JPH07120601A - プラスチックレンズおよびその製造方法 - Google Patents

プラスチックレンズおよびその製造方法

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JPH07120601A
JPH07120601A JP5268953A JP26895393A JPH07120601A JP H07120601 A JPH07120601 A JP H07120601A JP 5268953 A JP5268953 A JP 5268953A JP 26895393 A JP26895393 A JP 26895393A JP H07120601 A JPH07120601 A JP H07120601A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
plastic lens
reinforcing member
plastic
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5268953A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Yamanaka
康生 山中
Itaru Otsuka
到 大塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07120601A publication Critical patent/JPH07120601A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ部と補強部材とを一体に成形したプラ
スチックレンズの形状精度を向上させることを目的とす
る。 【構成】 矩形状のレンズ部の少なくとも長辺に補強部
材を一体に射出成形したプラスチックレンズにおいて、
この補強部材の上記レンズ部に隣接する側面に粗面を形
成する。このようなプラスチックレンズを射出成形によ
って製造するに際して、このプラスチックレンズを射出
成形するための成形用金型の入駒として、補強部材のレ
ンズ部に隣接する側面を成形する面を研削加工,ブラス
ト処理あるいはエッチング処理によって粗面にした入駒
を用いるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】複写機,ファクシミリ,プリンタ
あるいはカメラなどの画像形成装置に用いられる少なく
とも長辺に補強部材を有する矩形状のプラスチックレン
ズとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は光軸と垂直な面でのレンズ部1の
正面形状が矩形状であり、この矩形状レンズ部1の各辺
に補強部材2が設けられているプラスチックレンズの外
観を示した斜視図である。
【0003】この正面形状が矩形状のレンズ部、特に縦
横比が大きい大口径のレンズやレンズの厚みが薄いレン
ズについての補強のため、あるいは、取扱を容易にした
り、他の部材や機器に取付けるときの組立の便を図るた
めに、このレンズ部の周縁、特に長手方向の辺に沿って
補強部材を設けることが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図1(a) の断面図に示
すように、上記のような補強部材2をレンズ部1の周縁
に設けるとこのレンズ部1を底面とした箱のような形状
となるが、このようなレンズ部1と補強部材2とを一体
として射出成形を行なう場合には、成形用金型内に射出
・充填されたプラスチックがこの金型内で冷却固化する
際に、形成されたレンズ部1および補強部材2の内側2
1,2 に位置している部分と外側23に位置している部
分とで冷却速度に差が生じ、この冷却速度の差によって
成形されたプラスチックの収縮率が部分的に不均一とな
り、製造されたプラスチックレンズに形状誤差が生じる
原因になっている。
【0005】また、図1(b) の長手方向の断面図に示し
たように、レンズ部1の形状によっては補強部材2の縁
部24,5 からレンズ部1の面までの高さが部分的に異
なることから、金型内に射出・充填されたプラスチック
がこの型内で冷却固化する際にレンズ部1に対して補強
部材2の高さが低い部分と高い部分とで冷却速度に差が
生じ、上記したと同様に収縮率が部分的に不均一となっ
てレンズ部1の形状に誤差を生じさせる原因となってい
る。
【0006】本発明は、上記のような問題を解決して、
レンズ部と補強部材とを一体に成形したプラスチックレ
ンズの形状精度を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明によれば、矩形状のレン
ズ部の少なくとも長辺に補強部材を一体に射出成形した
プラスチックレンズにおいて、この補強部材の上記レン
ズ部に面する側面に粗面が形成される。
【0008】このような矩形状のレンズ部の少なくとも
長辺に補強部材が一体に成形されたプラスチックレンズ
を射出成形によって製造するに際して、このプラスチッ
クレンズを射出成形するための成形用金型の入駒として
上記補強部材を成形する面に研削加工,ブラスト処理あ
るいはエッチング処理によって粗面とされた入駒を用い
るようにした。
【0009】
【作用と実施例】図1(a) は本発明によるプラスチック
レンズのレンズ部1の断面を示したものであって、1は
レンズ部,2はこのレンズ部1と一体に成形された補強
部材であり、本発明によって、この補強部材2のレンズ
部1の上下に隣接する内側面21,2 が粗面に形成され
ている。
【0010】本発明によるプラスチックレンズの長手方
向の断面図である同図(b) では、この補強部材2のレン
ズ部1の上下に隣接する内側の面21,2 が粗面とされ
ていることを示すために、これらの面21,2 にドット
によるハッチングを施して示した。
【0011】この粗面は、射出成形によって加熱溶融さ
れたプラスチック材料が型内に充填された後に冷却・固
化する際、この粗面によって補強部材2の内側の面と金
型が接する面積が大きくなるため、この補強部材2の内
側の面21,2 の冷却速度が上昇してこの補強部材2の
外側の面23 との温度差が小さくなり、固化の際の収縮
率が均一になるので、プラスチックが固化する際の歪も
小さくなって得られたプラスチックレンズの形状精度が
著しく向上する。
【0012】また、プラスチックレンズを側面から見た
図1(b) に示すように、レンズ部1の表面と補強部材2
の上下縁との間隔は部分によって相違しているため、射
出成形によって加熱溶融されたプラスチック材料が成形
用金型内に充填された後に冷却・固化する際に、このレ
ンズ部1の表面と補強部材2の縁との間隔が大きい部分
では冷却速度が小さくなる。
【0013】このために、レンズ部1の表面と補強部材
2の縁との間隔が小さく冷却速度が大きい部分との収縮
率が不均一となり、特に上記したレンズ部1の表面と補
強部材2の縁との間隔が大きい部分のレンズ部1に大き
な形状誤差を生じる。
【0014】本発明によれば、補強部材2の内側の面と
金型が接する面積が入駒に設けられた粗面によって大き
くなるため、この補強部材2の内側の面21,2 の冷却
速度が上昇し、特にレンズ部1の表面と補強部材2の縁
との間隔が大きい部分ほど冷却速度が上がるため、収縮
率が上記した間隔にかかわらず均一になるので、プラス
チックが固化する際の歪が小さくなり、得られたプラス
チックレンズの形状精度が著しく向上する。
【0015】図1(c) は射出成形用の金型の実施例の断
面を概念的に示した図であって、3は外型,41 は上側
からこの外型3に装着される入駒,42 は下側からこの
外型3に装着される下側の入駒であって、これらの外型
3および入駒41,2 によって形成される空間5に加熱
融解されたプラスチックが充填された後、冷却固化する
ことによってプラスチックレンズが成形されるものであ
る。
【0016】本発明によって、上下の入駒41,2 のレ
ンズ部を形成するための面412および422と隣接する側
面411および421は研削加工,ブラスト処理あるいはエ
ッチング処理によって粗面としてある。
【0017】したがって、このプラスチックレンズのレ
ンズ部1に隣接して形成される側面21,2 ((a) 図参
照)は、上下の入駒41,2 の側面411,421の粗面に
対応した粗面として形成されることになる。
【0018】なお、プラスチックレンズの補強部材2の
レンズ部1に面する側面21,2 の粗面、したがって射
出成形用金型の粗面の粗さは、この粗さがあまり小さい
と本発明所期の効果を達成するに不十分であり、また、
あまり粗すぎると離型不良の原因となることから、表面
粗さ計でカットオフ0.25mmの測定において、平均粗さ(R
a)が0.04μm 以上,0.2 μm 以下のシボ(梨地)とする
ことが望ましい。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、射出成形によってプラ
スチックレンズを製造するとき、加熱融解された状態で
金型内に注入されたプラスチックが冷却・固化する際に
均一な冷却速度で冷却されるためにこのプラスチック全
体の収縮率が均一になり、固化の際の歪が小さくなるの
で、得られるプラスチックレンズの形状精度を著しく向
上させることができる、という格別の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す図である。
【図2】本発明が対象とするプラスチックレンズの例の
斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズ部 2 補強部材 21,2 補強部材のレンズ部に隣接する粗面 23 補強部材の外側面 24 補強部材の上縁 25 補強部材の下縁 3 射出成形用金型の外型 41,2 射出成形用金型の上下の入駒 411, 21 粗面とした入駒の側面 412, 422 入駒のレンズ部形成面 5 プラスチックレンズが形成される空間

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状のレンズ部の少なくとも長辺に補強
    部材を一体に射出成形したプラスチックレンズにおい
    て、この補強部材の上記レンズ部に隣接する側面に粗面
    が形成されていることを特徴とするプラスチックレン
    ズ。
  2. 【請求項2】矩形状のレンズ部の少なくとも長辺に補強
    部材を一体に成形したプラスチックレンズを射出成形に
    よって製造するプラスチックレンズの製造方法におい
    て、このプラスチックレンズを射出成形するための成形
    用金型の入駒として上記補強部材を成形する面に研削加
    工によって粗面とされた入駒を用いることを特徴とする
    プラスチックレンズの製造方法。
  3. 【請求項3】矩形状のレンズ部の少なくとも長辺に補強
    部材を一体に成形したプラスチックレンズを射出成形に
    よって製造するプラスチックレンズの製造方法におい
    て、このプラスチックレンズを射出成形するための成形
    用金型の入駒として上記補強部材を成形する面にブラス
    ト処理によって粗面とされた入駒を用いることを特徴と
    するプラスチックレンズの製造方法。
  4. 【請求項4】矩形状のレンズ部の少なくとも長辺に補強
    部材を一体に成形したプラスチックレンズを射出成形に
    よって製造するプラスチックレンズの製造方法におい
    て、このプラスチックレンズを射出成形するための成形
    用金型の入駒として上記補強部材を成形する面にエッチ
    ング処理によって粗面とされた入駒を用いることを特徴
    とするプラスチックレンズの製造方法。
JP5268953A 1993-10-27 1993-10-27 プラスチックレンズおよびその製造方法 Withdrawn JPH07120601A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194995A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Fujinon Corp レンズのフランジ面を粗面化する方法およびレンズ成形用金型
JP2020100082A (ja) * 2018-12-21 2020-07-02 キヤノン株式会社 トーリックレンズの製造方法、トーリックレンズ及び電子写真装置

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