JPH0560810U - スライシングマシン - Google Patents

スライシングマシン

Info

Publication number
JPH0560810U
JPH0560810U JP349192U JP349192U JPH0560810U JP H0560810 U JPH0560810 U JP H0560810U JP 349192 U JP349192 U JP 349192U JP 349192 U JP349192 U JP 349192U JP H0560810 U JPH0560810 U JP H0560810U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
air
cleaning
chips
pads
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP349192U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2519944Y2 (ja
Inventor
塚 真 史 永
田 修 一 塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP349192U priority Critical patent/JP2519944Y2/ja
Publication of JPH0560810U publication Critical patent/JPH0560810U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2519944Y2 publication Critical patent/JP2519944Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】エアパッドとブレードとの間隙に入り込んだイ
ンゴットの切粉を除去する機能を有したスライシングマ
シンを提供する。 【構成】エアパッド20、20に洗浄水噴出口を設け、
前記洗浄水噴出口の周囲にエアカーテンを形成する洗浄
用エア噴出口を設け、前記洗浄水をブレード14に噴出
すると共に、洗浄用エアを噴出してエアカーテンを形成
する。この為、前記洗浄水はエアカーテンに閉じ込めら
れるようになり、乱流となりバブリングし、効率良くエ
アパッド20、20とブレード14との間隙に入り込ん
だ切粉を除去する。これにより、インゴット18切断
時、エアパッド20、20からブレード14に噴出され
るブレードコントロール用エアのエア圧が正常に調整さ
れ、ブレード14の変位を正確に修正することができ
る。また、切粉でブレード14の台金を傷つけることが
なくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はスライシングマシンに係り、特に半導体ウエハの切断時、エアーパッ ドとブレードとの間隙に入り込んだ切粉の除去機能を有したスライシングマシン に関する。
【0002】
【従来の技術】
スライシングマシンの内周刃ブレードまたは外周刃ブレードを高速回転し、こ れにインゴットを押し当てインゴットを薄片状に切断し、半導体ウエハを製造す る。この時、ブレードの変位を検出するブレードセンサの値に基づいてエアーパ ッドからブレードコントロール用エアをブレードの押圧面に噴出し、ブレードの 変位を修正しながら切断する。
【0003】 また、通常のエアーパッド1は図5に示したように、噴出したブレードコント ロール用エア2の圧力をブレード3の押圧面3Aに効果的に与えることができる ように、エアパッド1の底面円周部6はブレード3面と僅かな間隙5を維持する ようになっており、エアパッド1とブレード3の押圧面3Aとでエア噴出空間4 を形成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、インゴットの切断作業が経過するに従い、前記エアパッド底面 部6とブレード3との間隙5にインゴットの切粉が入り込む傾向にある。この為 、前記間隙5に入り込んだ切粉の詰まり具合により前記エアパッド底面部6とブ レード3とで形成される前記エア噴出空間4の開放度が違ってくる為、所望のエ ア圧をブレードに及ぼすことができなくなるので、ブレードの変位が正確に修正 されない欠点がある。
【0005】 また、ブレードは高速回転している為、前記エアパッド底面部とブレードとの 間隙に入り込んだ切粉によってブレードの台金に傷がつきブレードの寿命を短く する要因になる。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、エアパッドの底面円周部と ブレードとの間隙に入り込んだ切粉を除去する機能を有したスライシングマシン を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は前記目的を達成する為に、エアーパッドからブレードコントロール用 エアを噴出してブレードの変位を修正しながら、ブレードの内周刃で結晶インゴ ットを薄片状に切断するスライシングマシンに於いて、前記エアーパッドに洗浄 水噴出口と、前記洗浄水噴出口の周囲にエアーカーテンを形成する洗浄用エア噴 出口を設けたことを特徴とする
【0007】
【作用】
本考案によれば、エアーパッドに洗浄水噴出口を設け、前記洗浄水噴出口の周 囲にエアカーテンを形成する洗浄用エア噴出口を設け、洗浄水噴出口からブレー ドに洗浄水を噴出すると共に、洗浄用エア噴出口から前記洗浄水噴出口の周囲に エアを噴出するようにした。
【0008】 これにより、前記洗浄水は高速で回転しているブレードに沿って遠心力で回転 方向外向きの水流となり、エアパッドとブレードとの間隙に入り込んだ切粉を前 記間隙の外へ除去する。この時、前記洗浄用エア供給口から噴出されたエアがエ アカーテンの役目をする為、前記洗浄水はエアカーテン内に閉じ込められ乱流を 生じバブリングする。このバブリング効果により、前記切粉がエアパッド底面の 台金に張りつくのを防ぐことができるので、切粉を間隙から完全に除去すること ができる。
【0009】 また、エアパッドとブレードとの間隙に入り込んだ切粉を完全に除去すること によって、切粉でブレードの台金に傷をつけることがなくなる。
【0010】
【実施例】
以下、添付図面に従って本考案に係るスライシングマシンの好ましい実施例を 詳説する。 図1に於いて、スピンドル10の上端部にはチャックボディ12が固着されて おり、更にスピンドル10の下端部には図示していないモータが連結され、これ によりスピンドル10、チャックボディ12は回転するようになっている。
【0011】 チャックボディ12にはドーナツ状のブレード14の外周縁が張り上げられ、 このブレード14の内周縁には内周刃16が形成されている。内周刃16は微細 なダイヤモンド砥粒などで構成されている。また、このブレード14はその外周 縁がチャックボディ12の図示していない公知の増し張り機構によりその張力が 調整できるようになっている。
【0012】 半導体インゴット18の上端が図示していないワーク支持台に固着されている 。また、インゴット18は切断送り機構により切断送り方向(X−X方向)に移 動できるようになっており、更に前記ワーク支持台はワーク割出し機構によりワ ーク割出し方向(Z−Z方向)に移動できるようになっている。これら切断送り 機構並びにワーク割出し機構は図示していない制御装置からの指令信号により駆 動されるようになっている。
【0013】 更に、ブレード14の上面には図1及び図2に示すように、一対のエアパッド 20、20が配置されている。 また、エアパッド20、20に近接して非接触式の一対のブレードセンサ22 、22が配置されている。 エアパッド20、20は図3、図4に示すように凸型円柱形状をしており、そ の円柱中心線部が円筒形な中空に穿設され、ブレードコントロール用エア(もし くは洗浄水)の噴出系路が形成されていると共に、前記中空はブレード14側が 大径になっている。即ち、エアパッド20、20のブレードコントロール用エア のエア圧を効果的にブレード14の押圧面14Aに与えるように、エアパッド2 0、20の底面円周部30はブレード14面と僅かな間隙28を維持するように なっており、エアパッド20、20とブレード14の押圧面14Aとでエア噴出 空間26を形成している。
【0014】 また、前記洗浄水噴出系路24の上端部24Aと連通して延びた配管32に三 方弁34が設けられ、一方がブレードコントロール用エア供給配管36に、他方 が洗浄水供給配管38に接続され、前記制御装置からの指示により、周期的に三 方弁34を切り換えながら使用するようになっている。 また、前記凸型円柱の大径円柱部の外周部には凸型円柱の底面が大気と連通し た筒状の溝が形成され洗浄用エアの噴出系路40になっていると共に、前記大径 円柱部の側面から前記噴出系路40に通じる洗浄用エア導入系路42が形成され 、前記導入系路42は洗浄用エアの供給配管44に接続されている。
【0015】 前記の如く構成されたスライシングマシンの作用は次の如く実施される。 先ず、ブレード14はチャックボディ12のブレード張り機構により所定の張 力で張られている。ブレード14を張った後、切断する前にエアパッド20、2 0から所定圧力のブレードコントロール用エアを噴出する。これによりブレード 14は下方に撓むようになる。この状態においてブレード14の内周刃16付近 は充分な剛性は与えられており、この下方に撓んだ位置を基準(零)として切断 を開始する。
【0016】 図2に示したように、インゴット18は切断送り機構により切断送り方向(X −X方向)に移動してブレード14の内周刃16で切断されるが、ブレード14 に変位を生ずると、ブレードセンサ22、22からの変位測定信号を制御機構で 制御し、エアパッド20、20からブレードコントロール用エアが噴出され、ブ レード14の変位を修正しながら切断する。
【0017】 しかし図4に示すように、インゴット18の切粉がエアパッド20、20の底 面円周部30とブレード14との間隙28に入り込むと、エアパッド20、20 とブレード14の押圧面14Aで形成される押圧空間26の開放度が違ってくる 。 この為、エアパッド20、20から噴出されるエアが前記押圧面14Aに与え るエア圧に違いが生じて所望のエア圧を調整できなくなり、ブレードの変位を正 確に修正することができなくなる。
【0018】 この対策として、インゴット18切断終了から次の切断開始までの切断休止時 間、制御機構からの指示に基づき、前記三方弁34がブレードコントロール用エ ア供給から洗浄水供給に切り換えられ、同時に洗浄用エアの噴出が開始される。 エアパッド20、20から洗浄水がブレード14の押圧面14Aに噴出される と、前記洗浄水は高速回転しているブレード14に沿って遠心力で回転方向外向 きの水流となり、前記エアパッド20、20の底面円周部30とブレード14と の間隙28に入り込んだインゴット18の切粉を前記間隙28の外へ除去する。
【0019】 この時、エアパッド20、20から前記押圧面14A周囲に噴出されるエアが エアカーテンの役目をする為、前記洗浄水は前記エアカーテン内に閉じ込められ て乱流となりバブリングする。このバブリング効果により前記切粉がエアパッド 20、20底面円筒部の台金に張りつくのを防ぐので、前記切粉を前記間隙28 から完全に除去することができる。また、間隙28から除去された切粉はブレー ド14の回転遠心力によりブレード14外に排出される。
【0020】 これにより、エアパッドの底面円周部とブレードとの間隙が常に一定距離とな り、押圧空間の開放度を一定に保つことができるので、エアパッドから噴出され るエア圧が正常に調整され、ブレードの変位を正確に修正することができる。ま た、切粉でブレードの台金に傷をつけることがなくなる。
【0021】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係わるスライシングマシンによれば、エアーパ ッドに洗浄水噴出手段及び洗浄用エア噴出手段を設けて、洗浄水とエアを噴出す るようにしたので、エアーパッドの底面円周部とブレードとの間隙に入り込んだ インゴットの切粉を完全に除去することができる。これにより、エアーパッドか ら噴出されるブレードコントロール用エアのブレードの押圧面に及ぼす圧力を正 常に調整することができる。
【0022】 また、切粉でブレードの台金に傷をつけることがなくなるので、ブレードへの 悪影響を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるスライシングマシンのブレード
の付近の概略図
【図2】図1のスライシングマシンのブレードの平面図
【図3】本考案に係わるエアパッドの一部を切り欠いて
内部構造を示した斜視図
【図4】本考案に係わるエアパッドの一部を切り欠いて
内部構造を示した断面図
【図5】従来のエアパッドの一部を切り欠いて内部構造
を示した断面図
【符号の説明】
14…ブレード 16…内周刃 18…インゴット 20…エアパッド

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エアーパッドからブレードコントロール用
    エアを噴出してブレードの変位を修正しながら、ブレー
    ドの内周刃で結晶インゴットを薄片状に切断するスライ
    シングマシンに於いて、 前記エアーパッドに洗浄水噴出口と、前記洗浄水噴出口
    の周囲にエアーカーテンを形成する洗浄用エア噴出口を
    設けたことを特徴とするスライシングマシン
  2. 【請求項2】前期洗浄水噴出口の噴出系路は前記ブレー
    ドコントロール用エアの噴出系路と共有すると共に、前
    記2系路の供給系路を周期的に切り換える切換手段を設
    けたことを特徴とする請求項1のスライシングマシン
JP349192U 1992-02-03 1992-02-03 スライシングマシン Expired - Lifetime JP2519944Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP349192U JP2519944Y2 (ja) 1992-02-03 1992-02-03 スライシングマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP349192U JP2519944Y2 (ja) 1992-02-03 1992-02-03 スライシングマシン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0560810U true JPH0560810U (ja) 1993-08-10
JP2519944Y2 JP2519944Y2 (ja) 1996-12-11

Family

ID=11558811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP349192U Expired - Lifetime JP2519944Y2 (ja) 1992-02-03 1992-02-03 スライシングマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2519944Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2519944Y2 (ja) 1996-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10279452B2 (en) Processing apparatus
US6872229B2 (en) Apparatus for peeling protective sheet
KR100796544B1 (ko) 웨이퍼의 매엽식 에칭 방법
JP2008251806A (ja) ウェーハの枚葉式エッチング方法及びそのエッチング装置
JP2008218545A (ja) ウェーハの枚葉式エッチング装置
KR101530269B1 (ko) 웨이퍼 그라인딩 장치
JP6341724B2 (ja) チャックテーブル、研削装置
JP6302732B2 (ja) 切削方法
JPH04122608A (ja) 内周刃スライサーによる単結晶インゴットの切断方法及び装置
JP2519944Y2 (ja) スライシングマシン
JP2016059993A (ja) 被加工物の研削方法
JPH0560809U (ja) スライシングマシン
JP3298009B2 (ja) ウエハ剥離装置及びウエハ研磨装置
JP2965087B2 (ja) スライシングマシンの切断方法
JP2532910Y2 (ja) ダイシング装置
JPH07249601A (ja) 研削装置
JP2008282938A (ja) ウェーハの枚葉式エッチング装置
JP2601947B2 (ja) スライシングマシンの切断方法
CN114799984B (zh) 刀具的清洁方法
JP2001198917A (ja) バンドソー型切断機
JPH052489B2 (ja)
JP7150392B2 (ja) スリットノズルの製造方法及びスリットノズル
JPH04216013A (ja) スライシングマシンの切断方法
JP2552597Y2 (ja) ダイシング装置の切断刃
JP6456708B2 (ja) 研削装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term