JP4815073B2 - 加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験方法とその装置 - Google Patents

加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加圧式粉末消火器に組み込まれた消火薬剤放出管内の封板の破れの有無を確認するための確認試験方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
加圧式粉末消火器は、図4に示すように、粉末消火薬剤Aが充填される本体容器1、本体容器1の上部の口金部に取り付けたバルブ2、バルブ2に接続された消火器ホース3、消火器ホース3の先端に付けているノズル4、本体容器1内に収納され粉末消火薬剤Aを放射する圧力源である加圧用ガス容器5、加圧用ガス容器5を開き操作する固定レバー6及び可動レバー7、加圧用ガス容器5の作動により生じる加圧ガスを本体容器1内に導入するガス導入管8、粉末消火薬剤Aを消火器ホース3へ放出する消火薬剤放出管(サイホン管)9、および固定・可動レバー6・7に備えた安全栓10などから構成されている。
【0003】
ガス導入管8はこれの上端の加圧ガス導入口部がバルブ2を介して加圧用ガス容器5に接続され、かつ下端部の周壁に適数個のガス放出孔11が開口され、このガス放出孔11を有する下端部にゴム製のピール管12がガス放出孔11の外側を覆うように外嵌されている。
【0004】
消火薬剤放出管9はこれの上端の消火薬剤放出口部がバルブ2に固定されて消火器ホース3に接続され、その下端部には封板14を内蔵した封板取付具15が封板14で消火薬剤放出管9の下端部を封口するよう差込み又はねじ込み等により着脱可能に取り付けられている。封板14は薄いポリエチレンフィルム等の樹脂フィルムからなり、加圧ガスにより容器本体1内が所定圧に加圧されたときに該容器本体1の内圧で初めて破れるという強度を有するものが使用される。この封板取付具15の取り付け目的は、湿気が消火器ホース先端のノズル4から消火薬剤放出管9の内部にまで侵入し、本体容器1内の粉末消火薬剤Aが固まるのを防止するためであり、また、不使用時に本体容器1内の粉末消火薬剤Aが消火薬剤放出管9の下端部内に入り込んで消火薬剤放出管9内で固まって詰まるという弊害を予防するためである。
【0005】
使用時には、安全栓10を引抜き、固定レバー6及び可動レバー7を握り操作して加圧用ガス容器5を開き作動すると、加圧ガスがガス導入管8を介して本体容器1内に導入し、本体容器1内を加圧するとともに粉末消火薬剤Aを撹拌する。本体容器1の内圧が一定の圧力になれば封板14が破れ、粉末消火薬剤Aが消火薬剤放出管9及び消火器ホース3を経てノズル4から放射される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記加圧式粉末消火器では、粉末消火薬剤Aを充填するにあたって真空充填方式を採用する。真空充填方式によれば、本体容器1内を真空に排気した後、粉末消火薬剤Aを充填することにより充填時間を著しく短縮できるからである。真空充填後には、予め加圧用ガス容器5、固定・可動レバー6・7、ガス導入管8、及び消火薬剤放出管9などを備えているバルブ2が、容器本体1の口金部にキャップ13で取り付けられる。
【0007】
かかる容器本体1の口金部へのバルブ2の取り付けは、真空充填後、粉末消火薬剤Aが未だ柔らかい状態にある数十秒、大体、30秒以内に行うことが必要である。しかしながら、真空充填後、1分程経過すると、容器本体1内の粉末消火薬剤Aがやや固くなる傾向にある。したがって、このときに容器本体1にバルブ2を取り付けるとともに、消火薬剤放出管9の下端部を粉末消火薬剤A層に押し込むと、不測に、封板取付具15内の薄い封板14が固くなっている粉末消火薬剤Aで破れることがある。封板14が破れたまま放置されると、本来の上記封板機能を発揮することができない。こうした問題は加圧式粉末消火器の製造段階のみならず、該消火器が一度使用された後に粉末消火薬剤を再充填する時や定期的な点検整備時などの段階でも同じようなことが言える。
【0008】
そこで、本発明の目的は、製造段階またはメンテナンス段階で封板が破れているか否かを容易に確認できる加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験方法とその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験方法は、粉末消火薬剤(A)が充填された本体容器(1)の内部に、粉末消火薬剤を放射する圧力源である加圧用ガス容器(5)と、先端にノズル(4)を備えた消火器ホース(3)へ粉末消火薬剤を放出する消火薬剤放出管(9)とが収納され、この消火薬剤放出管の下端部に、加圧用ガス容器(5)からの加圧ガスにより本体容器(1)内が加圧されたときに該本体容器の内圧で破れる封板(14)を内蔵した封板取付具(15)が取り付けられている加圧式粉末消火器の、前記封板の破れの有無を確認する試験方法であって、前記加圧式粉末消火器の、前記封板(14)の破れの有無を確認する試験装置として、前記消火器ホースのノズルの先端部に挿入されるジョイント部材(24)と、前記ジョイント部材に空気ホース(29)を介して連結され前記消火薬剤放出管内に低圧空気を送って加圧する圧縮空気供給源(21)と、前記圧縮空気供給源から前記ジョイント部材および前記ノズルを介して前記消火薬剤放出管内に供給される空気圧を前記消火薬剤放出管の封板が破れない程度にまで前記低圧空気に調整する圧力調整機(22)と、前記ジョイント部材と前記圧縮空気供給源との間に介入されて、前記圧縮空気供給源から前記圧力調整機を介して前記消火薬剤放出管内に送る低圧空気を開閉する電磁弁(23)と、前記ジョイント部材と前記電磁弁との間に設置して、前記消火薬剤放出管内の圧力を検出する圧力センサ(25)と、前記圧力センサの出力を入力し、設定圧力値と比較し、前記圧力センサからの検出圧力がその設定圧力値以上であると合格と判定し、検出圧力がその設定圧力値よりも下がると不合格と判定する判定部(26)と、前記判定部の合格出力を入力して合格表示をする良品表示部(27)と、前記判定部の不合格出力を入力して不合格表示をする不良品表示部(28)と、を備え、前記試験装置を用いて、前記圧力調整機(22)で、前記圧縮空気供給源(21)から供給される空気圧が前記消火薬剤放出管(9)内の封板(14)が破れない程度にまで調整された低圧を表示しているか否かを確認し、次いで、前記圧力センサ(25)が検出する圧力値が「0」を表示しているか否かを確認し、「0」を表示していない場合は「0」にセットを行い、「0」を表示しているときは、前記消火器ホース(3)の先端の前記ノズル(4)に、前記ジョイント部材(24)を挿入して前記空気ホース(29)を接続し、前記空気ホース(29)の接続後、前記電磁弁(23)を開弁することにより前記ノズル(4)の先端部から前記消火薬剤放出管(9)内に前記低圧空気を所定時間だけ送って加圧した後に閉弁し、次いで、所定の確認時間経過後に前記消火薬剤放出管(9)内の圧力を圧力センサ(25)で検出し、この圧力センサ(25)の出力は前記判定部(26)に入力され、その判定部(26)で前記設定圧力値と比較して合否の判定をし、合格と判定された出力は良品表示部(27)に入力されてその良品表示部(27)で合格表示され、不合格と判定された出力は不良品表示部(28)に入力されてその不良品表示部(28)で不合格表示されることに特徴を有するものである。
【0010】
本発明の加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験装置は、粉末消火薬剤(A)が充填された本体容器(1)の内部に、粉末消火薬剤を放射する圧力源である加圧用ガス容器(5)と、先端にノズル(4)を備えた消火器ホース(3)へ粉末消火薬剤を放出する消火薬剤放出管(9)とが収納され、この消火薬剤放出管の下端部に、加圧用ガス容器(5)からの加圧ガスにより本体容器(1)内が加圧されたときに該本体容器の内圧で破れる封板(14)を内蔵した封板取付具(15)が取り付けられている加圧式粉末消火器の、前記封板の破れの有無を確認する試験装置であって、前記消火器ホース(3)のノズル(4)の先端部に挿入されるジョイント部材(24)と、前記ジョイント部材に空気ホース(29)を介して連結され前記消火薬剤放出管(9)内に低圧空気を送って加圧する圧縮空気供給源(21)と、前記圧縮空気供給源から前記ジョイント部材および前記ノズルを介して前記消火薬剤放出管内に供給される空気圧を前記消火薬剤放出管の封板が破れない程度にまで前記低圧空気に調整する圧力調整機(22)と、前記ジョイント部材と前記圧縮空気供給源との間に介入されて、前記圧縮空気供給源から前記圧力調整機を介して前記消火薬剤放出管内に送る低圧空気を開閉する電磁弁(23)と、前記ジョイント部材と前記電磁弁との間に設置されて、検出する圧力値を「0」に設定されて前記消火薬剤放出管内の圧力を検出する圧力センサ(25)と、前記圧力センサの出力を入力し、設定圧力値と比較し、前記圧力センサからの検出圧力が設定圧力値以上であると合格と判定し、検出圧力が設定圧力値よりも下がると不合格と判定する判定部(26)と、前記判定部(26)の合格出力を入力して合格表示をする良品表示部(27)と、前記判定部(26)の不合格出力を入力して不合格表示をする不良品表示部(28)と、を備えていることに特徴を有するものである。
【0011】
【作用】
上記構成の試験方法及び装置によれば、加圧式粉末消火器に消火薬剤放出管(9)が組み込まれた状態下においても、該消火薬剤放出管の封板(14)が破れている否かを容易に確認することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の好適な実施形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係る加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験装置の概略的な構成を示すブロック図、図2は図1の封板破れ確認試験装置の作動の流れを示すフローチャート、図3は図1の封板破れ確認試験装置のジョイント部材及びノズルの断面図である。
【0013】
本発明が封板破れ確認試験の対象とする加圧式粉末消火器は、図4に示す標準タイプの加圧式粉末消火器と同じものである。本発明に係る加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験装置は、図1に示すように、コンプレッサー等の圧縮空気供給源21、圧力調整機(プレッシャレギュレータ)22、電磁弁23、ジョイント部材24、空気ホース29、圧力センサ25、合否の判定部26、良品表示部27、および不良品表示部28などにより構成される。
【0014】
ジョイント部材24は、図3に示すように、管状に形成されて貫通路31を有しており、圧力調整機22に電磁弁23を介して連結される空気ホース29の先端に取り付けられるものである。このジョイント部材24は、図4に示す加圧式粉末消火器の消火器ホース3の先端に付けているノズル4の先端の末広がり管部4aの内部に挿脱可能に、また気密状に挿入されるように、その先端部の外周がノズル4の末広がり管部4aの内部形状に合致する先細テーパ状に形成され、かつ、その先細テーパ状の先端部外周に、末広がり管部4aの内周との気密性を保持するためのOリング30が装着されている。
【0015】
圧力調整機22は、圧縮空気供給源21から供給される空気圧を、図4に示す加圧式粉末消火器の消火薬剤放出管9の封板14が破れない程度にまで低圧(試験圧力)に調整する。たとえば、圧縮空気供給源21から供給される空気圧が0.7MPaである場合、2台の圧力調整機22を用いて0.025MPaに調圧する。
【0016】
電磁弁23は、圧力調整機22とジョイント部材24との連通管路に介在されて、開始ボタン若しくはフートスイッチ(図示せず)の操作により前記連通管路を開閉し、この開閉動作により圧縮空気供給源21から圧力調整機22を介して低圧空気を消火薬剤放出管(9)内に送って加圧する加圧時間を制御する。圧力センサ25は、電磁弁23とジョイント部材24間の連通管路に介入されて、所定の確認時間tの経過後に消火薬剤放出管9内の圧力を検出する。
【0017】
合否の判定部26は、圧力センサ25の出力を入力し、設定圧力値vと比較し、検出圧力が設定圧力値v以上であると合格と判定し、検出圧力が設定圧力値vよりも下がると不合格と判定する。判定部26の合格出力は良品表示部27に入力され、良品表示部27でクリーンランプ等で合格表示される。判定部26の不合格出力は不良品表示部28に入力され、不良品表示部28で警報ブザーや赤ランプフリッカー等により不合格表示される。
【0018】
たとえば、上記設定圧力値vは0.023MPa、確認時間tは2秒間とする。これらの数値は次のような試験準備、試験方法及び試験結果に基いて求めた。
1)試験準備
試験用として封板に0.2mm径の小さい穴を1箇所、2箇所、3箇所にそれぞれあけた計3種類の封板を準備する。圧力調整機22は0.025MPaに設定する。圧力センサ25の上限設定は0.025MPa、下限設定は0.020MPaとする。
2)試験内容
電磁弁23を0.5秒間開放した後、閉じる。そして、下限値(0.020MPa)に達する時間を測定する。
3)試験結果
・1箇所穴あけの場合は、平均3秒で下限値に達する。
・2箇所穴あけの場合は、平均1秒で下限値に達する。
・3箇所穴あけの場合は、1秒以内で下限値に達する。
【0019】
上記構成の加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験装置の作動の流れを図2に示す。確認試験に際しては、まず、圧力調整機22が所定の試験圧力(0.025MPa)を表示しているか否かを確認する(ステップS1)。次いで、ステップS2で、圧力センサ25が検出する圧力値を表示する圧力表示計(図示せず)が「0」を表示しているか否かを確認する。「0」を表示していない場合は「0」セットを行う(ステップS3)。「0」を表示しているときはステップS4に移る。ステップS4では、本体容器1に粉末消火薬剤Aが真空充填されバルブ2が取り付けられた加圧式粉末消火器の消火器ホース3の先端のノズル4に、ジョイント部材24を挿入して空気ホース29を接続する。
【0020】
空気ホース29の接続後、ステップS5で、電磁弁23の開始ボタンもしくはフートスイッチをオン操作して電磁弁23を開放する。この開弁により消火薬剤放出管9内に封板14が破れない程度の低圧の空気(試験圧力0.025MPa)を所定時間(0.5秒間)だけ送って加圧した後に閉弁する(ステップS6)。閉弁後、ステップS7で確認時間(2秒間)の経過を待つ。
【0021】
確認時間の経過後、ステップS8で合否の判定をする。この判定は、判定部26に圧力センサ25の出力を入力し、設定圧力値(0.023MPa)と比較し、検出圧力が設定圧力値以上であると合格と判定し、検出圧力が設定圧力値よりも下がると不合格と判定する。判定部26の合格出力は良品表示部27に入力され、良品表示部27でクリーンランプ等で合格表示される(ステップS9)。良品は次工程に移される(ステップS10)。判定部26の不合格出力は不良品表示部28に入力され、不良品表示部28で警報ブザーや赤ランプフリッカー等により不合格表示される(ステップS11)。不良品は分解してチェックし、封板14が破れている場合は封板取付具15の取替えを行う(ステップS12)。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、加圧式粉末消火器の製造段階あるいはメンテナンス段階で、消火薬剤放出管の下端に取り付けられている封板取付具の封板が破れているか否かを容易に確認できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験装置の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の封板破れ確認試験装置の作動の流れを示すフローチャートである。
【図3】 図1の封板破れ確認試験装置のジョイント部材及びノズルの断面図である。
【図4】 加圧式粉末消火器の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 本体容器
3 消火器ホース
4 ノズル
5 加圧用ガス容器
8 ガス導入管
9 消火薬剤放出管
14 封板
15 封板取付具
21 圧縮空気供給源
22 圧力調整機
23 電磁弁
24 ジョイント部材
25 圧力センサ
26 判定部
27 良品表示部
28 不良品表示部
29 空気ホース

Claims (2)

  1. 粉末消火薬剤が充填された本体容器の内部に、粉末消火薬剤を放射する圧力源である加圧用ガス容器と、先端にノズルを備えた消火器ホースへ粉末消火薬剤を放出する消火薬剤放出管とが収納され、この消火薬剤放出管の下端部に、加圧用ガス容器からの加圧ガスにより本体容器内が加圧されたときに該本体容器の内圧で破れる封板を内蔵した封板取付具が取り付けられている加圧式粉末消火器の、前記封板の破れの有無を確認する試験方法であって、
    前記加圧式粉末消火器の、前記封板の破れの有無を確認する試験装置として、
    前記消火器ホースのノズルの先端部に挿入されるジョイント部材と、
    前記ジョイント部材に空気ホースを介して連結され前記消火薬剤放出管内に低圧空気を送って加圧する圧縮空気供給源と、
    前記圧縮空気供給源から前記ジョイント部材および前記ノズルを介して前記消火薬剤放出管内に供給される空気圧を前記消火薬剤放出管の封板が破れない程度にまで前記低圧空気に調整する圧力調整機と、
    前記ジョイント部材と前記圧縮空気供給源との間に介入されて、前記圧縮空気供給源から前記圧力調整機を介して前記消火薬剤放出管内に送る低圧空気を開閉する電磁弁と、
    前記ジョイント部材と前記電磁弁との間に設置して、前記消火薬剤放出管内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力を入力し、設定圧力値と比較し、前記圧力センサからの検出圧力がその設定圧力値以上であると合格と判定し、検出圧力がその設定圧力値よりも下がると不合格と判定する判定部と、
    前記判定部の合格出力を入力して合格表示をする良品表示部と、
    前記判定部の不合格出力を入力して不合格表示をする不良品表示部と、
    を備え、
    前記試験装置を用いて、
    前記圧力調整機で、前記圧縮空気供給源から供給される空気圧が前記消火薬剤放出管内の封板が破れない程度にまで調整された低圧を表示しているか否かを確認し、
    次いで、前記圧力センサが検出する圧力値が「0」を表示しているか否かを確認し、「0」を表示していない場合は「0」にセットを行い、
    「0」を表示しているときは、前記消火器ホースの先端の前記ノズルに、前記ジョイント部材を挿入して前記空気ホースを接続し、
    前記空気ホースの接続後、前記電磁弁を開弁することにより前記ノズルの先端部から前記消火薬剤放出管内に前記低圧空気を所定時間だけ送って加圧した後に閉弁し、
    次いで、所定の確認時間経過後に前記消火薬剤放出管内の圧力を圧力センサで検出し、この圧力センサの出力は前記判定部に入力され、その判定部で前記設定圧力値と比較して合否の判定をし、合格と判定された出力は良品表示部に入力されてその良品表示部で合格表示され、不合格と判定された出力は不良品表示部に入力されてその不良品表示部で不合格表示されることを特徴とする、加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験方法。
  2. 粉末消火薬剤が充填された本体容器の内部に、粉末消火薬剤を放射する圧力源である加圧用ガス容器と、先端にノズルを備えた消火器ホースへ粉末消火薬剤を放出する消火薬剤放出管とが収納され、この消火薬剤放出管の下端部に、加圧用ガス容器からの加圧ガスにより本体容器内が加圧されたときに該本体容器の内圧で破れる封板を内蔵した封板取付具が取り付けられている加圧式粉末消火器の、前記封板の破れの有無を確認する試験装置であって、
    前記消火器ホースのノズルの先端部に挿入されるジョイント部材と、
    前記ジョイント部材に空気ホースを介して連結され前記消火薬剤放出管内に低圧空気を送って加圧する圧縮空気供給源と、
    前記圧縮空気供給源から前記ジョイント部材および前記ノズルを介して前記消火薬剤放出管内に供給される空気圧を前記消火薬剤放出管の封板が破れない程度にまで前記低圧空気に調整する圧力調整機と、
    前記ジョイント部材と前記圧縮空気供給源との間に介入されて、前記圧縮空気供給源から前記圧力調整機を介して前記消火薬剤放出管内に送る低圧空気を開閉する電磁弁と、
    前記ジョイント部材と前記電磁弁との間に設置されて、検出する圧力値を「0」に設定されて前記消火薬剤放出管内の圧力を検出する圧力センサと、
    前記圧力センサの出力を入力し、設定圧力値と比較し、前記圧力センサからの検出圧力が設定圧力値以上であると合格と判定し、検出圧力が設定圧力値よりも下がると不合格と判定する判定部と、
    前記判定部の合格出力を入力して合格表示をする良品表示部と、
    前記判定部の不合格出力を入力して不合格表示をする不良品表示部と、
    を備えていることを特徴とする、加圧式粉末消火器の封板破れ確認試験装置。
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