JPH09288031A - ガスの漏洩量測定器 - Google Patents

ガスの漏洩量測定器

Info

Publication number
JPH09288031A
JPH09288031A JP10153896A JP10153896A JPH09288031A JP H09288031 A JPH09288031 A JP H09288031A JP 10153896 A JP10153896 A JP 10153896A JP 10153896 A JP10153896 A JP 10153896A JP H09288031 A JPH09288031 A JP H09288031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
pressure
time
inspection
start signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10153896A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kimura
秀樹 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEIBU GAS KK
Original Assignee
SEIBU GAS KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SEIBU GAS KK filed Critical SEIBU GAS KK
Priority to JP10153896A priority Critical patent/JPH09288031A/ja
Publication of JPH09288031A publication Critical patent/JPH09288031A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】確実な方法で配管容積を求めて、精度の高い漏
洩量を演算し、自動的に表示部に表示することのできる
ガス漏洩量測定器を得る。 【構成】密閉した状態における一定時間での圧力降下量
と、一定量のガスを排出しながら一定時間での圧力降下
量を測定し、その測定データより配管容積を求め、更に
この配管容積と上記一定時間での圧力降下量に基づいて
漏洩量を演算し、表示部に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス配管における内管の
漏洩検査に用いてガスの漏洩量を測定するガス漏洩量測
定器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガス配管における内管のガス漏洩
量を簡単且つ正確に測定する測定器は存在しておらず、
通常、ガス配管における内管の漏洩検査は、内管を密閉
にし水柱計の圧力降下の有無の確認で行っており、圧力
降下があった場合、即ち漏洩が確認できた場合は、管
径、管長を推定して、予め管径、管長とある一定時間の
圧力降下量より漏洩量が求められるように一覧表にまと
めた「ガス漏洩量早見表」により、漏洩量を推定してい
る。
【0003】そして、この求めた漏洩量により、漏洩修
理の緊急度を決めるのであるが、管径、管長(特に管
長)の推定はかなり大まかなものであり、それによって
求めた漏洩量も実際の値とはかなり違っていることも考
えられるため、修理時期の判断を誤り、重大な事故につ
ながる恐れもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は斯る現況に鑑
みてなされたものであり、その目的とする処は確実な方
法で配管容積を求め、精度の高い漏洩量を求めることの
できるガス漏洩量測定器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1のガスの漏洩量測定器では、a)圧
力センサ、b)圧力センサをガス配管に接続してガス配
管のガス圧力を圧力センサに導入するガス圧力導入管
路、c)ガス圧力導入管路から分岐して大気に開放され
るガス排出口、d)手動操作により検査開始信号を発生
する漏洩検査開始手段、e)手動操作により漏洩量測定
開始信号を発生する漏洩量測定開始手段、e)検査開始
信号又は漏洩量測定開始信号のいずれかが発生するとス
タートし、任意に設定した時間を経過するとタイムアッ
プ信号を発生するタイマ、f)ガス排出口に設けられ、
漏洩量測定開始信号の発生により、又は手動操作により
排出口を開放し、漏洩量測定開始信号発生によりスター
トしたタイマのタイムアップ信号に基づいて、又は手動
により排出口を閉鎖するバルブ、g)検査開始信号又は
漏洩量測定開始信号発生の都度タイマの設定時間を記憶
すると共に上記各開始信号及びタイムアップ信号に基づ
いて、これら各信号発生時における圧力センサの検出圧
力を記憶する記憶手段、h)予め入力された大気圧、供
給圧力、ガス排出口から排出されるガスの排出量と記憶
手段が記憶した圧力及びタイマの設定時間に基づいて、
ガスの漏洩量を演算する演算手段、i)ガスの漏洩量を
表示するための表示部、j)演算手段が演算した値を表
示部に表示するように制御する表示制御手段を備えるも
のである。
【0006】このガスの漏洩量測定器では、ガス排出口
から排出されるガスを希釈又は燃焼する排出ガス処理手
段を備えることが望ましい。
【0007】また、請求項3のガスの漏洩量測定器で
は、a.圧力センサ、b)圧力センサをガス配管に接続
せしめガス配管のガス圧力を圧力センサに導入するガス
圧力導入管路、c)手動操作により検査開始信号を発生
する漏洩検査開始手段、d)手動操作により漏洩量測定
開始信号を発生する漏洩量測定開始手段、e)検査開始
信号又は漏洩量測定開始信号のいずれかが発生するとス
タートし、任意に設定した時間を経過するとタイムアッ
プ信号を発生するタイマ、f)検査開始信号又は漏洩量
測定開始信号発生の都度タイマの設定時間を記憶すると
共に上記各開始信号及びタイムアップ信号に基づいて、
これら各信号発生時における圧力センサの検出圧力を記
憶する記憶手段、g)所定の容積を有する容器状に形成
されて、ガス配管と圧力センサとの間に接続介在又は取
り外すことが可能で、少なくとも前記漏洩検査開始手段
の操作から該操作によりスタートしたタイマのタイムア
ップまでの間は前記両者間から取り外され、少なくとも
漏洩量測定開始手段操作から該操作によりスタートした
タイマのタイムアップまでの間は前記両者間に取付け介
在せしめる配管容積可変手段、h)予め入力された大気
圧、供給圧力、配管容積可変手段の容積、記憶手段が記
憶した圧力及びタイマの設定時間に基づいて、ガスの漏
洩量を演算する演算手段、i)ガスの漏洩量を表示する
表示部、j)演算手段が演算した値を表示部に表示する
ように制御する表示制御手段、を備えるものである。
【0008】
【作用】以上のように構成した請求項1のガスの漏洩量
測定器にあっては、任意に設定された一定の測定時間
と、ガス排出口を閉鎖した状態における上記一定の測定
時間での圧力降下(測定開始時の圧力と測定終了時の圧
力)、排出口を開放して該排出口から一定量のガスを排
出した状態における一定の測定時間での圧力降下(測定
開始時の圧力と測定終了時の圧力)が取り込まれ、この
取り込まれたデータと予め分かっている大気圧、供給圧
力により内管の容積が求められ、更にこの内管の容積に
基づいて、ガスの漏洩量が演算されて表示部に表示され
る。
【0009】そして、請求項2のガスの漏洩量測定器に
あっては、上記請求項1漏洩量測定器においてガス排出
口から排出されるガスは希釈または燃焼処理される。
【0010】また、請求項3のガスの漏洩量測定器にあ
っては、請求項1のガスの漏洩量測定器における強制的
に一定量のガスを排出した状態における一定の測定時間
での圧力降下に代えて、ガス配管と圧力センサとの間に
所定容積を有する容器状の配管容積可変手段を接続した
場合の一定の測定時間での圧力降下が取り込まれて、取
り込まれたデータと予め分かっている大気圧、供給圧
力、配管容積可変手段の容積により内管の容積が求めら
れ、更にこの内管の容積に基づいて、ガスの漏洩量が演
算されて表示部に表示される。
【0011】
【実施例】以下、図に基づいて本発明の実施例を説明す
る。図1においてAは測定器本体で、圧力センサ1と、
圧力センサ1に連結され自由端にはガス配管Bへの接続
部を有するパイプ状のガス圧力導入管路2と、ガス圧力
導入管路2から分岐して大気に開放されるガス排出口3
と、ガス排出口3を開閉するバルブ4と、ガス排出口3
から排出されるガスを処理する排出ガス処理手段5と、
少なくとも電源スイッチ61、漏洩検査開始手段62、漏洩
量測定開始手段63、排出ガス処理スタート手段64、検査
・測定時間設定手段65などを有する操作部6と、表示部
7と、制御部8と、タイマ9とを備えており、これらが
携帯容易なケーシングA’に装備されている。この測定
器はバッテリー10を電源とし、電源スイッチ61のON操
作により必要な各部への電力供給が開始され、OFF操
作により電力供給が停止される。
【0012】上記漏洩検査開始手段62、漏洩量測定開始
手段63、排出ガス処理スタート手段64は例えば軽圧操作
で作動する通常タイプのキースイッチであり、夫々その
押し操作によりスタート信号を発生するものである。ま
た、検査・測定時間設定手段65はダイアル式であり、そ
の回転操作によりタイマ9の作動時間を例えば1分、3
分、5分の三段階に設定できるようになっている。
【0013】排出ガス処理手段5はこの実施例の場合ガ
ス排出口3から排出されるガスを希釈するガス希釈装置
からなり、その吸引側51、排出側52をケーシングA’外
側に開口するポンプ53を備え、上記吸引側51と排出側52
との途中に前記ガス排出口3を接続している。従って、
ガス排出口3のバルブ4を開けた状態で、上記排出ガス
処理手段5を作動させれば、ガス排出口3から排出され
るガスは吸引側51から吸引された空気に混合希釈され
て、排出側52からケーシングA’外の大気中に放散され
ることになり、生ガス排出に伴う臭気を気にならない程
度に薄めることができる。この排気ガス濃度は、排出ガ
ス処理手段5のポンプ53の能力とガス排出口3の径か
ら、爆発下限界以下に決める必要がある。
【0014】尚、上記排出ガス処理手段5はガス希釈装
置を構成するポンプ53に代えてファンなどを用いること
も任意である。更には、排出ガス処理手段5は上記ガス
希釈装置に代えてガス排出口3から排出されるガスを燃
焼させる適当な燃焼装置をガス排出口部3に装備するこ
とにより構成してもよい。
【0015】タイマ9は漏洩検査開始手段62または漏洩
量測定開始手段63のいずれかからのスタート信号発生に
よりスタートし、検査・測定時間設定手段65で設定され
た時間がタイムアップするとタイムアップ信号を発生す
るものである。
【0016】制御部8は中央演算処理装置と、入、出力
インターフェースとを含むそれ自体既に知られている周
知のマイクロコンピュータにより構成されている。
【0017】本実施例において制御部8は少なくとも次
の機能、即ち、(1) 漏洩検査開始手段62のスタート信
号、漏洩量測定開始手段63のスタート信号及びタイマ9
のタイムアップ信号の入力により、漏洩検査開始時、漏
洩検査終了時、測定開始時、測定終了時の圧力センサ検
出値を夫々入力して記憶する圧力記憶機能、(2) 排出ガ
ス処理スタートボタンのスタート信号発生によりバルブ
4を開放し、タイマ9のタイムアップ信号発生によりバ
ルブ4を閉鎖するバルブ開閉制御機能、(3) 記憶された
検査開始時の圧力、検査終了時の圧力、測定開始時の圧
力、測定終了時の圧力、排出口からのガス排出流量、大
気圧、測定時間、ガス供給圧力に基づいて、内管容積及
び単位時間当たりの漏洩量を演算する漏洩量演算機能、
(4) 圧力センサ1の検出値、夫々演算された内管容積及
び漏洩量を表示部7に表示させる表示制御機能を備えて
いる。
【0018】而して、このガス漏洩量測定器は漏洩検査
を行う内管B’のメータコック101を閉め、室内のコッ
ク102 と本測定器のガス圧力導入管路2の接続部をホー
ス103 で接続して使用され、既述の構成のもとに次のよ
うに作動する。
【0019】上記のようにガス圧力導入管路2を室内の
コック102 に接続し、ガス排出口3のバルブ4を閉鎖し
た状態で、上記室内のコック102 を開くとガス圧力導入
管路2を介して圧力センサ1が内管B’の圧力を検出
し、表示部7にガス圧を表示する。このときの圧力は通
常の供給圧力である180mm H2 O前後を示す。
【0020】検査・測定時間設定手段65で検査時間を設
定し、漏洩検査開始手段62であるキースイッチを押す
と、設定された時間と、スイッチを押した時点、即ち、
検査開始時における圧力センサ1の検出圧力を記憶す
る。また、同時にタイマ8がスタートする。そして、タ
イマ8が設定時間でタイムアップすると、そのとき、即
ち、検査終了時における圧力センサ1の検出圧力を記憶
する。
【0021】上記検査開始時と検査終了時で圧力降下が
ない場合は漏洩がないということなので、それ以上の検
査・測定を行う必要がないが、圧力降下がある場合には
引き続き漏洩量を測定する。
【0022】この漏洩量の測定には先ずメータコック10
1 を開け、圧力を供給圧力に戻してメータコック101 を
再び締める。然る後、排出ガス処理スタート手段64、続
いて漏洩量測定開始手段63のキースイッチを夫々押し操
作すると、排出ガス処理手段5のポンプ53が作動し、続
いてガス排出口部3のバルブ4が開く。これにより、内
管B’に密閉されたガスがガス排出口3から強制的に一
定流量で排出され、空気で希釈されて測定器本体A外に
排気され、漏洩量測定がスタートする。
【0023】この漏洩量測定時間は漏洩検査のときと同
様に検査・測定時間設定手段65で設定するが、漏洩検査
のときと同じ時間に設定する場合にはここで改めて時間
設定手段65を操作して設定する必要はなく、漏洩検査の
ときの時間設定により、この漏洩量測定も行われる。
【0024】漏洩量測定では、タイマ9の設定時間と漏
洩量測定スタート時の圧力センサ1の検出圧力が記憶さ
れ、同時にタイマ9がスタートする。そして、設定時間
が経過するとタイマ9がタイムアップして、そのときの
圧力センサ1の検出圧力が記憶され、バルブ4が閉じら
れる。
【0025】そして、予め分かっている必要データと検
査・測定により取り込まれ記憶された各データにより、
配管容積が演算され、それに基づいて更に漏洩量が演算
される。演算された配管容積と漏洩量は夫々表示器7に
表示される。
【0026】上記演算は下記の演算式による。
【数1】 Va:配管容積 Qa:漏洩量(l/h) Qb:排出口からのガス排出量(l/h) Pa0:検査開始時の圧力 Pa :検査終了時の圧力 Pb0:測定開始時の圧力 Pb0:測定終了時の圧力 P :供給圧力 P0 :大気圧 ta :設定検査時間 tb :設定測定時間
【0027】また、上記配管容積と漏洩量は上記数式1
の演算式に代えて下記の演算式によって求めるようにす
ることも任意である。
【数2】
【0028】以上説明した実施例では漏洩量測定開始手
段63の手動操作によりバルブ4を自動的に開放し、タイ
マ9のタイムアップによりバルブ4を自動的に閉鎖する
ようにしたが、バルブ4の開閉のために別途専用の操作
ボタンを設けたり、バルブ4を手動で開閉するようにな
すことも可能である。
【0029】上記数式1の演算式と数式2の演算式は漏
れ箇所の隙間の形状により、選択されるべきであり、漏
れ箇所が円形の隙間の場合には数式2の演算式により演
算するのが望ましいが、漏れ箇所の形状は一定しておら
ず、一般にその形状を知ることも困難であるので、種々
の条件を勘案していずれの演算式を採用するかを決定す
るべきである。
【0030】以上説明した実施例は漏洩量を強制的に増
加させることにより、正確な漏洩量を求めるものである
が、図4乃至図6を参照して以下に説明する実施例は配
管容積を変化させることにより、漏洩量を求めるもので
ある。
【0031】この実施例は測定器がその本体Aとは別個
に適当な大きさのタンクからなる配管容積可変手段Cを
備え、この配管容積可変手段Cをガス配管B内管B’の
室内のコック102 と測定器本体Aとの間に接続介在させ
たり、介在させなかったりすることにより配管容積を変
化させるようにしている。
【0032】上記タンク状の配管容積可変手段Cはガス
配管Bへ接続可能な入口201 と、測定器本体Aのガス圧
力導入管路2の接続部に接続可能な出口202 を有してお
り、入口201 を内管B’の室内コック102 に接続し、出
口202 を測定器本体Aのガス圧力導入路2の接続部に直
接又は短いホースにより夫々接続することにより、内管
B’の室内コック102 と測定器本体Aとの間に介在させ
ることができるようになっている。配管容積可変手段C
の出口202 にはバルブ203 が設けられている。このバル
ブ203 はガス圧力導入管路側2に設けてもよい。
【0033】一方、測定器本体Aは前述した実施例(第
1実施例という)同様、携帯容易なケーシングA’に、
圧力センサ1、ガス圧力導入管路2、各種操作手段等を
有する操作部6、表示部7、マイクロコンピュータから
なる制御部8、タイマ9、バッテリー電源10を備える
が、第1実施例とは異なりガス圧力導入管路2から分岐
して開口するガス排出口3とこれを開閉するバルブ4及
び排出ガス処理手段5は備えていない。従って、操作部
6には少なくとも電源スイッチ61、夫々キースイッチ式
の漏洩検査開始手段62、漏洩量測定開始手段63、及びダ
イアル式の検査・測定時間設定手段65は設けられている
ものの排出ガス処理スタート手段64はない。
【0034】本実施例において制御部8は少なくとも次
の機能、即ち、(1) 漏洩検査開始手段62のスタート信
号、漏洩量測定開始手段63のスタート信号及びタイマ9
のタイムアップ信号の入力により、漏洩検査開始時、漏
洩検査終了時、測定開始時、測定終了時の圧力センサ検
出値を夫々記憶する圧力記憶機能、(2) 記憶された測定
開始時の圧力、測定終了時の圧力、配管容積可変手段の
容積、大気圧、測定時間、ガス供給圧力に基づいて、内
管容積及び単位時間当たりの漏洩量を演算する漏洩量演
算機能、(3) 圧力センサ1の検出値、夫々演算された内
管容積及び漏洩量を表示部7に表示させる表示制御機能
を備えている。
【0035】斯様に構成したこの実施例のガス漏洩量測
定器は、先ず間に配管容積可変手段Cを介在させずに内
管B’の室内コック102 と測定器本体Aのガス導入管路
2とを接続した状態で漏洩検査を行い、漏洩が認められ
る場合には続いて内管B’の室内コック102 と測定器本
体Aとを両者の間に配管容積可変手段Cを介在せしめて
接続した状態で測定を行う。
【0036】而してこの実施例のガスの漏洩量測定器は
既述の構成のもとに次のように作動する。先ず、配管容
積可変手段Cを介在させずに内管B’の室内コック102
と測定器本体Aのガス導入管路2とを接続した状態で、
室内のコック102 を開くと、ガス導入管路2を介して圧
力センサ1が内管B’の圧力を検出し、表示部7にガス
圧を表示する。
【0037】検査・測定時間設定手段65で検査時間を設
定し、漏洩検査開始手段62であるキースイッチを押す
と、スイッチを押した時点、即ち、検査開始時における
圧力センサ1の検出圧力とタイマ設定時間が記憶され、
同時にタイマ9がスタートする。そして、タイマ9がタ
イムアップすると、そのとき、即ち、検査終了時におけ
る圧力センサ1の検出圧力が記憶される。
【0038】上記検査開始時と検査終了時で圧力降下が
ない場合は漏洩がないので、検査を終了してよいが、圧
力降下がある場合には室内コック102 と測定器本体Aの
ガス導入管路2との接続を外して、室内コック102 に配
管容積可変手段Cの入り口201 を接続すると共にこの配
管容積可変手段Cの出口202 に測定器本体Aのガス圧力
導入管路2を接続して漏洩量を測定する。
【0039】この漏洩量測定には先ずメータコック101
を開け、圧力を供給圧力に戻す。続いてメータコック10
1 を再び締め、漏洩量測定開始手段63であるキースイッ
チを押し操作すると漏洩量測定がスタートする。この漏
洩量測定時間は漏洩検査のときと同様に検査・測定時間
設定手段65で設定するが、漏洩検査のときと同じ時間に
設定する場合にはここで改めて時間設定手段を操作して
設定する必要はなく、漏洩検査のときの時間設定によ
り、この漏洩量測定も行われる。
【0040】漏洩量測定では、先ずタイマ設定時間と漏
洩量測定スタート時の圧力センサ1の検出圧力が記憶さ
れ、同時にタイマ9がスタートする。設定時間が経過す
るとタイマ9がタイムアップして、そのときの圧力セン
サ検出圧力が記憶される。
【0041】そして、上記検査・測定により取り込まれ
記憶されたデータと予め分かっている必要なデータに基
づいて配管容積が演算され、その演算値に基づいて更に
時間当たりの漏洩量が演算される。演算された配管容積
と漏洩量は夫々表示部に表示される。
【0042】この実施例における上記演算は下記数式3
又は数式4の演算式による。
【数3】 Va:配管容積 Vb:配管容積可変手段の容積 Qa:漏洩量(l/h) Pa0:検査開始時の圧力 Pa :検査終了時の圧力 Pb0:測定開始時の圧力 Pb0:測定終了時の圧力 P :供給圧力 P0 :大気圧 ta :設定検査時間 tb :設定測定時間
【0043】
【数4】
【0044】上記数式3の演算式は漏れ箇所が円形以外
の隙間の場合において用いるのが好適であり、数式4の
演算式は漏れ箇所が円形の隙間の場合に用いるのが好適
であるが、漏れ箇所の形状は一定していないので、種々
の条件を勘案していずれか好ましい方の演算式を採用す
るようになせばよい。
【0045】尚、以上説明した実施例において測定器本
体Aと配管容積可変手段Cとを別体に構成し、漏洩量測
定時に上記配管容積可変手段Cを測定器本体Aとガス配
管Bの内管B’の室内コック102 との間接続して介在せ
しめるようになしたが、配管容積可変手段Cを測定器本
体Aと一体に設けて、漏洩検査時と漏洩量測定時とでは
内管B’のガス圧力を導入するガス圧力導入管路2を配
管容積可変手段2を経由する管路と経由しない管路に切
替え可能に構成することも可能である。
【0046】
【発明の効果】請求項1のガスの漏洩量測定器は、通常
手段により一定時間での圧力降下量を測定し、更に一定
量のガスを強制的に排出しながら一定時間での圧力降下
量を測定し、これら測定データにより配管容積を演算
し、更にこの配管容積に基づき漏洩量を求めるので、精
度の高い漏洩量を求めることができる。
【0047】請求項2のガスの漏洩量測定器は、上記請
求項1漏洩量測定器において強制的に排出されるガスを
希釈または燃焼処理し、生ガス排出に伴う臭気の発生、
及び爆発の危険などを確実に防止することができる。
【0048】請求項3のガスの漏洩量測定器は、通常手
段により一定時間での圧力降下量を測定し、更に配管容
積を一定量増加した状態において一定時間での圧力降下
量を測定し、これら測定データにより配管容積を演算
し、更にこの配管容積に基づき漏洩量を求めるので、請
求項1のガスの漏洩量測定器同様、精度の高い漏洩量を
求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応するガスの漏洩量測定器の全体
構成の概略を示す説明図で、漏洩量を測定している状態
を示している。
【図2】操作部及び表示部の平面図。
【図3】機能ブロック図。
【図4】請求項3に対応するガスの漏洩量測定器の全体
構成の概略を示す説明図で、漏洩量を測定する状態を示
している。
【図5】操作部及び表示部の平面図。
【図6】機能ブロック図。
【符号の説明】
Aは測定器本体、B’は内管、Cは配管容積可変手段、
1は圧力センサ、2はガス圧力同入館路、3はガス排出
口、4はバルブ、5は排出ガス処理手段、7は表示部、
8は制御部、9はタイマ、62は漏洩検査開始手段、63は
漏洩量測定開始手段、64は排出ガス処理開始手段、65は
検査・測定時間設定手段である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.圧力センサ、 b.圧力センサをガス配管に接続してガス配管のガス圧
    力を圧力センサに導入するガス圧力導入管路、 c.ガス圧力導入管路から分岐して大気に開放されるガ
    ス排出口、 d.手動操作により検査開始信号を発生する漏洩検査開
    始手段、 e.手動操作により漏洩量測定開始信号を発生する漏洩
    量測定開始手段、 e.検査開始信号又は漏洩量測定開始信号のいずれかが
    発生するとスタートし、任意に設定した時間を経過する
    とタイムアップ信号を発生するタイマ、 f.ガス排出口に設けられ、漏洩量測定開始信号の発生
    により、又は手動操作により排出口を開放し、漏洩量測
    定開始信号発生によりスタートしたタイマのタイムアッ
    プ信号に基づいて、又は手動により排出口を閉鎖するバ
    ルブ、 g.検査開始信号又は漏洩量測定開始信号発生の都度タ
    イマの設定時間を記憶すると共に上記各開始信号及びタ
    イムアップ信号に基づいて、これら各信号発生時におけ
    る圧力センサの検出圧力を記憶する記憶手段、 h.予め入力された大気圧、供給圧力、ガス排出口から
    排出されるガスの排出量と記憶手段が記憶した圧力及び
    タイマの設定時間に基づいて、ガスの漏洩量を演算する
    演算手段、 i.ガスの漏洩量を表示するための表示部、 j.演算手段が演算した値を表示部に表示するように制
    御する表示制御手段、を備えることを特徴とするガスの
    漏洩量測定器。
  2. 【請求項2】ガス排出口部に該部から排出されるガスを
    希釈又は燃焼する排出ガス処理手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載のガス漏洩量測定器。
  3. 【請求項3】a.圧力センサ、 b.圧力センサをガス配管に接続せしめガス配管のガス
    圧力を圧力センサに導入するガス圧力導入管路、 c.手動操作により検査開始信号を発生する漏洩検査開
    始手段、 d.手動操作により漏洩量測定開始信号を発生する漏洩
    量測定開始手段、 e.検査開始信号又は漏洩量測定開始信号のいずれかが
    発生するとスタートし、任意に設定した時間を経過する
    とタイムアップ信号を発生するタイマ、 f.検査開始信号又は漏洩量測定開始信号発生の都度タ
    イマの設定時間を記憶すると共に上記各開始信号及びタ
    イムアップ信号に基づいて、これら各信号発生時におけ
    る圧力センサの検出圧力を記憶する記憶手段、 g.所定の容積を有する容器状に形成されて、ガス配管
    と圧力センサとの間に接続介在又は取り外すことが可能
    で、少なくとも前記漏洩検査開始手段の操作から該操作
    によりスタートしたタイマのタイムアップまでの間は前
    記両者間から取り外され、少なくとも漏洩量測定開始手
    段操作から該操作によりスタートしたタイマのタイムア
    ップまでの間は前記両者間に取付け介在せしめる配管容
    積可変手段、 h.予め入力された大気圧、供給圧力、配管容積可変手
    段の容積、記憶手段が記憶した圧力及びタイマの設定時
    間に基づいて、ガスの漏洩量を演算する演算手段、 i.ガスの漏洩量を表示する表示部、 j.演算手段が演算した値を表示部に表示するように制
    御する表示制御手段、を備えることを特徴とするガスの
    漏洩量測定器。
JP10153896A 1996-04-23 1996-04-23 ガスの漏洩量測定器 Pending JPH09288031A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10153896A JPH09288031A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 ガスの漏洩量測定器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10153896A JPH09288031A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 ガスの漏洩量測定器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09288031A true JPH09288031A (ja) 1997-11-04

Family

ID=14303222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10153896A Pending JPH09288031A (ja) 1996-04-23 1996-04-23 ガスの漏洩量測定器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09288031A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286579A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Tokyo Gas Co Ltd ガス配管の漏洩検査方法及び漏洩検査装置
WO2003046502A1 (fr) * 2001-11-27 2003-06-05 Aim Tech Co., Ltd. Procede et dispositif de mesure de pression
WO2005080935A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Aim Tech Co., Ltd. 漏洩検査方法及び装置
JP2008058037A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Tokyo Gas Engineering Co Ltd ガス配管気密・漏洩検査データ真贋判定方法及び気密・漏洩検査報告書
KR100937452B1 (ko) * 2007-12-21 2010-01-19 두산중공업 주식회사 담수화 설비의 배출가스량 산출방법
JP2014202613A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 東京瓦斯株式会社 ガス圧力計測装置およびガス配管の気密試験方法
JP2015224978A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 東京瓦斯株式会社 配管容量推定装置、ガス漏れ検査装置、配管容量推定方法、及び配管容量推定プログラム
CN105467153A (zh) * 2015-12-31 2016-04-06 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种坝体渗流速度的测量方法及所用量杯
JP2018163098A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 東京瓦斯株式会社 ガス処理装置、ガス処理方法、及びプログラム

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286579A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Tokyo Gas Co Ltd ガス配管の漏洩検査方法及び漏洩検査装置
WO2003046502A1 (fr) * 2001-11-27 2003-06-05 Aim Tech Co., Ltd. Procede et dispositif de mesure de pression
US7024919B2 (en) 2001-11-27 2006-04-11 Aim Tech Co., Ltd. Pressure measuring method and device
KR100913017B1 (ko) * 2001-11-27 2009-08-20 가부시끼가이샤 에임 테크 압력 계측 방법
WO2005080935A1 (ja) * 2004-02-19 2005-09-01 Aim Tech Co., Ltd. 漏洩検査方法及び装置
JP2008058037A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Tokyo Gas Engineering Co Ltd ガス配管気密・漏洩検査データ真贋判定方法及び気密・漏洩検査報告書
KR100937452B1 (ko) * 2007-12-21 2010-01-19 두산중공업 주식회사 담수화 설비의 배출가스량 산출방법
JP2014202613A (ja) * 2013-04-05 2014-10-27 東京瓦斯株式会社 ガス圧力計測装置およびガス配管の気密試験方法
JP2015224978A (ja) * 2014-05-28 2015-12-14 東京瓦斯株式会社 配管容量推定装置、ガス漏れ検査装置、配管容量推定方法、及び配管容量推定プログラム
CN105467153A (zh) * 2015-12-31 2016-04-06 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 一种坝体渗流速度的测量方法及所用量杯
JP2018163098A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 東京瓦斯株式会社 ガス処理装置、ガス処理方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5898108A (en) Evaporative emission tester
JP2003270077A (ja) リークテスタ
CN101133310B (zh) 具有嗅吸探头的测漏器
US7063668B2 (en) Method and arrangement for acoustic determination of moisture content of a gas mixture
JPH09288031A (ja) ガスの漏洩量測定器
KR100293116B1 (ko) 유체도관시스템누설검사장치및방법
JPH03111295A (ja) 給油装置
CN108426811A (zh) 一种全自动甲醛浓度检测设备及其控制方法
US4346583A (en) Method and apparatus for determining the hydrogen content of a gas
JP2019086492A (ja) 排ガス分析装置
CN215066459U (zh) 管道甲烷传感器准确性测试装置
JPH07325075A (ja) 水素検出システム
CN112525794B (zh) 一种便携式材料表面透气性自动测定仪和测定方法
CN209034131U (zh) 丙烷和空气高温预混装置
JPH0341996B2 (ja)
JP2004340328A (ja) エアパージ装置
JPH0915082A (ja) ヘリウムリークディテクタ
JP2576209B2 (ja) 有機炭素測定装置
KR101214226B1 (ko) 내시경 리키지 검사 장치 및 이를 이용한 내시경 리키지 테스트 방법
JPS6210656Y2 (ja)
CN110333273B (zh) 一种用于为电化学传感器提供标准气体的检测系统
JPH1090108A (ja) 配管のガス漏れ検査方法および検出器
CN209146717U (zh) 一种便携式蒸汽疏水阀检漏装置
JPH07255849A (ja) 気体漏れ検査機能を有する麻酔装置
KR100269486B1 (ko) 흡입식 가스누출경보기의 신뢰성 시험장치