JP4817433B2 - 開き防止具 - Google Patents
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Description
また、「扉の開放防止具」という他の例では、ベルトの両端の各固定手段について、扉などに固定された箇所と着脱できるようにしたもので、どちらからでも着脱可能にしたものである(特許文献2参照)。
そして、前記解除操作部により、ベルト側係合手段と固定側係合手段との係合を解除すると、ベルト部材の他端側に設けられたベルト側係合手段は、第2の固定板から外れた自由に変位可能な状態となる。この状態においては、可撓性を持つベルト部材を屈曲もしくは湾曲させて冷蔵庫の側面に固定された固定側仮固定手段と、前記ベルト側仮固定手段とにより仮固定することができる。
これにより、従来のように、自由端となったベルト部材の先端に、扉等から外したベルト側係合手段が、例えば、閉じようとする扉の進路に垂れ下がったりして、扉の開閉の邪魔になるということがなく、特に料理中の冷蔵庫の扉等、頻繁に扉を開閉する際の扉の開閉などがし易くなり、使用者が係止状態を選択的に使用した際の使い勝手が向上する。
上記構成によれば、凸部と凹部を用いることで、例えば頻繁に扉を開閉する際等における片手での前記仮固定の作業が容易となる。
上記構成によれば、前記複数個のベルト側固定手段を選択して固定することで、ベルト部材により第1の固定板と第2の固定板との間に設けられる距離を調整することができ、装着対象となる家具や扉等に応じた位置に装着して使用できる。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
これらの図に示されているように、開き防止具10は、例えば、図示しない冷蔵庫等の片開き戸や、キャビネットなどの両開き扉、家具の引き出し、救急箱等のヒンジ式の箱等に好適に使用できるものであって、図示しない冷蔵庫等の本体側側壁面や両開き扉の一方の壁面に固定される固定板本体12を備える第1の固定部材11と、冷蔵庫等の扉や両開き扉の他方の扉に固定可能な固定板本体31を備える第2の固定板30とを有している。
すなわち、第1の固定板11と第2の固定板30とはベルト部材21によって連結されており、該ベルト部材21は、所定の長さで帯状に延びた可撓性のある長尺部材であり、例えば、第1の固定板11を冷蔵庫の側面に固定した際に、第2の固定板30が冷蔵庫扉の前面に回り込むのに十分な長さを有するようにされている。
ここで、ベルト部材のベルト本体25は、例えばSBS樹脂等のエラストマーやシリコーン、EVA樹脂、ポリエチレン等の可撓性を有する弾性材料により形成されており、JIS−K6235(ISO7619)におけるA型デュロメータによる硬度で、70度程度のものであり、扉等を操作されても伸びて開いてしまう恐れがないだけでなく、繰り返し屈曲・湾曲されても、折り癖がついたり、曲がった状態から復帰できなくなったりすることが少なく、破断しにくいものである。
カバー部材14の表面側には外方に突出する固定側支持・被支持手段13が形成されている。この固定側支持・被支持手段13は、この場合、例えば、僅かに長い長円状のプレートとされて、ベルト部材21の延伸方向とは反対側に突出した凸部とされている。
固定板本体12と、後述する固定板本体31の裏面側には装着対象物への装着手段12a,31aが形成されており、ここでは接着層によって接着する構成としているが、吸盤や面ファスナ等の繰り返し装着可能な装着手段によって取付ける構成としてもよい。
固定板本体12の中心には低い円筒状のボスないし軸部15が設けられており、この軸部15をベルト側固定手段22のいずれかの貫通孔に挿通して、反対側からカバー部材14の円筒状の軸部14a内に嵌入させる。これにより、図1のように、ベルト部材の一端部に固定板本体12を固定でき、さらには、固定側支持・被支持手段13が固定される。
また、このような構成とすることで、固定板側固定手段である軸部15の周囲でベルト側固定手段22が回動可能に固定されて、ベルト本体25がベルト固定板11に対して回転することができる。
また、固定板本体12の軸部15による固定を、固定側支持手段13を把持してカバー部材14を外し、挿入する位置を貫通孔22aないし22dから選択して変更することにより、ベルト固定板11と係合固定板30との間に設けられる距離を調整することができる。
該ベルト側係合手段27の先端には、互いに内向きに爪部28,28を設けた一対の係合受容部が形成されており、爪部28の背面には目隠し28aが形成されている。
さらに、ベルト側係合手段の基部には、ベルト部材21に対向して、ベルト側支持・被支持手段29が形成されている。この場合、ベルト側支持・被支持手段29は、図2に示すようなスリット状の凹部でなる支持手段とされて、後述するように利用される。
係合解除部材34は、ベルト側係合手段27の係合受容部に対する係合・解除機能を実現するための部品であり、先端に外向きの爪部を備え、ベルト部材21側に向けて延びて可撓性を有する上下一対の脚片で形成された固定係合手段35,35と、各脚片35,35の途中からそれぞれ離間する方向となるよう上と下に延出された舌片状の(解除)操作部36,36を備えている。各脚片35,35の基部はV字状に一体となってバネ作用を発揮し、操作部36,36は互いに離間する方向に付勢されている。
なお、カバー32の上下の開口38a,38aから露出した操作部36,36を上下から摘んで内方に撓めると、各脚片35,35の爪部とベルト側係合手段27の内向き爪部28,28との係合が外れるようになっている。
なお、ベルト側係合手段27と固定側係合手段35の各爪部の方向は逆に形成されていてもよく、また、各係合手段27,35は所謂バックルと言われる係合を採用しているが、この他のホックやスナップボタン、面ファスナ等の各種係合手段を採用してもよい。
また、好ましくは、固定側支持・被支持手段13の表面と、カバー32の表面の少なくとも一方には、それぞれ弾性部13a,33を形成する。これはエラストマーなどをカバー32等の表面に二色成形等によって一体成形したり、接着することによりこれら表面を被覆するもので、乳幼児などがぶつかった際に怪我をしたり、痛みなどの不快な刺激を与えるのを防止すると共に、破損を防ぐためである。
この際、操作部36,36を上下から摘んで変形させないとベルト部材21に固定されているベルト側係合手段27と第2の固定板30との係合は外れないので、乳幼児が係合を解除して、当該冷蔵庫を開くことはできない。
図示されているように、開き防止具10から第2の固定板30(図3参照)を除いた長い構成のものがベルト部材21の部分で反転するよう折り畳まれて、図3で示したベルト側支持部29としての凹部に、固定側被支持部13としての長円状の薄板の先端が差し込まれ、仮固定されており、この時爪部28,28は目隠し28aによって覆われている。
これにより、従来のように、自由端となったベルト部材の先端に、扉等から外したベルト側係合手段が、閉じようとする扉の進路に垂れ下がったりして、扉の開閉の邪魔になるということがなく、扉の開閉などがし易くなり、使い勝手が向上する。
なお、ベルト側支持部29は、支持部ではなく、「被支持部」として、挿入される薄板や突起、凸部などで構成してもよいし、この場合、固定側被支持部13は被支持部ではなく、挿入されるものを支持するための凹部などでなる「支持部」としてもよいことは勿論である。
すなわち、図3で説明したように、固定板側固定手段である軸部15の周囲でベルト側固定手段22が回動可能に固定されている。このため、ベルト側係合手段27と固定側係合手段35との係合を解除すると、ベルト部材21は先端にベルト側係合手段27が付いた状態で、これを下にして垂れ下がるので、開閉すべき扉の進路を邪魔することがない。これにより、開こうとする扉や引出しへの固定手段の一部であるベルト側係合手段27を外した際に、開閉動作の邪魔にならないようにすることができる。
つまり、例えば料理中等で非常に頻繁に扉を開閉することが想定される際には、使用者は各支持部・被支持部13,29による支持を行い、急に解除状態を維持したい場合には、ベルト部材21を回動させて繰り返して開閉を行い易い状態とすることが選択できる。
これらの図において、第1の実施形態と共通する構成には同一の符合を付して重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
これにより、ベルト固定板11−1と係合固定板30−1との間に設けられる距離を無断階に調整して、固定板本体12とカバー部材14で挟み込んで固定することができる。
これにより、係合解除部材34−1を、ベルト側係合手段27に当接させ、図5に示されているように、長孔38から露出した係合操作突起37を使用者がベルト側係合手段27に近接する方向であるA1方向に移動させると、固定係合手段35,35である図6の各脚片35,35が内方に変形されて、ベルト側係合手段27の内向きの爪部28,28間に受容される。そして、互いに爪部の段部を当接させることで、係合される。
そして、係合を解除する際には操作部36を変形させながらベルト側係合手段27から離間する方向であるA2方向に移動させると、固定係合手段35がベルト側係合手段27の爪部28,28間に受容されて係合される。
このように、係合を行う際にはベルト側係合手段27ではなく、係合操作突起37を操作すればよく係合し易いだけでなく、頻繁に開閉を行う際等に、係合固定板30−1側でも係合を解除した状態を維持できる。
これに対して、ベルト側固定手段27には、ベルト側支持手段として、凹部である孔29−1が形成されており、ボス13−1を孔19−1に挿入することで、図4で説明した様に仮固定できるようになっている。
第2の実施形態は以上のように構成されており、第1の実施形態と同様の作用効果を発揮できるものである。
Claims (4)
- 扉や引出しなどの複数の部材でなる対象物が開き動作する該対象物を閉止するための開き防止具において、
前記複数の部材の一方に固定可能な第1の固定板と、前記複数の部材の他方に固定可能な第2の固定板と、これら第1の固定板と第2の固定板とをつなぐ可撓性を有するベルト部材とを備えており、
該ベルト部材の一端部には、前記第1の固定板が取付けられるようにされ、
前記第2の固定板には、前記ベルト部材の他端部に取り付けたベルト側係合手段と係合される固定側係合手段と、該固定側係合手段の係合を解除するための解除操作部とが設けられていて、
さらに、前記第1の固定板に設けられ、前記ベルト部材の他端部のベルト側係合手段の他端部を仮固定するための固定側仮固定手段と、
前記ベルト部材の他端部の前記ベルト側係合手段に設けられ、前記固定側仮固定手段と仮固定されるためのベルト側仮固定手段と
を備え、
前記解除操作部により、前記ベルト側係合手段と前記固定側係合手段との係合が解除された状態で、前記ベルト部材を屈曲もしくは湾曲させて、前記固定側仮固定手段と、前記ベルト側仮固定手段とにより仮固定する構成とした
ことを特徴とする開き防止具。 - 前記ベルト部材の一端側には、前記第1の固定板が固定されるベルト側固定手段が設けられており、しかも前記ベルト側固定手段は、前記第1の固定板との固定位置を前記ベルト部材の長さ方向に沿って相対的に変更可能とされており、前記第1の固定板をベルト固定板とし、該ベルト固定板には、前記ベルト部材に対して前記ベルト固定板の前記固定位置を相対的に変更して固定するための手段として、固定板側固定手段が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の開き防止具。
- 前記ベルト側仮固定手段には、凸部および/または凹部が形成され、前記固定側仮固定手段には、前記ベルト側仮固定手段の前記凸部および/または凹部に対応する凹部および/または凸部が形成されることにより、前記ベルト側仮固定手段および前記固定側仮固定手段のうちの一方の凸部と、他方の凹部とで仮固定する構成としたことを特徴とする請求項1に記載の開き防止具。
- 前記ベルト側固定手段は前記ベルト部材の長さ方向に沿って複数個形成されており、前記固定板側固定手段が、前記複数個のベルト側固定手段に選択的に固定されることを特徴とする請求項2に記載の開き防止具。
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