JP4813395B2 - レンズのフランジ面を粗面化する方法およびレンズ成形用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズを成形するための金型およびその作製方法に関し、特に、レンズのフランジ部の加工方法およびその加工が施された金型に関するものである。
光学機器に組み込まれるレンズを通る光線は、レンズの入射面から入射して射出面から射出される光線だけでなく、図8に示すようなレンズ70の場合、コバ面71で1回反射してから出て行く場合や、図9に示すようなレンズ75のフランジ部76で複数回反射してから出て行く場合などがある。これらレンズ内部で反射した光線は、ゴーストやフレア等の発生の原因となり、本来の光学機器の機能を阻害する不要な光線であり、これを防止する必要が生じる。
このため、従来は、有害光を反射する部分に、筆等を用いて反射防止用の塗料、例えば黒色つや消し塗料等を塗布していた。この作業を、以下、「墨塗り」という。この墨塗り作業は多くの問題があり、それらの問題を解決する方法について多くの特許が出願されている。
その1つに下記特許文献1がある。ここでは、墨塗り作業におけるレンズ保持時に作業が容易でかつ接触痕が生じないレンズ墨塗り装置用レンズホルダー及びレンズ墨塗り装置のレンズ保持方法が提案されている。
また、下記特許文献2および3には、ゾルゲル法によるレンズの製造方法が提案されている。これによればレンズの外周部分が多孔質になって光の反射を防止するので、レンズ外周部分への加工や墨塗りを行うことなく、安価にゴースト、フレアを解消できる。
レンズのコバ面やフランジ部あるいは光ストッパ部材の端面には有害光発生防止の為の反射軽減加工を施したものが少なくない。下記特許文献4には、撮影レンズとフィルム面の間に不要光をカットするための光ストッパ部材を配置したレンズ付きフィルムユニットが示めされている。ここでは光ストッパ部材を成形する金型にサンドブラストなどの反射軽減加工(粗面処理)を施して、端面における反射を低減させ、ゴーストやフレアの発生を少なくしている。
レンズの成形用金型は、レンズコバ面やフランジ面に反射軽減加工として、金型表面へのサンドブラストなどの粗面処理が一般的な方法として用いられている。
特開2003−270505号公報 特開平07−330345号公報 特開平07−333408号公報 特開平08−095137号公報
しかしながら、サンドブラストやグラスショットなどの粗面処理は、図10に示すようにフランジ形成面79が不規則な粗面となり、成形されるレンズ75のフランジ部76(図9参照)の表面の凹凸が不均一となる。また、加工を定量的に行うことが難しいため、その仕上がり品質にバラツキが生じてしまう。更に加工時には、粗面処理を施さない部分にマスキングをしなければならないといった余分な作業が発生する。
そこで本発明は、レンズ成形用金型のフランジ部分に施す反射軽減加工を、特別な工具を用いることなしに、凹凸の深さと形状が均一であり且つ再現性のある加工方法を提供することにある。
本発明によるレンズのフランジ面を粗面化する方法を用いたレンズ成形用金型は、レンズ周辺部の撮影光非透過面であるフランジ部にエンドミルによるカッタマークを断続的に並べて粗面を形成する。前記粗面の形成方法は、エンドミルを断続的に移動することによって均一な深さのカッタマークを作製する。前記カッタマークの深さは0.001〜0.1mmの範囲内とする。
本発明によれば、成形用金型において、レンズフランジ部の金型表面に施す反射軽減加工は機械加工であるため、形成された凹凸形状および深さが均一であり、定量的な加工を行うことができるので再現性があり、粗面の仕上がり品質にバラツキが生じない。また、このための加工に特別な機械や工具を用いることがなく、マスキングなどの余分な作業をする必要もないので金型作製コストも削減できる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1に示すレンズ成形用金型10は、可動型12および固定型13より構成されている。可動型12は、型枠15と、型枠15に取り付けられた入れ子型であるキャビ型20、およびキャビ型20に嵌め込まれた鏡面駒21とによって構成され、固定型13も同様の構成となっている。
型枠15には8個の扇形をしたキャビ型20が円形に嵌めこまれている。図示しないが、固定型13の型枠16にも同様に8個の入れ子型であるコア型30が円形に嵌めこまれている。型枠15に嵌め込まれた8個のキャビ型20と型枠16に嵌め込まれた8個のコア型30は、それぞれが対になるように配置されている。このように扇形をした8個の金型を円形に組み合わせて1回で8個のレンズを成形する所謂8個取り金型を形成している。
図2に示すように、キャビ型20は、中央にレンズ成形スペース22を設けている。レンズ成形スペース22の中心部は鏡面駒21を嵌め込むための穴23が明けられ、その周囲にフランジ形成面24が設けられている。フランジ形成面24は固定型13のコア型30に設けられたフランジ形成面とによってレンズのフランジ部を形成する。
また樹脂をレンズ成形スペース22へ流し込むゲート部25とランナ部26、キャビ型20を型枠15へ取り付けるためのボルトを通す穴27、成形時にコア型と合わせる時のコア型の嵌合ピンが挿入する嵌合穴28、コア型の嵌合穴に挿入する嵌合ピンを埋め込むためのピン穴29が加工される。
図3に示すように前記穴23には鏡面駒21が嵌めこまれ、その先端はレンズの光学面に転写されるため鏡面になっている。鏡面駒21は、コア型30に嵌めこまれた鏡面駒31との間の空間でレンズ形状を形成し、その形成された空間にアクリル樹脂等を射出して成形したものが、図4に示す断面を有するレンズ40である。こうして成形されたレンズ40は金型表面の細かな凹凸がそのまま転写されることになる。レンズ40の入射面41と射出面42は、僅かな凹凸や傷も許されず、球面または非球面に形成される光学機能面の曲率や面精度も非常に厳しい精度を要求されるため、前述したように鏡面駒として別に作られている。
キャビ型20に施すこれらの加工は、それぞれの加工サイズに合ったエンドミル50を用いてフライス盤(図5参照)によって切削される。フランジ形成面24は、その形状をエンドミル50で切削加工した後、フライス盤の主軸51を更に動かしてフランジ形成面24に0.001〜0.1mmの深さのカッタマーク(リング状溝)60をつける(図6参照)。
次にフライス盤の移動テーブル52をX方向およびY方向に僅かに動かして同様にカッタマーク60をつける。移動テーブル52のX方向およびY方向への移動と主軸51のZ軸方向への移動によるカッタマーク60の加工を順次繰り返して、図6に示すようにフランジ形成面24の全体にカッタマーク60を形成する。
図7に示すフランジ部の断面図のように、フランジ形成面24には深さ(d)の均一なカッタマーク60が形成される。この時の深さdは前述したように予め0.001〜0.1mmの範囲内で設定した値である。また、このカッタマーク60はフライス盤による切削加工であるから、再現性があり、成形品であるレンズの製造品質は安定している。
前述のカッタマーク60の加工方法は、フライス盤の移動テーブルでX−Y方向に移動させ、エンドミルをZ方向(上下方向)に移動させたが、加工痕を残すための加工機の制御は別の方法であっても良い。また実施形態では、キャビ型20のフランジ形成面20に対して加工を行ったが、コア型30に対して加工を行っても良い。また、両方に加工を行っても良い。更にガラスレンズ成形用の型に用いても良い。
本発明による8個取りのレンズ成形用金型を示す図である。 キャビ型を示す斜視図である。 キャビ型とコア型を組み合わせた金型の断面図である。 射出成形されたレンズの断面図である。 エンドミルで金型を加工する時の説明図である。 キャビ型にカッタマークを施した状態を示す図である。 カッタマークを施したキャビ型フランジ部の断面を示す図である。 レンズ端面による内部反射の一般例を示す図である。 レンズフランジ部で複数回反射する時の一般例を示す図である。 キャビ型フランジ部にサンドブラストを施した従来例の断面を示す図である。
符号の説明
10 レンズ成形用金型
20 キャビ型
21 鏡面駒
22 レンズ成形スペース
24 フランジ形成面
30 コア型
40 レンズ
60 カッタマーク

Claims (3)

  1. レンズ成形用金型を加工する方法において、
    レンズのフランジ部を形成する面にエンドミルによるカッタマークを断続的に並べて粗面を形成することを特徴とするレンズのフランジ面を粗面化する方法。
  2. レンズのフランジ部を形成する面に、エンドミルによるカッタマークを断続的に並べて形成したことを特徴とするレンズ成形用金型。
  3. 前記カッタマークの深さは0.001〜0.1mmであることを特徴とする請求項記載のレンズ成形用金型。
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