JP2008282938A - ウェーハの枚葉式エッチング装置 - Google Patents

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友裕 橋井
Sakae Koyada
栄 古屋田
Katsuhiko Murayama
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Abstract

【課題】半導体基板の裏面外周部に噴出されるガスを均一にして、ウェーハのエッジ面の形状を安定化させる。
【解決手段】枚葉式エッチング装置10は、半導体インゴットをスライスして得られた薄円板状のウェーハ11を回転させながら、前記ウェーハ11の上面にエッチング液15を供給して少なくともウェーハ11の上面をエッチングする装置である。そして、ウエーハ11を回転させる回転機構13と、回転機構13の半径方向外方に設けられその回転機構により回転されるウェーハ11の下面に対向しかつ平行にウェーハ11の下面11cとエッジ部11bとの境界位置よりも外方にまで延びたステージ17jと、ステージ17jの上面にウェーハ11に向かうように形成された噴射口17aと、噴射口17aに流体を供給してウェーハ11のエッジ部を介して流下するエッチング液をウェーハの外方に吹き飛ばすブロー機構とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウェーハを水平に保持した状態で回転させながら、このウェーハを1枚ずつエッチングする装置に関するものである。
一般に半導体ウェーハの製造工程は、単結晶インゴットから切出し、スライスして得られたウェーハを、面取り、機械研磨(ラッピング)、エッチング、鏡面研磨(ポリッシング)及び洗浄する工程から構成され、高精度の平坦度を有するウェーハとして生産される。ブロック切断、外径研削、スライシング、ラッピング等の機械加工プロセスを経たウェーハはその上面にダメージ層、即ち加工変質層を有している。加工変質層はデバイス製造プロセスにおいてスリップ転位等の結晶欠陥を誘発し、ウェーハの機械的強度を低下させ、また電気的特性に悪影響を及ぼすため、完全に除去しなければならない。この加工変質層を取除くためにエッチング処理が施される。エッチング処理としては、浸漬式エッチングや枚葉式エッチングが行われている。
上記枚葉式エッチングは大口径化したウェーハの表面粗さとテクスチャーサイズの制御を行うことができるため、最適なエッチング方法として検討されている。枚葉式エッチングは、平坦化した単一のウェーハの上面へエッチング液を滴下し、ウェーハを水平回転(スピン)させることにより滴下したエッチング液をウェーハ上面全体に拡げてエッチングする方法である。ウェーハ上面に供給したエッチング液は、ウェーハを水平回転させることにより生じた遠心力により、供給した箇所からウェーハ上面全体に拡がり、ウェーハのエッジ面に至るため、ウェーハ上面と同時にウェーハのエッジ面もエッチングされることになる。供給したエッチング液の大部分は、遠心力によりウェーハのエッジ面から吹き飛んで、エッチング装置に設けられたカップ等により回収される。しかしエッチング液の一部はウェーハのエッジ面からウェーハ下面へと回り込み、ウェーハのエッジ面及びウェーハ下面をもエッチングしてしまう不具合があった。
この点を解消するために、半導体基板固定手段のテーブル部が円板状の半導体基板の中央部を真空吸引させて保持し、回転駆動昇降手段が半導体基板固定手段ごと半導体基板を回転させかつ昇降させ、エッチング液供給手段が半導体基板固定手段に保持された半導体基板の表面にノズルからエッチング液を供給するように構成された半導体基板処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この半導体基板処理装置では、テーブル部にリング状スリットとガイド部とを有するリングブローノズルが半導体基板固定手段と完全に独立して設けられる。このリングブローノズルを備える半導体基板処理装置では、そこに形成されたリング状スリットから半導体基板の裏面外周部に噴出されるガスにより、この外側端部より下面側にエッチング液が回り込むのを防ぎ、半導体基板の厚み方向中心位置でエッチングを止めることができる。この結果、半導体基板の両面をエッチングした場合において、エッジ面を均一にエッチングできるようになっている。
ここで、図4に示すように、このリングブローノズル2は、外周部の下側に半径方向外側に沿って上側に傾斜した上傾斜面を備えたリング板状の上側ノズル分割体2aと、その上側ノズル分割体2aの上傾斜面に対向して僅少の平行な隙間をあけて配置された下傾斜面を備えた下側ノズル分割体2bとを有している。そして、そして別部材からなる上側ノズル分割体2aと下側ノズル分割体2bを図示しないベース部材にそれぞれ取付け、上側ノズル分割体2aにおける上傾斜面と下側ノズル分割体2bにおける下傾斜面との間の隙間によりリング状スリット3を形成している。このようにして、リング状スリット3は、テーブル部4の外側位置でかつテーブル部4に搭載された半導体基板の裏面側下方に設けられ、テーブル部4に搭載された半導体基板の裏面外周部の半径方向外側に向けて斜め上方向にガスを均一に噴出するように構成される。またガイド部6は下側ノズル分割体2bの周囲上面に形成され、上記噴出されたガスをテーブル部4に搭載された半導体基板の裏面側に沿って半導体基板の厚み方向中心位置の外側端部まで導くように構成される。ここで、符号7は、上側ノズル分割体2a及び下側ノズル分割体2bを図示しないベース部材に取付けている取付ねじの頭を示す。
特開2006−237502号公報(請求項1、段落[0009])
しかし、上記従来の特許文献1に示された半導体基板処理装置では、別部材からなる上側ノズル分割体2aと下側ノズル分割体2bをベース部材にそれぞれ取付け、それらにおける上傾斜面と下傾斜面との間の隙間によりリング状スリット3を形成しているので、上側ノズル分割体2aと下側ノズル分割体2bの取付位置がその取付け誤差により又は製作上の誤差によりずれると、上傾斜面と下傾斜面との間の隙間により形成されるリング状スリット3の幅が周方向において均一でなくなるという未だ解決すべき課題が残存していた。図4では、リング状スリット3の左側における幅が拡大して右側における幅が狭くなった場合を示す。そして、リング状スリット3の幅が周方向において均一でなくなると、そのスリット3を介して噴出されるガスの量にばらつきが生じることから、外側端部より下面側に回り込むエッチング液の量もばらついて、ウェーハのエッジ面の最外周縁の形状を安定化させることができない不具合が生じる。
また、上記従来の半導体基板処理装置では、ガイド部により半導体基板の厚み方向中心位置の外側端部までガスを導く構成をとっているため、リング状スリットから噴出されるガスは、ガイド部によって半導体基板の半径方向外側に向かうガス流れが上方に向けてのガス流れになってしまう。このため、リング状スリットから噴出されるガスにより吹き飛ばされたエッチング液が半導体基板の表面に再付着してしまい、半導体基板表面の形状を悪化させる問題がある。
本発明の目的は、半導体基板の裏面外周部に噴出されるガスを均一にして、ウェーハのエッジ面の形状を安定化させることができる、ウェーハの枚葉式エッチング装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、半導体インゴットをスライスして得られた薄円板状のウェーハを回転させながら、ウェーハの上面にエッチング液を供給して少なくともウェーハの上面をエッチングする枚葉式エッチング装置の改良である。
その特徴ある構成は、ウエーハを回転させる回転機構と、回転機構の半径方向外方に設けられ回転機構により回転されるウェーハの下面に対向しかつ平行にウェーハの下面とエッジ部との境界位置よりも外方にまで延びたステージと、ステージの上面にウェーハに向かうように形成された噴射口と、噴射口に流体を供給してウェーハのエッジ部を介して流下するエッチング液をウェーハの外方に吹き飛ばすブロー機構とを備えるところにある。
この請求項1に記載されたウェーハの枚葉式エッチング装置では、ウェーハを回転させながらウェーハの上面にエッチング液を供給すると、ウェーハの回転に伴う遠心力により、エッチング液はその供給箇所からウェーハのエッジ面側へとウェーハの上面をエッチングしながら徐々に移動し、ウェーハのエッジ面に至った後はそのエッジ面をエッチングする。その後エッチング液はウェーハの回転に伴う遠心力によりウェーハ外方へ飛散する。
一方、ブロー機構により噴射口に流体を供給すると、ウェーハの下面とステージの間にガス流が作られる。このガス流は、ウェーハのエッジ面からウェーハの下面に回り込もうとする一部のエッチング液を、そのウェーハの半径方向外側に吹き飛ばす。このとき、エッチング液を吹き飛はすガス流はウェーハの下面とステージの間に作られたものであり、ウェーハの外周近傍においてそのガス流の流れが上方に向かうようなことはない。よって、このガス流により吹き飛ばされたエッチング液はウェーハ外方へ飛散し、そのエッチング液が上方に吹き飛ばされてウェーハの上面に再付着するような事態を回避することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、噴射口の先端がウェーハのエッジ面よりもウェーハ半径方向内側に位置するように設けられたことを特徴とする。
この請求項2に記載されたウェーハの枚葉式エッチング装置では、噴射口からガスを吹き出すことにより、ウェーハの下面とステージの間に確実にガス流を作ることができ、ウェーハのエッジ面からウェーハの下面に回り込もうとする一部のエッチング液を効果的に吹き飛ばすことができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、噴射口が複数設けられ、複数の噴射口の断面積がそれぞれ同一であって、複数の噴射口の先端のウェーハ周方向におけるそれぞれの間隔が0.1〜10mmであることを特徴とする。
この請求項3に記載されたウェーハの枚葉式エッチング装置では、ブロー機構により噴射口に流体を供給すると、噴射口と噴射口の間に対応するウェーハの下面にものそれらの孔状の噴射口から吹き出すガスが吹き付けられ、複数の噴射口から吹き出されるガスの量のばらつきを防止することができる。このため、ウェーハの下面とステージの間に均一な流れのガス流が作られ、ウェーハの下面とステージの間のガス流のウェーハの周方向におけるばらつきをなくすことができる。この結果、ウェーハの下面外周部のガス流における流量は最適に制御されるので、ウェーハのエッジ面の形状の造り込みを容易に行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれか1項に係る発明であって、噴射口から噴射されるガスの流量が50〜1000リットル/分であることを特徴とする。
この請求項4に記載されたウェーハの枚葉式エッチング装置では、噴射口から噴射されるガスによりウェーハの下面とステージの間に確実にガス流を作ることができ、ウェーハのエッジ面からウェーハの下面に回り込もうとする一部のエッチング液を更に効果的に吹き飛ばすことができる。
本発明によれば、噴出口から出た流体はウェーハとステージにより拘束されて外方へ流れるので、ウェーハのエッジ面を通って流下するエッチング液を確実に吹き飛ばせるので、ウェーハ下面がエッチングされるのを防止できるものである。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、枚葉式エッチング装置10は、チャンバに収容され単一の薄円板状のシリコンウェーハ11を載せて水平に保持するウェーハチャック12と、ウェーハ11をその鉛直中心線を中心に水平面内で回転させる回転機構13と、チャック12により保持されたウェーハ11の上面11aにエッチング液15を供給する主ノズル14と、チャック12により保持されたウェーハ11のエッジ面11bにエッチング液15を供給する補助ノズル16と、チャック12に載せられたウェーハ11のエッジ面11bを伝わって流下するエッチング液15をガスの噴射によりウェーハ11の半径方向外側に吹き飛ばす下面ブロー機構17とを備える。ウェーハ11はシリコン単結晶インゴットをスライスして得られ、このウェーハ11の外周縁、即ちウェーハ11のエッジ面11bには所定の曲率半径を有する凸状の面取り加工が施される。
またチャック12は、鉛直方向に延びて設けられた軸部12aと、この軸部12aの上面に軸部12aと一体的に形成された大径のウェーハ受け部12bを備える。軸部12a及びウェーハ受け部12bの中心に軸部12aの下面からウェーハ受け部12bの中央まで鉛直方向に延びて透穴12c(図3)が形成され、一端が透穴12cの上端に連通接続され透穴12cを中心としてウェーハ受け部12bの半径方向外側に放射状に延び他端が閉止された複数の連通穴(図示せず)が形成される。図2に示すように、ウェーハ受け部12bの上面には複数のリング溝12dが同心状に形成され、連通穴とリング溝12dとを連通接続する複数の小孔12eが形成される。そして、図示しないが、上記透穴12cの下端には真空ポンプが接続される。
図1に示すように、ウェーハ受け部12bの上面にはこのウェーハ受け部12bと同心状にウェーハ11が載せられ、真空ポンプが駆動されて図2及び図3に示す透穴12c、連通穴、小孔12e及びリング溝12d内が負圧になると、ウェーハ11の下面11cがウェーハ受け部12bに吸着されてウェーハ11が図1に示すように水平に保持されるようになっている。また回転機構13は、上記軸部12aを回転させる駆動モータ(図示せず)を有する。駆動モータにより軸部12aを回転させることにより、ウェーハ受け部12bにて保持されたウェーハ11が軸部12a及びウェーハ受け部12bとともに回転するように構成される。
また主ノズル14はウェーハ11の上方にウェーハ11の上面11aを臨むように設けられ、補助ノズル16はウェーハ11のエッジ面11bの上方にウェーハ11のエッジ面11bを臨むように設けられる。主ノズル14は主供給管21を通って主供給ポンプ(図示せず)に接続され、補助ノズル16は補助供給管22を通って補助供給ポンプ(図示せず)に接続される。主ノズル14は主ノズル移動手段(図示せず)によりウェーハ11の上面11aの中心に対向する位置と退避位置との間を水平方向に移動可能に構成され、補助ノズル16は補助ノズル移動手段(図示せず)によりウェーハ11のエッジ面11bに対向する位置と退避位置との間を水平方向に移動可能に構成される。ウェーハ11をエッチングするときには、主ノズル14は主ノズル移動手段によりウェーハ11の上面11aの中心とウェーハ11の周縁との間を移動し、補助ノズル16は補助ノズル移動手段によりウェーハ11のエッジ面11bに対向する位置に固定される。
一方、下面ブロー機構17は、ウェーハチャック12やウェーハを回転させる回転機構13とは連結されずにウェーハ11とともに回転しないように独立に配置され、圧縮ガスを貯留する圧縮ガス貯留路17bと、その圧縮ガス貯留路17bに基端が開放され先端がウェーハ11の周縁下面に臨むように開放された複数の孔状の噴射口17aと、圧縮ガス貯留路17bに連通してその圧縮ガス貯留路17bに圧縮されたガスを供給するガス供給手段(図示せず)とを有する(図1及び図2)。複数の孔状の噴射口17aはリング部材17dに形成され、このリング部材17dはベース部材17cの上面にこのベース部材17cと同心状に取付けられる(図1)。リング部材17dの下面にはリング状の凹溝17eが同心状に形成され、リング部材17dをベース部材17cに取付けることにより凹溝17eはベース部材17cの上面により覆われてこの空間により圧縮ガス貯留路17bが形成される。ここで、符号23は、リング部材17dをベース部材17cに取付ける取付ねじを示す。
ベース部材17cはウェーハ11より大径に形成され、その中心には軸部12aに遊嵌するための通孔17fが形成される。またリング部材17dの中心には大径の孔17gが形成される。圧縮ガス貯留路17bにはベース部材17cに形成された4つのガス供給孔17hの一端に連通され(図1及び図3)、これらのガス供給孔17hの他端はガス供給手段に接続される。ガス供給手段は、窒素ガス又は空気等のガスを圧縮するコンプレッサ等により構成され、このガス供給手段により圧縮されたガスはガス供給孔17hを介して圧縮ガス貯留路17bに貯留され、この圧縮ガス貯留路17bから噴射口17aに供給される。
ここで、噴射口17aは、リング部材17dの半径方向外側に沿って上側に傾斜して形成され、複数の噴射口17aの断面積はそれぞれ同一に形成される。具体的にこの実施の形態における噴射口17aは、その断面直径BWが0.1〜5mmの円形の孔であって、その噴射口17aの先端の位置BPはウェーハのエッジ面11bよりもウェーハ半径方向内側に位置するように構成される。そして、リング部材17dのウェーハ11に対向する上面の周囲であって、リング状に配置された複数の噴射口17aの外側は平坦に形成されてステージ17jが形成される。そして、リング部材17dの上面の周囲は、ウェーハ11の下面11cに対向しかつその下面11cと平行に形成され、その下面11cと平行に形成されたステージ17jはウェーハ11の下面11cとエッジ部11bとの境界位置よりも外方にまで延びて形成される。
また、図2に示すように、複数の噴射口17aのウェーハ11周方向におけるそれぞれの間隔dは0.1〜10mmの等間隔、好ましくは0.5〜5mmの等間隔に形成される。更に、図1に戻って、また噴射口17aから噴射されるガスの流量は50〜1000リットル/分、好ましくは100〜500リットル/分に設定され、噴射口17aからのガスの流量をGリットル/分とし、噴射口17aの断面直径をBWmmとするとき、G/BWが50〜1000、好ましくは100〜500に設定される。更にウェーハ11の回転速度は200〜800rpm、好ましくは300〜500rpmの範囲内に設定され、噴射口17aの水平面に対する角度θ1は5〜60度、好ましくは10〜45度の範囲内に設定される。
噴射口17aから噴出したガスがウェーハ11のエッジ面に当たらなくなる不具合があり、10mmを越えるとウェーハ11裏面にエッチング液が回り込んでしまうという不具合があるからである。複数の噴射口17aのウェーハ11周方向におけるそれぞれの間隔が0.1〜10mmとしたのは、複数の噴射口17aのウェーハ11周方向におけるそれぞれの間隔が0.1mm未満であると、噴射口11aと噴射口11aの間の肉厚が薄くなりすぎてその加工が困難になり、複数の噴射口17aのウェーハ11周方向におけるそれぞれの間隔が10mmを越えると、噴射口11aと噴射口11aの間に対応するウェーハ11の下面11cにそれらの孔状の噴射口11aから吹き出すガスを吹き付けることが困難になるからである。
また、噴射口17aから噴射されるガスの流量を50〜1000リットル/分の範囲内に限定したのは、50リットル/分未満ではウェーハ11裏面へのエッチング液の回り込みを生じてしまうという不具合があり、1000リットル/分を越えると噴出ガスによって吹き飛ばされたエッチング液が飛散してしまいエッチング液の回収が困難となり、また、ユーティリティへの負担が大きくなるという不具合があるからである。G/BWを50〜1000の範囲内に限定したのは、50未満ではガスの供給が容易でなく、1000を越えるとガスの供給流速を十分に得られないからである。ウェーハ11の回転速度を200〜800rpmの範囲内に限定したのは、200rpm未満ではウェーハ11外周からウェーハ裏面にエッチング液が回り込んでしまい、均一なエッジ面の造り込みができないという不具合があり、800rpmを越えるとウェーハ11表面の平坦化が困難となるという不具合があるからである。噴射口17aの水平面に対する角度θ1を5〜60度の範囲内に限定したのは、5度未満ではウェーハ11外周からウェーハ裏面にエッチング液が回り込んでしまうという不具合があり、60度を越えると噴出されるガスが層流にならずウェーハ11裏面へのエッチング液の回り込みを生じてしまうという不具合があるからである。
なお、図示しないが、チャック12により保持されたウェーハ11の外周面から所定の間隔をあけた外側には液吸引機構が設けられる。この図示しない液吸引機構は、ウェーハ11から飛散したエッチング液15を受ける液受け具と、液受け具が受けたエッチング液15を吸引する液吸引手段とを有する。
このように構成されたウェーハ11の枚葉式エッチング装置10の動作を説明する。
先ずチャック12上にウェーハ11を載せた状態で、真空ポンプを作動させて透穴12c、連通穴、小孔12e及びリング溝12d内を負圧にし、この負圧によりウェーハ11を水平に保持する。この状態で回転機構13の駆動モータを作動させてチャック12の軸部12a及びウェーハ受け部12bとともにウェーハ11を水平面内で回転させる。次いで下面ブロー機構17のガス供給手段を作動させて窒素ガス又は空気からなる圧縮ガスをガス供給孔17h及び圧縮ガス貯留路17bを通って噴射口17aから噴射させることにより、リング部材17dの周囲上面におけるステージ17jとウェーハ11の下面11cとの間のギャップGPに、ウェーハ11の半径方向外側に向って流れるガス流を作る。ここで、液吸引機構の吸引手段を作動させることにより液受け具内が負圧に保たれる。次に主ノズル移動手段を作動させて主ノズル14をウェーハ11の中心に対向させ、補助ノズル移動手段を作動させて補助ノズル16をウェーハ11のエッジ面11bに対向させた状態で、主供給ポンプを作動させることにより、主ノズル14からエッチング液15をウェーハ11の上面11aに供給するとともに、補助供給ポンプを作動させることにより、補助ノズル16からエッチング液15をウェーハ11のエッジ面11bに供給する。
主ノズル14からウェーハ11の上面11aに供給されたエッチング液15は、ウェーハ11の水平面内での回転に伴って生じた遠心力により、エッチング液15の供給した箇所(例えばウェーハ11の上面11aの中心付近)からウェーハ11のエッジ面11bに向ってウェーハ11の上面11aの加工変質層をエッチングしながら徐々に移動した後に、ウェーハ11のエッジ面11bに達したときにこのエッジ面11bをエッチングする。このとき補助ノズル16からウェーハ11のエッジ面11bにエッチング液15が供給されるので、ウェーハ11のエッジ面11bに十分な量のエッチング液15が供給される。そしてウェーハ11のエッジ面11bのエッチング液15の大部分は上記ウェーハ11の回転に伴う遠心力により液滴となってウェーハ11外方へ飛散する。この飛散したエッチング液15は負圧に保たれた液受け具に入り、その負圧により吸引パイプを通ってチャンバ外に排出される。
一方、ウェーハ11のエッジ面11bからウェーハ11の下面11cに回り込もうとする一部のエッチング液15は、リング部材17dの周囲上面におけるステージ17jとウェーハ11の下面11cとの間のギャップGPをウェーハ11の半径方向外側に流れるガス流により、ウェーハ11の半径方向外側に吹き飛ばされ、ウェーハ11外方へ飛散する。飛散したエッチング液15は、負圧に保たれた液受け具にスムーズに入り、その負圧により吸引パイプを通ってチャンバ外に排出される。このとき、エッチング液15を吹き飛ばすガス流はウェーハ11の下面とステージ17jの間のギャップGPに作られたものであり、そのステージ17jが平坦であることからウェーハ11の外周近傍の、例えばノッチが形成された部分であっても、そのガス流の流れが上方に向かうようなことはない。よって、このガス流により吹き飛ばされたエッチング液15はウェーハ11の外方へ確実に飛散し、そのエッチング液15が上方に吹き飛ばされてウェーハ11の上面に再付着するような事態を回避することができる。
また、エッチング液15を吹き飛はすギャップGPを通るガス流は、複数の孔状の噴射口11aから吹き出されるため、複数の噴射口11aの孔径を一定とすることにより、複数の噴射口11aから吹き出されるガスの量にばらつきは生じない。しかも、下面ブロー機構17はウェーハ11とともに回転しないように独立して配置されるため、複数の孔状の噴射口11aから吹き出されるガスがウェーハ11のエッジ面11bの全周に亘って均一に吹き付けられる。このため、ウェーハ11の裏面外周部のガス流における流量を所定値に保つとともに、その周方向におけるばらつきをなくすことができる。よって、ウェーハ11の下面11c外周部のガス流における流量は最適に制御することができる。この結果、エッチング液15がウェーハ11の下面11cに回り込むのを防止するとともに、エッチング後のウェーハ11の上面11aを平坦に形成でき、かつウェーハ11のエッジ面11bの形状を整えて安定化させることができる。
なお、上記実施の形態では、下面ブロー機構をウェーハとともに回転させずに固定して設けたが、下面ブロー機構をウェーハに対して相対回転するように設けてもよい。この場合、下面ブロー機構がウェーハに対して相対回転しており、ウェーハ位置が裏面ブロー位置に対して変化するので、ウェーハのセンタリング精度を良好に保つことができるとともに、ウェーハのエッジ面形状のウェーハ面内均一性を良好に保つことができる。
本発明実施形態のウェーハの枚葉式エッチング装置の要部縦断面構成図である。 ウェーハを載せる前のエッチング装置を示す図1のA矢視図である。 図1のB−B線断面図である。 従来のエッチング装置におけるリング状の噴射口を示す図2に対応する図である。
符号の説明
10 枚葉式エッチング装置
11 シリコンウェーハ
11a ウェーハの上面
11b ウェーハのエッジ面
11c ウェーハの下面
13 回転機構
15 エッチング液
17 ブロー機構
17a 噴射口
17j ステージ

Claims (4)

  1. 半導体インゴットをスライスして得られた薄円板状のウェーハを回転させながら、前記ウェーハの上面にエッチング液を供給して少なくとも前記ウェーハの上面をエッチングする枚葉式エッチング装置において、
    前記ウエーハを回転させる回転機構と、
    前記回転機構の半径方向外方に設けられ前記回転機構により回転される前記ウェーハの下面に対向しかつ平行に前記ウェーハの下面とエッジ部との境界位置よりも外方にまで延びたステージと、
    前記ステージの上面に前記ウェーハに向かうように形成された噴射口と、
    前記噴射口に流体を供給して前記ウェーハのエッジ部を介して流下するエッチング液を前記ウェーハの外方に吹き飛ばすブロー機構と
    を備えることを特徴とするウェーハの枚葉式エッチング装置
  2. 噴射口の先端がウェーハのエッジ面よりもウェーハ半径方向内側に位置するように設けられた請求項1記載のウェーハの枚葉式エッチング装置。
  3. 噴射口が複数設けられ、前記複数の噴射口の断面積がそれぞれ同一であって、前記複数の噴射口の先端のウェーハ周方向におけるそれぞれの間隔が0.1〜10mmである請求項1又は2記載のウェーハの枚葉式エッチング装置。
  4. 噴射口から噴射されるガスの流量が50〜1000リットル/分である請求項1ないし3いずれか1項に記載のウェーハの枚葉式エッチング装置。
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