JP4818347B2 - 吸盤装置 - Google Patents

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Description

この発明は吸盤を被吸着面から引き剥がすための構造を有する吸盤装置に関し、従来のものに比べて見栄えを向上させたものである。
吸盤を被吸着面から引き剥がすための構造として下記特許文献1,2に記載されたものがあった。特許文献1に記載のものは吸盤の外周縁から外方に向けて引き剥がし用のリップを突出形成したものである。吸盤が被吸着面に吸着した状態でリップを摘み上げることにより、吸盤と被吸着面との間の負圧空間に空気が流入して吸盤を被吸着面から引き剥がすことができる。特許文献2記載のものは吸盤の外周縁部付近の外面から上方に引き剥がし用の突起部を突出形成したものである。吸盤が被吸着面に吸着した状態で突起部を摘み上げることにより、吸盤と被吸着面との間の負圧空間に空気が流入して吸盤を被吸着面から引き剥がすことができる。
特開2006−64168号公報 特開平7−151131号公報
前記従来の吸盤装置によれば、吸盤に形成されている引き剥がし部(リップ、突起部)が大きく外に飛び出しているため見栄えが悪い問題があった。
この発明は上述の点に鑑みてなされたもので、吸盤を被吸着面から引き剥がすための構造部分の見栄えを従来のものに比べて向上させた吸盤装置を提供しようとするものである。
この発明の吸盤装置は、吸盤と、該吸盤の外面に被せられて該吸盤と相互に連結されるケースとを具備し、前記ケースの外周縁部の一部に該外周縁部の外方に開口する指掛け用開口部が形成され、前記吸盤の外周縁部の一部に前記指掛け用開口部内に配置される隆起部が形成され、前記吸盤が被吸着面に吸着された状態にあるときに前記隆起部は前記指掛け用開口部内で該被吸着面から浮いた状態に配置され、さらに前記吸盤の前記隆起部と該吸盤の中央部の負圧空間との間の箇所に対向して前記ケースの裏面に突条が形成され、前記吸盤が前記被吸着面に吸着された状態にあるときに前記突条は前記吸盤の負圧空間の負圧により前記吸盤の対向箇所を押圧して前記隆起部から前記負圧空間への空気の流入を遮断するものである。
この発明によれば、吸盤が被吸着面に吸着した状態でケースの指掛け用開口部に指をかけて吸盤の隆起部ごとケースを引き上げることにより、吸盤と被吸着面との間の負圧空間に空気が流入して吸盤を被吸着面から引き剥がすことができる。この吸盤引き剥がし構造によれば吸盤に形成されている吸盤引き剥がし用の隆起部がケースの指掛け用開口部内に配置されているので、ケースの外に大きく外に飛び出すことがなく、見栄えをよくすることができる。またこの発明によれば吸盤の隆起部と該吸盤の中央部の負圧空間との間の箇所に対向してケースの裏面に突条を形成し、吸盤が被吸着面に吸着された状態にあるときに突条は吸盤の負圧空間の負圧により吸盤の対向箇所を押圧して隆起部から負圧空間への空気の流入を遮断するので、該吸着状態を維持することができる。
この発明の吸盤装置は、前記ケースの外周縁部に隆起部が形成され、前記指掛け用開口部が該隆起部の内面側に形成されているものとすることができる。これによれば引き剥がすための操作位置がケースの隆起部として明確に表示されるので、操作位置を探すのに苦労することがなく、引き剥がし操作が容易になる。
この発明の吸盤装置は、前記突条が前記ケースの裏面に前記吸盤の負圧空間の全周を取り囲む位置に対向して連続した環状に形成されているものとすることができる。これによれば吸盤が被吸着面に吸着された状態にあるときに突条は吸盤の負圧空間の負圧により該吸盤の負圧空間の全周を取り囲む位置を押圧するので、外部空間から負圧空間への空気の流入を該負圧空間の全周にわたり遮断することができ、該吸着状態を長期間にわたり維持することができる。
この発明の吸盤装置は、前記ケースに向きがあり、前記指掛け用開口部が該ケースの後部の一箇所または複数箇所に形成されているものとすることができる。これによればケースの後部の指掛け用ケースに指をかけて手前に引くことにより吸盤を被吸着面から引き剥がすことができる。また吸盤装置を被吸着面に装着した状態では前部側からは指掛け用開口部を見えなくすることができるので見栄えをより向上させることができる。
この発明の吸盤装置は、前記吸盤の吸着面に粘着性のある高分子ゲル層が装着され、前記吸盤が前記被吸着面に吸着された状態にあるときに前記突条は前記吸盤の負圧空間の負圧により前記吸盤の前記高分子ゲル層が装着されている領域を押圧するものとすることができる。これによれば高分子ゲル層は吸盤による吸着力を保持する働きをするので、該吸着状態を長期間にわたり維持することができる。
前記高分子ゲル層は該高分子ゲル層自身の粘着性を利用して前記吸盤の吸着面に着脱自在に装着され、前記吸盤の外周縁部に該吸盤の吸着面側に折り返された折り返し部が形成され、前記高分子ゲル層の外周縁部は前記吸盤の外周縁部の表面側部分と前記折り返し部との間に挟み込まれ、前記隆起部は前記折り返し部の外周側に形成されているものとすることができる。これによれば高分子ゲル層は該高分子ゲル層自身の粘着性を利用して吸盤の吸着面に着脱自在に装着されているので、高分子ゲル層が古くなった場合はこれを剥がして新しい高分子ゲル層と交換することができる。また高分子ゲル層の外周縁部を吸盤の外周縁部の表面側部分と折り返し部との間に挟み込んだので、吸盤を高分子ゲル層とともに被吸着面から引き剥がすときに高分子ゲル層が吸盤の吸着面から剥がれて被吸着面側に残るのが防止される。また隆起部は折り返し部の外周側に形成されているので、吸盤が被吸着面に吸着した状態でケースの指掛け用開口部に指をかけて吸盤の隆起部を引き上げたときに、吸盤を折り返し部の位置から確実に引き剥がすことができ、高分子ゲル層が吸盤の吸着面から剥がれて被吸着面側に残るのをより確実に防止することができる。
この発明の吸盤装置は、前記吸盤の外面中央部にロッドが突出形成され、前記ケースの中央部に穴が形成され、該穴に前記ロッドの突出部分を該ロッドの軸方向に移動自在に通して該ケースを前記吸盤の外面に被せ、前記ロッドの前記ケースの穴から突出している突出部分に回動自在にロックレバーをピン結合し、該ロックレバーが前記ピン結合のピンを中心とした回動動作に伴い前記ケースの所定箇所とカム係合して前記ロッドを該ケースに対して該ロッドの軸方向に移動させることにより、該ロッドを該ケースに対して引き上げて前記吸盤を被吸着面に強く吸着した状態と、該ロッドを該ケースに対して引き下ろして前記吸盤を前記被吸着面から容易に引き剥がせる状態とに変位させる構造を有し、該構造により前記吸盤と前記ケースとが、前記ピン結合されたロッドおよびロックレバーを介して相互に連結されているものとすることができる。
この発明の実施の形態を説明する。この実施の形態ではこの発明の吸盤装置をカーナビゲーションシステム等の車載モニタ装置の支持具に適用した場合について説明する。はじめに主に図1〜図5の外観図(いずれも支持具10がダッシュボード等の被吸着面35に装着された状態を示す)を参照してこの実施の形態による支持具10の概要を説明する。例えば図1において、支持具10はベース部12、回動部14を具える。ベース部12は自動車の車室内でモニタ装置を設置しようとする箇所に、内蔵する吸盤30(図6、図7等)を用いて装着される。回動部14はベース部12に、回動軸18を中心に90°以上の角度範囲で回動自在に連結支持されている。回動軸18はベース部12のケース26の下端面26dが属する平面に対し平行に配置されている。回動部14の自由端部を構成する自由端部側軸棒14aには据付用治具(図示せず)を介してモニタ装置(図示せず)が回動軸20を中心に90°以上の角度範囲で回動自在に連結支持される。回動軸20は回動軸18に対し平行に配置されている。以上の構成によれば、ベース部12をダッシュボード等の被吸着面35上に吸盤30で装着した状態で、回動部14を回動軸18を中心に回動させることによりモニタ装置の高さ位置が調整される。このとき回動部14はベース部12との摺動面の摩擦力によりベース部12に対し、調整された回動角度に保持される。またモニタ装置を据付用治具を介して回動軸20を中心に回動させることによりモニタ装置の上下方向の角度が調整される。このときモニタ装置は据付用治具と回動部14との摺動面の摩擦力により回動部14に対し、調整された回動角度に保持される。
次に支持具10の各部の詳細構成を主に図6〜図10を参照して説明する。図6〜図8および図10は図1〜図5の装着状態における支持具10の断面図、図9はケース26単体の裏面図を示す。例えば図6において、ベース部12は硬質合成樹脂、金属等で構成された高剛性のケース26を具える。ケース26は椀を伏せたような外形を有し、平面形状は丸みを帯びた四角形(図5)に形成されている。四角形の各角部にはねじ通し穴27が開設されている。ねじ通し穴27には必要に応じて支持具10を被吸着面35に確実に固定するためのねじが差し込まれて被吸着面にねじ込まれる。ケース26は下方に開口する凹所28を有する。凹所28には吸盤30が収容配置される。吸盤30の吸着面30aは下方に向けられている。吸盤30の吸着面30aの全面には粘着性のある高分子ゲル層として高分子ゲルシート33が高分子ゲルシート33自身の粘着性を利用して着脱自在に貼り付けられている。着脱自在であるので高分子ゲルシート33が古くなった場合はこれを剥がして新しい高分子ゲルシートと交換することができる。高分子ゲルシート33が貼り付けられた吸盤30は吸盤作用によりダッシュボード等の被吸着面35に吸着する。このとき高分子ゲルシート33は被吸着面35に粘着して吸盤30による吸着力を保持して該吸着状態を長期間にわたり維持する働きをする。
図6において、吸盤30の中央部には硬質合成樹脂、金属等で構成された円盤40が埋め込まれている。円盤40の中央部上面には円盤40と一体に、扁平な横断面形状を有するロッド42が上方に突出して形成されている。ロッド42はケース26の上面26kの中央部に形成された穴44に、ロッド42の軸方向に移動自在に通されてケース26の上方に突出している。ロッド42のケース26の穴44から突出している突出部分42aの上部にはロックレバー46がピン48で回動自在にピン結合され、これによりロックレバー46はピン48の中心を通る回動軸50を中心に回動自在とされている。回動軸50は回動軸18,20と平行に配置されている。ロックレバー46はケース26上に露出する押さえ板54およびねじ56(図12)の頭部を隠す働きと、ロックレバー46の基端部に構成されているカム部57(図7)とケース26の上面26kとの当接(カム係合)によりロッド42をケース26に対し引き上げて吸盤30を被吸着面35に吸着させる働きをする。すなわちロックレバー46を手で操作して閉位置(施錠位置、すなわち図1〜図7の状態)に変位させればロッド42はケース26に対して引き上げられて、吸盤30は被吸着面35に強く吸着した状態に保持される。またロックレバー46を手で操作して開位置(開錠位置、すなわち図11〜図16の状態)に変位させれば、ロッド42はケース26に対して引き下げられて吸盤30は被吸着面35から容易に引き剥がせる状態になる。このようにして吸盤30とケース26とはピン結合されたロッド42およびロックレバー46を介して相互に連結されている。
図6において、ケース26の上面26kには回動部14の基端部側軸棒14bの下側半分を収容して支持する凹部52が形成されている。ケース26の上面26kには基端部側軸棒14bの上側半分を収容する押さえ板54が4本のねじ56により固定されている。4本のねじ56はケース26を貫通してケース26の凹所28内でナット59(図9)にねじ込まれて固定される。これにより基端部側軸棒14bはその中心軸を通る回動軸18を中心に回動自在にベース部12に支持される。押さえ板54と4本のねじ56は、ロックレバー46を閉位置(図1〜図7の状態)に回動させることにより外部から隠されて見えなくなる。
回動部14は図5に示されているように、互いに間隙を隔てて配置された左右のアーム14c,14dと、アーム14c,14dの基端部間を相互に連結する基端部側軸棒14bと、アーム14c,14dの自由端部間を相互に連結する自由端部側軸棒14aを具え、硬質合成樹脂、金属等で全体として矩形の枠状に一体に構成されている。基端部側軸棒14bの軸方向中央部には球状に膨出した大径部14baが形成されている。大径部14baは基端部側軸棒14bの一部を大径にすることにより、基端部側軸棒14bとケース26および押さえ板54との間に生じる摩擦力を大きくする働きをするものである。この摩擦力により回動部14はモニタ装置の荷重により下方に回動するのが阻止される。基端部側軸棒14bとケース26および押さえ板54との間に生じる摩擦力は、押さえ板54をケース26に装着する4本のねじ56をナット59にねじ込むねじ込み量により調整することができる。したがってこのねじ込み量によりこの摩擦力を適度な大きさに予め設定しておくことにより、運転者等はモニタ装置に手で力を加えてベース部12に対する回動部14の回動位置(つまりモニタ装置の高さ位置)を調整することができ、この調整した回動位置は保持される。
次に吸盤30の外周縁部における高分子ゲルシート33の保持構造について図6のN部拡大図である図8を参照して説明する。前述のように吸盤30の吸着面30aにはその全面に高分子ゲルシート33が高分子ゲルシート33自身の粘着性を利用して着脱自在に貼り付けられている。吸盤30の外周縁部30bは吸着面30a側に折り返されて全周にわたり折り返し部30bbを形成している。高分子ゲルシート33の外周縁部33aは吸盤30の外周縁部30bの表面側部分30baと折り返し部30bbとの間に挟み込まれている。これによれば高分子ゲルシート33の外周縁部33aを吸盤30の外周縁部30bの表面側部分30baと折り返し部30bbとの間に挟み込んでいるので、吸盤30の吸着面30aに高分子ゲルシート33を二色成形や接着剤で接合しなくても、吸盤30を高分子ゲルシート33とともに被吸着面35から引き剥がすときに高分子ゲルシート33が吸盤30の吸着面30aから剥がれて被吸着面35側に残るのが防止される。また吸盤30の折り返し部30bbは先端部30bbaが先細に形成され、これにより折り返し部30bbの先端部30bbaの位置で折り返し部30bbと高分子ゲルシート33との段差dが緩和されている。段差dが大きいと吸盤30が被吸着面35に吸着した状態で折り返し部30bbの先端部30bbaが被吸着面35を押してこの段差部32のすぐ内周側の位置で高分子ゲルシート33が被吸着面35から浮き上がり易くなるが、段差dが緩和されているので、高分子ゲルシート33が被吸着面35から浮き上がるのが抑制され、吸盤30による吸着状態を長期間にわたり維持することができる。また折り返し部30bbの先端部30bbaが先細に形成されているので、高分子ゲルシート33を吸盤30の吸着面30aに装着するときに折り返し部30bbをめくり上げ易くなり、高分子ゲルシート33を装着するのが容易になる。
図8において、吸盤30の周縁部上面30cは、後述する指掛け用開口部62,64の位置を除いた全周でケース26の周縁部下面26aに当接支持される。ケース26の最外周部には吸盤30の外周縁部30bを包囲して隠す縁部26bが、該指掛け用開口部62,64の位置を除いた全周で下方に向けて突出形成されている。ケース26の裏面には、吸盤30の外周縁部30bが高分子ゲルシート33の外周縁部33aを挟み込んでいる箇所のすぐ内周側の位置に、突条26cが全周にわたり円環状に(図9)形成されている。これによれば吸盤30が被吸着面35に吸着した状態にあるときに突条26cが吸盤30の中央部の負圧空間66(図6、図7)の負圧により吸盤30との対向箇所を全周にわたり押圧し該押圧した箇所で高分子ゲルシート33を被吸着面35に強く押し付けるので、負圧空間66が外部空間から確実に遮断され、吸盤30による吸着状態を長期間にわたり維持することができる。
次に吸盤30を被吸着面35から引き剥がすための構造について図6のM部拡大図である図10を参照して説明する。ケース26の後部外周縁部には2箇所の隆起部(以下「ケース側隆起部」)26m,26n(図1)が形成され、これに伴いケース側隆起部26m,26nの内面側に外方(後方)に開口する指掛け用開口部62,64(図1)が形成されている。吸盤30の後部外周縁部にはケース26の指掛け用開口部62,64に対面する位置に指掛け用開口部62,64の内面形状に倣った(つまり指掛け用開口部62,64に丁度収まる)外面形状を有する隆起部(以下「吸盤側隆起部」)30e,30f(図1)が形成されている。吸盤側隆起部30e,30fはケース26の指掛け用開口部62,64内で被吸着面35から常に浮いた状態に配置されている。吸盤側隆起部30e,30fは指掛け用開口部62,64内で折り返し部30bbのすぐ外周側から立ち上がって隆起している。突条26cは吸盤側隆起部30e,30fがある周方向位置においても、吸盤30の外周縁部30bが高分子ゲルシート33の外周縁部33aを挟み込んでいる箇所のすぐ内周側の位置に対面し、吸盤30が被吸着面35に吸着した状態にあるときにこの位置を押圧して吸盤側隆起部30e,30fから負圧空間66への空気の流入を遮断する。被吸着面35に装着された支持具10を被吸着面35から外すときは、後述するようにロックレバー46を開位置に回動させた後、2本の指を指掛け用開口部62,64に掛けて吸盤側隆起部30e,30fごとケース26を引き上げる(図18参照)。
以上の構成の支持具10をダッシュボード等の被吸着面35に装着する手順について説明する。被吸着面35に装着する前は図11〜図16に示すようにロックレバー46を手動操作で開位置(開錠位置)に設定する。この状態で支持具10を被吸着面35の所望位置に載置する。次いでロックレバー46の上方に向いて露出している内面部分46a(図12〜図16)を指で下方に強く押下してロッド42を押し下げる。こうすることにより吸盤30の中央部が押し下げられて高分子ゲルシート33と被吸着面35との間の空間66(図15、図16)の空気が排出されて高分子ゲルシート33が被吸着面35に広い面積で粘着する。なお図15〜図17では高分子ゲルシート33は周縁部を除き吸盤30の吸着面30aから離れた状態に図示されているが、通常は一度吸着面30aに貼り付けられれば、被吸着面35から引き剥がしても吸着面30aに貼り付けられた状態が維持される。
この状態からさらにロックレバー46を手動操作で図1〜図7に示すように閉位置(施錠位置)に回動させることにより、カム部57(図3、図4、図7)がケース26の上面26kに当接(カム係合)してロッド42が吸盤30の中央部を伴って引き上げられて高分子ゲルシート33と被吸着面35との間の空間66が負圧化されて吸着力が発生する。これにより支持具10は被吸着面35に強く装着された状態となる。空間66が負圧化された状態では突条26c(図6、図7)が該負圧により吸盤30を介して高分子ゲルシート33を被吸着面35に強く押し付けるので、吸盤30による吸着状態が長期間にわたり維持される。
このようにして支持具10を被吸着面35に装着した状態では、運転者等が手動操作で回動部14を回動軸18を中心に回動させることにより、回動部14の自由端部側軸棒14aに据付用治具を介して支持されたモニタ装置の高さ位置が調整される。また運転者等が手動操作でモニタ装置を前記据付用治具を介して回動軸20を中心に回動させることによりモニタ装置の上下方向の角度が調整される。したがって回動軸18を中心とした回動部14の回動と回動軸20を中心としたモニタ装置の回動との協働により、モニタ装置を被吸着面35に対し所定の姿勢に維持したままモニタ装置の高さ位置を調整することができる。
支持具10を被吸着面35から外すときは、図18に示すようにロックレバー46を開位置に回動させた後、片手の2本の指68を指掛け用開口部62,64にそれぞれ掛けて吸盤側隆起部30e,30fごとケース26を引き上げる。このとき操作者は支持具10の前側から指掛け用開口部62,64を直接見ることはできないが、指掛け用開口部62,64の位置はケース側隆起部26m,26nの位置で明確に表示されるので、操作位置を探すのに苦労することがなく、引き剥がし操作を容易に行うことができる。なおケース側隆起部26m,26nの表面に引き剥がし操作位置であることを示す文字または記号を併せて表示して、引き剥がし操作位置であることをより明確に表示することもできる。
ケース26を吸盤側隆起部30e,30fごと引き上げると、吸盤30および高分子ゲルシート33が撓んでケース26の後部側(指掛け用開口部62,64が形成されている側)が持ち上がり、該ケース26の後部側で高分子ゲルシート33が被吸着面35から剥がれ、高分子ゲルシート33と被吸着面35との間の負圧空間66に空気が流入して吸盤30が高分子ゲルシート33ごと被吸着面35から引き剥がされる。このとき高分子ゲルシート33の外周縁部33aは吸盤30の外周縁部30bの表面側部分30baと折り返し部30bbとの間に挟み込まれているので、高分子ゲルシート33が吸盤30の吸着面30aから剥がれて被吸着面35側に残るのが防止される。
前記実施の形態ではこの発明の吸盤装置を車載モニタ装置の支持具に適用した場合について説明したが、この発明の吸盤装置は車載モニタ装置の支持具以外の各種用途に適用することができる。
この発明の吸盤装置を車載モニタ装置の支持具に適用した実施の形態を示す図で、該支持具をロックレバー46を閉位置にしてダッシュボード等の被吸着面35に装着して背面側から見た斜視図である。 図1の支持具を前面側から見た斜視図である。 図1の支持具の側面図である。 図1の支持具の背面図である。 図1の支持具の平面図である。 図5のL−L矢視断面図である。 図6のN−N矢視断面図である。 図6のN部拡大図である。 図1の支持具10におけるケース26単体の裏面図である。 図6のM部拡大図である。 図1の支持具をロックレバー46を開位置にしてダッシュボード等の被吸着面35に載置して背面側から見た斜視図である。 図11の支持具を前面側から見た斜視図である。 図11の支持具の側面図である。 図11の支持具の平面図である。 図14のJ−J矢視断面図である。 図15のK−K矢視断面図である。 図15のL部拡大図である。 図1の支持具を被吸着面から外すときの状態を示す図で、図14のJ−J矢視位置で見た断面図である。
符号の説明
10…車載モニタ装置の支持具(吸盤装置)、26…ケース、26c…突条、26m,26n…ケース側隆起部、30…吸盤、30a…吸盤の吸着面、30ba…吸盤の外周縁部の表面側部分、30bb…吸盤の外周縁部の折り返し部、30e,30f…吸盤側隆起部、33…高分子ゲルシート(高分子ゲル層)、33a…高分子ゲルシートの外周縁部、35…被吸着面、42…ロッド、42a…ケースの穴から突出しているロッドの突出部分、44…ケース中央部の穴、46…ロックレバー、48…ピン結合のピン、57…ロックレバーのカム部、62,64…指掛け用開口部、66…吸盤の負圧空間

Claims (7)

  1. 吸盤と、該吸盤の外面に被せられて該吸盤と相互に連結されるケースとを具備し、
    前記ケースの外周縁部の一部に該外周縁部の外方に開口する指掛け用開口部が形成され、
    前記吸盤の外周縁部の一部に前記指掛け用開口部内に配置される隆起部が形成され、
    前記吸盤が被吸着面に吸着された状態にあるときに前記隆起部は前記指掛け用開口部内で該被吸着面から浮いた状態に配置され、さらに
    前記吸盤の前記隆起部と該吸盤の中央部の負圧空間との間の箇所に対向して前記ケースの裏面に突条が形成され、
    前記吸盤が前記被吸着面に吸着された状態にあるときに前記突条は前記吸盤の負圧空間の負圧により前記吸盤の対向箇所を押圧して前記隆起部から前記負圧空間への空気の流入を遮断する
    吸盤装置。
  2. 前記ケースの外周縁部に隆起部が形成され、前記指掛け用開口部が該隆起部の内面側に形成されている請求項1記載の吸盤装置。
  3. 前記突条が前記ケースの裏面に前記吸盤の負圧空間の全周を取り囲む位置に対向して連続した環状に形成されている請求項1または2記載の吸盤装置。
  4. 前記ケースに向きがあり、前記指掛け用開口部が該ケースの後部の一箇所または複数箇所に形成されている請求項1から3のいずれか1つに記載の吸盤装置。
  5. 前記吸盤の吸着面に粘着性のある高分子ゲル層が装着され、
    前記吸盤が前記被吸着面に吸着された状態にあるときに前記突条は前記吸盤の負圧空間の負圧により前記吸盤の前記高分子ゲル層が装着されている領域を押圧する請求項1から4のいずれか1つに記載の吸盤装置。
  6. 前記高分子ゲル層は該高分子ゲル層自身の粘着性を利用して前記吸盤の吸着面に着脱自在に装着され、
    前記吸盤の外周縁部に該吸盤の吸着面側に折り返された折り返し部が形成され、
    前記高分子ゲル層の外周縁部は前記吸盤の外周縁部の表面側部分と前記折り返し部との間に挟み込まれ、
    前記吸盤の隆起部は前記折り返し部の外周側に形成されている請求項5記載の吸盤装置。
  7. 前記吸盤の外面中央部にロッドが突出形成され、
    前記ケースの中央部に穴が形成され、該穴に前記ロッドの突出部分を該ロッドの軸方向に移動自在に通して該ケースを前記吸盤の外面に被せ、
    前記ロッドの前記ケースの穴から突出している突出部分に回動自在にロックレバーをピン結合し、
    該ロックレバーが前記ピン結合のピンを中心とした回動動作に伴い前記ケースの所定箇所とカム係合して前記ロッドを該ケースに対して該ロッドの軸方向に移動させることにより、該ロッドを該ケースに対して引き上げて前記吸盤を被吸着面に強く吸着した状態と、該ロッドを該ケースに対して引き下ろして前記吸盤を前記被吸着面から容易に引き剥がせる状態とに変位させる構造を有し、
    該構造により前記吸盤と前記ケースとが、前記ピン結合されたロッドおよびロックレバーを介して相互に連結されている請求項1から6のいずれか1つに記載の吸盤装置。
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