形成する加工を行う。
位置P10,P11,P12において、前記のように絞り成形
されバーリング加工された筒状部12の両側に、前記フ
ランジ状部13の外周に開口するスリット14,14を
形成する加工を行う。
【0033】すなわち、前記バーリングの加工位置P9
の後にアイドル位置を介して連続する加工位置P10にお
いては、筒状部12の両側に形成するスリット端に相当
する所要高さの相対向位置に円形の横穴21,21を開
ける。この横穴21,21は、後続の加工位置でのスリ
ットの打ち抜きを容易にし、かつスリット端からの亀裂
等を防止するためのものであり、その直径はスリット幅
と略同程度である。
の後にアイドル位置を介して連続する加工位置P10にお
いては、筒状部12の両側に形成するスリット端に相当
する所要高さの相対向位置に円形の横穴21,21を開
ける。この横穴21,21は、後続の加工位置でのスリ
ットの打ち抜きを容易にし、かつスリット端からの亀裂
等を防止するためのものであり、その直径はスリット幅
と略同程度である。
【0034】また、前記位置に続く加工位置P11におい
ては、前記筒状部12の下端より外方への張り出したフ
ランジ状部13の両側部分、例えば図のように、スリッ
ト穴16,16の内側縁部16a,16aに連続する若干幅
の部分17a,17aに、後述のようにスリット形成用の型
刃71,71がスリット形成動作時に嵌入できるガイド
としての開口部22,22を形成する。この開口部2
2,22は、フランジ状部13の内縁(筒状部12との
連続部分)ではスリット幅と略同幅で、これより外方側
に向かって図のように漸次広幅とし、前記スリット穴1
6,16の部分に開口せしめて、スリット形成動作時に
前記型刃71,71が容易に嵌入できるように形成する
ものとする。前記開口部22の開き角度の開き角度θは
5〜30°の範囲が好ましいが、これに限られるもので
はない。
ては、前記筒状部12の下端より外方への張り出したフ
ランジ状部13の両側部分、例えば図のように、スリッ
ト穴16,16の内側縁部16a,16aに連続する若干幅
の部分17a,17aに、後述のようにスリット形成用の型
刃71,71がスリット形成動作時に嵌入できるガイド
としての開口部22,22を形成する。この開口部2
2,22は、フランジ状部13の内縁(筒状部12との
連続部分)ではスリット幅と略同幅で、これより外方側
に向かって図のように漸次広幅とし、前記スリット穴1
6,16の部分に開口せしめて、スリット形成動作時に
前記型刃71,71が容易に嵌入できるように形成する
ものとする。前記開口部22の開き角度の開き角度θは
5〜30°の範囲が好ましいが、これに限られるもので
はない。
【0035】さらに、前記のようにスリット穴16,1
6を形成しておく場合、前記開口部22,22を形成す
るのと同時に、その外方の金属板材10の側縁部、すな
わちスリット穴16,16の外側縁部をも切開して、前
記スリット形成用の型刃71,71を、前記開口部2
2,22に対してさらに嵌入し易くするのがよい。2
3,23は外側縁部の切開部を示す。なお、金属板材1
0の両側縁部にスリット穴を有さない場合は、前記開口
部22,22を、金属板材10の側縁に開口せしめる。
6を形成しておく場合、前記開口部22,22を形成す
るのと同時に、その外方の金属板材10の側縁部、すな
わちスリット穴16,16の外側縁部をも切開して、前
記スリット形成用の型刃71,71を、前記開口部2
2,22に対してさらに嵌入し易くするのがよい。2
3,23は外側縁部の切開部を示す。なお、金属板材1
0の両側縁部にスリット穴を有さない場合は、前記開口
部22,22を、金属板材10の側縁に開口せしめる。
【0036】そして、後続の加工位置P12において、前
記の開口部22,22をガイドにしてスリット形成用の
型刃71,71を作動させ、前記筒状部12の両側に対
向して該開口部22,22から前記横穴21,21に達
するスリット14,14を形成する。
記の開口部22,22をガイドにしてスリット形成用の
型刃71,71を作動させ、前記筒状部12の両側に対
向して該開口部22,22から前記横穴21,21に達
するスリット14,14を形成する。
【0037】このスリット形成加工について、各加工位
置P10〜P12の装置構成とともにさらに具体的に説明す
る。
置P10〜P12の装置構成とともにさらに具体的に説明す
る。
【0038】前記の横穴21,21を開ける加工位置P
10の装置構成の該略を図4に示す。この図4は、金属板
材10の送行方向に対して直交する方向での断面を示し
ている。
10の装置構成の該略を図4に示す。この図4は、金属板
材10の送行方向に対して直交する方向での断面を示し
ている。
【0039】図4において、下型32の上面には、順送
される金属板材10が摺接する上面プレート50を有
し、上述のように成形された筒状部12が停止する位置
における幅方向両側の所要の高さ位置に、横穴開け用の
ポンチ51,51が幅方向に対向して進退可能に配設さ
れている。前記両ポンチ51,51は、それぞれ前記上
面プレート50上における金属板材10の送行部分を挟
んで幅方向両側に配設された可動支持体52,52に連
接され、上型31の降下によるプレス作用時に互いの対
向方向に進出するように設けられている。
される金属板材10が摺接する上面プレート50を有
し、上述のように成形された筒状部12が停止する位置
における幅方向両側の所要の高さ位置に、横穴開け用の
ポンチ51,51が幅方向に対向して進退可能に配設さ
れている。前記両ポンチ51,51は、それぞれ前記上
面プレート50上における金属板材10の送行部分を挟
んで幅方向両側に配設された可動支持体52,52に連
接され、上型31の降下によるプレス作用時に互いの対
向方向に進出するように設けられている。
【0040】前記の両可動支持体52,52は、それぞ
れ上面プレート50に取設された保持枠53,53の内
部において上面プレート50上を幅方向に摺動可能に設
けられており、その外側面に前記保持枠53,53の直
立状の外側板53a,53aを貫通するピン54,54が連
接され、該ピンの拡径端部と前記外側板53a,53aとの
間に介設されたスプリング56,56により外側方向に
付勢されている。また、両可動支持体52,52の上面
は、外側下方への傾斜面52a,52aをなしている。
れ上面プレート50に取設された保持枠53,53の内
部において上面プレート50上を幅方向に摺動可能に設
けられており、その外側面に前記保持枠53,53の直
立状の外側板53a,53aを貫通するピン54,54が連
接され、該ピンの拡径端部と前記外側板53a,53aとの
間に介設されたスプリング56,56により外側方向に
付勢されている。また、両可動支持体52,52の上面
は、外側下方への傾斜面52a,52aをなしている。
【0041】一方、上型31の下面には、前記可動支持
体52,52との対応位置に、下端面が前記傾斜面52
a,52aと対応する傾斜面55a,55aをなす突起55,
55が設けられており、上型31の降下によって、前記
傾斜面55a,55aが前記可動支持体52,52の傾斜面
52a,52aと対接して、前記可動支持体52,52を前
記スプリング56,56の付勢力に抗して内側方向(互
いの対向方向)に向かって押動するように設けられてい
る。
体52,52との対応位置に、下端面が前記傾斜面52
a,52aと対応する傾斜面55a,55aをなす突起55,
55が設けられており、上型31の降下によって、前記
傾斜面55a,55aが前記可動支持体52,52の傾斜面
52a,52aと対接して、前記可動支持体52,52を前
記スプリング56,56の付勢力に抗して内側方向(互
いの対向方向)に向かって押動するように設けられてい
る。
【0042】したがって、上型31の降下によるプレス
作用時には、前記可動支持体52,52が内方に押動さ
れることにより、これに支持されたポンチ51,51が
内方に向かって進出し、筒状部12両側の所要高さ位置
に横穴21,21を開け、そして上型31が再度上昇す
ることにより、前記スプリング56,56の付勢力によ
って前記可動支持体52,52が外側方向に移動し、元
の位置(図の状態)に復帰する。
作用時には、前記可動支持体52,52が内方に押動さ
れることにより、これに支持されたポンチ51,51が
内方に向かって進出し、筒状部12両側の所要高さ位置
に横穴21,21を開け、そして上型31が再度上昇す
ることにより、前記スプリング56,56の付勢力によ
って前記可動支持体52,52が外側方向に移動し、元
の位置(図の状態)に復帰する。
【0043】図中の56,56は、前記筒状部12が通
過できる間隔をおいて並設された位置決め用のガイドで
あり、前記ポンチ51,51の先端部が該ガイド56,
56をスライド可能に貫通して支持されている。前記ガ
イド56,56は、ボルトなどの締結部材57,57に
より保持枠53,53に連結されて、金属板材10の送
行を許容するように上面プレート50のやや上方に支持
されている。
過できる間隔をおいて並設された位置決め用のガイドで
あり、前記ポンチ51,51の先端部が該ガイド56,
56をスライド可能に貫通して支持されている。前記ガ
イド56,56は、ボルトなどの締結部材57,57に
より保持枠53,53に連結されて、金属板材10の送
行を許容するように上面プレート50のやや上方に支持
されている。
【0044】また、前記の開口部22,22を設ける加
工位置P11の装置構成の概略を図5に示す。この図5は
金属板材10の送行方向に対して直交する方向での断面
図であり、上型31が降下したプレス成形時の状態を示
している。
工位置P11の装置構成の概略を図5に示す。この図5は
金属板材10の送行方向に対して直交する方向での断面
図であり、上型31が降下したプレス成形時の状態を示
している。
【0045】この図5において、上型31には、下型3
2の上面プレート50上を摺接して送られてくる前記筒
状部12が停止する位置の幅方向両側に、前記筒状部1
2の外径に略相当する間隔、好ましくはごく僅かに大き
い間隔をおいて下方向きに突出する板状ポンチ61,6
1が配設されている。この板状ポンチ61,61の下端
が刃部として形成されており、上型31の降下によるプ
レス作用時に、前記筒状部12の下端に形成されたフラ
ンジ状部13の相対向する両側の個所に開口部22,2
2を打ち抜き形成するとともに、その外側方における前
記スリット穴16,16の外側縁部を切開するように設
けられている。
2の上面プレート50上を摺接して送られてくる前記筒
状部12が停止する位置の幅方向両側に、前記筒状部1
2の外径に略相当する間隔、好ましくはごく僅かに大き
い間隔をおいて下方向きに突出する板状ポンチ61,6
1が配設されている。この板状ポンチ61,61の下端
が刃部として形成されており、上型31の降下によるプ
レス作用時に、前記筒状部12の下端に形成されたフラ
ンジ状部13の相対向する両側の個所に開口部22,2
2を打ち抜き形成するとともに、その外側方における前
記スリット穴16,16の外側縁部を切開するように設
けられている。
【0046】特に、前記開口部22、22を外方側に向
かって漸次広幅とするために、図6に示すように、前記
板状ポンチ61,61は、内側端部61a,61aが内側端
縁側ほど漸次薄くなるテーパ状に形成されている。な
お、内側端では、前記筒状部12に形成するスリット1
4,14と略同幅となるように形成されている。
かって漸次広幅とするために、図6に示すように、前記
板状ポンチ61,61は、内側端部61a,61aが内側端
縁側ほど漸次薄くなるテーパ状に形成されている。な
お、内側端では、前記筒状部12に形成するスリット1
4,14と略同幅となるように形成されている。
【0047】前記板状ポンチ61,61の外側端部の下
端に突片62,62が設けられ、図5のプレス成形時
に、下型32の上面プレート50に有する凹部63,6
3に嵌合することにより位置ずれを防止できるようにな
っている。
端に突片62,62が設けられ、図5のプレス成形時
に、下型32の上面プレート50に有する凹部63,6
3に嵌合することにより位置ずれを防止できるようにな
っている。
【0048】また、前記筒状部12の両側に対向してス
リット14,14を形成する加工位置P12の装置構成の
概略を図7に示す。この図7は金属板材10の送行方向
に対して直交する方向での断面図である。
リット14,14を形成する加工位置P12の装置構成の
概略を図7に示す。この図7は金属板材10の送行方向
に対して直交する方向での断面図である。
【0049】この図7において、下型32の上面プレー
ト50の上には、前記筒状部12が停止する位置の幅方
向両側に、前記両側のスリット形成用の型刃71,71
が、両者間に前記筒状部12が通過できる間隔を存し、
かつ該上面プレート50との間に前記フランジ状部13
及び金属板材10の側縁部が通過できる間隙を保有して
対向配置されている。この型刃71,71は、内側端が
刃部とし、打ち抜き形成するスリット14の長さに略対
応する高さを有している。前記両型刃71,71は、そ
れぞれ前記上面プレート50上における金属板材10の
送行部分を挟んで幅方向両側に配設された可動支持体7
2,72に連接され、上型31の降下によるプレス作用
時に互いの対向方向に進出するように設けられている。
ト50の上には、前記筒状部12が停止する位置の幅方
向両側に、前記両側のスリット形成用の型刃71,71
が、両者間に前記筒状部12が通過できる間隔を存し、
かつ該上面プレート50との間に前記フランジ状部13
及び金属板材10の側縁部が通過できる間隙を保有して
対向配置されている。この型刃71,71は、内側端が
刃部とし、打ち抜き形成するスリット14の長さに略対
応する高さを有している。前記両型刃71,71は、そ
れぞれ前記上面プレート50上における金属板材10の
送行部分を挟んで幅方向両側に配設された可動支持体7
2,72に連接され、上型31の降下によるプレス作用
時に互いの対向方向に進出するように設けられている。
【0050】その進出移動の手段として、前記の両可動
支持体72,72が、それぞれ上面プレート50に取設
された保持枠73,73の内部において上面プレート5
0上を幅方向に摺動可能に設けられ、その外側面に前記
保持枠73,73の直立状の外側板73a,73aをスライ
ド可能に貫通するピン74,74が連接され、該ピンの
拡径端部と前記外側板73a,73aとの間に介設されたス
プリング76,76等の付勢手段により外側方向に付勢
されている。また、両可動支持体72,72の上面は、
外側下方への傾斜面72a,72aをなしている。
支持体72,72が、それぞれ上面プレート50に取設
された保持枠73,73の内部において上面プレート5
0上を幅方向に摺動可能に設けられ、その外側面に前記
保持枠73,73の直立状の外側板73a,73aをスライ
ド可能に貫通するピン74,74が連接され、該ピンの
拡径端部と前記外側板73a,73aとの間に介設されたス
プリング76,76等の付勢手段により外側方向に付勢
されている。また、両可動支持体72,72の上面は、
外側下方への傾斜面72a,72aをなしている。
【0051】一方、上型31の下面には、前記可動支持
体72,72との対応位置に、下端面が前記傾斜面72
a,72aと対応する傾斜面75a,75aをなす突起75,
75が設けられており、上型31の降下によって、前記
傾斜面75a,75aが前記可動支持体72,72の傾斜面
72a,72aと対接して、前記可動支持体72,72を前
記スプリング76,76等の付勢力に抗して内側方向
(互いの対向方向)に向かって押動するように設けられ
ている。
体72,72との対応位置に、下端面が前記傾斜面72
a,72aと対応する傾斜面75a,75aをなす突起75,
75が設けられており、上型31の降下によって、前記
傾斜面75a,75aが前記可動支持体72,72の傾斜面
72a,72aと対接して、前記可動支持体72,72を前
記スプリング76,76等の付勢力に抗して内側方向
(互いの対向方向)に向かって押動するように設けられ
ている。
【0052】また、前記上型31の下面には、上型31
の降下時に、上面プレート50に対して間隙を存してい
る前記型刃71,71を下向きに押えて記上面プレート
50に対接させる押えピン77,77が設けられてい
る。この型刃の上下方向の変位を許容するために、前記
可動支持体72,72に連接されたピン74,74は、
前記外側板73a,73aを比較的ルーズな状態で貫通せし
められている。すなわち、前記型刃71,71は、非プ
レス作用時は前記スプリング76,76等の付勢力で上
面プレート50との間に前記間隙を保有し、プレス作用
時に前記押えピン77,77で押さえられることによ
り、上面プレート50に対接するように支持されてい
る。
の降下時に、上面プレート50に対して間隙を存してい
る前記型刃71,71を下向きに押えて記上面プレート
50に対接させる押えピン77,77が設けられてい
る。この型刃の上下方向の変位を許容するために、前記
可動支持体72,72に連接されたピン74,74は、
前記外側板73a,73aを比較的ルーズな状態で貫通せし
められている。すなわち、前記型刃71,71は、非プ
レス作用時は前記スプリング76,76等の付勢力で上
面プレート50との間に前記間隙を保有し、プレス作用
時に前記押えピン77,77で押さえられることによ
り、上面プレート50に対接するように支持されてい
る。
【0053】したがって、上型31の降下によるプレス
作用時には、スリット形成用の前記型刃71,71が押
えピン77,77で押さえられて下端部が上面プレート
50に対接するとともに、内側端部が前記フランジ状部
13に形成された開口部22,22に嵌入する。これと
同時に、前記可動支持体72,72が突起75,75に
より内方に押動されることにより、前記型刃71,71
が、スプリング76,76等の付勢手段に抗して前記開
口部22,22をガイドにして筒状部12に向かって進
出し、前記筒状部12の両側に該開口部22,22から
横穴21,21に達するスリット14,14を形成す
る。
作用時には、スリット形成用の前記型刃71,71が押
えピン77,77で押さえられて下端部が上面プレート
50に対接するとともに、内側端部が前記フランジ状部
13に形成された開口部22,22に嵌入する。これと
同時に、前記可動支持体72,72が突起75,75に
より内方に押動されることにより、前記型刃71,71
が、スプリング76,76等の付勢手段に抗して前記開
口部22,22をガイドにして筒状部12に向かって進
出し、前記筒状部12の両側に該開口部22,22から
横穴21,21に達するスリット14,14を形成す
る。
【0054】すなわち、前記型刃71,71が、前記開
口部22,22をガイドにして作動するため、前記スリ
ット14,14を所定の位置に正確にかつスムーズに形
成できる。特に、前記開口部22,22を外方側ほど広
幅にしたことにより、前記型刃71を前記開口部22に
対して、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確に嵌入で
き、加工不良の発生を防止できる。
口部22,22をガイドにして作動するため、前記スリ
ット14,14を所定の位置に正確にかつスムーズに形
成できる。特に、前記開口部22,22を外方側ほど広
幅にしたことにより、前記型刃71を前記開口部22に
対して、引っ掛かりなくスムーズにかつ正確に嵌入で
き、加工不良の発生を防止できる。
【0055】そして、上型31が再度上昇することによ
り、前記スプリング76,76等の付勢力によって前記
可動支持体72,72が外側方向に移動し、元の位置
(図の状態)に復帰する。以後、順送されてくる筒状部
12に対して、同様の加工が繰り返し行われる。
り、前記スプリング76,76等の付勢力によって前記
可動支持体72,72が外側方向に移動し、元の位置
(図の状態)に復帰する。以後、順送されてくる筒状部
12に対して、同様の加工が繰り返し行われる。
【0056】なお、図7中の78,78は、前記筒状部
12が通過できる間隔をおいて並設された位置決め用の
ガイドであり、ボルト等の締結部材79,79により保
持枠73,73に連結されて、金属板材10の送行を許
容するように上面プレート50のやや上方に支持されて
いる。
12が通過できる間隔をおいて並設された位置決め用の
ガイドであり、ボルト等の締結部材79,79により保
持枠73,73に連結されて、金属板材10の送行を許
容するように上面プレート50のやや上方に支持されて
いる。
【0057】前記のようにスリット14を形成した後、
次の加工位置P13では、フランジ状部13の外周部で所
定のフランジ寸法になるように打ち抜き、フランジ付き
の製品を抜き落とす。これにより、筒状部2の両側にフ
ランジ3の外周に開口するスリット4,4を有する筒状
成形品1が得られる。なお、残余の金属板材10の部分
は、さらに後続の位置でスクラップとして回収される。
次の加工位置P13では、フランジ状部13の外周部で所
定のフランジ寸法になるように打ち抜き、フランジ付き
の製品を抜き落とす。これにより、筒状部2の両側にフ
ランジ3の外周に開口するスリット4,4を有する筒状
成形品1が得られる。なお、残余の金属板材10の部分
は、さらに後続の位置でスクラップとして回収される。
【0058】なお、順送プレス成形装置30は、上型3
1と下型32との間を間欠的に搬送される金属板材10
が、1ピッチ分送られて停止している状態において、上
型31が降下することにより、上記した各加工位置P1
〜P13において、上述した加工を行い、そして上型31
が上昇して、金属板材が1ピッチ分送られる。このよう
な作用の繰り返しにより、スリットを有するフランジ付
き筒状成形品を連続して得ることができる。
1と下型32との間を間欠的に搬送される金属板材10
が、1ピッチ分送られて停止している状態において、上
型31が降下することにより、上記した各加工位置P1
〜P13において、上述した加工を行い、そして上型31
が上昇して、金属板材が1ピッチ分送られる。このよう
な作用の繰り返しにより、スリットを有するフランジ付
き筒状成形品を連続して得ることができる。
【0059】
【発明の効果】上記したように本発明のプレス成形方法
によれば、スリットを有するフランジ付き筒状成形品の
順送プレス成形において、スリット形成用の型刃を、フ
ランジ状部に形成した外方側ほど広幅の開口部をガイド
にして作動させるため、前記スリットを所定の位置に正
確にかつスムーズに形成でき、加工不良の発生を防止で
き、順送によるプレス成形効率を大幅に向上できる。
によれば、スリットを有するフランジ付き筒状成形品の
順送プレス成形において、スリット形成用の型刃を、フ
ランジ状部に形成した外方側ほど広幅の開口部をガイド
にして作動させるため、前記スリットを所定の位置に正
確にかつスムーズに形成でき、加工不良の発生を防止で
き、順送によるプレス成形効率を大幅に向上できる。
【図1】本発明の1実施例における一連のプレス成形工
程の前半側の各加工位置での加工状態を示す金属板材の
平面図(a)と縦断側面図(b)である。
程の前半側の各加工位置での加工状態を示す金属板材の
平面図(a)と縦断側面図(b)である。
【図2】同上のプレス成形工程の中間部の各加工位置で
の加工状態を示す金属板材の平面図(a)と縦断側面図
(b)である。
の加工状態を示す金属板材の平面図(a)と縦断側面図
(b)である。
【図3】同上のプレス成形工程の後半側の加工位置での
加工状態を示す金属板材の平面図(a)と縦断側面図
(b)である。
加工状態を示す金属板材の平面図(a)と縦断側面図
(b)である。
【図4】筒状部に横穴を開ける加工位置部分の装置構成
の概略を示す断面図である。
の概略を示す断面図である。
【図5】フランジ状部に開口部を設ける加工位置部分の
装置構成の概略を示すプレス成形状態の断面図である。
装置構成の概略を示すプレス成形状態の断面図である。
【図6】同上の開口部の形態を示す平面図である。
【図7】筒状部にスリットを形成する加工位置部分の装
置構成の概略を示す断面図である。
置構成の概略を示す断面図である。
【図8】成形対象の筒状成形品を例示する斜視図であ
る。
る。
P1 〜P13 成形工程の加工位置
1 筒状成形品
2 筒状部
3 フランジ
4,4 スリット
10 金属板材
12 筒状部
13 フランジ状部
14,14 スリット
15 パイロット穴
15a 抜き穴
16,16 スリット穴
16a,16a 内側縁部
17 成形部分
17a,17a 若干幅の部分
18 ブランク穴
19 膨出部
19−1,19−2,19−3 絞り途中の膨出部
21,21 横穴
22,22 開口部
30 順送プレス成形装置
31 上型
32 下型
40a,40b,40c,40d ポンチ
41a,41b,41c,41d ダイ
37,43,46 ポンチ
38,44,45 ダイ
50 上面プレート
51,51 ポンチ
52,52 可動支持体
53,53 保持枠
53a,53a 外側板
54,54 ピン
55,55 突起
55a,55a 傾斜面
56,56 スプリング
61,61 板状ポンチ
61a,61a 内側端部
62,62 突片
63,63 凹部
71,71 スリット形成用の型刃
70 支持手段
72,72 可動支持体
72a,72a 傾斜面
73,73 保持枠
73a,73a 外側板
74,74 ピン
75,75 突起
75a,75a 傾斜面
76,76 スプリング
77,77 押えピン
78,78 位置決め用のガイド
79,79 締結部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 辻本 芳和
大阪府大阪市西区江戸堀1丁目17番18号
東洋ゴム工業株式会社内
Fターム(参考) 4E048 KA09
Claims (5)
- 【請求項1】長尺の金属板材をプレス成形の各加工位置
に順送し、長さ方向の所要間隔毎に成形品に応じた成形
部分を残存させるようにブランク穴を型抜き加工した
後、前記成形部分の周縁部をフランジ状に残して所定の
深さの有天筒状に膨出させる絞り成形、絞り成形された
有天筒状の膨出部の天板部にせん断作用で穴を開ける穴
抜き加工、穴抜き後の天板周縁部を略直筒状に成形する
バーリング加工を順次行い、さらに成形された筒状部の
両側に前記フランジ状部の外周に開口するスリットを形
成する加工を行う、フランジ付き筒状成形品のプレス成
形方法であって、前記バーリング加工の後続の加工位置
において、筒状部両側の所要の高さ位置に横穴を開け、
その後続の加工位置において、前記筒状部下端のフラン
ジ状部の両側に外方側ほど広幅の開口部を形成し、さら
にその後続の加工位置において、該開口部をガイドにし
てスリット形成用の型刃を作動させ、前記筒状部の両側
に前記開口部から横穴に達するスリットを形成すること
を特徴とするフランジ付き筒状成形品のプレス成形方
法。 - 【請求項2】順送される長尺の金属板材に、ブランク穴
を型抜きする加工位置あるいはその前後の加工位置にお
いて、前記ブランク穴間の成形部分外方の金属板材の側
縁部に絞り成形を容易にするためのスリット穴を形成す
る請求項1に記載のフランジ付き筒状成形品のプレス成
形方法。 - 【請求項3】フランジ状部に開口部を形成するのと同時
に、その外方の金属板材の側縁を切開する請求項2に記
載のフランジ付き筒状成形品のプレス成形方法。 - 【請求項4】スリットを形成する加工位置において、筒
状部両側に対向配置したスリット形成用の型刃を、前記
フランジ状部の開口部をガイドにして進退作用させるこ
とにより前記筒状部の両側にスリットを形成することを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフラン
ジ付き筒状成形品のプレス成形方法。 - 【請求項5】プレス成形の各加工位置を設定した上型と
下型とよりなるプレス成形装置において、下型における
所定の加工位置の上面プレート上に、前記両側のスリッ
ト形成用の型刃を、両者間に前記筒状部が通過できる間
隔を存してかつ該上面プレートとの間に前記フランジ状
部が通過できる間隙を保有して対向配置するとともに、
該両型刃を適宜付勢手段により互いに離反方向に付勢し
ておき、上型の降下によって、前記両型刃を押さえて前
記上面プレート上に対接させるとともに、前記付勢手段
に抗して筒状部に向かって進出させ、上型の上昇により
前記付勢手段によって元の位置に復帰させることを特徴
とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のフランジ付
き筒状成形品のプレス成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002047111A JP3799473B2 (ja) | 2002-02-22 | 2002-02-22 | フランジ付き筒状成形品のプレス成形方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003245729A true JP2003245729A (ja) | 2003-09-02 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008142741A (ja) * | 2006-12-11 | 2008-06-26 | Honda Motor Co Ltd | 円筒状バネ部材の製造装置 |
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2002
- 2002-02-22 JP JP2002047111A patent/JP3799473B2/ja not_active Expired - Fee Related
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