JP4816229B2 - ウェーハの枚葉式エッチング装置 - Google Patents
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Description
このように構成された枚葉処理機構では、位置決め部及び保持部材の突出高さを上記割合となるように構成することにより、ウェーハの高速回転時に、乱気流やエッチング液の跳ね返りが抑えられる。またブロックに設けられた供給口からガスを送り込むことにより、回転ベースとウェーハ下面との間の空間の気圧が高められるので、エッチング液がウェーハ下面に回り込むのを防止できるようになっている。
本発明の目的は、ウェーハ下面へのエッチング液の回り込みを防止しながらウェーハのエッジ部を均一にエッチングし得るウェーハの枚葉式エッチング装置を提供することにある。
その特徴ある構成は、ウェーハ11の上面からウェーハ11のエッジ部11aを伝わって流下するエッチング液14を溜める凹溝27aがウェーハ11のエッジ部11aに対向するように、かつ凹溝27aに溜まったエッチング液14がウェーハ11のエッジ部11aを構成する下面取り部11eに接触するように下面取り部11eの幅Hと同一又は幅Hよりも大きな幅Wで、チャック12に形成され、ウェーハチャック12に載せたウェーハ11の下面周囲に上面が密着し凹溝27aに溜まるエッチング液14のウェーハ11の下面への回り込みを防止するドーナツ状の密着フォーム28がチャック12に設けられたところにある。
一方、ドーナツ状の密着フォーム28をチャック23設けたので、その密着フォーム28はウェーハチャック12に載せたウェーハ11の下面周囲に上面が密着し、その凹溝27aに溜まるエッチング液14のウェーハ11の下面への回り込みを防止する。この結果、ウェーハ11下面に回り込んだエッチング液14によりその下面がエッチングされるような事態は回避される。
この請求項2に記載されたウェーハの枚葉式エッチング装置では、凹溝27aに溜まるエッチング液14のウェーハ11の下面への回り込みを確実に防止し、ウェーハ11下面に回り込んだエッチング液14によりその下面がエッチングされるような事態を有効に回避することができる。
この請求項3に記載されたウェーハの枚葉式エッチング装置では、密着フォーム28の耐薬品性及びウェーハ11との密着性を確保することができ、凹溝27aに溜まるエッチング液14のウェーハ11の下面への回り込みを防止するとともに、その寿命をも延長させることができる。
また、ウェーハチャックに載せたウェーハの下面周囲に上面が密着し凹溝に溜まるエッチング液のウェーハの下面への回り込みを防止するドーナツ状の密着フォームをチャックに設けたので、その密着フォームはウェーハチャックに載せたウェーハの下面周囲に上面が密着し、その凹溝に溜まるエッチング液のウェーハ11の下面への回り込みを防止する。この結果、凹溝からエッチング液がウェーハ下面に回り込んでその下面がエッチングされるような事態を回避することができる。
図1に示すように、シリコンウェーハ11の枚葉式エッチング装置10は、チャンバに収容され単一の薄円板状のシリコンウェーハ11を載せて水平に保持するウェーハチャック12と、ウェーハ11をその鉛直中心線を中心に水平面内で回転させる回転手段13と、チャック12により保持されたウェーハ11の上面にエッチング液14を供給するエッチング液供給手段16と、チャック12に載せられたウェーハ11のエッジ部11aを伝わって流下するエッチング液14であってウェーハ11の回転に伴う遠心力により飛散したエッチング液14を吸引する液吸引機構22とを備える。ウェーハ11はシリコン単結晶インゴットをスライスして得られ、このウェーハ11の外周縁、即ちエッジ部11aは図1の拡大図に示すように、ウェーハの上面11b及び下面11cに連続する面取り部11d,11eとその上下の面取り部11d,11eの外周縁を所定の曲率半径で接続する外周面部11fを備える。
なお、密着フォーム28の取付は、チャック12を構成する吸着板27の凹溝27aの内側に密着フォーム28の厚さtに相当する段部27bが形成され、密着フォーム28はこの段部27bに設けられて吸着板27の段部27bより内側の部分にはウェーハ11が接触して搭載されるように構成される。
先ずチャック12上にウェーハ11を載せた状態で、保持具26の透孔26aの下端に連通接続された真空ポンプを作動させて透孔23aを負圧にし、この負圧によりウェーハ11を水平に保持する。この状態で回転手段の駆動モータを作動させて保持具26とともに吸着板27を回転させ、保持具26と吸着板27に載せられたウェーハ11を水平面内で回転させる。次いで、液吸引機構22の吸引手段を作動させることにより吸引パイプ22b及び液受け具22a内を負圧に保つ。次にエッチング液供給手段16の供給ポンプ及びノズル移動手段を作動させることにより、ノズル16bを水平方向に移動させながら、吐出口16aからエッチング液14をウェーハ11の上面に供給する。
<実施例1>
先ず、シリコン単結晶インゴットをスライスして得られたウェーハを、面取り、機械研磨(ラッピング)し、表裏面が平坦化処理された300mmφのシリコンウェーハ11を用意した。また、フッ酸、硝酸、リン酸及び水の混合割合が重量%で、フッ酸:硝酸:リン酸:水=7%:30%:35%:28%からなるエッチング液14を用意した。
ここで、エッチング液14の供給は、ノズル16bを介してウェーハ11の上面中央に3リットル/分の量を供給した。そしてそのノズル16bの先端における吐出口16aを5mm/秒の速度でウェーハ11の上面中央からその周囲に移動させ、その後その周囲から中央に戻るように移動させた。この条件でシリコンウェーハ11の表面を20μmエッチングした。このようにして表面がエッチングされたウェーハを実施例1とした。
実施例1と同一のシリコンウェーハとエッチング液を準備した。また、通常の枚葉式エッチング装置を準備した。即ち、チャック12を構成する吸着板27の上部外周に凹溝27aを形成せず、またこの上面にドーナツ状の密着フォーム28を設けることをしないエッチング装置を準備した。そして平坦な上面を有するチャックに表面が上面となるようにウェーハ11を載置し、実施例1と同一の条件でそのウェーハを回転させた。そして、エッチング液を供給ノズルを介して実施例1と同一の条件でそのウェーハの上面に供給し、シリコンウェーハの表面を合計20μmエッチングした。このようにして表面がエッチングされたウェーハを比較例1とした。
実施例1及び比較例1のエッチングを施したシリコンウェーハのエッジ部を光学顕微鏡により観察した。この結果を図2〜7に示す。具体的には、実施例1のウェーハのエッジ部を外周側から観察した写真図を図2に示し、比較例1のウェーハのエッジ部を外周側から観察した写真図を図3に示す。また、実施例1のウェーハのエッジ部の下面側に連続する面取り部を観察した写真図を図4に示し、比較例1のウェーハのエッジ部の下面側に連続する面取り部を観察した写真図を図5に示す。更に、実施例1のウェーハのエッジ部の下面周囲を観察した写真図を図6に示し、比較例1のウェーハのエッジ部の下面周囲を観察した写真図を図7に示す。
状態の優劣は判断できないけれども、図4〜図7からは実施例1のウェーハは比較例1のウェーハに比較してそのエッチ部のエッチングが均一に行われていることが判る。即ち、図4及び図6から明らかなように、実施例1のウェーハにおけるエッチ部は滑らかにエッチングされ、ウェハの下面にまでエッチングされていないことが判る。これに対して、図5及び図7から明らかなように、比較例1のウェーハにおけるエッチ部は局所的に表面が曇っていることが判る。これはそのエッジ部が均一にエッチングされていないことの現れといえる。これは実施例1ではウェーハを載せるチャックに凹溝を形成するとともに、その内側に密着フォーム28を設けたので、そのウェーハチャック12に載せたウェーハ11の下面周囲に上面が密着し、その凹溝27aに溜まるエッチング液14のウェーハ11の下面への回り込みを防止されたことに起因するものと考えられる。
次に、実施例1及び比較例1のシリコンウェーハのエッジ部における断面をエッジ断面プロファイラにより観察した。実施例1におけるウェーハのエッジ部における断面を図8に示し、比較例1におけるウェーハのエッジ部における断面を図9に示す。また、実施例及び比較例に用いたウェーハと同一のウェーハを別に準備し、この別に準備されたエッチング前のウェーハのエッジ部における断面をエッジ断面プロファイラにより観察した。そして、その結果を図10に示す。
11 シリコンウェーハ
11a エッジ部
12 ウェーハチャック
14 エッチング液
27a 凹溝
28 密着フォーム
A シリコンウェーハの外径
B 密着フォームの外径
Claims (3)
- シリコン単結晶インゴットをスライスして得られた単一の薄円板状のシリコンウェーハをウェーハチャックに載せて保持した状態で回転させながら、前記ウェーハの上面にエッチング液を供給して前記ウェーハの上面をエッチングする枚葉式エッチング装置において、
前記ウェーハの上面から前記ウェーハのエッジ部を伝わって流下するエッチング液を溜める凹溝が前記ウェーハのエッジ部に対向するように、かつ前記凹溝に溜まったエッチング液が前記ウェーハのエッジ部を構成する下面取り部に接触するように下面取り部の幅Hと同一又は幅Hよりも大きな幅Wで、前記チャックに形成され、
前記ウェーハチャックに載せた前記ウェーハの下面周囲に上面が密着し前記凹溝に溜まるエッチング液の前記ウェーハの下面への回り込みを防止するドーナツ状の密着フォームが前記チャックに設けられた
ことを特徴とするウェーハの枚葉式エッチング装置。 - ドーナツ状の密着フォームの外径がウェーハチャックに載せるシリコンウェーハの外径より6〜0.2mm小さい請求項1記載のウェーハの枚葉式エッチング装置。
- 密着フォームが、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)又はそれらの誘導体のいずれかからなる請求項1又は2記載のウェーハの枚葉式エッチング装置。
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