JP4816621B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

本発明はショベルまたはそのベースマシンを転用し、かつ、ウィンチを搭載して構成される集材機等の作業機械に関するものである。
集材機を例にとって背景技術を説明する。
この集材機は、図15、16に示すようにクローラ式(またはホイール式)の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載されて自走・旋回式のベースマシン(ショベルのベースマシン)Aが構成される。
上部旋回体2を構成するアッパーフレーム3には、左右片側(通常は図示のように左側。以下、この場合で説明する)にキャビン4が搭載されるとともに、このキャビン4内のオペレータから見た右側に作業アタッチメント5が前向きに装着される。
作業アタッチメント5は、ブーム6と、このブーム6の先端に取付けられたアーム7と、このアーム7の先端に取付けられたバケット8と、これらを駆動して作業アタッチメント5に関節運動を行わせるブーム、アーム、バケット各シリンダ(油圧シリンダ)9,10,11とによって構成される。なお、バケット8に代えて材木を挟んで運搬するクランプ装置等の他の作業具が取付けられる場合もある。
アッパーフレーム3には、メインブラケット12とブームシリンダブラケット13とが設けられ、作業アタッチメント5のブーム6の基端部(ブームフット)がメインブラケット12に、ブームシリンダ9の下端部(シリンダフット)がブームシリンダブラケット13にそれぞれブームフットピン14、シリンダフットピン15によって取付けられる。
また、アッパーフレーム3にウィンチ16が設置され、このウィンチ16によって、伐り出した材木を引っ張って集める集材作業が行われる。17はウィンチ16から繰り出されたロープ、18はこのロープ17をアタッチメント下面側に通して機械前方に導くようにアーム下面に設けられたロープガイドシーブである。
なお、ウィンチ16として、図示のように上下にドラムを備えた二胴式のものと、一つのドラムを備えた一胴式のものとがあり、作業内容等に応じてこれらのうちから選択される。
このウィンチ16は、ロープ17を機械前方に繰り出して集材作業を行うことから、図示のようにアッパーフレーム3の前部に配置される。
この場合、ショベルをそのまま集材機として転用すると、図15に示すように側面から見てウィンチ16が作業アタッチメント5のブーム6及びブームシリンダ9(以下、ブーム等という)と干渉してしまう。
そこで従来は、図16に示すようにブーム等に対して右側にオフセットした位置でウィンチ16をアッパーフレーム3の前部に設置している(特許文献1参照)。
なお、ショベルベースのウィンチ付き作業機械の他の例として、たとえば特許文献2には、作業アタッチメントに代えて伸縮ブームを取付けたクレーンが開示されている。
この公知技術では、伸縮ブームをキャビン内のオペレータの視点よりも高くして側方視界を確保することを目的として、メインブラケット12に作業機ブラケットを取付け、この作業機ブラケットに伸縮ブームを取付けるとともに、同ブラケットの背面にウィンチを取付けている。
実開平6−14246号公報 特開昭59−118693号公報
ところが、特許文献1に示された公知技術によると、ウィンチドラムの幅方向中心Oがブーム幅方向の中心L(図6参照。以下、これらをウィンチ中心、ブーム中心という)から右に大きくオフセットしているため、このウィンチ16とロープガイドシーブ18との間でのロープ17のフリートアングルが大きくなる。
しかも、ウィンチ16とロープガイドシーブ18との距離は、ブーム6またはアーム7を上げるに従って短くなり、この距離の縮小に応じてフリートアングルがさらに大きくなる。
このため、ウィンチドラムでのロープ17の乱巻が起こり易くなる。
また、フリートアングルが大きくなると、作業時に、ウィンチ16に働く引張り力によってアッパーフレーム3にねじりトルクが作用し、アッパーフレーム3の変形が発生するおそれがあった。
一方、特許文献2に示された公知技術では、ウィンチを作業機ブラケットの背面に設置するため、ウィンチ中心をブーム中心にほぼ一致させることが可能となり、フリートアングルとこれに起因する問題を回避することができる。
反面、ウィンチから引き出したロープをアタッチメント背面(上面)側に通さざるを得ないため、この構成を図15,16の集材機に適用した場合、ロープガイドシーブをアタッチメント全長部分の多数個所に配置しなければならない。
このため、ロープガイド構造が複雑となり、ロープ通し作業が面倒となる上に、ロープをシーブに押し付ける状態でガイドすることから、ロープの緩みによる脱輪が発生し易い等の種々の問題が生じる。
そこで本発明は、ウィンチから繰り出したロープをアタッチメント下面側に通す構成をとりながら、ロープのフリートアングルを小さくして乱巻の発生等の弊害を除去することができる作業機械を提供するものである。
請求項1の発明は、下部走行体上に上部旋回体が縦軸まわりに旋回自在に搭載されて成るベースマシンと、掘削や運搬等を行う作業アタッチメントと、繰り出したロープによって材木を引き寄せる集材作業等を行うウィンチと、上記ロープを作業アタッチメントの下面側に通して機械前方に導くように作業アタッチメントに設けられたロープガイドシーブとを具備し、上記上部旋回体を構成するアッパーフレームにメインブラケットとブームシリンダブラケットとが設けられ、上記作業アタッチメントを構成するブームの基端部が上記メインブラケットに、ブームを起伏作動させるブームシリンダの下端部が上記ブームシリンダブラケットにそれぞれピン着される作業機械において、アダプタを、上記メインブラケット及びブームシリンダブラケットを用いてアッパーフレーム上に着脱自在に取付け、上記ブームの基端部及びブームシリンダの下端部をこのアダプタに取付けることにより、ブーム及びブームシリンダの対アッパーフレーム高さを上げて、ブーム直前方のアッパーフレーム上に作業アタッチメントと干渉しないウィンチ空間を形成し、上記ウィンチをこのウィンチ空間に設置したものである。
請求項2の発明は、請求項1の構成において、ウィンチを、そのドラムの幅方向中心がブームの幅方向の中心とほぼ一致する状態で設置したものである。
請求項3の発明は、請求項1または2の構成において、ロープガイドシーブを、作業アタッチメントの下面においてアタッチメント幅内に取付けたものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの構成において、ウィンチをアダプタの前面側に取付けたものである。
請求項5の発明は、請求項4の構成において、アダプタを、下端部がメインブラケットに着脱自在にピン着されたフレーム体と、このフレーム体とブームシリンダブラケットとの間に取付けられてフレーム体を支持するロッドとによって構成し、ウィンチをこのロッドの前面側に取付けたものである。
請求項6の発明は、請求項5の構成において、ロッドを補強するリンク部材をロッドとメインブラケットとに跨って取付けたものである。
請求項7の発明は、請求項5の構成において、ロッド及びアッパーフレームにそれぞれウィンチブラケットを上下に位置ずれした状態で前向きに設け、ウィンチをこの両ウィンチブラケットに跨って取付けたものである。
請求項8の発明は、請求項4の構成において、アダプタを、メインブラケットに着脱自在にピン着されたフレーム体と、このフレーム体の前部とアッパーフレームとの間に取付けられてフレーム体を支持するロッドとによって構成し、上記フレーム体にウィンチ支持部材を前向きに突設し、ウィンチをロッドの前方でこのウィンチ支持部材に取付けたものである。
請求項9の発明は、請求項4の構成において、アダプタ全体をフレーム材から成る一体物として構成し、このアダプタの前面側にウィンチを取付けたものである。
請求項10の発明は、請求項1〜3のいずれかの構成において、アッパーフレームにおけるアダプタよりも前方の位置にウィンチベースを設け、ウィンチをこのウィンチベースに取付けたものである。
本発明によると、アッパーフレームのメインブラケットに嵩上げ用のアダプタを取付け、このアダプタにブーム及びブームシリンダを取付けることにより、これらの対アッパーフレーム高さを上げて、ブーム直前方に作業アタッチメントと干渉しないウィンチ空間を作り、ここにウィンチを設置する構成としたから、ウィンチ中心とブーム中心とを接近(請求項2の発明ではほぼ一致)させることができる。
従って、ウィンチから繰り出したロープをアタッチメント下面側に通す構成をとりながら、ウィンチと、アタッチメントに取付けられたロープガイドシーブとの間でのロープのフリートアングルを小さく(請求項2の発明では0に近い最小値に縮小)することができる。
これにより、ウィンチの乱巻やアッパーフレームの変形等の弊害を除去することができる。
また、請求項3の発明によると、ロープガイドシーブを作業アタッチメントの下面においてアタッチメント幅内に設けたから、ウィンチ中心とブーム中心とを接近させたことの目的(フリートアングルの縮小)を最大限に達成できると同時に、同シーブをアタッチメント幅外に突出して設けた場合のように作業中にアタッチメントにねじりトルクが作用するおそれがなくなる。
請求項4〜9の発明によると、ウィンチをアダプタの前面側に取付けたから、アッパーフレーム側の加工が一切不要となる。
また、アダプタとウィンチを一つのユニットとしてアッパーフレームに一括して簡単に着脱することができる。
この場合、仕様の異なる複数ユニット(たとえば一胴式と二胴式、大型と小型)を予め用意しておき、作業内容に応じてこれらを使い分ける方式をとれば、仕様変更を簡単かつ迅速に行うことができる。
これらの点により、ウィンチ無しの標準仕様機(ショベル)からウィンチ付き作業機械(たとえば集材機)、またはその逆に転換するための作業が容易でコストも安くてすむ。
請求項5〜7の発明によると、アダプタをフレーム体とロッドとによって構成し、ウィンチを、アダプタ前側に位置するロッドの前面側に取付けたから、アダプタに対するウィンチの着脱作業がとくに簡単となる。
この場合、請求項6の発明によると、ロッドとメインブラケットとに跨って取付けたリンク部材によってロッドを補強することができる。また、請求項7の発明によると、ウィンチを、ロッドとアッパーフレームとで支持することができる。
このため、とくに二胴式ウィンチや大型ウィンチといった重いウィンチを取付ける場合でも、必要なウィンチ支持強度を確保し、ロッドの変形を防止することができる。
一方、請求項8の発明によると、アダプタのフレーム体にウィンチ支持部材を前向きに突設し、ウィンチをロッドの前方でこのウィンチ支持部材に取付ける構成としたから、ウィンチを、十分な強度を備えたフレーム体によって安定良く支持することができる。
請求項9の発明によると、アダプタ全体をフレーム材から成る一体物として構成し、ウィンチをこのアダプタの前面に取付けたから、ウィンチをより安定良く組み付けることができととともに、ウィンチに作用する荷重に対して十分な耐力を発揮させることができる。
請求項10の発明によると、アッパーフレームにおけるアダプタよりも前方の位置にウィンチベースを設け、ウィンチをこのウィンチベースに取付ける構成としたから、ウィンチをアダプタに取付ける場合と比較して、ウィンチ重量とウィンチ荷重を最も安定良く支持することができる。
また、アダプタを、ブーム及びブームシリンダを高位置に上げるための嵩上げ専用部材として設計し、組み付ければよいため、アダプタの設計の自由度を高め、かつ、その組み付けが簡単となる。
本発明の実施形態を図1〜図14によって説明する。実施形態では、背景技術で挙げた集材機を適用対象として例にとっている。
以下の実施形態において、次の基本構成は図15,16に示す公知技術と同じである。
(i) クローラ式(またはホイール式)の下部走行体1上に上部旋回体2が縦軸まわりに旋回自在に搭載されて自走・旋回式のベースマシン(ショベルのベースマシン)Aが構成される点。
(ii) 上部旋回体2を構成するアッパーフレーム3には、左側にキャビン4が搭載されるとともに、このキャビン4内のオペレータから見た右側に作業アタッチメント5が設けられる点。
(iii) 作業アタッチメント5は、ブーム6と、このブーム6の先端に取付けられたアーム7と、このアーム7の先端に取付けられたバケット(またはクランプ装置等の他の作業具)8と、これらを駆動して作業アタッチメント5に関節運動を行わせるブーム、アーム、バケット各シリンダ(油圧シリンダ)9,10,11とによって構成される点。
(iv) アッパーフレーム3に、メインブラケット12とブームシリンダブラケット13とが設けられ、作業アタッチメント5のブーム6の基端部(ブームフット)がメインブラケット12に、ブームシリンダ9の下端部(シリンダフット)がブームシリンダブラケット13にそれぞれブームフットピン14、シリンダフットピン15によって取付けられる点。
(v) 上部旋回体2にウィンチ16が設置され、このウィンチ16によって、伐り出した材木を引っ張って集める集材作業が行われる点。
(vi) 作業アタッチメント5(通常はアーム7。ブーム6とアーム7の双方でもよい)の下面にロープガイドシーブ18が取付けられ、ウィンチ16から繰り出されたロープ17が同シーブ18によりアタッチメント下面側に通されて機械前方に導かれる点。
なお、ロープガイドシーブ18は、全実施形態を通じて作業アタッチメント5(アーム7)の幅内に設けられている。
以上の構成を前提として、各実施形態においてはアダプタ19を、アッパーフレーム3のメインブラケット12及びブームシリンダブラケット13を用いてアッパーフレーム上に着脱自在に取付け、作業アタッチメント5のブームフット及びシリンダフットをこのアダプタ19に取付けている。
第1実施形態(図1〜図6参照)
アダプタ19は、図3,4に詳しく示すように本体としてのフレーム体20と、このフレーム体20を前側で支えるロッド21とによって構成している。なお、図3、4は図1、2のウィンチ取付部分のみを抽出し拡大して示している。
フレーム体20は、下端部をメインブラケット12のブームフット取付点にピン22によって取付けている。
このフレーム体20には、上端部にブーム取付部20a、このブーム取付部20aよりも前方下部にシリンダ取付部20b、このシリンダ取付部20bの下方にロッド取付部20cをそれぞれ設け、ブーム6の基端部(ブームフット)をブーム取付部20aにブームフットピン14によって、また、ブームシリンダ9の下端部をシリンダ取付部20bにシリンダフットピン15によってそれぞれ取付けている。
ロッド21は、垂直姿勢で上端部をロッド取付部20cに、下端部をブームシリンダブラケット13にそれぞれピン23,24によって取付けている。
このロッド21の前面において、図1〜図5に示す二胴式ウィンチ16の場合は上下両側に、図6に示す一胴式ウィンチ16の場合は中間下部寄りの位置にそれぞれウィンチ取付プレート25を設け、ウィンチ16の背面側をこの同プレート25に図示しない複数本のボルト、ナットによって着脱自在に取付けている。26…はウィンチ取付プレート25の背面とロッド21の側面とに跨って固着した三角形の補強材である。
このように、メインブラケット12に嵩上げ用のアダプタ19を取付け、このアダプタ19にブーム6及びブームシリンダ9を取付けることにより、これらの対アッパーフレーム高さを上げて、ブーム直前方に作業アタッチメント5と干渉しないウィンチ空間S(図3参照)を作り、ここにウィンチ16を設置している。
この構成とすれば、図2、4に示すようにウィンチ中心Oとブーム中心Lとを接近(この実施形態ではほぼ一致)させることができる。
従って、ウィンチ16から繰り出したロープ17をアタッチメント下面側に通す構成をとりながら、ウィンチ16とロープガイドシーブ18との間でのロープ17のフリートアングルを小さく(実施形態では0またはこれに近い最小値に縮小)することができる。
これにより、ウィンチドラムでのロープ17の乱巻を防止することができる。また、集材作業中、ウィンチ16に働く引っ張り力が、アッパーフレーム3の車幅方向のほぼ中心に同フレーム前後方向に真っ直ぐに作用するため、アッパーフレーム3に作用するねじりトルクを抑え、ねじりトルクによる同フレーム3の変形等を防止することができる。
また、この実施形態によると次の効果を有する。
(I) ロープガイドシーブ18をアーム下面においてアーム幅内(望ましくはブーム中心Lを挟んだ左右対称位置)に設けているため、フリートアングルを最小値に抑えながら、同シーブ18をアタッチメント幅外に突出して設けた場合のように作業中に作業アタッチメント5に大きなねじりトルクが作用するおそれがなくなる。
(II) ウィンチ16をアダプタ19(ロッド21)の前面側に取付けたから、アッパーフレーム3側の加工が一切不要となる。
(III) アダプタ19とウィンチ16を一つのユニットとしてアッパーフレーム3に一括して簡単に着脱することができる。
この場合、仕様の異なる複数ユニット(たとえば図1〜図5に示す二胴式と図6に示す一胴式、大型と小型等)を予め用意しておき、作業内容に応じてこれらを使い分ける方式をとれば、仕様変更を簡単かつ迅速に行うことができる。
(IV) アダプタ19をフレーム体20とロッド21とによって構成し、ウィンチ16を、アダプタ前側に位置するロッド21の前面側に取付けたから、アダプタ19に対するウィンチ16の着脱作業がとくに簡単となる。
これらの点により、ウィンチ無しの標準仕様機(ショベル)から集材機、またはその逆に転換するための作業が容易でコストも安くてすむ。
第2、第3実施形態(図7、8参照)
この両実施形態では、アダプタ19のロッド21の前面側にウィンチ16を取付けることを前提として、ウィンチ支持強度を高める構成をとっている。
すなわち、図7に示す第2実施形態においては、第1実施形態の構成に加えて、ロッド21とメインブラケット12とに跨って補強用のリンク部材27を取付けている。
リンク部材27は、後端部をメインブラケット12にアダプタ取付用のピン22を利用して取付け、前端部をロッド21にピン28によって取付けている。
図8に示す第3実施形態においては、ロッド21の下部、及びアッパーフレーム3(メインブラケット12)の前部にそれぞれウィンチブラケット29,30を、前者が高位、後者が低位となる上下位置ずれ状態で前向きに突設し、ウィンチ16の背面側〔詳しくは図示のようにウィンチ背面に設けた突片(符号省略)〕をこの両ブラケット29,30にピン31,32によって取付けている。
第2実施形態によるとロッド21をリンク部材27で後側から支えて補強できることにより、また第3実施形態によるとウィンチ16をロッド21とアッパーフレーム3とで支持できることにより、とくに二胴式や大重量のウィンチ16を取付ける場合でも、必要なウィンチ支持強度を確保し、ロッド21の変形を防止することができる。
第4実施形態(図9、10参照)
この実施形態においては、アダプタ19のフレーム体20にウィンチ支持部材33(図9に示す二胴式では上下二個所、図10に示す一胴式では上部一個所)を、ロッド21を避ける状態で前向きに突設し、ウィンチ16をロッド21の前方でこのウィンチ支持部材33に取付けている。
こうすれば、ウィンチ16を、十分な強度を備えたフレーム体20によって安定良く支持することができる。
第5実施形態(図11参照)
第1〜第4各実施形態ではアダプタ19をフレーム体20とロッド21とによって構成したのに対し、第5実施形態においてはアダプタ19´を全体がフレーム材からなる一体物として構成し、ウィンチ16をこのアダプタ19´の前面に取付けている。
アダプタ19´は、下端部をメインブラケット12にピン22によって取付けるとともに、この取付点よりも前方下部に突設したブラケット34をブームシリンダブラケット13にピン24によって取付けることによってアッパーフレーム3上に固定している。
この一体型のアダプタ19´は、第1〜第4各実施形態の分離型のアダプタ19と同様に上端部にブーム取付部20a及びシリンダ取付部20b(ロッド取付部20cは不要)を有し、ブーム取付部20aにブーム6、シリンダ取付部20bにブームシリンダ9をそれぞれブームフットピン14、シリンダフットピン15によってそれぞれ取付けている。
この構成によると、ウィンチ16をより安定良く組み付けることができととともに、ウィンチ16に作用する荷重(とくにねじり荷重)に対して十分な耐力を発揮させることができる。
第6実施形態(図12〜図14参照)
第6実施形態では、ウィンチ16を、アダプタ(第1〜第4実施形態の分離型を例示している)19ではなく、アッパーフレーム3に取付けている。
すなわち、アッパーフレーム3におけるアダプタ19よりも前方の位置(前端部)にウィンチベース35を水平に取付け、このウィンチベース35上にウィンチ(図12、13では二胴式、図14では一胴式)16を設置している。
この構成によると、ウィンチ16をアダプタ19に取付ける場合と比較して、ウィンチ重量とウィンチ荷重を最も安定良く支持することができる。
また、アダプタ19を、ブーム6及びブームシリンダを高位置に上げるための嵩上げ専用部材として設計し、組み付ければよいため、アダプタ19の設計の自由度を高め、かつ、その組み付けが簡単となる。
他の実施形態
(1) ウィンチ16をロッド21に取付ける第1実施形態(図1〜図4)と、ウィンチ16をアダプタ16のフレーム体20に取付ける第4実施形態(図9、10)を合わせた実施形態として、ウィンチ16をロッド21とフレーム体20に取付けてもよい。
(2) 本発明は集材機に限らず、上部旋回体2のアッパーフレーム3にウィンチを搭載し、このウィンチから繰り出したロープを作業アタッチメントの下面側に通して機械前方に導き、引き寄せ、牽引等の種々の作業を行う作業機械に広く適用することができる。
本発明の第1実施形態にかかる集材機の全体側面図である。 同平面図である。 図1の一部を抽出し拡大して示す図である。 図2の一部を抽出し拡大して示す図である。 第1実施形態におけるアダプタのロッドとウィンチの分解斜視図である。 一胴式ウィンチを用いた場合の図3相当図である。 本発明の第2実施形態を示す図3相当図である。 本発明の第3実施形態を示す図3相当図である。 本発明の第4実施形態を示す図3相当図である。 一胴式ウィンチを用いた場合の図9相当図である。 本発明の第5実施形態を示す図3相当図である。 本発明の第6実施形態を示す図3相当図である。 同図4相当図である。 一胴式ウィンチを用いた場合の図12相当図である。 従来の集材機を示す全体側面図である。 同平面図である。
符号の説明
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 アッパーフレーム
5 作業アタッチメント
6 ブーム
7 アーム
8 バケット
9 ブームシリンダ
12 メインブラケット
13 ブームシリンダブラケット
14 ブームフットピン
15 シリンダフットピン
16 ウィンチ
17 ロープ
18 ロープガイドシーブ
19 アダプタ
20 フレーム体
20a ブーム取付部
20b シリンダ取付部
20c ロッド取付部
21 ロッド
22 アダプタ取付用のピン
23,24 ロッド取付用のピン
25 ウィンチ取付プレート
27 リンク部材
28 リンク部材取付用のピン
31 ウィンチ取付用のピン
33 ウィンチ支持部材
19´ 一体型のアダプタ
34 アダプタのブラケット
35 ウィンチベース
S ウィンチ空間
O ウィンチ中心
L ブーム中心

Claims (10)

  1. 下部走行体上に上部旋回体が縦軸まわりに旋回自在に搭載されて成るベースマシンと、掘削や運搬等を行う作業アタッチメントと、繰り出したロープによって材木を引き寄せる集材作業等を行うウィンチと、上記ロープを作業アタッチメントの下面側に通して機械前方に導くように作業アタッチメントに設けられたロープガイドシーブとを具備し、上記上部旋回体を構成するアッパーフレームにメインブラケットとブームシリンダブラケットとが設けられ、上記作業アタッチメントを構成するブームの基端部が上記メインブラケットに、ブームを起伏作動させるブームシリンダの下端部が上記ブームシリンダブラケットにそれぞれピン着される作業機械において、アダプタを、上記メインブラケット及びブームシリンダブラケットを用いてアッパーフレーム上に着脱自在に取付け、上記ブームの基端部及びブームシリンダの下端部をこのアダプタに取付けることにより、ブーム及びブームシリンダの対アッパーフレーム高さを上げて、ブーム直前方のアッパーフレーム上に作業アタッチメントと干渉しないウィンチ空間を形成し、上記ウィンチをこのウィンチ空間に設置したことを特徴とする作業機械。
  2. ウィンチを、そのドラムの幅方向中心がブームの幅方向の中心とほぼ一致する状態で設置したことを特徴とする請求項1記載の作業機械。
  3. ロープガイドシーブを、作業アタッチメントの下面においてアタッチメント幅内に取付けたことを特徴とする請求項1または2記載の作業機械。
  4. ウィンチをアダプタの前面側に取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械。
  5. アダプタを、下端部がメインブラケットに着脱自在にピン着されたフレーム体と、このフレーム体とブームシリンダブラケットとの間に取付けられてフレーム体を支持するロッドとによって構成し、ウィンチをこのロッドの前面側に取付けたことを特徴とする請求項4記載の作業機械。
  6. ロッドを補強するリンク部材をロッドとメインブラケットとに跨って取付けたことを特徴とする請求項5記載の作業機械。
  7. ロッド及びアッパーフレームにそれぞれウィンチブラケットを上下に位置ずれした状態で前向きに設け、ウィンチをこの両ウィンチブラケットに跨って取付けたことを特徴とする請求項5記載の作業機械。
  8. アダプタを、メインブラケットに着脱自在にピン着されたフレーム体と、このフレーム体の前部とアッパーフレームとの間に取付けられてフレーム体を支持するロッドとによって構成し、上記フレーム体にウィンチ支持部材を前向きに突設し、ウィンチをロッドの前方でこのウィンチ支持部材に取付けたことを特徴とする請求項4記載の作業機械。
  9. アダプタ全体をフレーム材から成る一体物として構成し、このアダプタの前面側にウィンチを取付けたことを特徴とする請求項4記載の作業機械。
  10. アッパーフレームにおけるアダプタよりも前方の位置にウィンチベースを設け、ウィンチをこのウィンチベースに取付けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機械。
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